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はじめに
※ブログ形式は見にくいと気づきましたのでカクヨムへと掲載場所を移すことにしました。1日1本ペースで移動させており、たまに新しいのも書いています。今後とも「マルぼんを暮らす」をよろしくお願いいたします。このブログはそのうち単なる日記系ブログになる予定です……。


 未来からやってきた不思議な生物「マルぼん」と、彼を居候させることになった大沼ヒロシ少年の物語を綴ったブログです。


 基本設定や主な登場人物などはこちら!

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日記 | 22:22:22 | Trackback(0) | Comments(0)
「夢と魔法がやってきた」の巻
ヒロシたちの住む微笑町。その住民のすべては、金歯の親父とか一族とかが関係する会社に務めている人とその家族。公務員もいるけど、税収のほとんどが金歯んところが出所というわけで、金歯に言いなり。いうなれば、町のすべてが金歯一族のもと言っても過言ではないのだにゃあ。


 そんなわけで金歯は「白」といえば、黒いものでも「白」。


 金歯が「生きろ」といえば、死んだ人も生きている体に。


 金歯が「もう恋なんてしないなんて言うな。絶対」といえば、「もう恋なんてしない」は差別用語扱い。


 そんな微笑町のお話。


マルぼん「おい。金歯から通知が来ているぜ」


ヒロシ「『微笑町の住民は、全員公民館に集まるでおじゃるー』か」。めんどいけど、拒否ったら親父は解雇だろうし、行きますか」


 微笑町の住民18,765人は公民館に集いました。今まさに生きるという喜びに囚われた赤子から、今まさに生きるという苦しみから解放されつつあるお年寄りまで、全員が集合。


ナウマン象「いったいぜんたい、何の用事だろうな」


ルナちゃん「きっとあれじゃないかしら。私たちが働いている金歯鉱山株式会社で支給されている、昼飯の硬いパンが、柔らかくておいしいアンパンになるとか、うれしいお知らせじゃなかしら」


ヒロシ「お、金歯が来たぜ」


金歯「やぁやぁ愚民ども。ご機嫌いかがでおじゃるか。実は、慈悲深い朕は、うぬらに超嬉しいプレゼントを用意したのでおじゃる」


金歯に命令で靴を舌でなめてきれいにする仕事にしか就けない人「靴なめのノルマをゆるくしてくれるのでしょうか」


金歯「NO!」


生まれた時から金歯が死んだら一緒に墓にいれられることが決定している人「墓の規模が小さくなることが決定したとか」


金歯「NO!!」


マルぼん「じゃあ、いったいなんなのさ」


金歯「実は、実はでおじゃるが。うぬらも知っているであろうあの、有名テーマパーク。ドリームとマジカルのテーマパークが、微笑町に移設されることがほぼ決定したのでおじゃる!」


一同「な、なんだってー!? あの有名ランドがー!?」


金歯「しかも微笑町住民専用。どうだ驚いたでおじゃるか。ドリームも、マジカルも、マネーがあればなんとでもなるのでおじゃる」


ルナちゃん「あのランドといえば、楽しい楽しいアトラクションが盛りだくさん。どのアトラクションが乗り放題と?」


金歯「むろん」


ナウマン象「夜ごと開催される派手な行列も見放題と?」


金歯「むろん」


マルぼん「愉快な仲間たちが繰り広げるショーも堪能し放題?」


金歯「むろん」


ヒロシ「ランド内の道や壁、アトラクションの飾りなどに、一見するとたんなる模様や柄に見えるけれど、よく見るとランドの代表的なマウスキャラクターの頭部を模したものがあって、それを探す『隠れマウスキャラクター頭部』探しに興じることもできると?」


