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Author:大沼ヒロシ
大沼ヒロシと申します。ブログはじめたての初心者です。どうぞよろしく。

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「老い」の巻
ヒロシ「老いが怖い」


マルぼん「そう言うと思って、若返りの薬をもってきたよ。さぁ飲め」


ヒロシ「待って。飲む前に説明書とか読ませてよ」


マルぼん「チッ」


ヒロシ「今の舌打ちはなんだってんだ」


 そんなわけで、二人は説明書を探すべく別の部屋へ。若返りの薬は、リビングに置いたまま。これがいけなかった。


ママさん「聞いたわ、これが若返りの薬」


 妻であること、そして母親であることを放棄し、1人の人間として愛に生きてきたママさんですが、さすがに愛に生きるには歳を重ねすぎ、体が愛に耐えられないことに気づいたのです。


ママさん「この薬で私は、再び愛にまみれた人生を謳歌するの。船出よ。新たな人生の船出っ」


 さぁ、薬を飲もう。と、思ったママさんでしたが、ふと、たった1人の船出はさびしいことに気づきました。どうせならたくさんのほうがいい。その方が楽しい。気持ちいい。そんなわけで、かつてママさんの体を通り過ぎて行った男たちが、大沼宅リビングに集ったのでした。その数、100人弱。


ママさん「では、みんなで若返りの薬を飲みましょう」


かつてママさんの体を通り過ぎて行った男A「おっと。薬はとてもじゃないが人数分なさそうだぜ」


ママさん「なら、カルピスのように水で薄めて人数分になるように……」


 しばらくして、マルぼんとヒロシが戻ってきました。


ヒロシ「危ない危ない。説明書に『飲んだら胎児にまで若返ります』とか書いているじゃねえか」


マルぼん「いっそのこと最初からやりなおしてもらいたいという、マルぼんの切ない乙女心がわからぬヒロシであったか」


ヒロシ「ぼかぁ、適度に青春を楽しめる程度に若返りたかったんだ。あ、いいこと思いついた。あの薬、水に薄めて飲んだら効果も薄れてそれなり程度の若返りができるんじゃない?」


マルぼん「やめときな。あの薬は全部飲み干さなきゃならない。水で薄めようものなら、中途半端な若返りをしちまうんだ。たとえば、体の一部だけが」


ヒロシ「あっ! うちのリビングで大量死!」


 リビングでは、ママさんとママさんラバーズたちが、変わり果てた姿に。みんな、手にグラスをもったまま死んでいたので、服毒死感満載で、なんか、アメリカの追い詰められたカルト宗教(視察にきた議員を襲ったやつ)の最期みたいな感じなっておりました。


 みなさん、外見はどこも異常はなかったのですが、司法解剖の結果、骨やらあらゆる臓器やらが胎児くらいの大きさしかなかったとのことです。


 この事件に胸を痛めた村の庄屋さまは、亡くなった人数と同じ数のお地蔵様を村に建てました。このお地蔵様にお供え物をするとこころなし若返った気がするようになると評判になり、いつしかこのお地蔵様はアンチエイジング地蔵と呼ばれるようになったそうな。めでたしめでたし。


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新作 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシ、支払方法で悩む」の巻
 最近、ネットオークションにはまっているヒロシなのでした。

ヒロシ「代金の支払い手続きがメンドクセー。ありえないくらいメンドクセー。自動引き落としを支払方法にしたいけど、このネットオークションは対応してやがらないのです」


マルぼん「はい、あらゆる支払方法を自動引き落としにするクスリ」


ヒロシ「さすがマルぼんや」


裏社会「ヒロシきゅん、邪魔するでー」


マルぼん「あ! 裏社会の住人! さてはヒロシのやっていたネットオークションは、盗品なんかも余裕で出品される闇のオークションだったのだな」


裏社会「この前の代金、支払まだや。自動引き落としやけど、ヒロシきゅんの口座には一銭もはいっとらん! 闇のオークション血の掟に従って、体で払ってもらうさかい。覚悟しいや。まずは角膜や」


ヒロシ「はん。バカ正直に体で払うバカがいるかよ。さらば裏社会」


裏社会「まって、行かないで! 俺のことが好きなら逃げないで!」


マルぼん「ヒロシ。逃げても無駄だ。だって支払は」


 逃げようとしたヒロシは、突然うずくまりました。目の付近を手で押さえて、うめき声をあげています。


マルぼん「支払方法は、自動引き落としなんだから」


新作 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「マルぼんとヒロシの責任逃れ」の巻
マルぼん「見ろよ。サラリーマンが庭の木で首を吊ってるぜ」


