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Author:大沼ヒロシ
大沼ヒロシと申します。ブログはじめたての初心者です。どうぞよろしく。

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挨拶の魔法
ヒロシ「友達できないし、世を儚んで、自ら息を引き取るよ」


 友達が少ないことすら個性なり、ラノベの主人公とかになれるこの時代。それでもヒロシは、この世におさらばを宣言するのです。


マルぼん「そりゃおめえ、外で他人様と会ってもよ。挨拶のひとつもしねえんだから、友情なんてカケラも育めやしないよ。悪いこといわないから、挨拶だけはきちんとしろや」


ヒロシ「挨拶なんてくだらねえ」


 ヒロシは昔、挨拶したのに思いっきり無視されるということがバカみたいに続いたことがあり、挨拶が大嫌いなんです。たまに挨拶してくれる人がいても、正月でもないのに「あけましておめでとう」とか、からかい半分。だから挨拶を憎んですらいるのです。


マルぼん「仕方ねえや。この薬を飲みな。他人様と会った時、必ず挨拶してくれるようになる薬。その時の自分に最も適した挨拶をしてくれるようになるから、からかい半分で変な挨拶されることもないから安心しな」


 その薬を飲んだヒロシ。翌朝、学校に行ってみますと、通学路で出会う人出会う人……


ルナちゃん「おはようございます」


金歯「ヒロシ氏、おはようございます」


ナウマン象「おはようございます」


ヒロシ「みんなきちんと挨拶してくれる! なんて心地よいことか!」


 その後も会う人会う人、挨拶してくれます。


「おはようございます、ヒロシくん」


「大沼くん。おはようございます」


「おはようございます!」


「おはようございます!!」


「あ、大沼くん。この度はまことにご愁傷様でした……」


「お寂しいでしょうが、お力落としのございませんよう」


ヒロシ「え?」


マルぼん「ヒロシ大変だ! 今、病院から電話があって、ママさんが車にはねられたって……!」


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日記 | 19:24:19 | Trackback(0) | Comments(0)
マルぼんVS妖怪まくらがえし
桜井くん「マルぼん先輩、お久しぶりです」



マルぼん「桜井くん! 大学時代に入っていた『枕営業研究会』の後輩の、桜井くんじゃないか! たしか卒業式以来だよな! 今はなにやってんの?」



桜井くん「親のコネで公務員になったんですけど、夢を諦めきれなくて、退職して、専門学校へ行って、ついに資格をとったところなんです!憧れの『まくらがえし』の資格を!」



マルぼん「おお!」



 妖怪マニアの桜井くんは、大学在学中から「妖怪になりたい。大好きな『まくらがえし』になりたい。食っていきたい」と常々言っており、親の敷いたレールをちぎっては投げちぎっては投げし、ついに夢をかなえたようです。ちなみに「まくらがえし」とは、寝ている人に忍び寄り枕をひっくり返す妖怪です。



桜井くん「『まくらがえし』の組合に加入して、仕事を斡旋してもらって、4月から微笑町の担当になったんですよ。で、実はご相談がありまして……」



マルぼん「なんでも言ってごらん」



桜井くん「ありがとうございます。実は最近、業績が、めちゃくちゃ悪くなっているんです。満足に枕をひっくり返せていないんですよ。それというのも……ほら、そこで寝ている少年を見てください」



 近くではヒロシが熟睡しています。最近ハマっている漫画「魔法少女ちりめん☆じゃ子」のサブヒロイン「桜エビ子」の抱き枕をしっかりと抱きしめながら。



桜井くん「あんな感じで、枕を強く抱きしめている人がたくさんいるんですよ。よく見たら、絵柄も全部おんなじ。その少年の抱いている枕に描かれているものと、同じものが描かれているんです」

 

 『魔法少女ちりめん☆じゃ子』はアニメ化ゲーム化当たり前、CDもキャラソン中心に売れまくり人気漫画。中でもサブヒロインの「桜エビ子」は、主人公のマモルくんを一途に慕う描写や、清楚で可憐な魅力からダントツの人気を誇り、グッズはアホみたいにでております。特に抱き枕は発売されるやいなや売り切り続出の人気商品。供給が安定した現在も売れ続けており、男性の85%がオタクという微笑町ので使われまくっているのも無理はありません。



桜井くん「みんながみんな枕を強く抱きしめているから、全然、枕をひっくり返せないんです。この業界けっこう厳しくて、月毎のノルマを達成しないものには、もれなく死が与えられるんです。抱き枕をひっくり返せるようにならないと、とてもじゃないけどノルマ達成は無理! なんとかなりませんかね」



マルぼん「ようするに、みんなが『桜エビ子』の抱き枕を抱きたくなくなるようにすればいいんだ。マルぼんに任せな!」



 マルぼんは家をでると、『魔法少女ちりめん☆じゃ子』の作者・かきあげ太朗先生の家へと向かいました。余裕で不法侵入して、先生とご対面。



かきあげ太朗「なんだチミは!? サインならやらぬ。やらぬぞ! そういうポリシーだからな!」



マルぼん「マルぼんの目をみな!」



 マルぼん、実は見つめた相手を自由自在に操る能力に長けております。



かきあげ太朗「きゅう」



マルぼん「次回『魔法少女ちりめん☆じゃ子』をだな、マルぼんの言うように描くんだ」



かきあげ太朗「あい」



 そして時間はながれ、『魔法少女ちりめん☆じゃ子』が好評連載中の、『月刊アシュラテンプル』の発売日。早速買ってきたヒロシ。ページを開いて阿鼻叫喚。



ヒロシ「な、なんぞこれー!?」



 清楚可憐なヒロインである桜エビ子が、実は「この世の男という男を手玉にとり、食い物にしては捨て、全てを吸い取っては殺す」という平成の毒婦だったという事実が、突如として明らかになったのです。マモルくんに好意を寄せていたのも当然演技で、マモルくんの祖父が経営する老舗旅館の乗っ取りが目的だったのです。ベッドの中で、下男の辰吉と「マモルくんを自殺に見せかけて死なす方法」を相談しているところで、次回に続く。



