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大沼ヒロシ

Author:大沼ヒロシ
大沼ヒロシと申します。ブログはじめたての初心者です。どうぞよろしく。

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「すきすきすきすきすきすきあいしてる」の巻
 家に帰ると、マルぼんが小坊主らしき少年と茶などすすりつつ談笑していました。


ヒロシ「その小坊主なに? もしかして稚児? マルぼん、衆道でもはじめた? 男娼と談笑ってシャレのつもり?」


マルぼん「ちがうよ。この小坊主は実は機密道具。ロボットなのさ」


応休さん「機密道具『応休さん』です。人生の応急手当が仕事なのですよ」


ヒロシ「人生の応急手当?」


マルぼん「人生でなんか不都合なことが起こったとき、被害を最小にとどめてくれるように働いてくれるんだ」


ヒロシ「ふうん。ま、どうでもいいや。あ、ナウマン象からメールだ。なになに『口論の果て、大脳を殺してしまいました。たすけてください』だってさ」


応休さん「私の出番ですな」


 僕はマルぼんと応休さんを連れて、ナウマン象のもとへと向かいました。すでに物言わぬ骸と化した大脳のすぐ横で、いろんな体液を垂れ流しにしたナウマン象がガタガタ震えています。


ナウマン象「殺す、殺するつもりなんてなかったんや…ただ話がしたかっただけなんや。それなのに、大脳のやつ『自首して全てを話す』とか言いおって…」


ヒロシ「これはナウマン象の人生に不都合なできごとだぞ。応休さん、応急手当はできるかい?」


 応休さんはその場で座禅を組み、唾を頭につけたあと、瞑想にはいりました。どこからともなく聞こえてくる、木魚をたたく音。そして「チーン」と鐘をたたく音。


応休さん「ヒロシさん、大脳の携帯電話をとってください」


 僕は大脳の鞄から携帯電話を取り出し、応休さんに渡しました。その携帯でどこかへ電話する応休さん。


応休さん「あ、もしもし。ママ? ぼくだよ、大脳だよ。あなたの息子は生きているよ」


大脳母「どちらさまです。なんで息子の携帯電話を使っているんですか」


応休さん「生きているよ。ぼくは生きているよ。ナウマン象氏はとってもいい人だよ。とってもいい人だよ」


大脳母「もしもし!? ちょっと、息子に代わってください。息子になにを」


応休さん「少し旅行に行きますので心配しないでくださいね。警察とかに連絡しないでくださいね」それじゃあ」


大脳母「あなたは誰なんですか、だれ…」


 電話をきる応休さん。


応休さん「これで大脳は、しばらくの間生きていると思われるはず!! さぁ、今のうちにナウマン象氏のアリバイ作りを



マルぼん「さすが応休さん!! 見事な応急手当!!」


 数日後、ナウマン象(殺人容疑)と応休さん(殺人幇助)が逮捕されました。適切でない応急手当は、ときに致命傷になると僕は、学びました。




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日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「萌え尽きろ!! !熱戦・烈戦・超激戦」の巻
 諸事情でしばらく海外(おもにアジア)でほとぼりが冷めるのを待ち、近所には「死んだ」「単身赴任でヨーロッパへ」と伝えられていた本当のパパさんがついに帰ってきました! 大喜びのヒロシ。喜んでいるようで目が笑っていないママさん。
パパさんはお土産を買ってきてくれたので、マルぼんも大喜びです。



パパさん「はい。ママには珊瑚製の装飾品セット」


ママさん「まぁ、嬉しい。あなた愛しているわ(棒読み)」



パパさん「マルぼんには色々なことに使用できる、色々な草花だ」


マルぼん「最近の税関、甘いの?」



パパさん「さて、ヒロシ。ヒロシには前から欲しがっていたものをあげるぞ」


ヒロシ「え!? 本当!? な、なんだろ!?」


パパさん「さぁ、当ててごらん」


ヒロシ「えっと、大容量の外付けハードディスク?」


パパさん「ブブー!」


ヒロシ「じゃあ、DVDレコーダー!?」


パパさん「ブブー!」


ヒロシ「わからないよう。教えてよ、お父さん」


パパさん「ふふふ。わからない? 昔、アレだけ欲しがっていたのに。正解は…」


 そう言うと、パパさんは荷物をしまっていたタンスの扉を開けました。勢いよくタンスからとび出してくる、ヒロシへのお土産。


パパさん「正解は『義理の妹(半分だけ血が繋がっている)』でしたー!」


義理の妹「ハジメマシテ、シャチョサンノムスコサン。オカネハドコニアルノ?」 


 パパさんのお土産であるヒロシの義妹さんには「アイリーン」という素敵極まりない名前があったのですが、その名前を日本で使用したら色々と不都合があるそうで、新しい名前を考える事に。


