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Author:大沼ヒロシ
大沼ヒロシと申します。ブログはじめたての初心者です。どうぞよろしく。

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「癒よ癒よも好きのうち」の巻
 ここは、微笑町の明日を担う(日本の明日は担いません。世界の明日? なにそれ?)幼稚園児たちが集う、微笑幼稚園です。


せんせい「今日はみなさんを楽しませるため、愉快な愉快なお友達がやってきてくれましたー」


マルぼん「みなさんこんにちは! マルぼんです!」


 実はマルぼん、子供たちを楽しませるという使命に目覚めたのです。「癒し系」のキャラクターになろうと決意したのです! ヒロシの「子供と年寄りに優しくすれば、キミはもう『癒し系』」というアドバイスに従い、幼稚園の慰問を行うことにしたのであります。


園児たち「ぎゃー!」


 それが悲劇のはじまりでした。みらいのせかいの科学の結晶であるマルぼんの体は非常に有害で、子供にとっては半径5メートル以内に入るだけで破壊力があるのです。気分が悪くなってきた子供たちは、病院へ搬送され、マルぼんは逮捕されました。


偉い人「子供たちを病院送りにするなんて、とんでもない事件だ。犯人には厳罰をあたえないとな。懲役15年くらいか」


もっと偉い人「いや、甘いな」


偉い人「ならば無期懲役」


もっと偉い人「いや、それも甘い」


偉い人「終身刑とか」


もっと偉い人「いや、死刑だ」


 こうしてマルぼんは「いやしけい」のキャラクターになったのでした。

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日記 | 14:37:27 | Trackback(0) | Comments(0)
「かけそば地獄変」の巻
金歯「右や左の旦那さまぁ~」


ヒロシ「おや、金歯が路上で正座して、道行く人々になにか乞うているよ」


マルぼん「おかしいな、あの金持ちの金歯が。鼻紙はいつも1万円札の金歯が、焚き火で燃やすものはいつも大量の1万円札の金歯が、砂遊びは砂金で行う金歯が、路上で正座だなんて」


金歯「実は、父上がギャンブルにハマリまくって財産を食いつぶしてしまったのおじゃる。おかげで朕はこんなことをするはめに。それでも父上はギャンブルを止めようとせず、昨日は競輪、今日は競艇、明日は競馬、パチンコと麻雀はほぼ日課。うううう」


ヒロシ「おおおお(泣き声)。なんてかわいそうな話だろう。マルぼん、なんとかならないかい」


マルぼん「『一杯NO! 賭けソバ』。このソバを食べた人は、ギャンブルやら賭け事やらはいっさいしなくなるの」


ヒロシ「よし、それを金歯の親父に食わそう」


 マルぼんとヒロシは、飲み屋で酔いつぶれていた金歯の親父を拉致すると、無理矢理『一杯NO! 賭けソバ』を食わせました。すると金歯の親父、えらくすっきりした顔をして


金歯父「俺、間違ってました。これからはギャンブルも賭け事も一切やりません。真面目に働きまする」


ヒロシ「そのいきですよ、そのいき!」


ルナちゃん「たいへんよ、金歯さんが増水した川に落ちておぼれているわ」


ヒロシ「あ、本当だ! このままじゃ大変なことに!」


マルぼん「金歯のお父さん、早く助けないと!」


金歯父「俺が? なんで? いやです。あんなに増水した川に入ったら、俺も死ぬかもしれないじゃないですか」<


ヒロシ「自分の子供でしょう!」


金歯父「賭け事はきらいなんです。当然、命を賭けるのも」


ヒロシ「ああ、金歯が沈んでいく! 金歯の命が尽きていく!」


 マルぼんは、あらゆる賭け事をしなくなるようにする『一杯NO! 賭けソバ』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 14:19:38 | Trackback(0) | Comments(0)
「心のフォトグラフ」の巻
マルぼん「おいヒロシ、いまそこで、ナウマン象がいきなり美少女に化身したぞ! めっちゃ可愛かった。ぶkっちゃけ萌えた!」


ヒロシ「うへ! 僕も見に行くぞ! そして萌えるぞ!」


マルぼん「残念。既に元の醜い姿に戻っているよ。なんで生きているのかわからなくなるくらい、醜い姿にな!!」


ヒロシ「萌え状態のナウマン象の写真は撮っただろうね?」


マルぼん「デジカメも携帯も持ってねえよ。貧しいから」


ヒロシ「この愚か者! 愚か者」


 泣きながらマルぼんをビンタする大沼。


マルぼん「怒るな。たたくな。よい機密道具をだしてやるから。ほら、この目薬を注してみな」


 目薬を右目に注すヒロシ。


ヒロシ「注したけど」


マルぼん「ちょっと舌打ちをしてみ」


ヒロシ「チッ」


 と、そのとき、ヒロシの右目が「カシャ」っと音を鳴らし、突然まばたきをしました。


ヒロシ「な、なんだ!? 脳裏にマルぼんの顔が焼きついて離れないぞ!? いや、顔だけじゃない。マルぼんの周りの風景もだ!」


マルぼん「さっきの目薬は『カ目ラ目薬』。こいつで目を指すと、頭が全体がカメラになるんだ。目がレンズ、おでこがフラッシュ、舌がシャッターになっていて、舌打ちをすること=シャッターを押すことになるんだ。撮影した光景はフィルムに保存され、念じることでいつでも(心の目で)見ることができるんだ」


ヒロシ「なるほど!」


 さっそくヒロシは、近くの学校の更衣室へと忍び込みに行きました。しばらくして帰宅したヒロシのその顔は、今までないくらいに幸せそうでした。


ヒロシ「ねえマルぼん。『カ目ラ』で撮影した写真を現像する方法はないの? 脳内だけで楽しむのはいかにもおしい。写真にして、ネットにあげて、同好の紳士たちと嗜みたいんだ」


マルぼん「あるよ。でも写真屋さんに頼まないといけない。呼べば未来からきてくれるけど」


ヒロシ「呼んでおくれよ」


 そんなわけで、未来から写真屋さんが来ました。


写真屋「この場で現像できますよ」


ヒロシ「お願いします」


写真屋「では、フィルムを取り出しますね」


 持ってきたノコギリをヒロシの頭にあてがう写真屋。


ヒロシ「な、なにを」


写真屋「フィルムを取り出すのです。『カ目ラ目薬』を注したら、目がレンズになり、おでこがフラッシュになり、舌がシャッターになり、脳がフィルムになります。現像するには、フィルムを取り出さないと」


ヒロシ「ぎゃー!」


 マルぼんは『カ目ラ目薬』の効果は絶大だと思いました。



日記 | 14:15:59 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシ、恋のQ&A」の巻
 金歯の婚約会見がテレビで放送されました。


レポーター「では、最初の質問ですが、お互いのどこに惹かれあったのですか?」


金歯「ち、朕は彼女の野性味あふれるところに、その、惹かれたでおじゃる」


金歯の婚約者のメスゴリラ「ウホウホウー」


リポーター「はいはい、ごちそうさま。ラブラブですね!」


リポーター「では、おあついうちに次の質問です。ファーストキスはどこで?」


金歯「動物園の檻の中でおじゃる」


ヒロシ「畜生。金歯のヤツ、リポーターから色々質問されて羨ましいな」


マルぼん「お主は、警察官に『こんな時間になにをしているの』『この自転車はほんとうに君のかね?』と聞かれる以外、人に質問をされるということがないからね」


ヒロシ「僕も、素敵な会場でたくさんのリポーターに質問されたいよ」


マルぼん「『質問バッヂ』。このバッヂからは素敵な波動がでていて、その波動を浴びた人は、バッヂをつけている人のことが気になってしょうがなくなり、あれこれ質問してしまうようになる」


ヒロシ「よし、さっそく……」


ママさん「ヒロシ、キャクダ」


店長「たいへんだ、ヒロシくん」


ヒロシ「バイト先の有害物質処理場の店長!」


店長「きみ、この前、扉を閉めずに帰ったろ!」


ヒロシ「あ、いけね!」


店長「おかげで、有害物資が町にダダ漏れですぞ!」


ヒロシ「な、なんだってー!?」


 多数の被害者をだしたため、ヒロシとマルぼんと店長は謝罪会見を開きました。


リポーター「罪の意識はないのですか!?」


リポーター「被害者にどうやって償うつもりなのですか!?」


リポーター「さっきから『申し訳ありません。申し訳ありません』って、それしか言えないのですか!?」


リポーター「それでも人間なのですか!?」



ヒロシ「申し訳ございません」



 こうしてヒロシは、あこがれの質問三昧の生活を送ることができるようになったのでした。マルぼんは、『質問バッヂ』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 16:28:57 | Trackback(0) | Comments(0)
『ヒロシのトータルリコール』の巻

ヒロシ「はうあ!」


マルぼん「どうした、ヒロシ」


ヒロシ「3年間位昼食を絶ってお金を貯めて、新しいパソコンを買ったのだけれど、そのパソコンの新型の発売が
決定したの!」


マルぼん「それはご愁傷様」


ヒロシ「なんでもかんでも新型機が手に入るようになる機密道具をだしてえ!」


マルぼん「『リコールボタン』。このボタンを押せば、じぶんの所持品が同型の新しいものに交換してもらえる」


ヒロシ「おし! さっそく押してやるぜい!」


『リコールボタン』を押した瞬間、ヒロシの買ったパソコンが爆発しました。パソコンは、不具合があったとしてメーカーに引き取られ、新しいものを無料でいただけることになったのです。


ヒロシ「新しいパソコンだ、うふふ。パソコン。うふふふ」


 爆発に巻き込まれたヒロシは、包帯姿が痛々しいものの、新しいパソコンにご満悦。


ヒロシ「この『リコールボタン』で、全ての持ち物を新しいものに交換してやるぞっと!」


パパさん「ヒロシくん」


ヒロシ「…なんですか、立花さん」


 パパさんこと、ママさんの新しい交際相手の立花さん。彼のことを、ヒロシは「父」とは呼べないのでした。


パパさん「まだ、私のことを父と呼んでくれないのかい?」


ヒロシ「……」


パパさん「答えたくないならそれでいい。それよりも、紹介したい人がいるんだ」


外国人女性「コンニチハ」


パパさん「新しい母さんだ」


ヒロシ「ええ!?」


マルぼん「旧型のママさんは!」


パパさん「『私はお姫様になるの。あなただけのお姫様ではなく、地球上の全ての命のお姫様に』と、昨日の夜に旅立っていったよ。そして、傷心の私をなぐさめてくれたのが彼女だ。やさしさが愛になり、こういうことになったんだ」


