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Author:大沼ヒロシ
大沼ヒロシと申します。ブログはじめたての初心者です。どうぞよろしく。

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マルぼんと暮らす ストーリーゼロ 第5話「生きることとはオーケストラそのもの」の巻
                       今までのおはなしはこちらから


 タイムマシンはできませんでしたとさ。


岩蔵「あの博士は、消した!」


二代目「あの博士、タイムマシン開発なんてできる器じゃなかったんスよ」

※でも、よく考えたら、あまりにも不条理。そこで、みなさんに投票していただいて、その結果を踏まえて、
博士の今後を考えていきたいと思います。今回は退場しますが、投票結果次第で、なんかいいポジションで再登場させる
かもしれません。






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「再登場させたほうがいい」「再登場させないほうがいい」どちらでもない場合は「水木しげる」に
ご投票ください。中学生も投票できます。


岩蔵「しかし惜しいなあ。『友達ロボット、過去に派遣大作戦っ』は実現不可能か」


二代目「諦めるのはおよしなさい。あっしにいい考えがありやす」


岩蔵「話してごらん」


二代目「ここに、あっしの友人である僧侶五千人に集まってもらっています」


珍念「はじめまして。珍念と申します」

秀念「はじめまして。秀念と申します」

木念「はじめまして。木念と申します」

観念「はじめまして。観念と申します」

真念「はじめまして。真念と申します」

残念「はじめまして。残念と申します」

無念「はじめまして。無念と申します」

祝!10周念「はじめまして。祝!10周念と申します」

やっぱすっきゃ念「はじめまして。やっぱすっきゃ念と申します」

※以下、余白。自分なりの「念」の付く人を考えて、書き込んでみましょう!















































岩蔵「ふええ。あたしのお部屋、お坊さんでいっぱいだよぉ。なんでお坊さんをこんなに集めたのよぉ」



 ※上記のセリフを書いている時に、年下の従兄弟が無事に1児のパパになったという連絡が入りました。おめでとう。おめでとう。「ふええ」とか書いている独身三十路から、祝福を君に。「だよぉ」と書いている独身三十路から、
愛を込めて。でもいいんだ。だって、ゲームとかで結婚とかできるもん。

二代目「彼らには、今からここで祈祷をしてもらいます。僧侶が五千人集まって一斉に祈祷をしたら、きっと、奇跡のひとつやふたつは起こると思うんです。奇跡が起こって、時間跳躍とかできるようになると思うんです。子供たちは変われると思うんです」


 そんなわけで、次回は奇跡が起きます。
 


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ストーリーゼロ | 21:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシ、地球の未来にご奉仕するにゃん!」の巻
 ルナちゃんが「奉仕活動がしたいから手伝って」とマルぼんに懇願してきました。


 今日は、ルナちゃんの考えたオリジナル宗教では「奉仕の日」なんだそうです。


 別にマルぼんはルナちゃんのオリジナル宗教に興味を持ったわけではありませんが、世のため人のためになるならと
快く引き受けることにしました。


 ということでマルぼんとルナちゃんは、近所にいる身寄りのない、寝たきりのおばあさんの家を訪ねて、話し相手になったり家事を手伝ったりと充実な一日を過ごしたのでした。


 夕方になり、マルぼんがそろそろお暇しようと思っていると、ルナちゃんが床についているおばあさんになにか見せていました。


 それは数百万円もする壺とか印鑑などのパンフレットで、いたるところに「幸運」とか「長生き」とか「至福の快楽が永遠に続く悠久の楽園」とか素敵なフレーズが散りばめられていました。


 マルぼんが呆気にとられているうちに、ルナちゃんはおばあさんから実印の場所を聞き出し、光の速さで壺とか印鑑の売買契約を結んでしまったのです。


 マルぼんがルナちゃんを問い詰めると、ルナちゃんは答えました。


ルナちゃん「この壺と印鑑を持っている人は、ギュルペペ神サマ(註・ルナちゃんの考えたオリジナル神です。特技はラジオから選ばれし者しか受けることのできない指令を出す)の加護が得られるのよ? これ以上の奉仕活動ってある? ギュルペペ神サマだって、信徒が増えてお喜びになっているわ!」


 奉仕活動は奉仕活動でも「ギュルペペ神サマ」への奉仕の日だったようです。




 翌日。またもルナちゃんが現われて「今日も奉仕の日だから手伝え」とマルぼんを外へ連れ出しました。


 昨日はお年寄りでしたが、今日は孤児院だそうで、ルナちゃんはプレゼント用の玩具を大量購入。


 今度は子供が相手なので壺とか印鑑は売りつけないそうなので、マルぼんは手伝う事にしました。


 孤児院についたマルぼんとルナちゃんは、子供たちと遊び、共に唄を歌い、共に踊り、プレゼントを配り、充実した一日を過ごしたのでした。


 しばらくするとルナちゃんは子供たちを大部屋に集めて、映画鑑賞を始めました。


 部屋は暖房がガンガンに効いていて、映画鑑賞中に意識が朦朧とする子供が続出し、マルぼんは彼らの介抱に追われて映画を観ることができませんでした。しばらくすると映画を観終えた子供たちが出てきたので、どんな映画か気になったマルぼんはそれとなく感想を聞いてみました。


子供A「〇〇教も××教も、ギュルペペ神サマの教えのパクりだったんだね」

子供B「ギュルペペ神サマによる千年王国樹立がいまから楽しみだよね」

子供C「ギュルペペ神サマのために殉死したら、酒池肉林が永久に続く世界へ転生できるらしいよ」

子供D「ギュルペペ神サマに祈ったら、老眼が治ったよー!」

子供E「僕、ギュルペペ神サマのためなら、フランスではカルト認定されている某宗教に特攻できるよ。爆弾どこ~?」

子供F「OK! 仏像破壊完了!」

子供G「ジハード! ジハード! ジハード!」


ルナちゃん「みんなギュルペペ神サマのために戦う覚悟ができたみたいで、一安心だよね」


 マルぼんはとりあえず、もしもの時はおまえが率先して奉仕しろと思いました。


 マルぼんは、今日もルナちゃんの付き添いで奉仕活動です。奉仕活動。


 駅前で地べたに座ってダルそうな様子の若者を拉致って、意識を朦朧とさせる薬を投与し、ルナちゃんが徹夜で朗読した『ギュルペペ神サマを称えに称える歌』がガンガン鳴り響く個室に半日ほど入ってもらうと、出てきた時にはすっかり聖戦士。


