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大沼ヒロシ

Author:大沼ヒロシ
大沼ヒロシと申します。ブログはじめたての初心者です。どうぞよろしく。

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「ケケケケ人助け」の巻
ヒロシ「僕、ダメな子だよね…」


マルぼん「ようやくお気づきになられましたか。かなりダメですね、ええ」


ヒロシ「僕…みんなに感謝される人間になりたいんだ。そのためには、人のために働きたい…」


マルぼん「ふむ。ナウマン象には力だけは無駄にあるし、人のために働いたらいい感じかもねー。よし。『ボランティ堂特製まんじゅう』をあげよう。このまんじゅうには、ボランティ堂という老舗の店が造ったアンコがはいっていて、これを食べたら人のためになにかしたくて仕方なくなる」


ヒロシ「そいつはいいや。さっそくいただこう。もぐもぐ。う…!!」


マルぼん「どうした?」


ヒロシ「頭の中に『たすけて!』って声が響くよ!? この声は、近所の山田さんの奥さん!?」


マルぼん「『ボランティ堂特製まんじゅう』のアラーム機能だ。近くに助けを求める人がいたら、知らせてくれるんだよ」


ヒロシ「OK! さっそく僕の力を貸してくる!!」


 そんなこんなで町へと繰り出したヒロシ。さっそく山田さんの家へと乗り込みました。


ヒロシ「どうも、ボランティアのものです。おじゃまします、山田さん…って、ああ!!」


 山田さん宅。山田さんが床に倒れ、奥さんと息子さんがなすすべなく立ちすくんでいました。


ヒロシ「旦那さんが倒れて、どうすればいいかわからないんですね!? よし、救急車を」


山田奥さん「違うのです」


ヒロシ「はい?」


山田奥さん「最近、主人は酒を飲んでは暴れ、家のお金をすぐに持ち出していました。耐え切れなくなった私と息子は、主人に死んでいただくことして…なんとか騙して睡眠薬を飲ませたんですが…」


山田息子「いざ、殺そうと思っても、どうしても手を下せないんだ」


山田奥さん「お願いしますね、ボランティアさん」



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日記 | 20:49:38 | Trackback(0) | Comments(0)
「部屋と人妻とわたし」の巻
ヒロシ「あああああああ。ぼぼぼぼぼぼぼ僕の大切なDVD『人妻・オブ・ザ・デッド』を勝手にみおったなー…殺す!」


マルぼん「な、なんだよ。DVDは観るためのものだろ! なんでダメなんだよ!」


ヒロシ「『人妻・オブ・ザ・デッド』は速攻で発売中止になったレアDVDで、もう手に入らないの! それは保存用なの! それを…それを勝手に開封しおってからに…殺す!」