マルぼん「恋におちるスピードは、ギャルゲーのヒロイン以上だね」


新ママさん「ソンナニホメルナ。ソレヨリモ、ヒロシ」


ヒロシ「な、なんですか」


新ママさん「キズダラケジャナイカ。ワタシノクニノヤクソウヲクエ」


ヒロシ「もがもがもがー!」


 口に大量の薬草を詰め込まれて果てるヒロシ。後、パパさんとママさんは「治療のつもりだった。こうなるとは思っていなかった」と警察の取り調べに答えています。マルぼんは、ママさんの新型まで用意してくれた『リコールボタン』の効果は絶大だと思いました。


日記 | 13:41:24 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシのロマンスドーン その5」の巻
 想像以上に険しい道のりだった発掘作業。


 ある者は体に一生消えない傷を負い、ある者は肉親を目の前で失い、ある者は夢のために愛する者を捨て、ある者はせっかく再会した我が子に親と名乗れず、ある者は詐欺行為で被害者の会を作られ(騙し取った金は財宝で支払う予定)、そしてマルぼんは昨日の晩御飯のすきやきを食べそこなってしまいました。


 しかし、しかしです。様々な苦難を乗り越え、マルぼんたちはついに財宝がはいってるに間違いない宝箱を発見したのです。


 箱を目の前にして感極まって泣き出した人もいました。


 金で雇われていた男たちも、マルぼんも、いつのまにか猫神博士と同じ夢を追っていたのです。


「さぁ博士。箱を開けてください」マルぼんがそういうと、猫神博士は静かにうなづき、箱に手をかけました。


 いったいなにがはいっているのでしょう。


 金銀財宝? 不老不死の秘薬? 油田のあるところを示した地図? 正解は、紙でした。紙切れでした。


 小切手とかそういうものではなく「この宝箱を見つけるまでに出会った様々な困難を乗り越えてきた経験。根性。勇気。愛。友情。それこそが本当の財宝じゃ」という一文の書かれた、紙きれでした。


「この世には財宝よりも大切なものがある」沈み行く夕陽を見て、マルぼんはそう思いました。


 そして「でも、その大切なものでは、金を騙し取られた被害者や、賃金が規定通り支払ってもらえなかった発掘作業員を納得させる事はできない」とも、マスコミや被害者に取り囲まれている最中に銃剣をもった暴徒に襲いかかられている猫神博士を見て、マルぼんは思いました。


                        

日記 | 15:37:19 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシのロマンスドーン その4」の巻
『お宝ザクザクマップ』で再調査した結果、学校の裏山にはたしかに財宝があることか判明しました。


 マルぼんは、猫神博士と彼が雇った屈強な男たちとともに発掘作業を開始したのです。


 その発掘作業の際中、様々なドラマが繰り広げられたのですが、書くのがなんだかおっくうなので、一部抜粋したセリフと音声で楽しんでいただこうかとおもいます。


 ガガガ「うわっ」ドドーンドンガラガッシャーン「ぎゃー」カツーンカツツーン「うん? 水の音?」「しまったこれは鼠神博士の罠だ!」ドドンドオーン「落石だー!逃げろぉー!」カッカカッ!「猫神博士ですか、私、弁護士の横山と申します。あのですね、猫神博士から金を買ったのに、金が送られてこないという訴えが、多数でておりまして」ズキューン「裏切ったのかー!?」ドォーンドォーン「あれ? アニキ、暗いよ……昼間だってのに暗いよ? 変だな」「次郎おめえ、目が!」ワォーン!「逃げろ! 狼の群れだ!」リーンゴーンリーンゴーン「オメデトー」「オメデトー」「よぉし! あのブーケは私のものよー! 今度こそ幸せになるんだからー」ピキューンドドーン「財宝を見つけて返すって、そんな無責任な!」ドゴッ「男かと思ったら女、女かと思ったら男?……それだ!」ズキューン「裏切ったのかー!?」ガガッガガッ「わぁ。海だぁ」ズガガガガガッ「私は好きだな、今の野球部」チャララララッチャッチャッチャー「レベルあがったの誰ー!?」グガーングガガーン「美形なら純愛、不細工ならストーカーってこと?」「ムニャムニャ。パソコンから美少女が、エヘへ」「お兄ちゃんのばかっ」ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ「すごい闘気! ナウマン象は本気だ!」どんがらがっしゃーん「朕の臓器を、朕の臓器をあの娘に! アケミに移植してほしいでおじゃる!」「金歯、おまえそのためにわざと。アケミちゃんのためにわざと!」


 そしてついに、多数の犠牲者を出しつつも、マルぼんたちは財宝の入っているとおぼしき宝箱を発見したのです。


                            つづく

日記 | 15:33:40 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシのロマンスドーン その3」の巻
 宝探しと猫神博士の件は忘却の彼方に葬り去ることにしたマルぼんとヒロシ。


 ところが、下校途中のヒロシが猫神博士に拉致されたという連絡が入り、マルぼんはいやいやながらな
再び猫神博士宅を訪ねることになってしまったのです。


 マルぼんがいってみるとヒロシは無事で、猫神博士の家のゴミはすっかりどこかへ消えてしまっていました。


 処分した、と猫神博士は言いました。


 博士は、学校の裏山に埋まっているという莫大な財宝に全てを賭ける決意をしたそうなんです。


 資金も自分で用意したらしいのですが、どうしてもマルぼんの機密道具の力が必要で、ヒロシを拉致したとか。


 断りたくて仕方のないマルぼんたちでしたが、なにをされるかわからないので、しぶしぶ承諾をしました。


 ところで、気になるのが発掘資金の出所。マルぼんは、猫神博士にそれとなく聞いてみました。


「小金を溜め込んでそうな人に利殖のためにと『倍になって還ってくるよー』と純金の購入を勧めたんだ。いや、そんな純金なんてないんだけどね(笑)ま、みつけた財宝できちんと返すけど」


 どうやら戻り道はどこにもないようです。


  
                       つづく

日記 | 15:31:59 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシのロマンスドーン その2」の巻
 マルぼんとヒロシにより発掘され、適切な措置(力の加減など考えずにひたすら心臓マッサージ)によって息を吹き返した男性は、なんと町の考古学者の猫神博士でした。


 今まで、たくさんの財宝や埋蔵金、遺跡を発掘した経験があるという猫神博士は、長年の感によって学校の裏山に埋蔵金があることを察知し、その発掘作業中に土砂崩れにあって生き埋めになってしまったそうなのです。


 その知識が、財宝探しに役にたつと考えたマルぼんたちは、博士に協力を要請。


 博士は快く引き受けてくれて、なんと資料や発掘した財宝がたくさんありすぎて、道路にまで溢れかえっているという自宅へと、マルぼんたちを招待してくれたのです。


 ドキドキしながら行った博士の家は一風変わっていました。


 たしかに物が道路に溢れかえっていたのですが、それがどうみても壊れた冷蔵庫とか、壊れた自転車とか、ゴミがたくさんつまったコンビニの袋にしかみえないのです。


「これ宝。全部、ワシが発掘した財宝」と、胸を張って言う猫神博士。


 プラスチックのお椀を土器ときめつけ「邪馬台国学校の裏山説」を提唱する猫神博士。


 ゴミのつまったコンビニ袋をたくさん脇に抱えて「今に恐竜の赤ちゃんが生まれてくる」と言い張る猫神博士。


 髪の毛が全部抜かれ、素っ裸のリ〇ちゃん人形を「ワシの娘だ。いま眠っているんだ」と笑顔言い張る猫神博士。


「いいかげんにゴミを撤去しろ!」と怒鳴り込んできた近隣住民を、周囲に灯油を撒いて威嚇する猫神博士。


 突然ヒロシの顔をつかみ「こんなマスク被りやがって! ルパンの変装だっていうのは、とっくの昔にお見通しなんだ! 狙いはワシの財宝かー!」と叫び始める猫神博士。


 その光景を眺めながら「あー本物だなー」と思っていたマルぼんでしたが、博士の「次元はおまえかー!?」の一言で我に返り、博士の攻撃で物言わぬ姿になったヒロシを抱えてその場からトンズラしたのでした。 



                      つづく


日記 | 15:30:02 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシのロマンスドーン その1」の巻

 ヒロシが帰ってくるなり「宝探しできる道具出してー!」とマルぼんに泣きついてきました。


 どうやら、宝探しツアーに行ってきた金歯に色々と自慢されたようです。


「お宝ザクザクマップ」という、宝のある場所を見つける機密道具があるので使ってみると、
学校の裏山にお宝反応が! マルぼんとヒロシはスコップを抱え、学校の裏山に直行し、あちこちを掘りまくりました。


 そしてついに、掘り当てました、お宝。人の死体でした。


「お宝ザクザクマップ」の説明書には「人の命は地球より重いというナイスな言葉がありますので、
『お宝』には人間も含まれています」とか書いていました。


 それはそうなんですけど、もっともな話なんですけど、どこか腑に落ちないマルぼんとヒロシ。


 警察にどう説明するか2人で悩んでいると、死体がモゾモゾ動き始めました。生きていたようです。


                    
                         つづく

日記 | 19:04:37 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシ、お金がほしい」の巻
ヒロシ「最近ロクなことがないや。株で失敗して多額の借金を負ったり、小豆相場で失敗して多額の借金を負ったり、趣味にお金をつぎ込みすぎて多額の借金を負ったり、場末の女に入れ込んで多額の借金を負ったり、馬と船と自転車と銀玉にはまって多額の借金を負ったり……」


マルぼん「暗いことばかりなヒロシくんに朗報。ちょうど、人生を明るくする機密道具を買ってきたところだよ。
『人生という名の画用紙』~」


ヒロシ「ただの画用紙に見えるけど」


マルぼん「こいつはすごい道具なんだよ。まずは、こいつの裏面に自分の名前を書いてみて」


『人生という名の画用紙』の裏に、『大沼ヒロシ』と書くヒロシ。


マルぼん「よし、準備OK。ここに絵の具があるから、そうだな、とりあえず黄色の絵の具を塗ってみな」


 言われるまま、黄色い絵の具を『人生という名の画用紙』に塗りたくるヒロシ。すると……


ママさん「ヒロシ、今、見知らぬ紳士が『是非ともヒロシさんに使っていただきたい』と100円を置いていったわよ」


ヒロシ「マジで!? やったー!!」


マルぼん「『人生という名の画用紙』は、名前を書いた人の人生とリンクする。この画用紙に明るい色を塗れば、人生で明るいことが起こる。暗い色を塗れば暗いことが起こる。色によって効果が違うんだ。黄色だと、金銭関係で明るいことが起こる」


ヒロシ「そいつはご機嫌だね!」


マルぼん「ちなみに、濃く塗れば塗るほど効果はあがり、より明るく、より暗いことが起こるんだ。まぁ、明るい色をとにかく濃く塗れば、人生も濃くなっていくという話」


ヒロシ「ようし、黄色をとにかく濃く塗りたくって、金銭関係を豊かにしよう!」


 ヒロシ、黄色い絵の具を『人生という名の画用紙』に塗りたくります。


ヒロシ「濃く! 濃く! もっと濃く! ひたすら濃く! 濃く! 濃く! こく! こく! 濃く塗れば塗るほど、僕の金銭関係も濃くなっていくんだ!」


ママさん「ヒロシ、今、幕府からお達しがあったわ! 徳政令よ、徳政令! この世の借金という借金は、全てチャラ! 幕府が肩代わりしてくれるんだって!」


ヒロシ「や、やったー! 莫大な借金、一気に消滅ー!! 黄色をただひたすらに濃く塗っただけのことはあるよ!



