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大沼ヒロシ

Author:大沼ヒロシ
大沼ヒロシと申します。ブログはじめたての初心者です。どうぞよろしく。

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はんはんふーはんはんふー

ヒロシ「あー誰か借金の連帯保証人になってくれないかな。この借用書の『連帯保証人』の欄に判を押してくれるだけでいいんだけど」


マルぼん「『衝動判子』。この判子を持てば、とにかく判子を押したくなる。なんでもいいからとにかく押したくなる」


ヒロシ「そいつを金持ちの金歯に持たせて、連帯保証人の欄に実印を押させよう。そして金を持って
羽ばたくんだ。明るい未来へ!」


 そんなわけで、金歯に判子を押させて借金を金歯に押し付けて逃亡するべく、ヤツの家へと向うマルぼんとヒロシ。応接室に案内されて


ヒロシ「持つと運がひらける素敵な象牙の判子だよ。是非とも持ちなよ、金歯くん」


 もちろん、嘘です。なんとか金歯に『衝動判子』を持たせようと、ヒロシが口走った大嘘です。


金歯「ふん。断る」


ヒロシ「なんでだよう、持てよう。持てってくれよう」


金歯「やめろでおじゃる」

 
 金歯に『衝動判子』を持たせようと近づくヒロシ。嫌がる金歯。2人はもみ合いになりました。


金歯「やめろ!」


 金歯、勢いあまってヒロシを突き飛ばしました。吹っ飛んでイスの角に頭をぶつけるヒロシ。床に倒れて、動かなくなりました。やがて、頭部からジワーと血が流れ出し、部屋の絨毯を汚します。


金歯「……」


マルぼん「……」


偶然その場に居合わせたナウマン象「……」


たまたまそこにいたルナちゃん「……」


通りすがりの大脳「……」


金歯の執事であるセバスチャン「……」


メイドの花絵「……」


偶然忍びこんでいたコソ泥「……」


実は金歯のストーカーで、彼の全てを把握するためソファーの下に忍び込んでいたママさん「……」


金歯に無残にも殺害され、その恨みを晴らすために出現した老人のさまよえる魂「……」


金歯「……ヒロシは勝手に転んで、勝手に頭をぶつけて、勝手に死んだ。そうでおじゃるな?」


 札束を見せつけながら、マルぼんたちに確認する金歯。


 その後、現場に居合わせた連中は皆、この事故について警察に聞かれた際に「ヒロシは勝手に転びました」とまるで同じ証言をしました。何度聞かれても、同じ証言を繰り返したといいます。まるで判で押したように、同じ証言を。


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日記 | 15:27:37 | Trackback(0) | Comments(0)
言いたいことも言えないこんな
 晴れてお付き合いすることになったヒロシとルナちゃんが、デートとして学校の裏山へ山菜採りに出かけたときのこと。なんか草むらで、苦しんでいる男性が!


男「ううううっ」


ヒロシ「いかがなされましたかな」


男「ま、まちがって、ど、毒キノコを、た、たべてしまって。ううう。苦しい」


ヒロシ「それはいくない。この毒消しを飲んでください」


 ヒロシは「もしものときのために」と、マルぼんが持たせてくれた毒消しを男に飲ませました。一分後、そこには元気になった男の姿が!


男「おかげで助かりました。ありがとうございます! さきほどの痛みや苦しさが嘘のようになくなってますよ、びっくりです!」


ヒロシ「さっきの毒消しは、毒と名のつくものならなんにでも効果がある薬。服用したら、
どんな毒でも瞬時に消してしまうのです!」


ルナちゃん「さすがヒロシさん! いいものを携帯しているわん! だいすきっ」


 ルナちゃん、発情してヒロシの頬にチュッ!「人が見ているよー」「いいの。チュッ」
「あ、またやったな。なら今度は僕から。チュッ」「やん。そこはほっぺじゃないよ?」


 キャッキャッウフフフといちゃつきはじめるヒロシとルナちゃん。それを見た男、赤面して


男「いや~、お2人は仲がよろしいんですね。私みたいな独り身には、目の毒ですよ(笑)」


男「あ、消えた」


日記 | 15:16:59 | Trackback(0) | Comments(0)
足元に絡みつくルパン三世
 マルぼんが山に芝刈りに来たところ、茂みの中でうろうろしているヒロシを発見。


ヒロシ「う~、みつからないよ、みつからないよ」


マルぼん「こんな山奥で探し物とは、穏やかじゃないな。いったいどうした」


ヒロシ「いいところに来た! 探しものがすぐに見つかる道具だしてよ」


マルぼん「こいつを被りなよ」


 と、言ってマルぼんが取り出しのは、灯台の形をした被り物。


マルぼん「『灯台下暗しウェアー』。『灯台下暗し』と言うように、身近なことには気づきにくいもの。
それを利用したのがこの『灯台下暗しウェアー』で、こいつを着るとだな、探しているものが必ず自分のすぐ近くから見つかるんだ」


ヒロシ「そいつはすごい」


 さっそく『灯台下暗しウェアー』を着込むヒロシ。


マルぼん「ところでよ、なにを探しているのさ」


ヒロシ「ナウマン象だよ。3日前から行方不明なんだ。修行と称してこの山に1人で来ていたことがあったらしいから、『もしや』と思って探しに来たんだよ。もうすぐ、地元猟友会のメンバーも来てくれるはず」


 その時、数台のパトカーや警察車両がマルぼんたちの前に停まりました。車からは警官や刑事らしき男が数人と、手錠をかけた男が1人でてきました。刑事の1人が手錠男に尋ねます。


刑事「どのあたりだ」


手錠男「あそこに埋めました」


 後に殺人死体遺棄で懲役13年の判決をうけることになるその男は、ヒロシの足元を指差したのでした。

日記 | 14:15:54 | Trackback(0) | Comments(0)
色ボケ野武士と呼ばれて……
ヒロシ「ふんふんふふふーん♪」


マルぼん「あらヒロシくん。鼻歌まじりで電話帳を見て、なにをしているの」


ヒロシ「町内で野菜をつくることを生業としている人を調べているんだ」


マルぼん「調べてどうするの?」


ヒロシ「ころす。一族郎党全てを、だ!」


マルぼん「えええ!? その欲望、ストレートすぎだろ!」


ヒロシ「僕は野菜が親より嫌いなんだ。だから、そんな野菜を生み出すヤツがユルセナイ…」


 なんかカタコトの日本語で「ヤサイ、ニクイ、コロス。ヤサイ、テキ、コロス」とか言い出したので、
マルぼんはヒロシをなんとかすることにしました。


ヒロシ「『好き鋤』と『嫌い機雷』!」


 好きになってほしいものの名前を叫びながら『好き鋤』で殴ると、殴られた人はそのものが好きになります。


 嫌いになってほしいものの名前を叫びながら『嫌い嫌い』を爆発させると、爆発に巻き込まれた人はそのものが嫌いになります。


マルぼん「というワケで、いきますぞ!『野菜』!」


ヒロシ「ぶがっ!」


 銀色の液体を吐きつつ、殴られてふっとぶヒロシ。


マルぼん「どう…? 野菜を愛している? マルぼんに話してごらん」


ヒロシ「いや、野菜に対しては憎しみしか覚えねえ」


テレビ『臨時ニュースです。微笑小学校にテロ組織「まじかるぶれいど」が立てこもりました。校内には多数の児童が取り残されています』


ヒロシ「大事件だね」


テレビ『「まじかるぶれいど』は「大沼ヒロシが今すぐ野菜好きになること」を要求し、受け入れられない場合は校舎ごと自爆すると…』


ヒロシ「……」


 マルぼんは『好き鋤』の説明書を読んでみました。『好き鋤』は嫌いなものを好きになる機密道具ではなく、嫌いなものを好きにならざるをえない状況を生み出す機密道具でした。


マルぼん「でもこれなら野菜を好きにならざるをえないね。さぁ、好きになろう」


ヒロシ「はぁ? ばっかじゃねえの!? 狂ってんの? 死ぬの?」


テレビ『ああ、学校に立てこもったテロリストどもが…テロリストどもがぁぁぁぁん!』


ヒロシ「ああー。この世から野菜なくなんねえかなー」


マルぼん「く、こいつ…!」


 マルぼんは『好き鋤』を強く握り締めると、「野菜!」と叫びつつ、何度もヒロシを殴打しました。


ヒロシ「うう…」


マルぼん「はぁはぁ…これで嫌でも野菜を食べざるを得ない状態になるだろ…」


テレビに映った町長「こんにちは。町長です」


マルぼん「あ」


テレビに映った町長「突然ですが、余はベジタリアンです。野菜以外のものを食うヤツ、マジでキモいです。だから、ただいまこの瞬間より、野菜以外の食べ物を食したヤツ、処刑です。ギロです、ギロ」


マルぼん「お。これならさすがに、食べざるをえないのでは…!?」


 ヒロシは無言で、部屋においてあった古新聞を食べ始めました。


 ヒロシは無言で、玄関においてあった革靴を食べ始めました。


 ヒロシは無言で、庭に落ちていた木の根っこを砂糖水につけてしゃぶりはじめました。


ヒロシ「ウンマーイ!」


ヒロシ「ンマーイ! ンマーイ!」


 今度は、メシ茶碗いっぱいにしきつめた小石を、口から血を流しながら、満面の笑みで貪り喰らうヒロシ。「野菜など食さずとも、俺は生きてゆけるわ!」という意思表示のようです。


ヒロシ「ンマーイ! ンマーイ!」


「機密道具でもどうにもならないことがある」と、マルぼんがあきらめ始めた頃、異変が起こりました。


ヒロシ「い、痛い。痛いー! 腹が…まるで石でも食ったかのような痛さだ!」


マルぼん「状況をしっかり理解してらっしゃる!」


 マルぼんは救急車を呼び、ヒロシに付き添って病院へと向かいました。


ヒロシ「うーうーエリカ(ギャルゲーのヒロイン)…… エリカ(ギャルゲーのヒロイン)、助けておくれエリカ(ギャルゲーのヒロイン)」


背徳院医師「これはいかん。まり絵…いや、祐天寺くん。点滴の用意を」


祐天寺看護師「わかりました、明彦さ…いえ、背徳院先生」


背徳院医師「この点滴で楽になりますよ。あ、なんか顔色悪くなってきた」


祐天寺看護師「いっけなーい。まちがって、野菜ジュース点滴しちゃった!」


背徳院医師「もう。ドジっ娘だなーまり絵はー」


祐天寺看護師「うふふふ。奥さんには内緒ですよー」


背徳院医師「あははは。あ、死んだ」


「機密道具でどうにもならないことを、現実はらくらくと解決する」マルぼんはそういうことがあることを知りました。



日記 | 17:49:40 | Trackback(0) | Comments(0)
そんな大人、無修正してやるっ


カマ岡「なんだって、キリ実さんと結婚するのが怖くなっただって?」


マキ彦「う、うん」


カマ岡「なんでだよ、おまえ、あんなにキリ実さんのことを愛していたのに。そんなおまえだから、キリ実は想いに答えたんぞ(だから俺は……俺は……)」


マキ彦「あの話、知ってるだろ。ほら、カマキリの男女は愛し合ったあと……」


カマ岡「女が男を食らうという話か。おまえ、そんなことにおびえているのかよ。それは我々カマキリの宿命。太古の昔から決められていたことだろ」


マキ彦「しかし…」


カマ岡「おまえ、死ぬのが怖いのか。愛する女性の血となり肉となるのが怖いのか!」


マキ彦「そ、そんなわけでは…ない、けれど……」


カマ岡「臆病者!」


マキ彦「な、なんだとう!」


カマ岡「喰われるのが嫌なら、なぜ運命をかえようとしない。本当にキリ実を愛しているのなら『おれがカマキリの運命を覆す。女が男を食わないでもよい世界つくる! 革命を起こす』くらいのことが言えないんだ!おまえみたいな臆病者は、俺はこのカマで死なせてやる!」


