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大沼ヒロシ

Author:大沼ヒロシ
大沼ヒロシと申します。ブログはじめたての初心者です。どうぞよろしく。

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ヒロシ激白! 「ノックは必要!」

 ここは大沼宅ヒロシの部屋。ヒロシがムフフな絵の映し出されているパソコンのモニターを見つめて、恍惚とした表情を浮かべております。


ヒロシ「うふふふ。げふふふふふ」


 魅惑のエクスタシーワールドが展開されているわけですが、そんなパラダイスを打ち砕いたのが


ママさん「おやつよー」


 ノックもせずにヒロシの部屋に入ってきたママさんだったのです。


ママさん「ヒロくん、なんて破廉恥なものを見ているの! こんなエロス少年に育ってしまっては、先祖に申し訳ない! 一緒に死にませう!」


 こうして悲劇が起こりました。ヒロシの部屋は、血の海になっていたと、後世に伝わっております。そして数日後。そこには無事回復して部屋でギャルゲーをプレイしているヒロシの姿が。


ヒロシ「もうエロゲーはこりごりさ。酷い目にあったからね。これも母さんが部屋の扉をノックしてくれないからだよ」


 ママさんだけではなく、大沼家の人々は誰もノックをしません。
パパさんも、ヒロシの妹も、ヒロシの姉も、ヒロシの弟も、ヒロシの兄も、ヒロシの叔母も、ヒロシの叔父も、大人も子供もおねーさんも。世間にはノックをしない人がたくさんおり、彼らの存在は時に悲劇を呼びます。ある男は、ノックしないで部屋に入ったばかりに義理の妹の着替えシーンを目撃し、そのイベントがフラグとなり、結局、望まぬ義妹エンドを迎えてしまいました。まさに悲劇。


マルぼん「『ノックお願いします札』。この札を貼ったドアは、訪れる人が必ずノックするようになるんだ」


ヒロシ「これさえあれば、もう、悲劇は起こらないね!」


マルぼん「念のため、部屋に鍵をかけられるようにしたし、これで完璧だ。キミのプライバシーは
しっかり守られるよ」


 さっそく『ノックお願いします札』を自室の扉に貼るヒロシ。ついでに鍵もしめます。


マルぼん「うっ」


ヒロシ「どうしたのマルぼん」


マルぼん「いきなりだけど、マルぼんは300年に1度、無性に小学生の生き胆が食べたくなるんだ。じゅるじゅるじゅる」


ヒロシ「や、やだ。そんな肉食獣のような目で僕を見ないで。いつもの慈愛に満ちた、マザーテレサのような目をで、僕を見つめてよ」


マルぼん「いただきマンモス!」


ヒロシ「ぎゃああああああああ!」


 薄れいく意識の中、ヒロシは誰かがドアを叩く音を聞きました。「どうしたの、ヒロシ」「ここを開けるんだ」と、声もします。ヒロシの悲鳴を聞いて駆けつけた家族が、鍵を開けることができず、仕方ないのでドアを叩きながらヒロシを呼んでいる……ミステリーなんかによくあるシーンです。


ヒロシ(ノックだ。ノックしているんだ、アレだけノックをしなかった家族のみんなが! すごいや『ノックお願いします札』は)


 家族が必死でドアを叩く音を子守唄にして、ヒロシは満面の笑みを浮かべつつ、永遠の眠りについたのでした。マルぼんは、家族みんながヒロシの部屋のドアを必死でノックするようにした『ノックお願いします札』の効果は絶大だと思いました。完。

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日記 | 18:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
行け! 地球号! ヒロシと僕らを乗せて! 宇宙の彼方まで!
金歯「夏休みは、終始、外国で過ごしていたのでおじゃる。外国で酒池肉林。天国でおじゃった」


ヒロシ「べ、べつにうらやましくなんか、ないんだから……!」


 しかし言葉とは裏腹な本音はヒロシの表情に表れていたのです。「うらやましいの」と。「愛してほしいの」と。


ヒロシ「うわーん、マルぼん、この大沼ヒロシも外国で過ごしたいよ!」


マルぼん「お金を貯めるなりしてちょっとは努力しろや。この、ゆとり教育が生み出した悲しきモンスター!」


ヒロシ「僕は努力とまずい飯は嫌いなの!」


マルぼん「金ナシで外国で過ごせる機密道具ねえ。たしかあったようななかったような。ちょっと待ってて」


ヒロシ「早くだしてよー」


 と、そのとき。屈強な体の外国人男性がヒロシの部屋にはいってきました。


ヒロシ「ど、どちらさまで」


外国人「ミーは大沼ヒロシデス」


ママさん「こちら、ボブさん。『どうしても日本の男子小学生になりたい』とおっしゃるの。長年の夢だったらしいの。かわいそうだから、ヒロくんの国籍を売ってあげたのよ」


旧ヒロシ「えー!」


新ヒロシ「トイウワケデ、ココハミーノ部屋ナノデ、トットト出テイケヤ」


マルぼん「国籍がなくなったということは、君はもう日本人じゃない。つまり君にとって日本は外国だ。やったな、外国に過ごすという夢がかなったよ」


旧ヒロシ「なるほど。つまり僕は国とか人種とかそういうものを超越した、本当の意味の地球人になったというわけだね。よし、小さな宇宙船地球号、出発だっ」


ママさん「よくわからないけど、ちがうと思うなぁ、お母さんは」


警察官「不法滞在している国籍なしの輩がいると聞いて、駆けつけました!」


新ヒロシ「オマワリサン、アイツデス!!」


旧ヒロシ「ひょえー!!」


 その後、ヒロシは警察官に追われて逃走。数年後、マルぼんは、所属しているコーラスグループが定期的に行っている慰安コンサートで訪れた某収容所でヒロシらしき人を見かけました。元気そうでした。元気があればなんでもできる。だからあなたも生き抜いて。おしまい。

日記 | 18:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
レンタル稼業で大儲け。夢は大富豪。俺って今太閤。

 家に帰ると、マルぼんのヤツが見知らぬ痩せこけた男性と向かい合い、なにやら話しあっていました。感極まったのか、男性はマルぼんの膝にすがりついて泣けるだけ泣き、アタッシュケースと札束を置いて去っていきました。


ヒロシ「今の誰? 衆道の相手かなんか?」


マルぼん「近所に住む末永さんって人。微笑町立陸軍に入隊したいんだけど、死ぬほど胃が悪くて、毎年入隊試験に落ちていたんだって。でも今年、マルぼんの助力でついに合格できたんだ。そのお礼に来てくれたってワケさ」


ヒロシ「へえ。胃を治してあげたの」


マルぼん「いんや、新しい胃を貸してあげたんだ。未来の世界には『カシ』っていう動物がいてね、その『カシ』の肉をダシにつかった汁を飲むと、体のどんな部分も取り外し可能になる。それで胃を用意して、貸してあげたのさ」


ヒロシ「…メチャクチャな効果だねえ」


マルぼん「人体切り離しは未来の世界における医学の基本だからね」


ヒロシ「そうなんだ。でも、あきらかに人間じゃないマルぼんの胃でも大丈夫だったの?」


マルぼん「ん。ちゃんと人間の胃を用意したよ。このアタッシュケースに返してもらった胃がはいっている。あ、はやく元に戻した方がいいよ。切り離してから72時間たつと腐るから」


ヒロシ「僕の臓器かよっ。いつの間に! というか、どうやって元に戻すのさ!」


マルぼん「えっと。外科手術で」


ヒロシ「手術!?」


マルぼん「『カシ』のダシ汁を使った人体レンタルはかなり儲かるんだけどな」


ヒロシ「いいよもう。胃を元に戻す手術で、軽く地獄を見たし。お金なんていらないよ」


マルぼん「ところで、新しいドラク出たね」


ヒロシ「!」


マルぼん「君の大好きなドラマ『ヘルプ! おじいちゃんがライオンに喰われた!』のDVDBOXもでるし」


ヒロシ「う」


マルぼん「そういえばヒロシ、金歯の家の高価な壺を壊して、多額の借金を背負ったんだよね」


ヒロシ「え」


マルぼん「肝臓をレンタルしたいという話があるんだけど」


ヒロシ「…お願いします」


 こうして僕は、人体レンタル稼業に身を染めていくことになったのでした。


ヒロシ「ところで、どうやって肝臓を取り出すんだい?」


マルぼん「えっと。外科手術で」


ヒロシ「手術!?」


 数日後。


マルぼん「はい。あ~ん」


ヒロシ「あ~ん」


 マルぼんに、ごはんを食べさせていただくヒロシ。現在、ヒロシは頭部のみの存在です。内蔵を含む頭部以外の体は、全てレンタルしてしまったのです。


ヒロシ「ところでさ。この前肝臓貸したけど、そろそろ72時間じゃない?」


マルぼん「その肝臓をかした相手の人。いまでは元気に暮らしているんだって。結婚とかしてさ、幸せなんだって。その幸せが永遠に続くといいよね」


ヒロシ「…売ったのけ、僕の肝臓」


マルぼん「胃をレンタルした人は、いまでは大食いチャンピオンだって。素敵だよね。その素敵さが永遠に続くといいよね」


ヒロシ「…売ったのけ、僕の胃も」


マルぼん「自己を犠牲にしても他人の幸せを願う。鬼のように素晴らしい人生だよね。かっこいいよね。ルナちゃんとかも惚れちゃうかもね。人の不幸を悲しみ、人の幸せを喜べる人って最高やね」


ヒロシ「僕の体、全部売り払ったのなー!?」


マルぼん「快傑熟女!心配ご無用。たとえ生身の体がなくなっても、素敵な機械の体がある。ほら、このカタログみてみな」


ヒロシ「えっと。『サンキュー社のメカボディ』だって。ワ! 空も飛べるし、変形だってできるんだ。生身の体よりはるかにいいじゃん」


マルぼん「素敵だろ。夢心地だろ。このメカボディが、いまならこのお値段っ」


ヒロシ「普通に高価やん。さすがに手が出ないな、このお値段。僕の体を売った金はどうしたんだよ。その金でなんとかならないの」


マルぼん「そんなことより、こちら加藤さん」


加藤さん「加藤っス」


マルぼん「加藤さんは、故あって社会から身を隠さないといけない立場なんだ。そこで、新しい顔が必要」


ヒロシ「…唯一残された僕の頭部まで売るの?」


マルぼん「脳があれば、いけそうな雰囲気だし…ほら『メカボディに脳髄だけ入ってる』って、忍者亀が活躍するアメコミみたいでかっこいいじゃん。サワキチャーン。はい、決定。決定!」


マルぼん「ついに届いたよ、機械の体。唯一残った脳を所定の位置にしまうことで、生身の体と大差ない動きができるんだ」


ヒロシ「スゴイヨ、スゴイ。オニノヨウニウゴキヤスイヨ」


マルぼん「しゃべり方がアレだけど、そんなのたいしたことじゃないよね。問題は、燃料だ」


ヒロシ「ネンリョウ?」


マルぼん「この機械の体で動くには、特殊な燃料が必要なのさ。それが高くて高くて」


科学者風の男「こんにちは」


マルぼん「どちら様?」


科学者風の男「某国の者ですが、こちらのヒロシくんが脳だけで生きておられると聞いて。噂によると、体の好きな部分を売っていただけるとか。色々研究したいので、お譲り願いませんか、脳」


マルぼん「そいつはナイス。これで燃料が買えるぞ。脳は、電子頭脳で補えばいいや」


それから。


ヒロシ「ピー。ネンリョウガキレカカッテイマス。ホキュウヲシテクダサイ。ピー。ネンリョウガキレカカッテイマス。ホキュウヲシテクダサイ」


マルぼん「ああ、ヒロシくん。ご飯だね。どう、おいしい?」


ヒロシ「エネルギージュウテンカンリョウ。エネルギージュウテンカンリョウ」


マルぼん「おしかったんだね。よかったよかった。ところでヒロシくん、最近は学校で大活躍らしいじゃない。スポーツも勉強も、人間とは思えない域に達しているとか」


ヒロシ「メールガトドイテオリマス」


マルぼん「マルぼんは、ヒロシくんに人生の勝利者の気分を味わってほしかったんだ。ちょっと無理したけど、機械の体にしてよかったよね。うんうん」


ヒロシ「メールガトドイテオリマス」



日記 | 17:26:02 | Trackback(0) | Comments(0)
21世紀のアベサダ登場

 殺伐としたヒロシのクラス(教室の水槽に入れられた金魚が数時間後には喰われているくらい殺伐)に転校生…それも、それも女の子が! 女子やで、女子!