 すべてはマルぼんが、かきあげ太朗先生に指示したとおり。



ヒロシ「こ、こんなんあんまりや。あんまりや。殺生じゃ!」



マルぼん「見ろよ、ヒロシのあの阿鼻叫喚地獄絵図。今頃、桜エビ子に萌えていた全てのやつが、あんな感じになってるはずだぜ」



桜井くん「『あんな毒婦を抱いていられるか』と、みんな枕を抱かなくなる→ひっくり返すのが余裕になる、という寸法ですね。さっすが先輩!」



 しかし事態は思わぬ展開となりました。失望したファンは、くやしさ堪えきれず、所有していた『魔法少女ちりめん☆じゃ子』の関連グッズを次々と破壊。割ったCDをブログにアップしたり、破壊の様子を撮影して動画サイトに投稿したり、破壊した物を作者に送りつけまくったりと、やり場のない怒りをグッズにぶつけまくり。
噂によると、微笑町にいる『魔法少女ちりめん☆じゃ子』ファンの95%がこのような行いをしたとか。



 抱き枕も例外ではなく、ズッタズタに切り裂かれて、作者の元へ。その数、星の如しだったと言います。
「どうせみんな、抱き枕使うんだろ」と、普通の枕が一切製造されていなかったので、微笑町から一時的にひっくり返すべき枕が消えました。



 抱き枕を切り裂いた人々は当分、枕なしの人生を送ることになり(その数、微笑町民の95%)、その間にノルマ達成できなかった桜井くんは夜空の星に。



 かきあげ太朗先生は送りつけられてきたズッタズタ枕に押しつぶされて、夜空の星に。


 
 ドル箱作品の崩壊を止められなかった編集者も首になって、色々あって夜空の星に。



 ヒロシもなんか知らないけど、ついでに夜空の星に。めでたしめでたし。完。



日記 | 16:31:20 | Trackback(0) | Comments(0)
夢と魔法の時間
 ヒロシの母親である大沼うどん子さんは、地球人である前に日本人であり、日本人である前にH県民であり、H県民である前にA市民であり、A市民である前に微笑町民であり、微笑町民である前に母親であり、母親である前に女であり、女である前に「大沼うどん子」という個人であります。


 何が言いたいかといいますと、「子供とかいるけど、なんかあったら彼氏を優先しまーす(笑)」ということです。腐っているということです。狂っているということです。人間の屑ということです。だから、毎週のように「ヒロシ、この人が新しいパパよー」「ワイがパパや。プロゴルファーパパや!」みたいなやりとりがあったりします。困ったことに、新しいパパの大半が伝家の宝刀「しつけ」を何の躊躇もなく抜くタイプの人間。


 「はいはいしつけですよしつけ。家庭内暴力じゃありませんYO~児童相談所の人~」という新パパさんに、「俺ら子供が、いつまでも『母親の彼氏』のやりたいようにやらせると思うなよ!」と、ヒロシが反発することも増えてきており、これまでにも多くの血が流れ、多くの命が星となりました。ああ、あの星の輝きは亡き友の微笑なのだろうか。


 余談ですが、そのうち、読者の皆さんから『僕の考えた、ヒロシの母親の彼氏』を募集し、集まった『ヒロシの母親の彼氏』たちを使った「内縁一武闘会」という長期シリーズを始めたいとか常日頃から思っていたりしますけど、たぶん夢で終わると思います。夢は夢のまま置いておくのが一番。


 まぁ、そんなわけで、今日も「21世紀毒婦・大沼うどん子」ことママさんによる新しいパパンのスーパー紹介タイムがはじまったのであります。


新パパさん「こんにちは、ヒロシくん! これからは私のことをパパと気軽に呼んでくれたまえよ」


 新しいパパさんは、見るからに人の良さそうな初老の男性でした。


ヒロシ(今回のは比較的常識人っぽいけれど、油断はできないぞ)


 一見マジメそうに見えても、「実は変態!」ってのがよくあるパターンなのです。これまでも、ヒロシに「明日から『きらめきときめきはらきり太郎。パワフルタッチで全人類ウジ虫になあれ!』に改名しろ!』と迫った大学教授であったりとか、「明日から食事は、どんぶりいっぱいに詰め込んだ砂利に溶かしたホワイトチョコをかけたやつだけだ」と強要した団体職員であったりとか、「子供は風の子。ということは、ヒロシは風とうどん子との間にできた不義の子ってこと!? 寝取られ…はぁはぁ」とか発言して山奥の病院での療養生活に入った公務員(ヒロシの実父)であったりとか、ろくなのがいませんでした。


 「母親の彼氏」が猛威を奮う21世紀。子供にとって、わずかな油断が死につながるのです。大沼ヒロシは油断しない。繰り返す。大沼ヒロシは油断しないっ!


