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大沼ヒロシ

Author:大沼ヒロシ
大沼ヒロシと申します。ブログはじめたての初心者です。どうぞよろしく。

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「ナウマン象VS関西のカッパーフィールド」の巻
 今日はナウマン象が自慢の手品を披露する会が開かれました。


 ナウマン象の手品は、発作的に墓の下まで行きたくなるようなほど下手なのですが、そこらへんを歩いているイヌを生きたまま喰らうナウマン象の暴力が恐ろしく、みんな「最高!」「感動した!」「抱いて! 強く抱きしめて!」と絶賛し、したくもないスタンディングオベーションを強要されているのです。というか、死ねばいいのに。ナウマン象のやつ。


ナウマン象「今宵、貴様らを感動の渦のなかで溺死させる奇跡のイリュージョンはこれだっ! 『人体消失』。不思議な呪文を唱えれば、あっという間に俺の体が消えてしまう! では行くぞ! カネカネキンコサッサトダシテ
カネカネキンコ
はい、消えました!!」


 当然ですが、消えていません。普通に見えています。ナウマン象の体。それでもマルぼんたちは、まるで消えているかのような対応をしなければなりません。生きるため家族のため。と、そこへ、今回の会に招待されていなかったヒロシがやってきて


ヒロシ「あ、いたいた。ナウマン象。お袋さんが探していたよ」


ナウマン象「あ?」


ぼこすかぐちゃべちゃぐさっめりっ 


ヒロシは星になりました。


ナウマン象「誰も俺の姿が見えないのだ。この隙に」


 ナウマン象はマルぼんのお尻を触ってきました。


マルぼん「や、やだ!?」


ナウマン象「おかしいな、俺の姿は見えないはずなのにー。おーかーしーいーなー(ヒロシの亡きがらをチラッとみながら)」


マルぼん「くっ…!?」


 マルぼんは、ただ屈辱に身を歪めるしかなかったのです。明日のため。未来のため。


 辱めをうけたマルぼんは怒り心頭でっす。それからそれから。


マルぼん「屈辱屈辱!! ナウマン象死なす!!」


ヒロシ「よし、あれ使おう。青酸カリ!!」


マルぼん「そんな現実的なアイテムは使えないよう。


マルぼんらしく機密道具で死なす!」


ヒロシ「なるほど」


マルぼん「『種無し手品の種』。これを飲んだ人は、手品がうまくなるんだ。こいつ飲んで手品が上手になって、ナウマン象に恥をかかせて憤死させてやる!!」


ナウマン象「いいものもっているじゃないか」


マルぼん「!!」


ボコスカズガッボキッドガッグチャッ


 種は奪われました。ナウマン象、奪った種を飲み込んで……


ナウマン象「ごくん。がはは。これで俺様はいつもよりもすごい手品の使い手になったワケだな。がはは」


通りすがりの少年「貧乏人は石を食え~♪ 石を食え~♪」



ナウマン象「そこの少年! 俺様のイリュージョンをみたくないか!?」


通りすがりの少年「イリュージョン?」


ナウマン象「どんなものでも消してしまう奇跡のイリュージョンさ」


通りすがりの少年「なんでも消し去るだって!? おじさん、僕についてきて!!」


ナウマン象「な…お、おい少年!」


 少年はナウマン像を連れて町内の病院へと行き、ある病室へと入りました。病室には、やせた女性が寝ています。


通りすがりの少年「ママだよ。悪い病気なんだ……」


ナウマン象「……」


通りすがりの少年「奇跡のイリュージョンでなんでも消せるんでしょ! ママの病気を消してよ!!」


 少年ひとりの笑顔すら見ることのできない己の無力さに、大ショックなナウマン象。自殺して果てました。めでたしめでたし。




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日記 | 16:25:14 | Trackback(0) | Comments(0)
「大逆転! 永遠に続く快楽!」の巻
マルぼん「ヒロシ! おい、ヒロシ! 絶対に儲かるすばらしい投資話を耳にしたぞ! 全財産、マルぼんに
託して!!」


ヒロシ「無理です、無理。無理無理」


マルぼん「なんでさ。この前、お小遣いもらっていたろ」


ヒロシ「あの金なら、小豆相場にすべてつぎ込んだ!!」


マルぼん「バッカじゃなかろうか!!」


 貯金などせず、金を湯水の如く使うヒロシ。なんという愚か者。こいつは楽して儲けることしか考えていない。なんという愚か者。


 マルぼんは貯蓄の大切さを理解させるため『アリとキリギリイス』という機密道具を出しました。


 このイス型機密道具は、座ることによって『なにかを貯蓄することで、至高の快楽を得ることのできる体質』に体を改良してしまうのです。


マルぼん「貯めれば貯めるほど、快楽は大きくなるんだ」


ヒロシ「あ、う。ほんとだ。なんか、なんかせつない……」


マルぼん「ほら、この貯金箱に10円を入れてごらん」


ヒロシ「こ、これは…これはー!! う、ううう。貯金最高ー!! 貯蓄最高ー!!!!」


 こうしてヒロシは、貯蓄という快楽の下僕となったのでした。そして…


ママさん「ヒロくん、朝よ。そろそろ学校へ行かないと」


ヒロシ「行かないよ、僕、学校行かないよ」


パパさん「なんだと、このろくでなし!! びしっびしっ(顔にしつけをした音です。家庭内暴力ではありません)」


ヒロシ「僕、この前のテストでカンニングしたよ」


パパさん「なんだと、このひとでなし!! びしっびしっ(顔にしつけをした音です。しつこいようですが、家庭内暴力ではありません)」


ヒロシ「僕、背中に『ルナちゃんは俺の惚れている』という文字を彫りましたよ」


パパさん「なんだと、この将来に希望なし!! びしっびしっ(顔にしつけをした音です。人の家庭のことにかまわないでください)」


ヒロシ「うう…」


マルぼん「おい、ヒロシ。なんでわざと親に怒られるようなことばかりするんだよ。もう、学校や病院も『こけた時にできた傷』じゃごまかせないぞ」


ヒロシ「う、うへへへ…」


マルぼん「!! この目!! この目は、快楽を貪っている男の目だ!! 『アリとキリギリイス』の効果だな!? おまえ、なにを貯めている、金じゃないな…あ、そうか…そうか…」


マルぼん「ストレスだな!!」


 ヒロシはびしびしと自分の体を叩き始め、マルぼんの言うことなど聞いていませんでした。

日記 | 16:11:28 | Trackback(0) | Comments(0)
「あなたの町に、やっかいもの現る!」の巻
 マルぼんが公園へ遊びに行くと、全裸で四つん這いになったヒロシがナウマン象に鞭打たれていました。ひとつの愛の形だな温かく見守ろうとか思っていたんですが、愛は関係ないらしく、ナウマン象曰く「子分にするべくヒロシを鍛えている」のだそうで。


ナウマン象「昨今の少子高齢化のせいで、俺たちガキ大将の子分になる子供も減っているんだよ。ガキ大将は、より優秀な人材を子分にしようとやっきになっているんだ。俺も目をつけているヤツが何人かいたんだけど、ほかのガキ大将に青田買いされてしまってよう……。こうなったら、ダメなやつでも我慢して子分にするしかなくてな」


ヒロシ「きみには『暁のスナイパー』だの『陸の殺人人魚』だの『栃木の人間コンピューター』だの『平成の大久保清』だの『トラウマ制作請負人』だの様々な異名をもつ子分がたくさんいたじゃないか。あいつらはどうしたの」


