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大沼ヒロシ

Author:大沼ヒロシ
大沼ヒロシと申します。ブログはじめたての初心者です。どうぞよろしく。

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「前向き男の日常」の巻
ママさん「ごはんよー」


マルぼん「だとさ」


ヒロシ「ようするに母さんは、僕に『死んでおしまい!』と言っているんだな」


マルぼん「はぁ?」


ヒロシ「さっきの『ごはんよー』は『無駄なごはんばかり喰らう、家族のお荷物め! 多額の保険をかけたから、さっさと自殺とばれない方法で自殺するのよ!』の略にちがいないんだ。僕には味方なんて誰一人いないんだ!」


 ネガティブをこじらせたヒロシには、「ごはんよー」の一言もこう受け取ってしまうのです。


マルぼん「もうちっと、物事をポジティブに受け取ったほうがいいな、君は。『ポジティブイアホン』。これを通して聴いた言葉は、どんなに攻撃的な内容でも、ある程度ソフトな内容で聞こえるようになる」


 マルぼんは、ヒロシの耳に『ポジティブイアホン』をつけました。つけ方が絶妙だったので、ヒロシは気づいていません。


マルぼん「ちょいと出かけてきなよ」


ヒロシ「通行人が僕を見て笑い、なおかつ、帰宅後に『今日こんなバカみたいなガキを見たよ』と食事の席で馬鹿にするにちがいないから、いやだ」


マルぼん「いいからいいから、世界は君に優しいよ」


 そんなわけで、ヒロシを外へと出すマルぼん。


ヒロシ「うう。外は怖い。あ、あそこにいるのはルナちゃん」


ルナちゃん「げ…ヒロシ(あ、バカヒロシ)」


 通常の字の部分が実際にルナちゃんの発している言葉。()に囲まれている部分が、『ポジティブイヤホン』を通してヒロシに聞こえるルナちゃんの言葉です。


ヒロシ「お、おはよう」


ルナちゃん「近づかないでよ(ち、近づかないでくれる?)」


ヒロシ「え」


ルナちゃん「ママがヒロシさんと遊んじゃいけないって言っているの(い、一緒にいるとこを見られて、ママに「あらあら、仲がいいのね」とか勘違いしちゃうでしょ!)」


ヒロシ「え」


ルナちゃん「ぶっちゃけて言うと、あんたのこと嫌悪しているの(べ、別にあんたのこと、好きでもなんでもないんだから! 本当なんだから!)」


ヒロシ「え」


ルナちゃん「まぁ、どうでもいいわ。さよなら(ま、まぁ、どうしても送りたいというなら、私を家まで送っていってくれてもいいけど)」


ヒロシ「ルナちゃん、そこまで君は、僕のことを!」


ルナちゃん「ぎゃー!!」


 ルナちゃんに抱きつくヒロシ。ヒロシを嫌悪するルナちゃんの言葉は、『ポジティブイヤホン』を通すと単なるツンデレ発言にしか聞こえませんでした。


 女の子とウハウハなアニメや漫画をたくさん知っているヒロシは、当然鈍感ではないので「ツンデレ=口ではああいっているけど、ホントは主人公に好意」ということを知っています。思わず、抱きついてしまうのも無理のないことです。


 しばらく後。


警官「つまり『近づくな』と言っているのに、被害者が近づいてきて、いきなり抱きついてきたんですね」


ルナちゃん「ええ。だから思わず、偶然持っていた儀式で動物を生きたまま捌くに使う剣で。ブスリと」


警官「正当防衛ですな、これは」


 マルぼんは『ポジティブイヤホン』の効果は絶大だと思いました。


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日記 | 18:04:09 | Trackback(0) | Comments(0)
「その名も性のはけ口」の巻
 マルぼんがいつものように、近くのコンビニで一日中暇をつぶしていると、店内にいる不審な男を発見。あたりをしきりに、キョロキョロと見回しています。


「人を見たら人殺しと思え」と言われてこの歳まで育てられたマルぼんですので、さっそく、ものすごい勢いで不審な男に襲いかかりました。


マルぼん「不審人物は死ぬべきだ!」


男「ぎゃー! ボクは客ですぅ客なんですぅ」


 焦りながら商品をマルぼんに見せる男。その商品は


マルぼん「あら、欲望のはけ口本」


男「は!? お、思わず見せてしまった! 見せてしもうた!」ああ、ボクを、ボクをそんな目で見ないでください……卑猥な男なボクですが、そんな目でみないでおくんなまし」


マルぼん「見てませんよ」


男「あなたは、欲望のはけ口本を買うボクを見てもどうも思わないんですか?」


マルぼん「はい」


男「まるで天使だ、あなたは! 実はボク、欲望のはけ口本が大好きで、よく買うのですが、店員の目が気になって気になって」


マルぼん「自分が思うほど、人はあなたを見ていませんよ」


男「見てますよ、見ているにきまっています。見ていて、欲望のはけ口本を買っているボクを話のネタにして、コンパや家族の団欒で盛り上がっているに違いないんです。ひひ、ひひひひ!」


