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Author:大沼ヒロシ
大沼ヒロシと申します。ブログはじめたての初心者です。どうぞよろしく。

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「マルぼんのスクールデイズ」の巻
 マルぼんが朝起きると、ヒロシが口に猿ぐつわを腕に手錠をかけられ、部屋の片隅に転がっていました。マルぼんはいつものことなので無視しましたが、話を聞いて欲しいのかヒロシが暴れるので、仕方なく猿ぐつわを外してやると。


ヒロシ「明日からウチの学校、男子は手錠・女子は首輪をつけることに決まったんだ」


とのこと。なんでも『試験の点数が悪いことを担任教師になじられたナウマン象が腹をたて、志を同じくする者とともに校舎に立て篭もり、火炎瓶や放水が入り混じった機動隊との激しい攻防戦末、マスコミが見守る中全員が腹かっさばいて果てる』というゲーム感覚で起こしたような事件があり、再発を恐れた教育委員会がこの計画を推し進めたそうです。


 マルぼんが「それでキミはどうしたいのさ?」と聞くと、ヒロシは「別に。どうもしたくない」と答えました。マルぼんは怒りました。押し付けられた理不尽な規則を抗うことなく受け入れるヒロシの甘え根性が気に食わなかったからです。


 マルぼんはヒロシに「引用すると頭がカラッポになり、相手の言うことを素直に受け入れる事ができる薬(現代でも非合法で手に入ります)」を投与し、「他人に縛られる人生の愚かさ」「決められた人生のレールを歩む事のくだらなさ」を説きました。ヒロシは理解してくれたようで「僕は誰かに縛られる人生に抗うぞ」と頼もしいことを言ってくれたのです。


ヒロシ「人はいつだって自由だ。僕はだれにも縛られない。まずは魂を縛る肉体とオサラバだっ!」


 そう叫びながら、2階の窓から身を投げたヒロシを、マルぼんは本当に頼もしく思いました。


 自由の素晴らしさに気づいたヒロシは「魂を縛る肉体とオサラバだっ!」と叫んで2階から身を投げ、望みどおりに魂を肉体から解放することに成功し、現在は
近くの病院の集中治療室にその肉体を束縛されています。


「やれやれ、またも人生からリタイアかい? 困ったお子様だ」とマルぼんが呆れていると、今回は色々やばい模様。というのも、マルぼんが来てからというもの、ヒロシが学校を欠席する回数がオニのようにあがったため、学校側が色々不審に思っているそうなんです。このままいけばマルぼんは保険所に、ヒロシは病んだ心を治療する山奥の施設にそれぞれ収容されることは火を見るより明らか。


 そこでマルぼんは、今回の事件をヒタかくしにするべく、己の体をヒロシそっくりに改造し、なにくわぬ顔で学校に通うという計画を考えました。


 マルぼんは、さっそく己の体にメスをいれました。


 というワケでマルぼん、改造手術で見事ヒロシの姿と相成ったのでした。右手が触手みたいだったり、左足にジェットエンジンを搭載したり、そもそも顔がナウマン象だったりと失敗をたくさんしてしまいましたが、そのまま登校しても誰もヒロシの正体がマルぼんであることに気づかなかったので一安心です。


「おい。朝礼だぜ。なにボーッとしてんだ」。ナウマン象にそう言われるまま、マルぼんは朝礼に参加するべく校庭へとでました。


「さぁ、私たちの偉大なるクロハラ校長先生がいらっしゃいますよ!」。教師の一人がそう言うと、生徒たちが拍手をはじめました。拍手に迎えられながら登場したクロハラ校長が朝礼台に立つと、その瞬間、生徒たちが一斉に「校長先生閣下万歳!」と絶叫。 そして、どこからともなく流れてきたメロディーにのせて、校歌を斉唱し始めたのです。





『微笑小学校校歌~僕らの校長閣下~』


こうちょう こうちょう


校長 校長 校長


クロハラ校長~


こうちょう こうちょう


校長 校長 校長


クロハラ校長~


日本の校長


世界の校長


宇宙の校長~


光を放ち 今立ち上がる


日本の教育を 守るために


校長の力が必要だ~





 校歌斉唱が終わると教員や生徒たちの「校長先生閣下万歳(マンセー)!」「校長先生閣下万歳(マンセー)!」の声が学校中を包み込みました。教員の何人かは感動で涙を流し、生徒たちは皆満面の笑みを浮かべていましたが、その笑顔もみんな同じで、目は笑っていませんでした。


「ああ、ヒゲのカルト教祖の方じゃなくて、かりあげクンのほうか」とマルぼんは思いました。 


 その後、ヒロシに変装したマルぼんは、色々と授業に参加するのでした。


社会(歴史)

教師「偉大なるクロハラ校長先生閣下は、神の山と呼ばれる白龍山にある湖に飛来した神龍の子供です」


教師「クロハラ校長先生閣下は、その幼少時代、夢に菅原道真が現われ『日本の教育は君にまかせた』と言われたそうです。つまり、日本の教育はすべてクロハラ校長先生閣下にまかされるべきなのですね」



国語

教師「金歯の坊ちゃん(学校に色々と寄付しているので特別扱い)。教科書の32ページから読んでくださいませんか」


金歯「『それ! 資本主義という名の怪物と、腐りきった教育委員会を滅ぼしてしまえ!』。偉大なるクロハラ校長先生閣下の号令とともに、僕たちは一斉に銃を構えました。そして(後略)」