担任の「転校生のモロッコ555さんだ」


モロッコ555「ミナサンコンニチワー」


男性陣「うおーうおー」

 男性陣が叫び声をあげてサカるのも当然。オスの本性を露わにするのも必然。モロッコ555サンは、なんかこう、素晴らしい胸をお持ちだったのです! やったねパパ。


ヒロシ「モロッコさん、僕と結ばれてください! 子供をたくさん作りましょう。」


『我が従うものは己の欲望のみ』という主義でおなじみの大沼ヒロシさん(10)は、さっそくモロッコ555さんにアタック開始! それ、あたって砕けろ! 砕けて消えろ。


モロッコ555「ソレヲノゾムノナラナ、コレヲフクラマセテクダサイ」


 モロッコ555さんがヒロシに手渡したのは、風船。膨らませる前の風船でした。


モロッコ555「ワタシノイチゾクデハ、肺活量ガスゴイ人ガ英雄。コレヲ光ノハヤサデフクラマスコトガデキタナラ、ワタシノ、コノワタシノムッチムチボディーハオモウママヨ」


ヒロシ「そんなわけで」


マルぼん「肺活量がパワーアップする機密道具がほしいと」


ヒロシ「うんうん」


マルぼん「しょうがないなー。風船程度なら光の速さで膨らませることができるようになる機密道具をだしてやるよ。ちょっと待ってナ」


ヒロシ「わーいわーい。これでモロッコさんは僕のものだよー。へへへ。明日にはモロッコさんとあんなことやこんなことを思う存分、へへへへへ。あ、でも、モロッコさんは美人だ。ナウマン象や金歯といった自分の本能以外には、たとえ神でも従わない連中が、モロッコさんを狙うかもしれない。もしかしたら、既に2人してモロッコさんの家に忍び込んで、いまに襲いかからんとしているかもしれない。オスの本性を露わにして、欲望に満ちた欲棒でモロッコさんにひどいことをしようとしているかもしれない。畜生、あのケダモノどもめ。畜生以下の存在どもめ。生きる価値のないろくでなしどもめ。僕のお嫁さんに酷いことしやがって。なぜ生まれてきたの。なぜこの世に生を受けたの。なぜ生きているの。命とはなんぞ。答えてくれ天よ。むむう。
これは問題だ。あのケダモノどもを、僕のモロッコさんを狙うアノケダモノドモヲ排除セネバ…ケダモノドモヲ!」


マルぼん「はい、この『膨らませA』を飲めばキミの肺活量は……っておい、ヒロシ! 包丁を持ってどこへ行く! どこへ行く!」


 マルぼんは、風船だけでなく妄想まで膨らませてしまう『膨らませA』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 17:56:43 | Trackback(0) | Comments(0)
噂のヒロシ
マルぼん「あ、なつかしい機密道具が出てきちゃったよー。『噂雪だるまメガホン』といってね。このメガホンを通して流した噂は、普通の数百倍のスピードで雪だるま式に膨らんでいくんだ」


ヒロシ「へえ…あ、いいこと思いついた」


 ヒロシはメガホンを手に取ると、窓の前に立ち、大声で『ヒロシが、病気で苦しんでいる人を助けたらしいよ。まさに英雄だね』と叫びました。


ヒロシ「よい噂が雪だるま式に膨らんでいったら、僕はあっという間に
英雄になれるよ! これで僕も将来は知事さ」




「ねえねえ。ヒロシが病気で苦しんでいる人を助けたらしいよ」


「へえ。病気でとても苦しんでいる人を助けたんだ」


「とても苦しんでいるくらいだから、すごい病気なんだろうなあ」


「すごい病気か。なんだろう。どんな病気だろう」


「今流行のあれじゃない、鼻血が止まらなくなり、高熱が出て、幻影が見え、最期は死ぬっていう」


「すごい病気じゃないですか。そんなすごい病気を、ヒロシは治したんだ」


「治療法見つかってない病気なのに。すごいね。どうして治したんだろう」


「独自に特効薬を開発したとか」


「あのバカにクスリの開発などできるものかよ」


「そういえば、ある種の病気は、患者の血液を元にしてクスリを造るらしいよ」


「へえ。じゃあ、もしかしたらヒロシは例の病気にかかったことがあって、自分の血でクスリを」


「ヒロシの血はクスリなんか」


「うちの親戚も、あの病気で苦しんでいるんだよな」


「うちの親も」


「俺の妹も」


「ミーのワイフも」


「俺の彼氏も」


「それがしの仕える殿も」


「僕の兄も」


「俺だよ、俺、俺」


「ヒロシの血が」


「クスリなのか」


「ヒロシの肉も」


「クスリなのかも」


「治る。治る。ヒロシの血肉を喰らえば、病気が治る」


「治る。治る。ヒロシの血肉を喰らえば、病気が治る」


「治る。治る。ヒロシの血肉を喰らえば、病気が治る」


「肉! 血! クスリ!」




ヒロシ「わぁ、見てみなよ。よい噂が大きくなったおかげ、僕の信奉者になったらしい
人たちがたくさんやってきたよーあははは。ものども、余はここじゃーここじゃー」


マルぼん「なんでみんな、手に刃物とか持っているのん?」

日記 | 17:47:53 | Trackback(0) | Comments(0)
みんな大好き! パワフルおばあちゃん


ナウマン象「おい、貴様らかくれんぼしようぜ」


ヒロシ「かくれんぼ?」


ルナちゃん「たまには童心にかえるのもいいものね」


ナウマン象「よし。この書類にサインをしろ」


 人を疑うことを知らないマルぼんたちは、「かくれんぼ参加同意書」にサインをしてしまいました。


ナウマン象「よし。これで貴様らは、俺の借金の保証人だ」


ヒロシ「ええ!?」


ナウマン象「貴様らは、俺とかくれんぼをするんだ。借金地獄という名のな!」


ヤクザという名の鬼「臓器~臓器~」


ヒロシ「ぎゃー!」


マルぼん「ヒロシがヤクザという名の鬼に捕まった!」


ルナちゃん「このままじゃあたしたちも…逃げろー!」


ナウマン象「あははは。みんな道連れだー! あははは」


ヤクザという名の鬼「臓器~臓器~」


ナウマン象「ぎゃー!」


ルナちゃん「このままじゃ、あたいたちも捕まるよ! どうにかして!」


マルぼん「『保護色マント』~。このマントを装着したら、周りの景色と同化できる。こいつで周りと同化して、
やりすごそう!」


 マルぼんとルナちゃんは、『保護色マント』を身に着けてヤクザという名の鬼をやりすごしました。しばらく息を潜めて、恐る恐るマントをとってみると、ちょうどポリスマンがヤクザという名の鬼を取り押さえている
ところでした。


ポリスマン「悪質な取立ては、メッ!ですよ」


ヤクザという名の鬼「臓器~臓器~」


ルナちゃん「なんとか助かったみたいね!」


ママさん「ヒロシ! ヒロシ!」


マルぼん「ヒロシは捕まって、ひどい目にあったようだ。色々取られつくして、皮しか残ってないみたい」


ルナちゃん「おばさま、気を落とさないで」


ママさん「うるさい!」


マルぼん「え」


ママさん「ヒロシを見捨てて2人だけで隠れて! あなたたちも、あのヤクザと同じ! 鬼よ! 鬼の仲間よ!」


野次馬ども「そうだそうだー! きちくーひとでなしーにんげのくずーいきるかちのないろくでなしー」


 マルぼんは、マルぼんとルナちゃんを極悪借金取りと同化させてしまった『保護色マント』
の効果は絶大だと思いました。

日記 | 10:39:12 | Trackback(0) | Comments(0)
にくしみは糧、明日を生きるための糧
ルナちゃん「たいへんたいへん! 金歯さんが、自宅の超大型金庫の中に入って遊んでいたら、
勝手に鍵がかかってしまい、閉じ込められたんだって! ものの数秒で空気がなくなって、金歯さんは死去よ!」


ナウマン象「そいつ大変だ。よし、俺にまかせろ!」


 ナウマン象は、一撃で巨大金庫を粉砕。金歯は無事に救出されました。


金歯「ナウマン象、だーいすき」


ナウマン象「がははは。がははは。力こそ正義」


ヒロシ「すごいや。どうやったらナウマン象みたいにすごいパワーを身につけることができるの」


ナウマン象「パワーの源か。そうだな。マーマが、繁華街で外国人から買うという、接種すると気持ちが大きくなるお薬かな」


ヒロシ「マルぼん、僕もパワーの源になるような、素敵な食べ物が欲しいよ」


マルぼん「プロテインとか飲めばいいんだ」


ヒロシ「ちょっと苦手なんだよね」


マルぼん「しょうがないなー『パワーの素』。これを入れた食べ物は、たとえ残飯であろうが
ジャンクフードであろうが、力がつく食べ物になるの」


ヒロシ「よし。これを大好きなカレーライスに入れて、カレーライスを僕のパワーの素にしてやるぞ」


ルナちゃん「あら、それはなに? おいしそうね、ちょうだい」


『パワーの素』を横取りして食らう、僕らのヒロイン。


ルナちゃん「うげほっ(吐血)」


ヒロシ「将来、僕の奥さんになる予定の人が死んだ!」


マルぼん「『パワーの素』は、そのまま食うと猛毒なんだ」


ヒロシ「貴様、そんな危ないものを出すなんて! 人殺し!」


マルぼん「マルぼん知らないもーん! 命はいつか尽きるものだもーん」


ヒロシ「貴様! 貴様! 貴様ー!!」


マルぼん(この目! この野獣のような目! ヒロシ、オマエはマルぼんを殺すつもり…!)