ナウマン象「卒業して故郷に帰ったり、就職が決まったりして全員辞めたんだよ」


ヒロシ「マルぼん、僕、ナウマン象の子分なんていやだよ。なんとかしてよ」


マルぼん「仕方ないな。ようするに、他のガキ大将に青田買いされる前に、優秀な人材を確保すればいいわけだ。
こいつを使ったらどうだろう。『素質探知機』。優秀な素質のある人間に近づくと、音を鳴らせて知らせてくれる機密道具。『○歳以下の人間にだけ反応する』など、年齢設定が可能だからこいつで、他のガキ大将が目をつけていないくらい幼い子供から優秀な素質のヤツを見つけ出して、さっさと子分にしておけばいいんだ」


ナウマン象「ようし!」


 ナウマン象、「5歳以下の人間にだけ反応」と設定した『素質探知機」 片手に町をうろつきます。


ナウマン象「おおっ! 『探知機』が鳴り始めた! 近くに優秀な素質を持ったやつがいるんだ! スカウトせねば!」


 きょろきょろとあたりを見まわすナウマン象。


ナウマン象「わかった! あそこに入っているんだ!」


すぐ近くを妊婦に近づき、その腹に向かって


ナウマン象「俺と天下を取らねえか!」


妊婦「な、なんですか、YOUは!」


ナウマン象「俺と、天下を」


妊婦「ヘルプミー!」


 駆けつけた警官に連行されたナウマン象は色々と鑑定されて、「このままじゃ、近い将来、色々とやらかしそうだ。今のうちになんとかせんと」と、山奥の施設へ連れて行かれました。


 マルぼんはナウマン象まで青田買いされてしまうようにした、『素質探知機』の効果は絶大だと思いました。



日記 | 17:45:22 | Trackback(0) | Comments(0)
「さよならマルぼん(もうくるな)」の巻

マルぼん「ヒロシくん、マルぼんは未来の世界へ帰還するよ」


ヒロシ「な、なんだって!? なんだってー!?」


マルぼん「マルぼんは、色々ともう駄目なんだ。未来の世界で静養しなければならなくなった」


ヒロシ「まって、まってくれよ! 行かないでよ、僕に1人にしないでくれよ!」


マルぼん「本当に、そう思っている?」


ヒロシ「当たり前だろ! 僕たちは、親友だ!!」


マルぼん「その言葉を聞きたかった。…これを」


ヒロシ「これは…なにかの苗?」


マルぼん「『カ苗』。強い想いを抱き、この苗を成長させきると、どんな願いもかなう」


ヒロシ「これを育てきれば、マルぼんと再会できるんだね?」


マルぼん「うん」


 その夜、マルぼんは未来の世界へと帰りました。


 母さんも父さんもルナちゃんもナウマン像の金歯も、みんなマルぼんのことを忘れていましたが、僕は忘れていませんでした。マルぼんが帰った日から、僕はずっと、『カ苗』の世話をしています。「はやく大きくなれ」と願いながら。


 そして時は流れて。


 仕事をしていると、電話があった。春子に付き添ってくれているルナちゃんからだった。


「春子さん、陣痛はじまったよ!!」


 その時が、きた。僕が父親になるときが来たのだ。


 上司に事情を説明した後、僕は会社を出た。犯罪スレスレのスピードで車を走らせ、病院へと向かう。


「大沼さん、はやく、分娩室へ!!」


 病院に着くなり、看護師が早口でまくしたててきた。分娩室の場所は知っている。僕は走った。


「あ、う、ヒロシ…」


「春子!!」


 分娩台の上で汗だくになり、苦しそうに喘いでいる春子。


「がんばれよ、がんばれ。僕は、ここにいるから」


 それしか言えなかった。


「う、うう。な、苗は?」


 苗。春子と知り合う前から、僕が育てていた苗のことだ。なんで育てているのは思い出せないけど、とにかく大切に育てていた苗。


「そんなもの、今はどうでもいいだろ」


「で、でも、ヒロシの大切な、苗でしょ」


「そりゃ大切だけど、今は、春子と…子供のほうが大切だ!!」


 必死で覚えたラ・マーズ法を発揮しながら、僕は春子と子供の無事を願った。短いようで長い、長いようで短い、そんな一瞬だった。


「生まれ…生まれました!! 女の子ですよ!!」


「女の子、春子、女の子だっ!!」


 取り上げた我が娘を看護士から受け取る。


 僕に似ているのか、春子に似ているのか。


「さぁ、顔を見せてくれ!!」


「久しぶりだね、ヒロシくん」


 気の弱い人が見たら石化しそうな顔をし、鼻血がでそうなくらいの異臭を放ちながら、娘は……いや、マルぼんは言った。僕は『カ苗』の効果は絶大だと思った。


日記 | 20:05:45 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシ、仏像を父と呼ぶ」の巻
ママさん「この人が新しいパパよ」


マルぼん「人って…これ、単なる仏像じゃないですか! ママさん、人と仏像は夫婦になれませぬ」


ママさん「なら、2人で死ぬ」


マルぼん「ちょ、ちょっと待って! ヒロシ! ヒロシ! ママさんを止めて! って、あいつ、今外出しているんだった!」


 マルぼんはいそいで、ヒロシの携帯電話に連絡をいれました。すると、ヒロシの机の引き出しの中から着メロが。あの野郎、携帯電話を携帯していなかったのです。


ママさん「生まれ変わったら、一緒になろうね」


 部屋に火を放ち、仏像とともに炎のなかに消えるママさん。炎の中からは笑い声が聞こえましたが、それはどこかせつなかったのでした。


マルぼん「貴様が携帯電話を携帯しないから、町の人々が今後一切口をつぐんでしまうような大惨事になっちまっただろうが!」


ヒロシ「僕は、携帯電話を携帯しない人間として、僕らしく生きて僕らしく老いて僕らしく死ぬと心に誓っているんだ」


 あやしげな理想を掲げられても、携帯電話を携帯してくれないと不便でしょうがありません。マルぼんは「携帯電話につけると特殊な波動を発し、どんな人でも肌身離さず、携帯電話を常に携帯するようになるストラップ」という機密道具を取り寄せて、ヒロシの携帯電話につけました。


ヒロシ「ひぃ!?」


マルぼん「どうした」


ヒロシ「今、今携帯電話が、勝手に作動したんだ。勝手にメールを送ろうとした…」


マルぼん「気のせいだよ」


ヒロシ「そんなわけあるか。間違いなく、勝手に動いた。『死ね』といった悪口とか、相手の信じる宗教をこけおどすような文句とかを勝手に打ってメールをつくり、片っ端から送信しようとしていた! ぼぼぼぼぼ僕の交友関係をズタズタにするつもりなんだ。おのれ、おのれ、邪悪な携帯電話め、破壊してくれる。は、だめだ。破壊したら、あやしい電波を撒き散らすに違いないぞ。電波はやめろ電波はやめろ電波はやめろ。そうだ、監視だ、監視してやる。監視して、内部に潜む邪悪な存在を突き止めてやる! やる! やるー!! 電波はやめろ電波はやめろ電波はやめろ。電波はやめろ電波はやめろ電波はやめろ。電波はやめろ電波はやめろ電波はやめろ。電波はやめろ電波はやめろ電波はやめろ。」


