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大沼ヒロシ

Author:大沼ヒロシ
大沼ヒロシと申します。ブログはじめたての初心者です。どうぞよろしく。

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「美しい世界」の巻
ヒロシ「戦争。紛争。内乱。テロ。暴動。家庭内暴力。虐待。横行する未成年の犯罪。なにこれ? なにこれ? なんなのこの世界? こんな思いやりのない世界が、本当に僕らの宇宙船地球号なの!?」


マルぼん「あ、また宗教の本を読んだな。ルナちゃんも勧誘目的でヒロシを誘惑しないでほしいよ」


ヒロシ「世界を思いやりで満たしてしまうような機密道具だしてよ!!」


マルぼん「はい『思い槍』。未来の世界では、人の善行が数値で測れるようになったんだ。この『思い槍』はその数値を探知する機能がついていて、一定数の善行値に達しない人の心臓を貫いていく。善行値はよい行いをしないと自然に下がっていくから、人は常によい行いをしないといけなくなる」


ヒロシ「なるほど」


マルぼん「未来の世界ではこの槍の量産化と、低価格販売に成功しているから、思いやりがあふれる理想郷と化しているんだ。こいつを世界中にばら撒こう!」


ヒロシ「やさしさのパラダイスの誕生!」


 こうして地球は、やさしさの満ち溢れる世界になりました。数日後。


金歯「ほら、金でおじゃる! 寄付でおじゃる!」


 老人ホームの郵便受けに大量の札束を押し込んでいる金歯。これ、善行のつもりです。


 金のプレゼントは善行の中でも最低ランクで、アップする善行値は微々たるもの。とりあえず大量に寄付すればそれなりの善行値にはなるのですが、とにかく必死です。


ヒロシ「いやー。うつくしいうつくしい。うつくしい世界だ」


『思い槍』の効果が知れ渡って、皆、他人を思いやる行為を先を争うようにやっているのです。


通行人「このおばあさんが道路を渡るのをたすけるのは俺だ!」


通行人B「私よ!!」


 言い争う通行人たち。みんなが進んで人助けをするので、助けを必要とされている人が足りないのが現状なのです。


ナウマン象「たすけて!!」


 ナウマン象が町に放置されている『思い槍』のひとつに追いかけられています。善行値が一定数に達していないのです。


ヒロシ「あいつ、善行は下手だからなぁ」


 微笑むヒロシでしたが、逃げるナウマン象に衝突して吹っ飛び、電柱に頭をぶつけて動かなくなりました。


ナウマン象「し、しまった! 大丈夫か、大丈夫か、ヒロシ!!」


 ヒロシを介抱するナウマン象。と、そのとき『ピコーン』という音が『思い槍』からしました。この音は、標的の善行値が一定数に達したのを『思い槍』が察知したときに鳴る音です。


ナウマン象「助かった…?」


 『思い槍』に関係するのは善行値のみ。善行値はよい行いをしなければ下がりますが、別に悪いことをしても下がりません。


ナウマン象「そうだ! 人助けを必要とする人がいないなら、自分で作っちまえばいいんだ!!」


 事態を見守っていたマルぼんを鈍器で殴るナウマン象。薄れ行く意識の中マルぼんは、「大丈夫かマルぼん」とか白々しく言っているナウマン象が心底憎らしく思えました。


 この方法はまたたくに広がり、助ける相手欲しさに暴行事件を起こす馬鹿や、復興支援する国欲しさにミサイルを発射する国なんかが続出。


 こうして地球は、やさしさと恐怖の満ち溢れる世界になりました。



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日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)

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