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Author:大沼ヒロシ
大沼ヒロシと申します。ブログはじめたての初心者です。どうぞよろしく。

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「やさしくない世界が嫌い。バイバイ」の巻

パパさん「世界は俺にやさしくないーやさしくないー」


 ヒロシにグーパンチ。


ヒロシ「いたいいたい。いたいよ、おじさん。これ虐待! 虐待ー!」


パパさん「いつまでも私を父親と認めない、貴様がにくいーにくいー」


 ヒロシにビンタ。


ヒロシ「いたいいたい!」


 最近、仕事がうまくいっていないパパさんはご機嫌ななめです。


ヒロシ「機密道具でなんとかしないと、ワイドショーで一時的に主役になるよ、大沼家!」


マルぼん「『商売半鐘』。この鐘を鳴らすと、商売が上手くいく」


パパさん「チリンチリーン。鳴らしたぞ! さぁ、金をだせ。さぁ、儲けさせろ」


 と、そのときでした。大沼宅に、トラックが突っ込んできたのです。


パパさん「ぎゃー!」


ヒロシ「おじさんが星になった!」


 運転席から降りてくるナウマン象。


ナウマン象「わざとやないんです。うっかり眠ってしまって……こ、これでなんとか内密に」


 ナウマン象がお金を差し出してきました。


  マルぼんたちピュアな子供たちは知らなかったんですが、パパさんの職業は『当たり屋』だったそうです。
マルぼんは、パパさんの当たり屋を繁盛させた『商売半鐘』の効果は絶大だと思いました。


救急隊員「駆けつけてきました」


警察官「うちらもですー」


 ついでに病院と警察の商売も繁盛させた『商売半鐘』の効果は絶大だと思いました。


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日記 | 15:48:12 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシのあいたた絞首刑」の巻
ヒロシ「マルぼん! マルぼん!」


マルぼん「う~んムニャムニャ。なんだよヒロシ、こんな夜更けに。またアレか、夢と現実の区別がつかない病気か」


ヒロシ「ちがうよ。今、深夜アニメを堪能しているんだけど……金歯のヤツが…とりあえず、今放映されているこのアニメを観てみてよ」


美少女『あんたなんか、親が勝手に決めた許婚。ただそれだけの関係なんだから!』


金歯『あー可愛くねえ! 可愛くねえ! 凶暴女!』


マルぼん「げげー!? 金歯がアニメ化しているー!!」


 金歯は、その財力にモノを言わせて自宅地下に広大な施設を作り、そこにアニメ関係者を監禁し、自分が主人公のアニメを作らせているのです。


ヒロシ「うらやましい…うらやましいよ、マルぼん! 僕もアニメに…アニメになりたい!!」


マルぼん「マルぼんもなりてー。切実になりてー。よし、こいつを使おう。『アニメ蚊』」


アニメ蚊「どうも」


 アニメ蚊は、みらいのかがくが生み出した奇跡のハエ人間です。そのアニメ監督としての能力は絶大で、どんなものでもアニメ化してしまいます。しかも女の子なので、報酬はクライアントの血。


 ヒロシはさっそく己が血を捧げ、自分の人生をアニメ化していただきました。


テレビ『どっこいヒロシくん!!』


ヒロシ「本当にアニメになった!」


主題歌「ヒロシは人間信号機」 唄:便所コオロギ2013


ヒロシ ヒロシ ヒロシくーん 


みんなのともだち ヒロシくん


実は ヒロシは しんごうき


うわさのにんげんしんごうき


コロコロかわる かおいろで


いつもみんなを ユカイにするよ


おこってぷんぷん あかいかお


泣いてめそめそ あおいかお


肝臓いわせて 黄色い顔


「酒だけが友達や 酒だけが恋人や」


 命とは 生きる意味とは 人生の価値とは


 答えをみつけて ヒロシくん


 みんな大好き ヒロシくん


 心の中で きっと 生きているヒロシくん


 今はもう思い出の中にしかいないぜ ヒロシくん



 テレビの中で楽しげに歌い踊る、アニメキャラのヒロシ。やがてオープニングが終わり、本編がはじまりました。


テレビ『第一話 ヒロシ生誕の巻』


ヒロシ祖母『父親のわからない子供を妊娠した!? おろしなさい!』


ママさん『無理よ…もう六ヶ月…おろせないわ!』


ヒロシ『オンギャー』


ヒロシ祖母『なにがオンギャーだ! この疫病神!』


アニメ蚊「私の作るアニメは原作に忠実。アレンジなんかはしないのですよ」


ヒロシ「すげえ! ヒロシ、がんばれ! がんばれ!」

 こんなどうしようもない内容のアニメを楽しむヒロシ。マルぼんは『アニメ蚊』をだしてよかったと思いました。


テレビ『今日の「どっこい! ヒロシくん」は、ヒロシくんが「僕もアニメになりたい」とごねるお話だよ。お楽しみに』


ヒロシ「え!? なんか原作(ヒロシの人生)に追いついたよ!? これからどうするの? どうなるの?」


アニメ蚊「仕方ないです。次回で最終回にしましょう」


ヒロシ「残念だね。でも、どんな最終回?」


アニメ蚊「原作に忠実なアニメ化が私の信条ですから、原作と同じ最終回ですよ」


ヒロシ「え? でも、原作(僕の人生)はまだ最終回を迎えては…」


アニメ蚊「迎えるんです。今」


ヒロシ「はい?」


アニメ『今日の「どっこい! ヒロシくん」はおもしろかった? 次回はいよいよ最終回。ヒロシは何者かに襲われて、短い生涯を終えて…』


ヒロシ「あ、え? なんで刃物を振りかざしているの? ねえ、危ないよ? ね…」


 いままでありがとうございました。

日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「背徳の混浴温泉! 桃源郷は君の胸の中に」の巻
ヒロシの家→ダンボール


金歯の家→城


ヒロシ「なにこの差。人類みな平等って、嘘だよ嘘!」


マルぼん「そうだね」


ヒロシ「僕は平等な世界がほしい。全ての人が収入も身分もなにもかも均一なすんばらしい世界!」


マルぼん「『均等雲』。これを空に浮かべれば、その雲の下にある全てのもの平等になる。『均等雲』は、その下にある全てのものの平均値を瞬時に計算し、その下にいるすべての人に平均値を強制するんだ」


『月収100万円の人』がいるとします。その人が『均等雲』の下にある町に入るとします。その町に住む人の平均月収が5千円だとします。すると、『月収100万円の人』の月収は5千円になります。


ヒロシ「いやっほい!」


 マルぼんは『均等雲』を微笑町の上空にうかべました。『均等雲』の大きさは、町全体を覆ってしまうほどです。


ヒロシ「うわ。財布のなかにすごい額のお金が入っているよ!」


マルぼん「微笑町には超大金持ちの金歯一族が住んでいるからね。金歯一族の収入が微笑町人の平均月収の額をあげたんだ。」


ヒロシ「母さんに見せてこよう」


 しかし


ヒロシ「たいへんだ! 母さんと父さんが屍になっていたよ!」


マルぼん「となりの家のおばさんとおじさんたちもだ!」


 微笑町は、様々な施設(詮索禁止)がたくさんあるせいか、奇形の魚やら鳥やらがあちらこちらから発見されたりするせいか、生まれた子供が10歳まで生きられる確率が極端に低い町です。お年寄りよりも、子供のほうが圧倒的に多いのです、亡くなる人の数。だから、平均寿命も鬼のように低いです。 


ヒロシ「な、なんか胸が痛い……げふっ」


 マルぼんは平均寿命まで強制してしまう『均等雲』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシのはちゃめちゃ村八分」の巻
 現在、微笑町の子供たちの間では「間違い探し」がカルト的な人気です。「ブームに取り残される=死」という理論の持ち主のヒロシもご多分に漏れず間違い探しに夢中です。でも、キャッチセールスがあると確実に引っかかり、現在部屋中が羽毛布団と幸せを運んでくるという印鑑でいっぱいのヒロシが、間違い探しに強いハズもなく……


ヒロシ「マルぼん! 間違い探しに強くなる機密道具だして」


マルぼん「この愚か者が!」


 いつものように泣きついてきたヒロシを、マルぼんは一喝しました。遊びにまで機密道具を持ち込もうというヒロシの腐りきって異臭すら放つ根性が気に食わなかったのです。


マルぼん「特訓だ! 間違い探しの特訓をするんだよ、ヒロシ!」


マルぼんは機密道具『アヤマッチ』というを出すことにしました。この機密道具はマッチの形をしていて、火をつけると「どう考えてもこれは間違っているだろう」という光景に出くわすと激しく燃え上がって知らせてくれるというシロモノです。これでヒロシを「間違っている場面」に遭遇させ、「どこがどう間違っているのか」を判断させ、間違い探しの能力を鍛えてやろうという作戦です。


 マルぼんとヒロシはさっそく外に飛び出し、『アヤマッチ』に火をつけて町を歩き回りました。微笑町間違い探しの旅、スタートです!