金歯「ああ、悪い。このランドは、18,764人用なんだ。ヒロシは遠慮してくれでおじゃる」


ヒロシ「ひえーひどい意地悪。いいさ、いいさ。僕はドリームもマジカルも興味ねえし! う、うらやましくなんかないんだからね!!」


ナウマン象「ヒロシ、泣きながら家に帰ったぜ。ははっ」


金歯「気をとりなおすでおじゃる。もうすぐ、あの代表的なマウスがやってきて、移設決定を知らせに来てくれる手筈。お、このBGMは」


 公民館内に、ランドの電飾満載行進でかかるBGMが流れはじめ……


マウス「ハハッ」


マルぼん「ああ! あのマウス!!」


マウス「ハハッ。微笑町のみなさん。こんにちはー」


一同のもの「こんにちはー」


マウス「ハハッ。僕たちはもうすぐこの町にお世話になることになったんだ。これからよろしくね!」


一同のもの「こちらこそー」


マウス「……とでも言うと思ったかな。ウジムシども!!」


一同のもの「!?」


マウス「なめたことをしてくれたものだ。甘く見られたものだよ。われわれも。マネーパワーだと? ドリームもマジカルはなにものにも屈しない。そのことを思い知らせてやるよ。ハハッ。滅びのパレードのはじまりだっ」


金歯の部下「大変です! ドリームとマジカルの力が働いたとしか思えない不思議な現象が起こりまくって、うちに関係するすべての会社がつぶれました」


金歯「な、なんだってー! つまり……」


マウス「町の住民全員無職。町も税収ゼロ。ハハッ。ギリシャも真っ青だねっ」


一同のもの「な、なんだってー!」


マウス「ハハッハハッハハッ」


 そんな悲劇が起こり、金歯の運命は一変。なんの後ろ盾もなくなった金歯に、町の住民のすべての家計を破壊した金歯に、人々は容赦なく憎悪をぶつけ始めたのです。あら大変。


金歯「右や左の旦那様~」


ナウマン象「みろ。金歯がおるで。みんなあれは持ったか」


ルナちゃん「もちろんや。石。石。河原からぎょうさん拾ってきた石や」


マルぼん「投げろ! 一斉に投げるんや」


金歯「やめてください。死んでしまいます」


あの集まりから半年。毎日のようにこんなことが続いておるのです。


ヒロシ「……」


ナウマン象「なんや。ヒロシはやらんのか。おまえ、昔はよういじめられとったやんけ。ほら。この石使えや」


ヒロシ(確かにいじめられていた。いつか必ず復讐してやろうと思っていた。でも、それはあくまで僕自身の手でなされるべきだったんだ。勝手に自滅して、情けなくなった金歯に石を投げても、それはなんの意味もない……)


 ヒロシは渡された石をこっそりと捨てると、帰宅して、食べるものもないので枕を噛みながら眠りました。そしてその夜。


 絹を裂くような女性の悲鳴で、ヒロシは目を覚ました。


ヒロシ「なにごとナリか!」


マルぼん「……」


ヒロシ「マルぼんが斧で頭をかち割られている。死んでるじゃねえか」


金歯「マルぼんだけじゃないでおじゃる。うぬの母親も、ほらこの通り」


ヒロシ「あ、生みの親の生首。金歯、まさかおまえが」


金歯「YES! 朕は、いや、俺は、俺を否定したすべてを破壊することをしたのだ。。この半年の間たまりにたまったものを、
すべて吐き出してやるのさ。お前らウジムシどもにぃ!!」


 日本刀や斧、猟銃。あらゆる武器で武装した金歯がそこにいました。マルぼんやヒロシ母以外の人も手にかけたのか、着込んでいる詰襟の学生服も、ゲートルも、地下足袋も、頭に巻いたはちまきも血に染まっています。金歯はゆっくりと、猟銃の銃口をヒロシに向けました。


ヒロシ「こ、こらえてつかーさい」


金歯「……」


ヒロシ「い、命だけは」


金歯「よく考えたら」


ヒロシ「……」


金歯「朕はあれだけいじわるをしてきたのに、この半年で、おまえは一度も俺にいやがらせをしてこなかったな」


ヒロシ「……」


金歯「……」


ヒロシ「……」


金歯「……いままで」


ヒロシ「……」


金歯「たくさんいじわるしてきて、すまんかった」


 金歯そのまま、大沼宅を出ていった。しばらくすると外から銃声と悲鳴。それらは夜明け近くまで続きました。駆けつけた警官体は死体の海をかき分けて金歯を探しましたが、発見には至りませんでした。

































