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Author:大沼ヒロシ
大沼ヒロシと申します。ブログはじめたての初心者です。どうぞよろしく。

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シリーズ命の現場から1「友のために掘れ! 微笑小学校裏山落盤事故」
ヒロシやマルぼんなどが住む微笑町は、その昔、あちこちから金が採れまくっており、罪人が強制労働でいい汗ながす流刑地だったそうです。もちろん今ではほとんど金は採れず、当然ですが、流刑地ではありません。親子や恋人たちが幸せに過ごす、ごく普通のありづれた町です。


 でも、微笑小学校の裏山からはまだ多少なりとも金が採れるそうで、学校側は


「遅刻してきた」


「宿題を忘れてきた」


「掃除サボった」


「好きだけど好きだと言えなかったあの日に思いを馳せ、今を、そして未来を見ようとしない」


「『もう恋なんてしないなんて言わないよ。絶対』と言ったのに、誓いを破って『もう恋なんてしない』と言った」


「壊れるほど愛したんだから、いくらなんでも3分の1は伝わったと思いきや、まるで伝わっていなかった」


 などのやんちゃをした生徒を「反省しなちゃーい!」と動員し、山を掘って掘って掘りまくって、金のさせていたりします。なお、掘り起こした金は、教師陣の遊興費に反映されております。正しい教育をするためには、教える側の心がうきうきわくわくしてなけりゃならんのです。だから勤務中にパチンコへだって行くよ!


 そんな裏山の採掘場で痛ましい事故が起こったとの情報が!


マルぼん「落盤事故が起こって、強制労働させられていたナウマン象ら生徒33名が地下634mの坑道内に閉じ込められたんだって! 救助には早くとも3カ月はかかるらしいよ! どうするヒロシ君!」


 坑道内には避難所があり、そこには雀の涙程度の非常食と簡単な調理器具があるようなのですが、そんなもので33名が3か月も耐えられるかといえば、無理に決まっております。事故発生から既に3日。中の連中は、すでに極度の飢餓状態に陥っている模様。このままでは救助の前に餓死決定!


ヒロシ「ご冥福を」


マルぼん「え!? 助けにいかないの?」


ヒロシ「はいはい諸行無常諸行無常。また来世。また来世」


 昨日買ってきたゲームに夢中で、マルぼんのほうを見ようともしないヒロシ。「今やってるゲーム>>越えられない壁>>友情」という図式が脳内にある僕らのヒロシさんは、助けに行く気などさらさらないのです。主人公がこれでは、作者としても困る。でも、ヒロシは言うことなど聞くつもりはさらさらなさそう。しかしそこにお金が絡むとなると、どうかな?


 ルナちゃん「ヒロシさんが生き埋め少年団を無事救出して、取材に押し寄せたマスコミに『ゴミのような僕(生きる価値皆無)が、友達を助けるために勇気をだせたのもギュルぺぺ神さま(ルナちゃんの入っている宗教の信仰の対象。非実在神)のおかげです!』とか言ってくれたら、謝礼だすわよ。いい宣伝になるから!」


ヒロシ「マジで!?」

 
ヒロシ「マジで!? マジで!?」


ヒロシ「マジで!? マジで!? マジで!?」


 ごらんなさい、ヒロシのやる気が天井知らずに。マネーパワーは偉大や! 友情なんかいらんかったんや!


ヒロシ「しかし僕は非力だ。僕にナウマン象たちを救うことができるのだろうか」


マルぼん「こういうときのための、機密道具さ」


 そう言ってマルぼんの取り出した道具は


ヒロシ「なんだ、クッキーじゃねえか」


 箱にいっぱいに入ったクッキー。ひとつひとつが小さなビニールに包まれていまして、そのビニールには動物の絵が描かれています。犬であったりとか、猫であったりとか、タスマニアデビルであったり。コモドドラゴンであったりとか。


マルぼん「このクッキーを食べるとだな、入っていた袋に描かれた動物のすべてを得ることができるんだ。外見とか能力とか」


 犬が描かれたビニールに入ったクッキーを食べると、犬の嗅覚を得ることができるとか、そんな感じです、はい。


ヒロシ「なんて名前?」


マルぼん「『星野瑠奈著「萌えて先祖供養~札束を燻製にして幸せゲット~」好評発売中』だよ」


ヒロシ「……なに、その珍妙な名前」


マルぼん「その道具買うのにね、スポンサーを募ったの。スポンサーには道具の命名権を与えるという寸法なの。今回のスポンサーさんは著作の宣伝に利用したみたい」


ルナちゃん「続編の『泣ける先祖供養~このツボ買わなきゃ死にますよ~』も近日刊行予定。執筆快調よ」


ヒロシ「貴様かよ、スポンサー」


 そんなこんなで、ヒロシは『星野瑠奈著「萌えて先祖供養~札束を燻製にして幸せゲット~」好評発売中』を持って、悲惨な事故現場となった学校の裏山へ行きました。現場では、たくさんの大人たちが懸命に救助活動とか行ってます。閉じ込められている連中の家族もいました。