 もう奉仕活動の形すらしていないんですが、マルぼんは手伝っちゃいました。


 で、そんなこんなで夕方。おとつい・昨日・今日の奉仕活動ですっかりギュルペペ神の虜となった人たちが、ゾロゾロとルナちゃんとマルぼんのもとへと集まってきました。


「ギュルペペ神様最高ー!」「ギュルペペ神様抱いてっ!」と興奮した様子の一同を見て、ルナちゃんは満足顔。


ルナちゃん「こいつらを率いて政府と一戦交えたら、私ってば平成のジャンヌ・ダルク! 歴史の1ページィ! もっと称えて!」


 しかし、一同はそんなルナちゃんに「ひっこめー!」「魔女!」と冷たい態度。


ルナちゃん「な、なんですって! 誰が、誰がギュルペペ神サマの教えを伝えると思って……!」


 一同は一斉に、事態を見守っていたマルぼんを指さしました。


「その人は、私の話し相手になってくれた。ギュルペペ神サマに違いないです!」おとついのおばあさんです。


「その人は、気持ち悪くなった私たちを解放してくれたわ! きっとギュルペペ神サマよ!」昨日の孤児院の子供たちです。


「その人の姿、明らかに人間じゃないし、きっとギュルペペ神サマだ!」今日の若者です。


 マルぼんの異形ボディが、「健康ランドに入店拒否」「動物園に近づいたら、園内の動物が一斉に鳴く」といった百害あって一利なしを絵に描いたようなマルぼんの異形ボディが、事態を変な方向に向かわせてしまったようです。


 ハンカチを噛みながら逃走していくルナちゃんを無視して、一同は「ギュルペペ神様最高ー!」「ギュルペペ神様抱いてっ!」とマルぼんを胴上げしはじめました。


 宙を舞いながらマルぼんは、人に必要にされることのすばらしさを知り、この人たちにできる限りのことをしてやろうと思いました。



 ギュルペペ神ということになったマルぼんは崇め奉られて調子に乗って、信者の方々と町を闊歩。機密道具を駆使して困った人を助けまくって、信者を増やしまくりました。


 助けた人々の感謝の声で心が豊かになったマルぼんは「カルトの信仰の象徴も悪くないかも!?」なんて気分になっていたんです。


 ヒロシとかヒロシとかヒロシとかヒロシとか、うざったいことを全部放棄して、どこかの森で、草花や風を友とし、信者のみなさんや動物たちと静かに暮らすのもいいかもしれません。いや、かもしれないというより、絶対そうしたほうがいいに違いありません。


 思いついたら吉日ということで、マルぼんはヒロシに三行半を叩きつけるため、さっそく家に帰ることしました。


 で、帰宅してみると、家の周りにパトカーや救急車がたくさん停まっていて、周辺は野次馬で溢れかえっていました。


ヒロシ「庭でたき火をしていたら、変な人たちが現われて『ギュルペペ神生誕の聖地で死ねるなら本望~』とか言いながら、次々と炎にその身を投げ出したんだ」

ママさん「マルちゃん。お客様よ。なんでも公安の方だとか」




日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシ、星たちが輝く夜更け」の巻
 最近のヒロシ、実はルナちゃんに魅力を感じなくなってしまったのです。


 昔はルナちゃんが好きで好きでたまらなくて、気をひくために土地を含めた全財産をルナちゃんの好きな宗教団体に寄付してみたり、ルナちゃんの名前を腕に掘ってみたり、自分とルナちゃんの婚姻届を勝手に提出してみたり、ルナちゃん宛の郵便物が自分の家に届くようにしてみたりしていたのですが、今は本気でどうでもよく、時折名前すら思い出せなくなるくらいです。


 そんなワケでヒロシは新しいヒロインを見つけるべくマルぼんにいい感じの機密道具をせがんでみました。


マルぼん「これなんてどう? 『愛米(ラブコメ)』。食べた人は、異性と思わず胸がキュンとしちゃうような出会い方ができ、
末永いお付き合いができるようになるんだ」


 ヒロシは『愛米』を光の速さで摂取して、いつどんな出会いがあるのかワクワクドキドキしていたんですけど、気づけば朝の8時。このままでは遅刻ということで、家の外へととび出しました。


 朝食の木の根っこを砂糖水に一晩浸したヤツを咥えながら、いつもの通学路を激走するヒロシ。ちょうど、家から最初の曲がり角にさしかかった時でした。


女の子「キャ!」


 ヒロシは、角の向こう側からでてきた女の子と出会い頭にぶつかってしまったんです。


 ぶつかった勢いでふっとばされた女の子は、ヒロシと同年代くらいの、とても愛らしい女の子でした。


 で、その時ヒロシはピンときたんです。これが『愛米』の効果だって。




 たぶん、この直後僕はは不可抗力でこの女の子のパンツを見てしまうはずだ。

 それで「パンツ見たでしょ! 痴漢!」「ち、ちがうよ! 不可抗力だよっ!」なんて感じで口論になるんだ。

 でも2人とも遅刻寸前で、その場はうやむやになってしまう。

 僕はなんとかギリギリ学校に間に合い、朝のホームルームに参加する。

 ホームルームでは転校生の紹介が行なわれ、その転校生はさっきの女の子なんです。

「おまえは!」「あー! さっきの痴漢!」「なんだなんだ、オマエたち知り合いかー!(注・先生の発言)」
ってなことになる。

 これ以来、僕と女の子はことあるごとに言い合いをしてしまう間柄になるも、いつしか互いに気になる存在になってしまうんだ。


 ああ。ベタだけど理想的な展開。


 素晴らしい機密道具を出してくれたマルぼんと、僕のウキウキ新生活乾杯!




