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大沼ヒロシ

Author:大沼ヒロシ
大沼ヒロシと申します。ブログはじめたての初心者です。どうぞよろしく。

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「やさしさに包まれたなら目に映るすべてのものはソーセージ」の巻
ナウマン象「やい、ヒロシ! 人が死ぬ瞬間をはっきりと目撃し、これからの人生の役に立てたいから、おまえを死なせるぞ! 明日の早朝、いつもの空き地へ来い!」


「最近の子供は、死んだ人が生き返ると思っている」という統計結果にショックを覚えたナウマン象の突然の提案。当然ながら、ヒロシは生きた心地がしません。というわけで、いつものごとく居候のあんちくしょうに泣きつくことにしたのですが…


お母さん「マルちゃんなら、隣の家の未亡人と旅行へ出かけたわ」


ヒロシ「な、なんだってー!?」


絶望的な気分になるヒロシ。死にたくなるヒロシ。僕以外の生き物みんな滅亡しろ! とか思うヒロシ。ですが安心。ヒロシは、マルぼんが機密道具を収納している異次元アタッシュケースの場所を知っているのです。


「マルぼんは機密道具を体内に貯蔵しており、出すときは口から出す。出ないときは外科手術で取り出す」という
設定があったのですが、それは忘れてほしいです。


ヒロシは異次元アタッシュケースを探り、なんかいい感じの機密道具がないか探すことにしました。


で、見つけたのが『難井戸』。説明書によると、『この井戸に入れば人生の難易度を調節できるそうです。


ヒロシ「『やさしい』『ふつう』『むずかしい』の三種類の難易度があるのか。難易度を変えたら具体的にどうなるんだろ……む。説明書の肝心の部分が破れている! でもまぁ、『やさしい』を選んだら、今より困難になることはないだろう」


まぁいいや。ヒロシは人生の難易度を『やさしい』に変えて、ナウマン象との死合に臨むことにしました。


 死合当日。ヒロシは『難井戸』で人生の難易度を『やさしい』に変えると、家をでました。


ヒロシ「勝つぞ勝つぞ勝つぞ勝つぞ勝つぞ勝つぞ勝つぞ勝つぞ勝つぞ勝つぞ勝つぞ勝つぞ」


 薬品の力を借りた自己催眠も完璧です。ところがそのとき…


警官「きみ、その鞄はなんだね」


ヒロシ「ポリスメン!」


警官「最近、金歯さまを狙ったテロが相次いでいてね。鞄の中を調べさせてもらうぞ」


警官B「あ。これ…火炎瓶じゃないか! こっちは手榴弾!」


警官「日本刀にチェーンソーまで!」


ヒロシ「え!? なにそれ、身に覚えないですよ!?」


警官「署で話を聞こう」


ヒロシ「い、いやぁぁぁぁぁぁん!!」





未亡人「『難井戸』?」


マルぼん「うん。マルぼんの機密道具のひとつでね、人生をゲーム感覚にしちゃうやつ。人生の難易度をゲームみたいな感覚で変えちゃうの」


未亡人「ゲームって…いったいどんな感じなの?」


マルぼん「たとえば『むずかしい』の難易度にすると、敵が強くなったり装備が貧弱になったりする」


未亡人「ははは。ゲームだね、まさしく。なら、『やさしい』だと」


マルぼん「敵が弱くて、最初から強い装備を持っているんだ」





警官「このテロリスト!」


僕「人生はやさしくなかったー!!」


 はい、極刑。


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日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「ケケケケ人助け」の巻
ヒロシ「僕、ダメな子だよね…」


マルぼん「ようやくお気づきになられましたか。かなりダメですね、ええ」


ヒロシ「僕…みんなに感謝される人間になりたいんだ。そのためには、人のために働きたい…」


マルぼん「ふむ。ナウマン象には力だけは無駄にあるし、人のために働いたらいい感じかもねー。よし。『ボランティ堂特製まんじゅう』をあげよう。このまんじゅうには、ボランティ堂という老舗の店が造ったアンコがはいっていて、これを食べたら人のためになにかしたくて仕方なくなる」


ヒロシ「そいつはいいや。さっそくいただこう。もぐもぐ。う…!!」


マルぼん「どうした?」


ヒロシ「頭の中に『たすけて!』って声が響くよ!? この声は、近所の山田さんの奥さん!?」


マルぼん「『ボランティ堂特製まんじゅう』のアラーム機能だ。近くに助けを求める人がいたら、知らせてくれるんだよ」


ヒロシ「OK! さっそく僕の力を貸してくる!!」


 そんなこんなで町へと繰り出したヒロシ。さっそく山田さんの家へと乗り込みました。


ヒロシ「どうも、ボランティアのものです。おじゃまします、山田さん…って、ああ!!」


 山田さん宅。山田さんが床に倒れ、奥さんと息子さんがなすすべなく立ちすくんでいました。


ヒロシ「旦那さんが倒れて、どうすればいいかわからないんですね!? よし、救急車を」


山田奥さん「違うのです」


ヒロシ「はい?」


山田奥さん「最近、主人は酒を飲んでは暴れ、家のお金をすぐに持ち出していました。耐え切れなくなった私と息子は、主人に死んでいただくことして…なんとか騙して睡眠薬を飲ませたんですが…」


山田息子「いざ、殺そうと思っても、どうしても手を下せないんだ」


山田奥さん「お願いしますね、ボランティアさん」



日記 | 20:49:38 | Trackback(0) | Comments(0)
「ブタブタコブタおなかが空いた。アイムハングリー! 探検ゴブリン島って覚えてますか」の巻
金歯の家の奴隷A「ひえー。今日一日で、亡くなった金歯のおばあさんの墓を建造しろなんて、無茶すぎだよー」


金歯の家の奴隷B「みんなで作業を分担すれば、なんとかできるって」


ヒロシ「なるほどなるほど」


ヒロシ「つまり、面倒なことでも分担してやれば、楽になるということか。どんなことでも分担して行えるようになる機密道具をだしておくれよ」


マルぼん「『分担麺』。この麺を食せば、どんなことでも他人が手伝ってくれて、分担して行うことができるようになる」


ヒロシ「うわー。ズルズルズル。ウンマーイ!」


『分担麺』を食すヒロシ。


ママさん「あのね、ヒロくん」


パパさん「その、担保がだな。借金がだな」


人身売買組織の人「どうも」


ヒロシ「やれやれまたですか!」


 ヒロシの臓器の大部分は近場の金持ちたちに移植されました。こうしてヒロシの「生」は、色々な人たちによって分担して行われることになりました。


 マルぼんは『分担麺』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「部屋と人妻とわたし」の巻
ヒロシ「あああああああ。ぼぼぼぼぼぼぼ僕の大切なDVD『人妻・オブ・ザ・デッド』を勝手にみおったなー…殺す!」


マルぼん「な、なんだよ。DVDは観るためのものだろ! なんでダメなんだよ!」


ヒロシ「『人妻・オブ・ザ・デッド』は速攻で発売中止になったレアDVDで、もう手に入らないの! それは保存用なの! それを…それを勝手に開封しおってからに…殺す!」


マルぼん「なんだと!」


ヒロシ「デッキと相性が悪くて、傷とかついていたらどうしてくれる…殺す!」


マルぼん「傷が怖くてDVDが見れるかよ!」


ヒロシ「見ないの! 保存用なの! それを貴様…殺す!」


マルぼん「見ることのできないDVDになんの価値がある!」


ヒロシ「私物にどんな価値を見出すかは、持ち主の勝手だ…殺す! この硫酸で、殺す!」


マルぼん「ままままままって。そ、そうだ。このDVD、未使用の状態にすればいいんだろ、保存用の状態に! よい機密道具があるんだ!」


ヒロシ「よい機密道具じゃなかったら…殺す!」


マルぼん「『新品同様スプレー』。こ、このスプレーをかけるとだな、どんなものでも新品同様になる。傷とかも消える」


ヒロシ「ならなかったら…殺す!」


『新品同様スプレー』の効果は絶大だったので、『人妻・オブ・ザ・デッド』のDVDは未開封の状態に戻り、ヒロシの機嫌も直りました。


ヒロシ「いやーさすがマルぼんだね…殺す!」


マルぼん「これからは保存用には保存用、観賞用には観賞用、布教用には布教用ときちんと明記しておいておくれよ」


ヒロシ「わかった…殺す!」


ママさん「ヒロくん、あら、どうしたの。膝から血がでているじゃない!」


ヒロシ「ああ。さっきでかけたとき、ちょっと転んですりむいたんだ…殺す!」


ママさん「ああ、なんてこと! あなたは大事な大沼家の跡取り息子。怪我なんてさせたら、ご先祖さまに申し訳がたたないわ。よし決めた! ちょっと来て」


 ヒロシを庭の蔵へと連れて行くママさん。蔵のなかにヒロシをいれると、外から鍵をかけました。


ヒロシ「な、なにするのさ、母さん…殺す!」


ママさん「外にでて怪我をしたり、チンピラに刺されたりしたら大変。ここなら安全よ。毎日食事も運んであげるし」


ヒロシ「ちょ…だして。だしてよ、母さん…殺す!」


ママさん「安全安全。ここなら傷つくこともない。安全安全…」


 こうしてヒロシは保存用になりました。布教用と観賞用があるかはわかりませんが、マルぼんは『新品同様スプレー』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「サイコか、おまえは」の巻

 今日は週に一度の配給の日です。町が飢えている町民たちに、豚汁を振舞ってくれるのです。配給が行われる学校の校庭には、空のお椀を持った町民たちが長蛇の列を作っています。


ナウマン象「お願いします」


役人「町民番号47789…ナウマン象か。貴様に配給される豚汁は、250mlだな」


ナウマン象「えええ!? な、なんでそれっぽっちなんだよ! こちとら、1週間ぶりの食事だぜ! もっとおくれよ!」


役人「うるさいやつだ。配給される豚汁の量は、町が誇るコンピューターがその人間の日頃の行動や町への貢献度から導き出した数字だ。文句があるならこうだ」


 ナウマン象の分の豚汁を地面にぶちまける役人。「はわわ。豚汁さんが大変ですぅ」とうろたえ、必死の形相で
泥と混じった豚汁の具を、お椀(アニメのキャラクターがプリントされています)にいれるナウマン象。


