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Author:大沼ヒロシ
大沼ヒロシと申します。ブログはじめたての初心者です。どうぞよろしく。

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「召喚」の巻
ナウマン象「ちょっとケンカで相手を死なせてしまったんだけど、相手の手にヒロシの髪の毛を握らせておいたから。DNA万歳」


ヒロシ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁん」



ヒロシ「ってなことがあったんだ! ナウマン象をぎゃふんと言わせる機密道具だして!!」


マルぼん「たまには自分の力でなんとかしてみなよ」


ヒロシ「誰か助っ人がいないと無理だよう」


マルぼん「仕方ないな。こいつを出そう。『助っ人召喚魔方陣』。こいつは助っ人になりそうなちょうどいい人を、
適当に召喚できる魔方陣さ」


ヒロシ「うほ。さっそく召喚しよ」


マルぼん「なんたからかんたらなんたらかんたら~呪文詠唱完了!」


ヒロシ「おお。魔方陣から人が出てきた!」


マルぼん「迷彩服を着ておられる。軍人さんだ!」


軍人さん「ここはいずこ?」


ヒロシ「あなたは僕の助っ人として活躍する人ですよ」


軍人さん「それは困る。ちょうどテロ鎮圧のまっ最中だったんだ。
はやく元の場所に戻してくれよ」


マルぼん「テロ鎮圧?」


軍人「そう。ちょうどこの手榴弾の安全ピンを抜いて、今まさに
投げるところだったんだ」


ヒロシ「それは忙しいところを。申し訳ない」


軍人「あ、そんなに落ち込まないで…いいんです。いいんで……」


どぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん




数日後。


ヒロシ「おい、人類の歴史もそろそろ打ち切りだぞ」


マルぼん「また夢と現実の区別がついていないの?」


ヒロシ「ちがうちがう。見てみ、空が真っ黒だろ。魔王だよ。魔王が現れて、『人類をみんな食べちゃうゾ♪』と宣戦を布告したんだ」


マルぼん「ワ! 絶望的!」


ヒロシ「よし。自暴自棄を装って、暴徒と化した町民による略奪行為に参加してくるよ。今夜はステーキだね」


マルぼん「この前の爆発での近所の人々への謝罪と賠償も済んでいないし、それもいいかもなぁ」


ヒロシ「ナウマン象が例の軍人さんの遺族を煽って裁判起こしたりしているし、それが一番だよ」


 というわけにもいかないので、マルぼんたちは魔王を退治できる勇者を召喚することにしました。


マルぼん「ほら、例の魔方陣」


ヒロシ「改造したの?」


マルぼん「魔王退治用にカスタムしたんだ。まず、今この世界にいるすべての命ある者の中から、一番勇者の素質がある人を見つけ出してくれる。で、その勇者がどこに…たとえ海の底地の底にいても、
必ずこの場に召喚してくれる!!」


ヒロシ「勇者サマ! 勇者サマ!!」


マルぼん「ヤスモノガイノゼニウシナイ・ヤスモノガイノゼニウシナイ。はー!! 呪文詠唱完了!!」


ヒロシ「あ、魔方陣から文字がでてきたぞ。『畠山スバル』。これが僕の勇者サマの名前だな」


マルぼん「その『畠山スバル』先生がいよいよ召喚されるぞ」


ヒロシ「勇者サマ! 勇者サ…!?」


 まばゆい光を放つ魔方陣。やがて光が薄くなっていき……そこには勇者『畠山スバル』が……いや、近いうちに『畠山スバル』としてこの世に誕生する予定だった命が、肉塊となって転がっていました。


 さすが魔方陣。勇者がどこにいても必ず召喚してくれます。そこが海の底でも地の底でも胎内でも。

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日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒントで逆転」の巻
ヒロシ「この問題マジで意味わかんねー。考えたヤツは家族ともどもどうにかなるべきだ」