ママさん「その代わり、借金を肩代わりしてもらった人は、幕府のために働かなくてはいけないんだって」


 黄色の効果は、あくまで金銭関係のみなのでした。 


 数日後、現征夷大将軍・徳川ロッテンマイヤーさんが近い将来お入りになる予定のピラミッド建設現場で、大人たちに混じって石や木材を運んだり、穴を掘ったり、さぼっているとこを看守に見つかって鞭で打たれたり、喉の乾きに耐えられずに泥水を飲んでのたうちまわったり、木の根っこに砂糖をつけてしゃぶったりしているヒロシの姿が見受けられました。


見物人A「なんだなんだ、あんな子供も働かされているのか」


見物人B「まだ小学生くらいじゃないか。かわいそうに」


見物人A「あの歳でこんな労働をしないといけないなんて」


見物人B「酷な話だ」


 マルぼんは、ヒロシの金銭関係を濃く、それ以外を酷にした『人生という名の画用紙』の効果は絶大だと思いました。


日記 | 15:49:02 | Trackback(0) | Comments(0)
『バクダン先生の、爆弾発言』の巻
 ここはヒロシ宅。


ヒロシ「こちら、僕が所属するとある団体の構成員のかた」


須永「はじめまして。反政府テロ組織『まじかるぶれいど』代表の須永です。これ、つまらないものですが、よければ娘さんに」


マルぼん「これはどうも、ご親切に。娘も泣いて喜びます」


ヒロシ「須永さん、実はマルぼんにお願いしたいことがあるそうなんだ」


マルぼん「なんでも言ってください。師の師ならば我が師も同然、友の友なら我が友も同然ですので」


須永「ありがとうございます。実は近々、町内のとある公共機関を爆破しようと思い、爆弾を作ってみたんです。結果、すげえ高性能の爆弾が完成したのですけれども、起爆装置をつけるのを忘れてしまって」


マルぼん「それはそれは」


ヒロシ「爆弾の間近で操作して爆破すればいいんだけど、須永さんにはそんな度胸はないんだ。所詮、その程度の熱意なんだ。ファッション反政府活動ってやつだね。なんとかならないかな」


マルぼん「『どこでも起爆装置』。この起爆装置を押せば、一番近くにある爆弾が爆発する。まぁ、今現在、他の人が微笑町に爆弾をしかけているとも思えないし、押せば間違いなく、あなたの設置したヤツが爆発するでしょう」


須永「ありがとうございます。ありがとうございます。さっそく押しますね」


マルぼん「ところで須永さんは、なぜにそういった活動を?」


ヒロシ「須永さんは昔、すごい野球少年だったんだって。優秀なピッチャーで、将来を嘱望されて、まわりからチヤホヤされていたんだ。でもある日、ささいなことで肩を壊してしまって、医者に『このまま投げたら、腕が動かなくなりまっす』と言われたんだ。それで野球を止めたんだけど、その瞬間、まわりの人が光の速さで冷たくなった。それがショックだったんだって。それで『こんな社会滅びてしまえ』って」


マルぼん「今、肩のほうは?」


ヒロシ「まだ治っていないそうだよ。今も、無茶をしたら腕が動かなくなるかもしれないんだって」


マルぼん「ふうん。肩に爆弾を抱えているようなものだね」


須永「ポチっとな!」

 大きな爆発が、ヒロシの家を地上から消し去りました。マルぼんは『どこでも起爆装置』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 13:03:38 | Trackback(0) | Comments(0)
「ぼくの親戚」の巻
ヒロシの妹「親戚のター坊が『大の男が小学校の近くを徘徊していた罪』で逮捕されたらしいわ」


ヒロシ「そんな不条理なことがあるか! ター坊の欲望の対象は二次元だけなんだよ。リアルな子供になんだかんだするハズがない!」


ヒロシの妹「でも、それを証明する手段なんてないわ」


マルぼん「ある!」


ヒロシ「ほんと?」


 マルぼんは電気スタンドを取り出しました。これこそ機密道具『身分証明照明』。こいつの光で照らされた人の影は文字に変化します。その文字は、照らされた人物について解説した文章となるのです。


マルぼん「光の強さを調整すれば、趣味とか嗜好とか性癖とかもわかるようになる」


ヒロシ「これでター坊が現実にはまるで興味がない、二次元に性の捌け口を求める人間であると証明すればいいのだね」


ヒロシの妹「そんな意味のわかんない文章がなんの証拠になるのかわかんないけど、やらないよりはマシよね。親戚に犯罪者とかでると困るし(本音)」


 マルぼんとヒロシとヒロシの妹「はさっそくター坊の収容されている留置所へと向かいました。さっそく警察官に詳しく説明するマルぼんたち。


警察官「(哀れみの目で)とりあえず、その電気スタンドを使えば気が済んで帰ってくれるんだな」


 気の優しいおまわりでよかった。


 マルぼんたちは、面会所に現れたター坊に『身分証明照明』の光をあてました。ター坊の影が、文字のように変化していきます。


ヒロシ「読んでみるよ!『ター坊。35歳。好みのタイプは二次元美少女だが、現実の女性を
妄想のチカラで二次元に脳内変換し、性の捌け口にすることができる。相手がおっさんとかでも、その卓越した妄想力で、二次元美少女に脳内変換されることも可能だ。まさに淫獣。21世紀に現れた性欲堕天使。
』」


 こうして親戚が1人減りました。

日記 | 14:46:51 | Trackback(0) | Comments(0)
ヒロシの仲間たち2 シャブ丸・ポックリ・モロリ・かしの木翁
 ヒロシのママさんの彼氏の連れ子である、光矢と権兵衛とジェフの好きな子供向け番組『にくこっぷん!』の登場キャラクターたち。日本と韓国の間にある小さな島を舞台に、涙あり笑いあり涙あり感動あり涙ありのドラマが繰り広げられるという内容。

・シャブ丸
 
 どら猫の男の子。一人称は『おいら』。いつも元気で、いたずらばかり繰り返していたけれど、最近は見えないなにかに怯えたり、
いきなり奇声をあげたりするなど落ち着きがない。金にも困っているみたい。怪しい男たちとの付き合いもあるみたい。なぜだろう全然わからないけど、どうやら名前にヒントが隠されているみたい。みんなもあれこれ詮索してみてね!


・ポックリ

 ペンギンの女の子。一人称は『あたし』。いつも元気だったけれど、番組開始直前に、昔付き合っていた男によって殺害されてしまった。
現在は、遺族らしき喪服姿の男が抱えている遺影でしか、その顔を見ることができないんだ。


・モロリ

 ネズミの男の子。一人称は『ぼく』。勇気溢れる海賊の家系で、正義感もいきすぎなくらいあるけれど、常に下半身を露出しており、
警察にお世話になること数知れず。親が泣いている。後日、海賊の家系というのは嘘だったということが判明し、番組打ち切りのきっかけを作る。


・かしの木おきな

 島にある樹齢200年を超える樫の木が、意志を持った存在。シャブ丸たちを優しく、ときに厳しく見守っていたが、心ない業者によって伐採され、金持ちが別荘として使うログハウスの材料にされる。

 ある夏休み。このログハウスでバカンスを楽しもうと思った金持ち一家。一泊するうちに複雑怪奇な出来事が立て続けに起こり、父や母が姿を消してしまう。途方に暮れていた息子の太郎の前に、まるでネズミのような顔をした薄汚い男が現れた。
 
 「これは悪質な妖怪の仕業。自分は妖怪退治のプロであり、1万円で両親を取り返してやろう」というネズミのような男に、太郎はなけなしの1万円を払った。数日後、ネズミ顔の男と黄色と黒のチャンチャンコを着た少年が現れて、家を調べ始めた。


 「ばかものー!!」と、不気味な声が響く。ログハウスにされたかしの木おきなの怨霊だ!