 見たことのないようなヒロシの目に恐れをなしたマルぼんは、とっさに体を液状化させ、
下水道へと逃げ出しました。


ヒロシ「く! 逃げたか! だが、だが逃がさんぞ! 必ず貴様を見つけ出し、ルナちゃんの敵をとってやる!」


ナウマン象「力こそ正義~ヒロシ、なんかいらいらするからちょっと殴らせ……ぶべら」


金歯「ヒロシのパンチがナウマン象さまの顔面を直撃! ナウマン象の頭部が、勢いで爆発四散したでおじゃる!」


ヒロシ「貴様など敵ではござらぬよ! 僕の敵はマルぼんのみ。ヤツを討ち果たすまでは、死んでも死なない。立ちふさがる全てを破壊するっ」


 マルぼんは、ヒロシに『ルナちゃんの死』『マルぼんへの憎しみ』というパワーの源を与えてくれた、『パワーの素』の効果は絶大だと思いました。下水道で。汚物まみれになりながら。

日記 | 10:33:40 | Trackback(0) | Comments(0)
ネタが尽きたら武闘会

 長年に渡り、微笑町とは対立関係にある周辺の町…薄笑町、高笑町、福笑町、カラ笑町、半笑町、泣笑町そのほか多数。それら敵対する町どもと、決着をつけるときがついにやってきました。


 各町からそれぞれ代表となる5人のメンバーを選抜。町合同開催の武闘大会でそのメンバー同士を戦わせて、最後までメンバーが残っていた町が勝利。勝利した町は、他の町を支配する権利を得るのです


 わが微笑町の選抜メンバーは、ナウマン象・金歯・ルナちゃん・マルぼん・助っ人外国人のサンチェコ=モッチリアーノ氏。


ヒロシ「はい、主人公の僕、無視されてるー。はい死んだー」


マルぼん「落ち着け。その出刃包丁をとりあえず下ろせ。頼むから。お願いだから。土下座するから」


ヒロシ「なら、へどが出るほどくだらない人間である僕でも、選抜メンバーになれる機密道具だして!」


マルぼん「『センバツキンツバ』このキンツバを食べれば、代表なんかを選ぶ際、必ず選抜されるようになる」


ヒロシ「なんてご機嫌なキンツバだろう。 こいつを食って、愚かな敵どもをちぎっては投げちぎっては投げの大活躍だ! もぐもぐ。うは。美味いキンツバ! もぐもぐ」


マルぼん「あ、食べすぎには注意しろ。食べ過ぎたら効果が重複して、選抜された上にさらに選抜されるぞ」


ヒロシ「?」


マルぼん「選抜された人が、さらに選抜されるんだ。選抜されるのは、複数の中から特に優れているもの。だから、君の体の中のもっとも優れているところが選抜される」


ヒロシ「僕の一番優れているところ? 胆のうだね。顔見知りの臓器密売組織の人や、組織に所属する医者も『こんな美しい胆のうは見たことないよ。大事にしなよ』と思わず言ってしまうほど美しいらしいんだ。さる大金持ちが、『是非とも、あなたの胆のうをミーに移植させてください。甘い胆汁を味わわせて下さい』と、大金を
もって来たりするほどなんだ」


 と、その時。


ヒロシ「いた、いたたた!」


 腹部を抑えて苦しみ始めるヒロシ。そのうち、ヒロシの腹から何かが飛び出してきました。なにかは、ものすごい勢いで飛び去って行きました。


マルぼん「君の体の、もっとも優れている部分である胆のうが選抜されたんだ。君の胆のうは、代表メンバーとして武闘大会に参加することになったんだ!」


 武闘大会実行委員会に、封筒に入った人の胆のうらしきものが送りつけられてきたは翌日のこと。実行委員会では悪質な嫌がらせとして、警察に届け出て、警察の指示により大会は中止となりました。平和が一番。健康二番。

日記 | 17:27:31 | Trackback(0) | Comments(0)
恥ずかしながら帰ってきたヒロシ

 今日も児童の明るい笑い声が響く、我らが微笑小学校。


ルナちゃん「ヒロシさん、あなたの腹部を刺してもいいかしら、包丁で」


ヒロシ「なんだよ、唐突に。そんなのいやだよ!」


ルナちゃん「私があなたを刺したら、私は当然逮捕。数年間は豚箱の中。私という人間の自由(数年間分)は、あなたの死を理由になくなるの。つまり私の数年間はあなたのものになるのよ!」


 最近は、被虐願望がひどいルナちゃんさんです。


ヒロシ「包丁をしまってください! ヒロインなんだから、包丁をしまってください! いまどきヤンデレは流行しないですよ」


ルナちゃん「デレてなんかないんだからね! 死ね、いくじなし!」


ヒロシ「ひええええ!」


 包丁片手に追うヒロイン。追われるヒロシ。


ヒロシ「わ! 行き止まり!」


ルナちゃん「もお逃げられないの。さぁ、私に刺されて! 私の自由を奪って! 私が豚箱にぶち込まれる理由になって!」


マルぼん「ヒロシ!」


ヒロシ「あ、マルぼん!」


マルぼん「今すぐ上着を脱ぐのだ」


ヒロシ「で、でも。恥ずかしいよ! 穴があったら入りたくなるよう」
 

マルぼん「脱がぬと、逝くぞ!」


ルナちゃん「包丁で! ヒロシくんのお腹を! ブスッと! 刺すっ! 何度も! 何度も! 執拗に! 念入りに!」


マルぼん「脱げい!」


ヒロシ「ええい、ままよ!」


ヒロシ(さよなら、僕の純潔。少年の日々……)


 ヒロシは、ズボンを脱ぎました。パンツごと。マルぼんは上着だって言ったのに。


ルナちゃん「きゃ!」


 赤面しつつも、ヒロシの下半身をしっかりと拝みつつ、包丁を振り下ろすルナちゃん。包丁は見事にヒロシに突き刺さったのですが。


ヒロシ「え」


ルナちゃん「な、血の一滴もでなければ、傷の少しもつかないですって!」


マルぼん「いまだ!」


ルナちゃん「ぎゃー!」


 ひるんだ隙をつき、マルぼんは『触れると石化するマルぼん唾液』をルナちゃんに浴びせてやりました。石化するルナちゃん。余談ですが、石化したルナちゃんは駅前に飾られて、若者たちの待ち合わせスポットとして余生を送ることになりのでした。めでたしめでたし。


ヒロシ「あ、ありがとう、マルぼん。でも、なんで」


マルぼん「昨日あげた蝶ネクタイあるだろ。あれ、実は『安全地タイ』という機密道具なんだ」


ヒロシ「あ、いまもつけているこの蝶ネクタイが?」


マルぼん「そう。『安全地タイ』をつけている人は、どんな攻撃からも身を守られ、絶対に安全なの。でもまぁ、常に安全というものアレだから、発動条件があって、装着者が痴態を演じ、恥ずかしいと感じているときだけ効果が発動する」


ヒロシ「そうか、それで」


 己の下半身を見つめるヒロシ。


マルぼん「とりあえずズボン履けや」


ヒロシ「もっと『安全地タイ』を出してよ。よい利用方法を思いついた」


 夜の微笑町。


 鎖鎌を持って町を徘徊しているナウマン象。


ナウマン象「ううう。あの御方に怒られて、すげえイライラするぜ。こういうときは、誰かをいじめてストレス解消だ。お、あそこにいるのは金歯!」


金歯「あ、ナウマン象!」


ナウマン象「誕生日にパパに買ってもらった、この鎖鎌の威力を試させろ!」


金歯「ひょえー! おたすけでおじゃるー!」


ヒロシ「大丈夫か、金歯。この『安全地タイ』をつけて(中略)ようするに恥ずかしい気分になれば、刺されても大丈夫」


金歯「本当に?」


ナウマン象「なんだヒロシ、まずは貴様からだっ」


 とっさに全裸になるヒロシ。


ナウマン象「きゃー!!」


ヒロシ「いかがいたしたのかな?」


ナウマン象「いかがって、いかがって、アンタ、ぜぜぜぜんらじゃないの!? いやっ、近づかないで!」


 ヒロシは、『安全地タイ』と靴下をつけた以外は生まれたままの姿。その姿で、ナウマン象に迫ります。


ナウマン象「いやっいやっ! 服を着なさいよ! さもないと、この鎖鎌で殺しちゃうんだから!」


ヒロシ「はははは。僕はいま、無敵さ」


 鎖鎌攻撃も、ヒロシには通じません。


ナウマン象「いやっ来ないで!」


ヒロシ「ほら、ほら、ほら!」


ナウマン象「いや! いや! いや!」


ヒロシ「ほれ、ほれ、ほれ!」


金歯「すごい効果でおじゃるな。朕もズボンを脱いだでおじゃる! 早よう、その『安全地タイ』を」


ヒロシ「300まんえんになります」


金歯「え!」


金歯「銭をとるのか! 人のピンチを商売にするなんて、恥かしくないのでおじゃるか」


ヒロシ「全然っ」


ナウマン象「いやー来ないでー!」


 スコーン。


 答えた瞬間、鎖鎌攻撃ですっとぶヒロシの首。


 「恥ずかしくない状態」ならば、効果がないのが『安全地タイ』なのです。マルぼんは、『安全地タイ』の効果は絶大だと思いました。


日記 | 17:57:24 | Trackback(0) | Comments(0)
いじめカッコ悪い
ヒロシ「僕は知ってるあの歌を~♪」


ナウマン象「ヒーローシーくん☆」


ヒロシ「げ、ナウマン象…!! や、やめてよ、往来で抱きついてこないでよ。僕は異性にしか興味ないよう」


ナウマン象「もうキミを離さないぞう」


ヒロシ「は、離してください、人を呼びますぞ」


ナウマン象「いまだ!」


ヒロシ「!?」


 着ていたものを脱ぎすて、今まさに生まれたままの姿になるナウマン象。なんと、体中にダイナマイトを身につけていました。


ナウマン象「これが21世紀のいじめじゃーい!!」」


 ダイナマイトに火をつけるナウマン象。ナウマン象の新いじめ『自爆』の餌食となり、微笑町はこの世から消滅しました。


マルぼん「もう、その程度の自爆で怪我するなんて情けないなぁ」


 帰宅したヒロシを消毒してあげながらボヤくマルぼん。


ヒロシ「そんなこと言ってもさぁ…畜生、いてて。しみるしみる。どんな攻撃も受け付けない鋼のようなボディが
欲しいよ……」


マルぼん「鋼のボディは無理かもしれないけど、どんな攻撃も受け付けないバリアーを常に体に発生させる薬ならあるよ」


ヒロシ「ほ、ほんと!?」


マルぼん「この『ミオマモルンPD』を飲んでみな」


ヒロシ「こ、こう? ゴクッ。あ、なんか、光の膜が僕を包み込みましたよ?」


マルぼん「そいつがバリアーさ。どんな攻撃も防いでくれる」


ナウマン象「ヒロシ、俺と死ね!!」


ヒロシ「ゲゲぇ!! 日本刀を持ったナウマン象!!」


ナウマン象「涅槃で待つ!!」


ヒロシ「うわぁぁぁぁ!!」


 ところがどっこい、ナウマン象の日本刀はバリアーに弾かれで折れてしまいました。ショックでナウマン象切腹。ああ、さらば、最後のサムライよ!!


