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Author:大沼ヒロシ
大沼ヒロシと申します。ブログはじめたての初心者です。どうぞよろしく。

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「子育てママを助ける魔法の言葉」の巻
ヒロシ「やだよやだよ、こんなの食べたくないよ」


ママさん「好き嫌いばかりしてはいけないわ! やがて死ぬわよ!」


マルぼん「奥さん。お子様の好き嫌いにお悩みですか。そんなときは、こいつの出番。『大好物弁当箱』。この弁当箱を開けた人は、中にはいっているものが大好物になるんだ。たとえ苦手で大嫌いな食べ物でも、大好物になって、バカみたいに喰らいだす!」


ママさん「まぁ。さっそく使ってみるわ。よし」


 用意ができたようで『大好物弁当箱』をヒロシに差し出すママさん。言われるまま、弁当箱を開けるヒロシ。その瞬間、目の色を変えて、弁当箱の中身を喰らいだすヒロシ。やがて口から出血。歯も折れた!


ヒロシ「うまいうまい。なんてうまいものを食わせてくれはるんや」


 驚いたマルぼんが、弁当箱の中を確認してみると。


マルぼん「ヒロシ…それ、それ石だぞ、石」


ママさん「好き嫌いがなくなってよかったわぁ」


マルぼん「ちょ、奥さん!」


ママさん「ヒロシってば、いたずらが好きだから、しつけ(日本語でいうとぎゃくたい)のため、石を食べてもらおうと思って。でもいやがるの。自分の意思で食べているから、しつけ(日本語でいうとぎゃくたい)じゃないよね、しつけ(日本語でいうとぎゃくたい)じゃないよね! よかったわぁ」

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日記 | 15:42:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「大沼甘やかし系」の巻
総理「ヒロシの愚か者!」


アメリカ海軍総司令官「ヒロシハオロカモノデース」


微笑町内核施設管理官「とんでもないことをしでかして……地球に謝れ!」


ヒロシ「といった具合に、最近は怒られてばかりいる僕です」


マルぼん「少しは己の行動に責任をもつべきだよ、君は」


ヒロシ「きっと僕は地球人じゃないんだ。そうじゃないと、こんなに怒られる理由が説明できない。僕は遠い宇宙の果てからやってきた宇宙人。だから可愛がられないんだ。おのれ人類、おのれ人間どもぉ」


マルぼん「……」


ヒロシ「こんなしみったれた家から僕を救い出し、目に入れても痛くないほど可愛がってくれるお金持ちは現れないかしら! マルぼん、僕に無意味に世間を恨む大人になってほしくないなら、良い人にひきとってもらえる機密道具だせや」


マルぼん「この紙に書かれている数字を見てみなさい」


ヒロシ「なにこの数字」


マルぼん「犬やネコの数。町内の保健所でアレされる、犬やネコの数や!」


ヒロシ「いやああああ」


マルぼん「このように多くの犬ネコがアレされているわけなんですが、なかには親切な人引き取られ、可愛がられているやつらも存在する。なぜそいつらは引き取られ、可愛がられているのか。そのデータを集めて、可愛がられる要素を研究した科学者がいたんだ。で、その科学者が研究をまとめたのがこの本。その本を元にして作られたのが、この飴」


 この飴をなめると、引き取られて可愛がられた犬やネコたちのもっていた『可愛がられる要素』がなにもしないのに身に付くのです。


ヒロシ「ようするにこの飴をなめてりゃ、やさしいやさしい金持ちに引き取られて、可愛がられるというわけだね! なめりゅなめりゅー」


 さっそく飴をなめるヒロシ。


ヒロシ「これで僕は、可愛がられる人間になったわけ……うわ!?」


 突然ヒロシの体が浮き上がり、窓をぶちやぶり、外へと飛び出していきました。


 どういうことだと、マルぼんが飴の説明書を読んでみると、説明書には『引き取られて、可愛がられている犬やネコ』の詳細が書かれていました。


19××年A月。犬。空き瓶に頭を突っ込んで取れなくなっているところを発見される。地元消防隊により救助され、その模様がテレビで放映される。全国から「あの犬を引き取りたい」という問い合わせが相次ぎ、とある家族に引き取られた現在は幸せに暮らしている。


19××年V月。ネコ。高い木の上に登ったものの、自力で降りることができなくなっているところを発見される。地元消防隊により救助され、その模様がテレビ放映される。全国から「あの犬を引き取りたい」という問い合わせが相次ぎ、とある家族に引き取られた現在は幸せに
暮らしている。


19××年。犬。長い針金が体に巻きついて衰弱しているところを発見される。
地元消防隊により(以下略)。



 頭を空き瓶に突っ込んで、全身を針金をグルグル巻きにした全裸の少年の氷漬けの遺体が、ヒマラヤ山脈で発見され、それが運搬される模様がテレビで放映されたのは、それから53年後のことでした。全国の博物館から「あの遺体を引き取りたい」という問い合わせが相次いだのは、さらに半年後のことでした。


日記 | 14:02:03 | Trackback(0) | Comments(0)
「ブンカッシャー金歯」のまき
金歯「なんかほら。いい道具があるらしいじゃん。朕って金持ちだろ? 金持ちは敵が多いからいつ攻撃を受けるかわからない。死にいたる攻撃だってあるはずだ。予防策として、その道具を使わせてくれよ」


 ということで、マルぼんは『ブンカツ』を金歯に売りつけました。さっそくムシャムシャと『ブンカツ』を食す金歯。


金歯「これでどんな攻撃を受けてもダメージが分散するわけだ」


 と、その時。一発の銃声が響き、金歯が倒れました。暗殺。暗殺です。『ブンカツ』の効果は、『ブンカツ』が胃で消化されないとでません。そのため、銃弾によるダメージは分割されなかったようです。金歯はまもなく息をひきとりました。遺体をどうするかマルぼんとヒロシが悩んでいると、突然、白衣の一団が部屋に乗り込んできました。


医者「我々は金歯コンツェルン医療班です。今から坊ちゃんの蘇生を開始します!」


 さすがは金持ち。さすがは医療の最先端。医療班は凄まじいまでの出際で金歯の治療を終えてしまいました。


医者「一時は心停止までしちゃいましたが、なんとかセーフですよ」


看護師「!? 先生、再び心停止ですー!」


医者「なに!? アレをコレしてソレをナニしろ!」


看護士「心臓が動き始めました。…あ!? また心停止です!」


医者「ええ!? なんでこの餓鬼、死んだり生き返ったりを繰り返しているんだ!?」


 そろそろ金歯の胃で『ブンカツ』の消化が完了するころ。おそらく『ブンカツ』の効果で、せっかく甦った金歯の命が分割されているのだと思います。おそらく金歯は、これからも死んだり生き返ったりを繰り返すのでしょう。『ブンカツ』の効果は絶大だと、マルぼんは思いました。


日記 | 17:22:26 | Trackback(0) | Comments(0)
「ブンカッシャーヒロシ」の巻
 ヒロシが泣きながら帰ってきました。なんでもナウマン象にいじめられたそうです。


ヒロシ「あいつ、いつも武器を使うんだ。今日はスタンガンで、スタンガンで!」


 泣きながらヤケドの痕を隠すヒロシ。不憫に思ったマルぼんは、昨日、パパさんに使った機密道具・『ブンカツ』が残っていたことを思い出しました。


ヒロシ「なるほど。そいつを食せば、ナウマン象の狂っているとしかいえないけれど、『え? この人攻撃しながら泣いている!?』と思ってしまうような、どこか哀しさを感じさせる暴力を受けても、痛みが分散されるから
大丈夫って寸法なんだね!」


 さっそく『ブンカツ』を食すヒロシ。直後、ナウマン象から電話が。


ナウマン象「貴様をいじめるのもあきたからな。ここいらでカタをつける。金歯の家のミサイルを全弾発射したよ。目標は無論、おまえのうちだ。……なに? ミサイルが全部しけっていた!? どういうことだよ、金歯!」


 ナウマン象の『キャハ♪ そよ風はミサイルとともに作戦』は『ブンカツ』の効果で無効となりました。くやしそうに「キーッ! 覚えてらっしゃい!」と電話を切るナウマン象。