 こうしてヒロシは、メシ時も風呂時もトイレ時も肌身離さず携帯電話を携帯するようになりました。もちろん、病室でも。 マルぼんは「携帯電話につけると特殊な波動を発し、どんな人でも肌身離さず、携帯電話を常に携帯するようになるストラップ」の効果は絶大だと思いました。


日記 | 21:03:05 | Trackback(0) | Comments(0)
「開かずのアレ」の巻
ヒロシ「むほ!?」


マルぼん「どうしたの、ヒロシくん」



ヒロシ「机の引き出しに入れておいた、秘蔵のコレクション(ネットオークションで落した、アイドルの毛とか爪とか)が、いつのまにかすべて奪いさられていたんだ!」


マルぼん「引き出しに鍵でもかけていればいいのに」


ヒロシ「そんなお金ないよう。なんかよい、機密道具ない?」


マルぼん「『パスワード設定機』。こいつを使えば、開いたり開けたりするものならどんなものにでもパスワードを設定できる。正しいパスワードを入力しなければ、開かなくなる」


ヒロシ「?」


マルぼん「とりあえず使ってみるか」


パスワード設定機「なににパスワードをかけたいのですか?」


ヒロシ「えっと、机の一番上の引き出し」


パスワード設定機「パスワードにする言葉を入力してください」


マルぼん「ここで入力した言葉がパスワードになる。他の人にばれにくい、できるだけ長い言葉がいいな」


ヒロシ「『象は、餌がもらえると思って、飼育員の前で芸をしました。「もう、いい。もういいんだ。芸をしても餌をあげることはできないんだ。やめるんだ」しかし象は、芸を止めようとしませんでした。それから息を引き取るまでの3日間の間、象は芸を止めようとしませんでした』これでいい?」


パスワード設定機「設定完了しました」


ヒロシ「あ。引き出しが開かなくなったぞ」


引き出し「パスワードをどうぞ」


マルぼん「さっきのパスワード」


ヒロシ「『象は、餌がもらえると思って、飼育員の前で芸をしました。「もう、いい。もういいんだ。芸をしても餌をあげることはできないんだ。やめるんだ」しかし象は、芸を止めようとしませんでした。それから息を引き取るまでの3日間の間、象は芸を止めようとしませんでした』。あ、引き出しが開いた!」


マルぼん「パスワードを設定したものは、パスワードを音声入力しない限り開かないのさ」


ヒロシ「これは便利な機密道具だね。開いたり開いたりするものなら、どんなものでもパスワードを設定できるの?」


マルぼん「うん」


ヒロシ「よし、大切なものがはいったところに、パスワードを設定しまくってやるぞ」


 それから時は流れて


マルぼん「ヒロシ、病院から電話だ! いよいよだって!」


ヒロシ「そ、そうか、いよいよか!」


 使っていた「パスワード設定機」を放り出し、病院へと向かうヒロシ。ついていくマルぼん。


看護師「大沼さん、はやくはやく! こちらへ」


ヒロシ「は、はいです!」


 処置室へ飛び込むヒロシ。


ヒロシ「ふう~ふう~」


マルぼん「落ち着けよ、この日のために練習しただろ」


ヒロシ「そ、そうだった。マルぼんに出してもらったんだったね、ラマーズ法練習機」


 処置室の分娩台の上では、ヒロシの妻であるルナちゃんが新たな命を誕生をさせようとがんばっています。ところが。


医師「開かないぞ」


看護師「なんですって」


医師「開かない。閉じたままなんだ。このままじゃ、このままではでてこない!」


???「パスワードを入力してください」


マルぼん「ヒロシ、おまえ、ルナちゃんにまでパスワードを」


ヒロシ「だって。だって、どこに妊婦を狙う猟奇殺人犯がいるかもわからないんだぞ。心配で、ボク心配で。で、でもパスワードは記憶しているから大丈夫! 『象は、餌がもらえると思っていて、飼育員の前で芸をしました。「もう、いい。もういいんだ。芸をしても餌をあげることはできないんだ。やめるんだ」しかし象は、芸を止めようとしませんでした。それから息を引き取るまでの3日間の間、象は芸を止めようとしませんでした』」


???「パスワードが違います」


ヒロシ「そんなバカな!? 『象は、餌がもらえると思っていて、飼育員の前で芸をしました。「もう、いい。もういいんだ。芸をしても餌をあげることはできないんだ。やめるんだ」しかし象は、芸を止めようとしませんでした。それから息を引き取るまでの3日間の間、象は芸を止めようとしませんでした』!」


???「パスワードが違います」


 マルぼんは「パスワード設定機」の効果は絶大だと思いました。

日記 | 18:23:02 | Trackback(0) | Comments(0)
「すきすきすきすきあいらんど」の巻
金歯「ああ、朕は朕だけの島がほしいでおじゃる」


 最近、南の島への憧れがつのり、自分だけの『島』がほしくてしかたない金歯です。


ヒロシ「金を持っているんだ。自分で買えよ」


金歯「金はあるでおじゃる。でも、買える島がないのでおじゃるよ…目をつけていた島は、某国の核実験に使用されて住める状態ではないでおじゃるし」


マルぼん「『環境コーディネートマシン』。自分の周囲の環境を、自分の好きなようにかえることができる機密道具さ。たとえば、『花に囲まれて暮らしたい』と入力すれば、家の庭に花が咲きまくったりする。この機密道具に『どこかの島で暮らしたい』と入力すれば、いつかかならず、どこかの島で暮らせるようになるだろう」


 さっそく金歯は、この機密道具に『どこかの島で暮らしたい』と入力しました。


ルナちゃん「たいへんよ、金歯コンツェルンで幹部によるクーデターがおこったって。金歯一族は全員追放だって!」


 それから数年後。某所のボロアパートの一室で、死後数週間たっているとみられる男の遺体が発見されました。身元は、この部屋の住民であるK氏。昔は金持ちだったK氏ですが、亡くなったときは42円しか持っていませんでした。交流がなかったせいか、近所の人は遺体が発見されるまで誰一人K氏が亡くなったことに気づいていなかったのです。

 K氏のかつての友人も、落ちぶれた彼とは距離を置いており、訪ねて来る人はほとんどいなかったそうです。


 ある人は言いました。「まるで陸の孤島だね」と。


日記 | 18:23:32 | Trackback(0) | Comments(0)
「みんな僕の悪口を言ってるだろ……お母さん以外、みんな敵だ」の巻
 今、微笑町では丑の刻参りが大ブレイク!


 老いも若きも男も女も、お気に入りの木を見つけては、五寸釘とワラ人形(きらいな人の髪の毛とかつめとかアレとか入り)をお供にハッスルハッスル!