ヒロシ「すごいや、これで僕は無敵だね…って、ううっ」


マルぼん「どうした」


ヒロシ「腹が…痛い…腹が痛いですぅ!」


 病院に搬送されるヒロシ。


医者「とりあえず、鎮静剤を適当に打ってみますね。あ」


マルぼん「どうしました?」


医者「注射器の針が折れました」


 注射器もメスもバリアーが弾いてしまうので治療が行えず、その夜、ヒロシは亡くなりました。


 遺体は荼毘に付されましたが、ヒロシの体はバリアーのおかげでまったく燃えていませんでした。おかげで遺体は、そのままです。遺体がそのままなんて、ちょっとえらい人の遺体みたいでいい感じじゃないですか。はい、ハッピーエンド。

日記 | 18:16:55 | Trackback(0) | Comments(0)
魔王が僕たちの空き地を占拠しようとする件について
ヒロシ「あ、隣町の魔王軍の兵士だ」


魔王軍兵士「ドキナ、イエロモンキードモ! コノ空地ハ、イマカラ我々ガベースボールノ練習ニツカウンダ。HAHAHAHA!」


金歯「ひどいでおじゃる。空き地はみんなの(正確には朕ひとりの)ものでおじゃるのに!!」


ルナちゃん「ナウマン象くんはガキ大将で、ガキ大将は地域の子供たちを、たとえ親を殺してでも助けるものなんでしょ。魔王軍のモンスターくらい、指先ひとつでダウンさせなさいよ」


ナウマン象「そんなこと言われても」


魔王軍兵士「ホラホラ、ボールノカワリニ手榴弾ダヨー。HAHAHA! 死ノ千本ノックサー!!」


一同「ぎゃー!!」


ナウマン象「そんなわけで多数の死傷者を出す大惨事になったんだ。みんなを守れなかった俺は、一両日中に処刑されることが学級会で決定した」


マルぼん「そりゃキミが悪い。日ごろから、奪いたいだけ奪い、食いたいだけ食い、眠りたいだけ眠り、犯したいだけ犯し、やりたいだけやるという人生を送っているんだから、いざというときくらい、みんなを守らないと。死んで侘びなよ。死んで。遺族も黙っちゃいないよ」


ナウマン象「あたい……あたい……死にたくないよぉ」


マルぼん「処刑されないためには、みんなの信頼を回復する必要があるね。それにはキミ1人で魔王軍と戦って勝たなきゃ」


ナウマン象「うう……そんな、1人じゃ無理だよぉ……」


マルぼん「1人じゃなかったら勝てるのかい? それならよい機密道具があるよ」


 隣町にある魔王軍駐留基地をナウマン象が滅ぼしたのは、翌日のことでした。


ヒロシ「すげえや、すげえ。さすがナウマン象!! 金歯やルナちゃんも喜んでいるよ。空で」


 金歯とルナちゃんの家を天にかざすヒロシ。写真のなかのルナちゃんの笑顔が素敵。抱かれたい。


ヒロシ「しかし、よく1人で勝てたよね」


ナウマン象「この人たちのおかげよ」


 ナウマン象のうしろには、なんか年も性別も職業も人種もバラバラな、多種多様な人たちが勢ぞろいしていました。


ナウマン象「この人たちはね、あたいの応援団さ。マルぼんに出してもらった『不特定多数の人を自分の応援団にする機密道具』で、応援団になってもらったの。ココロをこめた応援のおかげで、あたいは勇気に満たされた。勇気さえあれば、どんな強大な力にも勝てるものなのよ。あとは愛。愛を信じること」


応援団「なぁ。もう応援することはないの?」


ナウマン象「ん? そうだねえ、もうないわ。一同解散」


応援団「冗談じゃねえ。こっちは仕事を休んできているんだぞ」


応援団「私は死にかけの父を放置してきたわ!!」


応援団「俺だって島に行くはずだったのに」


応援団「もっと応援させろ!!」


ナウマン象「そ、そんなこと言われましても……!!」


応援団「この野郎、なんでもいいか応援させろ!!!」


ナウマン象「や、やめてください!! ひぃ!!」


応援団「それ、人の応援を無視するような輩は放り投げてしまえ」


ヒロシ「ああ、そちらは地雷地帯!! あぶないっ」


 爆音とともにナウマン象が吹っ飛びました。


ナウマン象「あたいを見ないでー!! 死にゆくあたいを見ないでー!!」


 で、病院。ナウマン象が懸命に生きようとしている集中治療室。


ヒロシ「ドクター、ナウマン象死にますか? 死にますよね?」


医師「メチャ危険な状態ですな。超ヤバイ。でも、もう五時で帰る時間だから、僕には関係ありませぬ。ばいばいきーん」


 集中治療室の前では、ナウマン象応援団のみなさんが勢ぞろいし、生きるという戦いを続けているナウマン象にエールを送っています。


応援団「フレーフレーナウマン象!!」


応援団「フレーフレーナウマン象!!」


 この機密道具をだして、本当に良かったとマルぼんは思います。みなさんには、応援するべき人や応援してくれる人はいますか?



日記 | 17:54:15 | Trackback(0) | Comments(0)
ハンド冥土

 ヒロシのクラスに、桜田ガウディという転校生がやってきました。建築家を自称する彼は、ルナちゃんに奇抜なデザインの墓(なんか羽とかついている)を建ててやり、その後、交霊会にて降臨したルナちゃんの霊が「最高の御墓です。居心地最高です。生まれ変わる気がなくなるくらい!」と絶賛したので、一躍クラスの人気者に。おもしろくないのはヒロシ。


 生まれつき、人間としての器が小さいヒロシは、自分以外の人間がちやほやされているが我慢ならないのです。
自分もちやほやされたい。愛されたい! そう思ったヒロシは、マルぼんに泣きついてきました。


ヒロシ「僕もガウディみたいにすげえ建造物を建てて、みんなに好かれたいよう!」


マルぼん「しかしキミには大工仕事のスキルはなにもないじゃないか。藁人形にさえ釘が打てない人間が、なにを笑止な」


 生きとし生ける者全てを呪うべく藁人形に釘を打ちつけようとして、誤って多数の死傷者を出したのも、今ではいい思い出です。


ヒロシ「それでも、それでも僕は夢をあきらめることができないんだ! なにか機密道具だしてえ!」


マルぼん「しょうがないなぁ、ヒロシくんは。『交響曲大工番の収録されたCD』。『交響曲大工番』を聞くと、どんな人でも大工仕事が得意になるんだ」


ヒロシ「よし、さっそく聴こう」


 CDデッキに入れて、『交響曲大工番』を聴き始めるヒロシ。


マルぼん「終わりまで5時間ほどある曲だけど、最後まで聞かないと効果はないから気をつけてね。効果がないどころか恐ろしい副作用もおきるから」


ヒロシ「ふくさよう?」


マルぼん「中途半端に聞くと、発狂するんだ」


 と、その時。CDデッキが突如として爆発。ああ、なんたる悲劇。不良品だったのであります! 当然ですが、最後まで聞くことができません、『交響曲大工番』。


ヒロシ「バタフライ~バタフライ~なのはにとまれえ~♪ なのはにとまれば、あたいが愛したあの港にとまれ~♪ カラスなぜ泣くの~♪ カラス『失礼な。プライバシーの侵害です。訴えます』 懲役25年~♪ 僕無実~♪ それでも僕はやってにゃい~♪」


マルぼん「旅立ったんだね、ヒロシ。悩みもなにもない世界へ旅立ったんだね。今までよく頑張ったね」


 生まれたままの姿になり、珍妙な歌を歌いだすヒロシ。副作用がでてしまったのです。ヒロシはそのまま外に飛び出します。それを見た、買い物帰りらしき母娘。


娘「マイマザー、なんであのお兄ちゃんは生まれたままの姿なの?」


母「見ちゃダメよ、見てはいけないの」


 しかし、人は見てはいけないものほど見たくなるもの。母娘をはじめ、通行人たちはヒロシから目を離せません。ヒロシに釘付けです。大工仕事だけに。


 マルぼんは『交響曲大工番の収録されたCD』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 18:17:54 | Trackback(0) | Comments(0)
子育てマイエンゼル
ママさん懐妊中。お腹の子の父親は、近々開催予定の『ヒロシの弟or妹のパパは、いったいどこの馬の骨!? クイズ』の回答編にて発表予定です。お楽しみに!


ママさん「さぁ、今回は子育てを失敗しないようにしなくちゃ! 英才教育英才教育っ」


ヒロシ「失敗したの? いつ?」


ママさん「(無視)さて、いかなる習い事をさせようかなぁ」


マルぼん「奥さん、最近は習い事とか異様に金かかりますですよ。それよか良い機密道具あるっす」


『わが子エディター』


マルぼん「未来の世界のフリーソフトなんです。『人体USBケーブル』でパソコンと妊娠している人をつなぎ、このソフトを起動させる。すると、胎内にいる子供の性別やら性格やら外見やら才能やらを自由にエディットすることができるんです」


ママさん「んま! さっそくやってちょうだい!」


ヒロシ「ねえ、失敗ってなにさ。失敗って」


『人体USBケーブル』でママさんとパソコンをつなぐマルぼん。


マルぼん「さぁ、これで胎内のお子様を自由にエディットできますよ。どんな子供にします?」


ママさん「性別は男! 将来はタレントデビューが見込めるほどの男前で、しかもその男前の度合いは時代が移り変わっても不変的な美しさ。誰にでも愛される性格で、どんなことでも瞬時にこなしてしまうあらゆる才能の持ち主!」


マルぼん「はいはい」


ママさん「あとは、時代の流れを見極めることができる才能! どんなに有能でも、沈みかけの船に乗っていたらオシマイだから、瞬時に己の乗る船が大船なのか泥船なのかを見極めることができる才能! これが一番重要!」


マルぼん「はいはい。よし。これで理想のお子さんが生まれるはずですよ」


 このやり取りから数年。いまだヒロシの弟さんは生まれる気配はありません。


ママさん「なぜ生まれないの? 早く生まれて、大金もちになって、私を楽して暮らせる身分にしてちょうだい」


 時代の流れを見極める才能を持つ彼は、『大沼家』という究極の泥船のようなファミリーに生を受けることを拒否しているようです。まさに命の奇跡。なんたる才能。


 マルぼんは『わが子エディター』の効果は絶大だと思いました。帝王切開しろとかそこらへんの突っ込みはナシの方向で。

日記 | 11:39:08 | Trackback(0) | Comments(0)
裏切りは君の味、微笑は僕の味

ヒロシ「この間、家族旅行してきたんだ。ほら、あの有名な『斉木しげるロード』。きたろうグッズがたくさん売っているとこ」


ナウマン象「ふん。旅行がなんだい」


ヒロシ「ちなみに列車の旅でさ、なんとあの『エクスタシーエクスプレス』をつかったの!」


ナウマン象「エクスタシーエクスプレスだって?!」


『エクスタシーエクスプレス』は、ゆったりした客席、豪華な車内レストラン、様々なことに使用できる多目的室、清潔なトイレ、天然温泉の露天風呂、映画館、図書室、コンサート会場、病院、墓、体育館、結婚式場、レース場、火葬場、駅、バス停、大阪城、釣堀、森、海など、たくさんの設備がある超豪華列車で、予約を取るのも難しいのですが、たまたま運よくとることができたのです。