ヒロシ「やったね。さすがマルぼんの機密道具。おや、電話だね」


電話「貴公のパンツの色をお教え願いたい。」


 速攻で電話を切るヒロシ。ところが、またすぐに電話がかかって来て。


電話「無礼者! パンツの色を教えぬか!」


 その後も、何度切ってもパンツの色を確認する電話は続きました。


ヒロシ「呼び出し音が…呼び出し音が耳からこびりついて離れない。いるよ、耳の中に虫がいるよぉ」


マルぼん「『ミサイルで受けるはずだった被害(高レベル)』が『ブンカツ』の力で分割されて、『パンツの色を確認する電話で受ける被害(低レベル)』に変化したんだろうね。『パンツの色を確認する電話で受ける被害』が回数を重ねて、『ミサイルで受けるはずだった被害』と同じくらいのレベルになれば止まるよ」


ヒロシ「そうかぁ。あと少しの辛抱かぁ」


 マルぼんは、みらいのせかいでヒロシの子孫の家に住んでいたとき、毎日のように『パンツの色を確認する電話』がかかってきていたことを思い出しましたが、ヒロシには黙っておく事にしました。



日記 | 17:22:20 | Trackback(0) | Comments(0)
「ブンカッシャーパパさん」の巻
パパさん「おかしいなおかしいな」


 マルぼんが家に帰ると、パパさんが大量の本に囲まれてなにやら悩んでいます。不審に思ったマルぼんが理由を尋ねてみると……


パパさん「給料を下ろしてきたんだけど、気づいたら、この『これでもできないヤツはきっと人間未満の存在ですよ(笑)超パーフェクト英会話セット(開運象牙の印鑑付き)』を有り金はたいて買っていたんだ…給料、パーだよ」


 パパさんは意思の弱い人間ですので、マルぼんは仕方ないと思いました。


パパさん「ようやく理解したんだけど、まとまった金が手元にあったら、私という人間は確実に意味不明の使い方をしてしまうね。ねえ、マルぼん本来まとまってもらえるモノを分割してもらえるように道具、ないかな?」


 あることはあります。『ブンカツ』。みらいのせかいの生き物「ブン」の肉をカツにしたもので、食べた人は手に入るもの手に入るものすべて分割された状態で手に入るのです。


ヒロシ「今、警察から電話があったよ! 行方をくらましていた母さんが、学校の裏山のあちこちで、発見されたって」





……


………


…………




 


 マルぼんは『ブンカツ』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 17:11:53 | Trackback(0) | Comments(0)
「働く君は美しい」の巻
金歯「朕には夢があるでおじゃる。途方もない夢が。その夢を叶えるには、マルぼん。キミの機密道具が必要なのでおじゃる。ホラ、朕って世界有数の大金持ちでおじゃろ? だから、一生遊んで暮らせるわけでおじゃる。でも、これって人としてマズいでおじゃる 。だからさ、朕は働きたいのでおじゃる。でもね、朕は生れついての上流階級。トイレの水までミネラルウォーターという家の人間。働いてもすぐに辞めてしまうのでおじゃる。だから、自分の意志とは関係なく、最後まできちんと働き続けられる環境を作って欲しいのでおじゃる」


 マルぼん「わかったよ。はい、『環鏡』。この鏡に『浸りたい環境』を入力して、自分の姿を映せば、あっという間にその環境で暮らせるようになるよ」


 マルぼんが『環鏡』の説明を始めた直後、株のインサイダー取引が発覚した金歯は、パトカーに乗った国家権力に連行され、「裁判所の定めた、自由になれる期限がくるまで、来る日も来る日も延々と作業を続ける、法律を破った人限定の授産施設(三食部屋アリ。自由ナシ)」で汗水流して働いています。便りはありませんが、多分元気だと思います。

日記 | 11:24:30 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシ応援団の解散」の巻
ヒロシ「なんだと、てめぇ、ぶっころしてやる!」


金歯「殺れるものなら、殺ってみろでおじゃる!」


 一瞬即発のそのとき、金歯が指を鳴らしました。するとどうでしょう。屈強な男たちがどこからともなく出現し、ヒロシを取り囲んだのです。


ヒロシ「な、こ、こいつらは


金歯「彼らは朕のサポーターでおじゃる! その名もKEDAMONOボーイズ。生きとし生ける者是全て性欲の対象という男たちです」


ヒロシ「ええ!?」


金歯「KEDAMONOボーイズの皆様、いざ!!」


サポーターたち「はぁはぁはぁ…」


サポーターたち「へ、へへへ…」


ヒロシ「いや…いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


 というわけで。


ヒロシ「しくしく。僕も屈強なサポーターがほしいよう」



マルぼん「『サポーターパンツ』これを穿けば、たぶん、あらゆる面で君のサポートをしてくれる、サポーター集団が現れる」


『サポーターパンツ』を穿くヒロシ。


ママさん「ヒロくん」


ヒロシ「あ、母さん」


ママさん「こちら、知り合いの保険外交員の立花さん。多少の無茶はすぐに通してくれる頼れる人なの」


立花「立花です」


ママさん「こちら、インターネットで知り合った東山さん。多少の無茶はすぐに通してくれる頼れる人なの」


東山「東山です」


ママさん「立花さんは、保険金がすぐ下りるように手配してくれるの。東山さんは、お金でなんでもしてくれるのよ。この後すぐ、宮古島へ行く予定なの」


東山「そこから、さらにフィリピンへ行くんです」


 なんか、荒縄を手にヒロシににじり寄ってくる東山さん。その荒縄をヒロシの首にまけつける東山さん。荒縄を持つてに力を込める東山さん。

(中略)



 マルぼんは、ヒロシ没後の家族の生活を助けてくれるサポーターまで出現させた、『サポーターパンツ』
の効果は絶大だと思いました。

日記 | 10:50:34 | Trackback(0) | Comments(0)
「下らない話」の巻
ヒロシ「ううう。歩くのめんどくさいなぁ。いっそのこと、全ての道が坂道……下り坂ならば、歩みも自然に速くなり、楽なんだろうけど。全ての道が下り坂になるような機密道具、ないよね」


マルぼん「あるよん。『坂道コロコ蝋』この蝋を溶かしたものを塗った道を歩くと、たとえ普通に道でもたとえ上り坂でも、下り坂を歩いているように体が錯覚する。」 


マルぼんは『坂道コロコ蝋』を溶かして廊下に塗りました。ヒロシがその廊下を歩くと


ヒロシ「ああ本当だ! 坂道を下るかの如く、自然と早足になる」


『坂道コロコ蝋』の効果にたいへん満足された様子のヒロシは、夜を徹して家の周りの道に『坂道コロコ蝋』を塗りたくりました。


ヒロシ「いずれば、微笑町の道という道に塗りたくってくれるわ!」


 夢をでっかく語りながら、蝋を塗りたくった道へと踏み出すヒロシ。


ヒロシ「うわあ!」


 なんということでしょう。蝋を塗りすぎたせいで、道はすべりやすくなっていたのです。転倒したヒロシ。『坂道コロコ蝋』の力で、普通の道を下り坂と勘違いしているヒロシの体は、平らな道を転がっていきます。ちょうどその前を通りかかったおじいさん。


女性「おじいさん、危ない!」


 おじいさんのツレらしい女性が叫びましたが、回転ヒロシに激突したおじいさんは宙を舞いました。そして


女性「人殺し!」


 動かなくなったおじいさんにすがりついてたツレの女性が、ヒロシに向かって叫びました。


ヒロシ「ぼく、僕は」


女性「ひとごろし!」


 マルぼんは、ヒロシの人生も坂道を転がっていくかのようにしてしまった『坂道コロコ蝋』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 17:12:44 | Trackback(0) | Comments(0)
「十年後の僕へ。夢だった歌手になれていますか。大好きなあの娘に告白できていますか。お父さんやお母さんを大切にしていますか。世の為人の為に活動していますか……」の巻
 マルぼんが気づくと、大沼家の皆さんが消えていました。3日後、髪の毛が全て白髪になって帰宅してきた一家。


