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投稿日:2012-07-29 Sun
マルぼんとヒロシは産婦人科をウロウロすることを日課にしているので、今日も2人で近くの病院に侵入しました。楽しんでいる最中、待合室でなにやら悩んでいる男性が1人。「なぁヒロシ。あやしいマニアだったら速攻で通報して、警察に誉められようぜ」金一封キター!!」と、マルぼんが男性に話しかけてみたところ
男性「もうすぐ子供が生まれるのですが、どんな名前にするか悩んでいるのですよ」
ヒロシ「名前ですか。名は体をあらわす、といいますから、慎重に考えたほうがいいですもんね」
男性「そうなんです。生まれてくる子にとって一生つきあわないといけないものですしね」
マルぼん「悩めるあなたに朗報。この筆と墨汁と半紙を使ってください」
男性「なんですか、これは」
マルぼん「未来の世界で使われている『名は体をあらわす書道セット』です。思いついたお子さんの名前をこの筆と墨汁を使って、この半紙に書けば、お子さんはその名前の通り育つんです。たとえば、明美と名づけたら、お子さんは明るくて美しい人間に育ちます。鉄男と名づければ鉄のように頑丈な子供に育ちます」
男性「ありがとうございます! そんないいものを!」
ヒロシ「あ、諸注意を。最近はこじゃれた名前をつける親御さんが多いんですよ。苺とか檸檬とか、かわいい食べ物の名前をつける人も少なくない。このセットで食べ物の名前を子供さんにつけたら、子供さんがその食べ物になってしまうんです。檸檬とつけたら子供さんも檸檬になってしまう」
男性「大丈夫ですよ。私は食べ物の名前なんて子供につけません。それに、生まれてくるのは男の子なんで、食べ物の名前は似合わない……あ、よい名前を思いついた!」
男性は筆を手に取ると、半紙に思いついた名前を書きました。
男性「人間にとって一番大切なものは心だと思うんです。どんな苦難にあっても心が折れなければ、大丈夫。すぐに折れてしまうような細い心ではだめなんです。なにがあっても折れないほど太い心をもってほしい。だから、『心太』と名づけました」
ヒロシ「あ、分娩室からお医者さんがでてきましたよ」
男性「生まれたんですね、わが息子が! 心太が!」
医者「気を確かにしてくださいね。生まれたことは生まれたんですが」
男性「は、はい」
医者「人間の子供じゃなくて、心太が、ところてんが生まれたんです」
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