マルぼん「なんだかせつない御仁だな。ようするにあれだ。見られなかったらよいんだ」


 マルぼんは懐からスプレーを取り出すと、男に吹きかけました。


マルぼん「これでオッケー。きっと、レジの人は欲望のはけ口を買うあなたを見ようとしないよ」


男「そうでくふゅか」


 おそるおそる欲望のはけ口本をレジに持っていく男。しばらくすると目を血走らせて、よだれをたらして、四つん這いになって移動しています。一同、男から目をそらします。


男「ぐひひひひぇ。レジの女性店員、ぽっくんのほうをぜんぜん見ようとしませんでしたよよよよよ! すごいなぁ! ありがとう。おかあさん、おとうさん、ぽっくんを産んでくれてこれで心豊かに『欲望のはけ口本』を買うことができますよ! うへ、うっへへへ、くふゅ」


マルぼん「それはよかった」


男「あひひ。うひひゅ。天に感謝。神に感謝。ぐひゅひゅ」


 服を脱ぎ捨てて生まれたままの姿になり、嬉しそうに店を出る男性。そんな男性から離れようとする通行人の皆さん。駆けつける警察官。まだ、キミを見てくれる人はいるよ。きっといるよ。

日記 | 18:11:18 | Trackback(0) | Comments(0)
「思い出になったあいつ」の巻
金歯「昨日、家族旅行で『あらゆる種類の快楽が揃い、体験できる幸せの国』へ行ってきたのさ。みんなには快楽グッズのお土産があるでおじゃるよ。公式マスコットのエクスタシー君のストラップでおじゃる」


ルナちゃん「うれちー!!」


ナウマン象「きゃー抱いてー!!」


ヒロシ「うれしー!!」


金歯「ヒロシの分は、ない。まぁ、そのうち思い出話でもしてやるでおじゃる。思い出こそが最高のお土産でおじゃるからな」


ヒロシ「むきー!!」


マルぼん「ならばいただこう、貴様の思い出!!」


金歯「な!?」


マルぼん「『思考吸引管』この管を相手の頭にさすと、思い出とか考えを吸引できる。えい!!」


金歯「朕の思い出が!! 薄れていく!! 楽しかった思い出が!! むきー!!」


マルぼん「吸引完了! 管に繋がったこのペットボトルに、金歯の思い出が液体になって収められているぞ。さあ、これを飲めば思い出が堪能できるぞ」


ヒロシ「なるほど。さっそく飲むぞ。ごきゅごきゅって、ああー!!」
 

 ヒロシの髪の毛が、光の速さで白髪になりました。


ヒロシ「やめ、やめ…やめてくれよ。やめてくれよ、僕、人体の解体なんてできないです。のこぎりは大工道具なんです。うひ、血が! 血がー!!」


金歯「むきー!! 『あらゆる種類の快楽が揃い、体験できる幸せの国』で体験した、快楽殺人犯向けのアトラクションの思い出も薄れていくでおじゃる!!」


 思い出は個人で楽しむものです。ご利用は計画的に。

日記 | 19:16:21 | Trackback(0) | Comments(0)
「生まれたままの姿の少年」の巻
 最近のヒロシの望みは、服を着ることです。


 微笑町の住民は、A~Zまでのランクに分かれていて、下級ランクの住民は『ひえと粟以外食べたら死刑』『上位ランクの住民と勝手に話したら死刑』という厳しい戒律があり、さらに最下級ランクだと『布の服を着たら死刑』ということになります。


 ヒロシは、今この『布の服を着るの禁止』のランクなんです。


 元々は、町の実力者である金歯の学友としてそれなりのランクだったのですが、大沼家の馬鹿親父が一揆に加担して死罪となり、その余波でランク落ちしてしまったのです。


 ヒロシが服を着ない状態は結構続いていて、なんか最近は気持ちよくなったりしているのですが、将来、『若い頃は生まれたままの姿ですごしていました』とか履歴書に書けませんし、なんとか服を着たくなったのです。着たい着たい。どんなものでもいいから着たい。で、マルぼんに相談しました。


マルぼん「布とかがNGなら、紙の服を作ればいいんだ」


 さすがマルぼん。『紙でどんなものでも作れるキット』を用意してくれました。このキットは、紙でどんなものでも作ることができ、作られたものは本物以上に頑丈なのです。


ヒロシ「すごいや。本物以上の着心地の服だよー。ありがとう、マルぼんー」


マルぼん「感謝しろよ。そいつは高価な機密道具なのさ」


ヒロシ「うん、うん!」


マルぼん「とりあえず、今日の晩のおかず、全部よこせ」


ヒロシ「……」


マルぼん「次の小遣いも全部よこせ」


ヒロシ「……」


 なんだなんだ。なんなんだ、マルぼん。なんでこんなに、ヒロシに恩を着せようとするんだ。


 なやめるヒロシは、友人に相談することに、町内某飲食店。


ナウマン象「へえ。それじゃあ、マルぼんのヤツ、そんなに恩を着せてくるのか」


ヒロシ「そうなんだ。家がテロリストに占拠されたときも僕をテロリストのボスに差し出して一人だけ助かったし、肝臓移植が必要なときも僕の肝臓を強引に奪い取るし。本当に腹が立つよ……」