マルぼん「なにがあったの? よく見たら、町の人がみんな白髪だし。人生に絶望している顔しているし」


ヒロシ「き、金歯がね『タイムカプセル作ったから、それを埋める大きい穴が欲しいでおじゃる♪』とか言い出して、町の住人総出で穴掘り作業を、ね…」


マルぼん「マルぼんは呼ばれなかったよ?」


ヒロシ「マルぼんは、ほら。この町の住民と認められてないし。仕方ないよ。いいよな、誰からも信頼されていないやつは」


マルぼん「……」


 軽く不快になっていると、金歯が訪ねてきました。


金歯「タイムカプセルを埋めていて、朕はせつない気持ちになったのでおじゃる。『未来の朕は、どんな人間になっているのでおじゃろう』って。やんごとなき身分で、愚民どもを導いているのは確実でおじゃろうが、細かい部分が気になるのでおじゃるよ。機密道具があればなんとかなろう。ホレ(札束をマルぼんとヒロシに投げつける)。これで、適した機密道具を用意するでおじゃる」


マルぼん「うへ、うへへ(札束を胸元にしまいこむ。ヒロシはお茶の用意へ)。まかせてくださいよー金歯の坊ちゃん! よい機密道具があるんですよー。はい『未来絵豆』。こいつをひとつ食えば、1年先の自分に10分間だけ変身できます。ふたつ食えば2年先に自分になれやす。こんな具合で、食えば食うほど未来の自分に変身できやす」


金歯「なるほど。これを食べて未来の世界の自分になった朕の姿を、ビデオかなんかで撮影して、あとで観るという寸法でおじゃるな。いい感じでおじゃるよ」「とりあえず1年」と、『未来絵豆』をひとつ口にする金歯。


 食べた瞬間、金歯は光に包まれした。この光が消えたとき、金歯は一年先の姿になっているはずです。ビデオ片手に待つマルぼん。


 光が消えたとき、そこには喪服姿のヒロシとナウマン象とルナちゃんがいました。それぞれ、遺影と遺骨と位牌をもっています。遺影は、満面の笑みを浮かべている金歯のものでした。


 マルぼんは、十分以内に自由にビデオの映像を捏造する機密道具を用意しなければいけなくなったのでありました。完。

日記 | 17:45:39 | Trackback(0) | Comments(0)
「返事がある。ただの人間のようだ」の巻
ヒロシ「学校うぜー。どうしてもクリアしたいゲームがあるのに、学校へ行かねばならぬ。うぜー」


マルぼん「なら休めばいいじゃないですか」


ヒロシ「いや、出席日数がやばいんだよ。これ以上休んだら、本当にやばい」


マルぼん「そうか。それなら、学校のキミの机をこの机と入れ替えよう。」


ヒロシ「なんの変哲もない机じゃないの」


マルぼん「まぁ、見てなよ。大沼ヒロシ!」


代返つくえ「はい」


ヒロシ「つくえが返事をした! しかも僕の声で!」


マルぼん「これは『代返つくえ』。名前が呼ばれたとき、持ち主が不在だったら代わりに返事をしてくれる机なんだよ」


ヒロシ「へえ!」


マルぼん「しかも、こいつからは人間の脳をおかしくするガスが常にでていて、机の周りの人間はみんな死んだ魚のような目をしはじめ、なにがなんだかわからなくなり、持ち主がきちんと席についているかのように錯覚してしまうんだ。こいつがあれば出席日数なんて小指でひねることができるよ」


ヒロシ「すごいや! すごいや!」


 マルぼんとヒロシは、さっそく学校へ向かい、机を入れ替えました。


ヒロシ「これで万事オッケーだね。明日はさっそく学校をさぼって、ゲーム三昧だ」


 翌日。学校。ヒロシのクラスの教室。


担任のデモシカ「今日はみなさんに悲しいお知らせをしなければなりません」


一同「なんだなんだ」


デモシカ「実は、金持ちの子供を誘拐しては小指を切断して家に送りつけたり、コンビニのお菓子に毒を仕込んだりする反政府テロ組織の構成員がこのクラスにいることが判明したんだ」


一同「えー!?」


デモシカ「残念ながら、このクラスの誰かまではわからん。でも、このクラスにいることだけはたしかだ。そこで、だ。私は今から1人づつ、キミたちの名前を呼ぶ。自分が反政府テロ組織の一員だという人は、正直に『はい』と答えて欲しい。必ず答えて欲しい。テロ組織の人間は、一度そうとみなされたら証拠がなくても速攻で、一族郎党皆殺しになりますが、生きたまま五体をバラバラにされたりもしますが、正直に答えて欲しい」


一同「……」


 生徒1人1人の名前を呼びあげはじめる、デモシカ先生。しかしどの生徒からも返事はありません。


デモシカ「ナウマン象」


ナウマン象「……」


デモシカ「金歯」


金歯「……」


デモシカ「ルナちゃん」


ルナちゃん「……」


デモシカ「ジョニー畠山」


ジョニー畠山「……」


デモシカ「パンチ・ザ・グレート」


パンチ・ザ・グレート「……」


デモシカ「ボルシチ三等兵」


ボルシチ三等兵「……」


デモシカ「窓際リストラ之助」


窓際リストラ之助「……」


デモシカ「コレステ田ロール美」


コレステ田ロール美「……」


デモシカ「輪廻山転生郎」


輪廻山転生郎「……」


デモシカ「ビーフ山ストロガノフ江」


ビーフ山ストロガノフ江「……」


デモシカ「大沼ヒロシ」


代返つくえ「はい」


日記 | 15:16:28 | Trackback(0) | Comments(0)
「快楽のナウマン象~堕ちた卑しき雄象~」の巻
ナウマン象「やい、貴様ら! 俺を汚い言葉で罵らないと殺すぞ! 家族にも危害を加えてやる!」