ヒロシ「僕はどれくらい、豚汁をいただけるのだろう」

 列に並んでいたヒロシは、ナウマン象を不安げに見ていました。そうこうしているうちに、ヒロシの番が来ました。


役人「貴様は、町民番号37564、大沼ヒロシか。配給される豚汁は、900mlだから、1000mlだな」


ヒロシ「え、900なのに1000いただけるんですか?」


役人「『配給される豚汁の量が900ml以上の場合、切り上げて1000mlあげてやれ』と、法律で決められているのだ」


ヒロシ「やっ、やっほう!」


 飛び上がってよろこぶヒロシ。豚汁の半分を食べて残り半分は、泥と混じった豚汁だけでは満足できず「はわわ。お腹さんがぐぅ~っと鳴いているですぅ」と泣いているナウマン象に1mlあたり1000円で売りつけ、その金で飲む! 打つ! 買う!の大騒ぎ。


ヒロシ「いやー『切り上げ』ってシステムはすんばらしいね。ほんとすんばらしい」


マルぼん「あれですか、なんでもかんでも切り上げできる機密道具ですか」


ヒロシ「YES!」


マルぼん「やれやれ。『まんだらゴッコ きりあげクン』。未来の世界の人気4コマ漫画なんだけど、これを読めばなんでもかんでもきりあげられるようになる。たとえば、給料が2760円だったら、端数が切り上げられて2800円もらえる。こんな出来事が頻繁に起こるようになるんだ」


ヒロシ「むひょー!」


 ヒロシは『きりあげクン』をむさぼるように、恋人同士が愛をぶつけ合うかのように、読みふけりました。


ヒロシ「これで僕は、なんでもかんでも切り上げられる人間になったわけだな」


ナウマン象「ヒロシおにいちゃん、やっぱりあの豚汁の値段はぼったくりだと思うの! だから死んで! あたしと!」


 全身に大量のダイナマイトを巻きつけたナウマン象が、ライター片手にやってきました。ライターをダイナマイトに近づけるナウマン象。


 爆音が響きました。


ヒロシ「ううううう」


 ヒロシは重傷のようでした。マルぼんはドクターを呼びました。


ドクター「この傷じゃ、助かりませんね」


マルぼん「え、でも、生きてますよ動いてますよ」


ドクター「こんだけの怪我じゃ、死んでいるのと同じだよ。なにをしても無駄無駄。薬の無駄遣い。さいならー」


マルぼん「ヒロシー!」


 マルぼんは、怪我を死に切り上げてしまった『まんだらゴッコ きりあげクン』の効果は絶大だと思いました。

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「噂のキッスをくださいよぉ。情熱キッスをよぉ!」の巻
ヒロシ「今日は町内カラオケ大会ですよ」


マルぼん「優勝商品は温泉旅行! 最下位の人間は去勢という、非常にハードなカラオケ大会らしいね」


ヒロシ「友達が勝手に申し込んでしまって(いじめの一環)、出場するハメになっちゃったんだ! このままじゃ僕、、将来は宦官決定!」


マルぼん「いいじゃん。皇帝の縁戚として実権でも握れば」


ヒロシ「ごめんこうむるよ! ねえ、マルぼん。アイドルの桜井ゴメスみたいな美声をゲットできる機密道具だしてよ!」


マルぼん「よし。ちょうどよい機密道具があるから、使ってみてくれ。『声うつし頭部』」


 マルぼんのだしたものは、「人間の頭部のようなもの」です。


ヒロシ「猟奇!」


マルぼん「おまえ、この頭部と接吻しろ」


ヒロシ「え!」


マルぼん「この『声うつし頭部』はすぐれた機密道具なんだ。最初にこの頭部と接吻した人の声が、この頭部に記録される。次にこの頭部に接吻した人の声は、最初に接吻した人の声になるんだ。この頭部には、桜井ゴメスの声が記録済みなの」


ヒロシ「ということは、桜井ゴメスにこの頭部への接吻を強要したの?」


マルぼん「昔、桜井ゴメスにハマってね、機密道具を駆使してゴメス宅に侵入して、薬品とか使って接吻を」


ヒロシ「今すぐこの家から、この町から、この時代から出て行ってくれない」


マルぼん「もう罪は償ったの! さぁ、はやくこの頭部と接吻せよ! 間接キッスだよ、間接キッス! キース! キース! キース! KISS! キース! キース!」


ヒロシ「そ、そんなこと言われても、僕、僕」


マルぼん「その頭部に接吻さえすれば、きみは桜井ゴメスの声を手に入れることができるんだよ。そうしないと、君の将来は宦官決定だよ!」


ヒロシ「うう。宦官になっても、皇后の寵愛を一身に受ける自信もないし、うう。しかたない。その頭部に、唇をささげるよ」


マルぼん「マルぼんは、頭部に接吻するまえに逮捕されたから、その頭部は未使用だし、安心しておくれ」


ヒロシ「いく、いくよ!」


頭部「きて…」


ヒロシ「しゃべった! きもいよ!」


マルぼん「いいから、さっさとキスしなよ!」


ヒロシ「ひ!」


ぶちゅっと、キス。キス。キス。


ヒロシ(さようなら、僕の純潔。穢れを知らぬ少年の日々……)


マルぼん「さぁ、唇を離すんだ。けっこう長い間、キスをしていたからかなりいいカンジで声がコピーできているはず。君の声はきっと、桜井ゴメスの今現在の声そのものになっているぞ」


ヒロシ「……」


マルぼん「しゃべってごらん?」


ヒロシ「案jも案のlウェmfぺcmうぇkふぉmcwぽえfmうぇp!


 それは、常人には聞き取れないほどの甲高い声でした。内容も意味不明です。


マルぼん「ヒロシ!?」


ヒロシ「ッ美緒wdmwくぇぴdもpqぺ@pふぇpf「@:sd:、


マルぼん「ヒロ…」


ヒロシ「んmwmcをえm:wslcpsdlc、mcぽ、うぇ


 ヒロシは四つん這いになると、クビを360度回転させつつ、ゴキブリのように部屋を徘徊。最後はヒロシ「しあわせなにんげんはすべてしんだらええねん


 そうつぶやいて、窓をぶち破って走り去っていきました。


 そこでマルぼんは、桜井ゴメスが先週、男に騙されもてあそばれて自殺したことを思い出しました。今のヒロシの声は、桜井ゴメスの今現在の声。今現在の、人ならぬ存在になった桜井ゴメスの生の声。


 マルぼんは、生きていない人の今現在の声までコピーできる『声うつし頭部』の効果は絶大だと思いました。

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「ごめんね素直じゃなくて、ですって? 謝るだけではなくて誠意がみたいわ!」の巻
ルナちゃん「ヒロシさん、持っているだけで幸せになるツボが、今ならたったの50万円」


ヒロシ「買っちゃいますですー」


 ルナちゃんの醸し出す萌えに負けて、50万円するカスみたいなツボを買ってしまった大沼ヒロシさん……


ヒロシ「たすけておくれよ、マルぼん氏!」


マルぼん「『逆値札』。この値札に好きな値段を書く。値段を書いた値札を貼ったものは、どんなものであろうと
その値段の価値になる」


 マルぼんは『逆値札』に60万円と書き、ツボに貼りました。すると。


パパさん「おい、宗教は儲かるらしいぞ! ちょうどいい、このツボ、そこらのじいさんに『持っていると若返る』とか言って売りつけてきてやる。なに、好きな子から買ったツボだから売りたくないだと? しかたねえな。競馬で大穴当てたから、金をやるよ。ほら、60万円!」


ヒロシ「すっげ!」


マルぼん「『逆値札』の効果は絶大なんだ」


ヒロシ「この値札に『300万円』とか書いて自分に貼れば、僕は300万円の価値の人間になるのではなかろうか」


『逆値札』に「300万円」と書いて、己の体に貼るヒロシ。


パパさん「すまねえ、ヒロシ。取引先と揉めた! 逝去させちまった!  犯人はお前って、警察に電話しといたから!」


 返り血を浴びて真っ赤になったパパさんが帰ってきて、そう言いました。







ニュース『この事件について事情を知っているとみられる、小学生・大沼ヒロシくんは現在所在不明です。被害者の遺族は、事情を知っているという小学生・大沼ヒロシさんの有料情報に、
300万円を払うと発表し…』







 マルぼんは、『逆値札』の効果は絶大だと思いました。



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「退きたい媚びたい省みたい」の巻
 町内の寄り合いを終えたマルぼんが帰宅してみると


ママさん「この愚者! 愚者!」


ヒロシ「オカアサンゴヨウシャヲ!」


 ママさんがパンチでヒロシのしつけをしていました。IN 家の庭。


マルぼん「奥さんいけません。このご時勢、自宅に庭でしつけなんて、カモがネギを背負っているようなものです!」


ママさん「でも、この私がお腹を痛めて産んだこの餓鬼がひどいのよ! 庭の草むしりを頼んだのに、ぜんぜんやっていないの!」


ヒロシ「そこの一角はやったよ!」


マルぼん「中途半端にしかやっていなじゃないか。そりゃ奥さんが怒ってしつけをするのも仕方がない!」


ヒロシ「未完成の美学を知らない愚民め!」


マルぼん「なんだとこのやろう。ようし。機密道具の出番だ。『中途ハンマー』!このハンマーで頭部を殴打された人は、中途半端を何よりも嫌いなにごとも最後までやり遂げないと気がすまない人間になる!」


ヒロシ「ぎゃー!」


 バキっと、ヒロシの頭部をハンマーで殴打するマルぼん。


ヒロシ「は、僕はなんて、なんて中途半端なことをしていたのだ!」


 死んだ魚のごとく淀んでいたヒロシの目が輝き始め、あっという間に草むしりを終えてしまいました。


ヒロシ「どうよ!?」


ママさん「すんばらしい! ありがとう! さぁ、お小遣いとかあげるし、好きなだけ遊んで来ていいわよ!」


ヒロシ「やった!」


 いただいたお小遣い(現金50円)を握り締めて、駆け出すヒロシ。と、走り出した瞬間に転んでしまいました。


マルぼん「おい、ヒロシ。大丈夫か。前を見て走らないから……って、ああ!」


 ヒロシは死んでいました。< マルぼんは、転んだヒロシに『ひざをすりむいた』『ひじを打った』なんて中途半端な怪我をさせず、最期までやり遂げさせてしまった『中途ハンマー』の効果は絶大だと思いました。