 
 しばらく歩いていると、ある建物の前で『アヤマッチ』が激しく燃え上がりました。中に入ると、ある病室の前でさらに燃え上がる『アヤマッチ』。


ヒロシ「この病室になにか間違いが…?」


マルぼん「よく調べてみるんだ」


ヒロシ「…わからない。全然わからないよ」


 すぐに諦めるヒロシ。と、その時。数人の医者と看護師が、青い顔をして部屋に飛び込んできました。


看護師「この患者さんの点滴に、間違ってインスタント味噌汁をいれちゃいましたぁ。てへぺろ」


医者「ああ、瞳孔が! 瞳孔が!」


微笑町間違い探しの旅・第1問「この病室で間違っているところは?」の正解は、「本当は栄養剤が入っていなければいけない点滴にインスタント味噌汁が入っていた」でした。


 ヒロシの微笑町間違い探しの旅は続きます。病院のつぎに『アヤマッチ』が燃え上がったのは、2丁目の早川さんの家でした。


早川さんのご主人「タカヒロ。いつになったら就職するんだ」


早川さんの奥さん「タカちゃんも今年で36歳よ。そろそろ将来のことを考えないと」


タカヒロ「僕は漫画家になるから就職しないよ。だって、僕の描いた漫画『風と恋と竜の伝説・エレメンタルサーガ序章編(何の変哲もない36歳の男・タカヒロが、ふとしたことから異世界に召喚されて勇者として活躍し、美女美少女にモテまくる斬新な内容。全360ページ全てがボールペンで描かれた作者入魂の一作)』は、有名少年漫画雑誌の賞を通るに違いなんだから。ラジオでもモリ姉(アイドル声優)が『夢は願っていればきっとかなう』って言っていたし」


早川さんのご主人「漫画家なんて止めておけ。いつまでもワシらの年金で食っていこうと思うなよ、タカヒロ!」


タカヒロ「うるさい! 『風と恋と竜の伝説・エレメンタルサーガ序章編)』がダメなら『機龍鉄皇ヴァルオーラ(何の変哲もない36歳の男・タカヒロが、ふとしたことから軍の試作ロボットヴァルオーラのパイロットとなって活躍し、美女美少女にモテまくるいままでにない内容。全290ページ全てが大学ノートに描かれた作者渾身の一作)』があるんだから! 夢はきっとかなうんだからー!」


マルぼん「この光景に間違いがあるんだ。わかるかい、ヒロシくん」


ヒロシ「いたたまれない……」


 どうやらわかっていない様子のヒロシ。微笑町間違い探しの旅・第2問「早川さんの家の家族会議で間違っているところは?」。皆さんも、ヒロシと一緒に答えを考えてみてください。

 
 ヒロシの微笑町間違い探しの旅はもうちょびっとだけ続くんじゃ。続いての『アヤマッチ』炎上場所は微笑町の電力を支える僕らの発電所です。


 発電所では、防護服のようなものを来た発電所職員と、なぜかみんな調子が悪そうな近隣住民がなにやら衝突していました。


職員「スコー(機械を通しての呼吸音)。だから、たんなる事故です。漏れてません。絶対に漏れていませんから。スコー」


住民A「でも、ウチのカナリアは死んだし、カミさんは髪がやたらと抜けているんだ。ウ、ゴホゴホ」


職員「スコー。大丈夫ですって。第一、漏れていたら真っ先に私らが死にそうになるでしょ? 私ら、ピンピンしてますよー?」


住民「ゲホゲホ…その、その宇宙服みたいなのは…な、なんです?」


職員「制服。制服ですよ。私らの!」


マルぼん「この光景に間違いがあるんだ。わかるかい、ヒロシくん」


ヒロシ「はやく! 出よう! この町を出よう!」


 ハンカチで口をふさぎ、慌てふためくヒロシ。どうやらわかっていない様子です。微笑町間違い探しの旅・第3問「町のみんなの暮らしと安全を守る発電所で間違っているところは?」。皆さんも、ヒロシと一緒に答えを考えてみてください



 と、まぁ、こんな感じのことを繰り返しているうちに、ヒロシは「なにが正しくてなにが間違っているのか」を
見分ける眼力を身につけました。彼は、ついに間違い探し戦士となったのです。


マルぼん「微笑町間違い探しの旅第13問めの答えは?」


ヒロシ「川畑さんご主人の病気は、実は胃潰瘍なんかじゃない」


マルぼん「正解!」


マルぼん「微笑町間違い探しの旅第25問めの答えは?」


ヒロシ「大山被告は本当は無罪なのに有罪判決」


マルぼん「正解ー!」


 ここ数日の修行で確実に実力をつけ、確実に間違い探し戦士としてレベルアップしていくヒロシ。いまでは道行くアベックの片方に「あなた、彼氏に愛されていると思っているようだけど、彼氏はあんたの金目当てだよ。付き合い止めた方がいいよ」と間違いを指摘できるほどです。そんな感じで「無敵無敵~」とか2人で騒いでいると、見知らぬおばさんが話しかけてきました。


おばさん「あらまあ。マサシくんじゃない。大きくなって」


ヒロシ「どちらさまですか? 僕はヒロシですが」


おばあさん「なーに言っているの。あなた、人山さんとこのマサシくんでしょ。私よ、私。遠山のおばちゃん。子供頃にあったきりだから、忘れちゃった?」


ヒロシ「この人、僕と誰かを間違っているんだ。そうだ、マルぼん『アヤマッチ』を」


 しかし『アヤマッチ』は燃え上がりませんでした。


おばさん「マサシくん、たしか今年で中学よね? 制服は似合っている?」


『アヤマッチ』は燃え上がる素振りさえ見せませんでした。


おばさん「おかあさんの耶麻子さんは元気? 心臓が悪いって聞いたけど」


『アヤマッチ』は燃え上がる素振りさえ見せませんでした。


ヒロシ「ぼ、僕はまだ10歳で小学生です。それに僕のおかあさんの名前は耶麻子ではなく、うどん子! 大沼うどん子ですよ!」


『アヤマッチ』は、激しく燃え上がりました。


ヒロシ「どういうこと!? 僕はマサシ? マサシなの!? 答えてよ、おかあさん」


ママさん「そんなことはないのよ。アナタはヒロシ。それ以下でもそれ以上でもないわ」


激しく燃え上がる『アヤマッチ』


ヒロシ「おかあさんは僕を愛しているよね?」


ママさん「モチのロンよ」


激しく燃え上がる『アヤマッチ』


ヒロシ「そんなそんな。これはなにかの間違いだ。ねえ、マルぼん現状を打破する機密道具出してよ」


マルぼん「えっと、その種の家庭裁判向け機密道具はないね」


ヒロシ「な、なんで!? マルぼんはみらいのせかいから僕を助けるために来たんでしょ!」


激しく燃え上がる『アヤマッチ』。あ、やべ。


ヒロシ「…マルぼんは、みらいのせかいから来たんだよね?」


 激しく燃え上がる『アヤマッチ』


ヒロシ「貴様。貴様はいったい何者だ!? 名を名乗れ!」


マルぼん「話せばわかる。話せばわかるよ。大沼くん。そうだ『アヤマッチ』はきっと故障していたんだよ。間違い。全て間違いさ。アンダスタンド、大沼くん?」


 燃える気配のない『アヤマッチ』


ヒロシ「なに急にヨソヨソしくなっていんだよ!?」


マルぼんああ。こんな機密道具を出したこと事態が間違いだったね。ちゃんちゃん。はい、この話、終了~」


ヒロシ「なに勝手にオチつけているんだマル公! うどん子! 耶麻子って人とどういう関係よ!? あ、逃げるな、逃げないで! ああっ! ああーっ!? 僕を見てー!」

 
                          未完

日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「ローゼンヒロシのそこぬけ東海道五十三次殺し旅」の巻
ヒロシ「わわわ! 家の前に死体が! 女性の死体が! 弁護士を! 警察を!」


金歯「ちがうでおじゃる。そいつは死体でなくて人形。100万円もする人形でおじゃる」


ヒロシ「うへー。リアルすぎて怖いくらい」


金歯「今夜から、この人形が朕の恋人でおじゃる。はぁはぁ」


ヒロシ「う、うらやましい!!」


 というわけで


ヒロシ「超高価で超価値のある人形をだして!!」


マルぼん「無理だよ馬鹿。そんなものない!」


ヒロシ「人形出して! 人形出して!」


マルぼん「人形ならあるよ! うちには立派な人形がある」


ヒロシ「はぁ? なにを言っているのさ。人形なんてどこにも…」


ママさん「ヒロくん。新しい服を買ってきたわ。明日からこの服を着なさい」


ヒロシ「はい、お母様!」


ママさん「ヒロくん。この薬草は体にいいの。煎じて毎朝飲みなさい」


ヒロシ「はい、お母様!」


ママさん「ヒロくん。新しい保険を見つけてきたから加入しなさい」


ヒロシ「はい、お母様!」


ママさん「ヒロくん。今日は七時に夕食だからきちんと降りてきなさい」


ヒロシ「はい、お母様!」


ママさん「ヒロくん。ナウマン象さんと遊んだら駄目よ。あのこは色々あるから、悪いうわさ」


ヒロシ「はい、お母様!」


ママさん「ヒロくん。この傷はこけてついたもの。わかっているわね? この間のビンタは関係ない。学校で先生に傷のこと尋ねられても、必ずそう答えるのよ。」


ヒロシ「はい、お母様!」


ママさん「ヒロくん。この学校を受験しなさい」


ヒロシ「はい、お母様!」


それから。


ヒロシ「な、人形なんてどこにもないだろ、マルぼん」


マルぼん「だからあるんだって」

日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「臭了」の巻
マルぼん「最近嫌なにおいがするね。特にママさんの部屋」


ヒロシ「この前、臭すぎて鼻血がでたよ。この臭い、なんとかならないー?」


マルぼん「未来の世界の消臭剤があるよ。臭いを元から絶つ優れもの」


ヒロシ「さっそく使おうね」


マルぼん「あ。ママさんと見知らぬ男性がなにか部屋から運び出しているぞ。なんだろう毛布に包んでいるけど」


ヒロシ「車に乗せたよ。どこかへ行くんだ。ずるいよ汚いよ。大人は」


 それから異臭はしなくなりました。それと時を同じくして、パパさんの歯ブラシや食器がママさんの手によって捨てられ、家からパパさんの生活の臭いが消えました。パパさん自体も消えました。なぜだか、さっぱりわかりません。

日記 | 17:35:53 | Trackback(0) | Comments(0)
「激闘! ヒロシvsロバート・K・レスラー」の巻

かの子「ひさしぶりね、ヒロくん」


ヒロシ「伯母上さま、お久しぶりです、もがもが」


 ヒロシの叔母であるかの子さんがやってきました。挨拶代わりに小遣いの千円札をヒロシの口にぶちこむかの子さん。


マルぼん「ごぶさたしてます」


かの子さん「さっそく用件なんだけど」


 かの子さんはマルぼんを無視しました。昔、マルぼんはかの子さんと投資関係の仕事をしていたことがあり、億単位の損失をさせてしまったことがあるのです。これはもう、マルぼんの罪です。償っても償いきれません。ああ、どこかの女神様。罪深きマルぼんを殴って! けちょんけちょんにして!