ヒロシ「いやー楽しい旅行だったよう」



ナウマン象「それは、夏休みだってのにどこへも旅行できない俺へのあてつけか! エクスタシーエクスプレスに恋焦がれて、よごと枕をせつなさの涙で濡らす俺へのあてつけか! もう怒った、おまえを死なす! いでよ、我が下僕ども」


 ナウマン象が叫ぶと、なんということでしょう。電信柱の影から、マンホールの中から、草むらから、川の中から、民家の軒下から、ナウマン象のズボンのポケットのなから、空から、あなたの家の中から、机の引き出しの中から、過去から、未来から、地下から、海から、空間を捻じ曲げて発生した怪しい穴から、次々と屈強な男たちが現れたではありませんか。


ナウマン象「こいつらは、俺に仕える666人の下僕たちだ。俺の怒りは頂点に達したので、こいつら全員の力を
もって、キサマを死なす!」


ヒロシ「なンだってー!? 助けてー!!」


ヒロシ「いやー死ぬかと思ったよ、ほんと」


マルぼん「しかしまぁ、666名の下僕に襲われながら、よく助かったもんだな」


ヒロシ「とっさに保護色の術を使って、地面と同化したからね。でも、次はうまくいくかどうか」


マルぼん「そういう時こそ機密道具の出番だよ。『裏霧散布機』。この機械は、起動すると裏霧という特殊な気体を辺りに散布する。その気体を吸い込んだ人は、性格が捻じ曲げられて強烈な反骨精神が身につき、仕えている者や自分を信じてくれている者を裏切ってしまうようになるんだ」


マン象の666名の下僕が総集合しているときにこいつを使えば」


マルぼん「666名の下僕は一斉に裏切り、その牙をヤツにむけることになるのさ」


ヒロシ「そりゃあ、最高だ。666名に一斉襲いかかられて、ナウマン象は無残な肉片と化すんだね」


 ヒロシは『裏霧散布機』を持って、ナウマン象と666名の下僕がたむろする、
近所の空き地へと向かいました。


ヒロシ「こいつなら、『裏霧散布機』ならばきっと、ナウマン象をぎゃふんと言わせることができるぞ。うふふふ」


ナウマン象「なんだヒロシ、逝きにきたのか」


下僕ども「ぶひひひひ。この前は殺せなかったから」


下僕ども「ぐふふふふ。今度こそ死なせちゃいますよ」


下僕ども「心臓はオラが食らうズラ」


下僕ども「目玉はワシじゃ」


下僕ども「爪を食うのはアタシよ」


ナウマン象「ハハハハ。ケツの穴は俺に置いておけよ」


ヒロシ「ふん。今に見ていろよ、『裏霧散布機』、起動!」


 起動ボタンを押すヒロシでしたが、『裏霧散布機』はウンともスンとも言いません。故障でした。悲しい事故でした。


ヒロシ「あれ、あれ、あれ」


ナウマン象「なんだかしらんが、者どもかかれえ」


下僕ども「うおー」


ヒロシ「ひょえー!!」


 マルぼんは、自らもヒロシの期待を裏切った『裏霧散布機』の効果は絶大だと思いました。



日記 | 11:30:40 | Trackback(0) | Comments(0)
マルぼんと暮らしたかった
ナウマン象「おのれ人間どもーおのれ人間どもー」


ヒロシ「わー! ナウマン象がまた暴れているよ! 毎年この時期になると、メスのナウマン象を求めて荒れるんだ、あいつは!」


ナウマン象「ヒロシは全人類の業を背負って死ね」


ヒロシ「わー! ナウマン象が鈍器のようなものをいままさに振り下ろさんとしているよ、この僕に!」


マルぼん「ヒロシあぶなーい、この銃……は時節柄マズイんで、この鎌でナウマン象を斬っちまいな! キッチマイナー!」


 ヒロシは襲いくるナウマン象に鎌で斬りつけましたが、ナウマン象には傷ひとつつきません


マルぼん「ナウマン象はボスキャラだから、当たり判定が厳しいんだ! ダメージを与えられる場所は限られているから、うまくそこを斬りつけろ!」


ヒロシ「えい、えい」


 ひたすら鎌でナウマン象に斬りつけるヒロシでしたが、ダメージを与えられる部分は本当にわずかなようで、ナウマン象はぴんぴんしています。


ナウマン象「うがーうがー」


ヒロシ「ダメージが与えられないよ! マルぼん、なんとかしておくれ!」


マルぼん「仕方ない、この『当たり判定装置』を鎌につけろ。この装置を武器につけると『敵にダメージを与えられる場所』を確実に見つけ出し、自動的に攻撃を加えてくれるようになる」


 ヒロシ、マルぼんに渡された装置を鎌につけました。


ヒロシ「こいや、こいやー! ナウマン象、かかってこいやー! 死なせたるー!!」


 ナウマン象に鎌で切りかかるヒロシ。しかし次の瞬間、ヒロシの体から血しぶきが。自動的に動いた鎌はヒロシの首筋を斬っていたのです。倒れるヒロシ。


ナウマン象「ヒロシ!」


 倒れたヒロシを抱きかかえるナウマン象。その瞳には光るものが……


ナウマン象「ヒロシ、逝くな! 逝くなヒロシ!」


 暴力の代名詞と呼ばれるナウマン象。いつのまにかいじめの対象であるヒロシに友情のようなものを感じていて、それは本人が思っていたよりも深く、心に根付いていたようです。


ナウマン象「ヒロシィィィィィィィィィ!」


 マルぼんは、ナウマン象の心にダメージを与えた『当たり判定装置』の効果は絶大だと思いました。


日記 | 17:46:55 | Trackback(0) | Comments(0)
マルぼんとは暮らせない
 休み時間、ささいなことからナウマン象や金歯と口論になったヒロシ。悪口の応酬になったのですが……


ヒロシ「ちくしょう、お前らなんか、バカだマヌケだろくでなしだ!」


金歯「うぬなんて○○○(悪口のレベルをはるかに超えた、言葉の暴力なので、青少年の育成に悪影響を与える可能性が高く、管理人判断で自主規制しました。知りたい人は来るべきその日を待ってください)でおじゃろう」


ヒロシ「!! ひ、ひどい!! ひどいやー!!」


 悪口対決に敗れた負け犬は、学校をとび出して帰宅。マルぼんに泣きついてきやがりました。


マルぼん「悪口対決で負けた? より酷い悪口(家族ネタなど)を考えて、ぶつけてやれよ」


ヒロシ「僕は生まれがいいから、そんな悪口なんて考えもつかないよ。バカだのアホだのマヌケだの、こういう普通の悪口で、相手に嘘みたいに精神的なダメージを与えられる機密道具はない?!」


マルぼん「『悪口強化メガホン』。このメガホンを通して発せられた悪口は、鬼のような精神的ダメージを相手に与えるんだ」


ヒロシ「このメガホンにそんな効果が。このメガホン、スイッチが二つあるね」


マルぼん「右のスイッチはレベル調整スイッチ。左のほうは」


ヒロシ「あ、左のほう、押しちゃったよ」


マルぼん「自爆スイッチ」


ヒロシ「ぎゃー!」


 自爆したメガホンに吹っ飛ばされるヒロシ。


マルぼん「大丈夫か、大丈夫かヒロシ」


ヒロシ「う……うう」


 虫の息なヒロシ。


マルぼん「なにか言い残すことは」


ヒロシ「……げふっ」


マルぼん「ヒロシィィィィィィ」


 享年12歳。


ナウマン象「こうもあっけなく、逝っちまうとはなー」


金歯「まったくでおじゃる」


ナウマン象「この前、ヒロシ、俺らのことバカだマヌケだろくでなしだと、散々罵っていたよな」


金歯「今まで散々、いじめていたから……」


ナウマン象「さぞかし恨んでいるだろうな、俺たちのこと」


金歯「……うん」


 恨まれたままヒロシに死なれたことがショックだった2人は、その後出家。マルぼんは、バカとかマヌケとかろくでなしとかいう単純な言葉で、ナウマン象と金歯に強大な精神的ダメージを与えた『悪口強化メガホン』の効果は絶大だと思いました。




日記 | 09:46:11 | Trackback(0) | Comments(0)
マルぼんとは暮らさない
 マルぼんとヒロシが町を歩いていると、目の前に牛車が止まりました。牛車から顔を出すのは、町一番の金持ち・金歯。


金歯「おう、2人とも。相変わらず幸薄そうな顔をして」


ヒロシ(相変わらずうざい金持ちだ)


美女「金歯ちゃん、お友達?」


 金歯に続いて、牛車から顔を出すのは見たことないような美女。うろたえまくるヒロシ。


ヒロシ「え、え、え」


金歯「紹介するでおじゃる。珍の姉である、八重歯でおじゃる」


八重歯「はじめまして」


ヒロシ「は、はじめましてええ! おおぬまぁぁぁぁぁぁヒィロシィと申しますぅううう」」


マルぼん(ヒロシ、堕ちたな)


 案の定、ヒロシは八重歯さんにぞっこんで、起きているときも八重歯さん、寝ているときも八重歯さん、メシのときも八重歯さん、風呂のときも八重歯さん、生まれた子供に「八重歯」と名づけるほど八重歯さん、八重歯という名前に改名したいとごねて親に「あんたって子は、あんたって子は!」と暴力を振るわせるほど八重歯さん、
とにかく四六時中「八重歯さんと添い遂げたい添い遂げたい」とうるさいのです。


マルぼん「あのなあ、金歯コンツェルンは、微笑町の社会人の98%が関連企業関連会社に勤めているほどの巨大財閥だぞ。もちろん、キミの父親だって、金歯一族をより裕福にするための歯車のひとつだ。八重歯さんは、そんな巨大財閥のお嬢さま。それに比べておまえは、どこの馬の骨ともわからない男とどこの馬の骨ともわからない女との間に生まれた、どこの馬の骨ともわからない小学生だ。釣り合いがとれるわけないだろう」


ヒロシ「それをなんとかするのがキミの役目だろう。なんのためにメシを食わせていると思ってんだい!」


マルぼん「やれやれ。仕方ないな。『高嶺の孫の手』。ふつうに暮らしていたら、けして手が届かないような存在でも、この孫の手で背中を掻きながら『アレがほしいよう』とひたすら念じれば、きっと手に入る。ひたすら念じるんだ。そしたら八重歯さんは、キミ程度の人間でも手の届く存在に……」


パパさん「会社つぶれた!」


 色々あって、金歯コンツェルンは崩壊。高嶺の花だった八重歯さんはヒロシにも手が届く存在になり、微笑町の大人の98%は昼間からなにをするでもなくぶらぶらするようになりました。


 マルぼんは『高嶺の孫の手』の効果は絶大だと思いました。


日記 | 17:40:56 | Trackback(0) | Comments(0)
地球はでっかいビックリ箱
 家に帰ってくるなり、号泣するヒロシ


ヒロシ「実はかくかくしかじか」


 回想シーンのはじまりはじまりー


ヒロシ「今日は愛読している漫画『虫けら兄弟キッチとガイン』の単行本第44巻の発売日だぞ。本屋急がねば」


ナウマン象「おう、ヒロシ」


ヒロシ「なんだ、ナウマン象じゃないか。なんのようさ」


ナウマン象「ほら、おまえの嫌いな猫の死骸だ」


ヒロシ「ひょえー!!」


ナウマン象「はははは。ヒロシが驚く姿は、実にこっけいだ」


 回想シーンおしまい。また、次の機会に!