 かしのき翁はどこからともなくたくさんの葉っぱを運んできて、それを手裏剣のように鬼太郎に投げつけてきた。切り刻まれそうになった鬼太郎は、とっさにチャンチャンコで防御。しかしその時……




 主な登場回……第7話「おかちめんたい殺人事件 File3」、第32話「ごろつき大統領バラバラ殺人事件<事件編>」、第55話「この命、誰のもの」、第77話「やつらの足音が聞こえた!」ほか。



 
 

 

キャラクター図鑑 | 15:00:10 | Trackback(0) | Comments(0)
「余えないでよっ!」の巻
 なんか塩まんじゅうが食べたくなってきたマルぼん。ちょうどヒロシが町へと繰り出すというので、「これで塩まんじゅう買ってきてよ」と1万円札を渡しました。そしたらあのバカ、1万円全部で塩まんじゅうを買ってきやがったのです。



 「自分の物を人にあげるということは、自分の命を差し出すことと同じだ」という信念を持つマルぼんは、1万円分の塩まんじゅう(その数、100個)を1人で完食することを決意。しかし、10個ほどでお腹がいっぱいになってしまい、余った90個は破棄することに。


 庭で余った塩まんじゅうを火葬し、その夜。今は亡き塩まんじゅうを想い、枕を涙で濡らしていたマルぼん……


マルぼん「貴様のせいで大量の塩まんじゅうが、望まぬ最期をとげたよ。どうしてくれる」


ヒロシ「だって、いっぱい買ったほうがおもしいろかと思って」


マルぼん「『右を向いたらエコ、左を向いてもエコ、エコを意識しない奴は生きる価値もない。悪いことは言わないから、来世にかけな』なこの時代に、こんなに大量の塩まんじゅうを余らせるなんて、信じられない。キミには地球人である資格はないね」


ヒロシ「そ、そんなぁ。僕は地球人でありたいよ、緑の宇宙船地球号の乗務員でありたいよ! ど、どうすれば地球人と認めてくれる?」


マルぼん「そうだな。もう二度と、食べ物を余らすようなことをしないなら、認めてあげよう」


ヒロシ「それは無理な相談だよ。僕は本もゲームも、遊ぶ用・布教用・保存用・タイムカプセルに入れて未来に残す用と、同じものを大量に買って、結果的に余らす男だよ。食べ物だって、今回の塩まんじゅうの悲劇を繰り返すにちがいないよ」


マルぼん「それなら余らせないようにしてあげよう。『余口カレー(あまくちかれー)』。これを食べたら、いかなるものも余らせることはなくなるんだ」


ヒロシ「本当だね! よし、さっそく食そう」


 あっという間に『余口カレー』を完食するヒロシ。これで彼も地球人のはしくれです。


ヒロシ「あ、くだらないことをしているうちに、もうこんな時間! 実は今日、ルナちゃんとデートでして。ゲヘへへ。七時に駅前で待ち合わせなんで、それじゃあ行ってきます」


マルぼん「まだ五時半だぞ。駅前までは歩いても五分程度しかかからんよ」


ヒロシ「時間に余裕をもたないとねえ」


 そんなわけで早々と出発したヒロシでしたが駅前に着くまでの間に、山賊に襲われて身包み剥がされたり、生き別れになった双子の弟とばったり再会したり、マンホールの穴に落ちて下水でワニ(心ない飼い主に捨てられた元ペット)と遭遇して死闘を繰り広げるハメになったり、いきなり剣と魔法の世界『ファイメリア』に召喚されて勇者として世界征服を目論む魔王と戦うハメになったりして、結局、到着は七時ちょうどに。


ルナちゃん「待ち合わせの時間は七時だけど、時間に余裕を持って行動しない人はきらいよ。二度とその豚のように醜く汚らわしくて薄汚い顔を、私の視界に飛びこまさないでちょうだい!」


 フられました。


ヒロシ「とほほほ。なんでこんなことに」


マルぼん「『余口カレー』の効果だよ。デートまでの時間も余らなくしたわけさ」


 良い意味で余っているものも、悪い意味で余っているものも、余らなくしてしまうのが『余口カレー』の力なのです。


ヒロシ「よくもまぁ、そんな変な効果をもたらす道具を与えてくれたもんだね!」


 ルナちゃんにフられたショックで我を忘れたヒロシは、マルぼんの首に手をかけて、そして、
そして……


 時は流れました。ヒロシは今、裁判中です。


裁判長「被告人大沼ヒロシを極刑に処す」


 裁判長曰く、『残虐非道な犯行で、同情の余地もない』とのこと。マルぼん(故人)は『余口カレー』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 16:37:33 | Trackback(0) | Comments(0)
「買った本をビニールから出すことすらしない男。その名は俺」の巻
ヒロシ「漫画買ってきたぞー。紅桜アオイ先生の『ハッスル女学院土一揆日誌』の最新刊さ」


マルぼん「うわーさっそく読もうぜ」


ヒロシ「そのうちね」


 漫画の入った袋を放り出し、そのまま寝転ぶヒロシ。


マルぼん「なんだよ、貴様、せっかく買ってきた漫画を読まんのか?」


ヒロシ「買ったきたら、なんかもう満足しちまってな」


マルぼん「積読ってやつか! 積読ってやつなのか!」


ヒロシ「息をするのもめんどくせーういー積んでいるだけで本を読んだ気分になる機密道具だしてー」


マルぼん「『積読本棚』。この本棚に置いた本に触ると、一瞬にして、その内容を理解することができる」


 マルぼんは、ためしに少女マンガを1冊、『積読本棚』に置き、その少女マンガをヒロシに触らせました。


ヒロシ「そ、そうか。権左エ門が、助清を刺し殺したのは、愛故だったんだ!」


マルぼん「ほら、瞬時に全てのお話が理解できただろ」


ヒロシ「こいつは素敵な機密道具だ! あ、いいこと思いついた。この本棚に教科書を置けば、僕ってばすごい天才になれるんじゃないの!?」


 ヒロシはランドセルから大量の教科書を取り出し、『積読本棚』を置きました。


ヒロシ「さぁ、教科書の全てを理解して、天才の名をほしいままにしてやるぞ!」


『積読本棚』に置かれた教科書の一冊を手に取るヒロシ。その瞬間


ヒロシ「俺は宇宙なんだ!」


マルぼん「はい?」


ヒロシ「俺は宇宙。マルぼんも宇宙。ルナちゃんも、ナウマン象も、母さんもみんな宇宙! 宇宙は命、命は宇宙! そうだったんだ!」


 マルぼんは、ヒロシが触った本を見てみました。それは、ルナちゃんの属する某有名宗教団体の本。入信すると強制的に購入させられる、5万円もする分厚い本です。


ヒロシ「宇宙! 命! 未来! 光! 無! 去! 闇! 有! 現! 末! そして死! 生きる事って、オーケストラそのものなんだっ! むきききー!」


 ヒロシはそのまま、外へと飛び出していこうとします。


マルぼん「いったいどこへ」


ヒロシ「すんばらしいところさ!」


 しばらく後、ヒロシは象の着ぐるみだのひげ面のおっさんのお面だのをつけて駅前で踊り狂ってる集団に混じって、ビラを配っていました。ルナちゃんも一緒で、死んだ魚のような目をしていましたが、なんだか幸せそうでした。

 マルぼんは、常人には理解できない、狂人の書いた本の内容までも瞬時に理解できるようにする『積読本棚』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 19:07:54 | Trackback(0) | Comments(0)
「結成! ナウマン象応援団!」


ナウマン象「これ、な~んだ?」


ヒロシ「うん?このペットボトルのジュース?  ドクロマークの絵が描かれたラベルが貼られているね。なになに?」


ナウマン象「青酸カリなり~」


 ナウマン象、ヒロシにペットボトルを強引に持たせて


ナウマン象「はい、一気! 一気! 一気!」


ヒロシ「やめなよ! やめなよ!」


ナウマン象「聞いてくれよ、俺の話聞いてくれよ。描いた絵がたくさん溜まってきたんで個展を開催しようと思ったんだけど、金がないんだ」


ヒロシ「ガタガタブルブル」


マルぼん「ガタガタブルブル」


 ナウマン象の描く絵は、狂気。観たものにえげつないくらいの不快感を与えて、メスがオスに、オスがメスに性転換してしまうようが凶事を引き起こしてしまうくらい、いやな存在なのです。ヒロシやマルぼんが震えるのも無理はありません。こんな2人をやさしく温めてくれる年上のお姉さま、随時募集中です。


ナウマン象「で、知り合いの画家に聞いてみたら、そいつは後援会とかから資金援助があって、そういう金で個展を開催しているらしいんだ。というわけで、後援会とか作れる機密道具をださないと殺します。おまえらを。死体を傷つけて、尊厳も傷つけます」


マルぼん「出しますから、出しますから! その青酸カリをしまってください!」


『後宴会座敷』。この座敷で宴会を催せば、参加した人は主催者の後援会に入ってくれる機密道具。ナウマン象は、さっそく町の金持ちを後援会の会長に仕立て上げてしまいました。


金持ち「がははは。君を一流の画家に仲間入りさせてやるぞう」


ナウマン象「ありがたいお言葉です。そうだ、俺の絵、見てくださいますか?


金持ち「がははは。君の絵には興味なんかないぞう。がははは。わしは君を一流の画家にすることだけに興味がある。がははは。来たまえ。会ってもらいたい人がいるんだ、来たまえ」


ナウマン象「……」


老婆「あら。このコが話に出ていたコ?」


金持ち「そうです、グランマザ。素晴らしい絵を描く少年です。是非とも援助をお願いしたく…」


老婆「そうねえ。素敵な一夜をおくれたら、考えてもいいわ」


金持ち「がははは…こちらに閨の準備はしております。がははは」


老婆「さぁ、坊や。いらっしゃい。あたしにぬくもりを頂戴。たっぷりとね!!」


ナウマン象「いや…いやぁぁぁぁぁぁぁ」


ばきっ


老婆「うごっ」


どかっ


金持ち「ぎゃっ!!」


ナウマン象「あ…うう…あああ」


 貞操の危機を感じたナウマン象は、襲い掛かる老婆と金持ちを、置いてあった鈍器のような灰皿で殺ってしまいました。


ナウマン象「あたい…あたい…!!」


 茫然自失となったナウマン象でしたが、すぐに覚醒し、とりあえずこの場から逃げ出さなければいけないと悟りました。荷物をまとめ、ダッシュで逃走するナウマン象。


ナウマン象「あたい…人を…この手で人を…!!」


 走りながらナウマン象の脳裏に浮かぶのは、老婆と金持ちを殴った瞬間のこと。ヒロシとマルぼんを散々「死なす。死体を食らってやる」と脅していたナウマン象でしたが、人を殺すのは初めてだったのです。


ナウマン象「さむい…さむいよ、ヒロシ…」


 ナウマン象の足は、自然に最寄の警察へと向かっていました。そして、数日が過ぎました。


 拘置所で、写経を続けるナウマン象のところに、町の活動家の女性と、その仲間たちが面会にやってきました。


女性「私たちはわかっています。あなたは冤罪だって」


ナウマン象「冤罪ではありません。あたいは…あたいは本当に人を殺してしまったんです」


女性「あの老婆と金持ちは、微笑町を裏から仕切る金歯一族の関係者。そんな人間は死んでもかまわないのです。
だから、あなたには罪はない」


ナウマン象「でも、でも……」


女性の仲間「すぐにこんなところを出してあげますからね。すでに『ナウマン象氏を救う会』は結成済みで、支援者はたくさんいます」


女性「とりあえず、これは婚姻届。私と結婚しましょう。受刑者と支援者の結婚は世間受けがいいのです」


女性の仲間「はい、絵画セットです。獄中で絵を描いて下さい。獄中で作品を創るのも世間受けがいいのです。自叙伝なんかを執筆するのも効果的です」


女性「ともに闘いましょう!!」


ナウマン象「罪を…罪を償わせてください!! 夢にあたいが殺した2人がでてくるんです。眠れないんです。お願いだから、そっとしておいてください!」


女性「やったかやってないかは、この際、どうでもいいのです。あなたに罪があるかないかは、我々が決めることなのです。我々が断言するのだから、あなたに償うべき罪などない。与えられる罰などない。そこをご理解いただきたい」


 こうしてナウマン象にも、素晴らしい後援会が誕生したのでした。なんだ、機密道具いらないじゃん!!