かの子さん「これを読んでほしいの」


ヒロシ「卒業文集ですか?」


かの子さん「それの54ページに載っている作文を読んで」


ヒロシ「はいはい。『将来の夢。6年5組 飛ん田 夢清。将来の夢。将来僕は、ゲーム会社に勤めたいです。作ったゲームが大ヒットして莫大な資産を手に入れます。その資産で城(地下室つき)を建て、そこにロボットのように従順で、僕の言うことを何でも聞く奴隷のような女の子をたくさん住まわせ、「ご主人さま」と呼ばせたいです』だって。なんですか、これ。狂人の作文?」


かの子さん「それ、うちの息子の作文なの。もしもうちの夢清ちゃん(36歳。自称漫画家の卵)が将来、無実の罪(性犯)で逮捕されたとき、ワイドショーで卒業文集が紹介されて、こんな内容(将来の夢。6年5組 飛ん田 夢清。将来の夢。将来僕は、ゲーム会社に勤めたいです。作ったゲームが大ヒットして莫大な資産を手に入れます。その資産で城(地下室つき)を建て、そこにロボットのように従順で、僕の言うことを何でも聞く奴隷のような女の子をたくさん住まわせ、「ご主人さま」と呼ばせたいです)だったら、心理学者なんかに『これはまさしく犯罪者の書く内容です!』とかプロファイリングされてしまうでしょ」


ヒロシ「そうですねえ」


かの子「ただでさえ、夢清ちゃん、裸の女の子が表紙の本をたくさんもっているのに、そんなプロファイリングされてしまったら、白でも黒、無実でも有罪になってしまうわん」


マルぼん「そ、そこでなんとかしてほしいわけですなー!! よい機密道具がありますですよー!!」


 名誉挽回しようと、マルぼんは必死ですよ。


マルぼん「『なんでも校正機』。この機械になんでも好きな本を仕掛けると、好きな箇所を修正できる。修正すると、この世界に存在する全ての同じ本の同じ箇所が、同じように修正されるんです!!」


かの子さん「あら、生きる価値もない生物のくせに、気の利いたものを持っているじゃないの。さっそく使わせていただくわ」


ヒロシ「あ、なら、僕が代わりの文章書きますー」


かの子「まぁ、頼もしい!」


ヒロシ「よっし。校正完了。犯罪をおこしても『この人ってば超人格者!』とかプロファイリングされるような作文が完成したよ!」


かの子「まぁ。ありがとう、ヒロくん。夢清ちゃんも喜ぶわ。これでしばらくは『俺を漫画家にしろよ!』とか言って暴れたりしないはず」


 夢清さんが、知り合いの子供を車で連れまわした(3日間)として、逮捕されたのは数日後のことでした。


 ちょうどでかいニュースもなく、ワイドショーはこぞってこの事件を取り上げました。


司会『容疑者の卒業文集を入手しました』


心理学者『これはとんでもない文章ですよ。まさに狂人の文章です』


将来の夢 将来は、墓場の近くに住みたいです。なぜなら、死体がたくさんあるからです。死体は、いつも僕を嬲る憎らしいナウマン象や、汚いものとそうするかのように僕と接するルナちゃんのように、僕に逆らいません。僕の言うことを聞いてくれる死体と、いつまでもいつまでも、幸せに暮らしたいです。できることなら、全人類が死体になればいいのにと思います。


心理学者『もう、どこからつっこんでいいかわかりません!!』


ヒロシ「あれ、おかしいな。なんで狂人扱いされているんだろ。ねえ、マルぼん」


マルぼん「それ以上、近づくな」

日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシ、『やっぱ!アホーガンよ』が読みたくて検索したら、異様にプレミアが付いていてショックをうける」の巻
 マルぼんが見知らぬ可愛らしい少女を連れてきた。


見知らぬ少女「……」


ヒロシ「うほっ。かわいらしい少女! くれるん!?」


マルぼん「だまれ陰獣。この子は、僕の母方の叔父の奥さんの弟の連れ合いの向いに住んでいたおじいさんがいつの間にか連れ歩いていた女の子で、言うなればマルぼんの妹的存在なの。ちなみにそのおじさんは今、衣食住は約束されているけど自由はない施設で社会復帰を目指している」


陰獣「カケラも妹の要素がなさそうだけど、まぁ、いいや。お嬢ちゃん、僕のこと『お兄ちゃん』と呼んでもいいよ。もしくは『ご主人様』とか。あるいは『この醜い豚やろう(相手を心底さげすんでいるカンジで!)』とかでもいい」


マルぼん「だからだまれ陰獣。この子はね……」


見知らぬ少女「……(赤面)」


陰獣「頬を染めた! 僕を見て頬を染めた! ちょ、ま、いや、おお。うおおお。うおおおおおっ。ふぉー!」


見知らぬ少女「……(ふるふると首を振る)」


マルぼん「落ち着いて、陰獣。別に君に一目惚れしたとかそういうんじゃないから。実はこの子、ひどく人見知りするんだよ。他人、特に異性に近寄られると、恥ずかしくてこうなっちゃうの」


陰獣「なるほど。さっきから一言も話さないのもそのためか」


マルぼん「いや、それには別の事情が」


陰獣「別の事情?」


マルぼん「ほら、なにがしゃべってごらん」


見知らぬ少女「ゲロデップ」


陰獣「ぎゃー!」


 少女がしゃべった瞬間、ヒロシの耳から噴水のように血が噴出しました。


マルぼん「彼女はどうも人間ではないらしくて、発した言葉に相手の耳に尋常じゃないダメージを与える力があるみたいなの。だから迂闊にしゃべることができない」


陰獣「僕の耳から出た血が虹を描いているー!」


マルぼん「それでもそんな自分をなんとかして、色々な人とコミュニケーションをとりたいと思い、マルぼんを訪ねて来たというわけなんだ。」


陰獣「イイハナシダナー」


マルぼん「実は機密道具も用意してある。『意思疎通チョコ』。このチョコレートを分けあって食べた2人は、
相手が考えていることが手に取るようにわかるようになる。誰かがこの子とチョコを分けて食べて、彼女が思っていても口に出せないことを代弁してやるんだ。」


陰獣「そ、その代弁者、僕がやってもいいよ。やっとこさ耳血も止まったし」


マルぼん「おお、それは手間がはぶける。さすがヒロシ」


 たとえ殺人ボイスの持ち主でもかわいいことはかわいいので、ここいらで好感度をあげて、フラグのひとつも立てたいと思った浅ましいヒロシなのでした。


 マルぼんが『意思疎通チョコ』を2つにわけで、ヒロシと少女に渡します。もぐもぐとチョコを食べる少女。ヒロシもチョコを食べます。


陰獣「うっ」


 突然顔が青ざめて、苦しみ始めるヒロシ。這うように部屋をでると、トイレに飛び込ます。


陰獣「うああああ。耳に続いて、今度は僕の腹が。腸がっ」


 トイレの中からヒロシの「紙が足りないよう」という悲壮な声や、あまり聞きたくない類の音がします。


マルぼん「今、チョコの説明書読んだんだけど、21世紀の人間の体にはめっさ有害なんだって。特に腸に致命的なダメージが」


陰獣「ひぃぃぃぃぃぃとまる気配がないぃぃぃぃぃ。僕のお尻壊れちゃったよぉおおおおお」


マルぼん「これが本当の、ダイベン者ってわけだね」


少女「……(コクコクと頷く)」


日記 | 18:00:50 | Trackback(0) | Comments(0)
「バールが凶器になってしまう。こんな狂った世の中を作ったすべての大人たちへ」の巻

ヒロシ「暑い暑い暑い暑い。なんて暑さだ」


マルぼん「オマエの親には『そうだ、クーラーを買おう』という発想はないのか」


ヒロシ「ないと思うよ」


マルぼん「ちっ。仕方ない機密道具の力を借りるか。『冷房キャット』」


キャット「にゃー」


マルぼん「一見、単なる猫の置物に見えるこの道具だけど、置いておくだけでその場所が涼しくなるというすぐれものなのさ」


ヒロシ「なぜに猫の置物という形をとっているの」


マルぼん「猫は涼しいところを知っている、と言うだろ。『だったら猫のいる場所=涼しいところじゃねか』ということで、猫の形になったらしいよ」


ヒロシ「くだらねえ理由だな。カスみたいだ」


マルぼん「なんだと。もういっぺん言ってみろ。マルぼんは、『冷房キャット』の製作者と親戚付き合いをしているんだぜ。今までだまっていたけどマルぼんの娘は、『冷房キャット』製作者に嫁いでいるのだ! 悪口は許さんよ? 絶対に!」


ヒロシ「くだらねえ。くだらねえ。カスみたいな理由。何度でも言ってやろう」


マルぼん「貴様っ」


 マルぼん、思わず床の間にあった壷を手にとって、ヒロシの頭部をガツンと。それはもう、ガツンと。


太郎「ということが、数年前にこの家であったんだ。以来、死んだヒロシという少年の霊が出ると言う話になって、誰かが引っ越してきてもすぐに出ていくようになってしまい、今では廃墟同然なのさ」