ヒロシ「やめてくれよ! やめておくれよ! 殺さないでおくれよ! 娘にだけは手を出さないでおくれよ! 罵るから! 汚い言葉で罵るから!! この人間のクズ!!」


ナウマン象「はうっ♪」


ルナちゃん「醜い雄豚! 悲しきチャーシュー!!」


ナウマン象「はううっ♪」


マルぼん「(差別用語なのでカット)!!」


ナウマン象「おううっ♪」


金歯「貧乏人!!!」


ナウマン象「貴様の汚い言葉だけは、なんかむかつく! 逝去しろ! この!」


金歯「ぎゃー!! なんで朕だけー!!」


 最近、ストレスを貯めることで、快感を得るというスキルを身に付けたナウマン象は、マルぼんたちに悪口を強要するようになっています。


 マルぼんたちも1人の体ではないので、いいがけんうざく、なんとかしようということになりました。


マルぼん「『ストレ酢』。この酢を飲むと、ストレスが溜まる。こいつを飲むんだ」


ナウマン象「んぐんぐんぐ。はうううっ♪」


ヒロシ「すごいや。幸せで仕方がないという表情!」


ルナちゃん「この酢があれば、私たちが罵倒しなくてもナウマン象さんは、ストレスによる苦しみで、快楽を得ることができるのね」


ナウマン象「こいつは貰っていくぜ~」


『ストレ酢』を持って帰るナウマン象ですが、数日後、青い顔をしてマルぼんを訪ねてきました。


ナウマン象「『ストレ酢』がな、切れちまった! 新しいのをだしてくれ!」


マルぼん「あれなぁ、もう、生産中止なんだ。ごめん」


ナウマン象「あああ♪」


ヒロシ「ナウマン象の恍惚とした表情!」


マルぼん「『ストレ酢』が飲めないと言うストレスが、彼に快感を与えているんだ!」


ナウマン象「いいから、はううう。『ストレ酢』に変わる機密道具を、はうう、出しやがれ!」


 彫刻刀を振り回すナウマン象。


マルぼん「うわー!! 警察呼んでー!!」


ヒロシ「あと、頭の病院を呼んで!!」


ナウマン象「はうう~はうう~うっ!?」


ヒロシ「倒れた!」


マルぼん「ストレスためまくりゃあ、そりゃ倒れるさ! 早く病院へ!」


 病院へ運ばれるナウマン象。


医師「いや、もうほんと、やべえですわ。やべえ。俺には無理っス。手に負えない病気っス。詳しくは、この診断書を読んでくだせえ」


ヒロシ「う。これ…とんでもない病気じゃないスか!」


マルぼん「これを本人に告知する勇気は…マルぼんにはないなぁ」


ナウマン象「な、なんだよ、きちんと説明しろよ!!」


ヒロシ「う、ううう…かわいそうでかわいそうで…僕にはとてもじゃないけど言えない」


ナウマン象「お、俺は、俺はどんな病魔に蝕まれているってんだ!? いいから、教えろ!!」


マルぼん「……」


ヒロシ「……」


医師「……」


ナウマン象「優しい目で俺を見るなぁぁぁぁぁぁぁはううううっ♪」


 己の体を蝕む未知の恐怖へのストレスで、快感にむせび泣くナウマン象の体。ストレス=快感の人にとって、
現代日本はパラダイスだとマルぼんは思いました。


日記 | 19:10:47 | Trackback(0) | Comments(0)
「決戦! ヒロシVS愛飢男ボーイ」の巻

 ヒロシがコンビニで、アホみたいに(実際問題、深刻な愚か者ですが)カラアゲを購入してきました。


ヒロシ「キャンペーンで増量中だっていうから。買えば買うほどお得だっていうから」


マルぼん「この○○○(お好みの罵詈雑言を入れて、ヒロシを罵ろう!)。こんなに大量のカラアゲをどうするんだよ!」


ヒロシ「し、主食に」


マルぼん「確実に、早逝できるよ!?」


ヒロシ「だって…キャンペーンが。キャンペーンが…」


 大量のカラアゲ。どう処分しようか悩んだマルぼんは、名案を思いつきました。


マルぼん「『飢餓地域探機能付ロケット』」


ヒロシ「ど、どんな機密道具なの?」


マルぼん「その名の通りさ。発射ボタンを押すとね、飢餓状態の人を自動的に探知し、そこへ自動的に飛んでいくロケットなの。中に食料を積むことができているんだ」


ヒロシ「へえ」

マルぼん「みらいの世界は紛争が絶えず、飢えている人たちがたくさんいるんだけどさ、この機密道具は『愛に国境はねえんだよ、バカ! それを理解できないやつには生きる価値はねえんだよ、ボケ!』をコンセプトに造られた、機密道具なんだ!敵対地域への食糧支援を個人的に行うことができるすばらしいアイテム!



ヒロシ「そうか! このカラアゲを、この空の下のどこかで、飢えに苦しんでいる人に届けようという寸法だね」


 マルぼんとヒロシは『飢餓地域探知機能付ロケット』にカラアゲを全て搭載すると、発射ボタンを押しました。なにか音を発するロケット。


マルぼん「飢餓地域の探知を開始しているんだ」


 しばらくすると、ロケットは発射しました。ヒロシ宅の屋根をぶち破って。


ヒロシ「え、あ…え!?」


 発射したハズのロケットは、なぜか、速攻で戻ってきました。再び屋根をぶち破り、ヒロシの部屋の床をぶち破り、1階へ。1階からは、ママさんの悲鳴。


 マルぼんとヒロシは、急いで階段を駆け下りて、ママさんの部屋へと駆けつけました。


マルぼん「大丈夫ですか、奥様!」


 幸いママさんは無事でした。無事だったのはママさんだけでなく、なぜかそこにいた、見知らぬ少年。全裸(靴下だけは履いている)で、猿ぐつわと腕枷をつけられていて、やせ衰えている見知らぬ少年でした。


ヒロシ「あ。3日前から行方不明になっている、美少年で有名なクラスメイトの所田くんじゃないか!」


ママさん「あ、愛に年齢は関係ないのー!! これは純愛なのー!! この子も私を愛しているに違いないの! 『愛している』とはけっして言ってくれないし、『助けて』としか言ってくれないけど、それは照れているだけに違いないの!」


 所田くんは飲まず喰わずだったらしく、衰弱が激しく、救急車で運ばれました。ママさんも、救急車と同じ赤ランプがついているけど、全く別物の車で運ばれました。マルぼんは『飢餓地域探知機能付ロケット』の効果は、絶大だと思いました。

日記 | 12:37:46 | Trackback(0) | Comments(0)
「0点王者出没」の巻
ヒロシ「……」


マルぼん「なに貴様、またテストで0点!? 正直、小学校のテストで、その、0点は……」


ヒロシ「か、解答欄は全部、うめたんだよ?! その努力は認めていただきたい!」


マルぼん「解答欄を全てうめた0点も0点は0点。解答欄が全て白紙の0点も0点は0点。ママさんは、怒り心頭でしょうね」


ヒロシ「また、わた埃をわた飴と称して食べさせられるよ!? たすけてえ! 0点が逆転ホームランで100点になる機密道具出してえ!」


マルぼん「そんな機密道具…あ、そういえば、アレがあったぞ。『まちがい撲滅機』。名前どおり、この世のありとあらゆる間違いを、全て『正しい』ことにすることができる機密道具なんだ。医者の間違いで死んだ患者も、『あんなの死んで当然。間違いどころか正しいこと』になったりする」


ヒロシ「ひでえ機密道具だね。あ、でも、これを使えば、オール間違いの答案は、オール正しい答案になるから」


マルぼん「そうさ、100点さ」


ヒロシ「やたー!」


 さっそく『まちがい撲滅機』を起動させるヒロシ。


ヒロシ「これでええのん?」


マルぼん「おうよ。これで全ての間違いが正しくなった。たとえばここの間違い。『酔っ払いは空を飛びますか?
○か×で答えろ、クソ小学生ども』という問題、キミは○と答えて普通に間違っているけど」


ヒロシ「ああ! 空き瓶を持ったおっさんが空を飛んでいるよ! 間違いが正しくなったからだね」


マルぼん「なんせ全ての間違いが正しくなるからね。これでキミの答案は全問正解になったわけだ」


ヒロシ「やったね、あははは。あ、電話だ。はい、もしもし、大沼ですが。え、なに? 向井さんの家じゃないのかって? 違います。ここは向井さんなんて人の家ではありません」


マルぼん「間違い電話みたいだね」


ヒロシ「うん。間違い電話。ここを向井って人の家と間違えていたよ」


ヤクザ「おい、貴様ら」


ヒロシ「わ、ど、どちらさまですか」


ヤクザ「わしは向井っちゅーもんやが、貴様ら、人ン家でなにしとんねん。死にたいんか。とっとと出て行け!」


 家を無くしたヒロシは、その夜、駅のホームにて、静かに息をひきとりました。マルぼんは『間違い撲滅機』の効果は絶大と思いました。

日記 | 16:43:29 | Trackback(0) | Comments(0)
「サイボーグ用務員さん」の巻

ヒロシ「あれ!?」


マルぼん「どうしたの?」


ヒロシ「今、愛読している『人間のクズ子ちゃん』って漫画の最新刊を読んでいるんだけど…収録されていない話があるんだ。第666話の『美味しい話にはウラがある!?の巻』ってヤツ」


マルぼん「いわゆる単行本未収録ってヤツだな。掲載されている号を探すか、全話収録される完全版の刊行を待つしかないよ」


ヒロシ「それはわかっているけど…なぜに未収録になったんだろう。第666話…」


マルぼん「『100円探偵ロボ』。この探偵ロボに100円払うと、身近にある謎をひとつだけ解き明かしてくれる。こいつに調査を頼んでみよう」


ヒロシ「お願いします」


探偵ロボ「任せナ」


『100円探偵ロボ』は、あっという間に『人間のクズ子ちゃん 第666話「美味しい話にはウラがある!?の巻」』未収録の謎を解き明かしてきました。


探偵ロボ「666話には、人食いの描写があったんだ」


ヒロシ「カニバリズムか! 未収録の原因の、定番だ!」


探偵ロボ「その描写がまずかった。『人間を食料とみなす会』という団体からな、『あの描写では、読者は人間の肉がまずいかのような印象を受ける!』というクレームが入ったんだ。未収録は、その団体に配慮してのことさ」