マキ彦「や、やめろ。カマ岡、おまえは精神状態がとても悪くて普通の人とは違う常軌を逸した行動をしてしまうカマキリだ!」




ヒロシ「あれ?」


漫画『カマキリ革命』の単行本を読んでいたヒロシが、珍妙な声をだしました。


マルぼん「どうした」


ヒロシ「雑誌に載っていたのと、少し違うんだよ。雑誌ではマキ彦のセリフの『や、やめろ。カマ岡、おまえは精神状態がとても悪くて普通の人とは違う常軌を逸した行動をしてしまうカマキリだ』の部分がね、もっと簡潔だった気がするんだ。具体的にいえば4文字くらいだった気がするんだ。たしか、『き』で始まって……」


マルぼん「はい、ストップ。それ以上はダメだよ。ダメ。おそらくねえ、雑誌では不適切な表現を使ってしまっていたので、単行本では修正されてしまったんだろうよ」


ヒロシ「修正かあ。気になるなぁ。修正前はどんな感じだったんだろ。気になるなぁ。※さっき思い出しかけていたのはフィクションです」


マルぼん「『無修正テープ』。修正されているとおぼしき箇所に、この『無修正テープ』を貼ればあら不思議、修正前の状態になるんだ」


 さっそくマルぼんが、『カマキリ革命』の単行本に貼りつけると。


ヒロシ「あ!『や、やめろ。カマ岡、おまえは精神状態がとても悪くて普通の人とは違う常軌を逸した行動をしてしまうカマキリだ』が消えて、4文字が浮かんできた! えっと、なになに『き…」


マルぼん「はい、ストップ。それ以上はダメだよ」


ヒロシ「しかし、無修正って修正に比べておもしろいよな。修正とかない昔の漫画はすげえおもしろいし。大きな声ではいえないアレも修正アリよりナシのほうが値段が高いし。全てのものが無修正になればよろしいのに」


ナウマン象「ヒロシぃ!」


ヒロシ「あ、ナウマン象! おまえ、万引きの罪で逮捕されて服役していたはずだろ! 出所したのか!」


ナウマン象「おおとも! 俺を警察に売ったおまえを殺すため、更生を装って模範囚になって……『刑務官様のご指導のおかげで、俺の人生も修正できました』なんて心にもないセリフもいったさ」


ヒロシ「おいよせ、刃物をしまえ!」


ナウマン象「復讐の時はいま!」


ヒロシ「ぎにゃー!」


 こうしてナウマン象は、服役の甲斐なく再び刑務所に逆戻り。マルぼんは、人間まで無修正にしてしまう『無修正テープ』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 13:49:46 | Trackback(0) | Comments(0)
ヒロシ対未亡人の決闘~くんずほぐれつ~

ヒロシ「隣の家の未亡人萌えなんですけれども」


マルぼん「そうか。がんばれ」


ヒロシ「そうかじゃなくてだな、少しはだね、協力をだね」


マルぼん「そうか。がんばれ」


ヒロシ「うんとね、あのね、平安時代にはね、通い婚という風習があってね」


マルぼん「ようするに夜這いしたいというわけですか。夜這いくらい独力でお願いしますよ、坊ちゃん」


ヒロシ「やだやだっ夜這いしたいよ! 夜這い夜這い! 日本の古き習慣よみがえれ―!! 夜這い夜這いー!!」


マルぼん「だから独力でなんとかしろや」


ヒロシ「独力でしたいのはやまやまなんだけど、未亡人の家の庭には彼女が防犯のために配置した、ドーベルマンや、虎や、ドーベンウルフや、熊や、目から殺人レーザーを発射する二宮金次郎像や、戦闘メカや、刃物を持った不審な男性や、猟奇殺人犯や、足元が半透明の赤ん坊を持った女性(近づくと消える)や、「助けて」というか細い女の声が中からするトイレや、「せんぱぁい」という女の声が入り混じってしまった音楽CDや、子泣きじじいや、在未亡人宅アメリカ軍や、人を人とも思わぬ所業を繰り広げることができる拳法家や、痴漢や、泥田坊や、人権団体や、過激な思想をもった未亡人保護団体なんかが大量に存在していて、簡単にたどり着けそうにないんだ」


マルぼん「普通に行くのが無理ならば、普通ではない方法で行くしかないね」


 そう言って、マルぼんはスコップをヒロシに渡しました。


マルぼん「こいつは100万馬力のスコップ。ものすごい勢いで穴とかを掘れる。こいつでうちから未亡人の家へと続くトンネルを掘るんだ」


ヒロシ「よしっ!」


 ヒロシはさっそく、庭に大沼宅発未亡人宅行のトンネルを掘りはじめました。


ヒロシ「どんどん掘るぞ、どんどん掘るぞ!」


 100万馬力スコップの効果は絶大で、すンごい勢いで穴を掘っていきます。


ヒロシ「夢のトンネル開通まで、あと少しィ!」


 掘りすぎたせいで、大沼宅と未亡人宅が轟音とともに地下に沈んだのは1時間後のことでした。瓦礫のなかからヒロシが救出されたのはさらに3時間後。担架で運ばれるヒロシに近づく、1人の男。


男「警察の者ですが、いろいろと聞きたいことがあります。いろいろと。署までご同行ねがいまーす。」


 マルぼんは、ヒロシの人生もトンネルに突入させてしまった『100万馬力スコップ』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 18:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
とらいあんぐらー
ヒロシ「ううう。腰が痛い。痛いよう。助けてぇ。ルナちゃん助けてぇ。もう悪いことしないからよう」


マルぼん「ここでマルぼんから一言。『病院へ行けやドアホ!』」


ヒロシ「それもそうだね。近くの整形外科へ行ってくるよ」


マルぼん「あいやまたれい。腰が痛むからといって、整形外科にだけいくのは愚の骨頂」


ヒロシ「なぜじゃ。なぜ腰の痛みで整形外科へいってはならぬのじゃマルぼん」


マルぼん「腰痛の原因は、胃腸にあることも多いのじゃ。腰に無意味な治療をしている間に、胃腸の病気が悪化に悪化。ついには手遅れになるということがありうるからじゃ。悪いことは言わないから、整形外科以外も受診せい」


ヒロシ「マルぼんよ。我が家は諸事情で国民年金未加入。医療費は全額負担じゃ。両方を受診する経済的余裕など皆無」


マルぼん「ならば機密道具『どっちにするの!? 通院三角関係解消マシーン』を使おう。病気になった際、どんな病院へ行けばいいかを判断してくれる道具じゃ」


 『どっちにするの!? 通院三角関係解消マシーン』に判断により、ヒロシは整形外科に行けばよいことが判明。適切な処置により、珍しくハッピーエンドを迎えるヒロシなのだった……


ヒロシ「おい、『どっちにするの!? 通院三角関係解消マシーン』の話をしたら、『是非とも使わせて~」って人が多数いることが判明したぜ。ちょいと小金を儲けようや」


マルぼん「おうよ。どんどん希望者つれてこいや」


ヒロシ「まずは、同級生の晴彦くん」


晴彦くん「昨日から悪寒が続いているのです」


どっちにするの!? 通院三角関係解消マシーン「内科へ行ってください」


ヒロシ「続いては、近所の中村さんの未亡人」


未亡人「昼間から体が……疼くのです。夜も人恋しくて」


どっちにするの!? 通院三角関係解消マシーン「心療内科へどうぞ」


ヒロシ「続いて、ママの友達である吉良さんと、その娘の譜嗚瑠徹詩喪(フォルテッシモ)ちゃん」


吉良さん「譜嗚瑠徹詩喪(フォルテッシモ)ちゃんは、私に似て音楽やダンスの才能があるんです。残念ながら私は、理解のない親や周囲の大人たちによって、音楽やダンスで大成するという夢を果たせませんでしたが、譜嗚瑠徹詩喪(フォルテッシモ)ちゃんはそうはいきません。私譲りの才能で、きっと世界に名をとどろかせてくれるはず。私の夢をかなえてくれるはず。そのために、毎日レッスンをしているんです。月曜はダンススクール、火曜日はピアノ。水曜日はバイオリン。木曜日はタレントスクール。金曜日はタップダンスで土曜日は歌。あ、関係ないですけど、譜嗚瑠徹詩喪(フォルテッシモ)ちゃんの来ている服、超似合うでしょ。私、譜嗚瑠徹詩喪(フォルテッシモ)ちゃんに素敵なお洋服をたくさん着せてあげることが大好きなんです。まるでフランス人形さんみたいにかわいいでしょ。1日10回は着替えてもらうかな。ってな感じで、やることがいっぱいあるのに、譜嗚瑠徹詩喪(フォルテッシモ)ちゃんってば『しんどい』とか言い出すんです。私の夢をかなえるのに忙しいというのに、ほんとバカ。さっさと治したいので、病院のどの科にいけばいいかおしえてくださる?」

どっちにするの!? 通院三角関係解消マシーン「こちらへどうぞ」



日記 | 11:07:43 | Trackback(0) | Comments(0)
激闘! 2月14日からの刺客!
ヒロシ「あああ。うあああああ」


マルぼん「どうしたんだい、大声出して泣いて。うわ、泣き顔キモッ!」


ヒロシ「これ…これぇ…」


マルぼん「うん? チョコレート? うわ。カチンコチンに凍っているな、おい」


ヒロシ「今年のバレンタインにクラスの女子にいただいたの」


マルぼん「嘘っ!? なに、その奇跡!?」


ヒロシ「なんか古いランプから出てきた悪魔が『寿命10年と引き換えに、望みを叶えちゃうぞっ!』とか言ってきたんで、願ったの。『クラスの女子からチョコをいただきたい!』って。で、もらったの」