ヒロシ(IN草葉の陰)『ウラメシヤー』


花子「それでこんなに荒れ果てたのねえ」


ヒロシ(IN草葉の陰)『ウラメシヤー』


太郎「今では立派な心霊スポットさ」


ヒロシ(IN草葉の陰)『ウラメシヤー』


花子「心霊スポット……もしかして、その少年の霊がいるのかしら。夏の昼間なのに、ここは妙に涼しいわね。背筋がゾクゾクしてくるくらい。寒いくらい」


ヒロシ(IN草葉の陰)『ウラメシヤー』


太郎「それなら、俺が……温めてやるよ」


花子「あ……」


ヒロシ(IN草葉の陰)『ウラヤマシイヤー』


 こうして大沼宅は、いつでも涼しくなったのでありました。でも、ヒロシ(IN草葉の陰)はさみしくなんかないのです。廃墟マニアとか心霊スポットマニアとかカップルとかがたくさん来てくれるから! だから、君も! あなたも! お前も! 貴様も! Youも! うぬも! おいでよ、大沼の家。


 マルぼん(ふくえきちゅう)は「冷房キャット」の効果は絶大だと思いました。


日記 | 19:32:21 | Trackback(0) | Comments(0)
「今日も鏡の前で髪を溶かして(硫酸的ななにかで)」の巻
ママさん「男、男、男、男」


 最近、生活にラブもなければライクもないママさんは、目を血走らせて、ぶつぶつぶつぶつと呟いておられます。長年の友人が結婚することになり、その式に招待されたことも、精神を病んでいる理由のひとつっぽいです。いいかぼうず、自分の幸せが誰かを不幸にするってこともあるんだぜ!


ママさん「幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたい。ぶつぶつぶつ」


マルぼん「それならママさん、今度の結婚式でご友人がもつ何の変哲もないブーケを、この『投げられたのを受け取った人は必ず花嫁になれるブーケ』とこっそり入れ替えればいいのですよこいつは名が示す通り、受け取ったら必ず花嫁になることができるブーケなんで、ママさんがしっかりキャッチすれば」


ママさん「男が手に入るのね! 男が!!」


 そんなこんなで結婚式当日。マルぼんは、見事、花嫁のブーケを『投げられたのを受け取った人は必ず花嫁になれるブーケ』に入れ替える事に成功。そして待望のブーケ・トスの時間がやってまいりました!


花嫁「さぁ、いきますよぉ!」


 ブーケを投げる花嫁さん。「あたしがとる」と、手を伸ばすママさんですが、いたずらな夏の妖精の仕業か、ブーケは奇妙な方向へ飛んでいき、その先にいたヒロシの手に


ヒロシ「ありゃ?」


ママさん「ジーザス! 思ってもない結末だわ! せっかくのブーケの力も台無しね!」


マルぼん「いや、あのブーケの効果は絶大です。たとえ既婚者であろうが、性別が男であろうが、受け取った人は必ず花嫁になるのです」


ママさん「花嫁って……」


 と、そこへナウマン象がやってきました。てくてくとヒロシに近づくナウマン象。


ナウマン象「お、おいヒロシ」


ヒロシ「ん? ナウマン象じゃないか。どうしたの」


ナウマン象「あ、あのよう。俺と、その、一緒にだな……」


ヒロシ「なんだよ?」


ナウマン象「(赤面)その……あの……知らない知らない!」


ヒロシ「手で顔を覆って、走り去ってしまったよ。変なナウマン象」


ママさん「……」


マルぼん「……」


 ナウマン象が『惚れ薬』と『同性結婚が認められている国への移住権が認められる機密道具』だせよ」
と、マルぼんを脅しにかかるまで、あと365日。マルぼんが脅しに屈するまで、あと366日。


日記 | 21:20:43 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシ、聞こえそうな鼓動が恥ずかしいから切腹。どうして私らしくはないから介錯」の巻
ヒロシ「隣町にさ、大藪医院ができたんだってさ!」


 大藪医院は、最近流行のフランチャイズ式の病院です。「手術はするけど、傷口の縫合はセルフサービス」「残念ながら物言わぬようになった患者さんは、路上に遺棄」「消毒なし」「当直の医師・看護師はチンパンジー」といった徹底的なコスト削減で、奇跡の低価格を実現。おにのようなスピードで、全国各地に支店をオープンさせているのです。


ヒロシ「わが微笑町にもできないかなぁ『大藪医院』」


マルぼん「微笑町は地図にも載っていないような町だからなぁ。でも、これを使えば、なんとかなるかも。『支店帖』。この手帖の表紙に『微笑町』と書いてみ」


ヒロシ「書いたよ」


マルぼん「次は、そうだな。最初のページに『大藪医院』と書く」


ヒロシ「書いた」


ママさん「そこのスーパーが潰れて、『大藪医院』ができるって!」


マルぼん「この手帖に書いたお店はね、たとえどんなお店だとしても、表紙に書いた町に支店ができるんだ」


ヒロシ「すごい機密道具だね。なくしたら大変だ。きちんと名前を書かないと。『大沼』っと」


パパさん「ぎゃー!」


ママさん「この口が、この口があの女の口を吸ったのか! この手があの女の髪にふれたんかー!!」


パパさん「包丁は武器じゃない! 美味しい料理を作って、人々に笑顔をもたらすアイテムなんだ。だから、ぎゃー!!」


マルぼん「なになに、また殺しあっているよ、あの夫婦」


ヒロシ「父さん、町内のマンションに若い女性を囲っていたらしいんだ。僕の腹違いの弟だか妹もいるみたいだねえ」


 こうして、微笑町内に大沼家の支店ができたのでした。


日記 | 21:08:10 | Trackback(0) | Comments(0)
「炸裂! 爆裂! オムレツ地獄の淡い罠」の巻
ヒロシ「明日の学校は最低だよ。給食のメニューは大嫌いなぶどうパン。鉄棒のテスト。終礼では、担任の18禁パンダ(あだ名)の説法。最低さ、ああ、最低さ!! そんな最低な一日をなんとかする機密道具よこせよ!!」


マルぼん「ヒロシくん、100円の儲け話と、10億5千万円の儲け話があったら、どちらをとる?」


ヒロシ「10億5千万円だろ、そりゃ」


マルぼん「ヒロシくんの罪を知る2人の人物がいて、1人はヒロシくんの万引きのことを、もう1人はヒロシくんが親戚の女の子を無断で一晩中連れまわしていたことを知っています。どちらを攻撃する?」


ヒロシ「なんのためらいもなく後者だね」


マルぼん「つまり、大の出来事は小の出来事よりも優先される。きみのいやなことなんて、ちっぽけ極まりない。つまり、大きなことを起こせば、小さなことはふきとぶ。大きな事件を起こせばいいのさ」


 というワケでだした機密道具は、『ビックイベントウェイブ発生装置』大きな事件を発生させる特殊電磁波(人体への影響は秘密中の秘密♪)を撒き散らす機密道具です。


マルぼん「スイッチオンだ!」


ママさん「明日から給食は全てお国からの配給になって、芋の粥しか出ないって」


ヒロシ「やたーぶどうパン消滅!」


ママさん「お国が『鉄が足りない』と徴収したせいで鉄棒がなくなったので、テストは中止ですって」


ヒロシ「やたー鉄棒が消滅!」


ママさん「18禁パンダ先生が徴兵されたので、説法は中止ですって」


ヒロシ「やたー! 嫌なこと全て消滅ー!」


マルぼん「あ、見て見て。とても珍しいことに、隣の国の最新戦闘機が飛んでいるよ。演習以外では滅多に飛ばないレアなやつ」


ヒロシ「本当だ。あ、なんか黒いものを投下したよ。なんだろうね、マルぼ」


 大きなことのまえでは、小さなことなんてちっぽけなこと。 大きなこと(戦)のまえでは、小さなこと(人の生活)なんてちっぽけなこと。

日記 | 21:18:11 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシ、夢見て走る死の荒野」の巻
ヒロシ「わー! 今日はテストだってのに、鞄ひとつ持たず、手ぶらで学校に来ちゃったよ!」


ルナちゃん「オロカモノね、ヒロシさんは。そんなオロカモノに、芯の入っていないシャーペンを貸してあげる。それでなんとかすることねー」


ヒロシ「芯の入っていないシャーペン……これだけでどうしろってんだ!」


マルぼん「ヒロシ、この薬を飲め。『ブンボーグOO9(ダブルオーナイン)』」 


言われるまま『ブンボーグOO9』を飲むヒロシ。マルぼんは、そんなヒロシの髪の毛を一本、むしりとりました。


ヒロシ「痛っ。なにすんだよ!」


マルぼん「いまむしったこの髪の毛をシャーペンに入れてみな」


ヒロシ「どれどれ。あ! ないはずの芯がでてきた。いや、これは今いれた髪の毛じゃないか」


マルぼん「『ブンボーグOO9』の力で、抜けた髪の毛がシャーペンの芯になったのさ。『ブンボーグOO9』を飲んだ人は、体の色んなところが文房具と同等の働きをするようになる。髪の毛はシャーペンの芯に、垢が消しゴムに、口がホッチキスに、人には言えないこんな場所やあんな場所がものさしやコンパスになったりする。筆箱とか忘れても大丈夫さ」