マルぼん「宿題かい? わかんないならヒントをあげようか?」


ヒロシ「ありがとう!! 2円までなら出す!」


マルぼん「うふふ。この本を読んでみて」


ヒロシ「なになに…『この前習った算数』……あ、そうか。あの方程式に当てはめれば。でけたっ!」


マルぼん「これは『なんでもヒント本』。困っているときに読めば、状況を打破できるステキなヒントを示してくれる」


ヒロシ「へえ。珍しくいい機密道具だね。そうだ。先月の末からお父さんが帰ってこないんだけど、いったいなにがあったんだろう。ヒントを示してもらおう」




ヒント1『庭のあきらかに掘り返した跡のある部分』


ヒント2『新しくなっている包丁』


ヒント3『朝から晩まで洗面所で手を洗って「まだ取れない。まだ取れない」と呟いているママさん』




ヒロシ「あははは。ぼくバカだから、ヒントがあっても、さっぱり、わかんないや」


マルぼん「わかってるくせにー」



日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
マルぼんと暮らす ストーリーゼロ 第8話「権力」
                        今までのおはなしはこちらから


藤造さんの呼びかけで、日本政府の中枢にいる偉い人たちがぎょうさん集まった! ここ、スペースレンジャー日本支部に!! 集まった!!


藤造「御足労をおかけして申し訳ありません……」


四天王(火)「我々をわざわざ呼びつけるのだから、よほどの重大事項なのだろうな」


四天王(水)「くだらないことだったらただではすみませんよ?」


七本槍(藍)「ほう。四天王ごときがスペースレンジャー長官に言うようになったな」


七本槍(橙)「ふふふふ。言えてる」


四天王(風)「……それは七本槍の、我々四天王に対する宣戦布告と受け取っても問題ないのか」


八剣士(烈)「そこまでにしておけ。仲間同士で言い争っても仕方があるまい」


七本槍(紫)「同感だ」


二十四名臣(いたがき)「それがしも」


少子化担当大臣「そうです。話が進みません」


八剣士(斬)「長官、話を進めてくたまえ」


藤造「実は話と言うのはかくかくしかじか」


四天王(土)「なるほどなるほど」


四天王(雲)「難しい問題でおじゃる」


八剣士(虚)「道具のほうは、現代日本の科学力でなんとかなりそうだけれども、
友達ロボとかは作るのは無理じゃない?」


藤造「そうだね。よし、この一件、あきらめた!」


???「長官のバカッ!」

ストーリーゼロ | 21:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「おーい雲よ」の巻
 ヒロシが友人から「火垂るの墓」というアニメのDVDを借りてきました。ヒロシ曰く「かわいい妹と2人っきりで暮らす話らしい」とのことなので、とても楽しみです。


 製作も有名なスタジオジブリだそうなので、さぞかしほのぼのとした、夢溢れるアニメなんでしょうね。楽しみだなぁ。




「なんで蛍死んでしまうん?」と聞かれても、マルぼんは「寿命」「運命」「環境破壊」としか答えられません。


 ということで「火垂るの墓」を観て、今日一日へこんでいたマルぼんです。


 そんなマルぼんにヒロシが言いました。


「スタジオジブリの作品って、実は全部繋がっていて『火垂るの墓』はその完結編なんだ。ナウシカも、ラピュタも、平成狸合戦ぽんぽこも、ホーホケキョ!となりの山田くんも、耳をすませばも、結局最後は『なんで蛍死んでしまうん?』に行きつくんだ。ふへふへへへへへ」


 夢も希望ない。そんな、夢も希望もないある日。ヒロシやナウマン象たちがいつも遊んでいる空き地から不発弾が発見され、今、地元の公民館に避難中のマルぼんです。戦後はまだまだ終わっていませんね。


 自衛隊による大規模な解体作業がつづいている緊急事態なワケなんですが、遊び盛りの子供たちは我慢できないらしく
「外で(スマホで)遊べない!」「太陽の下で(カードゲームで)遊べない」と不満たらたら。