マルぼん「なんだと!」


ヒロシ「デッキと相性が悪くて、傷とかついていたらどうしてくれる…殺す!」


マルぼん「傷が怖くてDVDが見れるかよ!」


ヒロシ「見ないの! 保存用なの! それを貴様…殺す!」


マルぼん「見ることのできないDVDになんの価値がある!」


ヒロシ「私物にどんな価値を見出すかは、持ち主の勝手だ…殺す! この硫酸で、殺す!」


マルぼん「ままままままって。そ、そうだ。このDVD、未使用の状態にすればいいんだろ、保存用の状態に! よい機密道具があるんだ!」


ヒロシ「よい機密道具じゃなかったら…殺す!」


マルぼん「『新品同様スプレー』。こ、このスプレーをかけるとだな、どんなものでも新品同様になる。傷とかも消える」


ヒロシ「ならなかったら…殺す!」


『新品同様スプレー』の効果は絶大だったので、『人妻・オブ・ザ・デッド』のDVDは未開封の状態に戻り、ヒロシの機嫌も直りました。


ヒロシ「いやーさすがマルぼんだね…殺す!」


マルぼん「これからは保存用には保存用、観賞用には観賞用、布教用には布教用ときちんと明記しておいておくれよ」


ヒロシ「わかった…殺す!」


ママさん「ヒロくん、あら、どうしたの。膝から血がでているじゃない!」


ヒロシ「ああ。さっきでかけたとき、ちょっと転んですりむいたんだ…殺す!」


ママさん「ああ、なんてこと! あなたは大事な大沼家の跡取り息子。怪我なんてさせたら、ご先祖さまに申し訳がたたないわ。よし決めた! ちょっと来て」


 ヒロシを庭の蔵へと連れて行くママさん。蔵のなかにヒロシをいれると、外から鍵をかけました。


ヒロシ「な、なにするのさ、母さん…殺す!」


ママさん「外にでて怪我をしたり、チンピラに刺されたりしたら大変。ここなら安全よ。毎日食事も運んであげるし」


ヒロシ「ちょ…だして。だしてよ、母さん…殺す!」


ママさん「安全安全。ここなら傷つくこともない。安全安全…」


 こうしてヒロシは保存用になりました。布教用と観賞用があるかはわかりませんが、マルぼんは『新品同様スプレー』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「サイコか、おまえは」の巻

 今日は週に一度の配給の日です。町が飢えている町民たちに、豚汁を振舞ってくれるのです。配給が行われる学校の校庭には、空のお椀を持った町民たちが長蛇の列を作っています。


ナウマン象「お願いします」


役人「町民番号47789…ナウマン象か。貴様に配給される豚汁は、250mlだな」


ナウマン象「えええ!? な、なんでそれっぽっちなんだよ! こちとら、1週間ぶりの食事だぜ! もっとおくれよ!」


役人「うるさいやつだ。配給される豚汁の量は、町が誇るコンピューターがその人間の日頃の行動や町への貢献度から導き出した数字だ。文句があるならこうだ」


 ナウマン象の分の豚汁を地面にぶちまける役人。「はわわ。豚汁さんが大変ですぅ」とうろたえ、必死の形相で
泥と混じった豚汁の具を、お椀(アニメのキャラクターがプリントされています)にいれるナウマン象。


ヒロシ「僕はどれくらい、豚汁をいただけるのだろう」

 列に並んでいたヒロシは、ナウマン象を不安げに見ていました。そうこうしているうちに、ヒロシの番が来ました。


役人「貴様は、町民番号37564、大沼ヒロシか。配給される豚汁は、900mlだから、1000mlだな」


ヒロシ「え、900なのに1000いただけるんですか?」


役人「『配給される豚汁の量が900ml以上の場合、切り上げて1000mlあげてやれ』と、法律で決められているのだ」


ヒロシ「やっ、やっほう!」


 飛び上がってよろこぶヒロシ。豚汁の半分を食べて残り半分は、泥と混じった豚汁だけでは満足できず「はわわ。お腹さんがぐぅ~っと鳴いているですぅ」と泣いているナウマン象に1mlあたり1000円で売りつけ、その金で飲む! 打つ! 買う!の大騒ぎ。


ヒロシ「いやー『切り上げ』ってシステムはすんばらしいね。ほんとすんばらしい」


マルぼん「あれですか、なんでもかんでも切り上げできる機密道具ですか」


ヒロシ「YES!」


マルぼん「やれやれ。『まんだらゴッコ きりあげクン』。未来の世界の人気4コマ漫画なんだけど、これを読めばなんでもかんでもきりあげられるようになる。たとえば、給料が2760円だったら、端数が切り上げられて2800円もらえる。こんな出来事が頻繁に起こるようになるんだ」


ヒロシ「むひょー!」


 ヒロシは『きりあげクン』をむさぼるように、恋人同士が愛をぶつけ合うかのように、読みふけりました。


ヒロシ「これで僕は、なんでもかんでも切り上げられる人間になったわけだな」


ナウマン象「ヒロシおにいちゃん、やっぱりあの豚汁の値段はぼったくりだと思うの! だから死んで! あたしと!」


 全身に大量のダイナマイトを巻きつけたナウマン象が、ライター片手にやってきました。ライターをダイナマイトに近づけるナウマン象。


 爆音が響きました。


ヒロシ「ううううう」


 ヒロシは重傷のようでした。マルぼんはドクターを呼びました。


ドクター「この傷じゃ、助かりませんね」


マルぼん「え、でも、生きてますよ動いてますよ」


ドクター「こんだけの怪我じゃ、死んでいるのと同じだよ。なにをしても無駄無駄。薬の無駄遣い。さいならー」


マルぼん「ヒロシー!」


 マルぼんは、怪我を死に切り上げてしまった『まんだらゴッコ きりあげクン』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「この長い長い下り坂を牛を荷馬車の荷台に載せて」の巻
 一期一会。人の出会いは一生に一度といいますが、「もう一度だけでも会いたい」という人は、誰にでも必ずいるものです。ヒロシにとってのそんな相手は、あの夏の日に出会った女の子。


