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大沼ヒロシ

Author:大沼ヒロシ
大沼ヒロシと申します。ブログはじめたての初心者です。どうぞよろしく。

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「さみしかったねヒロシくん」の巻
 マルぼんとヒロシが道を歩いていると、ナウマン象が中学生位の不良数人に囲まれていました。別に助ける義理はないので放置しようとしていたら、ナウマン象の親父がやってきて。


ナウマン象父「息子になにをするー!?」


ナウマン象「パパ!」


不良「あ? やる気がおっさん」


ナウマン象父「やるともさ! おりゃ!」


不良「ゲフッ」


 持っていた包丁で不良を刺殺したナウマン象父は、駆けつけた警官によって逮捕されてしまいました。「パパー!」と叫びながらパトカーにしがみ付くナウマン象。フフッ、まだまだ子供ですね



 何事もなかったかのようにマルぼんとヒロシが道を歩いていると、今度はルナちゃんが見知らぬ男性に話しかけていました。


ルナちゃん「あなたのために3分間祈らせてください。そうすれば血が綺麗になりなります」


見知らぬ男性「あ、急いでいるので……」


 ルナちゃんが引きとめようとしても逃げようとする男性。その男性を、どこからともなく現われたルナちゃんのお姉さんが引き止めます。


ルナちゃん姉「そんなこといわないで、ね。どこか喫茶店でも入ってゆっくり話しましょう。そうすれば、あっという間に幸せになれますよ?」


ルナちゃん「そう。お姉ちゃんの言うとおりです」


 2人によってどこかへ連れて行かれる男性。印鑑? 壺? やっぱ入信?もしかして出家?



 さらにマルぼんとヒロシが道を歩いていると、コンビニの前でゴミ箱を漁っている男がいました。しばらくすると男の近くにリムジンが止まり、窓から金歯とその母が顔を出しました。金歯は男を指さしながら言いました。


金歯「母君ぃ、あの珍妙な男が欲すぃ! ペットにしたいでおじゃるぅ」


金歯母「はいはい。わかっているわ。ボクちゃん」


 金歯母がなにか合図をすると、黒服の一団が現われ、男の口に強引に札束を押し込んだかと思うと、あっという間にリムジンの乗せてしまいました。



ヒロシ「家族っていいな。僕は母さんと2人暮しだから皆がうらやましいや」


 去り行くリムジンを見つめながら、ヒロシがポツリと呟きました。昨年、諸事情でヒロシのパパさんとママさんは離婚し、ヒロシは現在母子家庭なのです。気丈に振舞っているように見えても、ヒロシはまだ小学生。本当はさみしくて仕方なかったのでしょう。マルぼんは少し不憫に思いました。


マルぼん「さみしがるなよヒロシ。マルぼんだって、一緒に暮らしているじゃないか。言うなれば、マルぼんとヒロシは兄弟みたいなもんだよ」


ヒロシ「ごめんね、マルぼんに気を使わせてしまったみたいだね。マルぼんに兄弟になってもらわなくても僕は大丈夫。
マルぼんはマルぼんのままで、僕の部屋に住み着く居候のままでいいんだ。ずっとずっと、居候のままでいてくれていいんだよ。無理して僕の家族にならなくていいんだから。マルぼんという立派な居候がいて、僕は幸せに思うよ。これからもずっとずっと、マルぼんは居候なんだ」


 マルぼんにはヒロシが必死に見えましたが「きっとさみしいせいだ」と脳内で理由をつけました。


 さみしさが頂点に達したのか、ヒロシは登校途中の小学生に「僕のお母さんになって」と抱きついたり、幼稚園児と合法的に結婚できる方法考教えて」と学校のカウンセラーに相談したりと奇行が目立つようになり、マルぼんは例の如く機密道具を使ってなんとかすることにしました。