ゴン


 ぶつかって吹っ飛ばされた拍子に地面に頭を打ちつけた女の子は、打ち所が悪く、まもなく息を引き取りました。

 翌日。昨日の女の子の断末鬼の顔と声が、頭から離れなくなったヒロシ。


 眠れば夢に彼女がでてきて、起きていれば壁のシミが彼女の顔に、物音が彼女の声に感じられ、もう発狂しそう。


 さっき風呂に入ったら尋常じゃないほど髪が抜けたので「こいつはマズい」と思ったヒロシは、マルぼんに相談してみました。


マルぼん「それは恋わずらいだね」


 ヒロシはあきらかに違うと思いましたが、マルぼんが言うならその通りなんだろうと思うことにしました。


マルぼん「とりあえず、アタックあるのみ。彼女に自分の気持ちを素直に伝えるんだ」


 マルぼんのアドバイスにしたがって、ヒロシは彼女のところ(近くの墓地)へ向かい、彼女の墓前に向かって手を合わせ、ありったけの想いを線香に込めて告白したんです。「許してください」って。


 するとどうでしょう。ヒロシの沈んでいた気持ちはとたんに晴れてきて、どんなことでも前向きに考えられるような気持ちになってきたんです。


 帰宅後、しばらく部屋でニヤニヤしていると、テーブルに置いてあったコップが、突然宙を舞い、壁にぶつかって壊れてしまいました。


 そのあとも食器や電気スタンドが飛びかったり、美少女フィギュアの目から血が流れ始めたり、肘になにか金属片を埋め込んだような跡があるのをみつけたり、二時間ばかし記憶が飛んだり、ペットの馬がしゃべりだしたり、マルぼんが急に燃え出したりと怪現象続出。


 ヒロシはピンと来たんです。


 彼女が来てるって。自分に会いに来ているって。


 彼女は、死してなお僕のことを想ってくれているんだ。


 ここでひいては男が廃る。



 ヒロシは彼女の想いを全身で受け止めることにしました。こうして、ヒロシにもついに彼女ができたのでした。


 翌日。ヒロシが彼女ができたことをナウマン象たちに自慢したら、「証拠をみせろ」と詰め寄られたので、昨日の騒動で破壊されたコップや電気スタンド、しゃべる馬、燃え尽きて灰になり物言わぬ体となったマルぼんなどを見せたんですが、信じてもらえませんでした。


 なんとか彼女の存在を示したいのですが、彼女は実体のない霊魂。証拠の示しようがありません。


 いかに霊魂だけの存在の恋人の存在を証明するか悩んだ末、ヒロシは自分で自分の写真を撮ることにしました。


 彼女が近くにいたら、必ずや写真に写ってくれるハズ。


 そんなわけで、パチリと一枚目。写真の右上の方に、小さい光の球体のようなものがいくつか写っていました。


 二枚目。写真全体に霞がかかったように白くなっていました。


 三枚目。写っている僕の方の部分に、覚えのない手が!


 四枚目。後ろの方に人の顔のようなものが。彼女にちがいありません!


 五枚目。僕の左足が、まるでそこにはなにもなかったかのように写っていませんでした。(直後、左足に激痛)


 六枚目。僕自体が写っていませんでした。(直後、体中の毛穴から出血)


 七枚目。写真から、人が(省略)


 八枚目。もうだめで(省略)


 九枚目。たすけ(省略)


 十ま(省略)


 こうしてヒロシは、ナウマン象たちに恋人の存在を証明することができたのでした。

 
 翌日。ヒロシが起きたら、異様に体重が落ちていたり、厄除けのお守りが燃え出したり、髪が全部白髪になっていたり、洗面所の蛇口から血がでてきたり、ペットの馬がしゃべりだしたり、僕が町を歩いてただけで近所の犬が一斉に吠え出したり、見知らぬおじいさんに涙をながして拝まれたりしたんですけど、愛する彼女がいるということを思い出すだけで、幸せで笑顔が絶えません。


 ぶっちゃけ、このまま死んでもいいかな、なんてヒロシが思っていると、誰かが訪ねてきました。


 訪ねてきたのは女の子でした。あの日、登校途中にぶつかった彼女です。今、ヒロシに憑いているはずの彼女です。



彼女「いやー。その節はご心配かけまして。ぶつかった時、一瞬気を失ったわけなんですが、命に別状ないですから。それじゃ!」


 本当にどうでもないようで、元気に走り去っていく女の子。


 よかった。生きていたんですね。ハハハ。


 よかったよかった。ハハハ。 














 今、僕ヒロシのまわりでリアルタイムでラップ現象引き起こしているお茶目な輩は、いったいどこのどいつの霊なんでしょうね。




日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「パジャマ」の巻
 今日は仮病を使って学校を休み、家でゲーム三昧のヒロシです。


ヒロシ「うへへへ。平日の昼間からゲームなんて、僕は世界一の幸せ者じゃないかしら」


マルぼん「ヒロシ。今学校から電話でさ、担任のデモシカ先生が『これをきっかけに長く休まれたら色々問題でして』と、今から見舞いに来るそうだよ」


ヒロシ「ひょえー! デモシカのヤツは『目には目を、歯には歯を、敵対する全てに死を』という主義の持ち主だから、仮病がバレたら、僕ってばすごい惨劇に見舞われるよ! 人としての形を保っていられなくなるやもしれない!! なんとかしてえ!」


マルぼん「『仮病パジャマ』。このパジャマを着た人はね、周りの人には『病気で調子が悪そうな人』のように見えるんだ。ちなみに、パジャマの色によって効果が違ってだね、赤いパジャマだと風で寝込んでいる程度で、黒いパジャマだと事切れる寸前のように見えるんだ。そうね、今の君なら赤いパジャマで十分だろ」


ヒロシ「なら、赤いパジャマをだしておくれよ」


マルぼん「オッケー。って、あれ? ないな、赤いパジャマ。ちょっと待ってね。えっと」


ヒロシ「早く出せって、デモシカがもうすぐ来るよ」


マルぼん「やばい、品切れだ。赤どころか、他の色のパジャマもない」


ヒロシ「な、なんだって!? こちとら、早く着替えようと、生まれたままの姿で待機していたんだぞ、品切れじゃすまない! ほんとはあるんだろ! よし、僕が、この大沼ヒロシがそのパジャマを見つけ出してやる」


 生まれたままの姿のヒロシは、マルぼんの下腹部にある機密道具収納袋に手を伸ばしました。(『機密道具を収納してあるのは、マルぼんの胃』という設定は、近い将来まで忘れてください)。


マルぼん「おい、よせ。さわんな、おい…いや!」


ヒロシ「えへへへ、ここか。ここか」


マルぼん「らめぇ……らめぇぇぇぇぇぇ」


 血走るヒロシの目。吐息が荒くなるマルぼん。


ママさん「ヒロくん、デモシカ先生がお見舞いに来てくれたわよー」



デモシカ「大沼、調子はどーだ?」



 ヒロシの部屋に足踏み入れた2人が見たのは、生まれたままの姿で、よくわからない生き物であるマルぼんの下腹部を
まさぐるわが子の、教え子の姿でした。


デモシカ「重症ですね」


ママさん「はい」


 ヒロシは、鉄格子の付いた車に乗せられて、窓ひとつない白い壁の病室ばかりある山奥の病院へ搬送されていきました。マルぼんは、ヒロシを本当の病気のように見せてしまった『仮病パジャマ』の効果は絶大だと思いました。