ヒロシ「忘れっぽい僕でも安心だね」


 と、そのとき、教材として教室に置かれていた巨大邪神像が突如として倒れてきました。『キャー』と逃げ惑う生徒たち。


ヒロシ「ぎゃー!」 


 逃げ遅れたヒロシめがけて、勢いよく倒れこむ石像。マルぼんは、ヒロシを「下敷き」にしてしまった『ブンボーグOO9』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 21:42:03 | Trackback(0) | Comments(0)
「主水、平成のムツゴロウさんと出会う」の巻
 ヒロシが部屋に帰ると、あちこちに隠していた卑猥本の数々がきちんと整理されて机の上に置かれていました。


ヒロシ「うわぁぁぁぁ、母さんの仕業だぁぁぁぁぁ」


マルぼん「ご愁傷様」



ヒロシ「マルぼん、どこに隠しても卑猥本がすぐに発見されるんだ! 容易に発見されなくなる機密道具だしてえ!」


マルぼん「この薬を飲めばいいだよ」



ヒロシ「ごくごく。飲んだよ。これで、卑猥本の隠し方が上手になるんだね」



マルぼん「いや、今の薬は『卑猥絵を見てもなんの感情も湧かないけれど、動物を見ると異様に欲情するという性癖をもつようになる薬』」


ヒロシ「な、なんでそんなものを!」


マルぼん「そもそも、隠す必要があるものに欲情するからだめなんだ。部屋にあっても大丈夫なものに欲情するようになれば、そもそも隠す必要はない! 動物の本とかなら部屋にあっても不自然じゃないからな」


ヒロシ「そ、そんな卑猥絵に欲情できなくなるんて、いやだ、いやや! あ、この本に載っている猫ちゃん……すげえ色っぽい! ハァハァハァハァ……」


 そしてヒロシは、己の欲望を満たすべく、動物の本とかを買い漁るようになりました。ママさんも「最近のヒロシは動物好きね」と思っていたのですが、しばらくすると「やっぱおかしいでこの子。動物見て、ハァハァ言うとる」ということで、ヒロシを白くて綺麗で山奥にある建物で療養させることにしました。もし町でヒロシを見かけたら、逃げ出しているということなのですぐに通報してください。止む負えないときは、地元猟友会に連絡して射殺。


日記 | 20:17:26 | Trackback(0) | Comments(0)
「ばかな! ジッパーひとからげ」の巻
ママさん「この痴れ者め! 痴れ者め!」


ヒロシ「やめてお母様、お母様やめて」


マルぼん「また家庭内トラブルだ。母親にあんなに叩かれる主人公、茶を買ってきたむしろ売りの人(後漢の血筋)くらいしかいねえよ。で、いったいどうしたのさ、ヒロシ」


ヒロシ「言ってはいけないこと(家では木の根っこに砂糖水をつけたやつばかり食べさせられている)を、他人様に話したのがバレて! ああ、僕のバカ。口にジッパーでもあればいいのに! ちくしょ……ぐふっ」


 マルぼん、ヒロシのみぞおちをなぐって気絶させました。そして手術。ヒロシの口にジッパーをつけたのです。


マルぼん「ほら、大切なことをしゃべりそうになったとき、そのジッパーをしめたらいいよ」


ヒロシ「本当に口にジッパーをつけるヤツがあるか! ガマ令嬢か、僕は!」


マルぼん「よかれと思って」


ヒロシ「だいたいなんなんだ、このジッパー!」


マルぼん「どこにでもつけることができる『ジャック・ザ・ジッパー』。つけたジッパー開け閉めすることで、色々なものの中身を見ることができたりできなかったり」


ヒロシ「こんな意味のわかんねえものを口につけやがって、同じ思いを味わえ!」


 ヒロシは、マルぼんから『ジャック・ザ・ジッパー』を奪うと、あろうことかマルぼんの背中につけてしまいました。


マルぼん「あ、なにをする」


ヒロシ「こいつを使ったら、色々なものの中身が見られるんだよな。見たるで、マルぼんの中身」


マルぼん「いや、やめて」


ヒロシ「へへっ口ではそう言ってても、体は喜んでいるみたいですぜ」


 マルぼんの背中につけたジッパーを下ろすヒロシ。


ヒロシ「ああ!?」


女の子「いやだって言ったのに……」


 開けたジッパーの中から、パソコンのモニターからそのまま取り出してきたかのような女の子が出てきたのです。


女の子「もう、バカー!」


ヒロシ「ぶぼっ」


 ヒロシに平手打ちを食らわせると、「しらない! しらない!」と机の引き出し(タイムマシンとか入ってる)
に逃げ込む女の子。


ヒロシ「もしかして、あれがマルぼんの中の人か。あんな中の人なら、まずいぞ、『マルぼんと暮らす』は明日から壮絶な方向転換を強いられることになるぞ。ナウマン象と金歯が消えて、その代わり、学園祭の出し物にメイド喫茶を提案するお調子者の友人(趣味ナンパ。攻略対象になる妹アリ)とかが登場するとか、そういう方向転換! やべっ楽しみ!」


じいさん「もう、バカー!」


 開けたジッパーの中から、今度は、老人ホームからそのまま逃げ出してきたかのようなおじいさんが出てきたのです。 


ヒロシに平手打ちを食らわせると、「しらない! しらない!」と机の引き出し(タイムマシンとか入ってる)
に逃げ込むおじいさん。


武士「もう、バカー!」


 開けたジッパーの中から、今度は、『葉隠』からそのまま飛び出してきたかのような武士が出てきたのです。
 ヒロシに刀で斬りつけると、「しらない! しらない!」と机の引き出し(タイムマシンとか入ってる)に逃げ込むおじいさん。


「もう、バカー!」


 その後も、外国人、政府高官、梁山泊108星、少年ライフル魔、ロッテンマイヤーさんとビックマグナム黒岩先生を足して10欠けたような人、白いたまごっち欲しさに売春とかしていた女子高生(当時。今は主婦)、その主婦を昔のことをネタにゆする男、ときめき右大臣きらめき左大臣、死神博士、実は薩摩に逃げ延びて生存していた豊臣秀頼、清水健太郎、怪奇ニラ男、「止めるんだ!」と言っても芸を止めないかわいそうな象など、様々な人たちが開いたジッパーから出てきてはヒロシに平手打ちを食らわせると、「しらない! しらない!」と机の引き出し(タイムマシンとか入ってる)に逃げ込んでいきました。


ヒロシ「きゅう。平手打ちも連続でくらうと死ねるな、おい」


マルぼん「ほれ見ろ、人の中身を勝手に見ようとするからだ。」


ヒロシ「わかったよ。悪かったよ」


マルぼん「わかればいいんだ。マルぼんも、勝手にジッパーをつけて悪かった」


ヒロシ「いいよいいよ」



























ヒロシ「あれ。オチとかなし? なんか今回は、いつもに増して長いくせにいつもに増しておもしろくないね。ダメダメだ」


マルぼん「ほら、これ。頭に『ジャック・ザ・ジッパー』をつけた作者」


 ジッパーを開けて、作者の頭の中を見てみると。


ヒロシ「あ、なにも入ってない!」

日記 | 19:09:12 | Trackback(0) | Comments(0)
「嘘が必ずしも人を傷つけるとは限らない」の巻
担任のアゴ柿「おい、大沼。また遅刻か。最近やたら多いぞ。そういう教義のある宗教かなにかにはいっているのか?」


ルナちゃん「ほかの宗教? んま! ヒロシさんの人間のクズ!」


金歯「その宗教、儲かるでおじゃるか?」


大脳「信者と書いて、儲かると書くでヤンス! 儲かるに相違ないでヤンス!」


ヒロシ「ちがうんです。音菜のやつが…ちょっとケンカして、起こしてくれなかったんです」


担任のアゴ柿「音菜…? 誰?」


ヒロシ「妹です。勝気なのがたまに傷なんですが、根はやさしいいい子で。いつも『おにいちゃんおにいちゃん』と僕を慕っているんです」


担任のアゴ柿「おまえ、妹いないだろ。一人っ子だろ」


ヒロシ「僕には見えるんです。他の人には見えないでしょうけど、僕には見えるんです。妹が」



ヒロシ「そんなわけで、心療内科の紹介状を手渡されただけで、遅刻については怒られもしなかったよー。嘘万歳」


マルぼん「嘘をつくのは感心できんなー。そうだ。『デマ枷2006』を使おう」


 マルぼんは、機密道具をしまっている『四次元胃』から、機密道具の『デマ枷2006』をだすことにしました。胃を刺激し、おげげーと口から『デマ枷2006』を放出しました。


『デマ枷2006』は、手錠タイプの機密道具です。マルぼんは、さっそくヒロシに『デマ枷2006』を装着させました。


ヒロシ「うわ、なんだこりゃ! 外せよう!」


マルぼん「この『デマ枷2006』をつけた人は、嘘をつくと体に激痛がはしるようになるんだ」


ヒロシ「僕の前世はマリーアントワネットでした。ぎゃー!! 死ぬ死ぬ死ぬ!」


 痛みでのたうちまわるヒロシ。


ヒロシ「おたすけー!!」


マルぼん「本当のことを言ったら、痛みはひく」


ヒロシ「僕の前世は蛆虫ですー! はぁはぁはぁはぁ…」


マルぼん「これにこりたら、二度と嘘をつかないことだ」


警官「あーもしもし。大沼さん」


ヒロシ「あ、国家権力さん」


警官「ナウマン象さんのお友達ですよね。実は、ナウマン象さん、昨日から家に帰っていなくて…」


ヒロシ「それは大変だ。そういえばこの前あいつ、『風になりたい。東尋坊へ行ってみりゅ』とか言っ…ぎゃー!! 死ぬ死ぬ死ぬ!」


 痛みでのたうちまわるヒロシ。


ヒロシ「僕が殺しました。はぁはぁはぁはぁ」


 マルぼんは『デマ枷2006』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 12:27:29 | Trackback(0) | Comments(0)
「まわし姿の美少女出現。甘き死を呼ぶシャッターチャンス!」の巻
ヒロシ「ルナちゃんの人生が、なんかものすごい決断をしなければいけない局面を迎えているらしいんだ! ここでルナちゃんの背中を押してあげるような、ナイスなアドバイスができたら好感度もうなぎ上りで、ムフフイベントも目と鼻の先になるような気が!」