ナウマン象「大変だなぁ。おし。この店の勘定は俺にまかせとけ。好きなだけ食えよ。あ、俺、今から仕事だから、帰るけどな」


ヒロシ「ありがとう。君こそ親友だ」

 
 ナウマン象の配慮でお腹いっぱい米の飯を食えた僕は、ほろ酔い気分で帰宅しました。家では死んでいました。マルぼんが。


ヒロシ「マルぼんー!?」


ナウマン象「お巡りさん、あいつが殺したんです。散々、マルぼんの悪口とか言っていました。あいつに間違いないですー!!」


ポリスメン「逮捕だー!!」


ヒロシ「ち、ちがう。濡れ衣…濡れ衣を着せるなー!!」


 そのとき僕は思いました。この前「なんでもいいから着たい。着れるなら、人間としての尊厳を捨ててもいい」とか思わなければ、恩やら濡れ衣やらを着る羽目にならなかったのではないか。


ヒロシ「もう、なにも着たくないー!!」


裁判官「きみのような醜く汚らわしいクソのごときやつは死刑!!」


ヒロシ「ワ! 歯にモノ着せぬ言い方!!」

日記 | 19:24:22 | Trackback(0) | Comments(0)
「安売り王、くたばる!」の巻
 ここは本屋。


ヒロシ「むう。このギャルゲーのアンソロジーが欲しいんだけど、お金が足りないや」


マルぼん「『なんでも安く買えるようになるロボ』」


ロボ「どうも」


マルぼん「このロボは、どんなものでも安く買えるようにしてしまうロボなんだ」


ヒロシ「へえ! なら、さっそくこのギャルゲーのアンソロジーを安く買えるようにしてよ!」


ロボ「お安いごようだ」


 口から炎を吐き、ギャルゲーのアンソロを焼くロボ。


ロボ「存在しない物に値段はつけられない(一部を除く)! 値段がないのが一番安い! あは、あははははははは!」


店長「てめえら、俺の店でなにをしていやがる! 俺の、俺の本を燃やしたのか! 貴様ら!!」


 その本屋の店長は、武闘派で知られている人物なのがまずかった。ドガグシャバキ。不吉な擬音が店内に響き渡りました。ふたつの命を星にした店主は、ロボと共に炎に包まれたのでした。これが原因でこの店は潰れました。そしてときはながれ。


ナウマン象「あれ、この本屋つぶれたのか。店舗が売りにでているぞ」


金歯「けっこう安くなっているみたいでおじゃるが、誰も買わないみたいでおじゃる」


ナウマン象「なんで誰も買わないんだ。安いんだろ」


金歯「陰惨な事件があったらしいでおじゃる。そういった物件は安くても、誰も買わないでおじゃるから」


 マルぼんは、品物だけでなくお店まで安く買えるようにしてしまった『なんでも安く買えるようになるロボ』の
効果は絶大だと思いました。草葉の陰で。

日記 | 15:51:01 | Trackback(0) | Comments(0)
「朗報! ヒロシの就職先決定」の巻
金歯「朕は将来、コンツェルンの総帥になって愚民ども牛馬の如く働かせて、その上前をはねることが決まっているでおじゃる」


ルナちゃん「尊師は『来年ハルマゲドンくるよ』と予言されたから、私を含めて全人類は来年死にます。将来なんて考えていません。来世のほうが大切です」


ヒロシ「みんなきちんと将来のことを考えているんだな。なのに僕って男は、明日よりも今とばかりに遊び呆けてばかり。ああ、最低だ!!」


 以上のようなことがあり、ヒロシの精神はとっても不安定。なんか世間を騒がすようなことでもされたらやっかいなので(深夜に母校も侵入するなど)、マルぼんは早々と機密道具の使用を決断。


マルぼん「『適材関所』!!」


ヒロシ「なに…関所!?」


 部屋の真ん中に登場する関所。この関所を通り抜けると、通り抜けた人が『もっとも適した場所で仕事している姿』を見ることができます。


マルぼん「さ、通ってみ。君にもっとも適した仕事がわかるはずだ」


 関所を通り抜けるヒロシ。関所についているモニターに、映像が映し出されました。


 映像のなかでは、ヒロシが黒い服を着ている男2人と車に乗っていました。車は発射する寸前で、車の外にアタッシュケースをもって微笑んでいるママさんと見知らぬ男性の姿を見ることができました。


ヒロシ「僕、なんだかとっても悲壮感漂っているんだけど」


マルぼん「なんだろう」


 黒服に泣きついたところで、場面が代わりました。ヒロシと同年代の女の子が、花畑を走り回っています。


ナレーション『エミリーちゃんは移植しか治療方法がない心臓病でした。臓器提供者はなかなか現れず、時間ばかりが過ぎていったのですが、無事に代わりの心臓がみつかり、今はこの通りです』


 また場面がかわり、今度は水泳をしている男の子。


ナレーション『マイケルくんが移植しか治療方法がない腎臓病でした。臓器提供者はなかなか現れず、時間ばかりが過ぎていったのですが、無事に代わりの腎臓がみつかり、今はこの通りです』