ヒロシ「このご時世だ。しんどいことがあったんだろう。死なせてやろうよ。それがやさしさってもんだよ」


サラリーマン「たすけてー! 実はおいら、構ってほしいだけでホントは死にたくないんだよー」


ヒロシ「仕方ない。尊い命を救ってやるか。この手で! この腕で!! この足で!!!」


(ヒロシたちがサラリーマンを救出しているシーンの挿入歌:「救急戦隊ゴーゴーファイブ」)


 助けてみると、サラリーマンは隣人の田中さんでした。あと、諸事情により、ここからマルぼんとヒロシのセリフはエセ関西弁でお送りいたします。(いたしまーす。ドン!)


マルぼん「なんちゃって自殺とはいえ、なぜ自分の命を粗末にしようとしたんや。たしかキミ、美人の嫁さんもろて、先月、かわいいかわいいベビーも誕生したはずやろ、たしか、ブライアンいうたか、名前」


ヒロシ「会社では出世したって聞いたで。順風満帆な人生やないか。なんで死のうとするのや」


田中さん「その出世が原因なのです。出世して給料はあがったけれど、その分、責任が重くなって。その重圧に耐えられんのです。むっはー!!」


マルぼん「すべての責任から逃れられるようになる薬を処方したるわ」


田中さん「感謝感激あめあられ!!」


 翌日、17時すぎ。マルぼんとヒロシが町を徘徊していると、田中さんと遭遇。


田中さん「おかげさまで地位はそのままに、色々な責任から逃れられることとなりました!今日なんて、定時で退社できたんです! 出世してから初めてですよ! これで、ワイフやブライアン坊やと過ごす時間も増える。ありがとうございます! 是非ともお礼を!」


ヒロシ「礼はええて。その笑顔がなによりの報酬や。それよりはよ帰って、ブライアン坊やの笑顔に癒されえな」


マルぼん「あんさんの笑顔を思い出すだけでな、旨い酒が飲めるわ」


(5年後、酒の飲みすぎが原因による肝硬変で、マルぼん死去。享年58歳)


田中さん「まじでありがとうございます。それじゃ!」


愛するワイフやブライアン坊やと楽しく過ごせると、ウキウキドッキンドッキンしながら帰宅した田中さん。しかし、彼がそこで見たものは!!


(『火曜サスペンス劇場』のジングル)


 美しかった黒髪が真っ白になっちまっているワイフの姿っ。


田中さん「무슨 일이 있었나요?」


ワイフ「ちゃうねん。びっくりしてん。ブライアン坊やが、急に成長してん!」


田中「나는 믿을 수 없습니다!」


 しかしそれはまぎれもない事実っ。真実っ。くさった果実っ。2人の前には、屈強な成人男性が。生まれたままの姿の成人男性がっ!


 なぜ生まれたままの姿かと申しますと、別に卑猥な理由があるわけではなくて、なんといいますか、いきなり大きくなったから着ていたベビー服とか破いちゃったからなんです。ほ、ほんとなんだからねっ。別にエッチな理由なんてないんだからっ。な、なによニヤニヤして! アンタ、信じてないでしょ! ちょ、なによ、近づきすぎよ。ちょ、やめ、ん……! んんー!?


田中「見たことのない成人男性だが、この面影は、たしかにブライアン坊やだっ」


ブライアン「ダディ。マミィ。サンキュー。いままで本当にサンキュー。ミーはご覧のとおり、立派に成人しました。もう、ダディとマミィにお世話になることもないのです。これからは、この身一つで生きていくでござる。神に会うては神を斬り、仏に会うては仏を斬りをモットーに、明るい笑いを振りまいて、恋に友情にはりきる所存でござる。それでは、ミーは家をでるでござる。いざ出陣。戦場の名は人生っ」


ワイフ「待って! 待っておくれ、ブライアン坊や。私のかわいいブライアン坊や!」


田中さん「待つんだブライアン坊や。待ちなさい」


ブライアン「もう、ミーは、坊やでは、ありません、ので、おさらばで、ございます」


 ブライアン坊やは、いや、ミスターブライアンは、外へと飛び出していきました。生まれたままの姿で。その瞬間、銃撃音。微笑町ではわいせつ物陳列罪は、その場で処刑オッケー♪ な重罪なのです。ライフル協会が強い力を持つ微笑町では、笑顔と同じくらい銃があふれているので、すなわちわいせつ物陳列座位=即射殺の危険性高し。


田中さん「ブライアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!」


 こうして


 またひとつ


 命が星になりました。


 尊い命が天へと還りました。


 地球よりも重いといわれている命が。


 命を慈しむ心と手をもちながら、

 
 人はなぜ命を奪うのか?