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「この長い長い下り坂を牛を荷馬車の荷台に載せて」の巻
 一期一会。人の出会いは一生に一度といいますが、「もう一度だけでも会いたい」という人は、誰にでも必ずいるものです。ヒロシにとってのそんな相手は、あの夏の日に出会った女の子。


「朕のプライベートビーチに行かないでおじゃるか。ナウマン象とルナちゃんはいいけど、ヒロシはくるな」と言われ、近所の空き地でアリの巣をつぶして「金歯死ね」とか遊んでいたヒロシは、「親戚の家に遊びに来た」という1人の女の子と仲良くなり、2人で遊び狂いました。


 夕方。「明日も遊ぼう」と約束しながらも、名前も聞かないまま別れて以後、ヒロシはその女の子とは会ってはいません。翌日空地へ行っても、ついぞ彼女は来なかったのです。


ヒロシ「今思うと、あれはフラグだったのではなかろうか。今あの子と再会したら、僕は憧れのギャルゲーの主人公みたいになれるのではないだろうか。そんなわけで、マルぼん。昔あった人に再会できる機密道具をだして!!」


マルぼん「『一会イチゴ』こいつは食べれば、昔一度だけあった人に会うことができる。食べれば食べるほど、もっとも会いたい人と再会できる可能性があがるんだ」


ヒロシ「うっへ。食べる食べる。どんどん食べるもしゃもしゃ」


ママさん「ヒロくん! もうすぐご飯なのに、バカみたいにイチゴを食べたらいけないでしょ! なにその食い様? 野生!?」


ヒロシ「うっせ、ばばぁ!! 来世に期待しな!」


ママさん「ぎゃー!! あなたー!! ヒロシが暴力を!! 警察を呼んで!!」


警察官「またチミか!! おーい、精神鑑定の用意だ。先生を呼んでくれ」


先生「どもー! さぁ、さっそく精神鑑定をば…あ、キミはヒロシくん!!」


ヒロシ「あ、先生!!」


 なんと精神鑑定の先生は、かつてヒロシが担任教師を刺して精神鑑定を受けた際、担当をしてくれた
先生だったのです。

先生「久しぶりだね。どうしてたの? あと、人を殺してはいけない理由はなにかな?」


ヒロシ「最近はゲームばっかやっていました。あと、別にいいじゃないですか、殺しても。生き返るんだから」


先生「そうかぁ。色々あったんだね。あと、川でおばあさんが溺れているのを見かけたらどうする」


ヒロシ「色々あったんですよー。あと、無視します。溺死しても生き返るし」


先生「そうかーそうかー戦争についてどう思う?」


ヒロシ「死んだ人は余裕で生き返るし、遊び感覚でどうぞって感じです」


 どうやらヒロシは無意識のうちに、あの夏の女の子より、先生との再会を願っていたようです。恩師って、かけがえのないものですものね! マルぼんは『一会イチゴ』の効果は絶大だと思いました。

日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「水のカイナッツォと磯野カツオ、どちらが強い」の巻
 ヒロシと金歯の将棋大会が開催され、ヒロシは見事勝利したのですが、「観戦していた人々を感動させた」として金歯が勝ったことになりました。審査員は、金歯の親父さんが選んだ人たちでした。


ヒロシ「負けるが勝ちとは、よく言ったものだよね」


マルぼん「そうだね?」


ヒロシ「負けても勝てる機密道具出してぇ! どうしても勝たなくてはいけない勝負があるの!」


マルぼん「『タートルセーター』。このセーターを着ている状態だと、どんな勝負でも勝てる。たとえ負けても、世間的には勝ったような扱いになる」


ヒロシ「着用! 行ってくる!」


マルぼん「やれやれ。落ち着かないお人だ。にしても、絶対負けられない勝負とは?」


前髪で顔が隠れている両親が出張中で現在1人暮らしの高校生くん「あははは」


ルナちゃん「あはははは」


ヒロシ「前髪で顔が隠れていて、両親が出張中で現在1人暮らしの高校生くんめ、あんなにルナちゃんと親しげに!」


 負けられない勝負とは、ルナちゃんをめぐる恋の戦だったのです。


ヒロシ「この『タートルセーター』の力さえあれば。って、ああ!?」


 暴走したトラックが、ヒロシをどーん。血がどびゅー。内臓ぐちゃー。


 数年後。そこには、ヒロシの墓前に花を供えるルナちゃんの姿が。


前髪で顔が隠れている両親が出張中で現在1人暮らしの高校生くん「ルナちゃん、例のプロポーズの答えだけど」


ルナちゃん「ごめんなさい。私…」


前髪で顔が隠れている両親が出張中で現在1人暮らしの高校生くん「そう、か」


ルナちゃん「ほんとごめん」


 去っていくルナちゃん。前髪で顔が隠れている両親が出張中で現在1人暮らしの高校生くんは、ヒロシの墓を見つめています。


両親が出張中で現在1人暮らしの高校生くん「卑怯だぞ、ヒロシ、ルナちゃんの心の中にはいまでもオマエがいる。死んだやつには勝てねえよ」


 マルぼんは、『タートルセーター』の効果は絶大だと思いました。


日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「ラーメンだいすき、エロがっぱちゃん!」の巻
ヒロシ「いきなりだけど、即席ラーメン食べたくなったぞ」


金歯「ヒロシがそう言うと思って、町中の即席ラーメンを買い占めたでおじゃる。したがって、今、微笑町に貴様が食える即席ラーメンは、皆無!」


ヒロシ「うわーん、マルぼーん。即席ラーメン食べたいよう!」


マルぼん「今、昼飯として出前でとったラーメンならあるけど」


ヒロシ「出前のラーメンじゃなくて、即席ラーメンが欲しいの! そうだ、この出前のラーメンを即席ラーメンにする機密道具だして!」


マルぼん「そんなものないよ」


ヒロシ「あるはずだ、あるはずだよ。この出前でとったラーメンを即席ラーメンにする方法が、きっとあるはずだ」


 ヒロシ、マルぼんの持っていたラーメンのどんぶりを強引に奪い取ると、外へと飛び出して行きました。


マルぼん「なにをする!」


ヒロシ「僕はこの出前でとったラーメンを、かならず即席ラーメンにしてみせるんだ、さようなら!」


 そしてヒロシは消息を絶ちました。数日後、ヒロシの持ち出したラーメンのどんぶりが山中で発見されましたが、ヒロシは見当たりませんでした。


警察官「持っていたどんぶりがあるってことは、ここまで来ていたのはたしかなのだろうけど。ここからの足取りがわからないなぁ」


 これがホントの、足跡ラーメン。

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「ねえ、いいでしょ鳥羽にいても。ねえ、いいでしょ、キスをしてもー」の巻
 マルぼんが朝のさわやかな空気を吸おうと庭に出ると、見慣れない男が脇差を腹にあて、割腹自殺をしようとしていました。なによりも命を愛するマルぼんは、男性の自殺を止めて、「保険もかけていないのに死ぬな」と説得。ついでに、自殺の理由を尋ねてみました。


自殺マン「実は某、セールスマンで、商品がまるで売れずに上役に『この醜い豚め!』とののしられ、その腹いせに」


 なによりも命を愛するマルぼんは、男性の悩みを解決すべく機密道具の力を借りることにしました。


マルぼん「『強制ヒットシール』。このシールをはったものは、なんでもかんでも大ヒットするようになる。たとえば、風邪の薬にこのシールを貼ると、悪質な風邪が流行して風邪薬がバカ売れする。このシールを、商品に貼ってみなさい」


自殺マン「かたじけない!」


 さっそく、売り物にシールを貼りに行く自殺マン。どうも、持ち運びできない商品のようです。


 戦争が始まったのは翌月のことです。ミサイルが飛び交い、子供たちが銃をもったまま死んでいく。地球上に悲しみが広がりました。


 避難先の防空壕で、マルぼんは自殺マンと再会をしました。


自殺マン「あのシールのおかげで、商品が売れまくって」


マルぼん「どんな売り物だったのですか?」


自殺マン「家庭用シェルターです。ミサイルなんかではビクともしない、頑丈なやつです」


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「やめてよ グリーンダカラちゃん それは娘の給食費~♪」の巻
マルぼん「あ、今、妹のムリぼんから時空メールが」


ヒロシ「妹? そんなのいたなー」


マルぼん「未来の世界のデザイナーの専門学校に通っていたらしいんだけど諸事情で中退。21世紀で就職先を探すんだってさ。今日の16時に来るって」


ヒロシ「あと一時間足らずか。久しぶりだね」


マルぼん「あ、しまった。引越ししたこと教えていないよ」


 大沼宅とその周辺の家は、一年前、諸事情で立ち退きを強いられ、近くの団地に引っ越していたのです。



ヒロシ「引越しもクソも、この机の引き出しのタイムマシンを使うんだから問題ないだろ」


マルぼん「これはマルぼん専用のタイムマシンなんだ。時空関係の機密道具は法律が厳しくてな、『タイムマシンは所有者以外の操縦を禁ずる』ってのがある。ムリぼんは自分のタイムマシンで来るハズだ」


ヒロシ「なら問題ないじゃん。自分のタイムマシンがあるなら」


マルぼん「タイムマシンはまだ問題があってね、空間を移動する機能がないんだ。同じ場所でしか時間移動ができないんだよ」


ヒロシ「???」


マルぼん「たとえば、未来の世界のアメリカの男性(猟奇殺人犯。少年を好んで襲い、死体をバラバラにして左足首だけを持ち去る)が21世紀のヒロシくんの家に来たいとする。その場合、アメリカの男性(猟奇殺人犯。少年を好んで襲い、死体をバラバラにして左足首だけを持ち去る)は未来の世界のヒロシくんの家があった場所までタイムマシンをもって行き、そこでタイムマシンを使用しないといけないのさ。ムリぼんはそのことは当然知っているよ」


ヒロシ「『のび太の恐竜』みたいなものか。つまり、ムリぼんは、未来の世界の僕の家(引越し前)のあった場所に移動してタイムマシンを使い、21世紀の僕の家(引越し前)に着いちゃうわけだね。これは大変」