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「激ファイト! 遊星から来た兄弟対マルぼんの決闘」の巻
 夕方、マルぼんが帰宅すると、家の中から妙に楽しげな家族の笑い声が聞こえてきました。


 ママさんの離婚以来(正確にはマルぼんが来て以来)、明るい話題の少なかった旧姓大沼家。


 どんな明るい話題があったんだろう、と急いで家に入ってみると、居間でヒロシとママさんが、見知らぬ中年男性と
楽しそうに談笑しているではありませんか。


 マルぼん、すぐにピンとキました。


 たぶんというかおそらくというか、この男性、ヒロシの新しいパパさんにもっとも近い男でしょう。


 マルぼんは「ママさんもスミに置けないな」と薄ら笑いが止まらなくなったんですが、次の瞬間、居間に集った皆さんの発言で、そんな心に秘めたるエロ心を脆くも打ち砕かれてしまったのです。


ヒロシ「え! マルぼんが2人!?」


見知らぬ中年男性「貴様! ワシのマネをして、いったい何者だ!」


ママさん「ヒロシ! 騙されたらダメ! 本物のマルぼんはさっきまであなたと話をしていた、この後藤さんよ!」


見知らぬ中年男性改め後藤さん「その通り! ワシこそが本物のマ……マルなんとかだ!」


ママさん「そうよ! この後藤さんこそ、私のパート先の上司兼マルぼんなのよ! そいつは偽者の中の偽者!」


後藤さん「そうだ! このワシこそが、君のお母さんのパート先の上司で、マ…ル……マルボーンで、君の新しいパパだ!」


ママさん「後藤さん、最後の件、まだ承諾してません……」


ヒロシ「僕とマルぼんは半年近くも同じ釜の飯を食い、泥水をすすってきた仲! どちらが偽者なのか一目瞭然さ! 偽者よ、出て行け!」


 こうしてマルぼんは、帰る家を失ったのでした。ニセマルぼんにより、現在の生活を全て奪い取られたマルぼんは、ふと「偽者晒し上げ光線銃」という、現状を打破するのにピッタリな、誰かの都合でいきなり登場したとしか思えない機密道具があることを思い出し、さっそく未来デパートに注文しました。


「偽者晒し上げ光線銃」が届くまで時間がかかるらしいので、その間、マルぼんは偶然であったナウマン象に事情を話し、彼の家で世話になることになりました。


 ナウマン象の家は、白い屋根と大きな庭のある一戸建でした。


 そして、ナウマン象の家族は、お父さんお母さんに、おじいちゃんおばあちゃん、そしてたくさんの兄弟姉妹、みんな明るくて親切で、マルぼんを温かく迎えてくれたのです。


 ナウマン象の兄弟姉妹たちは、マルぼんを元気づけるためか冗談なんかを言ってくれて、マルぼん、その温かさに心を打たれ、目頭が熱くなってしまいました。


 さらに、ご馳走になった夕食は、中国に伝わるという珍しい肉料理で、これもマルぼんの傷ついた心を癒しに癒してくれた絶品でした。


マルぼん「ごちそうさま。おいしかったよ。これは何の肉なの?」


ナウマン象「うん? まぁ、珍しい肉だよ。そう。珍しい肉」


マルぼん「ナウマン象の兄弟姉妹、みんな明るくていいよね」


ナウマン象「そう? ありがとよ」


マルぼん「あれ? そういえば、ナウマン象って一人っ子じゃなかった? 前に妹が欲しいとかごねていたような」


ナウマン象「……設定が変わるって、よくあることだろ?」


マルぼん「なんか、ナウマン象の兄弟姉妹、何人かいなくなってるね。でかけた?」


ナウマン象「……」


マルぼん「ナウマン象。手に持っているの何?」


ナウマン象「ゴミだ。ゴミだよ。今から捨てに行くんだ」


マルぼん「そのゴミ。子供服だね。……血で汚れてるね?」


ナウマン象「……」


マルぼん「あ。このビデオ。『光ごけ』と『生きてこそ』。」


ナウマン象「……」


マルぼん「……さっきの肉料理、中国の料理なんだよね? 中国ってさ、飢えたときに……親が子を、子が親を」


ナウマン象「……まぁ、血や肉になって生きるっていうし」


 マルぼんは、ナウマン象の家を出ました。


 ナウマン象家のカリバニズムに耐え切れなくなったマルぼんは、今度はルナちゃんの家で世話になることにしました。


 ルナちゃんの家は、町から少し離れた、森の中にありました。


ルナちゃん「お茶とか、どう?」


 ルナちゃんが差し出してきたのは、なんか毛のようなものがたくさん入っている水でした。


ルナちゃん「それ、尊師の御髪入り聖水。飲んだら、癌が治るのよ? コップ一杯3万円もするの」


 マルぼんは、隙を見て聖水をドブに捨てました。


 その後も「尊師の霊力が篭った象牙のハンコ(5万円)」やら「尊師の愛が篭った開運の壺(50万円)」やら「尊師が製作総指揮をとられたアニメ(公開中)」やらの素晴らしさをトクトクと語られたり、「ヒロシくんのお母様が指示している〇〇党の議員は共産ゲリラと繋がっているから投票するな」とか「政教分離はナンセンス」とか「尊師が舵を取れば宇宙船地球号は即エルドラド」などの妄想政治談義というおもてなしを受けて、マルぼん、終始ヘコみっぱなしなんですが、この寒空を外で過ごすのは自殺行為なので、なんとか耐えることにしました。


 そうこうしていると、ルナちゃんの家族紹介タイムがスタート。


ルナちゃん「これがお兄ちゃん」

 そうやってルナちゃんが紹介してくれたパイロットのお兄さんはどうみてもマネキン人形でした。

ルナちゃん「お兄ちゃんは私の自慢なの。国際便のパイロットとして、いつも世界中を飛び回っていて、帰ってきたら私にたくさんのお土産をくれるのよ。そうそう。オーストラリアでアポリジニーの集落へ行ったときの話が傑作で」