ヒロシ「樹梨。なんといっても樹梨!」


マルぼん「マルぼんは日本的な名前がいいな。花子とか」


ママさん「ああ? こんな望まれぬ子の名前なんて、カネカネキン子で十分にきまってるだろ!」


 我が家の山の神の怒気を含んだ一声で、ヒロシの義妹さんは「カネカネキン子」に決定。なにはともあれ、我が家に新しい家族が増えたのでした。


ヒロシ「よし。部屋が空くまで僕の部屋で寝起きするようにしよう」


マルぼん「わぁ! なんだかインモラルー!」


ママさん「ああ? こんなメスブタの血を引く女なんて、ウチに住まわせる余裕はねえよ!」


 我が家の山の神の殺気を含んだ一声で、ヒロシの義妹さんは近所のアパートに住む事に決定。マルぼんとヒロシは、さっそくカネカネキン子の住む事になったアパートを訪ねてみました。今流行のルームシェアで、このアパートにはルームメイトがいるとか。


キン子のルームメイトA「ダレ? ビザハイマナイヨ?」


キン子のルームメイトB「子供ノ客? コレ以上、法律ニ触レル行為ハ無理ヨ」


キン子のルームメイトC「私日本人。外国人チガウ」


キン子のルームメイトD「コノ鉢植ハ、ヒマワリ。タンナルヒマワリヨ。本当ヨ」


 こんな調子で、部屋にひしめき合っていた約25人ほどのルームメイト(いずれも外国人女性)の皆さんに挨拶を終えたときには、すっかり外は暗くなっていました。


 マルぼんとヒロシ、「国籍を聞かれたら日本と言い張れ!」「それでもダメなら『人殺しても無罪な種類の人』のマネで乗り切れ」「ビザは金をきちんと返し終わったら返すよ」くらいしか日本の文化を知らないカネカネキン子に町を案内してあげることにしました。


 寺や同人誌販売店など、日本ならではのスポットを案内し終わって帰ってくると、町の人々が土下座しているのに遭遇。
そういえば、今日は金歯のパパさんが参勤交代の任期を終えて江戸から帰ってくる日。町の人々が土下座しているのはその大名行列が通る道。我らが微笑町は、住む人の9割が金歯のパパさんの息がかかった会社に勤めているので、土下座は必然なのです。


「下にぃ~下にぃ~」>
全長100メートルを超す行列はさすがに圧巻で、マルぼんたちはそれをヘラヘラと笑いながら見ていました。ちなみに、パパさんもママさんも無職なので別に土下座とかしなくていいのです。


カネカネキン子「パレード! パレードネェー!」


 金歯パパさんの大名行列をカーニバルと勘違いして突撃するカネカネキン子。やばい! 金歯パパさんの大名行列は神聖な扱いをされていて、無断で近づくものや関係者なのに土下座しないものは、殺されたり、金歯一族の秘密鉱山での強制労働させられても文句が言えないのです。


 早くも妹は消えてしまうのか、と目を覆ってしまうマルぼん。ところがカネカネキン子、殺されるどころか、手に大量の札束を持って帰ってきたではありませんか。


カネカネキン子「ナンカ、後デ家族ト訪ネテ来イッテ言ッテタヨ!」


 い、一族郎党皆殺し!?





 カネカネキン子の暴挙により、家族全員で金歯一家に呼び出されたマルぼんたち。どこかで話を聞いたのでしょうか。
ママさんとパパさんは共に自分の欄だけ記入済みの離婚届と「ヒロシ、強く生きろ」と書かれたメモを置いたまま失踪していたので、金歯宅へ行ったのはマルぼんとヒロシとカネカネキン子の3人のみ。


 震えながら金歯宅に辿りついたマルぼんたちは、金歯宅の私設コロシアム(奴隷同士を戦わせて観賞する)に案内されました。会場の客席は全て埋め尽くされていたので、「上流階級の人々の見守る中、ここで殺し合いしろ」とか言われるに違いないとマルぼんは思ったのですが、よく見ると客席にいるのは上流階級どころか、みずぼらしい姿の子供。それも皆、なにかパネルのようなものを持っています。