金歯父「せがれを助けてくれるならいくでもやる! これで足りるか足りないのか!? 答えろ!」


 と、救助隊員の口に札束をぶちこむ金歯の父。


ナウマン象の嫁「だから絶対死んでるって! だからお金ちょうだい!」


 と、保険屋につめよるナウマン象の嫁。


 あちこちで繰り広げられる人間ドラマには欠片も興味がないので、ヒロシは無視しました。そんなこんなで、土砂で埋まりに埋まっている坑道の入り口に到着。


ヒロシ「さて、『星野瑠奈著「萌えて先祖供養~札束を燻製にして幸せゲット~」好評発売中』を使うか。どのクッキーがいいかな」


 閉じ込められている連中が脱出できるトンネルとかがいります。穴を掘るのに適した動物とは?


ヒロシ「こいつがいいや。みらいのせかいに生息するという『がんせきモグラ』。硬い岩でも掘ってしまう新種のモグラ!」


 「がんせきモグラ」のクッキーを食すヒロシ。その腕が、岩をも砕く『がんせきモグラ』のものへと変化します。おもしろいように、坑道の入り口を埋める土砂が掘れる。鬼のように掘れる。トンネルが掘れる!


ヒロシ「まっとけや! みんな!」


 そんなこんなで数時間。ついにトンネルが、ナウマン象たちが避難しているところまで開通したのです!


ナウマン象「あ! ヒロシ!」


金歯「助けに来てくれたでおじゃるか!」


スイカ頭「神様仏様ヒロシ様!」


大脳「食べるものがなくなって……みんな餓死寸前なんでヤンス!」


ヒロシ「一同の者、涙を拭け。僕が掘ってきたトンネルを通って、さっさと脱出だ!」


 しかしその幸せも長くは続きませんでした。掘り方が適当だったので、トンネルはあっという間に土砂で埋まって使用不可となってしまったのです。


ナウマン象「どーすんだよ! どーすんだよ、この始末!」


ヒロシ「落ち着けみんな。僕は今、『がんせきモグラ』と同じ能力を擁しているから、もう一度トンネルをだね」


 とか言っているうちに、ヒロシの姿が元の平凡な小学生へと戻ってしまいました。『星野瑠奈著「萌えて先祖供養~札束を燻製にして幸せゲット~」好評発売中』の効果が切れたのです。


 『星野瑠奈著「萌えて先祖供養~札束を燻製にして幸せゲット~」好評発売中』は完食すればその効果は一生続きますが、中途半端に食べますと効果が途中で切れます。飽食の申し子であるヒロシはさきほど、「マズッ!」と『星野瑠奈著「萌えて先祖供養~札束を燻製にして幸せゲット~」好評発売中』を残し、なおかつ投げ捨てていました。「すぐ近くに飢えて死にそうになっている人がいる。そんな状況なのに食べ物を残す俺、チョイ悪だろ?」と、ヒロシ。どこまでも下衆なのでした。


金歯「もう一度『がんせきモグラ』のクッキーを食えばいいでおじゃろう」


ヒロシ「それが『がんせきモグラ』のクッキーが、もうないみたいなんだよ」


ナウマン象「他になんか役立つクッキーがないか探せー!!」


 そんなわけで、クッキーのたくさん入った『星野瑠奈著「萌えて先祖供養~札束を燻製にして幸せゲット~」好評発売中』の箱をまさぐりだす一同。


『星野瑠奈著「萌えて先祖供養~札束を燻製にして幸せゲット~」好評発売中』は、食べると袋に書かれた動物のすべてを得ることができます。

 
ヒロシ「『コモドドラゴン』。こりゃだめだ」


 外見も


ナウマン象「『イリオモテヤマネコ』。論外だ!」


 能力も


金歯「み、みんな。これ! このクッキー!」


ナウマン象「どんな動物だ!」


金歯「『松坂牛』だって」


 もちろん味も。


 1週間後。予想以上に救助は早くできて、33名は無事救出されました。意外と、飢えてなかったらしいです。めでたしめでたし。



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日記 | 12:13:49 | Trackback(0) | Comments(0)

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