 なにかいい感じの機密道具はないかと未来デパートのカタログを見ていたら、『即席家族システム』というシステムがあるのを発見。未来デパートに欲しい家族とその人数・代金を送れば、近いうちに注文した通りの家族ができてしまうというミラクルなシステムです。このシステムを利用しようと考えたマルぼんはヒロシに要望を聞き、とりあえず「父」を注文しました。よくよく考えたら、マルぼんはどんな風に家族ができるのかわからないんですが、「どうせママさんが離婚したパパさんとヨリを戻すとかそんな感じだろう」と結論付けて、ヒロシと一緒に『その時』を待つことにしました。



 夕方。ママさんが、なぜか高校生くらいの金髪で仏頂面の柄の悪い少年を連れてパートから帰宅しました。「あれ? まちがって『お兄さん』を注文した?」とかマルぼんは一瞬思ったんですが、そうではありませんでした。


ママさん「この人、村泉マサキさん。出会い系サイトで知り合ったの。とっても誠実な人よ」


 ポケットに手を突っ込んで出そうともしなければ、挨拶をしようともしない『誠実な』マサキさんを家に居間に招きながら、ママさんは続けて言いました。


ママさん「ヒロシの新しいお父さんよ。これから一緒に暮らすから、ヒロシとマルぼんは別の部屋に移ってね。とりあえず物置」


『即席家族システム』の効果は絶大のようです。さすが未来デパート。


 数日後。マルぼんとヒロシ、今、物置で寝起きしています。


「趣味?」「苦行?」などと疑問を抱く方も多いでしょうが、深い事情があるのです。その事情はこのご時世ですから話せませんが「母親が出会い系サイトで知りあった男と再婚」「再婚相手は高校中退17歳無職」「しつけ」などいくつかのキーワードを書いておきますので、それで察してもらえたら幸いです。


「新しいお父さんてば、部屋の床にブルーシートも敷いてくれたんだ。水漏れしないようにって」


「車でパチンコ屋の駐車場に遊びに連れて行ってくれたんだ。無免許なのに。僕のことを考えてくれているんだよね」


「昨日の晩御飯、僕とマルぼんはおからしかおかずがなくて、お父さんはステーキを食べていたんだけど、これって、僕らが狂牛病にかからないように配慮してくれているんだよね」


「お母さんが『学校の教師は魔王の使いだから家で起こったことは話してはいけない』ってさ。知らなかったなぁ」



「さっき『近寄るなクソ餓鬼』って殴られたけど、しつけだって。子育てに熱心だよね」


 どうやら新しいパパさんができて嬉しい様子で、さきほどからヒロシはニコニコ顔で新パパさんとの「家族団欒」について話しています。


 このまま行ったらマスコミの取材に「ヒロシは容疑者になにをされてもニコニコしていました」とか「夜遅くに怒鳴り声がした」とか答える日も近そうだと思ったマルぼんは、『即席家族システム』のキャンセルすることを決意。そのことをヒロシに話したのですが。


ヒロシ「じゅあ、さっき僕が勝手に注文した『お姉ちゃん』もキャンセルなの?」


 『即席家族システム』で勝手に「お姉ちゃん」を注文していたヒロシ。同システムで注文した「お父さん」は「17歳無職」「出会い系サイト」「内縁の夫」「特技は『禁止されている場所で携帯を使用』」「間違った方向で
教育熱心」と大変危険な人物。


 ヒロシの「お姉さん誕生」が「新パパさんと前の彼女との間に子供がいた」→「それがお姉さん」なんて経緯だったら、ママさんが女のサガを剥き出しにするなりして、まちがいなく家庭崩壊なので、マルぼんはかなり心配です。マルぼんはすぐにでもキャンセルしたかったのですが、未来デパートに電話しようと受話器に手を伸ばしたら
「児童相談所に連絡するつもりか!?」とか新パパさんに言われ、そのままヒロシと一緒に物置に閉じ込められているので無理です。


 とはいえ、このまま物置で雑談に興じていたら、新パパさんがヒロシに多額の保険をかけたりするかもしれません。マルぼんとヒロシは、ちょうど持っていた『物置の床を掘って地下から脱出マシーン』を使って脱出をすることにしました。