「山!」


 軍服を着た男がそう叫ぶと、子供たちが一斉にパネルを動かし始めました。するとどうでしょう。子供たちの持つパネルの一枚一枚が絵のパーツとなり、コロシウム全体に綺麗な山の絵が出来上がったではありませんか。


「これは、金歯一族少年少女奉仕団名物のマスゲームです。描かれている山は、金歯一族の偉大なる始祖が誕生された白頭山です」



 その後も子供たちはマスゲームで「愚民たちを優しく導く金歯パパの肖像画」「名画『最後の晩餐』に金歯のパパさんが混ざっているバージョン」「チュチェ思想塔」などを見せてくれ、マルぼんたちはかなり楽しい時間を過ごしたのでした。しかし、最後に登場したのは絵ではありませんでした。文字です。メッセージです。



カネカネキン子さん、愛しています。  金歯



金歯「というワケなんだ」


いつのまにかマルぼんたちの近くにいた金歯が顔を赤らめて登場しました。


金歯「パパの行列に参加した時、偶然見て…一目ぼれだったんだよ.よければ、僕とお付き合いしてください」

 すべては、不器用な金持ちのドラ息子の、精一杯の愛の告白だったのです。その微笑ましい自体に、マルぼん、思わず笑みがこぼれます。


カネカネキン子「私、コンナ豚ヨリモ醜イ人間、触リタクモナイデス」

>
 金歯の求婚を体全部を駆使して拒否するカネカネキン子でしたが、金歯が札束詰まったアタッシュケースを持ってきたところで、失踪していたパパさんママさんがそろって登場し、「それほど金歯の坊ちゃんが言うならゲヘへ」「かわいい娘なんですけど、涙を飲んでゲヘへ」「金に目がくらんだワケではないですゲヘへ」とタオルを投げ入れ、TKO負け。


 カネカネキン子は金歯の直属の親衛隊『喜ばせ隊』に就職という名目で、金歯宅で暮らすことになったのでした。


『金>家族の絆』が証明された結果となったわけですが、皮肉にもこの事件で離婚話は立ち消えとなり、大沼家の皆さんは再び一緒に暮らすことになったのでした。


ママさん「一度はバラバラになった家族が再びひとつになるのね。素敵」


パパさん「フ。運命の女神のヤツ、粋なことをするぜ」


ヒロシ「わー! 今夜は家族でヤキニクだね!」


 はやくもカネカネキン子のことを忘れ、ヤキニクに思いを馳せている大沼家。「大沼家最低!」と思ったマルぼんは、たとえ1人になっても彼女を忘れないと心に誓ったのでした。


ママさん「どうしたの、マルちゃん。一緒に行きましょう」


ヒロシ「そうだよ、僕らは家族だろ」


 21世紀に来て1年。マルぼんは「家を尋ねられても絶対にウチ住所を言うな」と戒められたり、まちがえて保健所に連行されても1ヶ月放置されたり、「たまに一番風呂に入れてもらったと思ったら、次の人は風呂のお湯を全て捨てた上、2時間くらい掃除してから入る」「近所のペットが行方不明になったら真っ先に『てめえ、腹減ってからって、人様のペットに手をだすなんて!』と疑われる」など屈辱的な目にあったりてきたのですが、ついにマルぼんは大沼家の一員として認められたのです。


 やったね。ついにやったね。大沼家最高! というわけでマルぼん、大沼家の一員として、これからも金と権力に屈しまくります。 





日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
おはがきコーナー
 今日は特になにごともなかったので、ハガキ・メール・血で書かれたダイイングメッセージ・マルぼんにしか感じ取れないラジオを通してのテレパシーなどで多数寄せられた質問に、マルぼんが答えていこうと思います。それではさっそく、いってみましょう!


Q・おまえ、生きてて虚しくないの?


A・(無回答)


Q・おまえ、生きてて他の人に申し訳なくないの?


A・(無回答)


Q・貴様はいつ頃この町から出て行ってくれますか?


A・(無回答)


Q・ウチに住み着いている未来の世界のキモ生物を追い出す方法を教えてください


A・(無回答)


 この企画は今回で最終回です。いつも応援ありがとう!