日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「やつは社長で小学生」の巻
 大沼ヒロシ、現在、親の残した鉄工所(『ミナミの帝王』でギンちゃんの世話になっている鉄工所みたいなカンジです)を経営しておりますが、売り上げは芳しくありません。この物語は、小学生社長ヒロシによる、汗と涙の物語であります!


ヒロシ「もうすこしコストを下げることができたら、売り上げにも余裕がでるんでしょうが」


マルぼん「人件費とか輸送費が赤字の原因だねえ」


ヒロシ「そういったコストがゼロになるような機密道具、ないの?」


マルぼん「『コストポスト』。このポストに『どれだけ自分がコストを下げたいか。どれほど会社のことを考えているか』を書いたハガキを投函する。すると、コストが下がる。ハガキに熱意が篭っていればいるほど、コストは下がるんだ」


ヒロシ「よし。書くどぉ。オラ、ハガキ書くどぉ! どしどし書くどぉ!」


 ヒロシがハガキに書いた『コスト削減に関する思い』は素晴らしいものでした。マルぼん、泣きました。泣きました。


マルぼん「このハガキなら、すごい勢いでコストが下がるよ、きっと!」


 さっそく『コストポスト』にハガキを投函するヒロシ。


ヒロシ「ぎゃー!」


 不良品だった『コストポスト』は爆発しました。


「申し訳ありません。社員一同、一生かけて償います」とは、『コストポスト』を製作した機密道具メーカーの社員たち。土下座しながら泣いています。


マルぼん「それならば」


 彼らはいま、償いのため、ヒロシの鉄工所で無償で働いています。こうして数人分の人件費がうきました。マルぼんは『コストポスト』の効果は絶大だと思いました。


 あの日以来、ずっと病院のベッドの上で眠るヒロシの顔も、心なしか微笑んでいるような気がしました。

日記 | 11:58:42 | Trackback(0) | Comments(0)
「墓石が低価格で買える……? そんなうまい話、あるわけが」「それがあるんだな」
 ルナちゃん「駅前の石屋で閉店セールをやっていて、素敵な墓石が驚くほどの低価格で、こんなに大量に手に入ったのよ。これでいつでも、我が教団の仲間たちは共に旅立つことできるわ。苦しみも悲しみもない、永遠に続くパラダイスへ!!」


興味のあるかたは、ルナちゃんまでご一報を♪


ヒロシ「僕も驚きの低価格で墓石を購入したいな。その石屋を紹介してちょうだいよ」


ルナちゃん「無駄よ、無駄無駄! 全部売り切れたって!」


ヒロシ「そ、そんにゃあ…」


 それからそれから

マルぼん「なに、『僕も閉店セールをやっているお店で、安く大量に買い物をしたいの!』だって?」


ヒロシ「どんなお店でもかまわないんだ。僕、僕、閉店寸前のお店で安売りされているものを買いたいの! で、あの女に自慢してやりたいの! 『僕だって、閉店セールのお店で買いものできるんだ! そして生きているンだ! って。命は、未来へと続いていくものなんだって! ひとつの命は、多くの命への架け橋なんだって!」


マルぼん「『閉店シール』。このシールを貼ったお店は、必ず近々閉店することになり、『閉店セール』を催すようになる」


ヒロシ「うっわ。悪用できそうな機密道具だね」


マルぼん「これで好きなお店を好きだけ閉店に追い込むがいいさ」


ママさん「あ、こちらです」


黒服「どーもですぅ」


ヒロシ「あ! いつもの人身売買組織のブローカーさん!」


ママさん「あの、借金で、その。首が回らないの。」


ヒロシ「もういいよ。今回は、僕も抵抗しますよって」


黒服「ビビっと感じる、身の危険!」


 人身売買組織のブローカーさんは、思わず携帯している銃を発砲してしまいました。


黒服「あー思わずやっちゃった!」


黒服2「やれやれ。商品をやっちゃうなんて、君もまだまだですね」


黒服「あ! お得意さまの、臓器密売組織のブローカーさん!」


黒服2「死んだ人の臓器は、生きている人のより鮮度が落ちるから、買取り価格はそれなりに安くなりますよ? そうねえ、半額くらいにはなるかな」


黒服「殺生な!」


 マルぼんは、人生を閉店してしまったヒロシまでお安くしてしまった「閉店シール」の効果は絶大だと思いました。



日記 | 19:13:57 | Trackback(0) | Comments(0)
君のハートに接近中
ナウマン象「キャッキャッ♪」


ヒロシ「畜生、ナウマン象のやつ、公園のブランコを独り占めしやがって。もう13時間34分45秒も、ブランコを堪能してやがる!」


マルぼん「ナウマン象に唯一注意できるナウマン象の母ちゃんは、現在旅行中だからねえ。羽を伸ばしてまくっていやがるんだ、ナウマン象の糞野郎は!」


ヒロシ「誰かきちんとナウマン象に注意をしないと! 『悪いことをすると、来世は蛆虫ですよ、ご主人様! ぷんぷんっ』ってなカンジの厳重注意を!」


マルぼん「よし、ナウマン象に厳重注意ができる人を呼び出そう!」


ヒロシ「そんな人を呼び出すことができるのん?」


マルぼん「『呼び出し魔方陣』。この魔方陣の前で念じれば、どんな人でも呼び出すことができるんだ」


 マルぼんとヒロシは、さっそく魔方陣の前で座り込み『ナウマン象に厳重注意をできる人』と念じました。ひたすら念じました。しばらすると、魔方陣が光り輝きはじめました。


マルぼん「クルよ! ナウマン象に厳重注意ができる人!」


ドラゴン「キエー!」


 魔方陣からでてきたのは、人ではなくドラゴンでした。


ドラゴン「キエー!」


 ナウマン象に襲い掛かるドラゴン。


ナウマン象「ぎゃー! 俺の腕が、腕がー! もう、ブランコを独り占めしないよー! 勘弁してくれ」


ヒロシ「ドラゴンなんて幻獣が現れるなんて、いったいどういうことだ!」


 その後、ナウマン象を加えたまま空に飛び立ったドラゴンは、定期的に現れては、町を破壊。町では頻繁に
「ドラゴン注意報」が発令されることになったのです。


ヒロシ「そこの誰かさん。準備、そろそろOK? それじゃお伝えしましょ、ヒロシのドラゴン予報」


マルぼん「これが本当の『幻獣注意』やね」



日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
放課後少年奴隷
 今日もヒロシやナウマン象ら微笑町の子供たちは、岩やらなんやらを、採掘現場から工事現場まで運搬する仕事に従事しております。岩やらなんやらは、最近亡くなった金歯の親戚の墓を建造するのに使われるものです。


微笑町に住む社会人の勤め先、その90%が、大富豪である金歯のお父さんの影響下にあります。そのため、微笑町の大半の人々は、金歯が「死ね!」と言えば死なねばならず、「あたいのこと好きって言いなさい!」と言えば「大好きです」と言わねばならず、「1秒でもいい、私より長生きして」と言えば長生きせねばならず、まぁ、言うなれば奴隷扱いなんスわ。


 そんなわけで、飲まず食わず&ボロボロの格好で、子供たちが強制労働させられても、親は文句のひとつも言えやしないのです。


ヒロシ「重い重い重い」


 自分の同じくらいの大きさの岩が2~3個乗った台車を押しながら、ヒロシが言いました。


マルぼん「泣き言ばかり言ってないで、きりきり働きな!」


ヒロシ「あうちっ」


 女々しいヒロシを、容赦なく鞭で打ちつけるマルぼん。労働に従事する子供たちが怠けないように監視する仕事をしているのです。いつも便利な道具で子供たちの味方をするマルぼんですが、子供たち以上に強いものの味方でありたいのです。


ヒロシ「働けと言うけどさ、本気で重いんだよ、この岩」


マルぼん「沢谷くんを見てみろ、楽々運んでいるじゃないか」


 ヒロシのクラスメイトである沢谷果太郎くんが、自分の倍くらいはある岩を背負いマルぼんたちの目前を駆け抜けていきます。その顔のさわやかなこと。


沢谷くん「俺が背負っているのは岩ではなく、未来。そう考えることで、重さなど感じなくなるんです」


マルぼん「発言も、『別に頼んでもないのに、毎朝郵便受けに入れられている某宗教の機関紙』に載ってそうなくらいさわやか! なんともまぁ、立派な男だ。少しは見習えよ、ダメ人間」


ナウマン象「沢谷のヤツは、金歯の靴を舐めて媚を売り、自分の運ぶ分に極端に軽いヤツをあてがってもらっているんだよ。俺、見たんだ、靴を舐めているその現場を。夢の中で!」


ヒロシ「ぐむむ。おのれ、沢谷。おのれ、人間ども。こうなれば、こいつを使うしかない」


 懐からなにやらスプレー缶を取り出すヒロシ。それは、数日前にマルぼんが紛失した『吹き付けるとどんなものでも重くしてしまうスプレー』ではありませんか。


マルぼん「貴様、マルぼんが油断している間に盗んだのだな」


ヒロシ「こいつを沢谷の背負っている岩に吹き付けてやるぜ!」


 沢谷くんにこそこそ近づいて、沢谷くんの岩にスプレーを吹き付けるヒロシ。


沢谷くん「あれ、大沼くん。なんだい?」


ヒロシ「いひひひひ。なんでもないよ」


マルぼん「ばかものっ。あのスプレーは、重くすると言っても、物理的に重くするものじゃないんだぞ」


ヒロシ「へ?」


 と、そのとき。ヒロシの背中に、矢が1本、いきなり突き刺さりました。続けて2本。3本。4本。5本。ドサッと倒れるヒロシ。


ナウマン象「ああ、盗賊だ!」


 気づくと、岩を運ぶ子供たちは、弓矢で武装した男たちに囲まれていました。金歯一族の墓の建造に使用される岩は質が良く高く売れるので、運搬中、盗賊に襲われることがしばしばあるのです。


沢谷くん「大沼くん、キミは俺が狙われていることに気づいて……わが身を呈して……」


ヒロシ「ちが、う。お、おまえを、ま、まもろうとし、したわけじゃ、なく、て……げふっ」


沢谷くん「そうか、岩だね。この岩を守ろうとしたんだね。ああ、キミはなんて職務に忠実な男なんだ」


ヒロシ「……(虫の息)」


ナウマン象「ヒロシ、大丈夫……ぐはっ」


 ヒロシに駆け寄ろうとしたナウマン象の頭にも、矢。


沢谷くん「ナウマン象くんまで、この岩を」


 沢谷くん、静かに立ち上がると、いきなり駆け出しました。盗賊たちに放つ矢の嵐の中を、岩を背負って駆け抜けます。流れる涙を拭おうともせずに。「この岩だけは、こいつだけはなんとしても届けねばならぬ」


 友が、友たちが命をかけて守ろうとした岩を背負って。敗れた友の涙が、汗が、血が、魂が染み付いた岩を背負って! 