ヒロシ「ということがあったのが60年近く前。たくさん死んだよ。数えきれないくらい。金歯はというと」


青年「一週間後、隣町の山中されたんですよね。猟銃で自分の頭を撃ち抜いて、死んだ状態で」


ヒロシ「なんだ僕より詳しいんじゃないの。僕の話なんか聞く必要ないんじゃないの」


青年「事件の詳細はね、ウィキペディアにも載ってますから。でも、実際に事件を体験した方に話を聞くのは大切なんです」


ヒロシ「そう? じゃあ、続けるよ。事件が落ち着くとね、なんとか生き残った連中も我先に町を離れていったよ。意地をみせて残った連中も、60年の間に次々死んじまって、今じゃ僕を含めて数人程度」


青年「それでこの辺りは廃墟が多いのですね」


ヒロシ「持ち主が所在不明な家をつぶすわけにはいかないからね。にしても、そんな廃墟だらけの町をよくもまぁ、訪ねてくるね。最近、君みたいなのがたくさんくるよ。今もほら、スマホ片手にうろうろしてる」


青年「ネットとか本で有名なんです。昔、大量殺人があった廃墟なんて、その手のマニアにとっては、宝の島みたいなものですから」


ヒロシ「ようわからんが、世の中には変わった趣味の人がいるんだな。あ、そうだ。逆に聞きたいことがあるんだけど」


青年「なんですか」


ヒロシ「ここに来る連中な、しょっちゅう写真で撮影してるんだよ。廃墟に入り込んで撮影しているやつもいて、それはまぁ、ある程度は理解できる。でも、壁とか、道とか、電柱とか木とか、何の変哲もないものばっかり、飽きもせず撮っているやつもいる。
あれ、なんでなんだい」


青年「金歯はたくさんの人を、町のあちこちで殺したわけです。ということは、町のあちこちに殺された人の恨みつらみが散らばっているわけです。そんな恨みつらみがあちこちに浮き出ているのではないか、という噂があるんですよ。ほら、これ、さっき僕が撮ってきた写真なんです。ここに映っている壁のシミ。よくみると、叫び声をあげている女の子の顔に見えませんか?」


ヒロシ「言われてみれば……」


青年「こんな感じで、恨みのこもった人の顔に見えるシミだとか、柄だとか、模様を見つけるのが、最近、われらマニアの流行でして」


ヒロシ「うわー! なんかそれ『隠れマウスキャラクター頭部』探しみたい! 僕もやる! うひょーテンションあっがるぅー!!」


 そんなわけで、60年越しに『隠れマウスキャラクター頭部』探し的なことを楽しめることなったヒロシ。めでたしめでたし。


日記 | 21:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「さつじんじけん れべるいち」の巻
 ヒロシのクラスで、いつも一緒につるんで「少年探偵団」とか自称している連中が、本当に殺人事件を解決して、なんかこう、すげえ話題になっています。ヒロシのあこがれているクラスのマドンナ・白百合えりかさんも少年団に夢中。


マルぼん「あれ、ルナちゃんはどうしたの」


ヒロシ「ここで哀しいおしらせ。長い間、『マルぼんと暮らす』でヒロイン役を務め、時にお色気時に熱湯風呂、鼻フックだって平気にやってのけ、昼は淑女夜は娼婦のような活躍をしてくれたルナちゃんが、メインヒロインを降板することと相成りました。これからはモブの一人として第2の人生を過ごしていっていくことでしょう」