 人はなぜ悲しみを生み出し続けるのか?


 人はなぜ笑顔の尊さを簡単に忘れることができるのか?


 わかるかなぁ~わかんねぇだろうなぁ~


 ヘヘェ〜イ、シャバダバダディ〜、イェーイ。


 俺が昔、夕焼けだった頃、弟は小焼けだった。お袋は霜焼けで、親父は胸やけだった。


 わっかるかな~ わっかんねぇだろうなぁ
 
 
 すべての責任から逃れられるようになる薬は、田中さんを「親の責任」からも解放したのでした。
人間、ある程度の責任を負っていたのほうがいいのやもしれませんね。ようわからんけどね。

 

新作 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「乗り物集まれ。人間ども集まれ」の巻
 ある休日。ここは微笑町内にある、ショッピングセンターのフードコート。時刻は13時。


ヒロシ「今日もヒマやな。なんぞおもしろいことはあらへんやろか」


マルぼん「おいヒロシ。あそこに電車の時刻表とにらめっこしている奴がおるで」


ヒロシ「あれは同僚の調部くんやないか。彼は時刻表チェック専門の鉄道マニアなんや。おーい、調部くーん」


調部大冶「あ、大沼くん。奇遇やね」


調部 大冶(しらべ だいや) 株式会社 ポンポコ仏具 社員 28歳独身


ヒロシ「なにしてるん」


調部「色々な鉄道会社の時刻表と睨み合って、オリジナル乗換案内を作ってたんや」


ヒロシ「ほうほう」


調部「たとえば、大阪梅田へ行きたいとするやろ。僕らの場合やと、微笑電鉄の『微笑駅』から特急に乗って『床擦れ南口駅』まで行って、そこからJRに乗り換えるのが普通やろ?」


ヒロシ「そやな。2時間くらいかかるわ」


調部「例えば今から梅田へ行くと仮定するやろ。『微笑駅』の13:09発の『床擦れ南口駅』行きの電車に乗って、途中の『股ズレ林駅』に13時15分に着くからそこで下車する。『股ズレ林駅』のすぐ目の前にはファンタジー電鉄の『フェアリー駅』があって、そこから13:20分発の『ゴブリン駅』に乗り、途中の『エクスカリバー北口』に13時34分に着くから下車して、目の前のもっこり鉄道の13:43分発『うっふん駅』行きの乗り換えると、13時55分に『もっこり鉄道梅田駅』に着く。14時までに大阪へ行けるのや」


ヒロシ「乗り換えを駆使すると1時間も時間が短縮できるんか」


調部「まぁ、こんな感じで、あらゆる鉄道のあらゆる時間帯のあらゆる乗換を駆使して、あらゆるところへ最短時間でいける『オリジナル乗換案内』を作るのが、僕の趣味。で、つい今しがた、『オリジナル乗換案内』がようやく完成したんや!」


ヒロシ「おめっとさん。でもなんか、あんまり嬉しそうやないね」


調部「……燃え尽き症候群や。全力で作った分、最大の目標を終えてしまったむなしさがどうしようもないんや。ほかに趣味もないし、休日にやることものうなる」


マルぼん「ようするに、また新たな目標があればいいんだ。別の『オリジナル乗換案内』を作りましょ。鉄道以外の乗り替え案内を」


調部「鉄道以外の乗り換え案内?」


マルぼん「ヒロシ、君らのとこの職場、派閥争いがすごいんやろ」


ヒロシ「うん。会長の長男が社長で、次男が副社長やねんけど、この二人がすごい仲悪いんや。会長一族以外にも会社の覇権を狙う輩もけっこういて、その他にも部署毎に細かい覇権争いなんかもあってぐちゃぐちゃや」


調部「うちの部署も、課長と係長がいがみあっとる」


ヒロシ「うちは、この前まで力もっとった部長が女子社員に総スカンくろうて、今は課長の天下や。部長派やった連中は涙目」


マルぼん「そう。君ら平社員は、どの派閥が力を持ちどの派閥が衰退しているかを常に把握して、場合によっては所属している派閥から別の派閥へ乗り換えをする必要があるわけや。この乗り換えの時期を見極めるのは非常に重要なわけや……」