ヒロシ「ナウマン象がいきなり見せてきた猫の死骸に、僕は気を失ってしまうほどビックリさせられたんだ」


マルぼん「たちの悪いいたずらだなあ」


ヒロシ「僕もナウマン象の野郎を、泡ふくくらいビックリさせて復讐を遂げたいよ。なにかいい機密道具はない?」


マルぼん「あるよ。『魔法のビックリ箱』。この箱を開けると、中から、箱の前に立っている人間が、この世で一番ビックリするものがでてくる。こいつをナウマン象の前で開けて、ヤツを死ぬほどびっくりさせてやろう」


 そんなわけで、マルぼんとヒロシは『魔法のビックリ箱』を持ってナウマン象の家へ。


ナウマン象「な、なんだよ。マルぼんか」


マルぼん「この箱はキミへのプレゼントだよ」


ヒロシ「とくと中身をごらんアレ!」


 マルぼん、『魔法のビックリ箱』を勢いよく開けました。


ナウマン象「ぎゃー!!」


 箱の中から飛び出してきた……ヒロシにおそろしいほどそっくりな人形を見て、
驚きのあまり卒倒するナウマン象。


マルぼん「??? なんでナウマン象のこの世で一番ビックリするものがヒロシなんだ」


ナウマン象「成仏してくれ、成仏してくれよ、ヒロシ!」


 錯乱したのか、ヒロシ人形に向かってひたすら手を合わせるナウマン象。


ナウマン象「あんなにビックリするとは思わなかったんだ! ビックリしすぎて転ぶとは思わなかったんだ! 転んだ拍子にアスファルトにしこたま頭をぶつけるとは思わなかったんだ! 頭をぶつけたくらいで……死ぬとは思わなかったんだ! たのむから呪わないで……成仏してくれよ! 救急車も呼ばずに逃げたのも謝る! 自首するから! 許してくれえ!!」


マルぼん「おいおい、ヒロシが死んだって、なんの冗談さ。現にヒロシはここに」


 マルぼんの横に立っていたはずのヒロシは、いつの間にか姿を消していました。家に帰ると、町内の救急病院から「すぐに来て欲しい」という電話がありました。


日記 | 14:32:19 | Trackback(0) | Comments(0)
熟す。あの子が熟すっ
ヒロシ「今夜の夕食はカレーライス。僕、カレーって大好きなんだ。もぐもぐもぐ。ああ美味しい。もぐもぐもぐ。ああでも、悲しくなってしまう」


マルぼん「なんで好物を食べているのに悲しくなるんだい」


ヒロシ「ほら、もうすぐカレーがもうすぐなくなってしまうだろう。なくなってしまったら、明日はカレーを食べられない。作って2日目のカレーは熟してさらに美味しくなるというのに、食べられなくなってしまう。それが悲しいんだ。おーいおいおいおいおい」


マルぼん「やれやれ。涙もろい子猫ちゃんだこと。涙をお拭き。この粉をカレーにまぶすといい。『熟念離根』という木の根を煎じて作った粉で、こいつをまぶしたものは、どんなものでも熟してしまうんだ」


ヒロシ「わぁ。カレーが2日目の味になったよー。この粉を使ったら、いつでも熟したカレーが食べられるね」


ママさん「たいへんよ。パパが小豆相場で大失敗して多額の借金ができちゃったわ」


ヒロシ「それはたいへん!」


ママさん「でも、お金を借りた消費者金融が、社長の誕生日にお金を返済したら、ちょっとまけてくれるんだって。その誕生日はもうすぐなの」


ヒロシ「へー」


ママさん「ヒロシの入っている生命保険の会社、創業ン十年とかで『どんな不審な死に方でも調査なしで保険金を全てあげちゃうキャンペーン』を実施中なんだって」


ヒロシ「……」


ママさん「微笑町の家庭裁判所、離婚夫婦10万組達成突破記念とかで『失踪者、速攻で死亡認定キャンペーン』を実施中なんだって」


ヒロシ「……」


ママさん「ご近所の皆さん、ちょうど揃ってお出かけ中で、今この辺り、誰もいないんだって」


ヒロシ「……」


ママさん「あと、今、お付き合いしている人が、『ガキさえいなけりゃ、お前サイコーなんだけどな』って言ってるんだ」


ヒロシ「……」


 ママさんが、胸元から出刃包丁を取り出しました。マルぼんは機まで熟してくれた『熟念離根』の粉の効果は絶大だと思いました。


日記 | 13:31:31 | Trackback(0) | Comments(0)
水を売って大儲け! ヒロシの成金ロード
ルナちゃん「このペットボトルに入った水が、すごく高く売れるのよ。1リットルあたり5万円よ!」


ヒロシ「え、なんでそんなに高く売れるの!?」


ルナちゃん「われらが尊師の髪の毛が1本入っているのよ。尊師の髪の毛はありとあらゆる病に効果があって(以下省略)」


ヒロシ「とりあえず僕はいらないからね、その水。帰ってくれないかな。君にも帰る場所があるのだろう」


ルナちゃん「ちがうのちがうの、ヒロシさんに水を売ろうというつもりは毛頭ないの。実は相談があるのよ。この『毛水』を作りまくろうと、尊師ってば己の髪をむしりまくってしまったの。で、今現在、とんでもないことになっているのよ、尊師の頭が。ほら、見て、尊師の写真」


ヒロシ「たしかにすごいことになっているね」


 ルナちゃんのところの尊師といえば、カリフラワーみたいな巨大アフロヘアーが特徴でした。怪しげな呪文を唱えながら、アフロの中からブローチとか、写真とか、犬の骨とか、灰とか、赤ちゃんとか、生き別れた兄とか、エビピラフとか、「次、万年筆とかだすからよろしく」とアシスタント役の信者に渡すメモとか、イスとか、ベンツとか、「もう止めるんだ。そんなことをやっても餌をあげられないんだ」と言っても芸を止めない象とか、夢とか、希望とか、好きとか嫌いとか最初に言い出した人とかを取り出すパフォーマンスは、世間を騒がせたものです。騒がせすぎて警察が動いて、施設から色々押収されたものです。カナリアの入った籠を持った、捜査員とかに押収されたものです。


 そんなアフロも見る影もなく、尊師の頭は草1本生えていない荒野となっていました。


ルナちゃん「このままじゃ新しい『毛水』を作れないし、信者に対する威厳も保てないわ。ねえ、マルちゃんに頼んでなんとかしてもらえないかしら。もちろん、それ相応のお礼はさせてもらうから」


 困っている人(もしくは、多額の現金)を見ると黙ってはいられないヒロシは、さっそく
マルぼんに相談をもちかけました。


マルぼん「いい機密道具があるよ。『毛移動のパンツ』。このパンツをはくと、体中のあらゆる毛が頭に生えてくる。すね毛やわき毛、あんなところの毛やこんなところの毛も、本来生えるべきところに生えず、
頭に生えてくるんだ」


 あんなところの毛やこんなところの毛が頭に生えてきても困るだけだと思うのですが、金! 金! 金! の大沼ヒロシさんは、『毛移動のパンツ』をルナちゃんに渡しました。


ルナちゃん「これで尊師の頭も緑の大地よう」


 パンツを尊師にはかせるというルナちゃん。おもしろそうなので、ヒロシもついていくことになりました。


ルナちゃん「尊師、実はかくかくしかじか」


尊師「このパンツをはけば小生の頭が甦るとな! でかした、モッサリブロンソン(ルナちゃんのホーリーネーム)」


 尊師はさっそく『毛移動のパンツ』を履きます。その瞬間から、色々な毛が尊師の頭に生えてきます。
尊師の体の、ありとあらゆる毛が頭に生えてきているのです。


尊師「春だ! 春が来た!」


 喜ぶ尊師。と、そのとき。突然電話が鳴り始めました。


ルナちゃん「わ! びっくりした!」


ヒロシ「いきなり鳴るとびっくりするもんだね、電話の音も。あれ、尊師の様子がおかしいよ。ありゃ、死んでるや。まぬけな顔だねえ」


 死因は、電話の音にビックリしすぎたことによる心臓麻痺でした。


ルナちゃん「尊師が、電話の音くらいに驚いて死ぬなんて。尊師は度胸のあるお方だったのよ。目の前に雷が落ちても平然としていたし、警察に捕まったときも『私は潔白だ。やってない』と自らに言い聞かせるかのごとく、ひたすら意味不明なことを呟き続けて乗り切ったし。なんで電話の音くらいで……
『尊師の心臓には毛が生えている。それも剛毛だ』なんて冗談も言われていたくらいなのに……」


 ヒロシは、心臓の毛まで頭に移動させてしまった『毛移動のパンツ』の効果は絶大だと思いました。


日記 | 11:51:30 | Trackback(0) | Comments(0)
ヒロシ、売り言葉に買い言葉
ヒロシ「むむむ」


マルぼん「どうしたの、むずかしい顔をして」


ヒロシ「将来に備えて墓を購入したんだけど、キャンペーンとやらで同じ墓をもう一基プレゼントされたんだ」


マルぼん「よかったじゃないか」


ヒロシ「よくないよ。墓なんていっぱいあってもしょうがいない。どうせなら、帰りに買ったこの漫画本がもう1冊欲しかったよ。保存用とかにできるし。いらないものは同じものをもらえるのに、いるものはもらえない。人生はうまくいかないものだね。マジクソゲー」


マルぼん「あ、そうだ。いい機密道具がある。『キャンペンワッペン』。このワッペンを付けて買い物をすると、買ったものと同じものが、ひとつだけもらえるんだ」


ヒロシ「そいつはすごいや」


 と、その時、外からものすごい爆発音がしました。ニュース速報によると、どうもテロの様子。我が微笑町と敵対している隣町の「薄笑町」が、犯行声明をだしたとか。


 微笑町は、薄笑町への報復を決定。数日後、薄笑町に爆音が響きました。


 さらに数日後、微笑町の駅前で停めてあった車が爆発。


 数日後、薄笑町で爆発。


 また数日後、微笑町で爆発。


 マルぼんは、売られたので買ってしまったたケンカも、もうひとつついてくるようにした「キャンペンワッペン」の効果は絶大だと思いました。

日記 | 18:29:01 | Trackback(0) | Comments(0)
窓をあけましょ。ルルール呼んでみましょう
 ルナちゃんが部屋を改装したというので、見学に行きました。