ヒロシ「許せぬ!」


 漫画にかけては、生きること以上に情熱をかけているヒロシが怒りました。


ヒロシ「『人間を食料とみなす会』に、一言物申してくる!」


 意気揚々とでかけていきましたが、それから数日してもヒロシは帰ってきませんでした。


『人間を食料とみなす会』の事務所近くで、半裸の状態のヒロシが保護されたのはさらに数日後のことでした。


 失踪していた間のことを尋ねても、ヒロシはガタガタ震えながら首を横に振るだけ。ヒロシの脳からこの数日の記憶は、完全に消えうせてしまっていたのです。


「あいつら、もう我慢できねえ!」


 子供がどうにかなってしまったことで、日頃から『人間を食料とみなす会』に不信感を持っていた人たちの怒りが爆発。


 彼らは武器を手に取り、『人間を食料とみなす会』の事務所を襲撃しました。『人間を食料とみなす会』のメンバーも反撃し、たくさんの血が流れ、多数の命が星となりました。マルぼんの知り合いも多く参加して、今では思い出の中でしか会えなくなった人も多いです。


 あまりの惨劇だったためでしょうか。微笑町の歴史を記した『微笑町実記』という本には、この日のことは一切、掲載されていませんでした。未収録に、なっていたのです。


 マルぼんは、まぁ、色々絶大だなと思いました。

日記 | 17:04:10 | Trackback(0) | Comments(0)
「愛だってデリバリーするこの悲しい時代」の巻
ヒロシ「ふう」


マルぼん「どうしたの?」
ヒロシ「バイトを始めたんだよ。荷物運びの。深夜の12時に駅前にいる男に、このボストンバック無事に渡せられたら5万円」


マルぼん「あきらかに怪しいバイトじゃないか。で、それがどうしたの」


ヒロシ「寒いから、やりたくないの!」


マルぼん「そんなバカみたいな理由があるか。さっさと行け! 下手すると殺されますよ!」


ヒロシ「うっさい。ここで割腹自殺を遂げて、あまりの痛みにのたうち回り、臓物をあちこちに撒き散らし、貴様の心に傷を負わすぞ!」


マルぼん「んだと、この餓鬼! しからば、機密道具だ!」


 マルぼんは機密道具『デリ針』を取り出しました。この針で刺された人は、刺した人のお使いを1回だけ肩代わりすることになります。


 ブスッ


マルぼん「あー!?」


ヒロシ「先手必勝!」


 説明が終わるか終わらないかのウチに、ヒロシはマルぼんから『デリ針』を取り上げ、マルぼんを刺してしまったのです。


ヒロシ「さぁ、さっさとこのボストンバックを運ぶ!」


マルぼん「体が勝手に動く~」


 こうしてマルぼんは、駅前にいる男にボストンバックをデリバリーすることになり、その仕事を完遂してしまいました。


 全てが終わったあと、マルぼんは、罪の意識に悩まされることになってしまいました。


マルぼん「あのバックの中身は、どんでもないものなのではないか。あの中身のせいで不幸になる人がたくさんいるのではないか」


 そんな時、ふと前を通りかかった交番。マルぼんは、ふらふらとその中に入り、中にいたおまわりサンに、ヒロシの罪を全てデリバリーしてしまったのです。


 その後、マルぼんは拘置所のヒロシに下着などを週一回ペースで、デリバリーすることになりました。
マルぼんは『デリ針』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 12:29:17 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシ、火のない所には……」の巻
ルナちゃん「ナウマン象さん、なんだか最近機嫌が悪いわね」


ヒロシ「触るもの皆傷つけるような勢いで、周囲のものに八つ当たりをしているみたいだね。奥さんが泣いていたよ。『主人はかわってしまいました』って」


金歯「聞くところによると、禁煙しているらしいでおじゃるよ」


ヒロシ「また禁煙? これで何度目だよ。どうせ失敗するんだから、やめときゃいいのに」


ナウマン象「なんだカスども。みんなで集まって、また俺の悪口か。俺 の わ る く ち か」


一同「ちがいます、ちがいます」


ナウマン象「ひ、ひひひ。みんなみんな俺の悪口。悪口。また悪口。貴様ら、ギッタンギッタンにしてやるぞう!」


ヒロシ「堪忍してえ!」


ナウマン象「うるせえ、俺は今、イライラしているんだ! 喫煙してえ、喫煙してえ、喫煙してえよ!」


金歯「なら禁煙などやめればいいでおじゃろう!」


ナウマン象「嫁と娘が、喫煙する俺を、汚いものでも見るような目で睨むんだ。やめることなどできるものかよ。ああ、ちがう。ちがうんだよ、おとうさんは汚いものじゃないんだ。逃げないでおくれ、逃げないでおくれ。抱きしめさせておくれ。オトウサンハキタナクナイ。キタナクナイ」


ヒロシ「ナウマン象が壊れた!」


 そんなわけで、マルぼんはナウマン象が禁煙できるように、わざわざ機密道具を出してあげることにしました。


マルぼん「こいつは一見『ただ単に禁煙と書かれただけの紙』に見えますが、『絶対禁煙はり紙』という機密道具。この紙を貼ったら、その家の人は絶対に喫煙できない! タバコどころか、普通の煙もだせない」


ナウマン象「よし、そいつをよこせ」


 ナウマン象、さっそく自宅に『絶対禁煙はり紙』を貼ります。


ナウマン象「しかしこの紙切れ、本当に効果があるのかよ。どれ、実験がてら一服……」


憲兵「憲兵である!」


ナウマン象「え!?」


憲兵「先ごろ、我らが偉大なる町長閣下のご子息であらせられるボンソワーレよみひらさか様が、焚き火の煙を吸い込んでむせるという痛ましい事件があった。このような事件を二度と起こさぬため、本日ただいまより、微笑町では一切、煙を出すことが禁止された! 違反したものは収容所行きである!」


ナウマン象「お、おたすけー!」


ヒロシ「ははは。ナウマン象、強制連行だよ。はははは」


マルぼん「たいへんだ、庭で焚き火をしていたママさんが強制連行された!」


ヒロシ「ええ!?」


マルぼん「『絶対禁煙はり紙』の効果が絶大すぎたんだ」


ヒロシ「お、おのれ町長め。ちくしょう、おかあさんの敵をとってやる!」


憲兵「反逆罪で強制連行!」


 マルぼんは反逆の狼煙まで上げることが出来なくしてしまった『絶対禁煙はり紙』の効果は絶大だと思いました。


日記 | 16:23:18 | Trackback(0) | Comments(0)
「名探偵からくりヒロシ事件簿シーズン11 推理編」の巻
ヒロシ「昨日、うちのクラスの山畑さんの給食費が盗まれたんだ」


マルぼん「へえ。でもよかったじゃない。昨日、ヒロシくんは『学校休むぅ。休まなかったら死ぬぅ』とか暴れまわって休んだじゃない。疑われずにすむ」


 ヒロシは千円以上の金を持っているだけで「この人泥棒です」と通報されるくらい
誤解される人物なのです。


ヒロシ「それがさ『どうせ貴様、エージェントかなんかを雇って盗ませたんだろ』とか『用務員さんを買収して盗ませたんだろ』という話になってさ、僕が犯人で確定しちまったんだ。金歯なんて『相談料…30分7万円』のスーパー弁護士まで雇うと言い出すし。なんとかしておくれよ…」


 とことんまで誤解されるヒロシを不憫に思ったマルぼんは、さいきん手に入れた機密道具を使うことにしました。


ヒロシ「なにこれ。杏仁豆腐?」


マルぼん「似ているけど、これは『犯人豆腐』。食べた人に『推理の神』が憑依してその口を借り、大統領暗殺犯だろうがなんだろうが、たちまち犯人を暴き出してくれるんだ」


ヒロシ「へえ。じゃあ、さっそく食してみよう。もぐもぐ。むむむ。きた!」


マルぼん「推理の神さんですか?」


ヒロシ「いかにも。わしの灰色の頭脳は、給食費を盗んだ犯人を光のはやさで
突き止めた



マルぼん「いったい誰が」


ヒロシ「犯人が給食費を盗んだ理由は、おそらく貧しさ。なぜ犯人が貧しいかというと、政府の無能が原因。その政府を支えているのはわれわれ日本人一人一人。つまるところ、われわれ一人一人が犯人ということだ。日本人は罪深い。その罪を浄化するのは簡単だ。我が推理の神教団に今すぐ全財産寄付! さぁ、お電話を!さぁさぁさぁ。早くしないと死ぬよ! 死ぬよーン!」 