ヒロシ「なんなんだろうね、これ」


『誰かの体内』というのも立派な就職先だと、マルぼんは思いました。

日記 | 16:35:18 | Trackback(0) | Comments(0)
「人妻の肩を揉む日」の巻
ママさん「最近、肩が重いの…こっているのかしら」


マルぼん「『肩こり殺しマッサージハンド』。この手の形をした棒で肩を叩くなり揉むなりすれば、どんな肩こりも取れますぞ」


ママさん「へえ。なら、さっそくお願いしようかしら」


マルぼん「へい! いますぐ!」


『肩こり殺しマッサージハンド』でママさんの肩を揉み始めるマルぼん。


マルぼん「はぁはぁ。お、奥さん。ど、どうですか、マルぼんのテクは?」


ママさん「へたくそ」


マルぼん「!? そ、そんな。『肩こり殺しマッサージハンド』が効かないだって!? ありえない!」


ママさん「ありえないもくそも、私の肩は重いまま!」


マルぼん「畜生! なんだ、こんな機密道具!」


ヒロシ「ぎゃー!!」


 マルぼんが投げ捨てた『肩こり殺しマッサージハンド』は、近くでパソコンを触っていたヒロシの頭に直撃。


マルぼん「ヒロシ…だめだ、虫の息!」


ママさん「あ、肩が軽くなった」


マルぼん「そうか。ヒロシという『肩の荷』が下りたから…」


 マルぼんは、ママさんから、ヒロシという名の『肩の荷』を下ろし、肩を軽くするのに成功した『肩こり殺しマッサージハンド』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 14:42:54 | Trackback(0) | Comments(0)
「やったね! 暴力の渦」の巻
ナウマン象「うう。なんだか、社会に対してどす黒い感情が湧いてきたぞ。このまま放置しておけば、俺はいずれ人々に対してとんでもないことをしでかしてしまうかもしれない。早いとこ、誰かを殴るなりして気晴らしをしないと……」


金歯「1000万円の小切手のぉ~旅がらすぅ~♪」


ナウマン象「金歯の野郎、鼻歌まじりで楽しそうに歩いていやがる。よし、あいつを殴って気晴らしだ! おい、金歯……」


 ナウマン象が金歯に近づいた瞬間、ついさっきまで姿も見えなかった黒服の男たちが突然現れました。黒服たちは、どこからか取り出した銃をナウマン象に向けます。


黒服「それ以上坊ちゃまに近づいたら、死なす」


 失禁までして怖がって、速攻で逃げるナウマン象。


ナウマン象「ううう。ますますどす黒いものが心のなかにうずまき始めたぞ。気晴らししないと、気晴らししないと」


ルナちゃん「今日も1日元気にいられることを偉大なる神とその代弁者である我等が尊師に感謝」


ナウマン象「あ、ルナちゃんだ。よし、ルナちゃんでいいや」


 『俺は年寄りや女子供でも殴れる、新世代のガキ大将さ』と自負するナウマン象(この自負のせいで、親にどこかの施設へ連れて行かれて『なぜ人を傷つけてはいけないのか』というビデオを見せられた経験アリ)は、袖まくりしつつルナちゃんに近づきます。


ルナちゃん「あら、ナウマン象さん。今日も1日元気にいられることを偉大なる神とその代弁者である我等が尊師
に感謝している?」


ナウマン象「そんなことより……」


 ナウマン象がルナちゃんに手を上げようとしたその瞬間、ついさっきまで姿も見えなかった幸薄そうな人たちが
突然現れました。幸薄そうな人たちは、ナウマン象を取り囲みます。


幸薄そうな人A「あなたの血、汚れていますよ。私に3分ほど時間をくれたら、聖なる祈りでたちまち浄化を」


幸薄そうな人B「あの、とても立派な考えを持った候補者の人がいまして、是非とも紹介したいと」


幸薄そうな人C「ちょっと手相をみせてください。ああ、このままじゃあなた、癌になりますよ」


 精神的に追い詰められたナウマン象は、速攻で逃げ出しました。


ナウマン象「ちっくしょう。金歯にもルナちゃんにもボディーガードがいて手がだせねえ。このままじゃ、俺の内に秘められたどす黒いなにかが、なにかが」


 悶えるナウマン象。と、そこへヒロシが歩いてきました。カモネギとはまさにこのこと……。


ナウマン象「おーい、ヒロシィー」


ヒロシ「あ、ナウマン象どうしたんさ」


ナウマン象「俺が人様に迷惑をかけちまうような人間になる前に、気晴らしに殴らせろ!」


ヒロシ「えええ?!」


ナウマン象「逝けええ!」


 ナウマン象がヒロシに殴りかかろうとした瞬間、黒服の男たちが現れました。ナウマン象を取り押さえる黒服たち。


ナウマン象「こ、こいつらは、もしかしてオマエのボディーガード?!」


ヒロシ「その通り。ルナちゃんと金歯から『ナウマン象が社会に対する憤りを抑えきれず、触るもの皆傷つけようとしている状態だから気をつけろ』という連絡を受けた僕は、先手をうち、マルぼんに機密道具を頼んだのさ。
『ボディーガードベルト』。このベルトをつけると、危険な目にあった時、屈強な人たちが身の回りを守ってくれるようになる」


ナウマン象「ち、ちくしょう!」


 退散していくナウマン象。


ヒロシ「あははは。ざまあみろ。いやーそれにしても、強いですね、黒服のみなさん」


黒服「商品に傷でもついたら大変ですからね。人体って存外もろいし」


ヒロシ「……」


ママさん「ごめんね、ヒロくん。私ってば久しぶりにやらかして、その、あなたに尻拭いを」


黒服「さあ、こちらの車へ。なあに、手術を行なう国まであっという間だから大丈夫。麻酔もサービスしちゃうし。内臓が少し足らなくても、意外に生きられるもんです」


マルぼん「ごめん、さっき渡したの、『ボディーガードベルト』じゃなくて、ただのベルトだった。本物はこっち!」


 マルぼんは『ボディーガードベルト』の効果は絶大だと思いました。


日記 | 17:30:18 | Trackback(0) | Comments(0)
「一生隠れてろ! ママさんの隠れ家的レストラン」の巻
ママさん「ついにねんがんの『レストラン』をオープンさせたわ!」