ヒロシ「うわーひどい。部屋中全面ガラス張り!」


 ルナちゃんの部屋は、天井も壁も床も全てガラス張りになっていたのです。


ルナちゃん「私の部屋はね、これ全て窓なの」


ヒロシ「窓」


ルナちゃん「そう、窓。窓から射す太陽の聖なる光が、私を四六時中包み込んでくれるのよ。それにより、私の体は清められ、生命体としてさらに上の存在になるの」


マルぼん「紫外線とかきつくない?」


ルナちゃん「紫外線は、我が教団では『死外線』と書くの。浴びれば浴びるほど死という運命から外れるのよ。さぁ、太陽の光よ私を焼いて!」


ヒロシ「インチキ宗教のインチキな教えにはカケラも興味はないけれど、大きな窓は憧れるなぁ」


 望まぬ子としてこの世に生を受けたヒロシは、誕生以来、大沼宅の地下に造られた座敷牢で生活しており、
そこに窓はありません。憧れてしまうのも無理はありません。


マルぼん「そうだ。いっそのこと部屋に大きな窓でも作ろうか。『お手軽工事ロボ』。どんな工事でも簡単丁寧迅速にしてくれるロボットなの」


ヒロシ「こいつで僕の部屋に素敵な窓がつくれるってわけだね。やったー!」


 わくわくしながら帰宅すると、家の前に人だかりができていました。


男「あそこいるのは、あの女の息子じゃないか! おい、母親はどこへ行った!」


ヒロシ「な、なんですか。母は一週間前から旅行へ行っています」


男「おまえの母親なぁ、うちの息子をたぶらかして100万も借金させたんや!」


女「私は騙されて、母親の形見の着物を取られたわ、あなたの母親に! 『米と着物を交換してやる』というから着物を渡したのに、肝心の米を渡してくれないの!」


男2「俺は通帳を奪われたぞ!」


男3「俺は希望に満ち溢れた明日を奪われた!」


女2「あたいは家と土地を騙し取られたわ!」


男4「ヤツはとんでもないものを盗んでいきました。私の財布です」


一同「どうしてくれる!?」


ヒロシ「そ、そんなこと言われましても!」


 こうして大沼宅には窓ができました。ママさんに関する苦情を受け付ける、ヒロシという名の窓口が。マルぼんは『お手軽工事ロボ』の効果は絶大と思いました。

日記 | 18:42:54 | Trackback(0) | Comments(0)
ヒロシ、夢のまた夢
マルぼん「今年は食の安全神話がもろくも崩れ去ったね」


ヒロシ「そうなの?」


マルぼん「『そうなの?』って、新聞とかで散々騒がれているだろうに。産地偽装とか、そういうのが」


ヒロシ「僕はね、新聞は4コマ漫画とテレビ欄と人生相談と週刊誌の広告しか読まない主義なの。
仮に読んでいたとしても、身近でそういうことが起こったわけでもないし、なんか別の世界の出来事のように遠く感じちゃうんだ。まてよ、ひょっとしたら、僕は本当に別の世界の住人なのかもしれないぞ。本当の僕は、どこか素晴らしい世界で勇者として称えられ、幼馴染やらお姫様に好かれていて・・・・・・きっとそうだ!、僕は勇者。勇者なんだ。今いる世界は全て夢。悪夢! 夢でござる夢でござる夢でござーる!!」


 このままでは、ヒロシが夢と現実の狭間をさ迷う旅人になってしまうので、マルぼんはなんとかしようと思いました。


マルぼん「『実体験セロテープ』~」


 マルぼんは、今朝の新聞から『食品の産地偽装発覚』の記事を切り抜くと、『実体験セロテープ』を使ってヒロシの背中にぺたりと貼り付けました。


マルぼん「『実体験セロテープ』で紙を貼り付けられた人は、その紙に書かれていることを実体験することになるんだ。たとえば『空を飛ぶ』と書かれた紙を貼られた人は、空を飛ぶ羽目になる。食品の産地偽装発覚の切抜きを貼ったから、キミは食品の産地偽装発覚を実体験することになるだろう」


ヒロシ「実体験といってもなぁ」


 と、その時。寝室から絹を裂くようなママさんの悲鳴。マルぼんたちが急いで駆けつけてみると、パパさんが鈍器のようなものをママさんに振りかざしているところでした。


マルぼん「やめなさい。こんな女、殺す価値もない」


パパさん「だって、だって! この女は嘘をついていたんだ。俺以外にも付き合っている男がいたんだよっ。ヒロシはそいつの子供で、俺の血なんて引いていなかったんだっ。殺してやる。
殺して埋めて掘り起こしてまた殺して埋めて掘り起こして殺して埋めてむすんでひらいてそーのーてーをむーねーにー」


マルぼん「なるほど。『食品の産地偽装発覚』の記事を貼ったから、ヒロシの産地の偽装が発覚したんだ」


ヒロシ「たしかに産地の偽装は発覚したけど、僕は食品じゃないよ」


マルぼん「……」


ヒロシ「マルぼん?」


マルぼん「今まで黙っていたんだけど、実はマルぼんの好物、人間の子供なの」


ヒロシ「さ、さわるな、来るな。わ、わ、わ、ひょえー!!」


マルぼん「もぉガマンできなーい」


 ぱくぱくむしゃむしゃ。


マルぼん「うまいっ!!」テーテッテレー


 マルぼんは『実体験セロテープ』の効果は絶大だと思いました。



日記 | 18:39:35 | Trackback(0) | Comments(0)
万能リモコンで楽ちん人生
ゴーストライターの人「ぐふふ。永松の死は自殺として処理されたらしいぞ。永松の影だった俺は、ついに日の当たる場所へでることができるんだ。ぐふふ」


配達員「郵便でーす」


ゴーストライターの人「封書か。差出人の名前がないな」


 中身を確かめてみると、一枚の写真と手紙が入っていました。その写真は、ゴーストライターの人が永松の首をロープでアレしているところを写したものでした。
手紙には『当方、この写真のネガを持っております。もしよろしければ、300万円ほど融通していただきたいのですが。それから、微笑町に住む、金歯という男を事故に見せかけて殺して
いただきたい。1人やるのも、2人やるのも一緒でしょ。ネガを公にしてほしくなかったら、お願いしますね』と書かれていました。


                         *


 気づくとヒロシの部屋には大量のリモコンが。


ヒロシ「これはテレビ。これは今は使ってないけど、クーラーのやつ。こいつは…DVDデッキのやつ。こっちは前に使っていたビデオデッキの。これはPS2買った時についてきてやつ。これは……」


マルぼん「こんなにリモコンがあったらいろいろ面倒だろう。これを使いなよ。未来の世界の万能リモコン。これひとつだけで、ありとあらゆるものを遠くから操作できるリモコンなんだ」


ヒロシ「わぁ、便利なものをありがとう。うん? なにを見ているの? 写真のネガ?」


マルぼん「うん。写真のネガに見えるけど、これ、リモコンなんだ。とあるものを遠くから操作している」



日記 | 18:44:57 | Trackback(0) | Comments(0)
マルぼん漫画夜話
 最近のヒロシは、「週刊少年ヒラグモ」に連載中の永松秀久先生の『自爆アイドル爆弾☆じょー』に夢中。この漫画は、絵こそ酷いのですが、ストーリーが爆発的に素晴らしく、非常におもしろいのですが、なにかにとりつかれたかのように休載が多いのが難点。


ヒロシ「今週もまた休載。ちっくしょう、続きが気になるなぁ」


 ここ最近は特に休載が多く、もう3か月も掲載されていません。


マルぼん「そういえば永松先生の家、微笑町にあるらしいよ」


ヒロシ「マジで! よし、こうなったら先生の家へ出向いて、続きの話を直接聞こう!」


 マルぼんとヒロシは家をでて、永松先生の家へ向かいました。黙って先生の家へと侵入しようとすると、
たまたま近くを巡回中だった警官にでくわして、ヒロシは連行されてしまいます。休載の多さに切れたイカレたファンによる、永松先生殺害予告があったりしたようです。マルぼんはどうみても人間じゃないのでセーフ。国籍がなくても、得することってあるんだね!


ヒロシ「マルぼん、頼む。僕がでてくるまでに、『爆弾☆じょー』の続きを読めるようにしてくれ。それから、ハム子(※1 )に、『待たなくていい。自分の幸せを見つけろ』と伝言を頼むっ」


 連行されながら叫ぶヒロシ。彼の最後の願いをかなえるためにも、マルぼんは永松先生の家に侵入しました。


永松「うーん、うーん」


 永松先生は真っ白な原稿を前にして頭を抱えていました。


マルぼん「先生はなにを悩んでおられるのです? 心の赴くままに描けばいいではないですか。」


永松「どうしても描けないんだよ。俺、才能ないの。ゴーストライターとケンカ別れしちまったんだよ」


マルぼん「知りたくなかった新事実!」


永松「この先の展開どうするかなーうーん、うーん」


マルぼん「ゴーストライターと仲直りしてくださいな」


永松「相当怒っていたから無理じゃねえかな」


マルぼん「それならこいつを使ってください『大筆』。この筆を持たせたら、どんな人でも自分のゴーストライターにしてしまうことできるのです。漫画であろうが小説であろうが、ありとあらゆるものを代筆させることができます。ゴーストライターの人を何とか呼び出して、こいつを持たせりゃいいんです」


永松「おお、それはいいものを」


マルぼん「それを使って、『爆弾☆じょー』がきちんと掲載されるようにしてくださいね。それじゃあ!」


 マルぼんが出て行った後、永松先生はさっそくゴーストライターの人に「とにかく来い」と連絡。しばらくすると、ふてくされた様子でゴーストライターの人がやってきました。


永松「よく来た。さっそくだけど、この筆を持ってくれ」


ゴーストライター「うるせえ!」


 ゴーストライターの人、持っていたロープでいきなり永松先生の首を絞め始めます。


永松「ぐえっ」


ゴーストライター「逝ったか。い、いつまでも人を奴隷扱いするからしやがるから……さて、ここからが正面場だ」


 ゴーストライターは永松の遺体を、首吊り遺体に見えるよう天井から吊るすと、永松のパソコンを起動させメモ帳を出し、


『もうつかれた。先立つ不幸をお許しください。永松秀久』


と入力。


ゴーストライター「これで自殺に見えるハズだ」


 マルぼんは、遺書まで代筆させてしまった『大筆』の効果は絶大だと思いました。


 ※1 ハム子……ヒロシの情婦。




日記 | 18:00:12 | Trackback(0) | Comments(0)
ヒロシ、大地の子
 ヒロシ、さきほどから「おかしいなおかしいな」とつぶやきながら、家の庭をうろうろしています。かつて「僕は足から大地のパワーを吸収しているんだ。大いなる大地のパワーをね!」と裸足で町を徘徊した挙句行方不明になり、半月後、地元猟友会協力の下に行われた山狩りによって森で半ば野生化しているところを救助されたという前科をもつヒロシ。