体育

教師「今日は『隣町の小学校(仮想敵)壊滅競争だ』。あのワラ人形を隣町の小学校、自分を戦闘機、さっき渡した竹やりを核爆弾に見立てて、戦闘開始!」



算数

教師「『日本の教育+偉大なるクロハラ校長先生閣下』の足し算の答えは?」


生徒「はい!『あかるい未来』です!」


教師「『世界-偉大なるクロハラ校長先生閣下』の引き算の答えは?」


生徒「はい!『なんの意味もないクソくだらない世界』です!」



道徳

教師「私たちのモノ(命ふくむ)偉大なるクロハラ校長先生閣下のもの。偉大なるクロハラ校長先生閣下のモノは偉大なるクロハラ校長先生閣下のモノ!」


生徒たち「私たちのモノ(命ふくむ)偉大なるクロハラ校長先生閣下のもの。偉大なるクロハラ校長先生閣下のモノは偉大なるクロハラ校長先生閣下のモノ!」


「ああ、やっぱりかりあげクンの方だな」とマルぼんは思いました。


給食

 給食は「木の皮を砂糖水に浸したヤツ」と「木の根っこを塩で炒めたヤツ」と「泥水」でした。パッと見、リドルグルメ。オーマイ、コーンブ! マルぼんはおいしくいただきました。



掃除

 給食が終わるとお掃除。「オマエ、中庭の掃除の係だろ」と言われたのでマルぼんが行ってみると、「独立」だとか「革命」だとか勇猛果敢な言葉がたくさんかかれたプラカードを持って「独裁者クロハラを打ち倒せ!」と騒いでいる方々が。
 マルぼんが呆然としていると教師の1人が竹やりを手渡してきて「さぁ、クロハラ校長先生閣下に逆らうゴミ組織を掃除しろ!」



休み時間

 マルぼんがボーッとしていると、大脳がニコニコしながらやってきて、なにやらメモを手渡してきました。開いて見てみると

『革命の時は来たりでヤンス。いよいよ例の作戦を実行するでヤンス! 同士ヒロシ君、指定した時間に指定した場所に来るようにでヤンス』


 どうやら大脳もヒロシもゴミ組織の一員のようです。



 ヒマだったマルぼんは、大脳の手紙で指定されていた時刻に、指定されていた場所…近くの川岸へ行ってみました。
 川岸には大脳のほかに、なにやら死んだ魚のような目をした子供たちが。疑問に思ったマルぼんは、大脳に「なんのイベント?」と尋ねてみました。


「なにって、脱微笑小に決まっているでヤンスよ」

と、大脳。なんでもこの川の向こうは、隣町の小学校の校区だそうで、これからみんなで微笑小学校の校区外へ脱出しようという寸法だそうです。大脳は、ヒロシを脱微笑小に誘ったようなのですが、マルぼんは別に町を出る気はないので、
誘いを断ることしました。


「なにを言っているでヤンスか! レッドファルコン!」>
と首を傾げざるをえない返事をする大脳。レッドファルコン。それは、反微笑小学校グループ『青空の牙』副リーダーであるヒロシのコードネームでした。



「あっしたちは、自由のために戦う同士でヤンス! ホラ、血判状!」


どす黒く変色した血文字を見せつけられ、グゥの音も出ない状態のマルぼんは、「ヒロシ最悪」と思うのでした。


「隣の校区で、理想の学校社会を築くための力を蓄えるでヤンスよー!」


ちなみに、大脳たちの理想の社会とは『個人の土地や財産を没収してみんなの持ち物とし、各人が能力に応じて働いて平等に給料を貰う事のできる階級や搾取のない平等極まりない理想郷』という赤旗チックな社会だそうです。


「へ、へへ…か、革命の、革命の時は近いでヤンス」


目を血走らせている大脳からなんとか逃げ出そうとマルぼんが考えていると、組織の構成員が息を切らせて走ってきました。


「大変だ! 脱微笑小計画が学校に漏れていた! 逃げろ!」


「ななななななななんだってでヤンス!?」


「組織にスパイがいたんだ」


「ままままままままさかでヤンス……」


「そのスパイは……レッドファルコン、あなただ!」


「ええっ!?」


 殺気だった組織の連中に取り囲まれ、グゥの音も出ない状態のマルぼんは、「ヒロシ最低」と思うのでした。

「裏切り者に血の制裁を!」


「貴様だけは死なす! 貴様の家族とかも死なす!」


怒りに燃える『青空の牙』のメンバーに取り囲まれるマルぼん。「マルぼんはヒロシじゃなくてマルぼんです」とパッ見バカみたいな言い訳をしても、連中は聞く耳を持ってくれません。


「たすけて! お願いです!」


土下座したり、失禁したり、全員の靴なめたり、マルぼんは必死で命乞いをしました。すると。



「なーんちゃって!」


「ドッキリカメラでしたー!」


「ええっ!?」


はい、最悪のオチ!



「マルぼん、僕の意識不明なんて嘘だよー」


 いつのまにか現われていたヒロシが言いました。なーんだ。



「マルぼんが体を改造する機密道具を持っているって知っていたからな」と、ナウマン象。してやられたー。


「あの道具を使わなかったら、あっさりネタ晴らしするところだったのよ」と、ルナちゃん。ンモー。


「朕のポケットマネーで色々やったんだよ」と、金歯。金持ちは変なことに金をおしまないなぁ。



「脱微笑小とか『青空の牙』とか、あっしたちがする筈ないでヤンスよ」


 大脳が言いました。よく考えたらそうですよね。あんな小学校、ある筈がありませんよね。マルぼん、一安心です。


「さぁ。ネタ晴らしも済んだところで行こうか」


「え? どこへ?」


「なにって、ゴミ掃除でヤンスよ」


「ゴミ?」


「うん。偉大なるクロハラ校長先生閣下に逆らうゴミどもを掃除するんだ」


「クロハラ校長先生閣下万歳!」




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日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)

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