 
お兄さんがよほど好きなのか、自慢話ノンストップなルナちゃん。でもマネキン。



ルナちゃん「これが弟の冬彦。猿轡して体をしばってるけど、別に変な意味はないよ? いたずらしたからお仕置しているの」

冬彦「た、たすけ……! 塾の帰りに拉致されて……! グムムッ」


 猿轡をなんとか外して、マルぼんになにかを必死に訴えようとした冬彦くんですが、首筋になにか注射を打たれ、気絶してしまいました。



ルナちゃん「パパ……なんだけど、今体調を壊していて、あっちの部屋で治療中なの。会う?」


『あっちの部屋』からは、現在の人類では発音できないような言葉の呪文と、激しい異臭が漂ってきたので、マルぼんは丁重にお断りしました。



ルナちゃん「あとはママなんだけど……ああ、いたいた。あっちの窓の方見て」


 マルぼんはルナちゃんに指示された窓の方を見ましたが、そこには誰もいません。


 しばらく窓をみていると、窓のガラスの部分から、なにか赤い、血のようなものが浮き出てきました。


 血のようなものは、まるで意志をもつかのように形を作っていき、その形は文字そのものでした。


血文字「い ら っ し ゃ い 。 永 遠 に ご ゆ っ く り


 マルぼんは、ルナちゃんの家を飛び出しました。


 その後、なぜか体中にじんましんができ、下痢が止まらなくなりました。


 ナウマン象(カリバニズム)→ルナちゃん(カルト)と来たので、マルぼん、今度は金歯(資本主義)の家で世話になるこにしました。


 金歯宅は、金持ちのせいかけっこうな噂があるんですよ。「奴隷同士が死ぬまで虎とか熊とかと戦いつづける闘技場があって、月一回、上流階級の人間が集まって観戦している」とか「地下で有名女優の次男とか有名政治家の長男とかアイドルと本当の意味でのお楽しみ会をやっている」とか「水道から出るのがコーラ」とか「金歯一族の開祖の死体が冷凍保存されている」とか。


 前2つの家ではトラウマを負ってしまっただけだったんですけど、今度の金歯宅、そういう噂の真意を確かめる事ができるとあって、マルぼん、ものすごく楽しみなんです。


 ウキウキしながら金歯宅へ行ってみると、門の前で金歯がマルぼんを待っていてくれました。


金歯「門から自宅まで遠いからさ、この馬に乗ってよ」


 金歯の言う「馬」は、どう見ても四つんばいになった女性でした。


 さっそく見せ付けられた上流階級の狂った常識に、マルぼん、早速身が震えてきました。


 と、その時。金歯宅の庭の方から、なにか怒号のようなものがたくさん聞こえてきました。


金歯宅のメイド「ご主人様! 一揆、一揆です!」


金歯「なに! さては、邸内の農村の連中が! 防衛隊を呼べ!」


金歯宅のメイド「ダメです! 井戸に毒が投げ込まれて、防衛隊は全滅していてます」


 そうこうしているうちに、マルぼんと金歯は、クワやスキ、ナタなどの農具で武装した、農民たちに囲まれていたのです。


農民A「オラたちの作った米を返せ!」


農民B「ワシの娘は、このガキの毒牙にかかって……」


農民C「もうピラミッド(金歯の墓になる予定)造りはこりごりだー!」


 そして、マルぼんたちに一斉に襲いかかる農民たち。


 騒乱のなかでマルぼんは気を失ってしまい、気がついた時には金歯宅は炎に包まれ、農民たちによる大略奪が始まっていたのです。


 金歯とその一族は、事切れた状態で木に吊るされていました。


 噂の真相をたしかめることができず、マルぼんは残念に思いました。

 途方に暮れていたマルぼんの元に、ついに『偽者晒し上げ光線銃』が届きました。


 これさえあれば、あの憎んでも憎みきれないパクリ野郎のどす黒い正体を暴き、マルぼんはいつもの生活を取り戻すことができるのです。


 マルぼんは『偽者晒し上げ光線銃』片手にヒロシ宅へと乗り込みました。


 で、乗り込んでみると、なぜかヒロシやママさん、パクリ野郎だけではなく、ナウマン象やルナちゃん、死んだハズの金歯など、関係者がたくさんいるんですよ。


一同「ドッキリでしたー!」


 なんと、今回の事件は、素晴らしい友たちのささいないたずらだったのです。


ヒロシ「驚いた? 僕が本当にマルぼんを見間違えたと思ったかいー?」


偽マルぼん「ごめんなさい、断れ切れなくて、つい引き受けてしまったのです」


ナウマン象「へへ。うちにいた子供は、親戚の子供なのさ。肉は企業秘密だけどな」


ルナちゃん「うふふ。私が崇めるのは、ギュルペペ神サマ(オリジナル神)だけ!」


金歯「一揆なんて起こるはずだろー? うちと農民の関係は良好なのさ」


 こうして、偽者騒動は、楽しげに幕を閉じたのでした。


ヒロシ「ところでマルぼん。その道具はなに?」


 ヒロシは、マルぼんの持っていた『偽者晒し上げ光線銃』が気になるようです。


 マルぼんは「光線を浴びたものが偽者だった場合即効で爆死」という『偽者晒し上げ光線銃』を説明してあげました。


ナウマン象「おもしれえ道具じゃねえか。この中に偽者なんていないだろうが、暇つぶしに使ってみようぜ!」


 ナウマン象は『偽者晒し上げ光線銃』をマルぼんから奪うと、集まっていたみんなに乱射しはじめました。


 はしゃぐ一同。『偽者晒し上げ光線銃』は偽者以外の人が浴びても無害なので一安心です。


ママさん「ギャーッ!」


 光線を浴びたママさんが爆死しました。


ヒロシ「あ、あの。僕の真実のママンは」


 みんな目をそらしました。

日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
マルぼんと暮らす ストーリーゼロ 第4話「そうさそうだよ世界は友達~♫」
                    今までのおはなしはこちらから


岩蔵「『若者が荒れるのは親の育て方が悪いから』という結論になったわけやが、だからどうすりゃいいのか。今から親を召し捕って『子供はきちんと育てなあかんでえ』とか洗脳とかしてもええけど、それでいま荒れとる連中がよくなるわけでもないし」