 なぜルナちゃんがメインヒロインを降板するのか。その理由を語りたいと思います。これはすべて嘘の話なのですが、僕が「そろそろ『マルぼんと暮らす』を再始動しようかな」と考えていたある夜、一通のメールが届いたのです。フリーメールだったので怪しさ満点だったのですが、僕はそのメールを読むことにしました。差出人は自分の名前を明かすことはしていませんでしたが、
名前をだしたらすぐわかる某有名宗教の熱心な信者のかたでした。メールの内容は、要約すると「『マルぼんと暮らす』にでてくる
ルナちゃんというキャラクターは、信仰熱心な人をバカにしていると思います」というものでした。自分のやってきたことの愚かさを知った僕は反省。ルナちゃんを降板させることにしました。また、ルナちゃん同様にナウマン象も降板させる予定です。なぜなら『日本ガキ大将連盟』という団体の構成員だという、自称元ガキ大将というおじいさんが「我々元ガキ大将を侮辱するな」と、大量に押しかけてきたからです。


ヒロシ「そんなわけで、えりかさんに好かれるため、僕も! 私も! 俺も! 殺人事件を解決したいな」


マルぼん「殺人事件なんてそこいらで起きてるだろ。歩いて探せ。足をつかえ」


ヒロシ「殺人事件に遭遇しても、犯人をみつけだす推理力がないんだ。この僕には」


マルぼん「仕方ないな。『被ると殺人事件に遭遇する帽子』をかしてあげよう。こいつにはレベル調節機能がついていて、レベルを高くすればするほど難事件が、低くすればするほど馬鹿でも光の速さで犯人が分かる殺人事件に遭遇するのだ」


 ヒロシは一番低いレベルに設定した『被ると殺人事件に遭遇する帽子』を被ると、さっそく町へと繰り出しました。


ヒロシ(殺人事件! 見事犯人を推理! えりかさんの柔肌!)


 夢が翼をもって、妄想という名の大空に羽ばたいたその時。ヒロシに襲い掛かるものがありました。やつは正面からヒロシの腹部を刺しやがりました。鋭利な刃物でブスブスと。そんなにくいあんちくしょうの正体は


ルナちゃん「ヒロインの座を返せヒロインの座を返せヒロインの座を返せヒロインの座を返せヒロインの座を返せ」


ヒロシ(大沼ヒロシ殺人事件……犯人はルナちゃん! ぐふっ)


 そんなわけで、馬鹿でも光の速さで犯人が分かる殺人事件に遭遇できたヒロシ。名探偵の夢は、来世で叶えてね。



日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「大沼ヒロシの魔法のぽち袋」の巻
ヒロシ「え、ボルノビッチおじさん、今年は来日しないの!?  え、従兄弟のチェ・ボンバー兄さんも来れない!?」


マルぼん「どうしたのさ」


ヒロシ「正月に遊びに来る予定だった親戚が、みんな来られなくなったの! このままじゃ僕のお年玉は全滅だ!」


マルぼん「お年玉が全滅って、お年玉で返済予定だったマルぼんへの借金はどうなるの!」


ヒロシ「そんなもの、二の次三の次!」


マルぼん「そんなバカな話があるか! よし、これを使え。『魔法のポチ袋(親戚用)』。このポチ袋を1枚所有していると、
親戚1人から必ずお年玉がもらえる。こいつは併用可能でね、2枚持っていれば2人の親戚から、5枚持っていれば5人の親戚からお年玉がもらえる。必ずもらえる」


ヒロシ「わぁ、そいつはすごいや! じゃあ、それを100枚ほどいただけるかしら」


マルぼん「はい、100枚」


ヒロシ「うへへ。100人の親戚からお年玉をもらったら、僕は神にでも悪魔にでもなれるよ」


マルぼん「きみ、100人も親戚がいるの?」


ヒロシ「……いないな。その場合はどうなるの」


マルぼん「このポチ袋の効果は『絶対』だから、100人の親戚がいなくても、必ず100人の親戚からお年玉をもらわなくてはいけなくなる……おい、どうした。顔色が悪いぞ」