 長年、自分の料理の腕を披露するレストランの開業を夢見ていてたママさん。新しいパパさんの資金援助で(きゃっ♪)、ついにオープンまでいたりました。


マルぼん「しかし自宅を改造してまでレストランにするなんてねえ」


ママさん「実は都会の隠れ家的レストランにしようと考えているの。隠れ家的レストランといえば、『自宅を改造』だと思うし」


マルぼん「隠れ家レストランってなに? 単純に『自宅を改造して造ったレストラン』ってわけではなさそうだけど」


ママさん「え。そういえば、なんだろう。『隠れ家』という言葉だけが気に入って、深く考えたことがなかったなー」 


いったいどういうものなのかわかってもいないのに、『隠れ家レストラン』の経営などうまくいくはずもありません。


マルぼん「とりあえず『隠れ家レストラン』っぽさを出しましょうか。『っぽさ液』。この液を塗ったのものは、
自分の望む『っぽさ』を演出することができる。馬鹿に塗れば、頭がいい人っぽくなるとか、そんな感じです。
こいつをレストランに塗って『隠れ家レストラン』っぽくしましょう」


ママさん「塗ってみたけれど、どこがどう『隠れ家』っぽいのかさっぱりだわー」


 マルぼんとママさんが『っぽさ液』を持って騒いでいると、ヒロシが友達らしい人たちを引き連れて返ってきました。みな、木材とか空き瓶とかヘルメットとか布とかガソリンの入った缶とかを、なぜか大量に持っています。


ママさん「あら、お帰りなさい」


ヒロシ「……」


 無言で、家のなかに入っていくヒロシと友人たち。


友人A「レストランオープンだって? 大丈夫か? 気づかれないか?」


友人B「俺たちの、計画。」


ヒロシ「大丈夫だよ。勘の鈍い親だから」


 部屋に入るとカーテンを閉め、火炎瓶を造りはじめるヒロシたち。部屋の壁には某政治家の写真が貼られていて、その写真にはダーツが大量に刺さっていました。


一同「革命の炎を! 日本に真の自由を!」


 マルぼんは、レストランを隠れ家っぽくした『っぽさ液』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 17:22:01 | Trackback(0) | Comments(0)
「星空への旅立ち」の巻
ナンシー「コンニチハ、ナンシーデース」


ヒロシ「ナンシーだ! 海の向こうからやってきた、僕らのニューヒロインだ!」


ナンシー「チャームポイントハ、コノ豊カナ胸デース!」


ヒロシ「くぅーたまらんー! たまらんー!」


ルナちゃん「んま! なによ、ヒロシさんったら。あんなホルスタインの化身みたいなのにデレデレしちゃって!」


ヒロ子「そうよそうよ、お兄ちゃんは人間のクズよ! ね、マルぼん」


マルぼん「ルナちゃんてばえらくご立腹だな」


ルナちゃん「私の胸も、あのホルスタインのようなビックスケールのものにしたいわ!」


マルぼん「そんなまっとうな作品のヒロインのような願望、どぶにでも捨てちまいなよ」


ルナちゃん「捨てられるものかよ! この物語がまっとうじゃなくても、私はまっとうよ! まっとうなヒロインなのよ! そう、私だけが、私だけがまっとうなの! うへ、うへへへへ」


 ルナちゃんの望みは高く果てしなくわからんちんどもとっちめちんなので、マルぼんは機密道具を出すことにしました。


ルナちゃん「なにそれ、人間の頭蓋骨じゃないの」


マルぼん「『スケールトン』。この頭蓋骨の目の部分を三日三晩見つめ続けると、自分に関係するありとあらゆるものがスケールアップするんだ。当然、胸も」


 ルナちゃんと『スケールトン』のにらみ合いが始まりました。そして、またたく間に三日三晩が過ぎ……


ナンシー「ヒロシサーン、ヒロシサーン。コノ黄色イ豚メガー」


ヒロシ「薄汚い僕を、薄汚い言葉で、薄汚く罵る、薄汚くないナンシー萌えー」


ルナちゃん「ヒロシどん」


ヒロシ「その声は旧ヒロインのルナちゃん。ナンシーと僕の蜜月を邪魔しに……って、うお!」


 すっとんきょうな声をあげてビックリするヒロシ。それも仕方のない話。「スケールトン」の効果で、体のあちこちがスケールアップしていたのです。背も、足の長さも、胸も。


犬「ワン!」


 なぜかルナちゃんが連れている犬が吠えました。


ヒロシ「ルナちゃん、ルナちゃんごめんよ。あんなナンシーなんかに心を強奪されて、ルナちゃんをないがしろにして!」


スケールアップしたルナちゃん(主に胸)に圧倒され、土下座して地面に顔をこすりつけ許しを乞うヒロシ。


ルナちゃん「よかよか。おいどん、そげなこと気にしてなか」


 人間としての器までスケールアップしているルナちゃん。勢い余って仲の良い坊さんと入水自殺をしたり、不満を持った士族たちの旗印になりそうなくらいスケールアップしております。