ヒロシ「そうそう。それが大変で……僕もえらい目にあっとる。派閥の乗り換え時期がわかる案内でもあれば……あ!」


マルぼん「そう。会社の派閥を電車に見立て、派閥から派閥へのオススメ乗り換え時期を知らせてくれる案内を作る。おもしろそうだろ」


調部「一時期鉄道以外の交通機関の乗り換え案内を作ろうかと考えたけど、いまいち燃えんかったんやけど、派閥乗り換え案内はおもしろそうや。でも、僕、自分の部署以外の人間のことはようわからん。鉄道と違って時刻表もあらへんし、乗り換え案内なんか作るの無理や」


マルぼん「心配すんな。実はな、金になるかなと思うて、君らの会社の全社員の個人情報を機密道具で集めておいたんや。ほら、このファイルみてみ」


ヒロシ「えっと、なになに。副社長派のナンバー2である山田部長が実は重篤な病気!? あんなに元気そうなのに!? 山田部長がいなくなったら、副社長派は大打撃や!」


調部「今まで日陰の身だった、第1営業部の田中課長、ひそかに外資系の大手とパイプを作っとるんか! これが判明したら、新たな派閥が出来て社内の勢力図が変わるで!」


マルぼん「そのファイルには、そんな感じの情報がたくさん載っとる。いつ、だれが、どんなことになるかが記されとる。それを使えばどの派閥がいつ力を持ち、いつ力を失うのか。わかるはず。調部さん。あんたならその情報を使って、いつどのタイミングで派閥を乗り換えたらよいかを記した『派閥乗り換え案内』を作ることができるんとちゃうかな」


調部「できる! 僕ならできるはずや! これ、借りてええか!? 鉄道の乗り換え案内を作るより面白そうや!」


マルぼん「もちろんええよ。楽しい休日を送ってや」


 そんなこんな数日後。ポンポコ仏具社内。


調部「大沼くん『派閥乗り換え案内』の試作が出来んや! このノートがそうや!」


ヒロシ「ほんまか! ちょっと見せてみぃ」


調部「僕の作った案内が正しければ、今日は絶好の派閥乗り換え時期なんや」


ヒロシ「ほうほう。うちの課長がセクハラで女子社員の信頼を失い、部長が復権するんか」


調部「『課長電車』から『部長電車』への乗り換え時期! 僕の予想通りに来ているのか!」


女子社員A「課長逝け! 女の敵!」


課長「ひょえー」


女子社員B「部長最高! 抱いて!」


部長「がはははははは!」


調部「よっしゃ!! 案内通りうまくいったでぇぇぇぇ! 最高やー!!」


ヒロシ「よかったな! よっしゃ。今夜は酒奢ったるわ。マルぼんも呼んだるさかい」

 
 その夜、某居酒屋。


マルぼん「よかったよかった。趣味が充実したようで、ほんまよかった」


調部「これもマルぼんはんのおかげや」


マルぼん「マルぼんとしてもファイルを貸したかいがあったわ。あ、でも、ひとつ約束してほしいねえやけど」


調部「なんですか」


マルぼん「そのファイルを貸したのはな、あくまで調部くんの趣味にかける情熱にほだされたからやねん。だからそのファイルの使うのは趣味の範疇に留めておいてほしいんや。会社の派閥争いをしている連中を電車に見立てただけの、単なるお遊び。実益のために使うのは止めてほしいんや。趣味と実益を兼ねへん、きっぱりと分けると約束してほしいんや」


調部「もちろんや。僕、派閥争いとか興味ないし。自分の作った案内通りにことが運べば、それだけで幸せなんや。約束なんか何ぼでもしたるわ」


マルぼん「ほな約束や。約束は破らんといてや。どうなってもしらへんで」


 数日後。


調部(ふふふふ。鈴木常務が失脚して、社長派が盛り返したみたいやな。僕の作った案内の通りや)