マルぼん「あの辺り一帯、住民を立ち退かせた後、急ピッチでなんかの工事が行われていたね。行ってみよう」


 そんなわけで大沼宅(引越し前)へと向かうマルぼんたち。そこにあったのは、『象の檻』でした。戦闘機がひっきりなしに飛び立ち、さまざまな兵器が貯蔵され、市民団体がまわりで絶えず抗議活動をしている『象の檻』でした。怪しい人たちが絶えず凧揚げとかしている『象の檻』でした。


ヒロシ「16時だ」


『象の檻』にサイレンが響いた後、銃声がしました。


 ムリぼんは、一生来ることはありませんでした。

日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「うへへ……奥さん、騒いでも無駄ですよ。誰もいないんです。ロマンティックを止める人はね」の巻
ヒロシ「このまま平凡な人生を送り、老いて死んでいくんだ。僕は」


マルぼん「人の一生なんて、宇宙全体からすれば鬼のように一瞬だもんね。つまらない人生だったね」


ヒロシ「い、いやだいやだ。僕は…僕は特別な人生を送りたい」


マルぼん「それならこいつを使う。『ロマンキック』」


ヒロシ「なにこれ、人型のロボじゃないの」


マルぼん「キックボクサーのロボなんだ。こいつのキックを食らえば食らうほど、ロマンチックな人生を送ることができる。さぁ、『ロマンキック』よ、ヒロシを蹴れ!」


ロマンキック「ほぁたぁ!!」


ヒロシ「ぶごっ」


金歯「ヒロシ、朕とうぬは、実は兄弟!!」


ヒロシ「ええ!?」


マルぼん「蹴れ!!」


ロマンキック「おあちゃー!!」


ヒロシ「ぶべっ」


ナウマン象「あたい、実は女だったの!! ヒロシおにいちゃん、だーいすきっ」


ヒロシ「ええ!?」


マルぼん「蹴れ!!蹴れ!!」


ロマンキック「ほぁたぁ!!」


ヒロシ「うごっ」


ルナちゃん「ヒロシ…私の息子。私の……」


ヒロシ「ええ!?」


マルぼん「蹴れ!!蹴れ!!蹴れ!!」


ヒロシ「ぎゃっ。やめ、やめてけれ!! やめてけれ!! ぱやぱや」


マルぼん「あ、逃げるな!! 運命という名のイニシエーションは終わっていないんだぞ!!」


ヒロシ「外なら安全だ。って、ああ!?」


 キキーッ ドンッ パーポーパーポー…


 それから10年。今年も夏がやってきました。ヒロシが星になった夏が。マルぼんは、今年もヒロシに会いにきました。


マルぼん「暑いなぁ、ヒロシ」


 ヒロシの墓石に話しかけるマルぼん。そこに1人の男がやってきました。ヒロシを轢いたトラックの運転手でした。


男「あ…!!」


マルぼん「まだ…墓参りに来てくれているんですね」


男「償っても…償いきれないですから」


マルぼん「でも、法的な償いは終わっていますよ」


男「心の償いは続きます。私が死んでも」


マルぼん「……」


 まぁ、あれです。本人がいなくても、ドラマチックな人生は進んでいくという話です。ばっははーい。

日記 | 19:02:52 | Trackback(0) | Comments(0)
「健康道楽」の巻
金歯「先生、正直に言ってほしいでおじゃる。朕は…朕は病気なんでおじゃろう?」


主治医「いえ、坊ちゃまは嘘みたいに健康ですよ。もんのすごい医師団が、毎日のように精密検査をしているので、病気になりようがありませんですよ」


金歯「でも、体重が昨日より、少し減っているのでおじゃる!! これはもう、すんごい病気としか考えられないでおじゃる!!」


主治医「大丈夫ですから」


金歯「親衛隊!」


親衛隊「はっ!!」


金歯「先生を、いや、この藪医者オブザイヤーを収容所へ!!」


親衛隊「ははっ!! さぁ、日の光にさえもお目にかかれない強制収容所へ行きましょう!!」


主治医「ええー!?」


金歯「ぶつぶつ…朕は健康にならなきゃいけないでおじゃる…もっと健康に…健康に……!!」




マルぼん「というわけで、健康になる機密道具をだして欲しいの?」


金歯「(金がつまったアタッシュケースを見せつつ)うむ。朕はどんどん健康になりたいでおじゃる。健康のために死ぬ覚悟でおじゃる!!」


マルぼん「(だされた金を受け取り、金額を確かめつつ)その心意気や良し! ようがす。健康になる機密道具を出しましょう!!」


金歯「やっほうでおじゃるー!!」


マルぼん「未来ドクター『メディカルエックス』!! 未来の世界脅威の医学で、体の隅々まで検診し、悪いところを自動的に治してくれる夢の医療器具!!」


金歯「おおっ!! これで朕を検診して!! 検診してくれでおじゃる!!」


マルぼん「では、さっそく……。って!!」


金歯「どうでおじゃる!?」


マルぼん(こいつ…嘘みたいに健康だ。悪いところなんてカケラもありゃしねえ…でも、これをそのまま伝えたら…)


 部屋の隅には、金歯の親衛隊が無表情で立っています。金歯の望む答えを言わなければ、マルぼんは収容所送りとなり、固いパンと泥のようなスープを糧に、穴を10メートル掘ってはすぐに埋め、夜になれば金山での発掘作業を強いられるという悪夢の生活が待っています。


 金歯の望む答え。金歯は自分が病気だと思っているのだから……マルぼんは、秘密の液体が入った注射器を取り出しました。



 数日後。


ヒロシ「今日は金歯の見舞いに行ってきたよ。ガリガリに痩せていてさ、見てられなかったよ。お医者さんも打つ手がないみたい」


マルぼん「そう」


ヒロシ「でも、金歯嬉しそうだったよ。『今、どんどん健康になっているでおじゃる。自分でもわかる』とか言っていた。そりゃ、体調不良の最底辺の状態でこれ以上悪くなりようがないし、薬なりなんなりを投与すりゃ多少なりとも健康になるんだけどさ」


マルぼん「そう」


ヒロシ「どうしたの?」


マルぼん「そう」


ヒロシ「????」



日記 | 09:55:10 | Trackback(0) | Comments(0)
「ぷげらー!! ヒロシはれいてんチャンピオン」の巻
ヒロシ「むしゃむしゃもぐもぐ」 


マルぼん「どうしたの、ヒロシくん。なんで紙なんか食べているの。もしかして苦行? 解脱でもするつもりなの? より高いステージを目指しているの?」


ヒロシ「ちがうよ…これ、隠しまくっていたら、いつのまにか山のようになっていた0点の答案用紙…お母さんに見つかったら、寒い冬の日にベランダに放り出されたり、腹部にけりを入れられたりと、すてきなしつけをされるんだ…。見つかる前に処分しないと…むしゃむしゃ」


マルぼん「だからって、食べて処分というのも」 


ママさん「ああ! なに、この答案用紙!」


マルぼん「あっさり見つかった!」 


ママさん「ヒロシ、地下室に来なさい。ぎゃくた……しつけの時間よ!」 


マルぼん「地下室? ああ、この前、出産直後に行方不明になったヒロシの双子の弟が発見されたところか。秘も当たらないところで十年以上、鉄仮面をかぶせられていたヒロシの弟の姿は凄惨だったなぁ」 


ヒロシ「チカシツコワイシツケオソロシイ。ガタガタブルブル」 


マルぼん(失禁している! これは駄目だ!) 


 このまま行くと『ヒロシの異変に気づく学校→通報→ママさん逮捕→「しつけでやった」→通るはずもなく起訴→親戚から大沼家白眼視→ショックを受けるヒロシ→グレる→覚せい剤に手を出す→衰弱→ヒロシくんが死んじゃう!!』
という展開は目にみえています。


 マルぼんは「嗜好逆転光線銃」という機密道具を咄嗟に取り出し、ママさんを撃ちました。「嗜好逆転光線」は、名前どおり、好きなものと嫌いなものが逆転してしまう光線です。


ママさん「はうあ…あら、なに? この0点の答案用紙、おいしそうね。むしゃむしゃもぐもぐ」


ヒロシ「お、おかあさん!?」


ママさん「ウンマーイ! 0点の答案用紙、ウンマーイ」


ヒロシ「やめてよ、やめてくれよ! お母さん、僕がんばるし! 勉強にスポーツにがんばるし!!」


ママさん「勉強した成績よくなって、0点取れなくなるでしょ! 勉強したらいけません! 地下室へ行くわよ! 勉強しないように、夏休みは地下室で過ごしていただきます!」


ヒロシ「ぎゃー!!」


「嗜好逆転光線銃」の効果は絶大のようです。

日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「スカッとさわやか四面楚歌」の巻
ヒロシ「いててて、腹がいてえ!」


マルぼん「大丈夫ですか! 今、近場の病院へ連れて行ってやるからな!」


 そんなわけで、マルぼんはヒロシを連れて近場の病院へ。ところが!


マルぼん「行列ができている! これ、みんな受診する人か!」


 病院の前にはすごい行列。この病院、『名医紹介本』で紹介されたそうで、近頃、健康を求める人たちでごったがえしているのです。


行列整理の人「ここが最後尾ですー。ただいま3時間待ち」


ヒロシ「きゅう」


マルぼん「3時間も待っていたら、ヒロシが旅立ってしまうよ!」


 そこでマルぼん、機密道具『トップバット』を用意。このバッドで頭部を激しく殴打された人は、どんな行列とか競争とか試験でも、どんなときでもどんな状態でもトップバッターになれるのです。マルぼんは、このバットで
ヒロシの頭部を何度も殴打しました。


行列整理の人「どうぞ、中へお進み下され」


マルぼん「やた!」


 そして始まるヒロシの診察。ところが医師は暗い顔。


医師「む。これは。うむ…」


マルぼん「ド、ドクター」


医師「隣町にある大学病院への紹介状を書きます。そちらのほうへ行ってくだされ」


マルぼん「え」


 その後、大学病院で診察をうけたものの、ヒロシの病気の原因はわかりませんでした。


医師「まるでみたことのない症状なんです。世界でも類をみない、ようするに今はじめて発見された新病気なのです」


 つまり


医師「今までの症例がないから、治療法もありません」


 マルぼんは、病気の世界でもヒロシをトップバッターにした『トップバット』の効果は絶大だと思いました。なお、いまだヒロシの意識が戻らないのは、病気ではなく頭部殴打が原因なのでご安心ください。

