投稿日:2013-01-28 Mon
金歯「なんかほら。いい道具があるらしいじゃん。朕って金持ちだろ? 金持ちは敵が多いからいつ攻撃を受けるかわからない。死にいたる攻撃だってあるはずだ。予防策として、その道具を使わせてくれよ」ということで、マルぼんは『ブンカツ』を金歯に売りつけました。さっそくムシャムシャと『ブンカツ』を食す金歯。
金歯「これでどんな攻撃を受けてもダメージが分散するわけだ」
と、その時。一発の銃声が響き、金歯が倒れました。暗殺。暗殺です。『ブンカツ』の効果は、『ブンカツ』が胃で消化されないとでません。そのため、銃弾によるダメージは分割されなかったようです。金歯はまもなく息をひきとりました。遺体をどうするかマルぼんとヒロシが悩んでいると、突然、白衣の一団が部屋に乗り込んできました。
医者「我々は金歯コンツェルン医療班です。今から坊ちゃんの蘇生を開始します!」
さすがは金持ち。さすがは医療の最先端。医療班は凄まじいまでの出際で金歯の治療を終えてしまいました。
医者「一時は心停止までしちゃいましたが、なんとかセーフですよ」
看護師「!? 先生、再び心停止ですー!」
医者「なに!? アレをコレしてソレをナニしろ!」
看護士「心臓が動き始めました。…あ!? また心停止です!」
医者「ええ!? なんでこの餓鬼、死んだり生き返ったりを繰り返しているんだ!?」
そろそろ金歯の胃で『ブンカツ』の消化が完了するころ。おそらく『ブンカツ』の効果で、せっかく甦った金歯の命が分割されているのだと思います。おそらく金歯は、これからも死んだり生き返ったりを繰り返すのでしょう。『ブンカツ』の効果は絶大だと、マルぼんは思いました。
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投稿日:2013-01-27 Sun
ヒロシが泣きながら帰ってきました。なんでもナウマン象にいじめられたそうです。ヒロシ「あいつ、いつも武器を使うんだ。今日はスタンガンで、スタンガンで!」
泣きながらヤケドの痕を隠すヒロシ。不憫に思ったマルぼんは、昨日、パパさんに使った機密道具・『ブンカツ』が残っていたことを思い出しました。
ヒロシ「なるほど。そいつを食せば、ナウマン象の狂っているとしかいえないけれど、『え? この人攻撃しながら泣いている!?』と思ってしまうような、どこか哀しさを感じさせる暴力を受けても、痛みが分散されるから
大丈夫って寸法なんだね!」
さっそく『ブンカツ』を食すヒロシ。直後、ナウマン象から電話が。
ナウマン象「貴様をいじめるのもあきたからな。ここいらでカタをつける。金歯の家のミサイルを全弾発射したよ。目標は無論、おまえのうちだ。……なに? ミサイルが全部しけっていた!? どういうことだよ、金歯!」
ナウマン象の『キャハ♪ そよ風はミサイルとともに作戦』は『ブンカツ』の効果で無効となりました。くやしそうに「キーッ! 覚えてらっしゃい!」と電話を切るナウマン象。
ヒロシ「やったね。さすがマルぼんの機密道具。おや、電話だね」
電話「貴公のパンツの色をお教え願いたい。」
速攻で電話を切るヒロシ。ところが、またすぐに電話がかかって来て。
電話「無礼者! パンツの色を教えぬか!」
その後も、何度切ってもパンツの色を確認する電話は続きました。
ヒロシ「呼び出し音が…呼び出し音が耳からこびりついて離れない。いるよ、耳の中に虫がいるよぉ」
マルぼん「『ミサイルで受けるはずだった被害(高レベル)』が『ブンカツ』の力で分割されて、『パンツの色を確認する電話で受ける被害(低レベル)』に変化したんだろうね。『パンツの色を確認する電話で受ける被害』が回数を重ねて、『ミサイルで受けるはずだった被害』と同じくらいのレベルになれば止まるよ」
ヒロシ「そうかぁ。あと少しの辛抱かぁ」
マルぼんは、みらいのせかいでヒロシの子孫の家に住んでいたとき、毎日のように『パンツの色を確認する電話』がかかってきていたことを思い出しましたが、ヒロシには黙っておく事にしました。
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