 仕方ないので、マルぼんは新しい遊び場を探してやることにしたんですよ。


 で、マルぼんが目をつけたのは雲。雲です。


「雲を固体にする」というありがちな機密道具があるので、それを使って大きな雲を子供たちの遊ぶ場にしてやろうという話。


 マルぼん、「雲を固体にする」機密道具で、野球くらいなら余裕でできるスペース(東京ドーム程度)を完成させました。


 こんな感じでいいか見てもらうべくナウマン象を雲の球場へ連れて行ってみると、ヤツの顔色が一変。


「こうして雲に乗っかって、空の上から町を見てみると、人がゴミのようだよな?」


「え?」


「俺はこの雲の球場、いや要塞を使って王様になってやるぜ! 世界に宣戦布告する!」


 そういうとナウマン象は雲の球場からマルぼんを突き落とし、風に乗って、球場とともにどこかへ去っていってしまったのです。


「北朝鮮が、領空侵犯した謎の飛行物体(東京ドーム程度)を撃墜した」というニュースが流れたのは、マルぼんが帰宅してからのことでした。


日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「もったいないお化け。実在したのか」の巻
ヒロシ「ビックリマンチョコ買ってきたよー。げ、また『武魔カタカリカリ』だ。これで4枚目だよ。チョコ食う気なくした! 捨てる!」


マルぼん「おいおい。もったいないことをするでない」


ヒロシ「自分で買ったものを自分でどうしようと勝手だろ!」


マルぼん「仕方ない。機密道具『モッタイガー』」


ヒロシ「虎!? いや、虎のロボットか!」


マルぼん「『モッタイガー』は、もったいないことをした人に自動的に襲いかかり絶命させる最終虎型決戦兵器なんだ」


モッタイガー「グオー! チョコを捨てるなんてもったいねえ!」


ヒロシ「わー! ごめんちゃい、ごめんちゃい!」


マルぼん「ふははは。これに懲りたら、チョコを捨てるなどという勿体ねえことはするでないぞ」


ヒロシ「ばたんきゅー」


マルぼん「しまった!? 殺りすぎた!?」


 かつてヒロシだったものを隠そうと、山へと向かうマルぼん。こんなこともあろうかと、常日頃から用意してあるスコップを取り出して、いざ穴を掘ろうとすると。


モッタイガー「グオー!」


マルぼん「ぎゃー!? なにをするー!?」


モッタイガー「ヒロシさんの体、臓器とかは他の人に移植したらまだ使える! もったいない!」


マルぼん「しくじった。がくっ」


 薄れゆく意識の中、マルぼんは『モッタイガー』の効果は絶大だと思いました。



日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「サービスサービス」の巻
 ヒロシ「ボクの人生にはサービスシーンが足りない、サービスシーンが!」


「扉を開けたら、部屋の中で妹が着替えの最中」「風呂に入ろうとしたら、姉が既に入浴中」そんなサービスシーンが、ギャルゲーの主人公みたいな役得が、ヒロシは欲しいというのです。


マルぼん「『サービスシーン手袋』。この手袋をつけてドアを開けると、その部屋のなかでは必ず、サービスシーンとなるような光景が繰り広げられているようになる」


ヒロシ「わーいわーい!」


 ヒロシはさっそく『サービスシーン手袋』を装着して、適当な部屋の扉を開けました。


ママさん「シャチョさあん。あふんあはん」


シャチョさん「奥さん、ああ、奥さん」


 ママさんと、ママさんのパート先のシャチョさんのサービスシーンが繰り広げられていました。ヒロシの名字が変わったのは数ヶ月後のことでした。



日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
マルぼんと暮らす ストーリーゼロ 第7話「明日からよろしく」の巻
                        今までのおはなしはこちらから


 前回ラストで登場した霊媒師は、政教分離の原則にそぐわないので、なかったことにしました。これからも気に入らないキャラはどんどん消す、独裁者系の地の文としてやっていきたいと思います。