ママさん「(新しいパパさんにしなだれかかりながら)今度のダーリンは、テーマパークを経営しているのよん。ほら、学校の裏山にある」


ヒロシ「え?」


マルぼん「裏山のテーマパークって、『微笑トマホークパーク』!?」


 『微笑トマホークパラダイス』はヒロシたちの通う微笑小学校にある遊園地で、寛永10年に作られたという歴史ある遊園地。その名の通りトマホークをモチーフにした遊園地です。

 
 トマホークをモチーフにしたマスコットキャラと戯れ、トマホークをモチーフにした観覧車や、トマホークをモチーフにしたジェットコースターや、トマホークをモチーフにしたメリーゴーランドや、トマホークをモチーフにしたイッツ・ア・スモールワールド(無許可)で、思う存分遊ぶことができます。


 微笑町の少年少女どもは、『微笑トマホークパラダイス』で遊び、学び、成長し、その思い出を糧として生き、そして死んでいくのです。ここに来たことがない奴は皆無と言ってもいいくらい。なぜなら……普通の公園は大人たちの段ボールハウスがたくさん建築されており、他に遊ぶ場所がないからです。おうおう、どうなってんだ社会~!


マルぼん「やったねヒロシ。経営者が新しいパパさんてことは、無料で遊びたい放題ってことじゃないか!」


新パパさん「いつでもおいで! 歓迎するよ!」


マルぼん「うわー(歓喜)」


ヒロシ「ひゃっほうー! パパ大好きー!」


 ヒロシの不信感、雲の彼方へ。子供を手名付けるには、欲望を満たしてやるのが一番なんや!


ママさん「(新しいパパさんにしなだれかかり、艶めかしい手つきでパパさんの下腹部に手を伸ばしながら)ヒロシは幸せ者ね!」


ヒロシ「うへへへへ」


 しかしこの幸せも長くは続かなかったのです。


新パパさん「しかし私がヒロシくんのパパになるには、ひとつ大きな問題があるんだよ。実は……こんな手紙が届いて」


ヒロシ「これは……予告状って書いているね。差出人は……!? 『げんじつ』だって!?」


マルぼん「『げんじつ』!? もしかして、あの『げんじつ』ですか!? 最近ニュースで話題の!」


新パパさん「そう。あの『げんじつ』なんだ。奴らが……げんじつが、来る! そこまで迫っている!



「げんじつ」。この名をニュースなどで耳にした方も多いでしょう。中には「その名を口にするな」「そんな言葉は聞きとうない。余は聞きとうない」「その名前を聞いて不快に感じたので、謝罪と賠償を要求するっ!」と不快に思われたり、発狂するかたもおられるかもしれません。


それも仕方のない話です。なぜなら、「げんじつ」とはテロ組織なのですから。
『夢なんてみていたら、つらい現実を乗り切れないよ! 子供たちに現実を教えるのも大人の役目! 損な役回りだよね、お兄ちゃん!』と、世界から夢を奪っていく驚異のテロ組織! 
それが『げんじつ』!


 やつらが活動を開始したのは、忘れもしない……えっと、去年の夏頃! 惨劇の現場は、誰もが知っているあの超有名ランド! わかりますか? え? わからない。ほら、夢とか魔法とか
言っているあそこです。ほら。もう! これ以上言わさないでよね!


夏休みのため子供でごった返した超有名ランドに、「げんじつ」のテロリストは現れました! 子供たちの前でおどけていたマスコットキャラのオスネズミに多人数で襲いかかり、
着ぐるみの中身を引きずりだしたのであります! 「どうだ、こんなファンシーな生き物は実在しないんだ。中に人がいるんだ。思い知ったか、これが現実だ! 少年少女のみなさん! 思い知りましたかー!?」と叫びながら!

 
 プロ意識から飛び出した「あたしは単なる内臓です! 中に人などおりません!」「あたいは単なる臓物なんです。人に見えるのは、魔法の力で擬人化したからですー! 擬人化臓物にすぎないのですー」
という、引きずり出された中の人の悲痛な叫び声が忘れられないと、目撃者は述懐しております。「擬人化臓器で漫画描こうぜー。アンソロだそうぜー」「大腸×小腸でカプばなー」「大腸と小腸って、大喬と小喬になんとなく似てない?」と述懐した目撃者もいるとかいないとか。「げんじつ」のテロリストは他のマスコットキャラも次々と毒牙にかけました。途端に始まる、阿鼻叫喚の地獄! あまりの惨劇に、この事件を目撃した子供たちの多くは、のちに不眠や頭痛や吐き気に悩まされることになったとかならないとか。
P・T・S・D! P・T・S・D!


 その後、「げんじつ」のテロは他のテーマパークでも行われ、現時点で死者153人・重軽傷者272人・行方不明者41人という多大なる被害をだしました。


新パパさん「そんなわけで、『微笑トマホークパラダイス』にも『げんじつ』から、この予告状が届いたんだ」


「×月○日12時、貴様ンとこのマスコットキャラ『トマホーク大臣』の中身を引きずりだす。公衆の面前で!」


 「げんじつ」はテロ直前、ターゲットとなるテーマパークに予告状を送り付けます。当然、テーマパーク側は厳重な警備をするわけですが、それを突破するのが「げんじつ」の憎いところです。「予告状くるなら、予告された日、休みにすればいいやん」と思われる方もおられるでしょうが、犯行予告日が、来場者の多く、臨時休業にするのが痛い休日だったりするので、これまた「げんじつ」の憎いところです。もちろん、今回指定された日も休日だったりするわけです。


新パパさん「このままだと、あの惨劇が我がトマホークパラダイスで繰り返されてしまう。
マルぼんくんは不思議な道具を持っていて、ヒロシくんは不思議な力を持っている(※1)と聞いたんだ。『げんじつ』の邪悪な野望を阻止するため、私に力を貸してくれないか」