 マルぼんは単なる岩も、色々と重くしてしまった『吹き付けるとどんなものでも重くしてしまうスプレー』の効果は絶大だと思いました。


日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
ヒロシ、愛の言霊
ヒロシ「うええええん、マルぼんー! 覗きをしても誰にも気づかれないようになる機密道具だしてー!」


マルぼん「はい『透明人間になる薬』。これを飲めば透明人間になれるの」


ヒロシ「わはーい! グビグビっと ぷはーうめー」


マルぼん「あ、すまぬ。それ、使用期限がキれておりました。使用期限がキれた『透明人間になる薬』はちょっとした毒なんよ」


ヒロシ「げふっ(吐血)」


マルぼん「キャー! ヒロシサーン! シナナイデー!!」


 マルぼんはヒロシを連れて近場の病院へ行きました。


医者「ああ、これなら大丈夫です。簡単な胃の洗浄で済みますよ。キミ、準備を」


看護師「へい」


 看護師さんに連れられて処置室へ入るヒロシ。マルぼんは待合室で待っていることにしました。


医者「さぁ、まずはこの薬をお飲みください」


ヒロシ「ごくごくごく…」


看護師「あ、先生、それ! そのクスリは毒ですよ、毒。飲んだら死んで、言いたいことも言えなくなる毒! ポイズン!」


医者「あ。間違えた」


ヒロシ「げぼっ!」


 処置室から出てきた、いや、運び出されてきたヒロシは、物言わぬ抜け殻となっておりました。


医者「手遅れでした。手の施しようがありませんでした」


マルぼん「今、なんかクスリがどうとかそういう話をしてませんか」


医者「手遅れでした。手の施しようがありませんでした」


マルぼん「あの」


医者「手遅れでした。手の施しようがありませんでした(マルぼんに、それなりの額の入った封筒を手渡しながら)」


 マルぼんは、ヒロシを透明にするどころか、ヒロシの死を不透明なものにしてしまった『透明になる薬』はたいしたことがないと思いました。


日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
主婦・大沼うどん子。母として、親として
ヒロシ「ひょえー! テストで0点とっちまった! こんな答案用紙を見せたら、母さんに『なかなか泣き止まないから』『自分になつかないので』と色々されるよ!命をかけて隠さねば!」


 しかし、ママさんは隠されたテストを探し出す達人として世に知られた存在。昔、ヒロシが「そうだ、いっそのこと食っちまったら見つからないぞ」と0点のテストを食べてしまったことがあったのですが、それをあっさり見抜き,
寝ているヒロシに開腹手術をほどこして答案用紙を体内から取り出して、説教したほどです。


 0点の答案用紙Gメンとしてテレビで取り上げられたこともあり、たくさんのお母さま方によくある隠し場所や、手間いらずの捜索方法を伝授し、多くの小学生を絶望の淵へと追いやったことも、記憶に新しいところです。


 そんな小学生の1人がたいそう恨みをもっていて、大沼宅を手製爆弾で爆破するまであと3日。でも、今回の話には全然関係ないので、真相を知りたかったら、「大沼うどん子 0点の答案用紙 自宅爆破 今は反省している」で検索検索。たぶんなにも出やしません。許されて。


 まぁとにかく、そんなママさんの目を欺く隠し場所など


ヒロシ「おいそれとあるわけないなぁ」


マルぼん「この薬を一滴たらしたら、その答案用紙は見つからなくなるよ」


ヒロシ「ほんと!? ちょっと貸してよ!」


ナウマン象「おう、いいもんあるな。実は俺も見つかったらマズイものがあるんだ。分けてくれよ」


 海のように広いココロを持つマルぼんは、快く薬をナウマン象に貸してやりました。


ヒロシ「そんなことより、早くその薬をこの答案用紙にたらしておくれよ」


マルぼん「よしよし」


 マルぼんが薬を一滴、答案用紙にかけると……


ヒロシ「うわー」


 なんとまぁ、答案用紙が増殖しはじめたのです。ヒロシの部屋は瞬く間に0点の答案用紙で埋め尽くされました。


マルぼん「木を隠すなら森の中っていうだろ。こんだけ0点の答案があれば、君の隠したがっていた答案なんて見つかりっこないよ」


ヒロシ「なるほど……って、バカー!」


ママさん「ヒロくん。なに、この大量の0点のテスト」


ヒロシ「!!」


ママさん「ここに熱湯がありまーす」



ヒロシ「たすけて、世間! 早く来てくれ、大人たちー!!


 その後、大量の0点の答案用紙があっさりママさんに見つかり、色々あって、ママさんは逮捕され、ヒロシは保護されました。


マルぼん「そういや、ナウマン象の隠したいものとはなんだったのかな」


ヒロシ「そういやあいつ、別れ話がもつれて、恋人と険悪なムードになっていたらしいよ」


ルナちゃん「ナウマン象さん、逮捕されたらしいわよ。なんでも、自宅に大量の女性の遺体を隠していたとか」

日記 | 20:50:46 | Trackback(0) | Comments(0)
「糖吉郎夢日記」の巻
 微笑町毎年恒例の「町内千周ヘブンズマラソン」、今年の優勝者はなんと、ヒロシのクラスメイトで「『俺の主食はお菓子です』と絶対に普通の食事は取らない」「『なんでうちの家はお菓子の家じゃねえんだよ!』と家族に暴力を振るう」「『パンがなければお菓子を食べればいいだって? 神! 神の発言!』と言って、マリー・アントワネットの本を読み漁る」でお馴染みの、木下糖吉郎くん(デブ)でした。


マルぼん「いやぁ、まさか糖吉郎が優勝するとはねえ」


ヒロシ「あいつの家、学校から24キロ離れた山奥にあるだろ。毎日毎日、通学でその24キロを往復しているうちに、恐ろしいほどの脚力を身に付けていたんだ。普段の生活が知らず知らずのうちに練習になっていたんだな」


マルぼん「練習を強制させられるより、そういうほうが実力がつくもんだな」


ヒロシ「マルぼんー。日々の生活が知らないうちに練習になっていて、気付いたらすごい実力がついているという展開になる機密道具だしてー。僕、実はかなえた夢があってさ、その夢をかなえるためには練習の積み重ねが必要なんだ」


マルぼん「『練習練乳』。この練乳を飲んだら、日々の生活全てが自分の夢をかなえるための練習となるんだ」


ヒロシ「ぐびぐび。練乳うめえー」


マルぼん「ところで君は、なんの練習をしたいの? 練習してまでかなえたい夢とは?」


ヒロシ「そうだね。ここいらで、僕がかなえたい夢を教えるのもいいかもしれないね。僕の夢は」


ボブ「ヒロシ、ルナチャンサンキタヨ」


ルナちゃんさん「たいへんたいへんよ」


ヒロシ「どうしたの?」


ルナちゃんさん「ナウマン象さん、もう長くないんですって!」


マルぼん「ええ?!」


ルナちゃんさん「ナウマン象さんの奥さん曰く『本人はそのことについては知らないから、どうか皆さん、夫の前では、気づかれないように普段どおりの行動をしてください』」


ナウマン象「おうー暇けー?」


一同「!!!」


ナウマン象「最近、つまらんことだらけでな。なんか変わったことねえ?」


ヒロシ「べ、別にないよ。ないない」


 病気のことを気づかれないように、ヒロシは必死で普段のように振舞いました。なんの変わりもないように、演技をしました。必死で演技をしました。


後日、マルぼんが聞いたところ、ヒロシのかなえたい夢は、練習してまでかなえたい夢は「役者になること」だったそうです。


 マルぼんは、「練習練乳」の効果は絶大だと思いました。


日記 | 18:01:36 | Trackback(0) | Comments(0)
峠を攻めずに、あたいを攻めて~恋のドライブ必勝法~
金歯「父上に頼んで、運転免許証を買っていただいたでおじゃる。朕の運転でドライブに行かないでおじゃるか?」


ナウマン象「行くっ」


ルナちゃん「楽しみだわ!!」


ヒロシ「僕も! この僕も!!」


金歯「ヒロシは来るな! この下郎!!」


 ってなことがあり、ヒロシが泣きながら帰ってきました。


ヒロシ「僕もルナちゃんとドライブしたいよ!!」


マルぼん「このボタンを金歯の車に付けてきな。どこでもいいからさ」


 言われるまま、金歯の車にボタンを付けにいくヒロシ。『その場で奇声を発する』『「いい天気ですね、げへへ」と靴を舐める』『生まれたままの姿になって、大地を自由に駆け回る。そして「自分は大地の子である」と太高らかに宣言をする』『割腹自殺を図ってみる』『地面に耳をつけ、「聞こえる。地球のオーケストラが聞こえる」とつぶやく』『ルナちゃんを押し倒す』『掲示された部活の写真が気に入らないと、母親とともに学校に押しかけて、親子で教師に暴力をふるう』などのカモフラージュ作戦を駆使し、気づかれないように、金歯カーにボタンを付けるのに成功。