藤造「だ、だれだ! 俺の脳内に直接話しかけてくるのは!」


???「ほっほっほっ。ワシじゃよ。あの時の生臭坊主じゃよ」


藤造「!? ま、まさか。15年前、東尋坊であの娘を俺に託したあの時の!?」


岩蔵「すいません。嘘です。こちらは未来人です。あなたの数代後の、スペースレンジャー日本支部長官です」


藤造「なぁんだ! あの時の生臭坊主じゃなかったのか! よかった! ハハハハハハ」


岩蔵「ハハハハハハ」


藤造「ハハハハハハ」


岩蔵「ハハハハハハ」


藤造「ハハハハハハ」


岩蔵「ハハハハハハ」


岩蔵「ハハハハハハ」


藤造「ハハハハハハ」


岩蔵「ハハハハハハ」


藤造「ハハハハハハ」


岩蔵「ハハハハハハ」


 笑う声までおんなじね。


藤造「ハハハハハハ」


岩蔵「ハハハハハハ」


 おんなじね。


岩蔵「実はかくかくしかじか」


藤造「そりゃ大変だ! ようがす。託されたデータを元に、便利な道具と友達ロボを作り上げて、子どもたちをまっとうな大人にできるようにしてみせやす!」


岩蔵「頼みま……した…よ…先輩……ぐふっ(吐血)」


 こうして岩蔵は息を引き取った……


藤造「こうなったら寝てなどいられんばい。偉い連中集合ー! この指とーまれ!」



ストーリーゼロ | 21:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
マルぼんと暮らすストーリーゼロ 第6話「明日にさようなら」の巻
                        今までのおはなしはこちらから


前回は奇跡が起こると言いましたが、起こりませんでした。起こらないから奇跡っていうんですよ。(葉鍵は心の故郷)


 そんなわけで、呼び寄せた僧侶たちも過労でバッタバッタと倒れ、計画は企画倒れとなったのです。


岩蔵「万事休すや。どないしたらええねん」


二代目「朗報です。『過去の時代の人にメッセージと、USBメモリくらいなら送れるマシン』が発明されたそうです!」


岩蔵「え、マジで!? よっしゃ。そのUSBメモリーに、友達ロボや便利な道具の設計図なんかをぎょうさん入れて、過去に送ろう! 過去のえらいさん事情も説明して、自力でなんとかしてもらおうや!」


二代目「それでいきましょう!」


  しかし、そううまくはいきませんでした。半年後、倒れた僧侶たちやその遺族がスペースレンジャー日本支部を訴えたのです。この件を調べようとしたジャーナリストが謎の死を遂げたりもして、とにかくしっちゃめっちゃかな毎日。でも、これからの話には全く関係ない予定なので、省略します。残念無念。ああ、なぜ生まれてきたの!


 時は21世紀……現代の日本。そして場所は、初代スペースレンジャー日本支部長官・野分藤造さんの家。


藤造「お休みパパ。お休みママ。もう眠たくてお休みのキスもできないよ」


藤造さんは9時になったら寝ちゃう派なので、この時間帯はおねむなのでしゅ」


???「お……て……、お…き…だ…い。おきて……」


藤造「な、なんだ!? 変な声が聞こえるにょ! 幽霊!? 幽霊なの!? たすけて、霊媒師ー!!」


霊媒師「ただ今参上!!」

 


ストーリーゼロ | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「プリンセスはあきらめない!」の巻
 今日は平日ですが、マルぼんとヒロシは微笑山へハイキングにでかけました。当然のごとく学校も仕事もぶっちです。でもいいんです。楽しければ。


ヒロシ「やーまおとこには、ほっれるなよっ、へい!!」


マルぼん「うん? この道、さっき通ったところだぞ」


ヒロシ「同じ道……遭難!? 遭難ー!?」


マルぼん「落ち着け。落ち着け」


ヒロシ「もう手遅れだ。この先の展開には絶望しかないんだ。遭難→山をさまよう→山小屋発見→中には同じように遭難したカップル・会社社長と部下・無口でしゃべらない男・山小屋の管理人・登山が趣味の女・偶然来ていた探偵とその娘と居候のガキがいる→社長の部下殺される→この山には『死を呼ぶやまびこ』伝説がある→『死を呼ぶやまびこ』の仕業に
ちがいない→いや、これは『死を呼ぶやまびこ』なんかじゃなくて殺人事件だ→次はカップルの女のほうが…(省略)ってな展開で、最終的に僕が逮捕されて精神鑑定!!」