 マルぼんたち微笑町のろくでなし共の黒いアイドルことルナちゃんも、愛する尊師の教えも無視して、このブームに乗りまくり! でも


ルナちゃん「私より幸せな人間、全滅だぁ。全滅だぁ」


 ルナちゃんの見初めた木は、ヒロシ宅の庭の木だったのです。

 
 毎夜のように続くルナちゃんの丑の刻まいり。最初は「ルナちゃんの『死ね』発言萌え~」「例の尊師もしらないようなルナちゃんのどす黒い一面萌え~」「ルナちゃんと結婚できる機密道具だして!」と、まるで快楽が半世紀続くバラダイスにいるかのように恍惚とした表情を浮かべていたヒロシですが、そのうち「眠れない」「ルナちゃんが襲ってくる夢をみた」「死にたい」「あ、あれはおばちゃん。僕も天国に連れてって!(おばあちゃん「てめえ、天国に来られると思っているの笑)」)「あへあへあへへへへ……」などと、専門の医師にしかわかんないことを口走りだしたので、マルぼんとっても不安です。


マルぼん「あれ、一応ヒロインだぜ。なんとかしようよ」


ヒロシ「やだね」


マルぼん「じゃあ、せめて悪口を言って、憂さ晴らしでもしようや。むかつくだろ」


ヒロシ「下手なことを言って、ルナちゃんの耳に入って嫌われたらいやだもーん」


マルぼん「この鍋料理を食してみなさい」


ヒロシ「冬場に、取り憑かれたように食べたからなぁ。鍋料理はもうこりごりだ」


マルぼん「まぁいいって。食べてみなって。食べろよ。さぁ、口をあけろ! その醜い口を!! さぁ! さぁ!!」


ヒロシ「んごっんごっ」


 ヒロシの口に鍋の具を、強引に押し込むマルぼん。


ヒロシ「な、なにをするんだ! この、どこのドブから生まれたかもわかんないきもい生き物め!」<


マルぼん「この鍋の具は『バッシン具』。食したら、どんな罵詈雑言を言っても、相手に嫌われなくなるんだ」


ヒロシ「そういえばさきほどもマルぼんのことをバカにした時、カケラも心が痛まなかった!」


マルぼん「うふふふ」


ヒロシ「よし、もっともっと『バッシン具』を食べて、ルナちゃんをバッシングだっ。もふもふもふ(←食べる擬音)」


マルぼん「ああ…食べすぎだよ、一応医療品だから食べ過ぎたら副作用が」


ヒロシ「ぶべらっ」


 さくっと吐血して倒れるヒロシ。『バッシン具』は確実にヒロシの体を蝕んでいたのです。ヒロシ危篤の一報を聞いて、ルナちゃんはじめ、いつもの仲間たちが駆けつけました。


ルナちゃん「ヒロシさん」


 今回の騒動のきっかけは、ルナちゃんの丑の刻参りにあります。それさえなかったら、自分はこんなことにならなかったのでは。死にゆくヒロシの心に、ふつふつと怒りが湧いてきました。


ヒロシ「…ル、ルナちゃん、死…ね」


 少しでも恨みを晴らすべく、ヒロシは最後の力を振り絞って、ルナちゃんの悪口を……


ルナちゃん「ああ、錯乱しているのね…」


ヒロシ「ば…いた…ルナちゃん…ば…い……た」


ルナちゃん「ヒロシさん、意識がもうろうとして、珍妙なことを口走って……かわいそうに。しっかりして。しっかり!!」


ヒロシ「あ、はは…すごいや。『バッシン具』……悪く言っても……ルナちゃん…怒ら…な……い」


 マルぼんは『バッシン具』の効果は絶大だと思いました。


日記 | 12:38:19 | Trackback(0) | Comments(0)
「暑い」の巻
ヒロシ「3月だというのにこの暑さ。これはあれか。自然を、地球をないがしろにしてきた我々愚かなる人類への警鐘か警告かそれとも復讐なのか」


マルぼん「ようするに」


ヒロシ「うちには冷房ないから、その、涼しくなる機密道具を」


マルぼん「『冷棒』」


ヒロシ「なにこれ。ただの棒やん」


マルぼん「この棒を握り、ひたすら『涼しくなれ』と念じるんだ。その念が強ければ強いほど、この棒は冷えてくる」


ヒロシ「よ、よし。スズシクナレスズシクナレ…」


テレビ『友の祈りが、怒りが、俺を強くするー!! うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』


マルぼん「お気に入りのアニメ『どれいバトラー かける』だよ。金で集めたどれいを戦わせる『どれいバトラー』になったかける少年が、一流どれいバトラーになる様子を描いた作品。毎回のようにある熱い展開(人が死ぬ)で、一部のアニメファンに人気なんだ。今回は、主人公の従兄弟の知り合いが、非業の死を遂げたの」


ヒロシ「消せよ。念じられないだろ」


マルぼん「断るね」


ヒロシ「ナンだと貴様!」


 思わずマルぼんの頭部を、持っていた『冷棒』で殴るヒロシ。マルぼんは動かなくなりました。


ヒロシ「そ、そんな。そんなバカな。死なすつもりはなかったのに…僕は僕はなんてことを」


 震えが止まらなくなるヒロシ。顔も青ざめていて、とても涼しげ。マルぼんは『冷棒』の効果は絶大だと思いました。



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日記 | 09:22:42 | Trackback(0) | Comments(0)
「欲望の権化、大登場!」の巻
 ヒロシ「あ、おばあさんが横断歩道を渡ろうとしているぞ。よし、手を繋いで一緒に渡ってあげよう。さぁ、おばあさん。お手を拝借」


老婆「この人痴漢です!」


通行人「なんだって!」


通行人「やっちまえ!」


ヒロシ「ぎゃー!!」


 そんなわけで、ヒロシはひどい目にあいました。マルぼんに付き添われて警察から帰る道すがら


ヒロシ「決めた」


マルぼん「ようやく学校にいくことを決めたの?」


ヒロシ「ちがうよ。僕はもう、人に親切にすることをやめたんだ。親切にして今回のようなひどい目にあうのなら、僕は自分の欲望に忠実に生きるよ!」


マルぼん「ふうん。あ、そこに1000円落ちているぜ」


ヒロシ「よし、警察に届けに……」


マルぼん「自分の欲望に忠実に生きるのではなかったのかい」


ヒロシ「あ」


マルぼん「生まれながらの反骨精神を持つ君は、自分の欲望にすら忠実になることはできないみたいだね。仕方ない機密道具をだしてやるか。『欲棒』。この棒で叩かれた人は、自分の欲望に忠実になる。食欲、金銭欲、色欲……ありとあらゆる欲望に充実になるのさ」


ヒロシ「ようし、マルぼん、『欲棒』で僕を思いっきり叩いておくれ!」


マルぼん「よしきた!」


 マルぼん、これでもかっこれでもかとヒロシを『欲棒』で叩きます。ヒロシは泣きます。痛みからの涙なのか。新しい自分へ生まれ変わることができることに対する嬉し涙なのか。これまでの自分にバイバイするせつなさの涙なのか。それは2人の間に吹いた一陣の風だけが知っています。


ヒロシ「うへへへ。この1000円の安住の地は俺の財布だぜ」


マルぼん「見事なまでの下卑た笑い。『欲棒』の効果は絶大みたいだね」


ヒロシ「ぐへへへ。そこの道落ちていた、食べかけのみたらし団子も食べちゃうぜ」


マルぼん「あ、そこで野良犬の家族が飢えているぜ」


 ヒロシ、突然服を抜き出すと、野良犬たちの前に身を横たわらせて


ヒロシ「僕で飢えを凌ぎな!」 


 ぱくぱく。むしゃむしゃ。やったー野良犬たちのパーティのはじまりです。


ヒロシ「マ、マルぼん、この様子を写真に収めて、色々なところに送ってくれよ!」


 数日後。某宗教系の新聞にこのことが載りました。「己の命を投げ打って野良犬の飢えを救った勇気ある少年! 我々もこの少年のように強い心をもって、仏敵どもを完膚なきまで叩き潰し、粉々のちりにでもしてやらねばならぬ。つかめ大勝利!」