「朕のプライベートビーチに行かないでおじゃるか。ナウマン象とルナちゃんはいいけど、ヒロシはくるな」と言われ、近所の空き地でアリの巣をつぶして「金歯死ね」とか遊んでいたヒロシは、「親戚の家に遊びに来た」という1人の女の子と仲良くなり、2人で遊び狂いました。


 夕方。「明日も遊ぼう」と約束しながらも、名前も聞かないまま別れて以後、ヒロシはその女の子とは会ってはいません。翌日空地へ行っても、ついぞ彼女は来なかったのです。


ヒロシ「今思うと、あれはフラグだったのではなかろうか。今あの子と再会したら、僕は憧れのギャルゲーの主人公みたいになれるのではないだろうか。そんなわけで、マルぼん。昔あった人に再会できる機密道具をだして!!」


マルぼん「『一会イチゴ』こいつは食べれば、昔一度だけあった人に会うことができる。食べれば食べるほど、もっとも会いたい人と再会できる可能性があがるんだ」


ヒロシ「うっへ。食べる食べる。どんどん食べるもしゃもしゃ」


ママさん「ヒロくん! もうすぐご飯なのに、バカみたいにイチゴを食べたらいけないでしょ! なにその食い様? 野生!?」


ヒロシ「うっせ、ばばぁ!! 来世に期待しな!」


ママさん「ぎゃー!! あなたー!! ヒロシが暴力を!! 警察を呼んで!!」


警察官「またチミか!! おーい、精神鑑定の用意だ。先生を呼んでくれ」


先生「どもー! さぁ、さっそく精神鑑定をば…あ、キミはヒロシくん!!」


ヒロシ「あ、先生!!」


 なんと精神鑑定の先生は、かつてヒロシが担任教師を刺して精神鑑定を受けた際、担当をしてくれた
先生だったのです。

先生「久しぶりだね。どうしてたの? あと、人を殺してはいけない理由はなにかな?」


ヒロシ「最近はゲームばっかやっていました。あと、別にいいじゃないですか、殺しても。生き返るんだから」


先生「そうかぁ。色々あったんだね。あと、川でおばあさんが溺れているのを見かけたらどうする」


ヒロシ「色々あったんですよー。あと、無視します。溺死しても生き返るし」


先生「そうかーそうかー戦争についてどう思う?」


ヒロシ「死んだ人は余裕で生き返るし、遊び感覚でどうぞって感じです」


 どうやらヒロシは無意識のうちに、あの夏の女の子より、先生との再会を願っていたようです。恩師って、かけがえのないものですものね! マルぼんは『一会イチゴ』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「ねえ、いいでしょ鳥羽にいても。ねえ、いいでしょ、キスをしてもー」の巻
 マルぼんが朝のさわやかな空気を吸おうと庭に出ると、見慣れない男が脇差を腹にあて、割腹自殺をしようとしていました。なによりも命を愛するマルぼんは、男性の自殺を止めて、「保険もかけていないのに死ぬな」と説得。ついでに、自殺の理由を尋ねてみました。


自殺マン「実は某、セールスマンで、商品がまるで売れずに上役に『この醜い豚め!』とののしられ、その腹いせに」


 なによりも命を愛するマルぼんは、男性の悩みを解決すべく機密道具の力を借りることにしました。


マルぼん「『強制ヒットシール』。このシールをはったものは、なんでもかんでも大ヒットするようになる。たとえば、風邪の薬にこのシールを貼ると、悪質な風邪が流行して風邪薬がバカ売れする。このシールを、商品に貼ってみなさい」


自殺マン「かたじけない!」


 さっそく、売り物にシールを貼りに行く自殺マン。どうも、持ち運びできない商品のようです。


 戦争が始まったのは翌月のことです。ミサイルが飛び交い、子供たちが銃をもったまま死んでいく。地球上に悲しみが広がりました。


 避難先の防空壕で、マルぼんは自殺マンと再会をしました。


自殺マン「あのシールのおかげで、商品が売れまくって」


マルぼん「どんな売り物だったのですか?」


自殺マン「家庭用シェルターです。ミサイルなんかではビクともしない、頑丈なやつです」


日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「やめてよ グリーンダカラちゃん それは娘の給食費~♪」の巻
マルぼん「あ、今、妹のムリぼんから時空メールが」