 それにひきかえ人間の器が小さいヒロシは、ひたすら謝って、土まで食べ始める始末


 スケールアップしたルナちゃんは、自分を見限ってナンシーに走ったロシを精神的に追い込み、ついに出家させるにいたりました。自分を見つめなおすと旅に出発したヒロシを見送ったあと、家に帰ったルナちゃんはびっくり。


ルナちゃん「家が大きくなっているわ!」


マルぼん「『スケールトン』の効果は絶大だからね。家までスケールアップしたんだ」


ルナちゃん「ふうん。ありとあらゆるものに効果があるのねえ」


ルナちゃん母「たいへんよ、この週刊誌を見て」


ルナちゃん「なになに、『エロ教祖、聖職どころか性職だ』。こ、これって」


 それは、ルナちゃんの入っている宗教の教祖が、信者の女性に手をだしているという週刊誌の記事でした。


ルナちゃん母「この記事で、我々に対する世間の風当たりが強くなっているの。尊師は現世に嫌気がさして『我々が安心して暮らせるエルドラドへ旅立とう』とお決めになったらしいわ。エルドラド行きの宇宙船は、今夜12時、学校の裏山から出港予定。裏山に信者は全員集合ですって」


 学校の裏山で200人分の遺体が発見されたのは翌日のこと。調べてみると、遺体の身元は全員が町内のある宗教の信者。信者への性的暴行の疑いで警察の捜査がはじまったことを察した教祖が、信者を道連れにした集団自殺を図ったものと考えられる。


ヒロシ「あの宗教なぁ、昔は選挙のときにやたらと家に来たり、変なツボや印鑑を売る程度だったのに。なんでアメリカの大規模なカルト宗教みたいに集団自殺なんてしたんだろ」


 町のインチキ宗教が、突然アメリカのカルトにまでスケールアップしたことに皆さん首をかしげました。


日記 | 11:32:30 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシ脂肪」の巻
 食っちゃ寝を繰り返していた大沼ヒロシさんはぶくぶく太ったのでした。特にぜい肉のついたお腹の醜さときましたら、もう!


ナンシー「ワタシノ国デハ、自己管理ガデキテイナイトミナサレ、太ッテイル人ハ社会的ニ信用サレナイトイウ
都市伝説ガアリマース。ダカラ、太ッタ大沼サント、モウオツキアイスルコトハデキマセーン!」


ヒロシ「うわー! 恋人のナンシーさんに三行半をつきつけられた! どうしようー!!」


マルぼん「痩せるしかないねえ」


ヒロシ「すぐに痩せないと、ナンシーさんがどこの馬の骨ともわからないヤツに寝取られる可能性があるよ! そしてアレなビデオレターが送りつけられてくるやもしれないよ! すぐに痩せられる機密道具だしてえ!」


