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Author:大沼ヒロシ
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「ルナちゃん、道端で」の巻
 古いビデオに録画されていた『ムツゴロウと愉快な仲間たち』の影響をモロに受け、必要以上な動物愛護の精神に目覚めてしまったルナちゃんに頼まれて、マルぼんは『動物と自由に会話できる機密道具』を貸してあげました。


ルナちゃん「これでペットのカナリアのピーちゃんに、偉大なる尊師のお考えを教えてあげられるわー!」


 ところがルナちゃん、1時間ほどすると、何も入っていない鳥かごをもって、道具を返しにきたんです。


「ピーちゃんが! 可愛いピーちゃんが! 私のことズベタって呼んだの! ブスって呼んだの! 〇〇〇(差別用語)って呼んだの!あんなのピーちゃんじゃないよー!」


 人間にも色々な性格なヤツがいるように、動物にも色々な性格のヤツがいるハズ。ルナちゃんの愛するピーちゃんは、残念ながら性格が悪かったみたいですね。


 中になにもいない鳥かごから察するに、ショックを受けたルナちゃんは、ピーちゃんを逃がしてしまったみたいです。


 とか思っていると、ルナちゃんの歯になにか挟まっているのが見えました。鳥の羽でした。


「いつもイニシエーションをしている私の体って清らかでしょ。だから、ピーちゃんも清めてあげようかと思って」



 ルナちゃん、今度は「植物と会話できる機密道具よこせ!」と言い出しました。


ルナちゃん「動物とかダメ。時代は今、植物よ植物。さっきアスファルトの裂け目から咲いて、排気ガスに耐えている健気なタンポポを見つけたの。そのタンポポに、尊師の(以下略)」


 道具は貸してあげることにしたんですが、今回はマルぼんもルナちゃんの道具使用に付き合うことにしたんです。


 で、2人して健気なタンポポのところへ行き、さっそく「植物と会話できる機密道具」を使ってみたんです。


ルナちゃん「タンポポさん。私の言葉わかるかしら」


タンポポ「痛い……」


ルナちゃん「え?」


タンポポ「痛い痛い! アスファルトに体挟まって痛い痛い! 死ぬ! 助けて! 助けて! おかーさーん! 死にたくないー! あっあっ体ちぎれちゃうー! ああー!」


ルナちゃん「……」


タンポポ「排気ガスキツイ排気ガスキツイ! 苦しい苦しい! 死ぬ! 助けて! 助けてー! おかーさーん! いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 死んじゃうぅぅぅぅぅぅ!」


 断末鬼の声をあげてしおれるタンポポ。


 ルナちゃん、タンポポをむしりとると、自分の口に詰め込み、


「いつもイニシエーションをしている私の体って清らか(以下略)」  



ヒロシ「ルナちゃんが『動物も植物も信用できない、時代は無機物。素敵なお地蔵さんに尊師(以下略)』とか言ってたよ」

マルぼん「『無機物と会話できる道具だせ!』とか言ってなかった?」


ヒロシ「『未来の怪生物なんて信用できねえ! 科学より奇跡! 神の奇跡! 奇跡の力で意思の疎通も楽々成功!』とか言ってたよ」


マルぼん「……それで?」


ヒロシ「『私の想いが通じた!』とか言って、お地蔵さんとなんか話していた」


マルぼん「……」


ヒロシ「最後は『宗教の違い』がどうとかでお地蔵さんを罵倒しはじめて、持っていたハンマーで粉々にしちゃって、『いつもイニシエーションをして(以下略)』とか言って、欠片を食べ始めたんだ。ルナちゃんったら、いったいどうしたんだろうね?」


マルぼん「……そっとしとけ。そっと」



 ルナちゃんが夜の墓場をうろついている所を警察に保護されたそうです。


 もうおわかりでしょうが、ルナちゃん、警官に連れられながら「動物も植物も無機物も、実体を持つものはクソ! 21世紀は霊! 自縛霊! 成仏できない霊に尊(以下略)」とか叫んでいたそうです。


 さっき、コンビニに行く途中、マルぼんは電柱の前でうずくまっているルナちゃんを見つけました。


 そこはよく事故が起こり死者もたくさん出ている場所で、花束やお菓子、ペットボトルのジュースやワンカップ大関がいっぱい供えられている場所です。


 そんな場所でうずくまりながら、ルナちゃんは、お供え物を勝手に飲み食いしつつ、電柱に向かってなにかブツブツ話をしてたんです。


 ルナちゃんはようやく話が通じる相手が見つかったようです。


 例えそれがルナちゃんにしか見えない相手でも、ルナちゃん自身が幸せならそれでいいなとマルぼんは思いました。


 ところで、ルナちゃんが話している相手は、(生前は)どんな人だったんでしょうか。


 それとなく、2人(?)の会話に耳を傾けてみました。


ルナちゃん「へー。本当は歌や踊りがしたかったの。今の仕事についたのも、お父様が同じ職に就いていたからなんだ。
ストレス発散で、ついつい昔の彼女とか親戚とか粛清しちゃったけど、後をどうするか考えないって?え? 部下の方が有能だから、自分の存在意義がないって?そんなことないよー。元気だしなよ。あなたの国の大学生が、あなたの髪型真似しまくってるんでしょ? すごいじゃん!」


 ルナちゃん、その人生きてますよ。



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日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)

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