マルぼん「『踏ん錐』。この錐で体を刺せば、なにかに迷っている人に、相手が『こうしたい』と思っていることを後押しするようなアドバイスができるようになる。それじゃあ、さっそく刺すぜ!」


 ブスっとヒロシを錐で一刺し。(ヒロシは特別な訓練を受けているので錐とかで刺しても屁でもないのですが、普通の人はまず怪我をします。ヘタしたら、二度と帰れぬあの世旅へ出発です。錐で自分とか他人とか生きているものを刺すのは絶対に止めて下さいね♪ それがマルぼんの最期の願いです)


ヒロシ「む。効果がでてきたのか、迷える人を救えそうな聖人のような心境になってきたぞ。さっそくルナちゃんにアドバイスしてくるよ!」


 しかしその時、ルナちゃんが学校の屋上から飛び降りようとしているという情報が飛び込んでまいりました。マルぼんとヒロシが急いで屋上に駆けつけてみると、ルナちゃんは落下防止用の柵を乗り越えて、今まさに飛び降りんとするところでした。ルナちゃんのしなければならない決断とは、「死ぬか死なないか」だったのです。


ルナちゃん「逝く! 絶対逝くんだから、あたし!」


ヒロシ「止めるんだ、止めるんだ、ルナちゃん!」


 ヒロシ、ルナちゃんを止めようと彼女の元に駆け寄ります。しかし悪戯な春の妖精さんの仕業か、ヒロシは落ちていた空き缶に蹴躓いて、思いっきり転びそうになりました。転んでなるものかと、目の前にあった落下防止用の柵を掴むべく手を伸ばすヒロシ。しかしその手は、柵の向こう側にいたルナちゃんの背中にぶつかり


ルナちゃん「きゃー」


 ルナちゃんは宙を舞い、そのまま母なる大地へと……


ヒロシ「あわわわ」


マルぼん「よかったじゃん、ルナちゃんの背中を押してやれて」


 マルぼんは『踏ん錐』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 17:31:13 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシ、九所封じで這いつくばって、断頭台で死ぬ」の巻
 
 今日はマルぼん、ヒロシと飯を食いに来ています。マルぼんのなじみのラーメン屋です。


店主「注文は?」


ヒロシ「シェフのおすすめを」


店主「うちはすべての料理が毎日おすすめなんだ。わけのわかんねえことを言うやつは帰れ!」


 気に入らない客をスープの出汁にして逮捕されたこともある店主(出汁にする方法は内緒)だったので、マルぼんとヒロシは店から追い出されました。


ヒロシ「僕はシェフのおすすめ料理以外食さないの!」


マルぼん「『おすすめ黒板』~!」


 よく、ちょっと小じゃれたレストランの入り口に、その日のシェフのおすすめ料理なんかを記した黒板が置かれているじゃないですか。それとおんなじ感じの黒板です。


マルぼん「この黒板を店の前に置く」


ヒロシ「なにも書かれていない黒板に、文字が浮かび上がってきたでおじゃる!? えっと『店主のおすすめ 五目チャーハン』だって」


マルぼん「『おすすめ黒板』を店の前におくとね、その日のその店のおすすめの品が浮かび上がってくるんだ。しかもお店にはいると」


店主「らっしゃい! 五目チャーハンできてます!」


マルぼん「自動的にその『おすすめの品』をだしてくれるようになる」


ヒロシ「ほうほう」


マルぼん「まぁ、その店の『おすすめの品』が必ずしも良いものとは限らないけどさ」


ヒロシ「この五目チャーハンうめえ!うっ!?」


 突然、腹部の痛みを訴えるヒロシ。救急車で病院へ連れて行くと、医者は重い表情。緊急手術がはじまりました。


 数時間後、ヒロシはなぜか頭に包帯を巻いた状態で手術室から出てきました。麻酔が速攻で切れたようで意識はあったのですが、目はうつろ。


医師「ひとまず、今日のところはお引取りください」


 病院を出ようとしたとき、マルぼんは『おすすめ黒板』がなくなっていることに気づきました。


マルぼん「あ、そうだ。病院に入る時…」


 入り口のところに置き忘れたのを思い出しました。
いそいで取りに行くと、黒板には


『執刀医(シェフ)のおすすめ ロボトミー手術』



 の文字が。


日記 | 17:18:58 | Trackback(0) | Comments(0)
「ロマノフ王朝からの刺客! 華麗なるチキンナゲット兄弟」の巻
 ヒロシがテストで100点を!


カレー松(担任)「ヒロシは、意味のわかんない少しフシギな生き物(便利な道具でたすけてくれる)と同居している。そういう小学生は、たいてい運動も勉強もできないはず。これはなにかの間違いだ。なかったことにする」


ヒロシ「そんな殺生な!」


 というわけで、物事をひとつの方向からしか見ることのできないダメな大人のせいで、ヒロシの100点は露と生き、露と消えたのでした。


 不憫に思ったマルぼんは、吸引したものは、物事を多方面から捉えることができる目をもつことができる『マルチサイトガス』の散布機を用意しました。


マルぼん「さっそく『マルチサイトガス』を町中に散布したよ」


ルナちゃん「この包丁、たんなる料理道具だと思っていたけど…」


パパさん「この農薬、たんなる害虫駆除用だと思っていたけど…」


ナウマン象「この金属バット、たんなる野球道具だと思っていたけど…」


金歯「この睡眠薬、たんなる眠れぬ夜の友達だと思っていたけど…」


ママさん「このヒロシ、たんなるダメ息子だと思っていたけど…保険をやまほどかけていたら…」


 マルぼんは『マルチサイトガス』の効果は絶大だと思いました。


日記 | 20:34:33 | Trackback(0) | Comments(0)
「熱血記者その名はヒロシ」の巻
あらすじ

 ヒロシは学級新聞作りに命をかけていた。でも、記事の大半が「富士の樹海で遺体捜索!」とかなので新鮮味がなく、人気もなし。頼みの綱の下半身関係の記事も、ヒロシの特殊すぎる性癖のせいで、ドン引きしている人しかいないという状況。最近では金歯が金にモノを言わせて集めた最新ニュース満載の「金歯新聞(毎日発行)」が絶大な支持を集めているのが現状。「金歯新聞」に対抗するためには、最新のニュースをより早く記事にする必要があると感じたヒロシは、マルぼんを呼びつけた……!




ヒロシ「事件や事故をより早く記事にしたいんだけど、金歯は独自の情報網を持っているから、どうしても金歯新聞に先を越されてしまうんだ」


マルぼん「この機械を使えばいい。この機械を起動すると、ニュースになりそうな出来事が1回だけ、目の前で起こるんだ」


ヒロシ「なるほど。事件や事故が目の前で起これば、すぐに記事にできるというわけか! よし、さっそく起動させてよ」


マルぼんが機械を起動すると、目の前に、全身にダイナマイト(いずれも導火線に点火済み)をくくりつけた男が出現。


ダイナマイト男「また来世っ!」


 この時期、日本各地で「また来世」と叫びながら人ごみでダイナマイトを爆発させる自爆テロが相次いで発生し、連日、新聞やテレビを賑わせていました。そして今日もまた、微笑町で悲劇が。

日記 | 10:27:43 | Trackback(0) | Comments(0)
「ガールフレンド(仮)のCMはお茶の間が凍りつくので苦手ですけど、丹下桜の声が聞けるという点では評価してしまうんです。ちくしょう!」の巻
テレビ『水難事故が多発する微笑町で避難訓練が行われました。「川で子供が溺れているという連絡を受けて出動したレスキュー隊がその過程で世界征服を狙う魔王と遭遇。愛と勇気の戦いの果て、隊員たちは戦士として男として成長していくも、その間に子供は…子供はー!! 勇者たちを逆恨みした子供の親は、自分の体を改造。ミサイルやらなんやらで勇者たちを攻撃。勇者ども成仏。地獄で勇者たちの大冒険がはじまる。すげー。地獄のモンスター超強い。でも負けねー。というか死ね! あ、ボスだ! いっけー! かっとべー! マグナーム!(必殺技)地獄のラスボス逝去。勇者たちは現世へと戻りました。しかし逆恨み親はさらなる進化を遂げており、その武力の前に、多くの命が星になる」という想定で行われた避難訓練は…』


ヒロシ「うーん。僕らも避難訓練にそなえて、有事(核とか)に備えないとな」


マルぼん「そうだね。すぐに皆を招集しよう。はい、人の体を自由に(むふふ)操る機密道具を使って、皆を集めよう」ががぴーがががぴー(操る電磁波発射)


ナウマン象「なんだ、おい。なんのようで呼びやがった」


金歯「ことと次第によると、死なすでおじゃるよ」


ルナちゃん「死なすよ?」


これがほんとの『非難訓練』

日記 | 16:39:46 | Trackback(0) | Comments(0)
「あいつが愛したフランス人形。あいつが恋したフランス人形」の巻
 放課後は誰もいなくなる空き地。そこでかわいいフランス人形を抱きしめ、愛しげに眺めるナウマン象。