 そんなヒロシが帰宅すると、部屋に車が置いてありました。レプリカのようですが、きちんと乗ることができる車です。すでに助手席に座っていたマルぼんがヒロシを手招きします。誘われるまま、運転席に入るヒロシ。


マルぼん「そろそろいけるな」


 ハンドルの近くにあったスイッチを押すマルぼん。するとどうでしょう。四方の窓がスクリーンのようになり、
どこかの風景を映し出したではありませんか。


ヒロシ「これは…金歯の家の前じゃないか」


金歯『ほんと、ヒロシは生きる価値ないな』


ルナちゃん『そんなこと言ったら可哀想よ、本当のことだけど! がはははは!!』


ヒロシ「え!? クズどもの声!?」


マルぼん「現実に連中の話している声が聞こえるのさ」


ナウマン象『そんなことよりな、さっそく出発しようぜ』


金歯『オッケー』


 窓に映し出された光景が、少しずつ動き始めました。


ヒロシ「動いているように見える」


マルぼん「これは『ストー車ー(カー)』。付属のリンクボタンをくっつけた車とリンクして、その車とまるで同じ体験をできるんだ。


ナウマン象『窓を開けるぜ』



 心地よい風が、マルぼんとヒロシをやさしく包み込みます。


ヒロシ「本物の金歯の車に風が入ってきたから、こっちにも風が入ってきたんだね」


金歯『砂利道だ。ちょっと揺れるよ』


ヒロシ「わ、本当に揺れてきた。すごいや。本当に車に乗っているみたい」


金歯『どうだい、朕のドライビング!! なんぴとたりとも、朕の前は走らせねえ!!』


ルナちゃん『ちょ、金歯さん、前を見ないと!!』


ナウマン象『あ、ダ、ダンプカーが!! ぎゃ!! おかーちゃーん!!』


 部屋に放置してあった巨大な車のおもちゃ(なぜかぐしゃぐしゃにつぶれていた)の中から、ヒロシとマルぼんの無残な死骸が発見されたのは、5日後のことでした。

日記 | 09:39:45 | Trackback(0) | Comments(0)
しあわせはんぶんなみだもはんぶん

 その日、ルナちゃんは朝からワクワクしていました。なぜかというと、家族でレストランへ行くからです。


ルナちゃん「ふんふんふんふーん♪ ステーキステーキ座布団ステーキ~♪」

 
レストランの名物である「座布団みたいにでかくて、しかもバカ美味いステーキ」を心待ちにしているルナちゃん。楽しみで楽しみでしょうがなく、路上で踊り狂っています。信仰に全てを捧げた敬虔な少女という仮面をかなぐりすて、ただ狂おしいほどに肉を求めるルナちゃんなのでした。


ルナちゃん「あと数時間もしたら、座布団ステーキを食べることができるわ! あんな美味しいものを食べられる……なんて幸せなのかしら、私は!」


ヒロシ「おーい、ルナちゃん」


ルナちゃん「あら、ヒロシさん」


ヒロシ「いきなりだけど、このメダルをあげるよ」


ルナちゃん「メダル?」


ヒロシ「お守りみたいなものだよ。大事に持っていてね。それじゃ!」


 メダルをルナちゃんに渡すと、ヒロシは足早に去っていきました。



  その日、金歯は朝からワクワクしていました。なぜかというと、長年捜し求めていた「某有名殺人犯が犯行直後から逮捕直前まで書いていた日記(大学ノート2冊分)」が、今日手に入るからです。


金歯「ふんふんふんふーん♪ 日記日記殺人犯の日記~♪」


 血の出るような思いをし、日本のサラリーマンの平均年収を上回る大枚をはたいて購入した「某有名殺人犯が犯行直後から逮捕直前まで書いていた日記(大学ノート2冊分)」を心待ちにしている金歯(殺人犯の持ち物コレクター)。楽しみで楽しみでしょうがなく、路上で踊り狂っています。礼儀正しい大金持ちの跡取り息子という仮面をかなぐりすて、ただ狂おしいほどに殺人犯の日記を求める金歯なのでした。


金歯「あと数時間もしたら、殺人犯の日記が手に入るでおじゃる! あんなレア物が手に入る……なんて幸せなのおじゃろう、朕は!」


ヒロシ「おーい、金歯」


金歯「おや、ヒロシ」


ヒロシ「いきなりだけど、このメダルをあげるよ」


金歯「メダル?」


ヒロシ「お守りみたいなものだよ。大事に持っていてね。それじゃ!」


 メダルを金歯に渡すと、ヒロシは足早に去っていきました。


 その日、ナウマン象はワクワクしていました。なぜかというと、今日結婚するからです。


ナウマン象「ふんふんふんふーん♪ 嫁嫁美人の嫁~♪」


 運命的な出会いをした嫁との初夜を心待ちにしているナウマン象。楽しみで楽しみでしょうがなく、路上で踊り狂っています。みんなから頼りにされているガキ大将という仮面をかなぐりすて、ただ狂おしいほどに女体を求めるナウマン象なのでした。


ナウマン象「あと数時間もしたら、美人の嫁とむふふふ! あんな美人の嫁をもらえる……なんて幸せなんだろう、俺は!」


ヒロシ「おーい、ナウマン象」


ナウマン象「おう、ヒロシ」


ヒロシ「いきなりだけど、このメダルをあげるよ」


ナウマン象「メダル?」


ヒロシ「お守りみたいなものだよ。大事に持っていてね。それじゃ!」


 メダルをナウマン象に渡すと、ヒロシは足早に去っていきました。



 3人にメダルを渡し終えたヒロシは、急いで自宅へと戻りました。とるものもとりあえず、自室へと飛び込むヒロシ。部屋では、マルぼんが巨大なマシンをいじっていました。


マルぼん「首尾は?」


ヒロシ「上々。例のメダル、きちんと渡してきたよ」


マルぼん「それはなにより。いよいよ、この『幸せお裾分け機』を起動させるときがきたよ」


 マルぼんがいじっているのは、『幸せお裾分け機』という機密道具。ヒロシがルナちゃんたちに配ったメダルは、その付属品です。このメダルを所持している者が幸せになった時、その幸せの半分が『幸せお裾分け機』の前に転送されてくるのです。


 事の起こりは数日前。ルナちゃんや金歯やナウマン象が、近々幸せな目にあうことを本能で知ったヒロシ。どんな幸せなのかは分からないものの、自分を差し置いて他人が幸せになるのは我慢なりません。「あいつらの幸せ、少しでいいから分けていただきたい」とマルぼんに相談したのがきっかけで、この機密道具の登場となったのでした。


マルぼん「わくわくするね! わくわくするね!!」


ヒロシ「マルぼん。僕ひとつ疑問があるんだけど、幸せが半分だけ送られてくるってどういうことさ」


マルぼん「ああ、それは」


 と、そのとき、マルぼんの言葉を遮るように、『幸せお裾分け機』がけたたましい音を鳴らして、振動をはじめました。


マルぼん「『幸せの半分』が送られてくるぞ!」


  『幸せお裾分け機』がまばゆい光を放ちます。まぶしさから、とっさに目を閉じるヒロシ。しばらくして目を開けると、いつの間にか、部屋の真ん中にステーキが転がっていました。並みのステーキとは段違いの大きさです。


ヒロシ「でかいステーキ? なんでこんなものが」


マルぼん「とりあえずいただこうや」


 マルぼんとヒロシはルナちゃんに感謝しつつ、ステーキを美味しくいただきました。その頃、某レストランでは、食べようとしていた座布団ステーキの半分が突如として消失したことにびっくりしたルナちゃんが、尋常ではないくらいのパニックに陥っていましたが、それはまた別の話。


 しばらくすると、再び『幸せお裾分け機』が振動を始めました。


マルぼん「今度は金歯の『幸せの半分』だ」


 再び光を放つ『幸せお裾分け機』。目を閉じるヒロシ。目をあけると、一冊の大学ノートがありました。


ヒロシ「なんだろう、このノート。おやおや、はじめから終わりまでびっしりと書き込んであるよ。しかも赤いボールペンで。なになに『死はこの世で唯一、全ての者が平等に与えられる天からのプレゼント。だから俺は悪くない』なんか気色の悪いことばかり書いてあるな」


マルぼん「そんな気持ちの悪いノート、燃やしてしまおうぜ」


 マルぼんとヒロシは、ノートをさっさと燃やしてしまいました。ちょっとだけ、ストレス解消になりました。読者の皆さんは、物を燃やす際は周りのオトナに協力してもらってくださいね。その頃、金歯宅では、せっかくゲットした殺人犯の日記の1冊が突如として消失したことにびっくりした金歯が、尋常ではないくらいのパニックに陥っていましたが、
それはまた別の話。


マルぼん「もうわかったと思うけど、『幸せの半分』っていうのは、『幸せのもとになるものの半分』のことなんだ。ルナちゃんは大きなステーキを食べることに幸せを感じていた。だから、ステーキの半分が送られてきた。金歯はあのノートを手に入れることが幸せだった。だから、ノートの半分が送られきたわけさ」


ヒロシ「なるほど。しかしこの大きさで半分とは、どんだけでかいステーキを喰らおうとしていたんだ、ルナちゃんは」


マルぼん「あんな気色悪いノートに幸せを感じる金歯もうどうかしているね」


 しばらくすると、再び『幸せお裾分け機』が振動を始めました。


マルぼん「次はナウマン象だね」


ヒロシ「わくわくするな。あいつ、どんなものに幸せを感じているんだろう」


 『幸せお裾分け機』が光を放ちます。目を閉じるヒロシとマルぼん。しばらくしたら、ナウマン象の幸せのもととなるもの、その半分が眼前に現れるのです。光が薄れていくのを感じたヒロシは、ゆっくりと目を開けました。そこには―


日記 | 16:05:48 | Trackback(0) | Comments(0)
錦をかざって、それからどした
 微笑町出身の政治家が、微笑町の原発を誘致したり新幹線の駅を作ったりと、とにかく地元大好き人間で、とても話題になっています。


ヒロシ「わぉ! 僕、大人になったら絶対にこの人に投票しちゃう! 僕もいつか大物になって、政治家になって、露骨すぎるくらいの勢いで、地元に利益をもたらしてやるンだ!」