マルぼん「よもや病気が再発したのでは」


 戦々恐々としつつマルぼんが理由を尋ねてみると


ヒロシ「いや、ちょっと探し物があってね。庭に落ちてないか探していただけなんだよ」


 再発はなかったようで一安心。


ヒロシ「にしても見つからないなぁ。目を皿と化して探しているのに。どこにいったのだろう」


マルぼん「どうしても探し物が見つからないときはこれを使えばいい。『灯台もと暗しCC9』。こいつを飲むと、探しているものが自分のすぐ近くで見つかるんだ。たとえ遠くでなくしたものでも、偶然に偶然が重なって、必ず飲んだ人のすぐ近くで見つかるようになる」


ヒロシ「そいつはいいや」


 ヒロシ、『灯台もと暗しCC9』を服用します。


ヒロシ「あ! さっそく効果がでたぞ。ほらみろ。僕の足元、掘って埋めたあとがある。きっとここだ」


 ヒロシ、その部分をスコップで掘り始めます。


マルぼん「ところでなにを探していたんだい」


ヒロシ「母さんのお気に入りの指輪だよ。ルナちゃんとのおままごとで臨場感をだそうと、一週間ほど前に拝借したんだけど、いつの間にかなくなっていてさ」


マルぼん「あの指輪なら、3日前にママさんがはめていたよ。そういえば、ママさんの姿、あれから見てねえな。パパさんの姿も」


ヒロシ「父さんなら、2日前に慌てた様子でどこかへ出かけていたな。それ以来、見かけてないね」


ヒロシ「あ、ほら、指輪がでてきたぞ。って、あれ」


 掘り返したところから指輪はでてきました。ママさんの指にはまった状態で。マルぼんは『灯台もと暗しCC9』の効果は絶大だと思いました。


日記 | 17:59:38 | Trackback(0) | Comments(0)
土産話に花は咲かない
 しばらくの間、行方をくらましていたママさんがついに、ついに帰宅。(家庭放置期間、約3か月)


ママさん「実は、隣町に出来た『世界まんじゅう墓場』へ行ってたの」


マルぼん「『世界まんじゅう墓場』といえば、世界中のまんじゅうが集う食のテーマパークじゃないですか」


ヒロシ「たしか、ワッフルがお土産として人気なんだよね。もちろん、買ってきてくれたんだよね?」


ママさん「……」


マルぼん「買ってきてないご様子」


ママさん「いや、その、いや、あの。やはりねえ、思い出が一番のお土産だと思って。忘れていたわけじゃないのよ。おほほほほほ」


ヒロシ「思い出なんか受け取りようがないじゃないか! 僕はね、物欲を満たすために生きているんだよ。そんな僕に、思い出でお土産だなんてひどいや。あんまりだ。爆発しろっ」


マルぼん「あ、受け取れるよ。思い出。ママさん、この手袋をはめて、ヒロシの頭を触ってくれません?」


ママさん「こう?」


 ママさん、手袋をはめた手でヒロシの頭を触ります。


マルぼん「その手袋は、自分の思い出をそっくりそのまま、他人にあげることができる手袋なんです。貰った思い出は、くれた人と同じ視点でそっくりそのまま楽しむことができます」


 たとえば、美味しいものを食べていたらその味を、温泉に入っていたらその気持ちのよさを、そっくりそのまま楽しめます。


ヒロシ「思い出もらったけど、別になんともないよ」


 マルぼんは懐から鈍器のようなものを取り出して、ヒロシを殴り倒しました。「きゅう」とか言いながら気絶するヒロシ。頭から血しぶきが。まるで噴水。きれーい。ちょうきれーい。


マルぼん「もらった思い出は、寝ているときに夢として再生され、楽しめるのです」


ヒロシ「う~ん、むにゃにゃ。まんじゅうウメェ。むにゃむにゃ」


マルぼん「思い出が夢として再生されはじめたみたいですよ」


ママさん「これで旅行に行っても『お土産は思い出です』とか言って乗り切れるから、無駄金を使わずにすむわ。ありがとう、マルちゃん」


マルぼん「うへへ、それほどでも。ところでママさん、旅行は1人で?」


ママさん「ううん。ネットで知り合った、夫以外の男性と2人で。そりゃもう。桃色極まる旅行でしたとも。げへへへ。彼ってば強引だけど、そこがまたよくて。げへへへ」


ヒロシ「うう、むにゃむにゃ。な、なんだオマエ。くるな、こっちにくるなよ。触るな、おい。やめ、ちょ、ちょ……やめ、い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁ! そんなの入らないー」


 マルぼんは『思い出をそっくりそのまま、他人にあげることができる手袋』の効果は絶大だと思いました。


日記 | 18:16:19 | Trackback(0) | Comments(0)
土器土器ポヤッチオ
パパさん「ごろごろーごろごろー」


マルぼん「なんか今度のパパさんはいつもごろごろしているね。平日の昼間から」


ヒロシ「仕事がなくて、極めてヒマなんだってさ」


マルぼん「それってうちの家計にもろ響くし、マズいんでねえ?」


ヒロシ「でも、なんの変哲もない小学生である僕にはどうすることもできないよ。諦めて飢えようや。そして死のうや」


マルぼん「諦めるのはおよしなさい。こういうときこそマルぼんの出番だね。『かきいれ土器』!」


ヒロシ「どんな機密道具?」


マルぼん「この土器を店の前に置くと、それから一ケ月、その店は常に書き入れ時になるんだ。たとえば飲食店なんかだと昼食の時間帯にお客がいっぱいきて書き入れ時になるだろ。この土器をおけば、そのお客がいっぱいくる状況が一ケ月間ずっと続くんだ」


ヒロシ「どんなにうまくいっていない仕事でも、書き入れ時くらいは利益がある。その利益があるときが一ケ月でも続けば……よし。こいつで新しいお父さんの仕事を助けよう」


 ヒロシは『かきいれ土器』を家の前に置きました。


マルぼん「家の前でいいの?」


ヒロシ「新しいお父さんの仕事は店舗とかが必要じゃないらしいんだ。仕事に関する電話も家にかかるようにしているし」


マルぼん「そうか」


 と、その時、家の中から電話の鳴る音がしました。


マルぼん「おそらく仕事の電話だぜ」


 しばらくすると、パパさんが満面の笑みを浮かべて飛び出してきて


パパさん「仕事だよ、仕事! あっちゃこっちゃから仕事の依頼が舞い込んできたんだ! 忙しくなるぞ!」


 パパさん、いきいきとした表情で駆け出していきます。


ヒロシ「書き入れ時がはじまったんだね」


マルぼん「さっきパパさん、なんか拳銃を持っていたような……」


 と、その時。耳を貫くかのような爆音が。


ヒロシ「空を見て!」


 なんということでしょう。いつの間にか空にはたくさんの戦闘機が飛んでいて、鳥が糞でも落とすかのように爆弾を投下しまくっているではありませんか。


ママさん「薄笑町の爆撃機よ。ついさっき、微笑町に宣戦布告したらしいわ!」


 隣町の薄笑町は、長年の間、微笑町とは対立関係。何度も争いが起こりました。過去、幾度も繰り返された悲劇が、今ふたたび起きてしまったのです。とるものもとりあえず、避難するマルぼんたち。


ママさん「こんなときにダーリン(今のパパさん)がいれば」


ヒロシ「どうして?」


ママさん「彼の職業ね、傭兵なのよ」


 マルぼんは「かきいれ土器」の効果は絶大だと思いました。


日記 | 18:05:40 | Trackback(0) | Comments(0)
県立母高校

 ママさん、現在妊娠中(はぁと)。ちなみに、お腹の子の父親はどこかの馬の骨です。


ママさん「すっぱいもんくいてーすっぱいもんくいてー」


ヒロシ「冷蔵庫の中にはキムチしかねえや。がまんしてよ、母さん」


ママさん「すっぱいもの食わせろ!」


ヒロシ「ひょえー!」


 すっぱいものが食べられないママさん。イライラして、わが子に対してしつけという名の暴力を振るいます。


ヒロシ「このままじゃ、僕の命も風前の灯だよ。なんとかして、すっぱいものを母さんに食べさせないと」


マルぼん「『万能酢』。これは未来の世界の酢で、1滴たらせばどんな物でもたちどころにすっぱくなる。これを、冷蔵庫に唯一残っていたキムチに使おう」


 『万能酢』ですっぱくなったキムチを食べて、ママさんも落ち着いたようです。


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ヒロシ「いいよ、気に病まないで、母さん。それよりも、パチンコへ行くから金をちょうだい」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ヒロシ「母さん?」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ヒロシ「ちょ…」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ヒロシ「母さん! お母さん! しっかりして!」


マルぼん「『万能酢』には、『頭の、壊れたらだめなところが壊れる』という副作用があるんだ」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイランイラクしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


ママさん「さっきはイライラしていて……ひどいことをしてごめんね」


 マルぼんは、ママさんの口まで酸っぱくしてしまった『万能酢』の効果は絶大だと思いました。



日記 | 18:02:25 | Trackback(0) | Comments(0)
「マルぼんと暮らす」は、父と子の絆を応援します。まかせろ! まかせるんだ!
パパさん「やぁ、マルぼん」


マルぼん「あらパパさん。夜、近くの小学校に侵入して無言のまま鉄棒を8時間握り続けているところを発見されて逮捕され、『ほら、子供たちの手のぬくもりが鉄棒にまだ残っている。あったけえ、あったけえよ』と供述したパパさんじゃないですか」


パパさん「実は相談があるんだ。ヒロシくんのことなんだけど」


マルぼん「まだパパさんのことを『お父さん』と呼んでもらえないんですか。仕方ないですよ。あいつはまだ、パパさんのことを父親と認めていないから」


パパさん「私はね、親子3人が川の字になって寝ることができる。そんな家庭を夢見ているんだ。そのためにもなんとか、なんとかヒロシくんに認めてもらいたいんだ」


マルぼん「それはご自分の努力でなんとかしていただきたい。でもまぁ、川の字になって寝るってのは可能ですよ。ここに『書いたことが現実になるノート』があります。これに『親子3人で川の字になって寝たい』と書けばいい。なんならマルぼんが書いておいてあげましょうか」


パパさん「マルぼん、川という漢字知っているの?」


マルぼん「む。失敬な。それくらい知っていますよ」


パパさん「はははは。ならお願いするよ。今から寝るから、それじゃあ、よろしく」


 パパさんは笑いながら部屋から出て行ってしまいました。


マルぼん「ったく、人を馬鹿にして。まぁ、いい。さっさと書いちまおう」


 マルぼんは、「書いたことが現実になるノート」に『大沼親子が3人で川の字になって寝る』と書いたのですが


マルぼん「あ、待てよ。マルぼんを小ばかにしていたパパさんに、少しは学があることを教えてやらにゃならんな。もっと難しい漢字も書けることを教えてやろう」


 マルぼんは『川』の部分を消して、『河』と書き直しました。


マルぼん「『大沼親子が3人で河の字になって寝る』、と。マルぼん、すごくお利口ー」


 と、その時。寝室のほうから悲鳴が。マルぼんが急いで駆けつけてみると、寝室には『河』の字になって永遠に寝ている大沼親子の姿。ああ、人間の体は、あんなところも曲げようと思ったら曲げられるのか。曲がってしまうのか。


日記 | 18:23:12 | Trackback(0) | Comments(0)
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