ママさん「(新パパさんの耳たぶをあまがみしつつ、それはもうはむはむとあまがみしつつ)あたしからもお願いするわ。ダーリンてば、『休園するということは、子供たちを裏切ることになるから絶対に無理ー!!』と言って聞かないのよう。ま、その男気に惚れたんだけどね(はぁと」


ヒロシ「まかせてよ! 僕たちは家族じゃありませんか!」


マルぼん「幸いにも、機密道具『拳銃』や機密道具『日本刀』といった、人命を奪うのに適した道具がたくさんあります。こいつで武装して、テロリストなんぞ返り討ちにしてくれようぞ!」



 「え!? テロリストといえど、やっちまっていいの? 人の命をなんだと思っているの?」と思われる方も多いでしょう。でも仕方ないのです。夢を壊すというのはそれほどの大罪なのです。


 現に、前述の超有名ランドの事件でも、「げんじつ」のメンバーは駆け付けた超有名ランド警備部隊により全員射殺されました。公衆の面前で。さっき、「この事件を目撃した子供たちの多くはのちに不眠や頭痛や吐き気に悩まされることになったのです。」とか書きましたけど、たぶん、この射殺シーンを目撃したのが主な原因です。死者153人の大半も、各テーマパークで返り討ちになった「げんじつ」のメンバーです。しかし、死ねども死ねども、「壊したい、夢がある」と叫び、彼らは逃げないめげない諦めないのです。


新パパさん「おお! これほど頼りになる味方はいない! それから、もうひとつお願いがあるんだけど」


ヒロシ「なんなりと、父上」


新パパさん「当日、『トマホーク大臣』の中には私が入る予定なんだが、もし、健闘むなしく『げんじつ』が私を引きずりだそうとしたら……私を殺してくれ!」


ママさん「(服を脱ごうとしていたのを途中で止めて)!? あ、あンた何を言ってンの! そンなバカなこと言わないで!」


新パパさん「わかってくれ! 夢を壊してしまった代償は、命で支払うしかないんだ」


 「え!? 夢くらいで、大の大人が死を選ぶって?」と思われる方も多いでしょう。夢はそれほど大事なのです。どれくらい大事かといいますと、戦国時代の三英傑がそろって「夢」に関係する辞世の句を残しているくらい!


「露と落ち 露と消えにし 我が身かな 浪速のことは夢のまた夢」豊臣秀吉の辞世の句


「嬉しやと 再びさめて 一眠り 浮き世の夢は 暁の空」徳川家康の辞世の句


「夢は時間を裏切らない。時間は夢を裏切ってはいけない。明智も荒木も、浅井も俺を裏切ってはならなーい。裏切った死刑。松永、またもあたしを裏切ったアンタもよ! 絶対に許さないんだから! でも、平蜘蛛くれるなら、命だけは助けてあげなくもないけど。か、かんちがいしないでよね! 平蜘蛛が欲しいだけなんだから。べ、べつにあんたの命なんて助けたくないんだからね! (松永、平蜘蛛と一緒に自爆)。ば、ばかぁ。なんで、なんでアタシを置いて死んじゃうのよ……! 信勝も、蝮のエロ爺も、あんたも……なんで、なんで……!!」織田信長の辞世の句



 ね? ほんとでしょ! だから、夢のために死ねる大人はけっこういるのです。現に、前述の153人の死者の中には「子どもたちから夢を奪ってしまった」責任として、創設者である外国人の墓の前で割腹自殺を遂げた超有名ランド経営会社の重役23人も含まれてたりするんですから。大人ってホントバカ! だがそれがいい。そして、そんな愛すべきバカ野郎がここ微笑町にもいた!


 その名は与謝ブロンソン! 大沼うどん子の新しい彼氏(職業・テーマパーク経営)だ! 
名前は今思いついたのは内緒だ! 守秘義務だっ! うどん子が前の旦那と離婚してない段階で付き合ったりしていたけど、無問題だっ。


ママさん「それやったら、予告された日に『トマーホーク大臣』をださんかったらええんや。そしたら、テロリストどももすることのうなって……」


 ママさんがいきなり関西弁になったのは、浪花節を気取ってるからです。気にしないでください。


新パパさんことブロンソン「それは……だめだ。夢を信じる者たちを裏切ることになるので絶対だめだ!」


 「トマホーク大臣」の人気は、とどまることを知らず(微笑町限定)、生まれた我が子に「トマホーク」と名づけて揉める親多数。そんな「トマホーク大臣」を出さなかったら、来場者はがっかりして暴動とか起こすかもしれませんです、はい。


ママさん「らめぇ……らめなのお。命を粗末にしちゃらめぇ……あなたに死なれたら、あたしたちは……らめになっちゃうよぅ」


 軽く幼児退行するママさんですが、そこに萌えはないので安心です。


ヒロシ「母さんが軽く狂ったぞ。ブロンソン父さんに死なれたら、さらにややこしくなりそうだぞ。保険にも入っていないみたいだから、経済的に美味しくないし。死ななくて済むために、なんかいい機密道具はないかい、マルぼん」


マルぼん「ふむ。ならアレを使うか。機密道具『ミモココロモ光線銃』を!」



ヒロシ「どんな機密道具なの?」


マルぼん「それを説明するには、ちょっと時間を頂かねばなるまいて」


明日を信じ、未来を夢見る少年少女の皆さんに、残念なお知らせ!