日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「山中に埋められたヒロシの初恋」の巻


マルぼん「今日は金歯と決闘だって?」


ヒロシ「あの野郎、いつかシめないといけないかと思っていたんでね」


マルぼん「決闘になったら、この日本刀を使うといいよ」


ヒロシ「武器はいらないよ。金歯の野郎、人の命よりも重いものを持ったことがないらしいし、今まで幾多の虫の命を奪ってきたバーサーカー(自称)の僕なら勝てるさ。余裕さ」


 いやがるヒロシでしたが、嫌な予感がしたマルぼんは無理矢理に日本刀を持たせました。


 そして始まる決闘でしたが。


金歯「ナウマン象、君に決めた!」


ナウマン象「ういー」


ヒロシ「ちょ、なぜにナウマン象までリングに上がっているの!?」


金歯「微笑町は朕のもの。町の住民も朕のもの。だから、ナウマン象も朕のもの。朕のものは=朕でおじゃるから、助っ人として登場することに問題はなしでおじゃる」


ナウマン象「よし、ヒロシ。覚悟しろ。お命ちょうだいしちゃんだからね」


ヒロシ「ひょえー!」


 恐怖のあまりに失禁するヒロシ。それも仕方がない話です。相手はあのナウマン象。牛一頭を生きたまま食らい、人間の子供を攫っては足の裏の皮をはいで自分の子供に食べさせるナウマン象なのです。


 そういえば皆さんは、ナウマン象がもともと、妖怪だったことをご存知でしょうか? 幕末から明治時代にかけて、ちょうどいまの兵庫県のあたりで頻繁に目撃されていた妖怪なのです。


 明治時代に起こった怪異をまとめた書物『怪天変異録』に、ナウマン象による怪異が記録されています。とある町で菓子屋を営んでいた中田栄太郎さんという方の話です。


 夕方になり、そろそろ店をしめようと片付けをしていた中田さんのところへ、「俺はナウマン象だ。お菓子を無料でよこさないとギッタンギッタンにしてやるぞ」と生意気なことを言う子供が現れました。


 中田さんは、「うるせえ」と塩をかけて少年を追い返しました。すると翌朝、中田さんの奥さんが趣味で手入れしてた花壇の花が、すべて台無しになっているではありませんか。


 調べてみると、花壇には海水がかけられていたのです。その町は山のほうにあり、海など全く近くなかったにも関わらず。大量の海水がかけられていたのです。


 びっくした中田さんは、町の物知りじいさんに相談をすることにしました。じいさんは江戸時代から生きている人で、こういった怪異には慣れていたのです。


 じいさんは「これがあれば大丈夫じゃよ」と、小さな袋に詰めた小豆を持って、中田さんの家を訪ねてきました。そのじいさんの顔を見た、中田さんの奥さんの顔が歪みました。


 2人は昔、付き合っていたのです。それに気づいた中田さんは荒れに荒れて、奥さんをなじりました。そしてその翌朝、中田さんの店で働く使用人の杉作が遺体で発見され、同じく使用人であった権兵衛の姿が店から消えていたのです。


「たたりだ。ナウマン象のたたりだ」


「いや、これはたたりなんかじゃない。殺人だ」


 果たして杉作を殺したのは誰なのか。権兵衛はどこへ消えたのか。それはさておき。


金歯「さぁ、いよいよ出発の時間でおじゃるよ! 『終焉』という名の駅に向かう、逝去という名の最終列車の! 乗り遅れは認めないでおじゃるよお」


ナウマン象「ウガ~!!」


ヒロシ「ぎゃー!」


 金歯が鞭を振るうと、リング上で鳥を生きたまま食らっていたナウマン象がすばやく動き、ヒロシの右足へと噛み付きました。


ヒロシ「僕の右足が、カモシカのようにしなやかな右足が!」


マルぼん「ヒロシー! さっき渡した日本刀を使うんだ!」


ヒロシ「だ、だめだよ。たとえ日本刀でも、僕はナウマン象を攻撃できない。なぜなら、彼の目はとても澄み切っているから! 純真な動物の目だからー!」


マルぼん「勘違いするな。ナウマン象を攻撃するのではなくて、日本刀を天にかざすんだ」


ヒロシ「こ、こうか」


 ヒロシが日本刀を天にかざすと、突然、雷鳴が轟きました。


マルぼん「その日本刀は『助っ刀』という機密道具なんだ。天にかざせば、雷鳴とともに心強い助っ人が現れる!」


アナウンサー「おおーっと! 雷鳴とともに、第4の人物がリング状に現れたー!」


ヒロシ「い、いったいどのような助っ人が姿を現すと…ああ!?」


パパさん「ひさしぶりだな、ヒロシ」


 現れたのは、ママさんが「本日ただいまより、この人があなたのお父さんよ」と連れてくるパパさんではなく、正真正銘、ヒロシの製造元であるパパさんでした。


ヒロシ「お、おとーさん!」


パパさん「大きくなったな、ヒロシ」


 パパさんはヒロシ…ではなく、ナウマン象に話しかけていました。


パパさん「俺を馬鹿にするヒロシは、排除しないとな。とな。とな」


 懐から取り出した鎌で、ナウマン象に切りつけるパパさん。


ナウマン象「キャインキャイン!」


金歯「く、くるな。くるなでおじゃる! ぎゃー!」


 鎌で金歯をも葬るパパさん。


 パパさんは数年前、「みんなが笑っている。お日様も笑っている。子犬も笑っている」「地球上すべての命が敵でございます」と叫び、通行人に突然切りつけるという事件をおこして逮捕され、医師に「こいつアレですよ、アレ。罪に問えないやつ」という鑑定されて以来、国内某所にある隔離病院(家族でも面会は一切できず、部屋には窓がなく、壁は白い)で療養中でした。


 ヒロシの肉親であり、人様を傷つけても「法律」という最強の盾がその身を守ってくれパパさんは、まさに最強の助っ人でしょう」


審査委員「この決闘、勝者はヒロシさんですー」


 金歯が救急隊員に、ナウマン象が獣医に、パパさんがどこかの施設の職員に連れられて去ったあと、ヒロシの勝利が告げられました。


ヒロシ「『助っ刀』、最高じゃないの! これさえあれば僕は無敵じゃないか」


『助っ刀』がお気に召したヒロシさんは、見事なまでに増長。それもそのはず。これからは


浪人「大沼ヒロシ、なにするものぞ」


 てな具合で、ヒロシをシめようとする人がいても


パパさん「俺にやさしくないお兄ちゃんは、死んぢゃえばいいの!」


浪人「ふぎゃー!」


 ヒロシが『助っ刀』で呼び出したパパさんに鎌で斬りつけられ、志半ばでその生涯を終えてしまうハメになるのです。


ヒロシ「ガハハ、さからうヤツは死刑だ」


少女「きゃーあの人、日本刀を持っているわー!」


ヒロシ「え、あ、これは日本刀ではなくて」


 弁明しようと少女に近づくヒロシでしたが


少女「こーろーさーれーるー!! ヘルプ! ヘルプミー!」


警官「日本刀を持った男が、少女を人質にしていると聞いて飛んでまいりました」


警官「人質をとるとは、卑怯者! 外道! 鬼畜! ろくでなし! 虫けら未満!」


警官「このままでは、あの日本刀マンに攻撃できぬ!」


ヒロシ「ち、ちがうんですー!」


少女「こーろーさーれーるー!! おーかーさーれーる!! うーめーらーれーる(山に)」


 マルぼんは、ヒロシに「人質」という名の最強助っ人を用意してくれた『助っ刀』の効果は絶大だと思いました。


ヒロシ「ちが…」


 その時、銃声が響きました。いつの間にか近くのビルに来ていたスワット部隊の狙撃手が、その見事な腕で日本刀マンの頭を撃ちぬいたのです。人質にはかすり傷ひとつありませんでした。


日記 | 12:21:35 | Trackback(0) | Comments(0)
「いくらなんでも壊れるほど愛したら3分の1は伝わるだろ。それでも伝わらないのなら、相手が悪い。いいだろ。俺が文句を言ってきてやる。それでも聞かない時は。へへへ……このクロロホルムで」の巻
 近所の怖いおじさん(通称・雷電おじさん)の家の壁に、落書きをしていたヒロシ。「謝りゃええんやろ、謝りゃ」と強気で反省の色をみせやしません。


雷電おじさんが、少年に対して異常に興味(愛に近い)を持っていること、いたずらをした子供を家に連れ込んで警察に注意されたという過去があること、小学校の前で「男の子よっといで。おいしいお菓子をあげますよ。場合によってはお金もあげますよ」というビラを配っていたこと、さきほどからヒロシの落書き行為を隠れて見ていたこと、その時にはまるで一匹の獣のようになっていたこと、などをマルぼんが詳しく知らせると、ヒロシは失禁するほどビビッて「僕は結婚するまできれいな体でいたい! 落書きを消してー!」と泣き出しました。


マルぼん「『ヒドラスプレー』! このスプレーを落書きに吹きつけるとだな…」


 マルぼんは『ヒドラスプレー』を落書きに吹きつけました。するとどうでしょう。落書きたちが
動き始めたではありませんか。


マルぼん「落書きたちが意思を持ち、動き始めるんだ。さぁ、お前たち。ここにいたら消されるぞ。
新天地を求めて旅立つがよいさ」


 落書きたちは壁を飛び出し、いずこかへ去ってゆきました。


ヒロシ「この文字も消したいんだけど」


 壁には、絵のほかに『おまえのかあちゃんでべそ』という文字も書かれていました。


マルぼん「残念だけど、文字には効果がないんだ」


ヒロシ「それでも一応」


 マルぼんは『おまえのかあちゃんでべそ』にスプレーを吹き付けましたが、当然、『おまえのかあちゃんでべそ』は消えません。


マルぼん「やはり無理だ」


ヒロシ「雷電おじさんが僕を、特に下半身をなめるように見ているよ! とんずらだー!!」


 逃げ出すマルぼんども。


 しばらくして、2人の男が雷電おじさんの家の前を通りかかりました。男の1人が『おまえのかあちゃんでべそ』という落書きを見て、しかめっ面。


男A「これは、我々に対する挑戦だ」


男B「ほう。なぜだ」


男A「母ちゃんとはすなわち母。我々にとっての母とはなんだ」


男B「もちろん、偉大なる太陽女神・マハチューセッッチョパヨパヨ様だ。は、つまりこれはマハチューセッッチョパヨパヨ様をバカにする一文!」


男A「そういうことだ。これは神への冒涜。冒涜!」


男B「この近くには、我々『太陽女神・マハチューセッッチョパヨパヨ様ファンクラブ』と対立するギュルペペ教の本部があったな。連中の仕業に違いない」


男A「ジハードだ、ジハード。聖戦だ。すぐに本部に連絡を!」


男B「愚かな輩たちにさばきを! 火炎瓶もってこーい! これが我々の答えだ!」


 こうして『おまえのかあちゃんでべそ』という落書きは、よくわからない人たちの間で独り歩きをはじめました。翌日、間違って火炎瓶を投げ込まれた大沼宅で炎に包まれ、薄れゆく意識のなかで、マルぼんは、文字でも動くようにしてしまう『ヒドラスプレー』の効果は絶大だと思いました。