マルぼん「うわっ、夢とロマンに溢れているね。21世紀も捨てたもんじゃないね」


ヒロシ「せっかくのチョコだから保存しようと思って冷凍していたんだけど、溶けなくなったんだ!」


マルぼん「それならこいつを使おうか。『解凍乱麻』。どんなものでも解凍できる光線を発する銃なの。はい、発射。どんなに冷えているものでも解凍できる」


ヒロシ「おほっチョコも溶けた! うまいっ愛が詰まっている! 美味すぎて腹痛い! 痛っ痛っ救急車ー!! おとうさん! おかあさん! たすけて!」


ママさん「……」


パパさん「……」


マルぼん「お二人さん、互いの方を極力見ないようにしているね」


ヒロシ「『解凍乱麻』は冷え切った夫婦仲も解凍できるかな?」


マルぼん「やってみる? そんじゃ光線発射」


ママさん「!」


パパさん「!」


ヒロシ「2人の目に温かみが戻ったぞ。あれは男の目だ! 女の目だ!」


ママさん「あなたっ」


パパさん「きさまっ」


 たがいに包丁やゴルフクラブなどの武器を装備し、殺し合うママさんとパパさん。冷え切った夫婦仲、見事解凍! これからは熱いひたすら熱い、少年誌のバトル漫画みたいな夫婦仲になることでしょう。2人とも生き残っていたら、の話ですが。

日記 | 14:58:22 | Trackback(0) | Comments(0)
ふしぎな友達・ロドリゲスくん登場
金歯「こちら、朕の家にホームステイ中のロドリゲス氏」


ヒロシ「ロドリゲス氏はなんで素っ裸なの? なんで灰色の肌なの? なんで目が大きいの?」


金歯「外見で人を判断する貴様最低」


ヒロシ「ロドリゲス氏はなんで、こんな奇妙なカプセルのなかで、横たわっているの?」


金歯「眠っているでおじゃる。外気に一時間以上触れると、ロドリゲス氏は溶けてしまうのでおじゃる。だからカプセルの中に入っているのでおじゃる」


ヒロシ「なんで眠っているの?」


金歯「起きていると牧場の牛の血を抜いたり、使用人の耳の裏に謎の金属片を埋め込んだり、モルダーの妹をさらったりするのでおじゃる」


ヒロシ「いいなぁ、金歯は。不思議な友達がいて」


 無言で自分を指差すマルぼんですが、ヒロシは無視しました。


ヒロシ「出してよ、不思議な友達をゲットできる機密道具だしてよ」



「おまえなんて友達じゃないでござる」の一言が怖くて、マルぼんは黙って機密道具を出すことにしました。


マルぼん「『フレンド湿布』。この湿布に来てもらいたい友達の種類を書くと、その友達が来てくれる。『不思議な友達』と書いて体に貼ると、不思議な友達が家に来てくれるわけさ」


ヒロシ「なるほど。ではさっそく『不思議な友達』と書いて…ペタッと。これでどうかな」


ママさん「ヒロくん、新しいパパよ! 紹介するから部屋に来なさい」


ヒロシ「またぁ?」


ママさん「キャー!!」


???「大きな声をだすな!!」


 絹を裂くようなママさんの悲鳴を聞いて、マルぼんたちが部屋を飛び出ると、小さな女の子用のピンク色のファンシー靴下以外は生まれたままの姿の男が、日本刀を持ってママさんに詰め寄っていました。傍らには、おそらく紹介されるはずだった新パパさんの惨殺死体が。


男「チャーリー!!」


ヒロシ「ぼ、僕のこと!?」


男「そうだよ、私だよ。シーザーだよ、、キミの盟友のシーザー!! キミを助けに来た!!キミは籠の鳥!! 私は宇宙!! 私は無限!!」


マルぼん「よかったね、本当に不思議な友達ができて」


ヒロシ「不思議な友達(本物)なんていらないんだよ!! 本物は不味いって!!」


男「体という名の籠から、魂という名の鳥を解放するのだ!!」


 ヒロシに向い、日本刀を振り上げる男。マルぼんは『フレンド湿布』の効果は絶大だと思いました。


日記 | 14:56:07 | Trackback(0) | Comments(0)
ヒロシと怪老人~邂逅編~
老人「少年よ」


ヒロシ「なんですか、見知らぬ年老いた男性」


老人「わしにはわかる。ウヌは龍騎士ドルヴァンと聖羽姫ルルカーンの子供である、聖龍子じゃ」


ヒロシ「な、なんだって! そうか。なんの変哲もない男と女と思っていた僕の両親は、龍騎士と聖羽姫だったのか」


老人「聖龍子であるウヌにはすさまじい能力が秘められている。その能力を開花させるには、まとまった金が必要だ」


ヒロシ「すぐに貯金を下ろしてまいります、老師!」


 しばらくたって、帰宅してきたヒロシが、テレビを観ていたマルぼんに泣きついてきました。


ヒロシ「僕は全てを失った」


マルぼん「もう貴様は、漫画もおもちゃもDVDも買えないわけだな」


ヒロシ「ちくしょう! あんな老い先短い男のことをまるで疑いもしなかった、純真無垢な己が憎い! 死なせたい!」


マルぼん「『疑心アン肝』。みらいのせかいのとある生き物の肝で、こいつを食すと心が汚れ、ありとあらゆるものを疑わずにはいられなくなるんさ」


ヒロシ「わーい、これで現代社会でも生きていけるよ」


 と、その時、テレビの画面が急に変わりました。


テレビ『番組の途中ですが、ニュースをお伝えします! 微笑小学校にテロリストが立てこもっている模様です!』


ヒロシ「僕の通っている小学校だ。あーよかった。登校拒否で」


テレビ『立てこもっているテロリストを撮影するのに成功しましたので、映像をご覧ください』


 テレビには、マシンガンを片手に小学校の教室に立てこもる女テロリストの姿が。


ヒロシ「こ、このテロリスト……お母さんじゃないか!」


 カメラに気づいたテロリストママさん、とびっきりの笑顔でピースサインをして


ママさん『ヒロシー、ママ、がんばってるよー!』


ヒロシ「なんでお母さんが。なんてお母さんが。そんなバカな」


 信じられないという表情でテレビを観るヒロシ。マルぼんは、ヒロシが我が目を疑うようにまでしてしまった『疑心アン肝』の効果は絶大だと思いました。



日記 | 14:36:25 | Trackback(0) | Comments(0)
テレビは名占い師
ヒロシ「昨日、朝の情報番組『覚醒テレビ』の占いのコーナーでさ、僕の運勢が最高だったわけよ。でも昨日は、知らない大人に車に連れ込まれそうになったり、親が不自然に高額な保険を僕にかけていたことが発覚したりと、ロクなことがなかった。占いのよい結果が、現実になる機密道具とかない?」



マルぼん「『アタルモハケ』。このハケでテレビの画面を払う。そのテレビで放送された占いの結果を見たら、
見た人に占の結果と同じことがおこるの。占いの結果が『お金を拾う』だったら、君はお金を拾うはずだ」


 さっそくテレビの画面を『アタルモハケ』で払うヒロシ。やがて朝の情報番組『覚醒テレビ』がはじまりました。


司会『続いては「今日の占いメルトダウン」まずはかに座!』


ヒロシ「僕かに座!」


司会『長年の悩みが解決するでせう』


マルぼん「なかなかよい結果じゃないか」


司会『あ、ここで臨時ニュースです! かねてより緊張関係になっていたA国とB国がついに戦争を……C国では原因不明の病気で多数の死者が。D国では大規模デモが』


マルぼん「ヒロシ、貴様の悩みって!」


ヒロシ「『人類が爆発的に増えているけど、将来、食糧問題とかどうなるんだろう。僕の食いぶちがなくならなきゃいいな。オラ、いつまでも、米の飯をたらふく食いてえだ。ああ、少しは減らないかしら、人類。僕以外死に絶えてほしいな』という悩みが」


マルぼん「小学生がそんな悩みをもつな!」

 
マルぼんは『アタルモハケ』の効果は絶大だと思いました。


日記 | 16:26:58 | Trackback(0) | Comments(0)
微笑町にてヒロシがナウマン象にいじめられる事案が発生
ヒロシ「うえーん、マルぼんー!!」


マルぼん「どうしたんだい、ヒロシくん」


ヒロシ「ナウマン象にいじめられたんだ! 空き地の裏に住んでいるおっさんの家に入ってしまったボールを取りにいけって…!!」


マルぼん「空地の裏のおっさんというと……銭湯への入店を断られたともっぱらの評判の、あのおっさん?」


ヒロシ「そのおっさん!」


マルぼん「『裸の少年がたくさん掲載されている雑誌をたくさん買い込んでいるともっぱらの評判の、あのおっさん?」


ヒロシ「そのおっさん!」


マルぼん「学校帰りの小学生にお菓子を配り歩き、警察に連れて行かれてた、あのおっさん?」


ヒロシ「そのおっさん!」


マルぼん「『夏のプール授業を地域住人に公開しろ』と学校に直談判して、教師と揉み合いになったらしい、あのおっさん?」


ヒロシ「そのおっさん!」


マルぼん「学校で配布された、『この人に近づいてはいけません』という注意を促すプリントに、顔写真が掲載されていたあのおっさん?」


ヒロシ「そのおっさん!」


マルぼん「日頃は怪しまれないように、地域の夜回りなんかにも積極的に参加してカモフラージュをしようとするも、その欲望が隠し切れていない、あのおっさん?」


ヒロシ「そのおっさん!」


 おっさんとヒロシの間の出来事は聞くぜ涙語るぜ涙なんで、省略。


ヒロシ「死なせたい。僕、ナウマン象を死なせたい!!」


マルぼん「殺すか」


 機密道具とか使うより、もうストレートにやったほうがいいと最近気づいた、お利口さんのマルぼんなのでした。


ヒロシ「いや、ただ死なせるのは嫌だ。僕がいままであいつのせいで味わった痛みを、あいつにも味合わせてやらねば…」


 というわけで、いつもの機密道具だよりです。


マルぼん「ヒロシ、この毛を植毛するんだ」


ヒロシ「なに、このちぢれた毛」


マルぼん「夕べ忍び込んできて回収した、ナウマン象ヘアーだ」


ヒロシ「なんでそんなものを植毛しろと?」


マルぼん「こいつには『痛みわ毛キット』を使っている」


ヒロシ「『痛みわ毛キット』?」


マルぼん「使ってみれば効果はわかるさ。よし。植毛は完了したね。こいつを見てくれ」


ヒロシ「このモニターに映っているの、ナウマン象の部屋じゃないか」


マルぼん「事情があって、マルぼんは全ての知り合いの家に盗撮用カメラを多数仕掛けているんだ。そのひとつの映像」


ヒロシ「あ、ナウマン象のやつ、なんか書いている。なになに。『ヒロシのいじめ方100選』? キモッ!」


マルぼん「じゃあ、ヒロシくんを殴るよ。この鈍器のようなもので」


ヒロシ「はい?」


 ドカッ。


ヒロシ「あ、ああうあ。頭から血が! 死ぬよ、僕死ぬよ!」


マルぼん「モニターを見てみろ」


ヒロシ「ナウマン象も、頭から血を流して苦しんでいる!?」


マルぼん「『痛みわ毛キット』を使った毛を植毛した人が痛みを感じると、その毛の元々の生え主も同じ痛みを感じるんだ。つまり、痛みを共有することになる。ヒロシくんが頭を負傷したから、生え主であるナウマン象も負傷したというわけ」


