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大沼ヒロシ

Author:大沼ヒロシ
大沼ヒロシと申します。ブログはじめたての初心者です。どうぞよろしく。

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「背景おふくろさま」の巻
 ヒロシが漫画を読んでいます。なんか、ベレー帽を被ったおっさんが巨大なGペンを振り回して、背広で眼鏡の男に襲いかかっている漫画です。


ヒロシ「少年ボボンゴで『熊とYシャツと私』を好評連載中の、宇奈木ノボル先生の最新刊だよ。『熊とYシャツと私』のつくられるその裏側であった、宇奈木先生との担当編集者のダケイ記者との愉快なやりとりが漫画になったんだ」


マルぼん「なるほど。楽屋ネタの漫画か。おもしろいやつ、けっこうあるよね」


ヒロシ「色々な作品の楽屋ネタとか見てみたいな」


マルぼん「そうだな、この眼鏡をかけて、なんでもいいから本とか読んでみな」


 言われるままに眼鏡をかけて、部屋に転がっていた『贖罪』という子供向け絵本を読み始めるヒロシ。


おっさん『仕事へ行ってくる』


おばさん『仕事て…ヒサシが風邪ひいて寝込んでんのやで!」


おっさん『風邪は寝てたら治るやろ』


おばさん『仕事と自分の息子、どっちが大切やの』


おっさん『仕事や。ええか、ワシの描いた絵本で、たくさんのこどもさんが笑顔になる。ワシはその笑顔はすばらしい宝物やと思う。その宝物のためやったら、わが子の1人や2人、喜んで死なせたる!』


ヒロシ「絵本を読んだら、珍妙な三文芝居が見えたよ!」


マルぼん「この眼鏡は『みとおし眼鏡』。『みとおし眼鏡』をかけると、あらゆる物の裏側(製作過程でおきたドラマとかそんなの)を見ることができるのさ。キミが見たのは、おそらく『贖罪』の作者。この人はこんなカンジで、『贖罪』を完成させたんだ」


ヒロシ「なるほどなぁ。楽屋裏や舞台裏といっても、愉快なものばかりではないんだなぁ。それにしてもこの眼鏡はすごいね。どんなものでも裏側を見ることができるの?」


マルぼん「うん」


ヒロシ「へえ、どれどれ……!」


赤ん坊『おぎゃーおぎゃー!!』


母親『ふう。とおとお、生誕したか、望まれない命め』


赤ん坊『おぎゃーおぎゃー!!』


母親『おうおう。にてやがる。あたいを捨てたあの男に。にくらしい、ほんとにくらしい』


赤ん坊『おぎゃーおぎゃー』


母親『おぎゃーおぎゃーうるいさよ! 赤ん坊は泣くのが仕事というけれど、仕事なら1円も稼いでみなよ』


赤ん坊『おぎゃーおぎゃー』


母親『あたしが飢えているっていうのに、まるまると太ってやがる。今にも、ボンっと爆発しそうだな、おい。
そうだ。あんたはマルぼんだ。マルぼん』


赤ん坊『おぎゃーおぎゃー』


母親『マルぼん。あたいはあんたをここに捨てていくよ。誰も来ない、この山奥の廃屋に。あんたは死ぬよ、確実に。でも仕方ない。あんたはあの男の子供だもの。あの男があたしにしてきたことのむくいを、あの男の子供であるあんた受けるんだ。はははは。親の因果が子に報い! あはははは』


赤ん坊『おぎゃーおぎゃー』


母親『あたいが憎いか、憎いか。憎むなら、世間から愛されない自分を、自分を愛さない世間を憎みな! あはははははは』


赤ん坊『おぎゃーおぎゃーおぎゃー』


ヒロシ「……」


マルぼん「どうしたのん、マルぼんのほうをじっと見て?」


ヒロシ「マルぼん」


マルぼん「うん?」


ヒロシ「今度ね、酒おごるよ」


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日記 | 18:20:30 | Trackback(0) | Comments(0)

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