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Author:大沼ヒロシ
大沼ヒロシと申します。ブログはじめたての初心者です。どうぞよろしく。

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ハンド冥土

 ヒロシのクラスに、桜田ガウディという転校生がやってきました。建築家を自称する彼は、ルナちゃんに奇抜なデザインの墓(なんか羽とかついている)を建ててやり、その後、交霊会にて降臨したルナちゃんの霊が「最高の御墓です。居心地最高です。生まれ変わる気がなくなるくらい!」と絶賛したので、一躍クラスの人気者に。おもしろくないのはヒロシ。


 生まれつき、人間としての器が小さいヒロシは、自分以外の人間がちやほやされているが我慢ならないのです。
自分もちやほやされたい。愛されたい! そう思ったヒロシは、マルぼんに泣きついてきました。


ヒロシ「僕もガウディみたいにすげえ建造物を建てて、みんなに好かれたいよう!」


マルぼん「しかしキミには大工仕事のスキルはなにもないじゃないか。藁人形にさえ釘が打てない人間が、なにを笑止な」


 生きとし生ける者全てを呪うべく藁人形に釘を打ちつけようとして、誤って多数の死傷者を出したのも、今ではいい思い出です。


ヒロシ「それでも、それでも僕は夢をあきらめることができないんだ! なにか機密道具だしてえ!」


マルぼん「しょうがないなぁ、ヒロシくんは。『交響曲大工番の収録されたCD』。『交響曲大工番』を聞くと、どんな人でも大工仕事が得意になるんだ」


ヒロシ「よし、さっそく聴こう」


 CDデッキに入れて、『交響曲大工番』を聴き始めるヒロシ。


マルぼん「終わりまで5時間ほどある曲だけど、最後まで聞かないと効果はないから気をつけてね。効果がないどころか恐ろしい副作用もおきるから」


ヒロシ「ふくさよう?」


マルぼん「中途半端に聞くと、発狂するんだ」


 と、その時。CDデッキが突如として爆発。ああ、なんたる悲劇。不良品だったのであります! 当然ですが、最後まで聞くことができません、『交響曲大工番』。


ヒロシ「バタフライ~バタフライ~なのはにとまれえ~♪ なのはにとまれば、あたいが愛したあの港にとまれ~♪ カラスなぜ泣くの~♪ カラス『失礼な。プライバシーの侵害です。訴えます』 懲役25年~♪ 僕無実~♪ それでも僕はやってにゃい~♪」


マルぼん「旅立ったんだね、ヒロシ。悩みもなにもない世界へ旅立ったんだね。今までよく頑張ったね」


 生まれたままの姿になり、珍妙な歌を歌いだすヒロシ。副作用がでてしまったのです。ヒロシはそのまま外に飛び出します。それを見た、買い物帰りらしき母娘。


娘「マイマザー、なんであのお兄ちゃんは生まれたままの姿なの?」


母「見ちゃダメよ、見てはいけないの」


 しかし、人は見てはいけないものほど見たくなるもの。母娘をはじめ、通行人たちはヒロシから目を離せません。ヒロシに釘付けです。大工仕事だけに。


 マルぼんは『交響曲大工番の収録されたCD』の効果は絶大だと思いました。

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日記 | 18:17:54 | Trackback(0) | Comments(0)

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