日記 | 21:05:32 | Trackback(0) | Comments(0)
「生きて、動いて、愛されて」の巻

 近所で工事中。工事の音がうるさくで、ヒロシは寝不足です。


ヒロシ「『眠れないから金よこせ!』と工事の人に言いにいったら、『ここはアメリカじゃねえ。アメリカじゃねえんだよ、坊主!』と言われて追い払われたんだ。ちくしょう!」


マルぼん「『白紙ほけん契約書』~」


ヒロシ「保険の契約書かあ。あ。『保険』の前の部分が白紙になっている」


マルぼん「この白紙の部分には、保険の種類を書き込むことができる。たとえば、『なぐられ』と書くだろ。そしたら、この保険は『殴られたらお金がもらえる保険』になる。だから、白紙の部分に『騒音』とかけば、『騒音被害にあったらお金がもらえる保険』になるんだ。契約するかい?」


ヒロシ「するする! 騒音保険にはいりゅー!」


マルぼん「騒音被害にあった瞬間、君の口座にお金が振り込まれているはずだよ」


 しかし人生の恐ろしさ。契約した瞬間、工事は終了。


ヒロシ「いくらなんでもタイミングがよすぎる。おかしい」


マルぼん「考えすぎだよ」


ヒロシ「きっと陰謀だよ。闇の政府が、僕を陥れようとしているんだ。おっそろしい陰謀だ」


マルぼん「おいおい」


ヒロシ「闇政府の野郎ども、今頃隠しカメラで僕を見て、大笑いしているんだ。アハハハハって」


マルぼん「……」


ヒロシ「聞こえるだろ、聞こえるだろ、アハハハハハって! アハハハハハハハハって!」


 笑いながら、部屋にたまっていたホコリを食べ始めるヒロシ。


マルぼん「君は悪くない、悪くない! 悪いのは、やさしくない社会! ってあれ!?」


 ヒロシの口座にお金が振り込まれていました。 マルぼんは、一個人限定の騒音被害にもきちんと保険金がおりる、「白紙ほけん契約書」の効果は絶大だと思いました。

日記 | 20:35:01 | Trackback(0) | Comments(0)
「えぇ!? いくつもの魔力抱いて今日を超えていきたいのかい!?」の巻
ヒロシ「死んだら楽かな?」


マルぼん「マルぼん秘蔵の機密道具『来世予測マシン』によると、ヒロシの来世は『未来からやってきた怪生物が自宅に居候したために、ろくな人生を送れない人』に決定済みなんだってさ」


ヒロシ「うへー。ならやめよう。死ぬの」


マルぼん「しかしまた、なんで生きる希望を失ったのさ」


ヒロシ「ンー。なんかね、なにをやっても楽しくないというか、満足できなというか」


マルぼん(これは重症だな…しかたない。機密道具を使うか)


マルぼん「はい『充実缶』~!!」


ヒロシ「缶詰めじゃねえか」


マルぼん「とりあえず、開けてみ」


ヒロシ「う、うん…(ぷしゅ)あ…なんか、なんか心が満たされていく…」


マルぼん「『充実缶』の中身は、人の心を充実させる特殊な気体なんだ。未来の世界ではおもに老人ホームで使用されている。劣悪な環境でも入居者が満足できるように、密かにね」


ヒロシ「ははははは」


マルぼん「これで死にたいとか思わないよね」


ヒロシ「ひひひひひ」


マルぼん「……」


ヒロシ「ふふふふふ。いやーすばらしく充実した人生だったよ。今後これ以上の充実感は得られそうもないし、もう思い残すことはないし、もういいや。じゃあな、マルぼん。また来世。ばいならー」


 ヒロシは、愛用の拳銃の銃口をこめかみに当てて――


 まぁ、人生、少しくらい飢餓感があったほうが、充実感を得ようと頑張れるし、楽しいのかもしれません。マルぼん、ひとつ賢くなった!

日記 | 20:31:53 | Trackback(0) | Comments(0)
「君に届けテレパシー。ちがう、それは毒電波」の巻
ヒロシ「マルぼん、マルぼーん!」


マルぼん「なんだいヒロシくん」


ヒロシ「今すぐ、哀しみを知らぬ男でも人を感動させることができる機密道具だして!」


マルぼん「いったいぜんたいどうしたの」


ヒロシ「このチラシを見てごらんなさいよ」


マルぼん「ふむ。金歯が発行したチラシか。なになに『朕は哀しみを知らぬ。涙を知らぬ。感動を知らぬ。
だから、朕は知りたい。哀しみを。涙を。感動を。だから、朕を感動させた人間にはお金をやる。朕を感動させてたも。朕を感動させてたも』だって。あははは。頭おかしんだね。」


ヒロシ「でも、おいしい話だろ? 感動させるだけで、お金だよ。でもさ、でもでも。僕は本当の哀しみを知らない男だからさ、人を感動させることなんかできやしないんだ」


マルぼん「できるよ、きっとできる」


ヒロシ「できないよ! この手が、血塗られたこの手が! 許してくれないんだ。血だ。血がついている。とれない、とれない、血がとれない~!血ィ!血と過去を洗い流せる機密道具だして!


 ヒロシがおかしくなったので、マルぼんは機密道具をだしてやることにしました。


マルぼん「『本コード』。このコードは、どんなに本にでも差し込むことができる。脳にも差し込むことができるから、コードを通じて本と脳とをつなぐことができるの」


ヒロシ「つないでどうなるのさ」


マルぼん「本の内容が脳に送られる。で、脳に内容を送られた人は、その本の主人公と同じ行動を自動的にとるようになるんだ」


ヒロシ「感動的な内容の本と脳とつないだら、自動的に人様を感動させる行動をとれるというわけか」


マルぼん「そういうことさ」


ヒロシ「ちょうどいいや。ここに、今までの人生で一番泣いた本があるから、この本と僕の脳を繋いでおくれよ」


 こうして本の内容がヒロシ脳に送られました。


ヒロシ「よし。これで金歯を感動させることができるよ。っと、その前に腹ごしらえ。なんかなーいなんかなーい、ねえ、おかーさん」


ママさん「残念だけど、貴様に食わす飯はねえ。あたいはね、ネグレクト女王になるって決めたんだ」


ヒロシ「ええ!? そんなこと言わないで、ほら、土下座! 土下座だよ! 小学生の土下座!」


ママさん「なにをしても、あげられないの。あなたにごはんは。あげられないの!」


ヒロシ「ごはんください。靴もなめますよって」


ママさん「あげへん。ごはんあげへん」


ヒロシ「三回まわってワンと鳴きますさかい」


ママさん「無理ですの!」


ヒロシ「なんでですの!」


 マルぼんは、さっきヒロシの脳とつないだ本のタイトルを確認しました。「かわいそうな象」というタイトルでした。

日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシ憤死(奇蹟のおこるようなそんな星空の下で)」の巻
司会『ということは、金歯コンツェルン経営の原子力発電所に勤めている際に、この商売のヒントを見つけたと』


社長『はい。不法投棄される放射性廃棄物をなにかに使えないかと思ったんです。で、ひらめいたのがこの商売』


司会『なるほど。不法投棄されるものを利用することで、脅威の低価格を実現したんですね。人とは少し目のつけどころがちがうだけで、年収10億ですが。ボロいですね


社長『はははは』


司会『今日の「あの社長この社長」は、子供でも手軽に依頼できる低価格暗殺組織「ぷんすかアサシン」の闇田社長にお越しいただきました』


ヒロシ「いいなぁ。僕も人とはちがう視点を持って、莫大な財産を築きたいよ」


マルぼん「あるよ。そういう機密道具。これこれ『違う視点コンタクト』。このコンタクトをつければ、人とは違う視点を持てるのさ」


ヒロシ「へえ。よし、早速つけてみよう」


マルぼん「どう?」


ヒロシ「……今、家の前を歩いている女性、笑っているね。僕のことを笑っているように見える」


マルぼん「そうかな。ほら、女性の前でばかでかいバッタが交尾しているだろ。マルぼんには、それを見て笑っているように見えるよ」


ヒロシ「いやちがう。僕の顔を見て笑っているにちがいねえんだ。あ、そこで携帯電話を使っているおっさん。僕の悪口を言っているようにみえる。そこの電線に止まっているハトは、僕を馬鹿にしているように見える。畜生。どいつもこいつも。どいつもこいつも!! 天誅だっ!!」


 鈍器片手に家を飛び出すヒロシを見て、マルぼんは『違う視点コンタクト』の効果は絶大だと思いました。

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「ふざけるなよメーン」の巻
ナウマン象「俺様ン家、今度テレビの取材が来ることになってな!」


マルぼん「ナウマン象の家は、11男16女の大家族だからね。某テレビ局が定期的にナウマン象一家特番を放送するんだ」


ナウマン象「今回の放送のメインは、昨年、覚せい剤で捕まった一番上の兄貴の更正密着24時だな。大の大人が窓ひとつない狭い部屋の中で『俺を殺せー』『やっぱり殺さないで!』『カラスが俺を監視している!』とのたうちまわっている映像が見られるぜ」


ヒロシ「う、うらやまし。僕も家族を増やして、テレビ番組にでたいよ!」


マルぼん「それならこいつの出番ですな」


ヒロシ「なにそれ。カップラーメンの容器みたいだけど」


マルぼん「こいつは『即席MEN』。お湯を入れて3分待って開けると、中から即席で人が生まれてくるんだ。カップひとつにつき、1人生まれる」


ヒロシ「こいつでたくさんの人間を生み出せば、あっという間に大家族というわけか!」


マルぼん「未来百貨店の通販部に大量注文しよう。ところで、どんな種類の人間を生み出したいの?人間の種類によって、注文する『即席MEN』の種類も違ってくるからできる限り詳しく教えてくれ」