『犯人豆腐』、破棄決定。

日記 | 18:00:30 | Trackback(0) | Comments(0)
「ピンチは誰かにアピールできるいいチャンス。自意識過剰ニート」の巻
ヒロシ「僕はもう、一生、部屋からでませんですことよ」


マルぼん「ワ! ひきこもり宣言! どうしたの?」


ヒロシ「占いの本を読んだんだけど、僕の運勢、鬼のように悪いんだ。死ぬらしい。外に出たら死ぬらしい!」


マルぼん「あのな、不幸というのは、自分の努力次第で幸運を掴む最大のチャンスにもなりうるんだよ。逃げてばかりではだめだよ」


ヒロシ「不幸を幸運にする甲斐性など、僕にはない!」


マルぼん「たしかにね。よし。この機密道具を使ってみな。『わざわいてんじてふくとなスイッチ』。不幸な目にあった時、このスイッチを押す。するとその不幸は、幸運に転じる! 不幸であれば不幸であるほど、転じた幸運は大きなものとなる!」


ヒロシ「いざ、悲しみも苦しみもなにもない幸せの国へ!!」


 ヒロシは『わざわいてんじてふくとなスイッチ』を持って外へと飛び出しました。で、飛び出したとこに
トラック。キキー。ドンッ。


ヒロシ「げ、げふ。い、いまだ、『わざわいてんじてふくとなスイッチ』を…ポチッとな」


ママさん「ヒロくーん! 保険会社のキャンペーンで、ヒロくんがアレした時の保険金、倍額になるんだってー!! ラッキー!!」


ヒロシ「ぐふっ」


 家族の幸せはは最大の幸運。やったね。ヒロシくん! マルぼんは『わざわいてんじてふくとなスイッチ』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 21:27:40 | Trackback(0) | Comments(0)
「君はまだ疑うことなく」の巻
テレビ『有名なビックフットの振り返り映像は、近くの病院から脱走した患者ということが
判明し…』


ヒロシ「なんだなんだ。この世界から、次々と謎が消えていくなぁ」


マルぼん「解けない謎が少しあれば、人生はとても楽しくなるのにね。たとえば『ヒロシくんのお父さんは誰なのか』『参観日の旅にやってきて、ヒロシを見ては涙ぐむ老婆は誰なのか』『最近、食事量は減っていなし、特別な運動もしていないのに体重が激減した理由はなんなのか』『小学校以来、まるで交流のなかった友人が、選挙近くになると親しげに電話してくるのはなぜ?』『「金貸してよ。頼むから。頼むから貸して。あ、すんません。あと少しで借りれ…って、その、その銃はいったい…まって…まって…ま…ぎゃー」と電話してきた友人が、それ以来とんと見かけないのはなぜ?』なんて謎があれば、楽しいのに」


ヒロシ「そうだよねえ。なんか謎を作る機密道具ない?」


マルぼん「『ミステリ焼きバーガー』。このテリ焼きバーガーを食えば、適度な謎を体験できるのさ」


ヒロシ「そいつは人生ばら色! さっそく食すぞ。もぐもぐ。うめえー!!」


ママさん「ヒロくん、特に他意はないけれど、たくさんの保険に加入なさい。はい、サイン」


ヒロシ「なんでこんなにたくさんの保険に?」


ママさん「ヒロくん、元気なる薬よ。飲みなさい」


ヒロシ「その薬の瓶、ラベルにドクロマークとか付いているのはなぜ?」


若い男性「ははは。安心してよ。素敵な気分になるお薬さー」


ヒロシ「だれ? なんで母さんと親しげなの? あと、母さん、なんで車のパンフレットなど持っているの?」


 マルぼんは『ミステリ焼きバーガー』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 15:50:44 | Trackback(0) | Comments(0)
「限りなく近くにあるブルー」の巻
 マルぼんとヒロシが町を歩いている時のことでした。


おっさん「そこ行く男子小学生とお連れさん。
このムチで私の尻を叩いてくれないか。もちろん、それなりの
謝礼はするよ」


ヒロシ「(携帯電話を取り出して)もしもし、警察ですか」


おっさん「あーちがうちがう。変態とちがうから」


マルぼん「変態でないとしたら、いったいなんなのです」


おっさん「私にはすごく大切にしているものがあるのです。多少は古くなっているのですが、とてもすばらしく、かけがえのない宝物です。私などにはもったいないほど素晴らしいものです。でも最近、なぜかわからないけど、その宝物が疎ましくて仕方なくなってきたのです。そんな自分に嫌気がさして……」


ヒロシ「だから、そんな薄汚れた自分をムチで嬲ってほしいと」


おっさん「はい」


マルぼん「ようするにあなたは、自分の宝物の大切さを再確認したいわけだ。それなら、これをその宝物とやらにつければいい」


おっさん「これはいったい」


マルぼん「このクスリをつけたものは、たとえどんなにつまらない物でも、その素晴らしさを再確認することができます。さぁ、これをあなたの宝物の素晴らしさを再確認するのです」


おっさん「わ、わかりました」


 マルぼんに渡されたクスリをもって、走り出すおっさん。


ヒロシ「あれはいったいぜんたいどういう機密道具なの」


マルぼん「『トナリノシバフ型ブルー液』。このクスリをつけたものは、どんなものでも持ち主がその素晴らしさを再確認できるんだ」


ヒロシ「ほうほう」


マルぼん「このクスリをつけたものは、まず他人の手に渡る。他人のモノとなったかつての所持品を見たとき、持ち主は無性に切なくなる。そして気づくんだよ、自分が手放してしまったものの素晴らしさを。自分が失ってしまったものの大切さを。『隣の芝生は青く見える』と言うように、他人の持ち物はとても魅力的に見えるだろ。このクスリは、その力を利用して自分の所有物の素晴らしさを再確認できる機密道具なのさ」


ヒロシ「なるほどなー」


 数日後。「なにかおもしろいネタはないか。メシのタネになる話はないか」と、マルぼんとヒロシがカメラ片手に歓楽街を歩いていたら、突然、ギャーという悲鳴が聞こえました。悲鳴のしたほうへ行くと、そこはラブホテルの前。あの時のおっさんが血のついた包丁を持って立っていました。近くでは女の人が青い顔で立ち尽くしており、2人の足元には若い男性が腹から血を流して倒れています。


おっさん「ひ、ひとの女房を……最愛の妻を……俺の宝物を奪いやがって!」


 マルぼんは『トナリノシバフ型ブルー液』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 15:06:23 | Trackback(0) | Comments(0)
「日のあたる場所へ」の巻
ヒロシ「金歯のヤツが、なんか聞いたことのない曲を聞いて、センスの良さをアピールしていたんだよ! くちおしい!」


マルぼん「たぶん、インディーズのバンドの曲だねえ」


ヒロシ「インディーズの曲?」


マルぼん「レコード協会とかに所属していない会社やらアーティストの作った曲だよ。インディーズの映画なんかもあるよ。マルぼんもよく、インディーズのゾンビ映画を観るし」


