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投稿日:2013-09-19 Thu
ヒロシ「耳がかゆい~! なのに、耳かきがどこにもない~! いずこ~いずこ」マルぼん「あった。あったよ。ほら、ベッドの下に転がっていた。部屋を散らかしすぎだね」
マルぼんはヒロシに耳かきを手渡しました。ところが、ヒロシってばその耳かきをじっとみつめ、
なにを思ったか。
ボキッ
マルぼん「耳かきを折った! 気でもふれたか大沼ヒロシ!」
ヒロシ「僕は怒っている!」
マルぼん「ほうほう」
ヒロシ「僕はこの耳かきを、お金をだして買った! 言うなれば、僕はこの耳かきのお客様(=神)! なのに、それなのに、この耳かきときたら、勝手に失踪し、捜索のためにお客様(=神)の手を煩わせた!
そうだ。よく考えたら、この耳かきを使って耳掃除をするのも僕の手だ。正気じゃないよ! お客様(=神)の手を煩わせるなんて! せめて、この耳かきは美少女にトランスフォームして『お兄ちゃん、耳掃除だヨッ』とか言うくらいのサービスをするべきだ!」
マルぼん「なにを言っているの、大沼ヒロシさん」
ヒロシ「耳かきが自主的に動き出して、僕の耳掃除をしてくれるようになる機密道具をだして!」
マルぼん「『自発的行動ガス噴射機』。こいつから発せられるガスを浴びたものは、己の意思をもち、己の使命を果たすため、もてる力すべてを使って行動するようになる」
ガスを耳かきに浴びせると、耳かきが勝手に動き始め、ヒロシの耳掃除をはじめました。
ヒロシ「お。お。こいつはいいや!」
マルぼん「お気に召したようで幸い。ちょっとマルぼんは旅にでてくる」
ヒロシ「うんうん。あーいい気持ちだ。いい気持ちだから、なんか眠たくなってきた。むにゃむにゃ」
寝入るヒロシ。「グーグー」とイビキなどかいています。寝相が悪いせいか、『自発的行動ガス噴射機』に思い切り体当たり。噴射機はたおれて、ガスが流失しはじめました。ガスを浴びるヒロシの部屋にある物。やがて、ガスの効果がでてきました。
クーラーがヒロシの部屋を冷やすべく、勝手に動き始めました。
テレビが、ビデオが、DVDデッキが、観る人を楽しませるべく勝手に動き始めました。
かけ布団が勝手に動き出し、温かい睡眠を与えるべく、ヒロシの上に覆いかぶさりました。
睡眠薬のはいった小瓶が勝手に動き出し、やすらかな眠りを与えるべく、ヒロシの口から体内へ侵入しました。
ルナちゃんにふられてショック状態のときにネット買った青酸カリの入った小瓶が勝手に動き出し、己のすべてをヒロシの口んい己のすべてをぶちまけました。
目覚まし時計が、ヒロシを目覚めさせるべくけたたましい音を鳴らし始めました。
でもヒロシは起きませんでした。しばらくすると、「グーグー」というイビキも消えていました。
マルぼんは『自発的行動ガス噴射機』の効果は絶大だと思いました。
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