マルぼんが生まれ育ち、そして骨を埋めるであろう未来の世界は、とても荒んでおります。前を見れば殺人犯、左を向けば放火魔、右を向けば強盗、後ろを振り返れば「無縁死特番」を見て心底憂鬱になっている僕の目の前でイチャイチャと乳くりあっとるカップル、と恐ろしい人ばかり!


 当然、刑務所はパンパンなわけですが、未来の世界の偉い人たちは「性善説☆絶対主義!」を貫いておりまして、「いつかは反省して、ま人間になるだろー」と、囚人さんを甘やかしまくり。死刑無期懲役もってのほか。擬人化したら、「主人公を甘やかしまくりのお姉ちゃんキャラ」になって、激萌え確定なくらい甘いのです。刑務所とか、もう、ぬるくてぬるくて。衣食住とか約束されているし、むしろシャバよりパラダイスみたいな? イエーイ、犯罪起こして刑務所で快適ライフ堪能ー。


 そんなわけで囚人の皆さんてば全然反省しないんです、はい。


「囚人のみなさーん。出所したら、最初にしたいですかー」というアンケートをしてみたところ、


囚人A「はーい! 僕はねえ、あのねえ、逮捕のきっかけになった目撃者に逝っていただきたいと思ってまーす!」


囚人B「はいはーい!あたしはね。うんとね。あのね。あたしを逮捕した刑事の家族をね、皆殺しにしたいと思ってまーす」


囚人C「早く出所して、殺し損ねたあの娘の臓器を(危ない話がでるので省略します。「マルぼんと暮らす」は親と子が笑って読めるお話を目指します。僕とあなたの約束です)」


 こんな回答ばっかでした。ちなみに囚人の口調が幼稚くさいのは、アレンジです。元はもっとえげつない感じだったので、やってみました。それがよかったのかどうかわかりませんが、今ならわかる。よいわけない。


 反省してないってことは、罪を償う意思もないわけで、更生もしないわけで、これでは色々拙いと、「性善説☆絶対主義!(以後、「せいぜんっ!」と呼びます)を貫く偉い人たちがんばった。おとうさんやおかあさんに誇れるくらい、がんばった! でもいいアイデアが浮かばない!


 そんなときに、ある事件が起こったのです。わいせつ物陳列罪で服役していた鬼ポテト辰三(当時53歳)という凶悪犯が、「僕たち反省しています。罪を憎んで人を憎まず、ふれあい祭り」という受刑者と一般市民の交流イベントで、刑務所のマスコットキャラ「ゴクチュウ」の着ぐるみを着ておどけるという仕事をのさなか、逃亡したのです。


 しかししかし、だがしかし。天罰ってやつでしょうか、逃亡のさなか、どうも着ぐるみが脱げなくなってしまった模様なんです。鬼ポテト辰三。脱げないということは、食べられない。脱げないということは、出したものの処理ができない。熱い。蒸れる。重い。臭い。体力の消耗も激しい。これは想像以上に辛かったようで、逃亡による緊張感もあってか、2週間後に都内のカプセルホテルで発見された時、鬼ポテト辰三は『ゴクチュウ』の「ゴクチュー」という鳴き声を反芻するだけの人畜無害の生き物と化し、すっかり『ゴクチュウ』そのものになりきってしまっていたのです。


 これに偉い人が目をつけた!


ドクター「あちゃー。目を見てください。これ、狂ってしもうとりますわー」


偉い人「ばかもの! これは更生だ! 発狂という名の更生なのだ!」


 理性を保った荒くれ者と、人畜無害な狂人。どちらが世に相応しいかしら。はーい! 後者ー! 


 そんなわけで、全国の刑務所で「可愛らしい着ぐるみの中に、反省の色を見せない受刑者をぶちこんで出られなくして、色々やって狂わせて、『自分はファンシーなマスコットキャラクターなんだ! ハハッ!』と思いこます」という更生方法が大・流・行!


 ある受刑者は下着泥棒である己を忘れてあの有名なメスネズミキャラに、またある受刑者は痴漢である己を忘れてあの有名なアヒルキャラ(♂)に、華麗なる転身を遂げたのであります。


 しかし、中には精神的にタフで、ファンシーなマスコットキャラにならない受刑者もいます。そんな受刑者は少なくなくて、「着ぐるみ程度ではだめだ。完全に一体化させなくては!」という悲痛な叫び声が、全国の刑務所関係の皆さんからあがりまくりました!


 そこで立ち上がった今回の匠。「心という名の海に棲みし紅の翼を持った究極職人」こと山本TOKIMEKI斉先生。オーダーメイドで機密道具を作ってくれる職人として有名な山本先生は、顧客のニーズに120%以上の力で答えまくる超絶技術の持ち主でして、みらいのせかいでは知らない人がいない、いるとしても生きる価値がないろくでなしというくらいの有名人。


 その有名人が、事態を解決するべく立ちあがってくれたのです! 格安で!


山本先生「ようするに、着ぐるみだからダメなんだ。完全に一体かさせてしまえばいいのです」


 そんなわけで、山本先生が作り出したのが『ミモココロモ光線銃』


 この光線銃から発せられる怪光線を浴びし者は、「外の人」と「中の人」が一体化してしまうのです。外見は「外の人」、感情や心は「中の人」という具合になります。ファンシーなウサギさんの着ぐるみを着た痴漢に光線を浴びせたら、「痴漢の心を持ちしファンシーウサギ」が誕生するといった塩梅です。


 着ぐるみ程度では揺るがないタフガイもこれにはまいった! 次々と発狂して、見事更生を果たしたのです。


 全国の刑務所関係の人たち、笑顔炸裂です。この功績で山本TOKIMEKI斎先生の名声はウナギ登り。テレビにラジオに引っ張りだこで、一躍時の人になりました。本業そっちのけでタレント活動を始めて、CDデビュー。ついには都知事選に出たりしましたが、落選。これから運が尽きて露出が減りまくり、数年後、覚せい剤不法所持で逮捕。現在服役中。ですので、今は機密道具製作の依頼とかはできません。著書「僕は、人と道具の仲人」「好きカップリングは、道具×あなた」等は絶版です。お近くの古本屋でお探しください。


 今回は長々と山本先生について語ってみたんですが、今後の展開に関わることもありませんし、今後の人生で「山本TOKIMEKI斉」とか言いもしなければ書きもしないと思います。どうかしてたんです! ほんと、どうかしていたんです! 