そのほか | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「そこに萌えはあるのかい」の巻
 ルナちゃんがマルぼんを尋ねてきました。メイド服にネコ耳装着という、まともな人間するとは思えない狂っているとしか思えない姿で。


ルナちゃん「ひとつ聞くけど、この話のヒロインって、あたしよね?」


 お話? ヒロイン? マルぼんにはなんのことだかさっぱりわかりません。このサイトに載っている事はれっきとした真実でありお話なんかではないです。それに、現実の世界に特定のヒーロー・ヒロインなんかいません。強いて言うなら、命あるもの誰もがヒーローヒロインとか(よいこといった!)


ルナちゃん「うっさい! とにかくアタシはヒロインなのー!!」


 現実と空想の区別のつかない悲しい女・ルナちゃん。不憫に思ったマルぼんは話を聞いてあげる事にしました。


ルナちゃん曰く、ヒロインはみんなの憧れの対象じゃないといけないそうです。それなのに、ヒロシと来たら『恋人ならパソコンのなかに佃煮にするほど』とか言って無視するし、ナウマン象は近所の雌犬に夢中で、金歯には至っては『鏡に映った自分が美しいから結婚したい。方法を見つけろよ!』と近所のとんち小坊主を拉致しているとか。


ルナちゃん「ヒロインは、私は愛されなくてはいけないの、いけないのー!」


荒れるルナちゃん。


ルナちゃん「ほらメイド服! ほらネコ耳! さぁ、愛せ! アタシを愛せー!」


さらに荒れるルナちゃん。


 部屋のものを壊されては困るマルぼんは、とっさにラジオのスイッチをいれました。AMの有名落語家の番組が流れると、ルナちゃんは恍惚な表情を浮かべ「ギュルペペ神サマ…」と静かになりました。ルナちゃんはラジオの電波から、彼女自身にしか聞こえない神サマの都合のいいお告げを聞き取る事ができるのです。


ルナちゃん「愛されているー! ギュルペペ神サマは私を愛してくださっている! もっと光をー! もっと救いをー! もっとやすらぎをー!」


 その後も続く「神か人間か」「悪魔! 私たちからパパを奪った悪魔め!」とかいう妄言をいつまでも聞いてられないので、マルぼんはルナちゃんを「みんなに末永く愛される存在」にするべく作戦を練ることにしました。


 そのためには全ての人に愛される人間像を模索しなければいけないのですが、それには莫大な費用と時間がかかります。そこでマルぼんは佃煮にするくらいいる普通の人間の最大公約数的存在である、ミスター無価値こと大沼ヒロシさん(11歳)に意見を聞いてみる事にしました。


ヒロシ「これからは双子。双子の時代だね」


 なぜ双子が人気なのか、声優といえば大山のぶ代と小松未可子くらいしかしらない素人のマルぼんにはまるでわかりませんが、とりあえずマルぼんはルナちゃんを双子にすることにしました。


マルぼん「さぁ、いこう。死なない死なない大丈夫」


ルナちゃん「ちょっと、え。その手に持った肉切り包丁はなに? なんなの?」


『プラナリアンZ』。「切ったら再生したり増殖したりで本気でキモい。近寄るな」でお馴染みの生物・プラナリアから作った薬タイプの機密道具。これを飲んだ人は、体の1部が切断してもすぐに再生します。さらに、切断されほう部分も再生し、最終的にはもう1人、まったく同じ人間が誕生してしまうのです。未来の世界では、「野球のメンバーがたりない」「組体操のピラミッドで1人たりない」といった不測の事態で使用されます。


 ルナちゃんには既に『プラナリアンZ』を投薬済みです。あとは増殖させるのみですが、女子小学生に包丁というシチュエーションは極めて危険なので、『母と子がともに仲良く見られるほのぼのな内容』がウリの本サイトとしてはこの先はカット。



『プラナリアンZ』の力により、2人になったルナちゃん。マルぼんは新生したルナちゃんにナルちゃんと命名しました。


ルナちゃん「ルナです」


ナルちゃん「ナルです」


2人「「ふたりはギュルペペ神サマの下僕!」」


ヒロシ「くそくだらねえ」


「これでうまくいったぞなモシ」とかマルぼんが思っていると、
突然ヒロシが暴言をはきました。


ヒロシ「結局ルナ公が分裂しただけじゃねえか。まったく同じ人間が2人いても、それは双子じゃない。双子ってのは同じ顔をしても中身は別物。別の人間なんだ」


ハッとするマルぼん。


ヒロシ「はっきり言うよ。ルナちゃんが2人になっても、それはたんなる『自称・大自然と会話ができる聖女』が増えただけで、そこに萌えはない ! カケラもない! この世界に残された人の優しさと同じくらいカケラもない! だから、ルナちゃんもナルちゃんも誰にも愛されない!」