ヒロシ「血のつながらない妹! 性格はちょっと強気! 僕がほかの女の子と話をしようものなら、一気に機嫌が悪くなるの! でも、僕はその理由に気づかない。気づくのはイベントを(省略)」


マルぼん「わかった。妹を生み出す『即席MEN』を注文するよ」


 そんなわけで、大量の『即席MEN』が届きました。ひとつずつ封を開けて、お湯を注ぐヒロシとマルぼん。


ヒロシ「これであと3分たてば。むふふふ」


ルナちゃん「ヒロシさーん。ありがたい説法の時間よ。一緒に行かないー」


ヒロシ「ルナちゃん! 行く行く!」


マルぼん「ずるいや、マルぼんも行くよ!」


 そんなわけで、ルナちゃんの色香に騙されて説法会へとむかったマルぼんとヒロシ。帰宅したのは3日後のことでした。あやしげな薬やヘッドギアや聞いたことのないお経の流れるテープや美形にデザインされた尊師が活躍するアニメやらのせいで、ヘトヘトです。


ヒロシ「あ! すっかり忘れていたけど、『即席MEN』!」


マルぼん「そうだ、忘れてた!」


ヒロシ「3日くらい放置していたけど、どうなるの!!」


マルぼん「普通のカップめんは、放置していたら伸びるで食べれたものじゃなくなるだろ。
だから、それと同じ」





ニュース『続いては、微笑町の自称小学生の家から、女性のものと見られる複数の遺体が見つかったという事件です。この小学生は、近所の住民の「異臭がする」という通報で駆けつけた警察官に対して、「カップめんからでて人間だから、人間じゃない。僕はお兄ちゃんだ。えっへん」と意味のわからない供述をしており』


 マルぼんは「即席MEN」の効果は絶大だと思いました。

日記 | 19:19:19 | Trackback(0) | Comments(0)
「七夕ネタ、思いつかず。七夕ネタ、脳裏をよぎらず」の巻
ヒロシ「うーげほげほ。うー…」


 夏風邪をこじらせたヒロシです。


ヒロシ「情けねえ。今日は、宿命のライバルの紋木くんと決闘する予定だったのに、風邪をこじらせてしまうとは」


マルぼん「おい。紋木くんから風邪薬が届いているぜ」


ヒロシ「なんだって!? 紋木くんはなぜ、ライバルの僕に風邪薬を」


マルぼん「『敵に塩を送る』ってやつだ。武田信玄が、敵対している今川家・北条家に塩を止められて危機に陥ったことがある。そんな武田信玄に塩を送り、救いの手を差し伸べたのが、なんとライバルである上杉謙信だったんだ。たとえ敵対関係の相手でも、困っているときや危機に陥っているときには救いの手を差し伸べる。きっと紋木くんも、そういう精神の持ち主なんだ」


ヒロシ「あ、あいつぅ。グス…あ、べ、べつに泣いてなんかいないんだからな?ちょっと、ちょっと目にゴミが入っただけで。感動なんて、してないんだから…!」


 紋木くんの風邪薬のおかげで、ヒロシの風邪も完治しました。


ヒロシ「今回の件で思ったよ。今、地球には、互いに憎しみあっている国がたくさん存在している。そんな国の偉い人たちが『敵に塩を送る』の精神を持てば、きっと世界は平和になる」


マルぼん「さすが坊ちゃん、その点に気づかれましたか! ようがす、あっしが機密道具でお手伝いしましょう」


 マルぼんは特殊な電波を発し、世界中の人々にどんな精神でも植えつけることができる機密道具で『敵に塩を送る精神』を世界中に発しました。


ヒロシ「これで理想の世界が誕生するね」





 ここはわが国と対立している、とある国の偉い人たちがいるところ。


軍人「閣下。聞きました? あの国」


閣下「ああ。核ミサイル持っていないんだって? あれじゃあ、我々と戦う前に、ほかの国に負けてしまうな」


軍人「なんかいやですよね。あの国を倒すのは、あくまで我々なんですから」


閣下「そうだよな。あ、なんだろう、いま、頭にビビッときて、いいことを思いついた。うちの国、食料はないけれどミサイル余っているし、あの国にくれてやるか! きっと今頃、ミサイルなくて困っているだろうし!」


軍人「さすが閣下、おやさしい!」


閣下「さて、どうやってミサイルを送ってやるか。どうせなら、いきなり送ってびっくりさせてやりたいな」


軍人「閣下がつねに携帯しているアタッシュケースに入っているスイッチを押せば、すぐさまミサイルを送ることができるじゃないですか。輸送なんかしなくても、スイッチを押せば、ミサイル自らがすごいスピードであの国へ向かってくれますよ」


閣下「そういえば、兵器開発部門のやつがそんなこと言っていたな。最近は便利になったもんだ。よし。ポチっとな」





ヒロシ「みんなが『敵に塩を送る』の精神をもつ世界。素敵だね」


マルぼん「そうだね」


 これが、マルぼんたちの最後の会話になりました。

日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシにゃ学校も試験もなんにもない。明日もない。未来もない。夢もない。希望もない」の巻
ヒロシ「ふう。なんとか売られずにすんだよ、内臓」


マルぼん「でも、手術で一度体を開けられて、内臓をひとつずつ買取査定されたよね。抜糸はいつ?」


ヒロシ「体調が整ってからだって。それでも試験は続くんだ。明日は苦手な理科。難しい理科だ。どうしよう。もうだめだ。もうだめだ!」


マルぼん「あきらめんなよ。あきらめたら、すべてはそこで終わるんだ。難しい問題でも、あきらめずに取り組めば答えが見つかるはずだ」


ヒロシ「あきらめる。あきらめて、強制労働に耐えうる強靭な肉体作りに専念する!」


マルぼん「仕方ないな…おい、今からこのビデオを観ようぜ」


ヒロシ「なにこれ。野球の試合? なんだ、えらく実力差のあるチーム同士の試合だね。片一方、ボロ負けじゃないか」


 しかし、それはただの試合ではありませんでした。負けているチームは、たしかに大敗しているのですが、ゲームを諦めている様子がないのです。あきらめていない。あきらめていないのです!


ヒロシ「なぜだろう。この試合を、いや、この負けているチームのひたむきさを見ていると、諦めないことの大切さがわかってきた気がする」


マルぼん「このチームは、未来の世界の球団でさ。弱いんだけど、そのひたむきさを見ていると勇気付けられるという不思議な現象がおこるんだ。通称『あきらめナイン』」


ヒロシ「うおー! なんか心が豊かになってきたダスー!」


 とても健全的な展開になって試験当日。ヒロシは苦手な理科の試験に臨むことに。


マンホール澄江(担任)「試験を開始しますー」


ヒロシ「うう。案の定、さっぱりわからん。でも、あきらめることはできぬ。あきらめなければ、答えはきっと見つかるはずだ。考えろ、僕。考えろ、僕。答えを見つけ出すんだ。答えを! 答えを! あきらめる=死だ! うおーうおー」


 そして!


ヒロシ「見つかった、答え!」


 ヒロシは鞄から、インターネットを参考にして作ったお手製爆弾を取り出して


ヒロシ「こんな意味のわかんねえ試験を作る学校が悪い! 社会が悪い! ゆとり教育をなめんなー!」


 爆発が、多くの命を消し飛ばしました。


 1+1は、必ずしも2ではない。あきらめなければ、3にも4にもなります。答えはいつでも無限大。自分なりの答えを見つけ出すことができたヒロシ。マルぼんは「あきらめナインの試合を収録したビデオ」の
効果は絶大だと思いました。

日記 | 18:21:06 | Trackback(0) | Comments(0)
「あんなにもあこがれ続けた笑顔のそばにいるのは、あたしじゃなかったの。あたしじゃなかったのよー!!」の巻

ヒロシ「ひえー、明日は試験だよう! この試験は超重要で、よい成績だと上流クラス(教師や授業や給食の内容が
最高級レベル)なんだけど、悪かった人間未満クラス(給食は泥団子。授業なんてものはそもそも存在せず、毎日毎日血を吐くような強制労働が続く。ひたすらつづく)行きなんだ!」


マルぼん「試験勉強しろよ」


ヒロシ「僕は筋金入りのバカですぞ? にわかじこみの勉強で、よい点数がとれるかよ! 機密道具出せ!」


マルぼん「『しけんにでる蛍光ペン(12本セット)』。この蛍光ペンでチェックしたものは、試験にでる。たとえば、この国語の教科書の『象は、演技をしました。演技をすればえさがもらえると思ったからです。飼育員は泣きながら「もういいんだ。もういいんだ。演技をしても、えさをあげられないんだ」と叫びました。それでも象は最後の力をふりしぼり』という部分を、この蛍光ペンでチェックすると、国語の試験でチェックした部分に関する問題がでる」


『青いペンでチェックしたところは国語の試験にでる』『緑のペンでチェックしたところは算数の試験にでる』といった具合に、色ごとにそれぞれの科目に対応していたりします。


マルぼん「ようするに、このペンでチェックしたところだけ勉強すれば、よい点がとれるというわけ」


ヒロシ「なるほど!」


 さっそく『しけんにでる蛍光ペン(12本セット)』で教科書にチェックをいれ、そこの勉強をするヒロシ。
そして翌日。


愚者松(担任教師)「まずは算数の試験ですよー」


ヒロシ「よし。さっそく問題を…『大沼ヒロシの内臓は合計いくらで売れるでしょう』なんだこりゃ! あ!?」


 そのとき、ヒロシは気づきました。自分の腕のひじの部分に、思いっきり『しけんにでる蛍光ペン』の緑色の蛍光塗料が付着していることに。昨日、チェックしたときに誤って付着してしまったのです。『緑のペンでチェックしたところは算数の試験にでる』。だから、ヒロシの問題が算数の試験にでたのです。


愚者松(担任教師)「では、答えあわせです。さっそく、ヒロシくんの内臓の価格を調べてみましょう」


黒服「こんにちは、闇社会です」


黒医者「その闇社会に生きるドクターです。ではさっそく」


ヒロシ「ぎゃー!!」


 マルぼんは『しけんにでる蛍光ペン(12本セット)』の効果は絶大だと思いました。


日記 | 19:19:29 | Trackback(0) | Comments(0)
「きらきらと木漏れ日の中でやつらの時が流れていくぜ」の巻
 マルぼん「ルナちゃんが、町外れの古代帝国の遺跡で大発見をしたらしいね」