 こうしてヒロシは慈愛に満ちた少年として、一部で末永く語られるようになりました。マルぼんはヒロシが名誉欲にまで忠実に生きてしまうようになった『欲棒』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 10:27:20 | Trackback(0) | Comments(0)
「つぼ」の巻
ヒロシ「むにゃむにゃ」


マルぼん「起きた?」


ヒロシ「うん? あああああ。母さんが大事にしている壷がぶっこわれている!! 粉々になっているじゃねえっすか! いったい、いつの間に!?」


マルぼん「形あるものはいつか必ず壊れる。これは自然の摂理です。あきらめることです」


ヒロシ「あきらめられるかよ! 母さん、壷が壊れているのを知ったら、もうやべえよ。やばい。やばいことになる。僕の左手の小指のあたりが、ボキリとやられるよ! 機密道具だして、機密道具! 壷を修復できる機密道具ー」


マルぼん「おいよせ、マルぼんの機密道具入れを勝手にまさぐるな、おいこら」


ヒロシ「うん? これは…『クローン粘土』じゃねえか。前、使ったことがあるぞ」


『クローン粘土』は、一見普通の粘土ですが、好きなもののクローンを作ることができる機密道具です。


ヒロシ「なんでもいいから、クローンを作りたいものの欠片を粘土の中に入れる。で、こねくりまわす」


 ヒロシは『クローン粘土』に壷の破片を入れると、こねくりまわしはじめました。


ヒロシ「小一時間ほどこねると、粘土は中に入れた欠片の『元々の姿』と同じ姿になる」


『クローン粘土』は、見事、割れる前の壷と同じ姿になっていました。


ヒロシ「……あれ、なんか形が変な気がする。よし、『リセット液』で元に戻そう」


『クローン粘土』で造ったクローンは、付属の『リセット液』で、元の粘土状態に戻すことができるのです。


マルぼん「おい、こら、ちょっと…『リセット液』がこぼれる…」


ヒロシ「おっと。手にかかっちまった…う」


『リセット液』が手についたヒロシが…ヒロシクローンが、粘土状態に戻ってしまいました。


マルぼん「やれやれ。せっかく造ったクローンが台無しだ。バカだったのは、本物と同じだなぁ」


マルぼん「いまさらヒロシを掘り起こして、髪の毛やら爪やらを取り直すのも面倒だし。よし。他の方法を考えるか」


 あと、マルぼんは「もう壷を使うのは止めよう。今度はバールのようなものを使おう」と思いました。



日記 | 17:12:03 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシ、ばらまいたおはじきの中から好きな色を見つける」の巻
ヒロシ「紹介するよ、こちら『マルぼんと暮らす』の新ヒロインです」


猫「にゃー」


ルナちゃん「ヒロインって、なんの変哲もない猫じゃないの。大丈夫、ヒロシさん?」


ヒロ子「そうよ、大丈夫なの? お兄ちゃん」


 ルナちゃんに心配されても、ヒロシは平然としています。


ヒロシ「今はただの猫だけど、100年くらい生きたら猫又になって、おそらく人間……それも猫耳と尻尾がこの上ないくらい愛らしい美少女に化ける術を身につけると思うんだ。そして僕を愛してくれると思うんだ。その時こそ、マルぼんと暮らす』の新たな1ページが始まる瞬間であり、僕とこのコの騒がしくとも楽しい日々の始まる瞬間であるんだ。その日のために、僕はこのコにピュアなラブを注ぎまくる所存です」


猫「にゃうー」


ルナちゃん「あの、マルちゃん」


マルぼん「言いたいことはわかります。わかります。でもしょうがないんです。ヒロシはしょうがないんです。温かい目で見守ってあげてください」


ルナちゃん「それはわかるけど、町内にこんな人がいると落ち着かないわぁ」


ヒロシ「うっさい、元ヒロイン」


ルナちゃん「な、元ですって…?!」


ヒロシ「主人公である僕がこのコをヒロインと認めたんだ。だから、いままでのヒロインはただの元ヒロインにすぎない」


ルナちゃん「そんな、そんな、猫にヒロインの座を奪われるなんて!」


マルぼん「ルナちゃん、ルナちゃん。ヒロシの望みは猫耳と尻尾のあるネコ娘をヒロインにすることだ。ルナちゃんがネコ娘になれば、おそらくヒロインの座は死守できるよ」


ルナちゃん「あんな人間のクズの望む人間になるのはしゃくだけど、ヒロインの座には代えられないわ。マルちゃん、あるんでしょう、機密道具」


マルぼん「『キャット666』。これはより高次元のネコ娘のコスプレを目指す人のために作られたクスリで、これを飲んでひたすら念じれば猫耳と尻尾が生えてくる」


 さっそく、『キャット666』を服用したルナちゃん。いつも欠かさずやっている祈りのポーズを
バシッと決めて、ひたすら念じます。ものの3分程度で猫耳が頭に生えてきました。


マルぼん「あとは尻尾だ!」


 さらに念じるルナちゃんですが、尻尾はなかなか生えてきません。


マルぼん「念じるんだ、とにかく念じるんだ、尻尾が生えるように。尻尾が出るように!」


ルナちゃん「いたい、いたい! 尻の上のほうが痛い! 激痛!」


マルぼん「尻尾が生えかけているから痛むんだ。耐えよ、耐えるのだルナちゃんよう!」


ルナちゃん「も、もお我慢できなーい! 」


 ルナちゃん、懐から注射器を取り出すと、謎の液体を自らに注入。


ルナちゃん「ふう。夢心地。これは、うちの教団が秘密裏に売りさばいている気持ちよくなるお薬で」


ヒロシ「ふふふ」


猫「うふふふ」


ルナちゃん「なにがおかしいの」


ヒロシ「ルナちゃん。僕の顔に見覚えはないか」


ルナちゃん「貴様は、麻薬捜査官の大沼ヒロシ!」


ヒロシ「このときを待っていた。おまえが、クスリを俺の目の前で使うこの瞬間を」


ルナちゃん「すると、この一連の茶番劇は……」


ヒロシ「おまえたち教団がクスリを密売している証拠を見つけるための罠だったというわけさ」


ルナちゃん「ちっくしょう! まさか同級生の大沼ヒロシが、麻薬捜査官の大沼ヒロシと同一人物だったなんてー!! ぬかったわー!!」


 マルぼんはルナちゃんが尻尾を出すことができるようにした『キャット666』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 17:21:25 | Trackback(0) | Comments(0)
「人生色々」の巻

ヒロシ「ううむぅ」


マルぼん「どうしたの、ため息なんてついて」


ヒロシ「いや、今ね、大好きな漫画『恋する墓地~涅槃という名の恋の河~』を読んでいるんだけど、雑誌掲載時にカラーだったところが、白黒のままなのが残念無念で口惜しくて」