ルナちゃん「そ、そんな! じゃあ、どうすれば!」


ナルちゃん「教えてくださいよ、ヒロシ…いや、ヒロシサマ!」


ヒロシ「量産。大量生産すればいいんだ。ロボットモノなんかだと、一体しかない主役機よりも、ヤラレ役の量産メカの方が人気があるし、プラモも売れる。1人2人ではなんの意味もないルナちゃんでも、大量に存在すれば、誰かの心を動かす事もあるハズ。増えろ。もっと増えるんだ!」


ルナちゃん「ナルちゃん、包丁! 肉切り包丁!」


ナルちゃん「それよりも、なぜか偶然持っていたダイナマイトで!」


 爆発音が何度も何度も響いたその日。我が微笑町の人口の半分はルナちゃんになりました。


 増殖したルナちゃん。お子様の遊び相手に、家事の手伝いに、強制労働に、臓器移植の素材に、口ではいえないことになど様々なところで活躍し、微笑町でそれなりに重宝されています。


 愛されているかどうかは分かりませんが、みんなに必要とされているのはたしかなので、「まぁ及第点だね」とマルぼんは思いました。ところが、全てがうまくいく筈もなく、とんでもない問題が発生したのです。


 食糧問題です。ルナちゃんが増えすぎたせいで、微笑町住民が食べる食料が底をついてしまったのです。さらに、町議会の方針で山を切り開いてトウモロコシ畑を増やしたために洪水がおこって自体は悪化。


 町民たちはネズミだとかミミズだとか「トウモロコシの粉をうまく調理して米にみせかけたヤツ」だとか「草と木の皮を砂糖水にひたしたヤツ」だとか「市場でおばあさんが悲しそうな目をして売っている、よくわからない肉」だとか「本来なら住民に無償で配られるハズなのに、なぜか市場で高値で売られていた他国からの援助物資」だとか、そんなものを食べて暮らすハメに。


 食糧危機の波は大沼家にも押し寄せました。ママさんは親の形見の着物を米と交換するため遠方に出かけたまま帰ってきません。


ヒロシ「僕がこんなに飢えているのも、みんなルナちゃんが増えたせいだ!」


ルナちゃんが増えた原因の男がなにかほざいていました、マルぼんは無視しました。


ヒロシ「こうなったら食うぞ。増えたルナちゃんを食うぞ!」


ついに発狂し、近くを歩いていた増殖ルナちゃんにかぶりつくヒロシ。「え!? カリバニズム!?」と思われる方も多いでしょうが、増殖ルナちゃんには戸籍がなく人間として扱われているのでなにをしようと無問題です。まぁ、マルぼんはとてもじゃないけど、ルナちゃんなんて食べる気がしませんが。不味そうですし。


ヒロシ「あれ、美味い!?」


マルぼん「え、嘘! ……本当だっ。カレー味!」


おそらくは再生と分裂を繰り返す過程のどこかでカレーが混ざってしまったのでしょう。増殖ルナちゃんは見事にカレー味でした。腹ペコだったマルぼんとヒロシはあっという間に増殖ルナちゃんを平らげてしまいました。くどいようですが、増殖ルナちゃんは増殖ルナちゃんであって人間でないので……


 増殖ルナちゃんの意外な活用法は瞬く間に広まり、微笑町の食料問題は一気に解決しました。それだけではなく、様々な味の増殖ルナちゃんが開発され、やがてそれは名物となって全国に広がり、若者からお年寄りにまで、末永く愛される事になったのです。口をすっぱくして言うようですが、増殖ルナちゃんは人間でありませんから問題ナシです。アニメのキャラクターの形をしたキャンディーとか、そんなノリです。ほら、そう思えば微笑ましくおもえてきませんか?