ヒロシ「これはすごいや。おし。もっともっと僕を殴ってくれ! さらなる苦しみをナウマン象に!」


マルぼん「おうよ!」


ヒロシ「さぁ、僕を殴って! 蹴って! 殺して!!」


マルぼん「あはははははっ」


 この夜、マルぼんからストレスが消えました。


 翌日、登校途中にヒロシはナウマン象と出会いました。一晩の暴力の果て、ナウマン象はボロボロだったのですが、その目は死んでおらず、まるで獣のようでした。


ナウマン象「ヒロシ、新しい自殺スポットを見つけたからテストさせろ!」


 ヒロシを見るなりいじめに走るナウマン象。しかし、その拳がヒロシの鼻にまともに入った途端……


ナウマン象「ぶぼっ」


 ヒロシと同じタイミングで鼻血を吹きだすナウマン象。


ナウマン象「これ、これは…!?」


ヒロシ「うふふ」


 鼻血を流しつつほくそ笑むヒロシ。ヒロシ「機密道具『痛みわ毛』の効果で(中略)つまり、僕を殴れば君自身も傷つくぞ!」


ナウマン象「な、なに」


そう言いながらヒロシを殴るナウマン象。ヒロシはまたも吹っ飛びましたが、ナウマン象も吹っ飛びました。


ナウマン象「おおう」


ヒロシ「げふっ。み、みたか!」


 またもヒロシに襲いかかるナウマン象。ふっとぶヒロシとナウマン象。殴る。飛ぶ。殴る。飛ぶ。そのうちナウマン象はヒロシに馬乗りになって、己も血だらけになりながら、ヒロシを殴り続けていました


ヒロシ「な、傷づくのがこわく…な…ぶぼっ」


ナウマン象「あ♪ う♪ おお♪」


 痛みに苦しむナウマン象の声に、微妙に喜びが混じっているをマルぼんは聞き逃しませんでした。まちがいなく、ナウマン象は痛みを感じながら喜んでいます。


ナウマン象「俺、サドなんだ。その上、マゾなんだ。ああ♪」


 ヒロシを殴りながら、痛みを楽しみまくるナウマン象は、本当に幸せそうでした。いつの日か、世界中の人がナウマン象のように幸せになることを、マルぼんは祈っています。

日記 | 18:00:25 | Trackback(0) | Comments(0)
モヒカンでも君を愛す。モヒカンでも君を愛す。しつこいようですけど、モヒカンでも君を愛す!
ルナちゃんの髪形がモヒカンになりました。本人曰く、「宗教上の理由」とのこと。


マルぼん「『一定の金額を寄付した後、髪形をモヒカンにすると死後は極楽浄土行き間違いなし』とのことらしいよ。宗教って便利だね、それだけで極楽へ行けるなんて!」


ヒロシ「冗談じゃないよ。いくら『微笑町の好色一代男』の呼び声高い僕でも、あんなルナちゃんにはとてもじゃないけど萌えられないよ。『マンホール』という言葉にも萌えることができるこの僕が、一切萌えないなんて有史始まって以来の珍事だよ。なんとかルナちゃんの髪形を元に戻さないと」


マルぼん「ルナちゃんの目の前で腹でも掻っ捌いて、直訴してみなよ。命のひとつやふたつ捧げたら、納得してくれるかもよ」


ヒロシ「ルナちゃんはなによりも自分が大事な女だから、それは無理だと思う。目の前で人が死にかけていても『あの死にかけ人間の財布、いくらくらい入っているのかしら』と思う人間なんだぞ、彼女は」


マルぼん「なんでキミはそんなのに萌えているの?」


ヒロシ「性癖なんだから仕方ないだろ。とにかく、ルナちゃんの髪形をなんとかしてよ!」


マルぼん「『睡眠学習ハンマー』。このハンマーの攻撃で意識を失った人の耳元で、その人にしてもらいたいことを10回ささやく。するとその人は、目を覚ました後、ささやかれたことを実行に移すようになるんだ」


ヒロシ「よし、そいつを使おう」


マルぼん「ならルナちゃんを連れてこないとね」


ヒロシ「実はこうなると思って、ルナちゃんは既に連れてきているんだ」


 部屋の片隅に置かれていた麻袋から、ひょいと顔を出すモヒカンなルナちゃん。


マルぼん「昨日の晩から妙にデカい麻袋が置いてあるなぁ、と思っていたら!」


ルナちゃん「昨日の晩、道を歩いていたらいきなり誰かにクスリを嗅がされて、気づいたら……。点と線がつながった。犯人はヒロシさんだったのね。この件はポリスに……はうっ」


 『睡眠学習ハンマー』で、ルナちゃんをどつくヒロシ(目は笑っていない)。ルナちゃん、夢の中へ。(※ルナちゃんは特殊な訓練を受けているので大丈夫ですが、皆さんはマネしないでくださいね♪)。


ヒロシ「えっと、耳元で10回ささやくんだったね。『昨日の晩のことは忘れろ』だったっけか」


マルぼん「『髪形を変えて』だろ」


ヒロシ「そうだったそうだった」


 ルナちゃんの耳元で『かみがたを変えて』と10回ささやくヒロシ。しばらくして、ルナちゃんは目を覚まして


ルナちゃん「私、かみがたを変えてみせるわ! 絶対に!」


 拳を握り締めて、高らかに宣言。そのままヒロシの部屋を飛び出していきました。


 大阪や京都等近畿地方で、企業や公務員を狙ったテロが頻発して起こり始めたのは、それから半年後のことでした。一連のテロに関して、『まじかる☆ぶれいど』という組織が犯行声明をだしました。


『我々「まじかる☆ぶれいど」は、大阪・京都を変える! いかなる手段をもちいても、変えてみせる! その第一歩として、腐った輩を粛清する!』


 『まじかる☆ぶれいど』の首領は、髪形がモヒカンの小学生くらいの女だという話。


ヒロシ「あきらかにルナちゃんだ。なんで、大阪や京都でテロなんかを!」


マルぼん「かみがたを変えたい、とか言ってたからなぁ」



日記 | 18:00:28 | Trackback(0) | Comments(0)
フェアウェアまつり
ルナちゃん「ヒロシさんは?」


マルぼん「毛田さんに誘われて、駅前でビラ配っているよ」


ルナちゃん「また毛田さん!? 最近、多くない!?」


マルぼん「毛田さんは、気が弱くていつもオドオドしている、小動物属性のメガネっ娘。ヒロシのツボをつきまくりの存在だからね。ルナちゃんみたいな宗教バカじゃ太刀打ちできないよ」


ルナちゃん「キーッ!! ヒロシさんってば、ついこの前まで『ルナちゃんの服を売ってください』『ルナちゃんの入った風呂の残り湯を口移しで飲ませて』『この婚姻届にハンコを押してください』とか言ったり、部屋中を私の写真で埋め尽くしたり、うちのお父さんのお墓に勝手に行って、墓石に向かって『お嬢さんをまかせてください』とか呟いていたくせにー!! 殺す!!」


マルぼん「いいよ、別に」


ルナちゃん「ねえ、マルちゃん。新ヒロインが登場したからといって、旧ヒロインがおざなりになるなんて、不公平だわ。どんな人も公平な扱いになる機密道具をだして!」


マルぼん「『フェアウェア』~。この服を着れば、とっても公平に扱ってもらえるようになるんだ」


ルナちゃん「これで最悪でも、ダブルヒロイン制に持ち込めるわね!」


 さっそく着替え始めるルナちゃん。マルぼんが目の前にいますが、どうも知的生命体と認識していないようなので、羞恥心のカケラもないようです。命って。


ルナちゃん「さぁ、着替えた! 着替えたわ!」


ママさん「あ、ルナちゃん。3万5000円、早く出して」


ルナちゃん「はぁ?」


ママさん「着払いで注文した7万円の服が、いま届いたの。だから、その代金を半分だしてちょうだい」


ルナちゃん「はぁ? はぁ?」


ママさん「だって、私だけ全額払うなんて不公平だもの。だから、半分だして。公平に半分出して」


パパさん「あ、ルナちゃん。はやく病院へ行こう」


ルナちゃん「はぁ?」


パパさん「借金がのっぴきならない状態でさ、いよいよ臓器を売ることになったんだ。でも、私だけ臓器を売るのは不公平。だから、一緒に臓器を売りに行こう」


ナウマン象「金歯を殺っちまった…俺だけ逮捕は不公平だから、一緒に自首しようぜ」


金歯(故)「朕だけ死ぬのはいやでおじゃる。不公平でおじゃる。一緒に墓に入って欲しいでおじゃる」


ルナちゃん「いや、いやぁぁぁぁぁぁん!!」


マルぼん「まぁ、少しくらい不公平なほうが、人生楽しく暮らせるわな」


日記 | 15:34:38 | Trackback(0) | Comments(0)
君に誓う。あの空に誓う。
ナウマン象「やい、ヒロシ! 俺様は最近、人生に絶望したんで死のうと思うんだが、おまえ殉死しろ! しないと殺す!」


ヒロシ「ひー!!」

 いつのものようにナウマン象にいじめられ、家に逃げ帰ってきたヒロシ。今回のナウマン象は、なんかおかしく、半日以上、家のまわりを徘徊しています。
ゴミとか漁りつつ。


ヒロシ「どうしよう。今日は、毛田さんに誘われて、集会に参加する予定なんだ。この世の不正を徹底的に叩き、全ての人類に究極の平等をもたらす、不思議と心が燃え上がるらしい集会に。このままナウマン象が家の周りを活動範囲にしていたら、外に出ることができないよ!」


マルぼん「ふむ。こいつを使おう。『人間モグラ剤』。この薬を飲めば、地下を自由に移動することができるようになる」


ヒロシ「すごい!」


『人間モグラ剤』を飲んだマルぼんたちは、地下を移動し、見事家を脱出することができました。


毛田さん「まぁ。その薬を飲めば、地下を移動することができるのね」


ヒロシ「そう。おもしろいよ」


マルぼん「あとでゆっくり遊ぼう」


毛田さん父「それは素晴らしい薬だ」


 毛田さんのお父さんが突然現れ、マルぼんから奪い取った『人間モグラ剤』を飲み干してしまいました。


毛田さん父「ふは…ふはははは」


 笑い声をあげ、地下へと消える毛田さん父。


 町の権力者である金歯のお父さんが、参勤交代で江戸へ向かう大名行列の途中、地下から現れた男によって襲撃されたというニュースが報道されたのは、夕方のことでした。


ニュース『取り調べに対し、毛田容疑者は「カネにまみれた権力者を殺したかった。今は反省している」と供述。
警察では、共犯者と見られる町内に住む不思議な道具を使う生き物と、その飼い主が詳しい事情を知っているものとみて……』