マルぼん「そういうときは、これ! 『カラーサングラス』。これをつけてもう一度読んでみて」


ヒロシ「どれどれ……わぁ、あの時のカラーが鮮やかによみがえったよ! それだけじゃない、本来白黒だったところもカラーで見えるー!!」


マルぼん「どんなものでも色つきで見えてしまうのさ、『カラーサングラス』をつけると」


ヒロシ「やっほーい! これさえあれば、あの漫画もこの漫画も必要以上に堪能できるぞ! やっほーい!」


近所の人「また騒いでいるわ、大沼さんのところの息子さん」


近所の人B「あの子って、なんか異臭のする気味の悪い生き物と同棲しているのよね。やっぱり、どこかおかしいんじゃないかしら」


近所の人「やっぱり、異臭のする気味の悪い生き物をかこっている人なんて、生きる価値のないろくでなしなのよ」


近所の人B「そうね。ということは、大沼さんのところの息子さんもろくでなしにちがいないわ」







ヒロシ「なんか最近、近所の人の視線が冷たいなぁ」

 マルぼんは、近所の人の『眼鏡』にまで『色』をつけてしまった『カラーサングラス』の効果は絶大だと思いました。


日記 | 18:17:04 | Trackback(0) | Comments(0)
「先頭はヒロちゃん! あいよー」の巻
ヒロシ「ここがうわさの『行列のできる心療内科』かー」


マルぼん「ここにかかれば、どんな心の闇も取り払ってくれるらしいよ」


ヒロシ「僕の心に眠るこの破滅への欲望も…美しいものを愛するものを壊したくて仕方がなくなるという願望も…たちまち取り払っていただけるんだね。それにしても」


『行列ができる』というだけあって、病院の前にはどこぞのテーマパークのアトラクションクラスの
行列ができていました。


ヒロシ「待つの、めんどいなぁ」


マルぼん「そういうときはこいつの出番。『先頭バッヂ』」


 このバッヂをつけると、どんなにたくさんの人が並んでいる行列でも、だれにも咎められることなく先頭に位置することができるのです。


 ヒロシはさっそく『先頭バッヂ』を身に付けて、行列の先頭へと位置しました。と、そのとき。


兵士「貴様ら!」


マルぼん「あ、町役場の兵士」


兵士「貴様ら、誰の許可を得て行列など作っておる。法律に『町長ノ許可ナク行列ヲ作ルコトヲ禁ズ』とあるのを知らないとはいわせんぞ!」


 兵士は、見せしめとばかりに銃を取り出し、行列の先頭のあたりに向けて……先頭のあたりに向けて……町役場の兵士が、行列にいちゃもんをつけて先頭に並んでいた少年を射殺した事件は、微笑町の住民たちの怒りを買いました。怒れる住民たちは、そのスジの団体の助力を得てデモ行進を始めました。


 デモ行進の先頭に立つ某団体の代表さんは、この運動の象徴として、射殺された少年の遺影を高らかと掲げていました。人々は、少年の遺影を先頭に、デモ行進を続けました。


 射殺された少年の名前は割愛しますが、マルぼんは『先頭バッヂ』の効果は絶大だと思いました。


日記 | 17:16:26 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシサーキット」の巻
マルぼん「おや、懐かしいものがでてきたな」


ヒロシ「なになに? おや、笛だね」


マルぼん「戦国時代に使われていた機密道具だよ。『馬寄せ笛』という機密道具。戦国時代、朽柄出間守(くちからでまのかみ)という馬術の達人がいて、この人は戦場で馬とはぐれても大丈夫なようにマルぼんが用意した機密道具。この笛を吹けば、たとえどんなに離れた場所にいても愛馬が自分の傍にやってくるんだ」


ヒロシ「へえ。でも、馬とか持っていない僕がこの笛を吹いたらどうなるの。ためしに吹いてみよう」


ナウマン象「なかなかおもしろそうなものを」


金歯「持っているではおじゃらぬか」


ヒロシ「ダメ人間1号! 2号!」


ナウマン象「マルぼんとヒロシ、二人きりでおもしろいことをやるんじゃねえよ。その笛よこせ!」


金歯「家に帰って、さっそく吹いてみるでおじゃる」『馬寄せ笛』を奪い取っていくダメ人間ズ。


ヒロシ「やれやれ。まったくあいつらときたら」


マルぼん「まぁいいさ。古い機密道具だし。そうそう、さっきの質問。馬を持っていない人が吹いた場合だけど、その人がよく使う乗り物……愛車がやってくるんだ。キミの場合なら、自転車とかじゃないかな」


ヒロシ「へえ。なんかつまらない結果だよね」


ルナちゃん「たいへんよ、ナウマン象さんの家に、金歯さんの家の自家用飛行機が突っ込んだって!」



日記 | 19:45:24 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシの二人乗り」の巻

マルぼん「おい、今日は我々が愛読している漫画『ご存知! 政府陰謀論くん~隠された真実 第一章ロズウェル~』の発売日だぞ!」


ヒロシ「やべ、速攻で買いに行かないと! 本屋さんへ急げ! 自転車自転車~」


マルぼん「マルぼんも行くよ!」


ヒロシ「おし。後ろに乗れ! それじゃ、出発」


マルぼん「いざ、希望の未来へ!」


ポリスマン「死ね!」


 ズキューン! 銃声が一発響きました。


マルぼん「ぎゃー! マルぼんのどてっ腹に風穴が! あーなーがぁー!」


ヒロシ「なにをするんですか、おまわりさん!」


ポリスマン「2人乗りは立派な犯罪だ! 犯罪者には死を! 犯罪者を皆殺しにして、地球に永久なる平和を! 平和を愛さないヤツは俺が殺す!」


ヒロシ「酷い! マルぼんは人間じゃない! 人間じゃないどころか、生きる価値すらないのに!たんなる荷物! 動いてしゃべる荷物なの! だから、さっきのは2人乗りじゃないよ! どうしてくれる、知り合いの弁護士に相談してやろうか!」


マルぼん「いててて、マルぼんの命の灯火が、とーもーしーびーがー!!」


ポリスマン「うるせえ! それじゃあ、積載量オーバーだ! 死ね!」


 ズキューン!


マルぼん「ぎゃー! 今度はマルぼんの頭に風穴がー!!」


ヒロシ「マルぼん! ちくしょう、おのれ、おのれポリスマン! よくもまぁ、僕の所有物を!」


ポリスマン「ははははは。撃つよ、撃つよ~!」


ヒロシ「く…このままでは!」


ポリスマン「ふふふ。とどめだ!」


???「そこまでだ!」


ポリスマン「貴様は!? そんな、そんなバカな! なぜ貴様がここに!?」


???「始まりだ。終わらないダンスのな!」


 (中略)。そして一年後。


ヒロシ「マルぼん、退院おめでとう」


マルぼん「ありがとう、ありがとう」


ヒロシ「しかし、今思ってみれば、ほんとうにすごかったね、あのときは」


マルぼん「うん。我々は二度とあんな悲劇を繰り返してはいけないね」


 大空を見上げると、あの事件で命を失ったあのポリスマンの笑顔が浮かんでいるように見えました。


ポリスマン(本官のこと忘れたら、承知しないぞう)


そして今日も夕陽が沈む。完。













 というわけにもいかないので、マルぼんは機密道具をだすことにしました。
二度とあんな悲劇を繰り返さないために。


マルぼん「『2人乗り化シール』。このシールを貼ったものは、たとえ法律が禁止していようが、どんなものでも2人乗りが可能になる」


ヒロシ「そいつを僕の愛車『ビックドリーム&リトルラブ号』に貼れば、たとえ幼馴染の女の子(注1)を後ろに乗せて自転車通学していても、大丈夫なわけだね」


 ヒロシは自分の自転車に『2人乗り化シール』を貼りました。


ヒロシ「よし、マルぼん。ためしに後ろに乗ってみなよ」


 マルぼんが自転車の後ろに乗ろうとすると、どこからともなく見知らぬ男が走ってきて、自転車の後ろに飛び乗りました。


ヒロシ「あなたは誰ですか! なぜ私の自転車のうしろに乗るのです!」


男「わ、わからない。体が勝手に動きまして!」


マルぼん「『2人乗り化シール』を貼ったものは必ず2人乗りになる。3人乗ったら、強制的に1人降ろされて2人乗りにする。1人しか乗らなかったら、誰かが強制的の乗せられて2人乗りになる!」