 
 はい、これにて時間を頂くの終了ー! マルぼんやヒロシたちの描写に戻りまっす!


マルぼん「もし『げんじつ』の輩が、パパさん扮するトマホーク大臣に手をかけようとしたら、『ミモココロモ光線銃』を使います。パパさんは一生とトマホーク大臣のままですが、死ぬよかましでしょう」


ブロンソン「ましどころか、むしろ本望だ。子供たちに夢を与えるトマホーク大臣として、残りの一生を過ごすことができるんだから!」


ママさん「いやや、あかん。あかんて。父親がファンシーキャラやなんて、うちもこの子もどうすればええかわからんようになるて」


ブロンソン「わかってくれ!」


ヒロシ「ぼかぁ別にかまわないんだけどね。まあ当日は、機密道具『拳銃』や機密道具『日本刀』で武装した、僕の顔見知りが駆けつけてくれる予定だから、『ミモココロモ光線銃』の出番はないだろうけど」


まぁ、そんなこんなで次の日……運命の×月○日へがやってきました。運命の×月○日! 「微笑トマホークパラダイス」! 「げんじつ」の襲撃にそなえて、ヒロシが集めた人たちが集まってきました。


ルナちゃん「約束通り、教祖の一声でマグマにも飛び込む命知らずの信者の皆さんを連れて来たわ」


信者「しゅぎょうするぜーしゅぎょうするぜーしゅぎょうするぜー」


ルナちゃん「そのいきよー」


信者「『げんじつ』とやらを滅ぼせば、極楽行きは間違いないんですね?」


ルナちゃん「もちろんよー」


信者「『げんじつ』とやらを倒せば、病気治るんですよね?」


ルナちゃん「あなたの信心と寄付金次第だけど、可能性は高まります!」


ヒロシ「おお! こんな命知らずに武器をもたすんだ。『げんじつ』など余裕で撃退できるに違いないぞ!」


ブロンソン(トマホーク大臣の着ぐるみ着用済み)「頼もしい限りだけど、いざという時は、『ミモココロモ光線銃』で頼むよ?」


ママさん「あかんて、そんな悲しいこと言わんといて。『げんじつ』のテロリストどもなんて、ウチらが打ち滅ぼしたるから……」


ブロンソン「子供たちの夢のためだ。わかってくれ」


マルぼん「にしても、妙に客が多いね。休日とはいえ、とても不況の日本とは思えない来場者数! 」


 前を向いたら家族連れ、左を向いたらカップル、右を向いたらアベック、後ろを振り返れば恋人たち。吐きそうなくらいにむせかえる幸せ臭。げぶっ。爆発して! お願いだから爆発して! この通り(土下座)


ルナちゃん「来る途中、ここの入場券とフリーパスを無料で配っている一団がいたけど、そのせいじゃないかしら」


ヒロシ「きっと『げんじつ』の連中の仕業だ。少しでも多くの人たちの前で、『トマホーク大臣』の中身を引きずりだそうという寸法なんだ」


???「その通り!」


マルぼん「な、なにもの!?」


 そこには全身を黒いマントで包んだ5人の男の姿!


ヒロシ「貴様らはまさか」


げんじつ首領「そう、我々は『げんじつ』! 世界を長い夢から醒めさせるべく、ただいま参上! 私は首領の……」


ルナちゃん「撃て」


信者「ひゃっはー!!」


 名乗りをあげている「げんじつ」のメンバーに向井、機密道具「マシンガン」を一斉発射する、信者の皆さん。


げんじつ首領「ぎゃー!」


げんじつメンバーども「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


 今まさに銃弾の雨をくらいまくっているところですが、ここで、読者の皆さまから寄せられた『げんじつ』に関する質問に答えていきたい思いまーす。



Q1.「げんじつ」にはどんなメンバーがいるのですか


A・すごい力をもった人がたくさんいます。指から炎をだしたり、空を自由に飛び回ったり、相手を睨みつけて動けなくしたりということができます。ちなみに「げんじつ」の首領は『写真を撮られると、キチンと服を着ているにも関わらず、なぜか服が透けて生まれたままの姿で写る』という能力を持っています。この能力を活かして、家族連れやカップルが写真を撮っているところに何の変哲もない通行人として写りこみ、思い出の写真を台無しにするというテロを繰り返していました。




Q2。そんな素晴らしい能力を持っているのに、いままでのテロ活動で普通に銃とかで返り討ちにされているのはなぜですか

A・銃とかのほうが強いからです。



Q3.なんでそれに気づかず、対策を立てようとしないんですか。バカなんですか。

A。お見込みの通り。


ルナちゃん「ポア完了!」


 おやおや、質問コーナーの間に、「げんじつ」のメンバーは全滅してしまったようです。こうして子供たちの夢は守られたのでした。銃撃を目撃して心に傷とか負いまくってますが、泣き叫んでますが、夢があるから大丈夫です。夢最高。


ヒロシ「やったぜ大勝利!」


 しかし、その幸せも長くは続きませんでした。


ルナちゃん「しまった! 1人生きていた! そっちへ行ったわ!」


げんじつ首領「夢は終わりだ! 夢は終わるのだ―!!」


 『写真を撮られると、キチンと服を着ているにも関わらず、なぜか服が透けて生まれたままの姿で写る』能力を活かして銃弾の雨から生き残った『げんじつ』首領が、トマホーク大臣のところへダッシュ! 