???「私に任せていただこうか」


二代目秘書「あなたは、時間跳躍に関する研究の第一人者であるトキカケル野ムリ太郎博士!」


博士「いかにもたこにもえびにもかににもファインディングニモ」


※出してそうそうアレなのですが、なんかこの博士はむかつくので、次回で退場させます。


 岩蔵「その時間跳躍研究の第一人者で、タイムマシンの開発をネタに色々な人から金を募るも、一向に完成する気配はなく、返金する気もさらさらなく、被害者の会とか作られて、今日も裁判明日も裁判明後日も裁判で、豊田商事会長刺殺事件で検索(検索注意!)しては自分もこうなるんじゃないかとビビっている博士が、いったいなんのようでっしゃろ。なんぞええ案でもありますのん」


博士「ありますとも。実はタイムマシンは完成間近なのです」


岩蔵「ほんまか。すごいやん!!」


博士「そのタイムマシンを使うのです。タイムマシンで昔へ行って、悪い教育をする親をぶちのめす。右ストレートでぶっとばす」


二代目秘書「コンプライアンスってご存知? 暴力はちょっと……」


岩蔵「タイムマシーンか。そうや、ええこと思いついた。ほら、最近、子供の情操教育のために、便利な道具をぎょうさん体に搭載した、友達ロボットが作られたやろ。量産化も検討されとるってやつ」


二代目秘書「あ、聞いたことがあります。たしかその友達ロボット『マルぼん』とかいう名前なんですよね」


岩蔵「……は? マルぼん? なにそれ? じぶん、あたまおかしいちゃう?」


二代目秘書「……そろそろストーリーゼロ感だしたかったんです。時期尚早でした。」


岩蔵「気ィつかわせてすまんな。ほな、続きや。タイムマシーンでな、今荒れとる連中がまだ子供やった頃にな、その友達ロボットたちを送り込むんや。親が奇妙奇天烈な教育をしてもな、その友達ロボットが、便利な道具で夢を与え、信じることや友情の大切さ、道徳教育なんかを施せば、子供たちはきっと珍妙な成長を遂げへんはずや。どうや、ええ考えやろ!」


二代目秘書「早速、友達ロボを作ってるメーカーに連絡をとってみます!」


博士「小生は次回までに、タイムマシーンを完成させてみせよう」



ストーリーゼロ | 21:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシ、艦これに憧れていた」の巻
マルぼん「艦これってなんだろ」


ヒロシ「萌キャラになった日本海軍の戦艦がでてくるゲームだよ。アニメもある」


マルぼん「ヒロシはやってないのかい」


ヒロシ「パソコンがいるんだよ。僕、持ってない」


マルぼん「そうか。じゃあ、あきらめろ」


ヒロシ「うん」



                                  完

























 というわけにもいきませんので、とりあえずヒロシは「僕もコレクションを萌えキャラ化して、キャッキャッウフフしたいです」と駄々をこねました。マルぼんは「仕方ないね」と機密道具を出しました。


マルぼん「この道具を使えば、所有するコレクション(複数のコレクションがある場合は、どれか一種類のみ)が一斉に萌えキャラ化するんだ」


ヒロシ「さっそくコレクションである漫画に使ってみよう」


 そんなわけで、ヒロシの漫画コレクションは萌キャラ化しました。一冊一冊が、それぞれ違うタイプの萌えキャラになるのです。


ヒロシ「うわー『女犯坊』がこんな萌えるキャラにー!! うわー!! 『バキ特別編SAGA』がこんなに好みのタイプにー!!わー。おら幸せだー!!」


マルぼん「よかったね。うれしいね。しあわせだね」


金歯「朕にもその道具をつかわせて欲しいでおじゃる」


マルぼん「いいよ」


ヒロシ「金歯といえば、町内随一の殺人鬼マニア。そのコレクションが萌え化するのには興味があるな。」

 そんなわけで、金歯の殺人鬼コレクションは萌キャラ化しました。


金歯「うわー。『連続殺人犯Oの使っていたベレー帽』がこんな萌えキャラにー!! うわー!! 『アメリカの連続殺人犯Eの作った家具』がこんなに好みのタイプにー!! 朕幸せだー!!」


マルぼん「よかったね。うれしいね。しあわせだね」


町の権力者「私にもその道具をつかわせて欲しい」


マルぼん「いいよ」

ヒロシ「町の権力者といえば、権力を盾にして、歯向かう者や借金のカタに集めた人を奴隷とし、背中に『自分の所有物であることを示す印』を焼印して、コレクション扱いしている恐ろしい男。そのコレクションが萌え化するのには興味があるな」


 そんなわけで、町の権力者の奴隷コレクションは萌キャラ化しました。


町の権力者「うわー。『年貢の免除を訴えてきた村の長老』がこんな萌えキャラにー!! うわー!! 『ローン地獄で落ちぶれて奴隷になった中年男性』がこんなに好みのタイプにー!! 私幸せだー!!」


マルぼん「よかったね。うれしいね。しあわせだね」


某国独裁者「オレにもその道具をつかわせて欲しい」


マルぼん「いいよ」 


ヒロシ「某国独裁者といえば、『すべての国民は俺のもの。俺のコレクションだ』とか言っている狂った男。そのコレクションが萌え化するのには興味があるな。某国のすべての国民が萌えキャラ化するってこと? すげえ! それってパラダイスじゃん!!」


 そんなわけで、ヒロシは独裁者のあとを追い、某国へと飛びました。


 しかし、某国は萌えキャラで満ち溢れてはいませんでした。おっさんはおっさんのまま。なにもかもそのまま。


ヒロシ「どういうことだってばよ」


国民「おい、今から独裁者が駅前広場でギロチンにかけられるってよ」


ヒロシ「え、マジで」


独裁者「……」


ヒロシ「どうしたというのです。なぜ独裁者であるあなたがギロチンに。革命でも起こった?」


独裁者「俺、傀儡だったんだ今の今まで気付かなかった。この国を本当に支配しているのは、忠義ヅラして俺に仕えていた大臣や宦官連中だったんだ。俺は煽てられて、バカみたいにその気になって。世界中に『無慈悲な攻撃くらわしたるで』とか言ってたんだ。国民は俺のものなんかじゃなかったんだ。国民が萌えキャラにならないことで、ようやくそのことに気づいた。気づいて、連中に文句を言ったらこの有様さ。俺はすべての責任を負ってギロチンだ。明日からは、新しい傀儡ができて、同じ日常が続いていくんだ」