ヒロシ「妹? そんなのいたなー」


マルぼん「未来の世界のデザイナーの専門学校に通っていたらしいんだけど諸事情で中退。21世紀で就職先を探すんだってさ。今日の16時に来るって」


ヒロシ「あと一時間足らずか。久しぶりだね」


マルぼん「あ、しまった。引越ししたこと教えていないよ」


 大沼宅とその周辺の家は、一年前、諸事情で立ち退きを強いられ、近くの団地に引っ越していたのです。



ヒロシ「引越しもクソも、この机の引き出しのタイムマシンを使うんだから問題ないだろ」


マルぼん「これはマルぼん専用のタイムマシンなんだ。時空関係の機密道具は法律が厳しくてな、『タイムマシンは所有者以外の操縦を禁ずる』ってのがある。ムリぼんは自分のタイムマシンで来るハズだ」


ヒロシ「なら問題ないじゃん。自分のタイムマシンがあるなら」


マルぼん「タイムマシンはまだ問題があってね、空間を移動する機能がないんだ。同じ場所でしか時間移動ができないんだよ」


ヒロシ「???」


マルぼん「たとえば、未来の世界のアメリカの男性(猟奇殺人犯。少年を好んで襲い、死体をバラバラにして左足首だけを持ち去る)が21世紀のヒロシくんの家に来たいとする。その場合、アメリカの男性(猟奇殺人犯。少年を好んで襲い、死体をバラバラにして左足首だけを持ち去る)は未来の世界のヒロシくんの家があった場所までタイムマシンをもって行き、そこでタイムマシンを使用しないといけないのさ。ムリぼんはそのことは当然知っているよ」


ヒロシ「『のび太の恐竜』みたいなものか。つまり、ムリぼんは、未来の世界の僕の家(引越し前)のあった場所に移動してタイムマシンを使い、21世紀の僕の家(引越し前)に着いちゃうわけだね。これは大変」


マルぼん「あの辺り一帯、住民を立ち退かせた後、急ピッチでなんかの工事が行われていたね。行ってみよう」


 そんなわけで大沼宅(引越し前)へと向かうマルぼんたち。そこにあったのは、『象の檻』でした。戦闘機がひっきりなしに飛び立ち、さまざまな兵器が貯蔵され、市民団体がまわりで絶えず抗議活動をしている『象の檻』でした。怪しい人たちが絶えず凧揚げとかしている『象の檻』でした。


ヒロシ「16時だ」


『象の檻』にサイレンが響いた後、銃声がしました。


 ムリぼんは、一生来ることはありませんでした。

日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「生きて、動いて、愛されて」の巻

 近所で工事中。工事の音がうるさくで、ヒロシは寝不足です。


ヒロシ「『眠れないから金よこせ!』と工事の人に言いにいったら、『ここはアメリカじゃねえ。アメリカじゃねえんだよ、坊主!』と言われて追い払われたんだ。ちくしょう!」


マルぼん「『白紙ほけん契約書』~」


ヒロシ「保険の契約書かあ。あ。『保険』の前の部分が白紙になっている」


マルぼん「この白紙の部分には、保険の種類を書き込むことができる。たとえば、『なぐられ』と書くだろ。そしたら、この保険は『殴られたらお金がもらえる保険』になる。だから、白紙の部分に『騒音』とかけば、『騒音被害にあったらお金がもらえる保険』になるんだ。契約するかい?」


ヒロシ「するする! 騒音保険にはいりゅー!」


マルぼん「騒音被害にあった瞬間、君の口座にお金が振り込まれているはずだよ」


 しかし人生の恐ろしさ。契約した瞬間、工事は終了。


ヒロシ「いくらなんでもタイミングがよすぎる。おかしい」


マルぼん「考えすぎだよ」


ヒロシ「きっと陰謀だよ。闇の政府が、僕を陥れようとしているんだ。おっそろしい陰謀だ」


マルぼん「おいおい」


ヒロシ「闇政府の野郎ども、今頃隠しカメラで僕を見て、大笑いしているんだ。アハハハハって」


マルぼん「……」


ヒロシ「聞こえるだろ、聞こえるだろ、アハハハハハって! アハハハハハハハハって!」


 笑いながら、部屋にたまっていたホコリを食べ始めるヒロシ。


マルぼん「君は悪くない、悪くない! 悪いのは、やさしくない社会! ってあれ!?」


 ヒロシの口座にお金が振り込まれていました。 マルぼんは、一個人限定の騒音被害にもきちんと保険金がおりる、「白紙ほけん契約書」の効果は絶大だと思いました。

日記 | 20:35:01 | Trackback(0) | Comments(0)
「えぇ!? いくつもの魔力抱いて今日を超えていきたいのかい!?」の巻
ヒロシ「死んだら楽かな?」