ヒロシ「ええ!! 同志にされているよ!?」


マルぼん「なんてこった…しばらく身を隠すことにしよう」


 今、マルぼんたちは町内某所にある建物で、じっと身を潜めています。


ヒロシ「『人間モグラ剤』なんてなくても、地下にもぐることはできるんだねえ」



日記 | 15:30:18 | Trackback(0) | Comments(0)
自己紹介にもう夢中
担任のヘクトパスカル先生「はいはいはい、貴様ら注目よ~。今日から新しく、貴様らの学友になる子を紹介するよ」


毛田芽代「…よろしく」


桜井ゴメス先生「毛田さんのお父さんは、勢い余ってとてもヤバイところに、切断した己の小指を送りつけちゃったりするような人で、現在さまざまな組織に追われて行方不明。毛田さんは、母方の姓を名乗り、過去を捨て、微笑み町に引越してきたんだ。貴様どもはこぞって仲良くするように。あと、毛田さんのお父さんを見かけたら、最寄の警察署又は交番に至急連絡するように」


一同「うぉー」


ヒロシ(毛田さん…か、かわいい! 毛田さんに僕という人物を知ってもらいたい…)


 そんなこんなで帰宅したヒロシ。


マルぼん「簡単に自己紹介できる機密道具?」


ヒロシ「そう。その簡単に自己紹介をできる機密道具……僕という生命体のことをすみからすみまで理解していただけるような、できれば僕のことを死ぬほど愛してくれるような、そんな機密道具をだして欲しいんだ」


マルぼん「あることはあるよ。でも、どうせならマルぼんやヒロシ、その他の風が吹いたら飛んでしまうほど存在感がない登場人物どもの紹介も一気にやってしまったほうが、いいかもしれないね」


 マルぼんは『人物紹介機』という機密道具を用意しました。


 この機密道具は、未来の世界にある『ありとあらゆる情報を記録した超データベース』と
リンクしており、どんな人物の紹介文でも瞬時に作り出してしまう優れものです。


『「覚せい剤を売
りさばけば組の幹部にしてやる」と騙されて、最後は路地裏でみっともなく死んでいるのを発見されたチンピラ』など、歴史の裏で死んでいった人々の人物紹介だって、簡単にできてしまいます。

 この機密道具で、マルぼんやヒロシ、その他ひとやまいくらの連中を、毛田さんに紹介してやろうという趣向です。

毛田さん「きゃー!! 醜い化け物!! 近寄らないで!!」


 マルぼんを見た毛田さんが悲鳴をあげました。蟲レベルの生き物ならば、近づくだけで死んでしまうというくらい醜いマルぼんをはじめて見たのです。仕方ない反応です。


 ヒロシが注射器で投与した精神安定剤のおかげで、毛田さんは落ち着きました。


毛田「本当に、とって食ったり、外国に売りさばいたりする気がないんですね? ないんですね?」


ヒロシ「ないよないよ。ただ、僕という生命体の全てをもっと知って欲しいだけ…
さぁ、『人物紹介機』始動!」


 スイッチを押すと、『人物紹介機』が動き始めて、ヒロシの紹介文が書かれた紙が出てきました。


大沼ヒロシ(2002~2012)

微笑町に暮らしていた人物。寝るときは睡眠薬を常用し




ヒロシ「ちょ、ちょっと待って! 名前の横になぞの数字があるよ!?」


マルぼん「ああ。生没年だね。未来の世界の超データベースは、あらゆる人物の生没年も記録しているんだ」<

ヒロシ「え、生没って、え? 2012年!? 人物紹介機からは、他のメンバーの紹介文っが印刷されています」


ルナちゃん(2002~2012)

金歯(2002~2012)

ナウマン象(1964~2012)




日記 | 15:29:18 | Trackback(0) | Comments(0)
友情よ永遠に
 季節の変わり目ですね。この時期はおかしい人が活発に行動しだすわけですが、そのおかしい人が某国の軍隊にもいたようで、マルぼんたちの町へ向けて核ミサイルが発射されました。というわけで着弾数分前。


「マルぼん、核ミサイルを迎撃できる機密道具だしてー!」とヒロシ。


マルぼんは「なんかないかーなんかないかー」と思案し、ある機密道具を思い出しました。


『友情75mmキャノン』。


 このキャノン砲を装備した人が友人たちと円陣を組むと、一同の友情パワーがキャノン砲に集結して破壊力に変換されるのです。友情が厚ければ厚いほど、破壊力もアップします。


 マルぼんがこの世界に来て約1年。ヒロシは多くの事件を経て、多くの死を乗り越えて、その中でナウマン象や金歯、ルナちゃんや大脳、他の様々な人々と友情を育んできたハズです。その友情は、おそらく無敵ともいえる破壊力になるハズ、


 マルぼんの話を聞き、「みんなを呼び出すぞ!」と部屋を飛び出すヒロシ。


「やれやれなんとか間に合いそうだ」とマルぼんが思っていると、ヒロシがすぐに戻ってきました。


ヒロシ「よく考えたら僕、誰の電話番号も教えてもらってないや。『教えて』って頼んでも『また今度』とか『うちは電話ないんだ』とか断られて」


 というわけで、マルぼんたちの町は核の炎に包まれたのでした。

日記 | 18:39:12 | Trackback(0) | Comments(0)
鉄アレイに幸あれい

鉄アレイ(担任)「もう一度聞くぞ、大沼。1+1は?」 


ヒロシ「∞(むげんだい)です」


鉄アレイ「2だよ、2!! なんだよ∞って!! アシュラマンか!!」


ヒロシ「可能性とは無限にあるものです。1+1の可能性だって、例外じゃない。
2が答えとは限らない。限らないんです!!」


鉄アレイ「はぁ? バッカじゃねえの!? バッカじゃねえの!? 頭の中身どうなってんの!? 中身見せてみろよ」


ヒロシ「てなことで、学校で、上記のようなことがあったんだ。鉄アレイの件は微笑町教育委員会に『教師のこころない一言で、心がとても傷つきました。夜眠れません。PTSDです。夢でうなされます。PTSDです。診断の結果? そんなの受けなくてもわかります。PTSDです。疑うんですか。訴えます』と連絡しておいたから、失格教師強制収容所(穴を10メートル掘り、掘り終ったらその穴をすぐ埋めるという労働が永久に続く、ある意味快楽の園)送りで一安心なんだけど、なんというか、本当に自分の頭の中を覗きたくなったんだよ」


マルぼん「それなら簡単さ。この『脳内USBコード』で脳とパソコンを繋げば、好きなだけ見ることができるよー」


ヒロシ「……それ、前も使ったよね。たしか外科手術が必要で、その手術は激痛が」


マルぼん「さぁ、手術の準備はできているよ」


ヒロシ「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 そして


ヒロシ「へえ。これが僕の脳内か。お。ルナちゃんフォルダだって。あ、今まで僕が妄想したルナちゃんの痴態が、全て残されているぞ」


 パソコンに映し出された自分の脳内のフォルダを見て、感心するヒロシ


ヒロシ「へえ。ナウマン象フォルダ。あ、今まで僕が妄想したナウマン象の痴態……」


マルぼん「ど、どした!?」


ヒロシ「ぶぶぶっぶぶぶぶっぶぶぶぶぶっ!!」


マルぼん「こ、これは…ウイルス!!」


 どうやらUSBを通じて、ヒロシ脳がコンピューターウイルスに犯されたようです。マルぼんは、未来の世界の消費者センターに連絡しました。


マルぼん「脳を初期化するしかない!?」


ヒロシ「ハーイ チャーン バブー」


 そんなわけで、脳を初期化したヒロシは、二度目の0歳を満喫しています。安心してください。ヒロシは国が責任をもって育ててくれます。マルぼんも新たな人生を満喫します。

日記 | 15:56:41 | Trackback(0) | Comments(0)
下衆野郎 隣はなにを する人ぞ
ヒロシ「あ! 愛らしい女の子が、赤信号なのに道路を横断しようとしているぞ!」


ルナちゃん「危ない! トラックが!」


金歯「生死体が見られると聞いて!」←金歯は死体フェチという設定を今考えました


女の子「はぁっ!」


 女の子に激突しようとしたトラックが、突然爆発四散しました。


運転手「腕がー腕がー」


一同「……」


女の子「ワタシはじつは魔法少女なのです。魔法の力で、迫りくるトラックの一台や二台、ウインクひとつで爆破させることが可能なのですよ」


ヒロシ「こいつは1本取られた!」


金歯「まいったでおじゃるね。少女さん、魔法の力で死体とかだしてー」


ルナちゃん「魔法少女さんマンセー」


ナウマン象「な、なんだよてめえら! ポッと出の魔法少女をちやほやしてさ! 俺だって、信号無視の1回や2回」


ヒロシ「あ、やめろ、ナウマン象! ナウマン象ー!!」


 中略(この間、ナウマン象死亡。死亡)


ヒロシ「というわけで、僕も信号無視などやってみたいと思うわけで」


マルぼん「勝手に信号無視すればいいじゃん」


ヒロシ「そんな度胸はカケラもないわけで」


マルぼん「『度胸経典』このお経を読経すれば、信号無視をしても良心の呵責に悩まされない度胸がつく!」


 さっそく『度胸経典』を読経するヒロシ。


ヒロシ「OH! この心の奥底からみなぎってくるパワー! 無視れる! 今の僕なら、余裕で信号を無視れる! ははは…うっ」


マルぼん「どうした」


ヒロシ「最近、なぜか異様に腹が痛むことがるんだ。血便もでるし。まぁ、大丈夫だと思うけど。
それより、信号を無視して悦に浸ってくる!」


 体の異常を訴える『自覚症状』という名の信号まで無視する度胸のついたヒロシ。マルぼんは『度胸経典』の効果は絶大だと思いました。


日記 | 18:08:46 | Trackback(0) | Comments(0)
はちゃめちゃが押し寄せてきたので、泣く。
金歯「ミステリーツアーへ行ってきたでおじゃる」


ヒロシ「みすてりぃつあぁ?」


金歯「目的地が謎の旅行でおじゃる。ドキドキして楽しかったでおじゃるよ。あまりにドキドキしたせいで、つり橋効果で恋人までできたでおじゃる」


ナウマン象「えへへ、金歯の恋人です。ダーリン。いっぱい愛してねっ。可愛がってねっ」


金歯「おいよせよ。みんな見てるだろ。ん……」


ヒロシ「へえ。おもしろそうだな、ミステリーツアー。僕もそんな、ミステリー溢れるものに参加したいなぁ」


マルぼん「『ミステリードアー』。このドアをくぐれば、ありふれた日常もミステリー溢れるものに」


 さっそく『ミステリードアー』をくぐるヒロシ。


ヒロシ「これでワクワクがとまらないミステリーな生活がはじまるんだね」


ママさん「たいへんよ、ヒロくん。パパが突然『町中の地蔵を全て美少女風に改造して、それを全て姉妹という設定にしたら観光客が微笑町にごったがえすよ!』という計画を思いついて、家を抵当にして多額の借金をして資金調達をしたわ! しかもヒロくんは地蔵姉妹の憧れのお兄様という設定で、これからは毎日地蔵をひたすら磨くだけの人生になるらしいわ。学校も退学することになるの! 頑張って生きてね!」