ヒロシ「たしかに処刑を見に来た聴衆に、萌えキャラしたやつはいない……あ、いた。一人だけいたよ。バニーガールみたいなキャラになってる」


萌えキャラ「5年前。餓死寸前だった私は、たまたま視察にやってきた独裁者様に、コメを恵んでいただいたのだぴょん。
おそらくは、戯れ。なにかの余興にすぎなかったのだと思うのだぴょん。でも、私はそのコメで命を長らえたのだぴょん。
あなたはたしかに無能で下衆な独裁者。でも、あのときのコメの美味しさは、あなたへの憎しみを抑えてしまうのだぴょん」


独裁者「神様ってのはやさしいな。こんな俺にも、慈悲をくれるのか。ありがとう。幸せな気持ちで死んでいける。今度生まれ変わったら、天使のような独裁者に……」


 その後、処刑はスコーンと行われて、独裁者の首は飛びました。


ヒロシ「なんだ。つまんね。かーえろ」


 帰国したヒロシを迎えたのは、見慣れない萌えキャラ二人。


ヒロシ「なんだ、マルぼんと母さんじゃないの。なんで萌えキャラ化しているのさ」


ママさん「借金のかたに、街の権力者様の奴隷になったのよ」


マルぼん「これから、町の権力者様が将来入られる墓(古墳的なやつ)作りだよ。もちろんお前もだぜ」


 ヒロシは、いつの間にか自分が萌えキャラになっていることに気づきました。よくみると、マルぼんとママさんの近くに町の権力者が立っています。所有物の印をつけるための焼きごてを持って、ニタニタ笑いながら。


日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
マルぼんと暮らす ストーリーゼロ 第3話「謝罪」
                        今までのおはなしはこちらから


 いつも「マルぼんと暮らす」を応援してくださり、ありがとうございます。
 

 先日、「マルぼんと暮らす ストーリーゼロ 第2話」におきまして、「肉片がしゃべる」という不適切な表現がありました。
「日本シリアルキラー勤労者福祉共済」様をはじめとする、多数の団体から『こちとら肉片とかつくんのが趣味なのに、それがしゃべりだすとはマジ怖いわ。もう怖くて、肉片とか作られんわ。ちょっとひどいんと違う?』とのご指摘をいただき、この謝罪文が某所のものをコピペ&固有名詞だけ書き換えたものであることも併せて、謝罪したいと思います。

 マジでごめん。みんな、ウチがアホやった。(´Д`。)グスン

 そんなわけで今回は、肉片も不適切も生きる苦しみもない素敵な詩をお送りしたいと思います。(=´ー`)ノ ヨロシク.

 友人の金髪豚野郎くん(職業・風)が書き下ろしてくれた「友情は太陽さ」という詩に、ウチがアレンジを加えたものです。 <(` ^ ´)>エッヘン

 どこがアレンジなのか探し見てるのも一興かもしれへんね。( ̄ー ̄)ニヤリッ



「友情は太陽さ」

 
 友情は 太陽だ

 友情は 太陽さ

 いつも きらきら かがやいてる

 友情は 太陽だ

 友情は 太陽さ

 いつも ぽかぽか あたたかい

 遠くで見ると まぶしくて

 近づきづらい こともある

 そんな時には 少しの勇気を振り絞り

 手をつなごう 手をとろう

 君と僕とが 手をつなぎ

 君と僕らが 手に手をとって

 なろう なろう 友達に

 さすれば きっと 気づくはず 友情が

 きらきら ぽかぽか きらきら ぽかぽか

 君をやさしく包んでくれる

 友情は 太陽だ

 友情は 太陽さ


セリフ:とても勉強になる集まりがあるんだけど、来ない? あ、大丈夫だよ。べつに怪しい集まりとか、そういうんじゃないから。え? なに? ……おっしゃる通り、シュウキューやっている人はたくさん参加しているけど、べつに勧誘とかじゃないから。心配しないで。あ、でも、気に入ってくれたらもちろん、入ってくれてもいいだけど。ホント、怪しい集まりじゃなから。友達がたくさんできる、素敵な会なんだ。マジで。ホントだって。体によい水も格安で飲めるし。いや、ほんとにほんと。なんだったら、来なくていいし。僕のおすすめする政党の候補に一票いれてくれるだけでもいいし。


 なろう なろう 友達に


※次回からは本来のおはなしに戻る予定です。戻らなかったら、適当な学園ハーレムものの話をでっちあげます。生徒会とか風紀委員がなぜか権力を持ち、主人公の担任の女教師以外は教員の描写がまるでない予定です。ロリババアな理事長とかはだすかもしれません。あと、メガネのヒロインはいます。委員長です。



ストーリーゼロ | 21:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
マルぼんと暮らす ストーリーゼロ 第2話「世界の知恵が集まって」
                        今までのおはなしはこちらから


  スペースレンジャー日本支部長官・鬼野岩蔵は、荒れる若者たちにモータルコンバットみたいなことをされて、哀れな肉片にはなったものの、なんとか九死に一生を得たのでした。よかったネ!


 ちなみに、女秘書は、脱出装置が天まであがりすぎ、どうやら宇宙までいっちゃったらしく生死不明です。もしかしたら星になったのかもしれません。新しい星座「女秘書座」の誕生なのかもしれません。女秘書座の聖闘士とかできるかもしれません。皆さん、今夜は夜空を見上げてみてください。そしたら、きっと彼女に会えるから……


 ※星にまつわるみなさんのエピソード、投稿お待ちしております。


岩蔵「ふう。えらいめにあったわ。死ぬかと思った。しかし、あれやな。最近の若者は荒れに荒れとるとは聞いとったけど、まさか、これほどまでとはな」


二代目秘書「最近の成人式では、若者が荒れすぎて死者・負傷者・行方不明者が続出しているそうですからね」


岩蔵「らしいなぁ。式典なんぞ中止にすりゃええと思うんやけどな。圧力でもあるんかな。そういや、毎年、成人式で場所を提供しとる夢と魔法の……おっと。ここからはトップシークレットやった。ハハッ。それはおいといて、荒れる若者連中もそろそろなんとかせにゃならんなぁ。一度、賢い人をぎょうさん集めて、でかい会議ひらこか。準備頼むで」

 …


 そんなわけで、国内外の賢い人たちがたくさん集まりました。


 日本に集まりました。


 そして会議を行いました。


 そのついでに観光にも行って、思い出もたくさんつくりました。テンプラ。フジヤマ。ゲイシャ。スキヤキ。スシ。サムライ。ゲイシャ。ハラキリ。セップク。カラオケ。カワイイ。ゲイシャ。スシ。ゲイシャ。ゲイシャ。ヨシワラ。トビタシンチ。トビダシンチ。トビタシンチ。