ヒロシ「やった! これでルナちゃんは食という名のヒロインだね」


マルぼん「ルナちゃん万歳! ルナちゃん万歳!」


 どれがオリジナルルナちゃんでどれが増殖ルナちゃんなのか、マルぼんにはまったく区別がつかなくなっていましたが、とりあえず今回の事件は無事解決しました。


日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「日本カレー天国」の巻
 マルぼんとヒロシが家でだらけていると、ナウマン象が2つの鍋を抱えて訪ねて来ました。鍋の中身はいずれもカレー。
ナウマン象はこのカレーを食べろとマルぼんたちに強要してきました。


 仕方ないのでマルぼんたちはこれを承諾し、まずはナウマン象が作ったという方を食べました。結果から言いますと、オニのようなマズさ。とてもじゃないけど最後まで食べることができなかったので、マルぼんは隙をみてトイレで捨ててしまいました。後から知ったことですが、捨てられたカレーは下水を通じて川に流れてフナやらザリガニが大量死。その異臭によって450名が病院に運ばれて入院という惨事になったとかならないとか。


 続いてもうひとつのカレー。これがオニのような美味。マルぼんとヒロシは一匹のケダモノと化して、獣欲のおもむくままにカレーにむさぼりつきました。



 狂ったように食い終わったあと、マルぼんはヒロシのお腹が大きくなっていることに気づきました。


ヒロシ「あら? いま蹴った。蹴られたわ!」


 なんと、あまりにカレーが美味かったショックで、ヒロシのお腹に性別の壁を超えて新たな命が宿ったのです。


ヒロシ「いやっ。小学生で一児の親なんて! シングルマザーなんていやよっ!」


 自分のお腹を鈍器で叩こうとするヒロシ。しかし、その手がお腹に振り下げられることはありませんでした。ヒロシは自分のお腹を抱えて泣きました。


ヒロシ「なんで? なんでこんなに愛しいの…? 生れてもいない貴方が、なんでこんなに愛しいの!?」


 このカレーは、情を知らぬ男に愛を教えてくれたのです。本当に美味いものに対し、体は正直です。
最高のカレー万歳! ラブよフォーエバー!


ナウマン象「で、どっちのカレーが美味かった?」


 ナウマン象が出刃包丁を向けて聞いてきたので、マルぼんとヒロシは「とうぜんナウマン象のだよっ!」と満面の笑みで答えました。正直な体より、嘘をつける脳のほうが強いとマルぼんは気づきました。

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ナウマン象「実は、このカレーを作ったヤツと料理勝負をすることになったんだよ」


 ナウマン象の発言に、マルぼん思わず茫然自失。どういういきさつで、思わず人権を剥奪したくなるようなマズいカレーを作るナウマン象と、カルト宗教が作れそうなくらい美味いカレーを作る人が対決することになったのかはわかりませんが、
とりあえず負けた方は「闇ルートで腎臓を売りその金で買った人に缶ジュースを1本おごる(余った金は廃棄)」という
罰ゲームが待っているとか。 


ナウマン象「俺も料理の天才児と呼ばれた男だが、正直、このカレーに勝てる気がしねえ。頼む。なにか機密道具を出してくれ」

ヒロシ「マルぼん。ナウマン象だって、ちっぽけだけど生きているわ。力を貸してあげて」


 先日のカレーの影響で愛に目覚めたヒロシの頼みもあり、マルぼんはナウマン象に力を貸してあげることにしたのです。


 マルぼんひとしきり考えて、ある作戦を思いつきました。「グルメグルメ」と世間では言いますが、この世で一番おいしいのは「腹減っている時に食うもの」。つまりは空腹こそ最高の調味料。例の料理勝負の審査員を極限の空腹状態に追い込めば、くそマズいナウマン象の料理もおいしく食してくれるはず。


 思いついたが吉日。マルぼんはさっそく審査員の皆様の個人情報を調べ、光の速さで拉致したり言葉巧みに誘い出したりして、命あるものはゴキブリすらも寄り付かない某所にある隠れ家に監禁しました(当然のように飲まず食わず)


 勝負は明日。時間がほとんどないのでマルぼんは隠れ家に、設置した場所の時間の経過がオニのように速くなる機密道具を設置しました。この機密道具を設置した隠れ家に審査員の皆様を数日間も放置すれば、ナウマン象のカレーが美味しく感じられる極限状態の空腹(数ヶ月間飲まず喰わず)になっているハズ。


 数時間後、マルぼんは隠れ家に行ってみました。審査員の皆様は全員、息をひきとっていました。





 数日後。ナウマン象の料理勝負の日。不幸な、本当に不幸な偶然(マルぼんには罪は多分絶対なし)により審査員は全員他界。


 マルぼんは持ちうる機密道具全てを駆使してなんとか審査員の皆様にかりそめの命を与える事に成功。皆さん、生前の飽食が祟って餓鬼道にでも堕ちたのか「ア~」とか「ヴ~」とか言って、うつろな目をして石ころとか食べていましたが、マルぼんは取るものもとりあえず全員を勝負会場まで連れて行きました。ぶっちゃけ、勝負の行方とかどうでもいいです。