ヒロシ「ちょ、僕の人生どうなるの!?」


 マルぼんは、ヒロシの人生の行方まで謎にしてしまった『ミステリードアー』の効果は絶大だと思いました。


日記 | 18:00:43 | Trackback(0) | Comments(0)
20××年、マルぼん誕生

役者『お願いです。なんでも…なんでもしますから、薬を…あの薬をー!!』


監督『ふふふ。ならば、スタントなしで爆発の中を食いくぐっていただこうか』


マルぼん「うん? ヒロシくん、何を観ているの?」


ヒロシ「『麻薬撲滅推進映画 友情中毒 恋の処方箋くださいっ』のメイキングDVDさ。おもしろいよ」


マルぼん「へえ。そういうの、おもしろくないと思っていたんだけど、楽しめるもんなんだな。あ、そうだ。どうせなら、自分のメイキング映像でも見る?」


ヒロシ「そんなの見ることができるの?」


マルぼん「できるよ。このモニター。このモニターからでているコード。このコードはどんなものにも差し込むことができて、モニターには差し込んだものの作られる過程が映し出される。もちろん、人間だって例外じゃないって」


ヒロシ「人間のメイキング映像って……エロじゃん! 小学生で、どうやって子供ができるかなんてカケラも知らないという設定の僕にとっては、毒だよ、毒。そんなの子供の頃から見てたら、将来は残念な人間になるよ僕! そんなことより、マルぼんのメイキング映像がみたいよ」


マルぼん「マルぼんはどこかの工場で大量生産された、量産型の怪生物。試験管がお母さんなわけで、見てもおもしろくもなんともないよー」


ヒロシ「それでも見たいよーみたいよー」


マルぼん「仕方ないなー。一度だけよー。さっそくコードを繋いで…ほら、モニターに映像がうつし…だされ…」


ヒロシ「うん? 工場とかじゃないよね、映っているところ。それに…なんか赤ん坊とその親らしき若い男女が」


男『あちゃー生まれちゃったなー』


女『望まぬ子なのにねーどうする?』


男『前、ネットで「いらない生き物買いますです」ってのを見たよ。たしかどこかの研究所。そこに連絡を…』


マルぼん「……なんで勝手に消すのさ、ヒロシくん」


ヒロシ「見ない…見ないほうがいいよ、絶対。ね、見ないほうが…」


マルぼん「ヒロシ」


ヒロシ「は、はい!?」


マルぼん「うるさい」


ヒロシ「はい、はいー!!」


マルぼん「己を作ったメーカーに聞きたいことがあるので、しばらく未来の世界に帰ります」


 それからそれから。


マルぼん「ただいま帰宅しました」


ヒロシ「あ。おかえり。あれ、しばらく帰らないとか言っていたよね」


マルぼん「マルぼんを製造したみらいのせかいの製薬メーカー『人間大好き社』は素晴らしい会社です」


ヒロシ「え、そんなこと聞いていないよ?」


マルぼん「マルぼんを製造したみらいのせかいの製薬メーカー『人間大好き社』は素晴らしい会社です」


ヒロシ「マ、マル…」


マルぼん「マルぼんを製造したみらいのせかいの製薬メーカー『人間大好き社』は素晴らしい会社です」


ヒロシ「……」


マルぼん「マルぼんを製造したみらいのせかいの製薬メーカー『人間大好き社』は素晴らしい会社です」


ヒロシ「…あ」


マルぼん「マルぼんを製造したみらいのせかいの製薬メーカー『人間大好き社』は素晴らしい会社です」


ヒロシ「マルぼんの首筋にあった星型の痣が……消えている!!」


マルぼん「マルぼんを製造したみらいのせかいの製薬メーカー『人間大好き社』は素晴らしい会社です」


マルぼん「マルぼんを製造したみらいのせかいの製薬メーカー『人間大好き社』は素晴らしい会社です」


マルぼん「マルぼんを製造したみらいのせかいの製薬メーカー『人間大好き社』は素晴らしい会社です」



日記 | 18:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
こんにちは、赤ちゃん。あいつがママです。あいつが!!
 ママさんが現在妊娠中なので、マルぼんとヒロシが家事を担当しています。本日も早めに遊ぶのをやめて、家に帰りました。するとどうでしょう。


男「こうしてパンを踏んだ娘は地獄へおとされましたとさ」


ママさん「ああっもっと! もっとぉ!!」


 横になっているママさんのお腹へ向かって、不気味な男が話しかけているではありませんか。ママさんのお腹と男の口の距離は、マルぼんとあの娘の心の距離のごとく近づいていました。男が腹に話しかける度、悶えるママさん。


「変態だね」「そのとおりだね」。アイコンタクトで互いの考えを確認したマルぼんとヒロシは変態を排除すべく、手持ちの硫酸を懐から取り出しました。


 小一時間後。ママさん「まったくもって、貴様らときたら! 本詠さんがたまたま硫酸がかかっても
無傷ですむ体質だったからよかったものの、ヘタしたら大惨事よ!」


マルぼん&ヒロシ「ごめんなさーい」


本詠「まぁまぁ、奥さん。よろしいじゃありませんか。私はたまたま硫酸がかかっても無傷ですむ体質で、この通りピンピンしているのですから」


 ママさんにこってり怒られるマルぼんども。ママさんのお腹に話しかけていたのは変態ではなく、近所の読書家の本詠さんだったのです。「植物に毎日話しかけたら、その植物の成長がはやくなる」という話を聞いたママさんは、お腹の子供にも同様のことがあるのではないかと考え、本詠さんにお願いをしたのです。本詠さん幸いにも妊婦萌えだったので、無料で引き受けてくれたのです。変態ではなく、本詠さんでよかったと思います。


ママさん「効果は着実にでているわぁ。お腹の子供はスクスク成長しているにちがいないわ。わるのよ。母親だから」


 数ヵ月後に生まれた子は、外見上が40歳代くらいの立派な女の子でした。


ヒロシ「そうかー話しかけることで、成長がはやくなるのかー」


 話しかけることの効果に感心するヒロシ。この力、なにかに利用できないかな。


マルぼん「『パワー拡声器』。この拡声器を通して世に放たれる声は、植物に限らず、あらゆるもの成長の糧となるんだ」


ヒロシ「この拡声器、色々使えそうでワクワクするなぁ」


マルぼん「とりあえず、空き地に生えている草にでも使ってみて、効果を確かめてみればいいよ」


ヒロシ「うん、そうするよ」


 そんなわけで外にでたマルぼんたち。


ヒロシ「あ、みんな。どうしたのさ」


 家の前にはナウマン象やルナちゃん、ゴンザレスなど、いつものメンバーが集まっていました。


ナウマン象「どうしたもこうしたもねえよ」


ルナちゃん「これ、今月のお給金の明細書なんだけど」


 微笑小学校は現在、金歯一族の工場と業務提携をしていて、生徒たちはその工場で「しゃかいべんきょうのいっかん」として働かされているのです。そのお給金の明細書です。


ヒロシ「なにこれ、二束三文じゃないか!」


ナウマン象「これじゃあ、米ひと粒も買えねえだろ! うちに育ち盛りの息子と娘がいるんだぜ」


ルナちゃん「ひどいわ、あんまりだわ。米が買えなくて、このままじゃ飢えてしまう」


ヒロシ「食べるものがなくなってしまうぞ!」


金歯「お米がなければ、お菓子を食べればいいのでおじゃる」


一同「!!」


 偶然通りかかり、ヒロシたちの話を聞いた金歯が言いました。声は、『パワー拡声器』にひろわれていました。金歯の工場で朝から晩まで、二束三文の給料で働かされていた人たちが暴徒と化し、金歯の居城に攻め入ったのはその日の夜でした。


 金歯の「お菓子発言」は、それを聞いて激怒したヒロシたちによって町中に伝えられました。その際、『パワー拡声器』が使用されており、ヒロシたちの怒りは町の人たちの怒りになり、町民たちは暴徒と化したのです。暴徒の数はどんどん増えていきました。


 マルぼんは、金歯の発言を人々の怒りの輪の成長の糧にしてしまった『パワー拡声器』の効果は絶大だと
思いました。ああ世は無常なり。

日記 | 17:31:12 | Trackback(0) | Comments(0)
個人情報を守るためなら、他者をも傷つける所存ですっ
 マルぼんが町内の「町から不審者を死滅させる会」の寄り合いを終えて部屋に戻ると、ヒロシがパソコンに繋がっている全てのコードを食いちぎっているという光景に出くわしました。


 ヒロシに気付かれぬように部屋をでてから、何度か深呼吸「よし」と自分の頬を軽く叩いて、マルぼん再び部屋に入りました。コードをひたすら食いちぎっているヒロシに話しかけます。


マルぼん「あの、あのだね、ヒロシくん。それ、食べ物じゃないよ?」


ヒロシ「ヴー…」


 食いちぎったコードの一部を歯に挟んだ状態で、ヒロシがうなり声をあげます。


マルぼん「お腹が減っているなら、マルぼんがクッキーやケーキを焼いてあげるから、コードを食べるのはよそうね」


ヒロシ「ヴー!」


マルぼん「ヒロシ、泣いているの?」


 うなり声をあげてコードを食いちぎりながら、ヒロシは泣いていました。


ヒロシ「ぼ、僕はパソコンを、パソコンを壊さねばならぬのだ」


マルぼん「どうしてだよ。マルぼんに理由を簡潔に説明してごらんなさい」


ヒロシ「インターネットを通じて、僕の個人情報が流失して闇オークションで販売されているに違いないんだ!」


 マルぼんが話を聞いてみると、ヒロシは涙やよだれや汗や鼻水や口にはだせないアレや、体液という体液を撒き散らしながら理由を話してくれました。


ヒロシ「学校の授業で、裏山の鉱山で金を掘っていたときのことなんだ」


 ヒロシががんばって金を掘っていると、さぼっておしゃべりをしている連中がいたんだそうです。聞き耳を立てていると、話の内容は、どうも自分のことの様子。


情報屋「ヒロシのヤツ、家に、未来から来たと自称する怪しげな怪生物をかこっているらしいわ。その生物のせいで、ヒロシの家の近隣から、動物が消えたらしいの」


 話の中心になっているのは、学級新聞を作っている情報屋というあだ名の同級生。彼女のお話に、一同大笑い。ルナちゃんなど「ヒロシさんとだけは結婚したくないわぁ」と言う始末。