マルぼん「……」


ヒロシ「死ぬ! 精神を鑑定されるくらいなら、死ぬ! 死んで先祖にわびるー!!」


マルぼん「貴様、あきらめ早すぎ! これでも装着しろ」


 マルぼんは装着するとどんな絶望的な状況でも希望を忘れず、けしてあきらめなくなる機密道具『おうじょうぎ輪』をヒロシに装着させました。


ヒロシ「…は。僕としたことがいとも簡単にこの世に絶望してしまった…よし。助かる方法を模索するぞ!」


 偶然にもリュックに入れていた『料理百科』を鬼の形相で調べ始めるヒロシ。


マルぼん「なにを調べているんだい?」


ヒロシ「意味の分からない生物の肉でも、いつでもどこでも、簡単に安全に、しかも美味しく調理する方法さ。生き延びるには、まず体力。…ごめんな、マルぼん。ほんとうに、ごめん。絶対にキミのこと忘れないし」


マルぼん「その目はなに? そのわかれの挨拶もなに? あと、その手にもった石。というか岩。いったい…」


 
 遭難によってひとまわりもふたまわりも大きくなったヒロシと、ひとまわりもふたまわりも小さくなった(本当の意味で)マルぼんは、地元消防団に救助され、無事帰還しました。


ヒロシ「今度の体験で、僕は大きな勇気を得た。この勇気で、意中の人に愛を告白する!!」


マルぼん「ま、おやり(食された体の再生に手一杯)」


 そんなわけで、ここは微笑町某所。ヒロシが長年好意を寄せている、小松さんの未亡人の部屋の前です。


ヒロシ「お、奥様!!」


未亡人「どちら様です?」


ヒロシ「去年の暮れぐらいから、頻繁に無言電話をかけたり、近辺にビラを貼ったり、勝手に婚姻届を提出したり、一晩中家の様子を伺っていたりしていた者です!」


未亡人「え…!?」


ヒロシ「好きです! ずっと好きでした! 結婚を前提にお付き合いしてくだいませ!」


未亡人「ち、近寄らないで!」


ヒロシ「断られてもあきらめないぞ、好きです! 大好きです!」


未亡人「人を呼びますよ!?」


ヒロシ「逮捕されても、釈放されたら…へへ……」


ヤクザ「なんや、おのれは。ハニーになんぞようか?」


未亡人「ダーリン!!」


ヒロシ「どどどどどどどどちら様で!?」


ヤクザ「ハニーの…この女のダーリンやがな。おのれか、ハニーにつきまとっとったハエは。どこのどいつや」


ヒロシ「いえ、その、あのその…僕はこの人を愛するものです!!」


ヤクザ「愛は間にあっとんねや。ガチャ(なにかの安全装置を外した音)」


『おうじょうぎ輪』の効果は絶大のようです。


 