ブロンソン「さ、避けきれない! 子供たちの夢がー! ヒロシくん、頼むー!!」


ヒロシ「こんな惨劇が目の前で行われて、いまさら子供たちの夢とか関係ない気もするけど、『ミモココロモ光線銃』が使うしかないか! そら! 光線発射!」


ママさん「あかん! あかんて!!」


げんじつ首領「むほ!?」


 ヒロシが『ミモココロモ光線銃』をブロンソン氏演ずるトマホーク大臣に発射したのと、ブロンソン氏を庇おうとママさんが飛び出したのと、それに驚いた『げんじつ』首領が思わず立ち止まったのと、そんな『げんじつ』首領に向けてマルぼんが「ふれると石化するツバ」を吐いたのは同時でした。


ママさん「きゃあ!」


 ママさんは光線を浴びて倒れ、


げんじつ首領「ぐああああ。おかーさーん!」


 首領は石化し、


ブロンソン「うどん子ー!!」


 ブロンソン氏は愛する人のいきなりの不幸に驚いて「トマホーク大臣」の着ぐるみを脱ぎ捨て、


ヒロシ「やたー母殺しなんて業を背負ったら、僕ってばちょっとした主人公みたいじゃーん! ヒロインまだー!?」


 ヒロシは歓喜。


ブロンソン「うどん子、しっかりしろ。返事をしてくれ!」


 しかしママさん、愛するブロンソン氏の呼びかけにも無反応。倒れたまま。


マルぼん「ばかな! 『ミモココロモ光線銃』は、『外の人』と『中の人』を一体化させる以外の効果はないはず!基本、人体には無害のはず! なぜママさんが倒れるんだ!?」


ブロンソン「いるんだよ、うどん子の中! うどん子のお腹の中に、人が!」


 胎児のように丸まったまま、ママさんは動きませんでした。完。



日記 | 13:22:26 | Trackback(0) | Comments(0)
洩れなくヒロシがやってきた
 ナウマン象が嫁の実家に放火して逮捕されました。取り調べに対して「嫁が離婚を切り出してきたのは、実家の連中の入れ知恵だと思った。やつらがいなくなれば元の鞘に収まると思った」と供述。虐待や通り魔くらいありふれた事件ですが、他に大きな事件もなかったのでワイドショーでは連日、この件が報道されています。今日もワイドショーでは、元FBI捜査官を自称する男がクラス文集に載ったナウマン象の作文を分析してプロファイリングとかしています。


元FBI捜査官『ほら、ここ。1行目を見てください。「燃えるような恋をしたい」と文章にありますね。これは「なんでもいいから燃やしたい」という隠れた願望が無意識に表れてしまったのです」


ヒロシ「ナウマン象ざまあwww」


 ワイドショーを観て、大喜びのヒロシさん。この番組にクラス文集を売ったのはヒロシだったのです。しかしそんな幸せも長くは続きませんでした。テレビには、クラス文集の、ナウマン象の作文が載っているページが映っています。その隣のページも一緒に映ってしまっているのですが、別人の作文が載っているにも関わらずそのページにモザイク処理がされていなかったのです。その別人ってのが、ヒロシでありました。


 ヒロシの名前は大沼ヒロシ。ナウマン象の本名も偶然にも大沼ヒロシだったので、作文が隣り合うのも当然。ヒロシの作文には、ご丁寧に住所氏名年齢電話番号メールアドレスまで書いてあったのです。それにもモザイクなしっ。


ヒロシ「ぼ、僕の作文が! 個人情報が! ちくしょう、どいつもこいつも簡単に人の情報を漏らしやがって!」


マルぼん「そんな個人情報を漏らされたくないのなら、この薬を飲めばいい。『コジン錠剤』っていうんだ。未来の世界で今日発売されたばかりの機密道具だぞ」


ヒロシ「この薬を飲めば、僕の個人情報は永久に守られるっていうのか! いいだろ、飲んでやるさ!」


マルぼん「ふふふ、飲んだね。よし、テレビを観てみろ」


 さきほどのナウマン象文集公開処刑がまだ続いていましたが、いきなり出演者の悲鳴が。文集がいきなり別のものに変化していたのです。別のもの……ウで始まる3文字のあれ。あれに変化してたのであります。テレビを見ながら、マルぼん大興奮。


マルぼん「ふふふ。効果は絶大だ。『コジン錠剤』はだな、飲んだ人の個人情報が『第三者の目にふれる』などして外部に洩れそうになった瞬間、その個人情報を『ウで始まる3文字のあれ』に変化させてしまう薬なのさ」


 未来の世界では、健康と個人情報は人命よりも尊いものとされているので、このような薬が開発されたわけなのです。


マルぼん「よりにもよって、なんで『ウで始まる3文字のあれ』に変化するのかって話だけど、洩れると言えばアレだものな。まぁ、個人情報を盗んじゃおうなんで不届きな輩は、アレまみれになりゃあいいんだ」


 熱弁をふるうも返事がないのでヒロシの方を見てみると、そこには巨大な『ウで始まる3文字のあれ』がありました。巨大なだけではなく、しゃべる!