先輩「おい調部。なにノートを見てにやにやしてんだよ。おもしろいことでも書いてんのか? どうせまた電車乗り換え案内とか作ってるんだろ。見せてみろよ」


調部「あ、先輩困ります」


先輩「!? おい、このノートって……! いや、でもまさか」


調部「返してください! 返してくださいよ!!」


先輩「し、調部。このノートに書かれた情報、売ってくれないか!? 1ページ3万! いや、5万だす!」


調部「え!?」


先輩「お願いだ! この通り!!」


調部「だ、だめなんです。約束があって」


先輩「なんならもっと出しもいい! ほら、前に言ってたろ。『自分の作った鉄道の乗り換え案内に従って、日本一周するのが夢』だって。そのノートを売ってくれたら、その費用を全額だしてやってもいいぞ!」


調部「え!」


調部(あの『乗り換え案内』は、最短ルートのみを考慮して、運賃のことは二の次やった。だから実際に日本一周を行おうとしたら莫大の費用がかかるからあきらめとった。かなうんか。夢が。夢。夢が。夢っ)


先輩「どや!?」


調部「わ、わかりました」


 その夜。調部の自宅前。


調部「ふひひひ。新しい旅行鞄買っちまったわ」


マルぼん「調部くん」


調部「あ、マルぼんはん……」


マルぼん「約束破りはったね」


調部「あ、あれは! ご、ごめんなさい! もう二度と破らへんから」


マルぼん「もう遅い。言ったはずやで、どうなってもしらんて。君の趣味と実益はひとつになるんや」


調部「どういうことや」


マルぼん「君の鉄道趣味は、君の実生活と一体となる。会社の派閥を電車に見立てたお遊びも、君の実生活混ざり合うのだ。遊びが遊びではなくなる。遊びが現実となるのだ!!」


調部「な、なな」


 気が付くと、調部大冶は自宅ベッドにいた。昨夜のことはなんだったのか。新調した旅行鞄は部屋にあったので、夢ではなさそうだ。ぼーっとしながら時計を見てみると、時刻は朝8時。


調部「やばい! 遅刻や」


 あわてて準備をして職場へと向かう。ポンポコ仏具になんとか着いて、急いでタイムカードの置かれたところへ向かう。慌てていたので、副社長が自分の派閥のメンバーを引き連れて歩いてきていることに気が付かなかった。出会い頭に正面からぶつかる副社長と調部。副社長は思わず尻餅をついた。


副社長「いてて、誰だ! 廊下を走るやつ……って、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」


 副社長が驚くと同時に、周りにいた社員たちも悲鳴をあげた。無理もない。自分とぶつかった相手が、自分たちの目の前にいた者の肉体が、いきなりバラバラとなり肉片と化したのだから。


 実況見分にきた警察たちは、いわゆる『全身を強く打った』状態の調部の遺体を見て首を傾げて言った。「まるで電車に正面からぶつかったみたい」、と。



新作 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「平和のためなら女房もなかす」の巻
 平和な世界を築くためならば、傷害も辞さない、殺人も辞さない、戦争も辞さない、人類滅亡も辞さない女。その名はルナちゃん。兵器の存在は(特定の国の所持しているもの以外は)断固として許さないルナちゃん。「争いの原因は武器にあり。武器を作るやつをなんとかする!」と、昨日は米軍基地、明日は死の商人の秘密基地。そして今日は微笑町の包丁を製造しているメーカーへ!!


ルナちゃん「人殺しの道具になる包丁を作るなー作るなー」


メーカーの人「悪いのは包丁じゃなくて、包丁を悪事に使うやつだろうがー」


ルナちゃん「聞く耳を持たないわね。平和を愛さぬ悪の使途め! 腐れ外道め! でも安心。マルぼんからがめてきた、武器を消滅させる機密道具があるわ。これを使って、包丁を消す!」


 しかしこの道具。対象の物に近づいて使わねばなりません。包丁のしまわれているところは、メーカーの男性社員がいて入れそうもないです。


ルナちゃん「仕方ない」


 ルナちゃん、おもむろに服を脱ぎだして


ルナちゃん「汗ばむわぁ」


 色仕掛け開始。しかし男性職員は「なにしてんだこいつ」という反応。よかった! ロリじゃなくて!


ルナちゃん「むせるわぁ」


 焦って、さらに服を脱ごうとしたその瞬間。ルナちゃんの体がいきなり変化。胸がしぼみ、代わりに下半身の一部が膨らみ、全体的に大柄になり、肩幅が広くなり、喉仏が隆起し、髭が生えて、声は野太くなり……ようするに男体化! 


ルナちゃん「こ、これはどういうこと!?」


マルぼん「機密道具の力で武器が消えたんだな。女の武器が」


新作 | 16:44:17 | Trackback(0) | Comments(0)
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