 というわけで始まったナウマン象の料理勝負。最初に完成したのは、例の極上カレーを作った料理でした。
「ア~」とか「ヴ~」とか言って、うつろな目をして料理にむさぼりつく審査員の皆さん。料理だけではたりないのか、皿や調理に使用した道具までボリボリと食べてしまいました。


「見ろよ、審査員たち、まるで狂ったようだ。そんなに美味いのか!?」「あまりの美味さに皿まで食った!?」どよめく会場。ナウマン象、旗色悪し。


  遅れて完成するナウマン象の料理。相変わらずのマズさなのですが、「ア~」とか「ヴ~」とか言って、うつろな目をして料理にむさぼりつく審査員の皆さん。先ほどと同じように、またもや皿や調理に使用した道具にも手を出しました。


「引き分けか!?」誰もがそう思った瞬間、審査員の皆さんがナウマン象に群がり始めました。ナウマン象の手には、味見した時についた料理のカスがひっついていたのです。料理カス目当てにナウマン象に群がった審査員の皆さんは、
やがてカスだけではあき足らず、ナウマン象の熟れに熟れたボディを貪り始め、ナウマン象の悲鳴が会場に響き渡りました。



「己の体すら料理の一部とするなんて」「ブ、ブラボー! ブラボォ!」対戦相手をはじめ、会場に来ていた全ての人々が立ち上がり、現在進行形で食されているナウマン象に惜しみのない拍手を送りました。スタンディングオベーションです! 歓声と拍手は、ナウマン象の断末魔の叫びが絶えた後も続きました。いつまでもいつまでも、続きました。


 ナウマン象は勝ったのです。





日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「更新再開のおしらせ」
たてこもり男が「俺が幸せに暮らしているパラレルワールドを創造しろ」とか言い出したので、今日の更新は……って、言いたいことも言えないこんな世の中には、佃煮にした後にドブ川に吐いて捨てるほど溢れている『ひきこもり小学生と未来の世界のチャーミング(自称)なお友だちを人質にしたたてこもり事件』ごときで、いつまでも更新をお休みするのもおかしな話。マルぼんは事件解決にのりだすべく、男と話をしてみることにしました。


マルぼん「で、チミの望みはなんだね? 解放してくれるなら、ある程度はかなえてあげることができると思う実はマルぼんにはすばらしい道具の数々があって、『嫌いなあいつを見ず知らずの女性と勝手に入籍させる』『嫌いなあいつのプライバシーをいとも簡単に入手して、それを記載した怪文書を近所にまきちらす』なんてことは、お茶の子サイサイなんだけど」


男「おで、おでは幸せになりたいズラ。しあわせになって、おでさ馬鹿にした都会もんに一泡も二泡もふかせてやりたいズラ…しあわせになれる機密道具とやらを出してほしいズラ」