マルぼん「『脂肪吸引掃除機』。この掃除機の切っ先を腹に突っ込んでスイッチを押せば、ものすごい勢いで脂肪が吸い取られていくよ」


ヒロシ「ようし! じゃあ、早く、その掃除機の切っ先を僕の腹に突っ込んで! はやく!」


 とてもザンコクな光景が続くので、100行ほどカット。


マルぼん「脂肪がいっぱいとれて、ヒロシの腹もすっかりいい感じになったよ。もう太っているとは言われないね」


ヒロシ「それはそうと、吸引した僕の脂肪は返してくれよ。もしかしたら、そういうマニアがいて
高く買い取ってくれるかもしれないだろ」


マルぼん「えらくみみっちい人間になったな。あ、そうか。腹の脂肪を取っただけに……」


 ヒロシは『太っ腹』ではなくなったのでした。

日記 | 10:09:22 | Trackback(0) | Comments(0)
「山を飛び谷を越えあなたの胸に飛び込みたい。Hold On Me」の巻

ナウマン象「うおー。俺より幸せなヤツは殺すよってからにー」


ルナちゃん「ナウマン象さんが狂った! 刃物を持ったままで発狂した!」


忍者くん「まて!」


ヒロシ「あ、忍者くん!」


 ヒロシのクラスメイトである根来忍者の忍者くんが、ナウマン象の前に立ちふさがりました。


ナウマン象「貴様つ忍者くん! おもしろい、貴様から血祭りにあげてやる。俺の包丁が、魚や豚や牛以外の血を吸うときがきたのだ!」


 ナウマン象の振り回す包丁を華麗によける忍者くん。ひしっと、ナウマン象の背中に抱きつきました。


忍者くん「忍法『人間ダイナマイト』!」


ナウマン象「きさま、まさか自爆を…ぎゃー!!」


 ドカーンと、ナウマン象とともに爆発する忍者くん。その体は無残にも肉塊と化したのですが、30秒くらいで
見事再生。ナウマン象は爆発四散したままです。


ヒロシ「忍者くんすごい! 自分は死なずにナウマン象だけ葬った!」


忍者くん「いやー単なる忍法でござるよ、ニンニン」


ヒロシ「忍法すげえ! 忍者すげえ! 僕、いや、拙者も忍者になりたいでござる



マルぼん「『忍法巻物』。この巻物を口に咥えると、忍者になることができるんだ」


ヒロシ「巻物はたくさんあるんだね」


マルぼん「一言に忍者といっても、たくさんの種類の忍者がいるからね。どの巻物を咥えたらどの忍者になるか、
調べるからちょっと待ってて」


ヒロシ「もー我慢できなーい! ぱくっ」


マルぼん「あ、おまえ、その巻物は!」



 数十年後。ここは微笑町の隣の薄笑町。


ヒロシ「右や左のだんな様。右や左のだんな様」


お子様「ママーあのじいさん、いったいなにをしているの? 道に座り込んで、なにをしているの?」


ママン「シッ! 見ちゃだめザマス」


ヒロシ「右や左のだんな様。右や左のだんな様…」


 忍者には、『草』と呼ばれる種類のものがあります。


ヒロシ「右や左のだんな様。右や左のだんな様…」


 敵国に侵入してスパイ活動をするのが主な任務です。


ヒロシ「右や左のだんな様。右や左のだんな様…」


 ただのスパイではなく、敵国の人間になりきるのが特徴です。たとえば「お百姓さんになれ」と命令されれば、敵国に入り込み、お百姓さんとして生きていきます。その影で、スパイ活動を行うのです。


ヒロシ「右や左のだんな様。右や左のだんな様…」


 そのなりきり具合は最高レベルで、周囲の人物は『草』が本物のお百姓さんと信じて疑いません。


ヒロシ「右や左のだんな様。右や左のだんな様…」


『草』の中には、スパイ活動ではなく、『いざというとき、敵国でかく乱作戦を行うために』潜伏しているものいます。彼らは、『いざというとき』が来るまでひたすら待ちます。


ヒロシ「右や左のだんな様。右や左のだんな様…」


 なかには『いざというとき』が来ないまま、その土地の人間として死んでいく『草』もいるそうです。ああ、素晴らしき、忍者のど根性。


ヒロシ(早く来て、『いざというとき』!)


 マルぼんは、ヒロシを『草』にした『忍法巻物』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 18:04:43 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシ、青龍刀の餌食に」の巻
 ここは町内の公園。


ナウマン象「これ、親戚のおじさんが旅行のお土産に買ってきてくれた青龍刀さ。ヒロシ、ためし斬りさせろや」


ヒロシ「そんなご無体な!」


ナウマン象「俺も鬼じゃねえ。ここに鍋の蓋がある。こいつを盾として使うことを許可しよう」


ヒロシ「こんなの盾になるわけないじゃないか!」


ナウマン象「うるせえ。盾といったら盾なんだ。ショーの開始は今から1時間後な! がはははは」


 去っていくナウマン象。


ヒロシ「マルぼん、なんとかしてえ!」


マルぼん「『盾カスタマイズ器』。自分の持っている盾を好きなように変えるできる機密道具なの。どんな風に変えて欲しいのか言ってごらん」


ヒロシ「そうだね。あらゆる攻撃を余裕で防ぐことができて、ちょうど持ちやすい軽さ。見かけは、敵が見たら思わず発狂するくらい醜悪って感じがいいなぁ」


マルぼん「あ、ごめん。『盾カスタマイズ器』には欠陥があったんだ。所持するすべての盾が一気に変わってしまうの。お気に入りの盾も変わってしまう恐れが」


ヒロシ「僕は普通の小学生だから、盾なんて所持してないから大丈夫だよ」


マルぼん「それならいいけど」


 ヒロシの注文を『盾カスタマイズ器』に入力するマルぼん。


マルぼん「入力完了!」


 入力が終わるとヒロシの持っていた鍋の蓋が、ごわごわと音をたてながら変化していきます。


ヒロシ「ほんとに変化してるよ。あ、見たらだめだ。発狂するくらい醜悪になるんだった」


ナウマン象「がはははははは。ヒロシ、神への祈りは済んだか? 青龍刀のおでましだ!」


 1時間たってないのに現れるナウマン象。


ヒロシ「ほら。ナウマン象、この盾(鍋の蓋)見てみれ」


ナウマン象「!?」


 盾を見た瞬間、ナウマン象ときたら一瞬で髪が白くなり、目は死んだ魚のごとく濁り、よだれをだらだら垂れ流し


ナウマン象「うひひ。いひ。うひひひ」


ヒロシ「やった。ナウマン象のやつ、盾の醜悪さにヤられて発狂したぞ!やったよ、マルぼん……!?」


 マルぼんのほうを振り向くヒロシ。そこには、あらゆる攻撃を余裕で防ぐことができて、ちょうど持ちやすい軽さで、敵が見たら思わず発狂するくらい醜悪な見かけになったマルぼんが。


 マルぼんを見た瞬間、ヒロシときたら一瞬で髪が白くなり、目は死んだ魚のごとく濁り、
よだれをだらだら垂れ流し


ヒロシ「うひひ。いひ。うひひひ」


 その頃、町内某所の喫茶店。


金歯「最近、ヒロシのやつが生意気で。一度しめてやらないといけないでおじゃる」


大脳「でも、ヤツにはマルぼんというやっかいなヤツがバックについておるでヤンスよ」


金歯「そうでおじゃるねえ、マルぼんという後ろ盾がいなけりゃ、ヒロシなんぞ屁でもないのに」


 マルぼんは、ありとあらゆる盾を変化させてしまう『盾カスタマイズ器』の効果は絶大だと思いました。



日記 | 18:03:39 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシ、生きてこそ」の巻
ヒロシ「永遠に生きることのできる機密道具だして」