ヒロシ「どうして僕がひた隠しにしている事実を知っておる!」


 ヒロシは「世間様にどういう顔をしたらいいかわからない」と、マルぼんが同居していることを隠しています。
マルぼんは深夜以外の外出を禁じられ、ヒロシが出かけるときは、土蔵に造られた座敷牢に閉じ込められます。


 怒ったヒロシは情報屋を問い詰めたそうなのですが、情報屋は「し、知らないわよ! ネットで見かけただけなんだから! てめえのパソコンから情報が流出しているんじゃないの!?」と答えたとのこと。


ヒロシ「このパソコンが! くされパソコンが! 僕の秘密を漏らしやがった! 僕はもう、一生笑いものだ!」


 これでもか、これでもかと、パソコンに暴力を加えるヒロシ。その昔「パソコンを大切にしていたらさ、ある日突然、美少女に変形するかもしれないじゃないか」と言って、毎晩パソコンを抱きしめて寝ていた男と、とてもではないが同一人物とは思えません。

 ヒロシの変わり行く姿を見たくなかったマルぼんは、機密道具をだしてやることにしました。


マルぼん「『情報防護服』。この服を着ていたら、たとえ自白剤を打たれようが、たとえ拷問にかけられようが、
たとえ昔の同級生が同窓会名簿を業者に売り払おうが、絶対に着ている人の情報が流出しなくなるんだ」


ヒロシ「素晴らしい機密道具だ!」


 さっそく、ヒロシは『情報防護服』を着込みました。


マルぼん「ためしに、窓から外に向かって、世間にばれては裏社会以外で生きていけなくなるような己の秘密を大声で叫んでみて」


ヒロシ「ええ!?」


マルぼん「安心されい。『情報防護服』の効果で大丈夫だから。」


ヒロシ「そ、それならいいかな。僕は二次元美少女しか愛せませぬ!」


 ヒロシがすごい秘密を自ら暴露しても、それを聞いたはずの通行人の皆さんは「そうだ! 自然を守ろう!」「自然を守るためには人類をもう少し減らそう!」と、自然保護を訴えるエコロジストの演説を聴いた人のような反応をするだけです。


マルぼん「『情報防護服』を着た人が自ら己の秘密を話そうとしても、他人には『自然保護を訴える
エコロジストの演説』にしか聞こえないんだ」


ヒロシ「うっかり屋さんの僕でも安心だ!」


 情報が守られることに安心を覚えたヒロシは、さっそく町へと繰り出しました。


情報屋「ヒロシ、ヒロシ」


ヒロシ「あ、情報屋!」


情報屋「ちょっとこっちへ」


ヒロシ「なんだよう」


情報屋「実は、あんたの個人情報がネットに流れていたという話、あれはあたしの嘘なの」


ヒロシ「ええ!」


情報屋「あの情報は、あんたの部屋に仕掛けた盗聴器から仕入れたのよ」


ヒロシ「盗聴器だって!? な、なんでオマエが僕の部屋に盗聴器を仕掛けるんだよ!」


情報屋「好きな相手のことが知りたくて、何が悪いの!」


ヒロシ「え」


 ヒロシが驚いたその瞬間、情報屋の持っていたナイフがヒロシの腹部を刺していました」


ヒロシ「あ、う…ど、どうして、て」


情報屋「ヒロシが、悪いのよ。いつもいつも『ルナちゃん』だの『ギャルゲーのヒロイン』だの…けして
私を見ようとしなかった」


ヒロシ「というか、おまえ、今回の、話で、初登場じゃねえ…か…ぐふ」


情報屋「ふふ。これで、ヒロシの魂は、私だけのもの」


 情報屋は、ヒロシの亡骸を見て。


情報屋「器のほうは、いらない。捨てよう」

 後日、微笑小学校の裏山から遺体が発見されました。腹部を刺されたことが死因と思われるその遺体は、指紋とか歯の治療跡など、身元を特定できるような情報がほとんど残っておらず、どこの誰かわかんないそうです。


 マルぼんは、ヒロシの個人情報を隠し通してくれた『情報防護服』の効果は絶大だと思いました。


日記 | 18:13:15 | Trackback(0) | Comments(0)
ヒロシは町の防水王
ナウマン象「俺発見。大発見。台風の夜に、風雨にうたれていたら、ものすごく気持ちいい!」


一同「……」


ナウマン象「幸い、今日はすげえ台風だ。みんなで風雨にうたれようぜ!」


一同「ええー!?」


ヒロシ「てなことがあったんだ! こんなに激しい風雨にうたれたら、僕、壊れちゃうよぉ!」


マルぼん「でも断ったら、ナウマン象のヤツ、町に火を放ちかねないしな」


 以前、自分の企画した行事をブッチされたナウマン象は、老人ホームに立て篭もり、射殺されたことがあるくらいです。なにをしでかすかわからないのが、彼の長所であり短所であるのです。ぐむむ。


ヒロシ「なんとかしてえ!」


マルぼん「『絶対防水スプレー』。このスプレーを吹きつけた体の表面には、未来の科学を駆使して造られた『防水バリアー』が張り巡らされる。このバリアーはどんな水でも完全に防いでくれるんだ。たとえ壊れた水道管の水が下から突き上げてきても
バリアは破られないので、濡れることがない」


 そんなわけで、『絶対防水スプレー』を全身にまんべんなく吹き付けたヒロシは、ナウマン象主催の『台風のなか、雨にうたれてその快楽に身をゆだねる会』を乗り切ったのでした。


ヒロシ「いやー余裕ですよ、余裕。ナウマン象なんて、風で下着を飛ばされてキャーとか叫んで情けないのなんの!」


マルぼん「そいつは痛快無比だね」


ヒロシ「ははは。……ちょっと失礼。花を摘んでまいります」


 しばらくして、ヒロシが青い顔をして戻ってきました。


ヒロシ「たいへんだ、たいへん! 出ない!」


マルぼん「なにが?」


ヒロシ「…おしょうすい」

マルぼん「『防水バリアー』はどんな水でも確実に防水する。たとえ壊れた水道管の水が下から突き上げてきてもバリアは破られないので、濡れることがない外からくる水がバリアーを破れないのと同じで、内からでる水もバリアーを破れない。出る穴にもバリアーが貼られているから、出なくて当然だよ。きみ、今日は汗ひとつかいてないだろ」


ヒロシ「バ、バリアーはいつ解けるの!?」


マルぼん「1カ月」


 マルぼんは、ヒロシを膀胱炎へと追い込んだ『絶対防水スプレー』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 18:18:18 | Trackback(0) | Comments(0)
金歯が愛について語る

 マルぼんとヒロシが「川…綺麗だね」「マルぼんのほうが綺麗だよ…」とか言いあいながら河川敷を散歩をしていると、なんかやせこけた金歯が死にかけていました。とるものもとりあえず介抱してみると、腕には「失格」という焼印のあとが。


金歯「『うぬは金歯一族の盟主たる器ではない。人間としての器が小さいのだ。どこへでも行って、好きなように死ね』と、一万円札数枚を口に押し込まれて家を放り出されたでおじゃる」


ヒロシ「はぁ? もう金持ちじゃないくせに『おじゃる』とか言うなよ。死にたいのかよテメー」


 ヒロシ(金歯の口に突っ込まれていた一万円札をポケットに隠しつつ)はこう言いますが、選挙も近いし、ここをご覧の有権者の皆様の心象をよくすべく、マルぼんは金歯を助けてやることにしました。日本の未来はマルぼんにお任せ下さい。


金歯「はようはよう。機密道具を出してほしいでおじゃる」


ヒロシ「その機密道具に頼ろうとする発想が、すでに小者なんだ」


「貴様もやん。ゴミくずのような貴様もやん」とか言うのはナシです。


金歯「人間としての器というからには、体を大きくすればいいでおじゃる。そういう機密道具を所望するでおじゃる」


ヒロシ「体じゃなくて心を大きくしないと、人間の器は大きくならないんじゃね」


金歯「うっさい。体を大きくして朕を見捨てた連中を皆殺しにするでおじゃる。心なんて邪魔でおじゃる」


ヒロシ「名案!!」


 小物たちの宴に、お腹いっぱいのマルぼんですが、がんばって機密道具をだしてみることにしました。体を大きくするお薬『ビッグダディ』を用意。


マルぼん「このお薬を一錠飲めば、嘘みたいに体が大きくなるのさ。おかげで未来の世界は不自然に大きい子供ばかり。マジでキモいよ」


金歯「そんな不自然な薬、ごめんごうむるでおじゃる」


ヒロシ「体が悪くなるとか思っているの? 大丈夫。僕はどんなクスリ型の機密道具も『そいつはすごい』と飲んでいるけど、このとおり、毎日を楽しく生きているし。人生をエンジョイしているよ。最近は裸で町をうろついても、周囲の人の視線になにも感じなくなったし。草とか石とかも食べられるようになったし。主食だし。僕だけに見えるなにかとのおしゃべりも楽しいし」


金歯「ヒロシは頭とか色々なところが可哀想だから大丈夫なんでおじゃろう。…そうでおじゃるな。とりあえず、この一錠を細かく砕いて、それを飲んでみるでおじゃる。そうしたら、体への悪影響も少ないはずでおじゃるからな」


マルぼん「そんなみみっちぃ変な飲み方をしたら…」


金歯「みみっちぃとか言うな、朕は石橋を叩いて渡る性格なのでおじゃる!!」


 4分の1程度に砕いた『ビッグダディ』を飲む金歯。その瞬間、お腹がボコッと膨れ上がりました。


金歯「こ、この感覚。お腹の中に命が!? このふしぎな感情は、母性っ!?」


マルぼん「『ビッグダディ』は一錠飲んではじめて体の全てが大きくなるクスリなんだ。4分の1しか飲まなかったら、体の4分の1しか大きくならないのは当然!!」


 体の4分の1だけがどんどん大きくなる金歯を見て、マルぼんは『人間、体より肝っ玉が大きくないと
いけないな』と思いました。

日記 | 14:01:04 | Trackback(0) | Comments(0)
プレイバック! マルぼんと暮らす

ヒロシ「すやすやと眠っているものだとばかり思っていたら、僕ってば無意識のうちに外をうろうろしていたみたい。この札束はなに? なぜ僕は生まれたままの姿になっているの? この血塗られた鈍器のようなものはいったいなに?」


マルぼん「思い出せないの?」


ヒロシ「僕という人間はね、都合の悪いことは光のはやさで脳内から消去できるんだ。今回はその能力が裏目にでたね!!」



マルぼん「ふむ。それならこれを飲んでみよう『総集編の種』。この種を飲むとだね、いままでの人生のおいしいところが編集されて、総集編として脳内で再生される」


ヒロシ「へえ。さっそく飲んでみよう。ごく」


マルぼん「どう?」


ヒロシ「なんか、子供のころの楽しい思い出ばかりが再生される」


マルぼん「他は?」


ヒロシ「とくになにも……」


マルぼん「あ…ああ!!」


ヒロシ「どうしたの?」


マルぼん「今説明書読んだらさ、その種、煎じて飲まないといけないんだって。種のまま飲んだら、効果はない上に猛毒だって。命を落とすって」


ヒロシ「ははは。そんなバカな。だってきちんと、総集編が脳内で……再生……」


 ヒロシの体がぐらつきました。


ヒロシ「わか…った」


マルぼん「ヒロシ!?」


ヒロシ「今の、総集編じゃなくて……走馬灯…………」


 そのまま倒れるヒロシなのでした。



日記 | 17:58:05 | Trackback(0) | Comments(0)
海の声を聞け、山の声を聞け
ヒロシ「やた! ついに『スカラー波』があたったぞ!!」