ナウマン象「パパでちゅよー。ママでもあるのでちゅよー」


ヒロシ「ぷぷー! ナウマン象てば、30代も後半になって人形とお話している」


ナウマン象「きゃ!? 見た!? 見たのね!? ひどい!!」


フランス人形「ナウマン象ヲイジメタナ」


 突然しゃべりはじめるフランス人形。目が赤く光り、ナウマン象の手を離れて宙を舞いはじめました。すごい勢いで、ヒロシに突撃をかますフランス人形。


ヒロシ「ひょえー!?」


 ダッシュで逃げるヒロシ。追うフランス人形。ヒロシは自宅へと逃げ帰りましたが、フランス人形は呪いの力でドアを無理矢理こじあけようとします。


ヒロシ「マルぼん、なんとかしてえ!」


マルぼん「『侵入禁止棒』~!」


 マルぼんが出したのは、何の変哲もない木の棒。先のほうに、×印がついています。


マルぼん「この棒の先端部分の×印が触れたところには、特殊なバリアが展開されて、約12時間、なにものも侵入することはできない。たとえ動物でも植物でも、どんなものも侵入できない。無理矢理侵入しようとしたものは、爆発する。元から入っていたものは大丈夫なんだけど、その代わり、バリアのせいで外に出ることはできないんだ」



『侵入禁止棒』の先端を家の床に触れさせるマルぼん。


フランス人形「ギャー!」


 爆発するフランス人形。


ヒロシ「やったね。科学の勝利だ!」


マルぼん「『侵入禁止棒』の効果は絶大なんだよ!」


 12時間後、家に帰ってきたママさんは、窒息死しているマルぼんとヒロシを発見しました。『侵入禁止棒』の触れたところは、約12時間、なにものも侵入することはできません。たとえ動物でも植物でも、気体でも、酸素でも。


 マルぼんは、空の上で『侵入禁止棒』の効果は絶大だと思いました。草場の陰で。

日記 | 16:24:43 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシ、水をかぶると女になっちゃうふざけた体質」の巻

 微笑町には、江戸時代から続く鰻料理の名店「鰻の突撃ラブハート」があります。料理に使われる秘伝のタレは、創業以来何十年間と継ぎ足しながら使われているのです。


ルナちゃん「そういうのってステキ! 浪漫だわー抱かれたいわー大切なもの捧げたいわー」


ヒロシ「なんか合法猥褻行為のチャンスが眠ってそうだぞ。マルぼん、件の秘伝のタレ的なものを用意できない!?」


マルぼん「ごめん。それどころじゃないんだ。実は多額の借金を背負ってしまって。ちなみに保証人は君な」


人身売買組織の人「ちわーす。臓器の密売屋でーす。明日を望む患者さんが待っていますよ」


ヒロシ「ちえっ!」


 そして。


ナウマン象「おう金歯。えらく久しぶりじゃねえか」


金歯「ひどい肝硬変を患っていたんでおじゃるが、別の肝臓を移植して見事回復したのでおじゃる」


ナウマン象「この前、別の臓器も移植してなかった?」


金歯「朕は想像を絶する金持ちでおじゃるから、悪くなった臓器は新しいものとすぐ取り替えるのでおじゃる。臓器を継ぎ足し継ぎ足し、永遠に生きる予定なのでおじゃる。医学万歳。お金万歳」



日記 | 19:03:08 | Trackback(0) | Comments(0)
「ついに判明! 好きな娘の縦笛を勝手に舐めても、罪にならない方法」の巻
ヒロシ「ぎゃー!! 下校中、『俺は神です』と自称する男に『ラジオで俺の悪口を言うな!』とか言われながら、鈍器のようなもので頭部を攻撃されたー!! ドクターすぐに治療を!!」


背徳院医師「へ~い」


金歯「あ、ドクター? プラモ作ってたら、軽く指先を切っちゃったでおじゃるの。治療をおねがいでおじゃる」


背徳院医師「ああ! 金歯の坊ちゃまー!! すぐさま治療を開始するデスよ~」


ヒロシ「ああー脳がー脳がー!! 耳から血がー!!」


 ということがあっとかで、ヒロシが泣きながら帰ってきました。


ヒロシ「結局治療は受けられず、僕は生死の境を徘徊してきたわけだ。なんとか気合で怪我は治したけど、下手すりゃ死んでるよ! 死だよ、死! 無だけが永遠に続く、暗闇の世界だよ!?」


マルぼん「で、どうしろと」


ヒロシ「小学生が変質者に襲えわれたってのに、ニュースは元相撲取りの兄弟げんかしか放送していなし、うちの学校は集団下校をする気配もない! でてこい行政、とりあえず金だせ!」


マルぼん「で、どうしろと」


ヒロシ「どんなことでも必ず優先されるようになる機密道具!!」


マルぼん「なら、こいつだ『ヨコハ堂炒り豆』。ヨコハ堂というお店の炒り豆で、どんなことでも優先されるようになる」



 そして数日後。


マルぼん「で、どうなの?」


ヒロシ「例の炒り豆の効果は絶大だよ。今日、千葉ペストパラダイスへ1人で行ってきたんだけど」


マルぼん「どのアトラクションも人気で、2~3時間待ちや殺傷沙汰は当たり前の、あの千葉ペストパラダイスか」


ヒロシ「どのアトラクションも、順番待ちなしで乗れたよー。従業員が靴を舐めながら『お乗りください!』とか言ってきた!」


マルぼん「それはよかった。で、今日は家族会議なんだけど」


ヒロシ「え、なになに? また、僕の給食費をいかに捻出するかって話?」


パパさん「もうすぐ年貢を納める時期なんだが」


ママさん「年貢を納めたらね、うちで食べるお米が足りなくなるの。ぎりぎり3人分ってところ」


パパさん「学校の裏山は知っているな? あそこは実は姥捨て山でな」


ママさん「私と、パパと、マルちゃんで話し合ったんだけど、ヒロシにね、山へ…」


パパさん「登ってもらおうかな、と」


ママさん「あなただけが行くんじゃないのよ。お米がもっと足りなくなったら私も登るし」


パパさん「おまえはただ、最初というだけなんだ。分かってくれるな」


 マルぼんは『ヨコハ堂炒り豆』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 21:11:04 | Trackback(0) | Comments(0)
「うちの孫は人間砲弾。あなたのハートを撃ちぬくぜ」の巻
 今日は金歯の誕生日。町の人口の三分の二が金歯コンツェルン関連の会社で働いている微笑町は、住民総出でお祝いをするべくこの日は祝祭日でお休みとなります。


 ただ休みというだけではなく、金歯コンツェルンから米の飯が振舞われるのも魅力のひとつ。日ごろから粟かひえか芋以外のものを食べることを禁じられている町民にとっては、まさに命の洗濯となる日なのです。


ヒロシ「いやー休日最高だねー」


 休みを利用して、積みゲーを消化していたヒロシが言いました。


ヒロシ「土日以外の休みって、本当に最高。ねえ、マルぼん。自由に祝祭日を制定することのできる機密道具とかない?」


マルぼん「あるよ。マルぼんの尊敬するある人も『6月に休日がないのはいやなので、休日を作りたい』と『ぐうたらの日』という休日を制定したりしたんだよ」


『祝祭日製造機』。自由に祝祭日を制定できる機密道具です。


マルぼん「たとえば、4日と入力する。祝祭日の種類は、そうだな、偉い人の誕生日。はい、スイッチオン」


ニュース『金歯コンツェルン総帥・ロドリゲス・オペラグラス氏に新しい子供が誕生し(中略)来年度より、この日は祝祭日とします」


ヒロシ「すごい! 本当に祝祭日ができたぞ! よし、どんどん作ろう! とりあえず、6月13日を祝祭日にしてみよう!」


マルぼん「はいはい。で、祝祭日の種類は? 誰かえらい人の誕生日? 海とか自然とかに感謝する日? あ、ランダムで設定できたりするよ」


ヒロシ「ランダムいいね。それでいこう。どんな祝祭日ができるか楽しみだね」


マルぼん「そうだねえ」


 そのときでした。前の家が爆発したのは。


ヒロシ「ななななんだー!?」


マルぼん「爆弾が落ちたー!?」


ヒロシ「ぎゃあああああああああ」


ニュース『ロドリゲス・オペラグラス氏が新たに誕生されたお子様を跡取りに指名し、それを不服に思った金歯氏が謀反を…』


マルぼん「戦争だ!! ぎにゃああああああ」


 そしてまた爆発。また悲鳴。


 微笑町を哀しみと憎しみで包み込んだ戦争が終結したのは、1週間後の6月13日。金歯一族はことごとく滅び、彼らに縛られていた人は、結果的に解放されました。自由を得ました。しかし、多くの命が星となりました。


 政府はこの日を解放の日という祝祭日とし、戦いで命を落とした人を偲ぶことにしたのでありました。完。
 



日記 | 20:13:58 | Trackback(0) | Comments(0)
「祖母はミジンコ、祖父はアリンコ、父はチャリンコ、母はジャガリコ」の巻
ヒロシ「今日は微笑河で水泳大会なんだ」


 微笑河は、「マジカルリバー」と言われている河です。まるで魔法のように河の水の色が青くなったり赤くなったりすることで、マジカルの名を冠しています。河の上流にある、某工場から流される廃水との関係は不明です。


マルぼん「水泳大会って、おまえ」


ヒロシ「そう。泳げない」


 ヒロシのためにマルぼんは機密道具をだしました。


マルぼん「『カスタマ椅子』~。さぁ、こいつに座るんだ」


ヒロシ「椅子型の機密道具だね。座ったよ」


マルぼん「背もたれのうしろにある入力パネルに、『河』と入力する」


ヒロシ「ああ! 指と指の間に水かきができた! 肌にはウロコが!? 」


マルぼん「この椅子に座るとだね、座った人を自由にカスタマイズすることができる。たとえば、『河』と入力すると、座った人は河で暮らすのに適した人間にカスタマイズされるんだ」