ヒロシ「う、うらやましい! 僕もインディーズの曲やら映画やらをこれみよがしに人前で聞いたり観たりして、センスの良さをアピールしたい!」


マルぼん「『インディーズボン』。このズボンを穿いていたら、自分にあったインディーズのなにかがきっとみつかる」


ヒロシ「ほんと!?うほほーい!」


 ヒロシは『インディーズボン』を穿いて外へ飛び出しましたが、速攻で車にはねられました。かけつける救急隊員。


救急隊員A「近くの病院、『人手がないからこないでくれ』だって!」


救急隊員B「ええ!? どうするよ!?」


救急隊員「たしかこの辺にもうひとつ、古い病院があったはずだから、そこへ」


 で、その病院へ運ばれるヒロシ。


ヒロシ「痛い痛い…ドクター、僕を助けてください」


ドクター「はいはい。いま、痛み止めの注射をだね…おっと。これはインシュリンだ」


ヒロシ「ド、ドクター。な、なんで注射器を持つ手が、震えておられるので?」


ドクター「打ちかたならってないんだ、僕」


ヒロシ「え」


ドクター「僕は、日本医師会に所属しないインディーズの医者なんだ。大丈夫。これまでもバレなかったから」


 愛読書はブラック・ジャック。


ヒロシ「ぎゃー!!」


 マルぼんは『インディーズボン』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 16:14:27 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシは未来のムツゴロウ!?」の巻
ヒロシ「うわ~ん! マルぼーん!!」


マルぼん「どうした?」


ヒロシ「金歯の親父さんが、わが子を見限って、愛犬のタンクを跡取りに指名することになったらしいんだ」


マルぼん「はてさて、金歯はいかなるポカをしてしまったのやら」

 
 金歯の安否が気にかかる人もおられるでしょうが、彼の臓器は別の人の体内で元気にしているのでご安心あれ!


ヒロシ「で、新跡取りのタンクさまのお披露目会に参加してきたんだ。でもタンク様、僕を見るなりバウバウ吼えて…金歯の親父さん『タンクに吼えられるものは生きたまま埋めます』とか言い出したんだ! で、急いで逃げてきたんだけど、動物に懐かれるようになる機密道具だしてーん!」


マルぼん「『懐き鞠』~。この鞠をついている人の姿を見た動物は、その人に懐きまくる。上手につけばつくほど、より懐くようになるんだ」


ヒロシ「鞠つきなら自身がござる」


 ヒロシは外に出ると、『懐き鞠』をつきはじめました。


ヒロシ「食うものないから靴を食う~石を食う~♪」


 正直どうだろうと思うような歌詞の手鞠歌を歌いつつ、鞠をつくヒロシ。するとどうでしょう。ヒロシの周りに犬(野良)が! 猫(野良)が! 鳥(野良)が! 人(野良)が! たくさんの動物たちが集まってくるではありませんか!


犬(野良)「クゥ~ン…」


猫(野良)「ニャ~ン…」


鳥(野良)「ピピ~ィ…」


人(野良)「お兄ちゃん……」


 甘えた声でヒロシに擦り寄ってくる動物ども。ヒロシの鞠つきは、異様なまでの見事さで、多くの生き物を魅了してしまったのです。


ヒロシ「すごいや。色々な生き物が懐きまくりだよ!」


犬(野良)「がうがうがう!」


猫(野良)「フニャー!」


鳥(野良)「ピギー!!」


人(野良)「殺すぞわれぇ!」


 突然争いだす生き物たち。おそらくは、大好きなヒロシを独り占めにするべく熾烈な戦いを始めたのでしょう。


ヒロシ「ぎゃー!!」


マルぼん「あ、近くの植物のツタがヒロシの首に巻きついてきた!」


ヒロシ「ぐるじい…」


マルぼん「植物だって生きているんだ。友達なんだ。きっと、ヒロシに懐いたんだよ」


 独り占めにしようと、ツタを伸ばしてヒロシを捕獲した植物。絞められるヒロシの首。
 

 ヒロシの苦しむ顔を肴にマルぼんが一杯やっていたそのときでした。どこからかゴゴゴゴゴという音がしはじめ、突然、地面がパカッと割れたのです。


ヒロシ「はわわわわわ!!」


 地面の亀裂は恐ろしいまでのスピードで広がり、あっという間にヒロシを飲み込んでしまいました。


 ヒロシが飲み込まれ、姿を消すと、再びゴゴゴゴという音が鳴り、亀裂はこれまたあっという間にふさがってしまいました。大地は一瞬にして、ヒロシを飲み込んでしまったのです。


マルぼん「あ!」


 マルぼんは空に浮か雲が全てハートの形をしていることに気づきました。


「地球は生き物である」と言った学者さんがいたそうですが、マルぼんも同感です。地球という生き物はヒロシに懐き、ついに彼を独り占めしてしまったのですから。


 マルぼんは『懐き鞠』の効果は絶大だと思いました。


日記 | 15:46:06 | Trackback(0) | Comments(0)
「福袋」の巻
ヒロシ「うほほーい! 近所のゲーム屋で福袋が販売されたから買いに来たぞー!」


金歯「残念! 朕が買い占めたでおじゃる。 無念! ヒロシの分は、ない」


ヒロシ「……」


マルぼん「そんなわけで、福袋を買い逃したわけかい」


ヒロシ「金歯ハ僕ガ死ナス」


マルぼん「落ち着けよう。そうだ、これをやろう『福袋シール』。このシールを貼れば、どんなものでも福袋になるよ」


ヒロシ「ほんとに? たとえば、隣の家の前に放置されていたゴミ袋でも?」


マルぼん「もちろん。とりあえず、そのゴミ袋とやらにこいつを貼りに行こうか」


 マルぼんとヒロシは隣家の前に転がっていたゴミ袋にシールを貼りました。で、ゴミ袋を開けてみると。


ヒロシ「なんだ、ゴミしか詰まっておらんよ」


マルぼん「あ、やばい。家の人がでてくるぞ。隠れろ!」


ヒロシ「……」


マルぼん「どうした」


ヒロシ「今出てきた隣の家の人、すげえ美人だったな」


マルぼん「そうだね」


ヒロシ「このゴミさ、隣の家の前にあるということは、あの女の人のだしたゴミだよね」


マルぼん「そうだね」


ヒロシ「……あの人の、ゴミ。あの人の、出したごみ。あの人の生活の、残骸」


マルぼん「……」


ヒロシ「……」


マルぼん「……どうした」


ヒロシ「福だ。福が詰まっておった。あひゃ、あひゃひゃひゃ!」


 ヒロシってば、上気した顔でゴミ袋を抱きしめると、ものすごい勢いで自分の家へ。で、部屋に篭ってでてきませぬ。


 マルぼんは、単なるゴミ袋も福袋に変えてしまった『福袋シール』の効果は絶大だと思いました。
 

日記 | 14:36:13 | Trackback(0) | Comments(0)
「人間アクセス解析」の巻
あらすじ

金歯一族への謀反を企てた組織が壊滅し、生き残ったメンバーも捕獲され、市中引き回しの上、打ち首獄門という沙汰となった。マルぼんとヒロシは、面白半分で市中引き回しを見に行ったのですが、はてさてどうなることやら。



ヒロシ「ああ。引きまわされているな。ははは」


罪人A「あ。大沼じゃないか」


ヒロシ「え、どなた!?」


罪人A「久しぶりだよなぁ。まぁ、俺、もうすぐ逝くけどさ。涅槃で待っているな」


ヒロシ「誰!? 誰!? どなたなの!?」


処刑人「いつまで話しておる!」


罪人A「じゃあな」


ヒロシ「誰だったんだ!? あいつ、僕の知り合いだったの!? 忘れようとしても思い出せない!! なんとか、なんとかしてー!!」


マルぼん「はい、『人間アクセス解析機』このマシーンを自分の脳につなげば、接触した人のプライベート情報がわかるんだ。たとえその人が見ず知らずの人でも、プライベート情報がわかる優れものさ」


『人間アクセス解析機』でヒロシの脳を調べてさっきの罪人を調べるマルぼん。


マルぼん「さっきの罪人の名前は、高月コモルさんだって」


ヒロシ「あ。昔の同士だ」


マルぼん「覚えがあったの?」


ヒロシ「昔色々やっていたときのね、知り合いだ」


 と、そのときでした。


黒衣の人「死ねええええええええええん」


ヒロシ「ワ!? ぎゃー!!」


 刺されるヒロシ。逃げる黒衣の人。


ヒロシ「う、ううう」


マルぼん「大丈夫?」


ヒロシ「痛い痛い…」


マルぼん「今、『人間アクセス解析機』を使用して、黒衣の人間の身元を調べてあげるから」


ヒロシ「それよか救急車。それよか」


マルぼん「えっと。黒衣の人の名前はだね……」


 ここで『マルぼんと暮らす』お正月プレゼントコーナーのお知らせです。ヒロシを刺した黒衣の人の正体を考えてください! 『これだ』と思う人を思いついたら、山とかで修行してテレパシー的なにかを身に付けて、「住所」「氏名」「年齢」「電話番号」「あなたがおもいついた黒衣の人の名前」「金になりそうな誰かの弱み」などをマルぼんの心に直接ご報告ください。正解者の中から抽選で10名に、500円分の特製クオカードを送ります! 
当選者の発表は、そのうちこのブログで行いたいと思います!