ヒロシ「なんだよ、役にたたないシール! 剥がしてやる」


 ヒロシは『2人乗り化シール』を剥がしたのですが、勢いあまって自分の手にシールが貼り付いてしまいました。


ヒロシ「う!? おええええ!!」


 突然嘔吐するヒロシ。こころなしか、お腹が膨らんでいるような……


ヒロシ「うう。気分が悪い。すっぱいものが食べたい……」


マルぼん「ヒロシ、まさか、お前……」


 そのまさかでした。ヒロシのお腹には、新たな命が宿っていたのです。ヒロシの肉体は、2人乗りになったのでした。

 
(注1)そんなの存在しません。ヒロシの妄想です。それはそれはたちの悪い妄想です。


 数日後。


ヒロシ「いやー酷い目にあった」


マルぼん「想像妊娠でよかったよね」


ヒロシ「まったくだよ。『2人乗り化シール』でも、人間を2人乗りにすることは無理みたいだね」


マルぼん「そうだね。やはり乗り物にしか効果はないみたい」


ヒロシ「そっかー。よし、こんなシールは捨ててしまおう。ぽい」


 捨てられた『2人乗り化シール』は地面に貼りついてしまいました。


ニュース『いきなりですが、戦争です! 第三次世界大戦です! 核でーす!』


ヒロシ「えらい唐突に来たな、終末!」


マルぼん「簡易シェルターを用意したから、逃げ込め!」


 そして人類は滅びました。残されたのは、かつて文明と呼ばれたものの残骸。


ヒロシ「もしかして、生き残ったのは僕だけ!?」


おっさん「おーい、そこのきみー!」


ヒロシ「あ、生き残りがいた!」


 こうして、2人乗りになった素敵な宇宙船地球号は、ヒロシと見知らぬおっさんという2人の乗員を乗せて、宇宙と言う名の大海原をさまよい続けるのでした。完。


日記 | 16:33:31 | Trackback(0) | Comments(0)
「時効ワッペン」の巻
ヒロシ「あああ」


マルぼん「また、なんらかの失敗ですか、ヒロシ氏」


ヒロシ「『3日経ったら解放してやれ』と言われていた、微笑町に不利なことを書くジャーナリストを1週間経ったのに解放していないの。ボスに怒られる」


マルぼん「あきらめて制裁をうけるしかないね」


ヒロシ「なんとかしておくれよう」


マルぼん「『時効ワッペン』をつけよう。こいつをつけるとだな、どんなに人様に迷惑をかけても、30分後には時効を迎えて、皆さんきれいさっぱりそのことを忘れてくださるようになる機密道具なの」


ヒロシ「装着してみました」


ボス「大沼、粛清だ! 粛清!! 理想郷には、貴様のようなおっちょこちょいは不要なのよ」


ヒロシ「あわわ、ボスだ!」


 さぁ粛清だ。とりあえず爪の間に針を……というところで30分がたちました。


ボス「……あたい、なんで大沼をせっかんしているんだっけか。まぁいいわ。じゃあね」


ヒロシ「すごい。恨みつらみを忘れないことに定評のあるボスが、部下の失敗を忘れるなんて、時効ワッペンの効果は絶大だ」


 時効ワッペンの力で、色々悪さをしようと企んだヒロシは、外へと繰り出しました。ちょうどそのとき。


ボス「おい、大沼」


ヒロシ「ボスどうしたんです」


ボス「実は、わが組織、鬼のように資金難で。そんで、知り合いの闇の組織がちょうど、日本人の男の子を求めていて(性的な意味で)。そんで、まぁ、もう! 説明めんどい! 車に乗せろ!」


部下「へい」


ヒロシ「ぎゃー!!」


マルぼん「たいへんだ! ヒロシが拉致された!」


ナウマン象「助けに行こう!」


ルナちゃん「ええ!」


マルぼん「そ、そんな。皆さん、迷惑では」


金歯「なにを言っているでおじゃる!」


ゴンザレス「ミーたちは友達デース!」


金歯「よし。さっそく車を出してくるでおじゃる。それで追いかけようでおじゃる」


ルナちゃん「ええ!」


ナウマン象「敵さん打ち殺してやる!」


警察「手配も完了しました」


30分経過。


金歯「あれ、朕たちなにやってたんでおじゃったっけ」


ルナちゃん「そういえば」


ナウマン象「帰ろうぜ」


警察「税金の無駄遣いですな」


『時効ワッペン』は、どんなに人様に迷惑をかけても30分後には時効を迎えて、皆さんきれいさっぱりそのことを忘れてくださるようになる機密道具です。

日記 | 18:22:40 | Trackback(0) | Comments(0)
「ナウマン象結婚当日」の巻
 今日はナウマン象の結婚披露宴。


一同「おめでとーおめでとー」


ナウマン象「ありがとうありがとう」


ナウマン象嫁(♂)「俺たち幸せになります。げへへ」


ヒロシ「いやー新郎新婦も幸せそうで、よいひろうえんだね」


マルぼん「おい、あそこに怪しいヤツがいるぞ。刃物を持った怪しいヤツが!」


怪しいヤツ「ウチを捨てて、あんなオトナになってもガキ大将をやっているようなヤツを選ぶなんてゆるされへん


ヒロシ「うわー超暗雲」


マルぼん「えらいことになりそうだぜ、この披露宴」


ヒロシ「ねえ、マルぼん。このひろうえんをなんとか成功させたいよ。よい機密道具ない?」


マルぼん「『願かけ短冊』。この短冊に願い事を書いて、どこか木の枝にかける。そして祈る。祈りが天に通じれば、願い事がかなうだろう」


 ヒロシは『願かけ短冊』に「ナウマン象のひろうえん大成功」と書いて、披露宴会場の外にある木の枝にかけました。そして祈りを捧げました。


天『ねがいをかなえましょう』


ヒロシ「やた!」


 と、そのとき、披露宴会場の中から悲鳴が。


 マルぼん&ヒロシが戻ってみると、会場はモノが散乱して凄い状況。そんな会場の真ん中で、ナウマン象がさっきのあやしいヤツと戦っているではありませんか。迫り来る敵をちぎっては投げ、ちぎっては投げ、ちぎっては投げ。


 そうこうしているうちに、あやしいヤツをなんとか倒したんですが、ナウマン象も虫の息。


ナウマン象「なんだか、とっても、疲れたよ…疲れた…つか…れ…た…ぐふっ」


ナウマン象嫁(♂)「あンたー!!」


 短冊を確認すると「ナウマン象の披露宴大成功」ではなく「ナウマン象の疲労宴大成功」と書かれていました。


ヒロシ「間違えちゃった。テヘペロ」

日記 | 13:12:14 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシのガーデニング大先生」の巻
マルぼん「ガーデニングをしたい?」