マルぼん「おや、トレカかい」


ヒロシ「うん。今、微笑町の子供と、子供のまま成長した大人の間で、病的に流行していて、それを不服に思ったPTAによって焚書まがいのことまで行われたほど人気のトレカ『世界のカルト宗教』だよ! 『スカラー波』はレアの中のレア! 持っていたら崇めたてまつられるほどの逸品なんだ! 当てるのに、7万円かかったよ!」


マルぼん「ああ、馬鹿がまた1人、この地球上に生を受けた」


ヒロシ「よし! 愚民どもに自慢してこよう!!」


 意気揚々と飛び出していったヒロシですが、30分後、心身ともにズタボロになり、「なんだかとっても眠いんだ」とか言いながら帰宅してきました。


ヒロシ「『世界の宗教』、とっくの昔に廃れていたんだってさ。今の流行は『世界の寄生虫』だって。あはは、僕は見事にブームに乗り遅れた、愚かなピエロだったというワケさ。はははは。僕ってホント馬鹿っ」


 発作的に青酸カリを飲もうとしたヒロシを止めるマルぼん。


ヒロシ「流行に敏感になる機密道具を出しておくれよう!!」


マルぼん「よし、アレを使うことにしよう。今すぐ、部屋の窓に目張りをするんだ」


ヒロシ「え、う、うん。よし、できたよ」


マルぼん「はい、『流行の最練炭』。この練炭を、密閉した空間で使用する。無事生き残ると、この先流行することを確実に予測し、先取りすることができる。体が勝手に動くから、馬鹿でもできる!!」


ヒロシ「いま、生き残るだの言ってなかった!? う、く、苦しい!?」


マルぼん「生きるんだ!!」


 それからそれから。


ヒロシ「生きてる! 動いている! 僕の命は未来へと続いていく!!」



マルぼん「君はついにどんな流行も自動的に先取りしてしまう体質へと変化したのだ。おめでとう」


ヒロシ「はっ!? さっそく体がムズムスしてきた! この感覚……はじめて恋をした、あの日あの時のような、この切ない感覚…」


マルぼん「いままさに、これから流行しつつものを先取りしているんだ!!」


ヒロシ「きたきたきたー!! 人間はゴミだっ!! 死にさらせ! ぶはっ!!」


 ヒロシは吐血して倒れました。搬送先の背徳院病院。


背徳院医師「これは『暴言出血熱』ですね。発症した人は、暴言を吐いた後、血も吐いて死にます。本当に死にます。珍しい病気ですよ」


マルぼん「……珍しい病気なんですよね、『流行の最練炭』を使用したヒロシが発症したのは、単なる偶然なんですよね、ドクター?」 


背徳院医師「もちろんです。あと、あと、俺以外の医者、みんな医療ミスしろ!! 社会的地位を失え!! ぶはっ!!」


 背徳院医師は、暴言と血を吐いて倒れました。


日記 | 17:43:21 | Trackback(0) | Comments(0)
あたいを見て! そして愛して! ヒロシからのお願いをお聞きください!
ヒロシ「ひ、ひひ…いひひひ」


マルぼん「ヒロシくん、朝ごはんだってさ」


ヒロシ「うへ、うへへ…みんなが笑ってる…僕を見て笑っている…お日様も、子犬も笑ってる」


マルぼん「メニューはヒロシくんが大きらいな干しぶどうだよ。干しブドウをご飯にまぶしたやつだよ」


ヒロシ「げえ! 窓の外から、大きな目が僕を睨んでいるー!!」


マルぼん「ああ、またアレか。『学校行きたくない病』。始業式だもんな。はいはい、機密道具をだしますよ。はい、『透明人間になるクスリ』。これで誰も君を見ない。見ないから笑わない…って、全然残ってないな。仕方ない、水で薄めて飲もう」


 こうしてヒロシは水で薄めた「透明人間になるクスリ」を飲み、リハビリがてら町へと繰り出したのでしたわーらーってなーいー」


少女「ママーなんであのおにいちゃん、ぶつぶつとなにやらつぶやいているの。相手もいないのに1人でおしゃべりしているの? 死ぬの?」


ママ「しっ。美可ちゃん、見てはいけないの」


 通行人たちはヒロシを見ようとしません。見ないので、結局は見えないのと同じです。さすが『透明人間になるクスリ』。水で薄めても、効果はばっちりです。

日記 | 18:06:07 | Trackback(0) | Comments(0)
あの頃の希望
 これはまだ、日本人が明日を信じ未来を夢見ていた頃のお話。懐は寒くとも心は温かく、夕陽を見て素直に「きれいだね」と言えた、今では思い出の中にしか存在しない時代に、本当にあったお話。


 とある公園に子供たちが集まっていました。


金歯「朕の家、ついにカラーテレビを買ったのでおじゃる。うぬら、よかったら観に来ないでおじゃるか?」


ナウマン象「本当かよ!」


ルナちゃん「是非とも観たいわぁ」


ヒロシ「このぼくも!」


金歯「悪い。うちのカラーテレビ3人用なんでおじゃる。4人で観たら、観ているやつ全員の体が裂けて血を吹いて死ぬ仕組みになっているの。だからヒロシは遠慮してね」


ヒロシ「怖っ」

 
そんなわけで仲間はずれされた負け犬こと大沼ヒロシ(1990~2018)は、
くやしさで半ば頭がおかしくなった状態で、失禁とかしつつ帰宅。マルぼんに泣きついたのでした。


マルぼん「ヒロシを仲間はずれにするとはなんたる卑怯者どもだ! 許せぬ! 一族郎党、ことごとく死に至らしめてやる!」


ヒロシ「死はどうでもいいの。なんとかうちのテレビもカラーにできない?」


 ヒロシの家のテレビは白黒です。深夜、番組なんかやっていない時間帯につけると目から血を流した女の顔がぼんやりと映る以外は何の変哲もなく、ごく普通の白黒テレビです。


マルぼん「『カラー化スプレー』。このスプレーを吹き付けたものはどんなものでも色がつくの」


 マルぼん、さっそく『カラー化スプレー』を白黒テレビに吹き付けます。


ヒロシ「これでうちのテレビもカラーに! そういえば、もうすぐいつも観ているアニメ『ソニー・ビーンはゆかいな家族』がはじまる時間だ。大好きなこのアニメをいよいよ色つきで楽しめるわけだ」


 喜び勇んでテレビをつけるヒロシでしたが、白黒のままでした



ヒロシ「なんだ。とんだぬか喜びじゃないか」


マルぼん「まぁ、見てなよ」


テレビ『あふんあはん』


ヒロシ「うわぁ! 家族みんなでたのしめる健全アニメである『ソニー・ビーンはゆかいな家族』が、エロに、ピンクでパイナップルなアニメにぃ!」


マルぼん「お望みどおり、色つきにしてあげたよ。色欲とかそういう意味あいで使われる『色』だけどな! マルぼんがきみに送るサプライズさ」


ヒロシ「悔しい反面嬉しい」


ヒロシの嫁「ヒロくん、おやつよ……って、なに、このエロアニメ!」


ヒロシ「ちがうんだ。これはちがうんだ」


ヒロシの嫁「セクハラよ! セクハラ! ケイサツにツウホウ!」


 希望で満ち溢れていたこの時代、破廉恥なふるまいは償っても償いきれない大罪。しでかしたものは、去勢されることになっております。


 こうしてヒロシは去勢されました。数年後、中国皇帝の宮廷に宦官となったヒロシの姿が。
皇帝の寵愛を一身にうけたヒロシは、暴虐の限りを尽くしまくったのでした。ヒロシのせいで荒れ果てた中国に、綺羅星のごとく集い英雄・英傑たち。乱世をなんとかしようと、命の限り戦う彼らの物語は、近日公開予定の「マルぼんと暮らす 英雄編」でお伝えできたら、これ幸い。


日記 | 18:00:16 | Trackback(0) | Comments(0)
前を向いて生きよう。いや、俺もいやなんだけどさ。向くしかないじゃないか。
 ここは大沼宅。


パパさん「バイト代がようやく出たぞ。よし、早速飲みに行こう!」


マルぼん「パパさん。いつも給料がでたらすぐに使ってしまっていますけど、貯金するなりして、将来のことを考えないといけやせんよ。老後のこととか」


パパさん「貯金て(笑)。荒れた21世紀だ。もしかしたら明日死ぬかもしれないのに、貯金なんて馬鹿なことできないな!」


ヒロシ「なんてオトナだ。目先のことしか考えてないよ。このままじゃ、僕、すこやかに育てない。マルぼん、義父さんをなんとか更正させてよう」


マルぼん「引き受けた!」


 マルぼんはなにやらあやしげな機械をいずこからか持ち出してきて、パパさんの前でいじりはじめました。


パパさん「おい、なにをやっているんだ。って、ああ!」

 
 なんということでしょう。パパさんが瞬時にがいつの間にか老いたではありませんか


パパさん「ふがー、どうしようどうしよう! 後期高齢者医療制度とかどうしよう!」


マルぼん「この機械を使えば、将来起こることを前倒しにして、今起こすことができる。目先のことしか考えないのなら、本当に考えなければいけない将来のことを目先にもってくればいいんだ」


 とりあえず、老後の問題を目先のことにしてみたのです。


パパさん「ふがふが」


ヒロシ「すごいや。これでどんどん将来義父さんに起こるさまざまな諸問題を
今起こしまくって、世界中の目先のことしか考えないヤツに対するプレッシャーにしよう」


マルぼん「よし、まかせとけ!」


 マルぼんは機械をいじっていじっていじりたおして、機械が『ふぇぇぇ。もうやだよぉ。おうちにかえりたいよぉ」と言うまでいじりたおして、「妻が浮気」「浮気相手がヤクザの情婦でさぁ大変」「バイト先倒産」「いつの間にかバイト先の社長の借金の保証人になっていたことが発覚して、さらには社長が逃亡してさぁ大変」「息子が交通事故でヤクザの車に傷を」「息子が同級生をカッターで」「息子が(以下略)」「むす(略)」「む(略)」「火事で家が焼けた」「隣国が核ミサイル誤射。それがきっかけで戦争が起こって、さようなら人類。当然パパさんも」など、将来パパさんに起こる様々な諸問題を、前倒しで起こしまくったのでした。


 そして誰もいなくなりました。完。


日記 | 17:59:31 | Trackback(0) | Comments(0)

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