マルぼん「マルぼん秘蔵の機密道具『来世予測マシン』によると、ヒロシの来世は『未来からやってきた怪生物が自宅に居候したために、ろくな人生を送れない人』に決定済みなんだってさ」


ヒロシ「うへー。ならやめよう。死ぬの」


マルぼん「しかしまた、なんで生きる希望を失ったのさ」


ヒロシ「ンー。なんかね、なにをやっても楽しくないというか、満足できなというか」


マルぼん(これは重症だな…しかたない。機密道具を使うか)


マルぼん「はい『充実缶』~!!」


ヒロシ「缶詰めじゃねえか」


マルぼん「とりあえず、開けてみ」


ヒロシ「う、うん…(ぷしゅ)あ…なんか、なんか心が満たされていく…」


マルぼん「『充実缶』の中身は、人の心を充実させる特殊な気体なんだ。未来の世界ではおもに老人ホームで使用されている。劣悪な環境でも入居者が満足できるように、密かにね」


ヒロシ「ははははは」


マルぼん「これで死にたいとか思わないよね」


ヒロシ「ひひひひひ」


マルぼん「……」


ヒロシ「ふふふふふ。いやーすばらしく充実した人生だったよ。今後これ以上の充実感は得られそうもないし、もう思い残すことはないし、もういいや。じゃあな、マルぼん。また来世。ばいならー」


 ヒロシは、愛用の拳銃の銃口をこめかみに当てて――


 まぁ、人生、少しくらい飢餓感があったほうが、充実感を得ようと頑張れるし、楽しいのかもしれません。マルぼん、ひとつ賢くなった!

日記 | 20:31:53 | Trackback(0) | Comments(0)
「ふざけるなよメーン」の巻
ナウマン象「俺様ン家、今度テレビの取材が来ることになってな!」


マルぼん「ナウマン象の家は、11男16女の大家族だからね。某テレビ局が定期的にナウマン象一家特番を放送するんだ」


ナウマン象「今回の放送のメインは、昨年、覚せい剤で捕まった一番上の兄貴の更正密着24時だな。大の大人が窓ひとつない狭い部屋の中で『俺を殺せー』『やっぱり殺さないで!』『カラスが俺を監視している!』とのたうちまわっている映像が見られるぜ」


ヒロシ「う、うらやまし。僕も家族を増やして、テレビ番組にでたいよ!」


マルぼん「それならこいつの出番ですな」


ヒロシ「なにそれ。カップラーメンの容器みたいだけど」


マルぼん「こいつは『即席MEN』。お湯を入れて3分待って開けると、中から即席で人が生まれてくるんだ。カップひとつにつき、1人生まれる」


ヒロシ「こいつでたくさんの人間を生み出せば、あっという間に大家族というわけか!」


マルぼん「未来百貨店の通販部に大量注文しよう。ところで、どんな種類の人間を生み出したいの?人間の種類によって、注文する『即席MEN』の種類も違ってくるからできる限り詳しく教えてくれ」


ヒロシ「血のつながらない妹! 性格はちょっと強気! 僕がほかの女の子と話をしようものなら、一気に機嫌が悪くなるの! でも、僕はその理由に気づかない。気づくのはイベントを(省略)」


マルぼん「わかった。妹を生み出す『即席MEN』を注文するよ」


 そんなわけで、大量の『即席MEN』が届きました。ひとつずつ封を開けて、お湯を注ぐヒロシとマルぼん。


ヒロシ「これであと3分たてば。むふふふ」


ルナちゃん「ヒロシさーん。ありがたい説法の時間よ。一緒に行かないー」


ヒロシ「ルナちゃん! 行く行く!」


マルぼん「ずるいや、マルぼんも行くよ!」


 そんなわけで、ルナちゃんの色香に騙されて説法会へとむかったマルぼんとヒロシ。帰宅したのは3日後のことでした。あやしげな薬やヘッドギアや聞いたことのないお経の流れるテープや美形にデザインされた尊師が活躍するアニメやらのせいで、ヘトヘトです。