ヒロシ「なんでも、すごい発見らしいよ。『愚かな愚民諸兄もご存知のように古代微笑町文明は大水大火事によって崩壊したとされているが我が教団では古代微笑文明を滅ぼしたのは外宇宙からの侵略者であるという説を主張し続けてきたしかしおろかな学会のばか者どもは我らが説を一笑し認めようとはしない死に絶えればいいのにこのたび我が教団の偉大なる同士ルナちゃんことホーリーネーム・ババキッジャンンオオオイインネエエフェォ(古代微笑語で『たいへんだおとうさんがじこにあったらしいよおじさんがびょういんまで連れて行ってあげよう車に乗りなさい』という意味)が古代遺跡から発見した石版には外宇宙からの攻撃があったという記述があり我々の主張が正しいということをあらわす証拠である神聖な証拠であるみたか愚かな学者どもひれ伏せそして崇めたたえよ我がら正しかったぞさてここで我々はあらたな説を提唱したいそれは我々人類は外宇宙からの侵略者たちの子孫であるということである石版には侵略者が現地の人間をさらい子を成したという記述があることが我々の科学による解読で判明したつまりわれわれ人類は侵略者の黒い血が流れているのである我々は生まれながらにして罪というなの十字架を背負った生き物なのであるああ罪深き我々よ行き先はすなわち地獄である地獄では苦しみしか存在しない地獄では悲しみしか存在しない永遠の悲しみと永遠の苦しみそれは運命ああ運命おおお運命すなわち運命運命の馬鹿おかあさんにいいつけてやるおとうさんにもだおにいさんにもだおばあちゃんにもだおじいちゃんはべつにいいや地獄行きを免れるには聖なる血が必要である聖なる血は我が教団が販売しています科学班が開発に成功したのでありますこれも偉大なる神と神に匹敵する我らが尊師のお力です尊師萌えペットボトル一本につき五万円です通販でかえば送料がお得ですところでみなさんよみにくくてすいませんもうすぐ終わりますごめんなさい作者よりさぁともに救われましょういまな聖なる血を買った人に持つと病気が治る象牙の印鑑を格安で購入できる権利をプレゼントしますこれは素晴らしい私も親を説得して買いますというひともたくさんいますところできのう上司に褒められたとおもったら急におこられたのですもてあそぶやんすいません話が脱線しましたこれだけだらだら書いていたら誰も読んでいないだろうし私信をまぜても気づかれないかと思ったのですごめんちゃいゆるしてちょんまげはなしは戻りますもうすぐ終わりですおろかな学者どもは地獄へ行けばいいのです』。以上、駅前で死んだような目をした人が配っていた、ルナちゃんの所属している宗教団体の広報誌(手書き)から抜粋。いいなぁ。僕もなんか、素晴らしい発見をしてみたいよ」


 ヒロシの願いをかなえるべく、は機密道具をだすことにしました。


マルぼん「『ゴッドハンドスコップ』~」


ヒロシ「いったいぜんたい、いかなる機密道具なの」


マルぼん「とりあえず庭に出よう」


 庭。


マルぼん「とりあえず、この『ゴッドハンドスコップ』で穴を掘る。よしほれた」


ヒロシ「それから」


マルぼん「なんでもいいから埋める。よし。そこのゴミ捨て場から適当なものを拾ってきて埋めよう」


 掘った穴に、拾ってきたゴミを入れて、スコップで埋めなおすマルぼん。


マルぼん「3分待ってから、掘る!」


ヒロシ「待つの!?」


マルぼん「この『ゴッドハンドスコップ』で掘った穴に埋葬し、3分後に掘り返したものは、たとえどんなものでも、すげえ大発見として認識されるんだ」


 3分後、さっそく掘りかえすマルぼんとヒロシ。


ヒロシ「ゴミを掘り返したわけだけど、本当にこれがすげえ大発見になるのかな」


警官「あ!」


ヒロシ「国家権力だ!」


警官「その靴は、昨夜何者かに殺された金歯氏の履いていた靴! 右足のほうだけないと思ったら、こんなところに!」


 警官が、ゴミの中にあった靴を見て言いました。


警官「そうか、貴様は被害者の持ち物を記念品として持ち帰るサイコ野郎だな! タイホー!」


 マルぼんは、『ゴッドハンドスコップ』の効果は絶大だと思いました。


日記 | 19:19:19 | Trackback(0) | Comments(0)
「ドテラマンを久しぶりに観たいけれど、レンタルあるかしら」の巻
 国語の試験が近いので、ことわざなど勉強中のヒロシです。


ヒロシ「『鳶が鷹を生む』。どういう意味だ?」


マルぼん「すげえ平凡な親から、すげえ優れた子供が生まれるってこと」


ヒロシ「よくわかんないや。そうだ。百聞は一見にしかずというだろ。実際に鳶が鷹を生むところを見たら、僕も意味を理解できると思うんだ」


マルぼん「『ことわざ再現機』。この機械に再現してほしいことわざを入力すると、そのことわざのようなことが現実におこるんだ」


ヒロシ「よし『鳶が鷹を生む』と入力したよ」


ジミー「ヒロシサーン、大変デース」


 金髪に青い瞳の青年が、部屋にはいってきました。


ヒロシ「あ。うちにホームステイしている、留学生のジミーじゃないか」


ジミー「ママサン、イヨイヨ出産ダソウデース」


マルぼん「そういや、ママさん妊娠中だったね! パパさんは?」


ジミー「連絡ズミデース。スデニ病院へ行ッテイルハズデース」


 その後、生まれたヒロシの弟は、とても美しい金髪と青い瞳を持っていました。典型的な日本人であるママさんとパパさんから、こんなかっこええ子供が生まれるなんて素敵やん。


ヒロシ「これが『鳶が鷹を生む』だね。ようやく理解できた!」


マルぼん「よかったよかった!」


パパさん「貴様を殺して俺も死ぬ!」


ジミー「ギャー!」


 マルぼんは『ことわざ再現機』の効果は絶大だと思いました。


日記 | 21:11:16 | Trackback(0) | Comments(0)
「主婦主婦ポヤッチオ」の巻
ママさん「炊事洗濯掃除に育児……主婦の仕事は終わりがなく、激しくそして……」


パパさん「バーロー。こちとら、馬とモーターボートと自転車に情熱を傾けるのに忙しくて家事なんて手伝えねーよ」


ママさん「……そして常に孤独である。ふう」


マルぼん「ママさん落ち込まないで下さい。ママさんが暗い顔をしていたら、ヒロシもすくすく育ちませんよ。さぁ、笑って!」


ヒロシ「ばぶー」


ママさん「少しでも毎日の仕事が楽になったらね、笑顔のひとつも自然にこぼれようものなんだけど」


マルぼん「そんなママさんのために素敵な機密道具を用意しました。こいつです」


ママさん「大きな鉄の塊にしか見えないんだけど」


マルぼん「『万能家事ロボットO-K3M』。こいつはどんな家事でもこなすことができるロボットなの。その技術もなかなかのもので、洗濯ならば一流クリーニング店の職人並、育児なら真夏にパチンコ屋の駐車場に停めた車の中に我が子を放置しない人並の技術を持っているのです。おまけに、料理器具なんかも全て内臓されているの」


ママさん「なるほど。こいつに全ての家事を押し付けるって寸法ね。すごいわーまさに主婦の強い味方ね」


マルぼん「そう、まさに主婦の強い味方です。お客さんがたくさん来て食事の用意が大変なときも、雨が続いて洗濯物がたまりにたまったときも、ゴミ屋敷と化したわが家を掃除するときも、どんなときでも力を貸してくれる、主婦の強い味方」


パパさん「バーロー。なんでぇ、この鉄の塊は。そうか、季節外れのサンタさんのプレゼントだな。ようがす。サンタさんのご好意に甘えまして、こいつをとっとと売り払ってやりやす。売ったお金で、げっへっへっ」


パパさんの愛人「あたいにネックレスを買ってくれるのねえ」


 「O-K3M」を運び去ろうとするパパさん。


ママさん「アンタ! どこまでクズなの!」


パパさん「おれ自身が気のすむまでさ」


 パパさん、ママさんの抗議にも耳を貸そうとせず、とにかく「O-K3M」を運ぼうとします。でも、「O-K3M」はパパさんの倍くらいの大きさで、その上重く、容易に運ぶことはできそうにありません。見かねた愛人がパパさんを手伝いに入ります。


隣のおばさん「なんだいさっきからうるさいね! 国家権力呼ぶぞ!」


 「ドアを開ける音がうるさい」「私を陰でバカにしている」「呪ってやるは口癖。自分自身に言っている。それなのに警察に訴えるなんて、そちらが非常識」など、毎日毎日ママさんに文句を言っては引越しを迫る隣のおばさんが、騒動につられてやってきました。「うるさくて私の耳は壊れそう。慰謝料として、この鉄の塊はいただくよ」と、パパさんを手伝い始めるおばさん。


ママさんの上司「こんな卑猥な鉄の塊を……なんてハレンチな女だ!」


 ママさんにしつこく交際を迫り、断られるといやがらせをはじめるパート先の上司も、騒動につられてやってきました。


「なんてハレンチな鉄の塊だ! 私が処分する」パパさんを手伝い始める上司。


 パパさん、パパさんの愛人、隣のばばあ、いやな上司、今年で23歳になるのに「はーい」「ばぶー」「ちゃーん」しか言わない我が子……ママさんがこの世で嫌う人間上位5名が全員がこの場に集まり、「O-K3M」を運び出そうとしているのです。


ママさん「あんたたち、止めなさいよー!!」


 がたっ。集団で攻められた「O-K3M」はバランスを崩し、下でがんばっている4人のほうへ倒れていきました。ぐしゃ。いやな音が響きました。


 マルぼんは、ママさんの敵を葬り去った「O-K3M」は、どんなときでも力を貸してくれる主婦の強い味方であると思いましたが、法廷ではむしろ敵方に有利に働いてしまったので、やっぱりいまいちだと思いました。



日記 | 21:13:48 | Trackback(0) | Comments(0)
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