ヒロシ「なるほど。ところで、元の姿に戻るにはどうすれば」


マルぼん「方法は、ない」


ヒロシ「なんだと貴様、俺の人生を返せ!」


マルぼん「落ち着け、落ち着け! 『カスタマ椅子』に座って、『自宅』と入力すればいいんだ。さすれば、自宅で暮らすのにもっとも適した体…つまり、普通の体にカスタマイズされるはず」


ヒロシ「ちょっとやってみてよう」


マルぼん「よし。入力パネルに『自宅』と入力。」


ヒロシ「……」


マルぼん「あ! ヒロシの顔から口が消えている! なんでだ!?」


ママさん「ヒロくん、ごはんよー」


 ぐつぐつと不自然に煮えたぎったナベを持って、ママさんがやってきました。


ママさん「今日のごはんは、ステキな鍋料理よ。色も変だし、なんか煙とかでているし、異臭もするし、不味いけど、体にいいの。本当よ。近づいたハエとかすぐ死ぬけど、人体には悪い影響はないの。本当よ。だから、たんと召し上がれ♪」


ヒロシ「……」


ママさん「あ! ヒロシの顔から口かなくなっている! これじゃ、食べさせられない!? そんな!」


 ショックを受けたママさんは、隠し持っていた保険の契約書と車のカタログと、ナベを落してしまいました。ジューと焦げはじめる、ナベの中身をぶちまけれられたヒロシの部屋の畳。


 マルぼんは、ヒロシの体を、家で過ごしていても命を落さないようにカスタマイズした『カスタマ椅子』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 20:54:17 | Trackback(0) | Comments(0)
「ぎにゃー! うちの娘が地蔵を産んだ!」の巻
金歯「風邪をひいたけど、お抱えの祈祷師の祈りのおかげで、光の速さで回復したでおじゃる」


ヒロシ「ふん。祈祷なんてうらやましくないんだから。人間には自然治癒力というすばらしいものが備わっているんだから!」


金歯「どんな病気であろうがたちどころに治してしまう祈祷なのでおじゃる」


ヒロシ「うら、うら、うらやましくなんかないんだからー!!」


マルぼん「ヒロシ、あちら祈祷なら、こちらは温泉だ。見てくれ、こいつは未来の世界の『温泉の素』。こいつで出来る温泉は、ありとあらゆる病気に効くというミラクルな温泉なのさ」


ヒロシ「わーすてき!」


 マルぼんはさっそく、家の風呂に『未来世界の温泉の素』をぶちこんで、万病に効く温泉を誕生させました。


マルぼん「さっそく入るがいいさ!」


ヒロシ「ありがとう、マルぼん」


 温泉に入るヒロシでしたが


ヒロシ「ぎゃー!」


『未来世界の温泉の素』は欠陥があり、馬鹿みたいな酸性だったのです。


 数日後、入院しているヒロシのところに『未来世界の温泉の素』の販売元のえらいかたがこられて、見舞金を置いていきました。けっこうな額でした。 マルぼんはヒロシの金欠病まで治してくれた『未来世界の温泉の素』の効果は絶大だと思いました。


日記 | 18:48:14 | Trackback(0) | Comments(0)
「水木しげる漫画大全集もでたし、正直、更新とかしてる場合じゃねえ!」の巻
マルぼん「毎日毎日、グータラグータラ。漫画かアニメかゲームかネットばかり! すこしは働こうって気はないのかい、このごく潰し!」


ヒロシ「働くもクソも、僕、小学生なんですが。普通に小学生なんですが」


マルぼん「うるさい!」


ヒロシ「趣味が実益になればいいんだろうけど、そう簡単にいかんだろうなぁ」


マルぼん「隣の浜さんとこの三郎くんを見ろ。趣味で撮っている写真が、バカ売れしているそうだぞ。見事、趣味と実益を兼ねている」


ヒロシ「え、三郎さんの写真って、そんなに高値で売れるの?」


マルぼん「ネットとかでしか売れないらしいけど、バカ売れらしい。君もカメラでもはじめたらどうだ」


ヒロシ「しかしなぁ、売れる写真が取れるとはかぎらんし」


マルぼん「『趣味と実液』。この液をかけたものを使うと、必ず儲けになる。これをカメラにたらして、なんか写真を撮ると、たぶん儲かるはずだ」


ヒロシ「やってみようか」


『趣味と実液』をたらしたカメラを持って、マルぼんとヒロシは外へと繰り出しました。


マルぼん「さて、なんか写真を撮れよ」


ヒロシ「うーん。ただ闇雲に撮るのもなぁ」


マルぼん「あ、あそこにママさんがいる。ああ、行っちゃった。なんか急いでいたみたい」


ヒロシ「ママの写真でも撮ってみるか。熟女マニアにうけるかもしれないし」


パシャ


ヒロシ「撮れた撮れた。いるかな、熟女マニア」


マルぼん「ママさん、いま、あそこの『レコア・バラスアテネ』ってマンションから出てきたね。知り合いでもいるのかな」


ニュース『微笑町内のマンション『レコア・パラスアテネ』で男性の死体が発見されました。死体はこの部屋の住人の七市野ゴン太さん。隣人が、ゴン太さんと女性の言い争う声を聞いており、警察ではこの女性がなんらかの事情を知っていると見て、行方を追っています。七市野さんの家族は、事件の早期解決のため、有力情報に300万円の懸賞を……』
 


マルぼんは『趣味と実液』の効果は絶大だと思いました。




日記 | 21:56:49 | Trackback(0) | Comments(0)
「よそ見しないであたしを見てよ。恋するあいつはせつなくて」の巻
 豚ゲリラ(担任)「えーようするに、この世の全ての怪事件の裏には、宇宙人と結託した某国の陰謀が…おい、大沼! 窓の外ばかり見やがって! 殺すぞ! 死なすぞ! 逝かすぞ!」


 不適切な表現がネックとなり、豚ゲリラ先生解雇(豚ゲリラ先生のその後については外伝『豚がゴリラでゴリラが豚で』参照)。


ヒロシ「僕のよそ見癖のせいで、1人の聖職者が人生の谷間に落ちた! もう許せん! 自分が許せん! 僕のよそ見癖を治す機密道具をだして」


マルぼん「よく言った! よく言ったぞ、ヒロシ! この『よそ見矯正コンタクトレンズ』をつけろ。こいつをつけて小一時間ほど町を歩けば、必ずやよそ見が矯正されるであろう!」


ヒロシ「よし、装着完了。ちょっと出かけてくるね」


 町へと繰り出すヒロシ。と、そのとき。


通行人「ぎゃー刺された!」


 絹を裂くよな通行人Aの叫び声。


通行人「た、たすけてくだせえ。腹を刺されて、傷口から、お腹から、出てはいけないものが出たりしてます」


 気の弱いヒロシは通行人のほうをみることができず、その場から逃げ出しました。


 と、そのとき。


通行人「ぎゃー爆発事故だ!」


 絹を裂くよな通行人Bの叫び声。


通行人「た、たすけてくだせえ。爆発事故で、体がちょっと色々あれで」


 逃げ出すヒロシ。


通行人「たすけてたすけて、体が体が」


通行人「たすけてたすけて、うちの子が」


通行人「たすけてたすけて、俺の腕が」


 行く先々で出くわす事故や事件、その被害者。気の弱いヒロシ、すがりつく被害者のほうを見ることもできず、
ただ前だけを見て歩きました。


『よそ見矯正コンタクトレンズ』をつけて歩くと、自分の進行方向以外のすぐ近くで、「目も当てられない、みたくもない大惨事」おこるようになります。こうやって、よそ見を矯正するのです。


『よそ見矯正コンタクトレンズ』の力は絶大です。ヒロシもよそ見をしなくなりました。カウンセリングとか通うようになりましたが。

日記 | 19:43:20 | Trackback(0) | Comments(0)
「さらばルナちゃん! 星の恋人よ!」の巻
 ルナちゃんに「ヒロシさん、死ねばいいのに。死んでから肉体が切り刻まれて、魂は永遠にこの世をさまよい続ければいいのに」と言われたヒロシは大きなショックをうけて……


マルぼん「本当に出家したの?」


ヒロシ「うん。この通り頭部の永久脱毛も完了したし、どこかの山寺で自然に囲まれて、静かに余生をすごすよ」


ルナちゃん「ヒロシさん、ごめんなさい。私誤解していた! 私の家のゴミ箱を漁っていた犯人、ヒロシさんじゃなかったの! 隣の浪人生だったわ! これからも仲良くしてね! それじゃ、さよならー」


ヒロシ「え、あ、え? どどどどどどうしよう、髪! 髪の毛ー!!」


マルぼん「『とかげの尻尾薬』。このクスリを飲めば、頭部とか手首が切断しても、しばらくすると新しく生えてくるようになる」


 さっそく服用するヒロシ。


ヒロシ「ああ、髪が生えてきたよう」


マルぼん「えがったえがった」


ヒロシ「しかしどうなることかと思ったよ。これも、ルナちゃんが…あの女が変な勘違いをするから」


 ヒロシの心に、どす黒いものが浮かんできました。


ヒロシ「いけないいけない。こんな邪悪なことを考えたらいけない」


 出家したあとに使おうと買った「写経セット」で写経をして、心を落ち着かせるヒロシ。


ヒロシ「ふう。落ち着いた。落ち着いたら、落ち着いたら、あの女の顔が…は。いけないいけない!」


 また写経。


ヒロシ「だめだだめだ。ああ、あああああ」


 何度写経をして消し去っても、ヒロシの心に芽生えたどす黒い感情はすぐに再生してしまいます。トカゲの尻尾のように。


 刃物をもって、ルナちゃんを追うヒロシを見て、マルぼんは「とかげの尻尾薬」の効果は絶大だと思いました。

日記 | 21:30:43 | Trackback(0) | Comments(0)

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