 時は瞬く間に過ぎました。


 会議は終わりました。

賢い人のリーダー「楽しかった運動会(夜の)!」


一同「運動会(夜の)!」


賢い人のリーダー「絆の深まった文化祭(大人の)!」


一同「文化祭(大人の)!」


賢い人のリーダー「頑張って練習した音楽会(性の)!」


一同「音楽会(性の)!」


賢い人のリーダー「たくさんの思い出を胸に、僕たち!」


一同「私たちは!」


賢い人のリーダー「今日!」


全員「巣立ちます!!」


賢い人のリーダー「楽しかった観光も今日でおしまいです。今日という日は、明日には昨日に、そしていつか過去になってしまいます。でも、この仲間たちと過ごした楽しい時間だけはまぎれもない真実であり、色褪せることはありません。またいつか、出会うとき。思い出の色が鮮明なままであるように。今日という日を大切にして、生きていきましょう!」


一同「うおーーーーー!!」


 その後はみんなで「思い出のアルバム」を合唱して、会議は無事に終了したのでした。めでたしめでたし。


二代目秘書「報告いたします。会議の結果、『若者が荒れるのは親の育て方が悪いから』という結果になりました」


岩蔵「なんやそれ。それ言うたらおしまいやろ。まぁ、ええわ。で、なんかええ解決法はみつかったんかいな」


二代目秘書「報告いたします。『次回までに考える』とのことです」


ストーリーゼロ | 21:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
マルぼんと暮らす ストーリーゼロ 第1話「権力持ってさらし首」
                      今までのおはなしはこちらから


 時は西暦20xx年。舞台はネオ東京。あの日僕らが夢見た未来の世界。日本の権力者である、スペースレンジャー日本支部長官・鬼野岩蔵は、視察のため車で移動中だったそうな……。(実は愛人宅へ向かっています。拡散希望)


岩蔵「おや、何か騒がしいな。なんだ。えらい人だかりができているじゃないか。アイドル声優でも歩いているのかな。萌えるかな。それとも萌えないのかな。どっちなんだい」


女秘書「違うのれす。若者たちなのれす。荒れる若者たちが、あばれているのれす」


※女秘書が馬鹿みたいな喋り方なのは仕様です。柄にもなく、萌え要素を取り入れたくはなったものの、「萌えといえばメガネ」「メガネがあればええねん」「メガネを外すバカがいるか!」という程度の僕にはこれが限界なのです。


 うぇるかむつうでぃすくれいじいたいむ。このふざけた時代。若者たちは荒れていた。荒れに荒れていた。北で! 南で! 西で! 東で! 火の中で! 水の中で! 草の中で! 森の中で! 土の中で! 雲の中で! あの娘のスカートの中で! いたるところで荒れていた! 


岩蔵「荒れる若者たち、なんかこちらに向かってくるぞ。棒とか、ナタとか、クワとか、バールとか、石とか、トンファーとか、
耳かきとか、綿棒とか、核とか、画鋲とか、ネギとか、武器になりそうなものをあれやこれやと装備して、こちらに向かってくるぞ!」


 そんなわけで、荒れまくる若者たちはその暴力性を権力に向け始めたのです。


若者たちのリーダー格「全て忘れた大人たちをほろぼせー!!」


岩蔵「夢を忘れた子供たちが、よく言うぜ!」


女秘書「あのリーダー格、スペースレンジャーの要注意人物一覧に載っていた人物れすよ。たしか、名前は山本穴行(やまもとあなゆき)。」


岩蔵「あなゆき? 昔、そんな名前の映画なかった?  けっこう流行した覚えがあるんだけど。まさか、それから取られた名前だったりしてww流行モノから自分の子供の名前をとるとかww」


穴行「……死なす。権力死なす。超死なす。切り刻んで肉片にしたる」


荒れる若者「おまえらに、親の一時的なマイブームで素っ頓狂な名前をつけられたリーダーの気持ちがわかるかー!! うおーかかれぇ!!」


岩蔵「ひぇ……! 堪忍袋の尾がきれやがったか」


スペースレンジャー隊員「数が多すぎる!! 名前がキラキラしすぎている! こりゃ勝てんばい。おかーさーん!!」


岩蔵「部下は全滅だっ」


女秘書「大ピンチなのれす。このままではあたくち捕まってしまうのれす。あんな荒れた人々に捕まったら、自慢のわがままボディを欲望の赴くままに好き勝手にされて、このブログを子供たちが楽しめなくなってしまのうれす。そんなわけで、
ひとつしかない緊急脱出装置(ボタンを押したら、座っているシートが車から飛び出すやつ)はあたくちが使うのれす。それは長官、ごきげんよう。バイビー」


 そんなわけで女秘書は、無事に脱出したのでした。めでたしめでたし。脱出できずに荒れる若者に捕まっちゃった
ルートの話は、近いうちに。薄い本で。ぶひひ。


岩蔵「あ、あの女。でもまぁ、萌えるからいいかー」


荒れる若者「長官を車から引きずり出したぞ!」


穴行「死なせー!!」


岩蔵「やめてくださいやめてください。体が裂けてしまいます。ぎゃー」


 なんたるフェイタリティ。荒れる若者たちの暴力が、偉い人の体を引き裂きました。今、権力はただの肉片と化したのです。20XX年。YUTORIとKIRAKIRAに満ち溢れた若者たちは、大人たちに反旗を翻したのでした。

ストーリーゼロ | 21:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
マルぼんと暮らす ストーリーゼロ 序章
ヒロシ「あ! マルぼんが死んだ! その短い生涯を終えた!!」


マルぼん(い、意識が薄れていく………これが死か)


ヒロシ「死にゆくマルぼん。その脳裏には、今までの人生が浮かんでは消え、浮かんでは消え。そんなわけで、次回から、本筋のいい感じのネタが思いつくまでの間(ネタギレなんです。てへへ)、『死にゆくマルぼんの走馬灯』という体で、過去話、いわゆるストーリーゼロ的な話を進めていきたいと思います。物語のスタートは幕末。仕官先を求めて京都へとやってきた浪人・丸山峰座衛門(後のマルぼん)。ひょんなことから知り合い意気投合した京都見廻組隊士・佐々木只三郎との友情が、彼の人生を大きく変えることになります。明治維新という大きな時代のうねりに翻弄されながらも、自分を見失わず、愛と希望と友情を信じた男の物語。そんなわけで、マグロ! ご期待ください!」

ストーリーゼロ | 21:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)

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