ヒロシ「ぐ、ぐむぅ。胸が……胸が」


マルぼん「ヒロシ!」




 危篤状態になったヒロシの病室には、ママさんをはじめとして、友人・親戚がたくさん集まっていました。特に親戚は、異様なほど集まっていました。知らないおっさんが「ヒロシくん、がんばるんや。おじさんは応援しとる!」と叫べば、知らないおばさんが「もう一度笑顔を見せて! 」と叫ぶ。病室はそんな空間と化していました。


マルぼん「こりゃいったい」


ママさん「ヒロシには多額の保険金がかけられているでしょ。それを目当てに、私の前の旦那のおばの息子とか、そこらへんの親戚とかが集まってきているの」


 集まった親戚の数は合計……言うまでもありませんね。マルぼんは『魔法のポチ袋(親戚用)』の効果は絶大だと思いました。


 あと、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
 最近、憂いを秘めた目で隣家を見つめていることが多いヒロシ。なぜなら、隣の家の奥さんは若いというのに夫に先立たれ、そのショックから立ち直れずにいまだ喪服で過ごしているからです。喪服は、「メガネ」に続くヒロシの萌えポイントなのです。


ヒロシ「隣の未亡人の家に、気付かれずに侵入できる機密道具だして。自分の力で侵入しろと言いたいだろうけど、彼女は、その心と同様に家の扉もかたく閉じてしまっていて、僕みたいな小学生の力じゃ侵入できんのだよ」


マルぼん「本格的に気持ち悪いよ。お願いだからおまえ、その短い生涯を終えろよ」


ヒロシ「違うんだ。未亡人の家に侵入して、彼女をどうこうしようということじゃないんだよ。ただ、もっと彼女の近くにいて、
彼女を感じていたんだ」


マルぼん「やっぱりおまえ気持ち悪いよ。その命を儚く散らせよ」


ヒロシ「未亡人の近くにいたいー! 未亡人の近くにいたいー! 未亡人の近くにいたいー! 未亡人ー!!」


 「未亡人」という言葉を連呼する小学生もそういないだろうと感心したマルぼんは、機密道具をだしてあげることにしたのです。マルぼんがだしたのは、280mlのペットボトルに入った液体。


マルぼん「『スリヌケイル666』。この薬を飲んだ人は、どんなものでもすり抜けることができるようになるんだ。ちょうど280ml飲めば、人間1人が3時間、どんなものでもすり抜けることが
できるようになるの。これで未亡人の家の壁でもドアでもすり抜ければいい。
はい、どうぞ。その効果をご堪能あれ」


ヒロシ「はい、って中身がほとんど入っていないよ、これ」


マルぼん「運ぶ途中でミスって、半分以上こぼしてしまったみたいだ。ごめんよ、新しいのを買ってくる」


ヒロシ「いいよいいよ。水を入れて量を増やして飲めばいいんだ」


マルぼん「おい。そんなことしたら、薬が薄くなって、効果も中途半端になるぞ」


ヒロシ「かまわないよ。どうせ薬の効果が1時間くらいになるとか、そんな感じだろ」


 マルぼんが止めるのも聞かず、ヒロシは『スリヌケイル666』を水で薄めて飲んでしまいました。飲み終えた瞬間、ボトッという音がしました。ヒロシの体から、なにかが落ちたのです。


ヒロシ「これは、腸?」


 ボトッボトッ。胃が、肝臓が、肺が、胆嚢が、ヒロシの臓器が次々と、ヒロシの体をすり抜けて落ちてきます。臓器でだけでなく、骨も落ちてきました。ボトッボトッ。


マルぼん「薄めてしまったせいで、『スリヌケイル666』の力が中途半端になり、効果が内臓や骨にだけでてしまったんだ!」

 
 どんなものでもすり抜けてしまうようになった臓器や骨は重力のなすがままに、肉の壁をすり抜けてしまっているのです。ヒロシはすでに動いていません。マルぼんは、魂まですり抜けていってしまうようになる『スリヌケイル666』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
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