ヒロシ「みんなが驚くような植物を、なにかの間違いのように育ててだね、ステキな庭を造りたいんだよ」


マルぼん「みらいのせかいで買ってきた、なにかの植物の種があるから、これを庭に埋めてみよう」


 マルぼんとヒロシは、さっそく種を庭に埋めるべく外へと飛び出しました。


マルぼん「ほら、スコップ」


ヒロシ「ありがとう。でもこの種、いったいなんなの? どんな植物ができるの?」


マルぼん「なんだろ。マルぼんにもわかんないや」


隣人「おい」


ヒロシ「あ、お隣さん…」


隣人「さっきからうるさい。俺は受験生なんだぞ。勉強に集中できない。落ちたら貴様らのせいだ」
<

ヒロシ「いいがかりはやめてください」


隣人「い、いいがかりだとぉ!? この野郎、ぬぬぬぬぬぬっ殺してやる!」


ヒロシ「は、刃物!? やめてください! うああああ」


マルぼん「わかった! この種は『火種』だ! 「争いの火種」だ!」


日記 | 13:12:40 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシの無人島物語X」の巻
金歯「乗っていた豪華客船が沈没して、流れ着いた無人島で大冒険を体験してきたでおじゃる」


ヒロシ「僕も無人島に行きたいな!」


マルぼん「金歯の行っていた無人島へ行こう!」


金歯「その島なら、核実験で消し飛んだでおじゃる」


ヒロシ「無人島に行ける機密道具~!!」


マルぼん「『思い込みワープ装置』。この装置を頭に被る。で、行きたい場所を想像する。するとだ、その場所ワープできる」


『思い込みワープ装置』を被るヒロシ。


ヒロシ「無人島無人島無人島!」


 光り始めるヒロシの体。ワープが始まったのです。そしてヒロシワープに巻き込まれるマルぼんと金歯。


 気づくとそこはどこかの海岸でした。


ヒロシ「ここ…無人島?」


島民「どうしました?」


金歯「なんだ。人がいるでおじゃるよ」


 いきなり金歯を殴りつける島民。気絶した金歯の胸元をまさぐりはじめます。


島民「お、財布ゲット」


他の島民「俺にもよこせよ」


さらに他の島民「俺にも俺にも」


またさらに他の島民「俺にも!」


ヒロシ「なななんだ、この島!」


マルぼん「たしかに無人島だ!」


ヒロシ「は?」


マルぼん「人じゃないヤツしかいない。人でない…人でなししかいない島だ!」


 マルぼんは『思い込みワープ装置』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 13:03:27 | Trackback(0) | Comments(0)
「死ぬまでがんばれ大沼ヒロシ」の巻
 微笑町小学校の野球チームの試合を応援しに来たヒロシ。


ヒロシ(寝転んで鼻をほじりながら)「あーつまんねー。応援しがいのない試合」


マルぼん「でもほら、監督のナウマン象が応援しないキサマを睨みつけているよ。あとで酷いことになるかも」


ヒロシ「ど、どうしよう。どうがんばっても、とてもじゃないけど、応援する情熱がもてないんだ」


マルぼん「この霧吹きに入っている液体を、手につけてみなよ」


ヒロシ「つけたよ。なんかくさいね、この液体」


マルぼん「その手をギュっと握る」


ヒロシ「握ったよ」


マルぼん「そいつは、みらいの世界のフーリガン1200人の汗を集めて作った液体。そいつを手につけて、その手をギュッと握れば、どんなおもしろくない試合でも、心を込めて応援してしまうようになる」


ヒロシ「くさいけど、すごい機密道具だね」


未来百貨店店員「ああ、遅かった!」


マルぼん「どうしたんですか」


未来百貨店店員「実は、この前お売りした例の『汗』なんですけど、不良品でして、こいつをつけた手は、半日後に壊死してしまうのです」


ヒロシ「ええ!?」


未来百貨店店員「現在、ワクチンを鋭意製作中なんですが、半日後に完成するかしないかという状態でして」


ヒロシ「ちょ、がんばって、がんばって早くワクチンを完成させるように言ってくださいよ!」


未来世界百貨店店員「こちらのモニターでワクチン開発の様子を見ることができます」


ヒロシ「がんばって! お願いだからがんばって!」


 ワクチンを開発している人々が映っているモニターに向かって、必死で応援するヒロシ。



日記 | 11:35:24 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシのアイドル戦国時代」の巻
 今日は、清楚なところがバカみたいに人気のアイドル歌手・大宇宙アユムちゃんのコンサートへやってきました。


ヒロシ「うへへへ。この日のためにカメラを新調したよ。これでアユムちゃんのあられもない姿を、これでもかこれでもかというくらい撮影してやるんだ……コー!!(興奮による奇声)」


警備員「撮影は禁止されています。会場へのカメラの持ち込みは禁止されています。もし持ち込んだら、ああなります」


 警備員が指差した場所では、カメラの持込を試みて失敗した背徳者が、火あぶりの刑に処せられていました。


ヒロシ「ガタガタブルブル。火あぶり怖いよ、怖いよ火あぶり。でも、でもカメラを持ち込んでアユムちゃんを舐るように撮影したい!」


マルぼん「よし、どんなものであろうが、どこへでも自由に持っていくことができるようになる機密道具『モチコミダイカンゲイシール』を用意しよう。こいつを貼れば、コンサート会場へカメラを持ち込めることができるぞ」


ヒロシ「やほーい!」


 そんなわけで、マルぼんとヒロシは『モチコミダイカンゲイシール』を貼ったカメラを持ってコンサート会場へ入りました。せっかくなので、そのままアユムちゃんの控え室に侵入し、物陰で息を潜めて色々と見てやることにしました。


ヒロシ「も、もうすぐ、もうすぐアユムちゃんが来るぞう。撮影だ、撮影だ!」


マルぼん「きたぞ! アユムちゃんだ!」


 控え室に入ってきたアユムちゃんを撮影しまくるヒロシ。アユムちゃんは撮影されていることに気づかず、ありのままの姿を見せています。服を脱ぎだすアユムちゃん。興奮するマルぼんたち。服を脱いだアユムちゃんの背中には、ありました。ファスナーが。


 ジジジジと音をたてながら開くファスナー。ファスナーの中から、無数の米粒くらいの小さなおっさんがわらわらと出てきました。サラリーマン風のおっさんもいれば、酒瓶を持った酔っ払いのおっさんもいる。多種多様な小さいおっさんです。おっさんたちが出てきたあと、アユムちゃんはピクリとも動きませんでした。


 騒ぐ無数の小さいおっさんたち。1時間ほどたつと、おっさんたちはアユムちゃんの中へと戻っていきました。
全てのおっさんが中に入り、ファスナーが閉まると、アユムちゃんは動き出し、服を着なおして、そのまま控え室を出て行きました。出て行こうとする際、アユムちゃんはマルぼんたちの隠れているほうを見て、「言うなよ」とドスの利いた声で呟きました。


 マルぼんは絶句して動けませんでした。ふと、ヒロシのほうを見ると、カメラを持つヒロシの手は震えていました。


ヒロシ「……撮っちゃった」


マルぼん「あのさ」


ヒロシ「わかってる。わかっているよ。こいつは現像しない。封印する。今目撃したことも、それを撮影しちまったカメラも、ずっと内緒にする。絶対言わない。絶対に見せない。一生……」


 マルぼんは、ヒロシがカメラを墓場まで持っていくことにしてしまった『モチコミダイカンゲイシール』
の効果は絶大だと思いました。

日記 | 18:05:17 | Trackback(0) | Comments(0)