マルぼん「政治家にならなくても、故郷に利益をもたらし、錦を飾ることはできるさ。『コキョウニシキ米』。この米を食べて、ひたすら故郷のことを思えば、故郷に利益がもたらされの。故郷を想う心が強ければ強いほど、もたらされる利益は大きくなる」


ヒロシ「よし、待ってろ、微笑町のみんな! 楽な暮らしをさせてやるからな!
もぐもぐもぐ」


『コキョウニシキ米』を生のまま、バリバリ食らうヒロシ。


マルぼん「あ、ヒロシ。待て!」


ヒロシ「バタンキュー!」


 ヒロシ、そのまま卒倒して、そのまま他界、また来世! 『コキョウニシキ米』は、精米する前は猛毒なのです。これ、みらいの常識。


 その後、ヒロシの保険金で整形手術を受けたママさんは、とても綺麗になりました。若い男が入れ食い状態なのだそうです。


ママさん「やっぱ愛ですよ、愛!」


 全ての人間の故郷は母の胎内。マルぼんは、見事に故郷に利益をもたらした『コキョウニシキ米』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 11:58:30 | Trackback(0) | Comments(0)
小人がルナちゃんを
ルナちゃん「ひ…ひひひ……うひひひ。世界はどーんはるまげどーん。人類の背負った罪といっしょに、はるまげどーん」


ナウマン象「 こーわしたこーわした。せーんせいにいうたーろー。ヒロシがこーわした。ルナちゃんの精神をこーわした」


ヒロシ「そ、そんな。僕はただ『有史以来、人類がどれだけ他の生物を死滅させ、地球を汚し、殺し合い、残酷なことをしてきたか。どれほど恐ろしいことをしてきたか』を、秘蔵のVTR『ごうもんのれきし。世界残酷コレクション』を交えて、1週間に渡ってルナちゃんに説明しただけだよ!? 窓一つない部屋のなかで! まさか精神が壊れるなんて……思いもせなんだ!」


ルナちゃん「ひ、ひひひ」


ナウマン象「あ~あ。よだれをダラダラ流しているよ。おいヒロシ、ルナちゃんの精神を治してやれよな!!」


ヒロシ「そんなワケだから、壊した物をバカでも修理できる機密道具だして」


マルぼん「キミは人の人生を台無しにするプロフェッショナルだな。いいよ。これを使おう。『なんでも修理屋小人の家』。さぁ、小人さん出ておいで」


小人さん「ハロー!! ぼく、小人ちゃん。よろしくね」


ヒロシ「むほっ食べちゃいたいくらい可愛い!!」


小人さん「好きな食べ物は胎児の足の裏の皮膚です」


ヒロシ「この世から去れ、化け物!!」


マルぼん「この小人さんはなんでも直してしまう修理の達人なんだ。小人さんにルナちゃんを修理していただこう」


小人さん「ぼくの超絶技能を、自然を、地球を思うままに破壊する貴様ら人間に見せつけてあげるよ。開発と言う大義名分を掲げて、地球を壊す貴様らにな! 山よ、海よ、風よ、胎児の足の裏の皮膚よ、ぼくに力を! うおおおおおおおおっ」





 挿入歌『ぼくは孤高の直し人』 
             作詞:マッスル南里 作曲:スタミナ花子 歌:シャイニング北沢とかまどうま78


  ネオン輝く繁華街 戦い疲れた男たち 

  
  明日を夢見て ひたすら飲んで 未来のために体をこわす


  直してあげるよ この僕が あなたの未来をつくるため
  

  直してあげるよ この僕が あなたの明日をつくるため


  そうさ僕は 直し人 なんでも修理屋小人だよ



  ネオン輝く中華街 愛し疲れた女たち

 
  今日を忘れて しこたま飲んで 昨日の為に体をこわす


  直してあげるよ この僕が あなたの過去を救うため


  直してあげるよ この僕が あなたの昨日をいやすため


  そうさ僕は 直し人 なんでも修理屋小人だよ


 
  ネオン輝く倉庫街 学び疲れた子供たち


  遊びを忘れて やたらと解いて 知識のために体をこわす


  直してあげるよ この僕が あなたにゆとりを作るため


  直してあげるよ この僕が あなたのゆとりを救うため

 
  そうさ僕は 直し人 なんでも修理屋小人だよ


  Please do not love me.


  僕は1人さ


  Please do not love me.


  僕をいやすのは孤独だけ

 
 


 挿入歌が終わると、小人さんはルナちゃんの右耳から脳へと進入。


ルナちゃん「いや、いやっ。私の脳に入ってこないでー!! ああっ。いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


ヒロシ「うおおおおおおおおおおお。怪生物に脳を侵食される美少女!! 萌え!! モえぇぇぇぇぇぇぇェェェェェェェェェェ」」


マルぼん「黙れよ病気少年!! 誰か黄色い救急車を呼べよ」


 静かになるルナちゃん。目はうつろで、ピクリとも動きません。しばらくすると、左耳から小人さんがでてきました。


小人「これで脳は直ったはずだぜ。もう少ししたら正常に戻るじゃろうて」


ルナちゃん「ヒロシてめえ! なに、グロ映像みせてくれとんねん! 気持ち悪かったやろが!」


ヒロシ「ルナちゃん、やめてよしてさわならいで!」


 脳が直ったルナちゃんは、怒りにまかせてヒロシを殺害。その死骸をばらしてもやして灰にして、海へと散布してしまったのでした。ヒロシは母なる海へと戻ったのです!


ナウマン象「 こーろしたこーろした。せーんせいにいうたーろー。ルナちゃんがこーろした。ヒロシをこーろした」


ルナちゃん「ちっ。うっせーな。。反省してまーす。はーい、反省してまーす。え? 責任? 責任を取れと言われても、私にも未来はあるし。過去より今、今より未来だとわたし思うな」


マルぼん「ルナちゃんが居直った」


日記 | 15:53:50 | Trackback(0) | Comments(0)
ヒロシの人生改造編④『未来へ響け! 平和の鐘の音』
コレラ豚「コレコレラー!!」


ヒロシ「『手と手をつなごうマン変身許可』のために署名おねがいしますー」


コレラ豚「コレコレラー!!」


ヒロシ「『手と手をつなごうマン変身許可』のために署名おねがいしますー」


コレラ豚「コレコレラー!!」


ヒロシ「『手と手をつなごうマン変身許可』のために署名おねがいしますー」


マルぼん「いいかげん変身したら? コレラ豚もこころなしか辛そうだし。それにさ、もう集まりそうにないよ、署名」


ヒロシ「キミはあのビデオの内容を忘れたのか!? 国民の総意を得ぬまま変身して、近隣諸国にいらぬ不安を与えたらどうする! 近隣諸国への配慮は、人の命より重いんだよ!!『手と手をつなごうマン変身許可』のために署名おねがいしますー!!」


コレラ豚「コレコレラー!!」


 コレラ豚の破壊活動により廃墟と化した町で、ヒロシはアテのない署名活動を続けました。それを見守るのは、とくにやることもないマルぼんと、戦う相手もいなければ標的にする相手も絶えたコレラ豚だけです。清辻さん? とっとと逃げたみたいです。


コレラ豚「コレコレラー!!」


ヒロシ「『手と手をつなごうマン変身許可』のために署名おねがいしますー」

日記 | 16:29:10 | Trackback(0) | Comments(0)
ヒロシの人生改造編③『平和への道』
 法的手段をちらつかされたので、マルぼんとヒロシは白旗。家を取り囲んでいた『平和ロシアンルーレット』という団体の本部に謝りに行きました。頭まるめて。


『贖罪』とか『日本から鳩が消えた日』とか『謝罪の美学』とか、ヘビーなタイトルと内容のビデオを数時間に渡って見させられた後、中年女性が現れました。代表の清辻さんという方でした。


ヒロシ「すいません。存在していてすいません。はい」


清辻「。ええねんて。存在していてええねんて」


マルぼん「清辻さんは関西のかたなんですね」


清辻「ちゃうよ。うちは東京出身やけど、関西弁やと市民受けがええねん」


ヒロシ「……」


清辻「存在していてええねんけど、ちょっとな、うちらの言うとおりに動いて欲しいねん」


ヒロシ「言うとおりに動く…といいますと、『公園を不法占拠した違法の青空カラオケの、行政による撤去現場に行って活躍(少しでも行政の人と触れたら、大げさに倒れて『救急車呼んで!』と泣き叫ぶ)しろってことですか?」


清辻「ちゃうって。普通にな『大地の牙』の怪人と戦っててええねん。その戦いにな、ちょっとうちらの意見を取り入れて欲しいねん」


ヒロシ「イヤといいましたら?」


清辻「自分らのバッシングやらせてもらうよ。うちら、おばちゃん連中に支持されてるから。色々辛いよー」


 こうしてマルぼんとヒロシは『平和ロシアンルーレット』の手先と化してしまったのでした。


コレラ豚「コレコレラー!!」


ナウマン象「やべ!『大地の牙』の怪人だ! あ、ヒロシ。早く鋼鉄レッドに変身してくれよ」


清辻「『鋼鉄レッド』とちゃうよ。昨日から『手と手をつなごうマン』に改名してん。それと、ヒロシくんに変身して欲しかったら、これを」


ナウマン象「なんだこりゃ?」


清辻「署名や。ヒロシくんに変身して欲しかったら、名前と住所と電話番号かいてや」


ナウマン象「はぁ!?」


清辻「『手と手をつなごうマン』は強力な兵器をたくさんもってる。だからな、国民の総意がないと変身できへんようにしなあかんねん。そうせんと、よそ国に恐怖を与えてしまうと思うんや」


ナウマン象「よくわからん! まぁいい…さぁ、署名した! これでいいだろ! 変身しろ、変身!」


ヒロシ「ありがとうございます。あ、このチラシどうぞ。『平和ロシアンルーレット』をバックアップしてくれている代議士の井戸先生の講演会のお知らせです。井戸先生は平和を愛する素晴らしい方で…」


マルぼん「なんかいつのまにか洗脳されてるな、おい」


ナウマン象「いいから変身しろ、変身! 怪人がこっちきてるし!」


清辻「あかんあかん。署名が規定数に達してへん。変身はあかん。民意なき変身は、悪や! 『手と手をつなごうマン変身許可』のために署名おねがいしますー」


コレラ豚「コレコレラー!!」


ナウマン象「ンギャー!!」

日記 | 16:23:27 | Trackback(0) | Comments(0)
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