 

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日記 | 21:05:48 | Trackback(0) | Comments(0)
「思い出せ、あの頃」の巻


ナウマン象「ほら、ヒロシ。火のついたタバコだよ」


ヒロシ「ワ!? ひーごめんなさい! ごめんなさい、もうイタズラしないから、やめとーせーおかーさんーうへー!!」


 ヒロシは、ママさんと火のついたタバコという組み合わせに、たいそうなトラウマをもっているのです。なお、これ絡みでママさんは今、獄中です。


ヒロシ「ということがあったんだ!」


マルぼん「人様のトラウマを利用していじめを行うとは、ナウマン象非道なり!!」


 ひさしぶりに怒ったマルぼんは、ナウマン象をこらしめるべく『タイガーホース』という機密道具を用意しました。


ヒロシ「虎柄の、ホースじゃないの」


マルぼん「しばらくこのホースを見つめてみな」


ヒロシ「…やめとーせー!! おかーさーん!! いやー!!」


マルぼん「このホースの虎柄を見ていると、心の底に眠るトラウマが強制的に思い出されるんだ」


ヒロシ「よし、こいつでナウマン象に復讐や」


マルぼん「効果は保障するよ、なんせ5千万円もした機密道具なんだ。闇金に金借りて、買ったんだぜ」


闇金の人「ちわーす。利息がついているので、借金は3億円になってまーす。かえせーかえせー」


ヒロシ「こりゃあかん。来世に期待や。このホース、ちょうどいい長さだな」


 しばらく後。ヒロシ宅を訪ねる男がひとり。


ナウマン象「ヒロシー。ナウマン象さまが、わざわざいじめにやってきてやったぜー。って、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


 苦しみを隠さない、ものすごい形相で来世へと旅だったヒロシの亡骸。その一部始終を見たナウマン象は、恐怖で失禁。紐を見ると、体の震えが止まらないなど、生活に支障がでるようになったそうです。今では、自然に囲まれた静かな静かな場所にあるところで、社会復帰にむけて努力しているようです。町で見かけたら、「がんばれ! 男の子!」的な励ましの声をかけてあげたら、私としてはうれしい限りです。めでたしめでたし。完。

日記 | 20:34:15 | Trackback(0) | Comments(0)
「親戚集まれ金よこせ」の巻
ヒロシ「え!? まさしおじさんこないの!? シャブ郎おじさんも!? メアリーおばさんもだって!? ゴンザレス氏も!? へらちょんぺ兄さんも!? ゴメス艦長も!? なんてこった! 親戚だれも来ないよ!! お年玉がまるでもらえない!!」


 ヒロシに多額の現金を貸していたマルぼん。お年玉がもらえないのなら、借金が返済されないおそれもあります。


 それだけはご免こうむりたいので、機密道具の登場です。


マルぼん「『よっといでのれん』。こののれんを玄関先にかければ、キミの望むお客さんがたくさん来るようになる! 裏の部分に書くところがあるから、ここに『親戚』と書けば、親戚が大挙しておしよせてくるぞ」


 マルぼんは玄関先に『よっといでのれん』をかけました。


ヒロシ「わーいわーい!! うっ」


マルぼん「ヒロシ? どうした、ヒロシ。ヒロシーーーーーー!!」


 その夜、親戚が大挙して押し寄せてきました。喪服を来た、親戚の皆さんが。

日記 | 21:51:42 | Trackback(0) | Comments(0)
「正月から妊娠の話」の巻
 正月なので、テレビを観ているヒロシとマルぼん(居候なので毎日奴隷のようにこき使われている)です。


テレビ『2日目のカレーがおいしいのは、カレーが熟成されるからで…』


ヒロシ「へえ。カレーが熟成したらおいしいなら、人間も熟成させたらよい人間になるかもね。ちょうど母さんが妊娠しているけど(父親不明)、お腹の赤ちゃんを熟成させるとかできるの?」


マルぼん「わかんないけど。なんでもかんでも熟成させることができる粉薬ならあるよ」


 マルぼんとヒロシは、朝から一升瓶を抱えて見知らぬ男性(パパさん候補)と一緒に寝ているママさんに、粉薬を溶かした水を注入しました。


ママさん「う。生まれるー!!」


 産気づくママさん


ヒロシ「やた! 僕も弟(妹)の誕生日は正月だ! お年玉と誕生日プレゼントは兼用だ! さまあみろい!」


 救急車でママさんは病院へ運ばれ、さっそく出産。生まれたのは男の子でした。


助産婦「元気な……おじいさんですよ!」


男の子「ふがふが…ママ…飯はまだかい…飯は…フガフガ」


 とても元気な、熟成しすぎた男の子でした。

日記 | 21:51:18 | Trackback(0) | Comments(0)
「いわく、君に決めた!」の巻
ヒロシ「うわーん」


マルぼん「どうしたの?」


ヒロシ「あのね、大晦日は金歯たちと『町内のいわくつきの建物めぐり』をしていたんだけどね」


マルぼん「貴様ら発狂しているの?」


ヒロシ「で、僕は数年前、住んでいた家族が行方不明になった家をみんなに紹介したんだけど」


マルぼん「なんでそんなの知っているの?」


ヒロシ「金歯のやろう、金の力ですげえ『いわくつきの建物』を作り出して、それでみんなの話題をかっさらって
いきやがったんだ!」


マルぼん「……」


ヒロシ「まず、あらかじめ用意した建物に、金の力でたくさんの人を集めて、刃物や銃器を用いて」


マルぼん「聞きたくないですー」


 こうしてマルぼんは、つけたものにスゲエいわくの付く機密道具『いわくあり毛』を用意しました。これをつければ、なんのいわくもない新築マンションも『生き死にに関することとかが色々あったいわくつきのマンション』にはやがわり。


ヒロシ「すごいや。これで家をいわくつきの建物にして、金歯たちの鼻を明かしてやろう!」


 さっそく金歯たちを呼びに、外へと飛び出したヒロシでしたが。


マルぼん「あ! 床においてあった『いわくあり毛』をふんずけたな!」


ヒロシ「げええ。足の裏から離れないぞ!?」


マルぼん「1度ついた『いわくあり毛』は絶対に外れないよ」


ヒロシ「どうなるの!? 僕どうなるの!?」


マルぼん「いわくがつくんだ。君に」


ヒロシ「なんだと! なんて道具をだしてくれたんだ! このオタンコナス! 腐れ明太子!」


マルぼん「ところでキミ、老女ばかり連続で襲うという畜生以下の所業を繰り返していたってほんと?」


ヒロシ「はぁ!? なにいってんの!? そんなことするわけないだろ」


マルぼん「三丁目の、中村さんの未亡人をつけまわしているとか」


ヒロシ「身に覚えないよ!」


近所の人「ひそひそ。大沼さんとこのヒロシさんてば」


近所の人「まあまあ。ひそひそ。最低ねー」


ポリスメン「もしもし。近くで不審な男が幼女に『駅はどこですか』と尋ねる事案があったんですよ。別に疑っているわけではないんですけど、署までご同行していただけませんか。いや、マジで疑ってないですから。いや、本当」


近所の人「大沼さんのご子息が犯人に違いないわ! しけい! きょっけい! 大辟罪!」


 こうしてヒロシにいわくがつきました。マルぼんは『いわくあり毛』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 21:37:58 | Trackback(0) | Comments(0)

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