マルぼん「あるよ。これ。『幸服』。着ると幸せになる機密道具で」


 と、『幸服』を取り出した瞬間。そこでマルぼんの頭に激痛が走りました。


ヒロシ「(マルぼんの緑色の血がこびりついた、愛用の金属バッド片手に、息をきらせつつ)その道具、みらいから来た段階で、とっとと出せよ!」


男「その服、着れば、しあわせになる、本当、か?」


マルぼん「本当だよ。さあ。その服を着てしあわせになるんだ。そして、ヤスオさんと面白おかしく暮らすんだ。実は機密道具でヤスオくんを家の前まで召喚しているんだ」


男「ヤスオ。ヤスオ。ヤスオと、おもしろ、おかしく…日本語ムズカシイ…ヴー…」


 マルぼんの説得が実り、立て篭もり男(少しだけキャラ設定にテコいれ)は『幸服』を着てくれることになりました。


男「ああ。なんだか心が軽くなってきた。ありがとう。マルぼんくん。おかげで魔性の道へと堕落せずにすんだ。
本当にありがとう」


 憑き物の落ちたような顔をして、男は去っていきました。


ヒロシ「ひどい。ひどいよ。マルぼん。あんな簡単に人生の勝利者(幸せもの)と化せるすっぺしゃるな
アイテムがあったなんてさ」


マルぼん「いや、あれは微妙な機密道具なんだ。たとえば、ヒロシくんは殴られるの好き? 殴られて幸せ?」


ヒロシ「殴られて幸せなワケないさ。不幸だよ、不幸」


マルぼん「ところがだね、世間には殴られることを至高の快楽としている人がいて、わざわざお金を払ってまで殴られいじめられに行く人だってたくさんいるんだ。ヒロシくんにとっての不幸を、幸せと感じる人がいる。ようするに、幸せ不幸せってのは、人それぞれなんだ。『幸服』は着た人の『物事を不幸と感じる心』を奪って、あらゆることを幸せと感じさせる機密道具なんだ」


ヒロシ「不幸がなくなるなんて、最高に幸せじゃないか」


マルぼん「いや、そうでもないよ。だって」


 と、その時。外から激しいブレーキ音。マルぼんが外を見てみると、子供が血を流して倒れています。
子供は、ヤスオくんでした。で、ヤスオくんの横には、親である立て篭もり男。男は、ヤスオくんを見て微笑んでいました。


男「ヤスオ。ヤスオが動かない。ふふ。なんだ。なんか体が温かくなってきた。ヤスオが動かない。幸せ。幸せだ…ウフ。ウフフ。ウフフフフフ。ウフフフフフー! 究極無限にハッピーですぞー!」


マルぼん「だって、あらゆることが幸せだなんて、究極の不幸じゃないか」



日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「更新お休みのおしらせ 2」の巻
「俺が不幸なのはすべて運命の女神サマの責任だ。運命の女神サマはカラスを使って俺を監視するのをやめろ。そして、
今すぐ公共の電波で俺へ謝罪しろ」と主張して、猟銃を装備してヒロシの部屋に滞在中の男が、



「へその緒を切った瞬間、母が離婚届に判を」


「幼稚園で友達のお母さんに『あなたのお父さんは淫獣ね』というセリフをはかれた」


「大好きだった担任のよし子先生が、親父の後妻に」


「初めて本気で好きになった女が別の男と子供を妊娠していので本気で落ち込んだけど『真実の愛さえあれば乗り越えられる』と思い直し彼女にプロポーズ。平和な家庭が訪れると思いきや、お腹の子供のパパは自分の親父だった」


「生き別れの母を捜してもらおうと某番組に依頼したら、見つかることは見つかったけど、10人単位で、大量にでてきた」


「今は、弟であり息子であるヤスオと2人暮しだけど、ヤスオは自分をダディと呼んでくれない。親父のことは、
パパ上様という最上級の呼び方をする」


「おまえ(ヒロシ)の顔は親父に似ている」


「だから、おまえ(ヒロシ)死なせてOK?」


など、『第一回僕の!私の!めくるめく不幸自慢大会』を開始したので、今日の更新はお休みです。


 明日はまともな更新をする予定ですが、ヒロシがピンチっぽい(具体的に言うと、口の中に銃口を押し付けられていて、
国家権力がイイ感じの動きをしたらズドンといっちゃうくらいのピンチ)ので、コトがうまく運ばなければ、『任務達成不可で、マルぼん未来に帰還。いままで本当にありがとう』ということになって、永久に更新停止とかになるかもしれません。



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「更新お休みのおしらせ」
「俺が不幸なのはすべて運命の女神サマの責任だ。運命の女神サマはカラスを使って俺を監視するのをやめろ。そして、
今すぐ公共の電波で俺へ謝罪しろ」と主張する男が、猟銃を装備してヒロシの部屋に滞在中で、国家権力とマスメディアという名前の野次馬が家を取り囲んでいたりするので、今日の更新はお休みです。

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ヒロシの仲間たち22 「24年間テレビ」の司会者
 24年間ぶっつつけで生放送を行い、番組終了時までに10億円の寄付を集めなければ、関係者とその一族郎党は市中引き回しの上打ち首獄門という過酷なチャリティー番組『24年間テレビ』の司会者。最初こそ、物珍しさから順調に募金が集まっていたものの、開始1週間で視聴者に飽きられたため、終了直前でも寄付金はまるで足りず。最後は家族を守る為、闇の人身新売買組織に公開身売りを行い、臓器の売却代でなんとか目標金額達成を果たした。


主な登場回……第42話「愛で地球を救えたら」、第77話「やつらの足音が聞こえた!」

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