マルぼん「貴様は秦の始皇帝か。まぁ、機密道具の使い方では永遠に生きることも可能だけどね。はい『善行仙人』~」


善行仙人「善行仙人でっす。よい行いを1回するごとに寿命を1時間延ばしちゃいますですー」



ヒロシ「なるほど。よい行いをしまくって寿命を延ばしまくれば、永遠に生き続けることが可能というわけですな」


マルぼん「そゆこと!」


ヒロシ「よっし。よい行いをしまくるぞう。では…さっそく」


 懐から出したメモ帳を見つつ、どこからに電話をかけるヒロシ。


ヒロシ「あ、微笑小学校さん? あのですね、オタクに勤める某教師、この前、夜の繁華街で制服姿の女子高生と歩いていましたよ。これはいかがなものかとー」


 メモ帳を見つつ、また電話をするヒロシ。


ヒロシ「あ、小山さんのおばあちゃん? 僕、善意の者ですけど、オタクの嫁さん、おばあちゃんの味噌汁に水銀入れてるよ。これはいかがなものかとー」


 メモ帳→電話。


ヒロシ「あ、警察ですか? 微笑ロドリゲスマンションの606号室から、なんか火薬の匂いがします。角材とかも運び入れているみたいですー。これはいかがなものかとー」


マルぼん「貴様のよい行いは密告しかないのか」


ヒロシ「さぁ、どうだ。これで3時間、寿命が延びたわけだろ」


善行仙人「は? ふざけんな。悪行を行ったから、ペナルティとして寿命は99%カットじゃ」



ヒロシ「はぁぁぁぁぁぁぁ!? その唐突に登場したルールも気にくわないけど、どこが悪行っていうんだよ!?」


善行仙人「地球を我が物顔で支配し、自然をムダに破壊し、多くの動植物を破滅へと追いやっている人間どもへの善行なんて、悪行も同然じゃ!!」


ヒロシ「うわ、軽く正論! ぐぐ…胸に鈍い痛みが…」


マルぼん「寿命99%カットの影響だ! 死ぬよ!」


ヒロシ「ぬうううう。急いでよい行いをして、寿命を延ばさねば。人間への善行が悪行にカウントされるのなら……これだっ!!」


 ヒロシは自決用に所持していた手榴弾で自爆しました。爆音が町に響きます。マルぼんも消し飛びました。


ヒロシ「う、うう…痛い…けど、これで…」


善行仙人「ふむ。愚かな人間どもに力を貸していた愚かな怪生物を消し去ったのは偉大なる功績。寿命を1時間延ばしてやろう」


ヒロシ「や、やたー…」


 1時間後、ヒロシは息を引き取りました。

日記 | 20:25:25 | Trackback(0) | Comments(0)
「嘘だといってよチャーリー」の巻
ナウマン象「おい、ヒロシ。オマエのうちに真の自由を目差して非情な戦いを続ける
革命組織『まじかるぶれいど』の闘士が立てこもって、北と南に分かれている国の、北のほう行きの飛行機を要求しているらいぞ!」


ヒロシ「なにー!って、ふふふ。本日はエイプリルフール。騙されませんぞう」


 どぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん……


ナウマン象「連中、自爆しやがった!!」


ヒロシ「ええー!? 本当だったんー!?」





ヒロシ「ということが昨年の4月1日にありましたので、ウソをウソと見抜けるようになる機密道具をだしてくださるよう、お願いします」


マルぼん「それなら『ギシンアン機』を使おう。こいつは、まわりの人の発言にウソを織り交ぜられるようになる
機密道具。調整機能でウソの度合いが変化するんだ」


 こいつでヒロシの身の回りの人の発言に適度にウソを混ぜ、ヒロシのウソを見抜く力を育てようという寸法です。


ヒロシ「よしー。さっそくウソにまみれた町に出てみよう」


ナウマン象「ヒロシくん、だーいすき」


ヒロシ(あきらかにウソだ)


金歯「ヒロシくん、だーいすきでおじゃる」


ヒロシ(ウソだ)


ルナちゃん「抱いて」


ヒロシ(みんなみんな、ウソだ。ウソだらけだ)


 そういえば今日は通院の日。ヒロシはそのまま病院へと向かいました。


ヒロシ「どうですか、先生。存在しない女の声が聞こえてくるとか、テレビの出演者がみんな僕のことをバカにして笑っているとか思えて仕方ないとか、そんな症状の病気はあるんですか」


医師「あなたは疲れているんだと思いますよ。病気とかじゃないですね、はい」


ヒロシ「ウ、ウソだ! あんたは『ギシンアン機』のせいでウソをついているんだ。本当は僕は病気! 病気なんだ。びょうきといえ!!」


医師「やめてください…! 誰か、誰かー!!」






 ヒロシ宅。電話が鳴り、ママさんが対応。


ママさん「え、ウチの息子が暴れている? それはウチの子じゃありません。ウチの子はイギリス留学中です」


 ママさんはうそつきだ、とマルぼんは思いました。

日記 | 21:07:52 | Trackback(0) | Comments(0)

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