巨大なウで始まる3文字のあれ『ぼ、僕の体がー! 僕の体がー!!』


マルぼん「その声は、ヒロシ!」


マルぼんは、「外見」「顔つき」「すがたかたち」といった個人情報まで、『ウで始まる3文字のあれ』に変化させてしまう『コジン錠剤』の効果は絶大だと思いました。



日記 | 11:11:11 | Trackback(0) | Comments(0)
悩み無用
ヒロシ「ストレス社会に負けちまったのか、頭髪抜けまくりでハゲまくりだわ! 見事つるっぱげ! 頭髪以外の毛は濃いのに、こりゃないぜ!」


マルぼん「この薬を飲めば、体中のあらゆる毛をすべて頭部に移動させることができるぞ。長さや形状が違う髪が一同に集えば見かけはおかしくなるだろうが、ないよりはマシだろう」


ヒロシ「その提案、受けましょう」


 そんなわけで、ヒロシのあんなところの毛やこんなところの毛は、そろって頭部に移動。一部縮れていたりはしますが、見事ハゲはなんとかなったのでありました。胸毛もすね毛も湧き毛も、あらゆる毛が頭部へ行ったおかげで、ヒロシの体はツルっツル。ここもそこもあそこも、ツルっツル。どうもヒロシは浮かない顔。


ヒロシ「今回はマルぼんにえらい迷惑をかけた。いや、今回だけじゃない、いつもだ。マルぼんだけじゃない、
周りにいる全ての人たちに迷惑をかけている。それなのに僕は、いつもへらへらして。生きていて申し訳ない」


マルぼん「急にどうしたよ」


ヒロシ「きっとみんな、僕を恨んでいるはずだ。憎んでいるはずだ。煩わしく思っているはずだ。申し訳ない。本当に申し訳ない。僕みたいな人間が、生きていたら
限りある資源を無駄になる。死んでお詫びする。ヒロシ、逝きまーす!」


 突然、らしくないことを言い出して、隠し持っていた短刀で割腹自殺を図ったのでありました。ヒロシ自害の報は、瞬く間に微笑町に広がりました。


ナウマン象「ヒロシが自殺だって? ひと様に迷惑かけて生きているのが申し訳ないとか、そういう理由で? 嘘だろ? そんな理由で死ぬほど、繊細なやつじゃねえよ」


金歯「他人の金を盗んで、ばれても平然としているような男でおじゃるよ、ヒロシは。そんなささいな理由で自殺だなんて考えられないでおじゃる」


ルナちゃん「そうよそうよ。ヒロシさんが、あれだけ図々しい……心臓に毛が生えているような人間が、急に繊細な人間になるなんて、ありえないわ。心臓の毛が全部抜けたとでもいうの?」


 マルぼんは、「体中のあらゆる毛を、たとえ目に見えない毛であっても、すべて頭部に移動させることができる薬」の効果は絶大だと思いました。



日記 | 13:13:13 | Trackback(0) | Comments(0)
あたしを抱いて、抱きしめて
小鳥さんたちの鳴き声も悩ましい、うららかな昼下がり。マルぼんが家でダラダラしていると


「発砲事件だー! 人が撃たれたぞー!」


 絹を裂くような一般市民の叫び。人の不幸が三度の飯よりも好きなマルぼんは、とるものもとりあえず家を飛び出し、現場へと急行。
そこではなんと、ヒロシが倒れていました。撃たれたのはヒロシだったのです。ざまぁ。


マルぼん「ヒロシ、これからは空の上からマルぼんたちを見守っておくれ」


ヒロシ「安心しろ。銃弾は、たまたま胸元に入れておいた湯タンポに当たったから、僕は無事だよ」


マルぼん「ちっ」


 神の奇跡か仏の慈悲か、ヒロシは無事でした。


ヒロシ「しかし参ったな。湯タンポが壊れてしまった。寝るときに布団を温めるのに使っていたんだけど……今夜から、寒い思いをしなきゃならないや」


マルぼん「大丈夫だよ。『代用とシスコムーン』。一見、単なる月の形をしたアクセサリーに見えるけど、これを身につけると欲しいものの代用品が手に入るんだ」


 言われるまま、ヒロシは『代用とシスコムーン』を身につけます。


ヒロシ「これで湯タンポの代用品が見つかるんだね」


ママさん「ヒロくーん、ごはんよー早く帰ってきなさーい」


ヒロシ「はーい」


 ヒロシとマルぼんが帰宅すると、なぜか顔なじみの臓器密売組織の人が飯を食べています。「また腎臓か」「いや、角膜か」と身構えるヒロシでしたが


臓器密売組織の人「安心しなよ、今日は臓器は関係ないんだ。副業できたのさ」


ヒロシ「副業?」


ママさん「シャワーを浴びてきなさい」


ヒロシ「シャワー?」


いつもの臓器密売組織の人「『町で偶然見かけた少年に心を奪われた。なんとか彼と親しくなりたい』と知り合いに頼まれたんだ。
私の副業、人と人の出会いの斡旋なの。んで、調べてみると、その少年ってのがキミだった。で、お母さんのほうに相談したら、『50万円で』ということだったんで」


ママさん「先方は、既に布団に入って待機中よ」


臓器密売組織の人「布団もいい感じに温まっていると思うよ。寒い夜も一安心だね」


 マルぼんは、湯タンポの代用品を用意してくれた『代用とシスコムーン』の効果は絶大だと思いました。



日記 | 14:37:34 | Trackback(0) | Comments(0)

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