ヒロシ「あ! すっかり忘れていたけど、『即席MEN』!」


マルぼん「そうだ、忘れてた!」


ヒロシ「3日くらい放置していたけど、どうなるの!!」


マルぼん「普通のカップめんは、放置していたら伸びるで食べれたものじゃなくなるだろ。
だから、それと同じ」





ニュース『続いては、微笑町の自称小学生の家から、女性のものと見られる複数の遺体が見つかったという事件です。この小学生は、近所の住民の「異臭がする」という通報で駆けつけた警察官に対して、「カップめんからでて人間だから、人間じゃない。僕はお兄ちゃんだ。えっへん」と意味のわからない供述をしており』


 マルぼんは「即席MEN」の効果は絶大だと思いました。

日記 | 19:19:19 | Trackback(0) | Comments(0)
「七夕ネタ、思いつかず。七夕ネタ、脳裏をよぎらず」の巻
ヒロシ「うーげほげほ。うー…」


 夏風邪をこじらせたヒロシです。


ヒロシ「情けねえ。今日は、宿命のライバルの紋木くんと決闘する予定だったのに、風邪をこじらせてしまうとは」


マルぼん「おい。紋木くんから風邪薬が届いているぜ」


ヒロシ「なんだって!? 紋木くんはなぜ、ライバルの僕に風邪薬を」


マルぼん「『敵に塩を送る』ってやつだ。武田信玄が、敵対している今川家・北条家に塩を止められて危機に陥ったことがある。そんな武田信玄に塩を送り、救いの手を差し伸べたのが、なんとライバルである上杉謙信だったんだ。たとえ敵対関係の相手でも、困っているときや危機に陥っているときには救いの手を差し伸べる。きっと紋木くんも、そういう精神の持ち主なんだ」


ヒロシ「あ、あいつぅ。グス…あ、べ、べつに泣いてなんかいないんだからな?ちょっと、ちょっと目にゴミが入っただけで。感動なんて、してないんだから…!」


 紋木くんの風邪薬のおかげで、ヒロシの風邪も完治しました。


ヒロシ「今回の件で思ったよ。今、地球には、互いに憎しみあっている国がたくさん存在している。そんな国の偉い人たちが『敵に塩を送る』の精神を持てば、きっと世界は平和になる」


マルぼん「さすが坊ちゃん、その点に気づかれましたか! ようがす、あっしが機密道具でお手伝いしましょう」


 マルぼんは特殊な電波を発し、世界中の人々にどんな精神でも植えつけることができる機密道具で『敵に塩を送る精神』を世界中に発しました。


ヒロシ「これで理想の世界が誕生するね」





 ここはわが国と対立している、とある国の偉い人たちがいるところ。


軍人「閣下。聞きました? あの国」


閣下「ああ。核ミサイル持っていないんだって? あれじゃあ、我々と戦う前に、ほかの国に負けてしまうな」


軍人「なんかいやですよね。あの国を倒すのは、あくまで我々なんですから」


閣下「そうだよな。あ、なんだろう、いま、頭にビビッときて、いいことを思いついた。うちの国、食料はないけれどミサイル余っているし、あの国にくれてやるか! きっと今頃、ミサイルなくて困っているだろうし!」


軍人「さすが閣下、おやさしい!」


閣下「さて、どうやってミサイルを送ってやるか。どうせなら、いきなり送ってびっくりさせてやりたいな」


軍人「閣下がつねに携帯しているアタッシュケースに入っているスイッチを押せば、すぐさまミサイルを送ることができるじゃないですか。輸送なんかしなくても、スイッチを押せば、ミサイル自らがすごいスピードであの国へ向かってくれますよ」


閣下「そういえば、兵器開発部門のやつがそんなこと言っていたな。最近は便利になったもんだ。よし。ポチっとな」





ヒロシ「みんなが『敵に塩を送る』の精神をもつ世界。素敵だね」


マルぼん「そうだね」


 これが、マルぼんたちの最後の会話になりました。

日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)