『物置の床を掘って地下から脱出マシーン』を使って穴を掘っていると、マルぼんとヒロシは部屋のようなところに辿り付いてしまいました。ちょうどヒロシの家のすぐ下に位置するところにあり、つまるところ地下室のようなもののようです。そしてその地下室は鉄格子のようなもので区切られており、鉄格子の中には、髪も爪も伸び放題のうつろな目をした女の子。


女の子「あ、う…うぅ」


ヒロシ「え? 姉さん!? 生れてすぐに亡くなった、アヤ子姉さん!?」


ママさん「ヒロシ。見てしまったのね。そう。アヤ子が死んだというのは大嘘。アヤ子はやんごとなき事情で、生れた直後にこの座敷牢に(後略)」


 ああ、そうですか。そういう展開ですか。血の繋がりがある分、連れ子展開よりマシだとマルぼんは思いました。


 十数年ぶりに座敷牢から発見された実姉・アヤ子さんに夢中のヒロシ。「絶対良くない事が起こったから『即席家族システム』をキャンセルして例の内縁のパパさんごとなかったことにしよう」とマルぼんが説得しても


「お姉ちゃんは僕が守るのさ! たとえどんな困難でも、たとえどんな苦難でも、お姉ちゃんを守るためなら乗り越えてみせるさ!」と、深夜アニメの主人公みたいなセリフを吐いて聞く耳を持とうともしません。意外に根性のあるヒロシに感心しつつもマルぼんが呆れていると、某大学病院の心療内科から電話がありました。ヒロシがアヤ子さんのカウンセリングのため、問い合わせをしていたそうです。いつになく真剣な表情で、電話の受け答えをするヒロシ。


「はい、はい。ええ十数年ぶりに日の光を見て…はい。え? カウンセリングをしてくださるんですね?
ありがとうございます」


 どうやら無事、カウンセリングを受けることができるようです。


「それで日時ですが……え? 明日の夕方? すいません。観たいアニメがあって無理です。明後日? 明後日はご贔屓の声優のライブが。 えっと、今後1週間は楽しみにしていたゲームが発売したりと
色々あって……」


 しばらく問答を続けた後、ヒロシは電話を切って


「やっぱ無理! マルぼん。キャンセルして『お姉ちゃん』も『お父さん』も引き取ってもらおう!」


 はい、最悪。というわけでマルぼん、ヒロシの同意を得て『内縁パパさん』『お姉さん』をキャンセル。


 キャンセルの電話をし終えたと思ったら、突然ヒロシの親戚たちが徒党を組んでやって来て、数時間かかってママさんに『内縁パパさん』と別れるように説教したかと思うと、『お姉さん』を「高原のサナトリウムで療養させる」と言って連れて行ってしまいました。


「即席家族システム」で誕生した家族は、現われたときと同じように、たいへん現実的な方法で去っていくようです。きっと『内縁パパさん』もママさんに別れを告げられて、家をでることでしょう。マルぼんは一連の事件を終えて一安心し、しばし眠る事に。


 数時間ほどして起きると、ヒロシが体中から血を流して倒れていました。外からはサイレンの音と赤い光。「人質を解放して出てこい」という説得の声。他の部屋へ行ってみれば、白目を剥いて気絶しているママさんを抱きかかえ、外に向かって「逃走用のヘリを用意しろ」「俺は未成年だから罪にはならねえ!」「うどん子と2人で南の国で暮らさせろ!」
「俺がこんなことをしたのは差別のせい。悪いのは国。俺は被害者! というか、差別と闘った英雄!」と頭悪そうなことを叫んでいる内縁のパパさん。


 マルぼんは、内縁パパさんが「逮捕されて服役」でいなくなるのか「見事逃亡してママさんと南の国でハッピーライフ」でいなくなるのか、どちらになるのかとても疑問に思いました。


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日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)

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