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「ブンカッシャー金歯」のまき
金歯「なんかほら。いい道具があるらしいじゃん。朕って金持ちだろ? 金持ちは敵が多いからいつ攻撃を受けるかわからない。死にいたる攻撃だってあるはずだ。予防策として、その道具を使わせてくれよ」


 ということで、マルぼんは『ブンカツ』を金歯に売りつけました。さっそくムシャムシャと『ブンカツ』を食す金歯。


金歯「これでどんな攻撃を受けてもダメージが分散するわけだ」


 と、その時。一発の銃声が響き、金歯が倒れました。暗殺。暗殺です。『ブンカツ』の効果は、『ブンカツ』が胃で消化されないとでません。そのため、銃弾によるダメージは分割されなかったようです。金歯はまもなく息をひきとりました。遺体をどうするかマルぼんとヒロシが悩んでいると、突然、白衣の一団が部屋に乗り込んできました。


医者「我々は金歯コンツェルン医療班です。今から坊ちゃんの蘇生を開始します!」


 さすがは金持ち。さすがは医療の最先端。医療班は凄まじいまでの出際で金歯の治療を終えてしまいました。


医者「一時は心停止までしちゃいましたが、なんとかセーフですよ」


看護師「!? 先生、再び心停止ですー!」


医者「なに!? アレをコレしてソレをナニしろ!」


看護士「心臓が動き始めました。…あ!? また心停止です!」


医者「ええ!? なんでこの餓鬼、死んだり生き返ったりを繰り返しているんだ!?」


 そろそろ金歯の胃で『ブンカツ』の消化が完了するころ。おそらく『ブンカツ』の効果で、せっかく甦った金歯の命が分割されているのだと思います。おそらく金歯は、これからも死んだり生き返ったりを繰り返すのでしょう。『ブンカツ』の効果は絶大だと、マルぼんは思いました。


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日記 | 17:22:26 | Trackback(0) | Comments(0)
「ブンカッシャーヒロシ」の巻
 ヒロシが泣きながら帰ってきました。なんでもナウマン象にいじめられたそうです。


ヒロシ「あいつ、いつも武器を使うんだ。今日はスタンガンで、スタンガンで!」


 泣きながらヤケドの痕を隠すヒロシ。不憫に思ったマルぼんは、昨日、パパさんに使った機密道具・『ブンカツ』が残っていたことを思い出しました。


ヒロシ「なるほど。そいつを食せば、ナウマン象の狂っているとしかいえないけれど、『え? この人攻撃しながら泣いている!?』と思ってしまうような、どこか哀しさを感じさせる暴力を受けても、痛みが分散されるから
大丈夫って寸法なんだね!」


 さっそく『ブンカツ』を食すヒロシ。直後、ナウマン象から電話が。


ナウマン象「貴様をいじめるのもあきたからな。ここいらでカタをつける。金歯の家のミサイルを全弾発射したよ。目標は無論、おまえのうちだ。……なに? ミサイルが全部しけっていた!? どういうことだよ、金歯!」


 ナウマン象の『キャハ♪ そよ風はミサイルとともに作戦』は『ブンカツ』の効果で無効となりました。くやしそうに「キーッ! 覚えてらっしゃい!」と電話を切るナウマン象。


ヒロシ「やったね。さすがマルぼんの機密道具。おや、電話だね」


電話「貴公のパンツの色をお教え願いたい。」


 速攻で電話を切るヒロシ。ところが、またすぐに電話がかかって来て。


電話「無礼者! パンツの色を教えぬか!」


 その後も、何度切ってもパンツの色を確認する電話は続きました。


ヒロシ「呼び出し音が…呼び出し音が耳からこびりついて離れない。いるよ、耳の中に虫がいるよぉ」


マルぼん「『ミサイルで受けるはずだった被害(高レベル)』が『ブンカツ』の力で分割されて、『パンツの色を確認する電話で受ける被害(低レベル)』に変化したんだろうね。『パンツの色を確認する電話で受ける被害』が回数を重ねて、『ミサイルで受けるはずだった被害』と同じくらいのレベルになれば止まるよ」


ヒロシ「そうかぁ。あと少しの辛抱かぁ」


 マルぼんは、みらいのせかいでヒロシの子孫の家に住んでいたとき、毎日のように『パンツの色を確認する電話』がかかってきていたことを思い出しましたが、ヒロシには黙っておく事にしました。



日記 | 17:22:20 | Trackback(0) | Comments(0)