 それから3年。


ヤクザ「ただいま。ハニー。智弘」


元未亡人「おかえりなさい、ダーリン。ほら、智くんも、パパにあいさつは?」


智弘「……」


ヤクザ「相変わらずだなぁ、智は」


元未亡人「もう2歳なんだから、挨拶くらいできるとは思うんだけど…」


ヤクザ「そのうちできるようになるさ。それより風呂は?」


元未亡人「あ、いけない。いそいでいれてくるわね」


智弘「あ…お母さん、行かないで…」


ヤクザ「智はママが好きだな」


智弘「うん。愛しているもん。昔から。ずっと昔から」


ヤクザ「2歳なのによく言うな。さすが俺の子供だ」


智弘「あきらめろと言われても、僕はママを愛しているんだ」


ヤクザ「じゃ、俺は? パパのことは愛しているかい?」


智弘「愛してなんかいない。むしろ大嫌いさ」


ヤクザ「哀しいな。どうしてだい?」


智弘「だって、僕を殺したもの」


『おうじょうぎ輪』の効果は、しつこいようですが絶大なようです。



日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「年度末、地獄の前哨戦が終わりました。今週末は遊び狂いたいと思います」の巻
今日の朝刊『ナウマン象くんお手柄! 富士の樹海で56体発見(なにを発見したかはあなたのご想像におまかせします)
!』


ヒロシ「羨ましい!! 僕も…僕も手柄をたてて新聞に載って、内申書を充実させたい! 進学に役立てたい!」


マルぼん「(いい学校に進学成功→いい会社に就職→給料すげえ→ガラクタを『逸品ですぞ!』と売りつけて、金を根こそぎ奪い取る→うはうは)まかせろ!」


ヒロシ「機密道具をだしてくださるのですね!」


マルぼん「『手柄鳥』」


手柄鳥「こけーこけけー」


ヒロシ「まぁ。かわいい鳥!」


マルぼん「今からシめます。この刃物で」


手柄鳥「くけー!! げー…」


ヒロシ「ぬいぐるみや美少女フィギュアで飾られた僕のファンシーな部屋が!僕の夢の城が一瞬にして血だらけに!」


マルぼん「(ブシュザシュと返り血を浴びながら鳥をさばいて)よし。この鳥ガラで出汁をとって…完成! 『手柄鳥ガラのスープ』! ほら! 食べてみてよ!」


ヒロシ「暖かいスープか。おいしそうだねえ」


マルぼん「こいつを飲めば、絶対に手柄をたてることができるんだ」


ヒロシ「(手柄をたてて、世話焼き幼馴染・気の強いクラス委員長・義理の妹などにちやほやされる映像を妄想して)飲む!」


 ヒロシは『手柄鳥ガラのスープ』を飲み干しました。


金歯「大変でおじゃる!」


ヒロシ「どうしたの?」


金歯「朕の家にある核施設が、諸事情でとんでもないことになってしまったのでおじゃる! このままでは微笑町は核の炎に包まれるでおじゃる!!」



ヒロシ・マルぼん「な、なんだってー!?」


金歯「施設の奥にある『一発安全ボタン』を押せば事態は防げるのでおじゃるが…それには放射能に犯されまくっている施設を進まねばならぬのでおじゃる! 防護服もたまたま品切れで…」


 と、その時。ヒロシが立ち上がりました。


金歯「ヒロシ…うぬ、まさか…」


ヒロシ「か、体が勝手に」


マルぼん「『手柄鳥ガラスープ』の効果だね。今まさに、手柄をたてるべく、ヒロシくんの体は動き出したんだ。
意思とは関係なく。たとえ死んでも体は動き、ボタンを押すだろう」


ヒロシ「やめてとめてやめてとめて!」


金歯「新聞各紙にはきちんと伝えるでおじゃる! 残されたヒロシのオフクロさんは、朕の親父の妾に推薦しておくでおじゃる(親父のほうは宦官に推薦)! 駅前に黄金の銅像を建てるでおじゃる! 墓も建ててやるでおじゃる! うちの奴隷のきれいどころを2~3人殉死させて、同じ墓にいれてやるでおじゃる! うぬのこと忘れないでおじゃる! ありがとう! 本当にありがとう!!」


ヒロシ「うへー手柄なんてこりごりだー」


 マルぼんは『手柄鳥ガラスープ』の効果は絶大だと思いました。



日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「やつらの足音が聞こえる」の巻
 仕事で帰りが遅くなったヒロシ。夜道を1人で歩いています。


ヒロシ「うううう。あたりはすっかり真っ暗だ。なんかオバケでもでてきそうな雰囲気だぞ」


 夜の町に、ヒロシの足音が響きます。


ヒロシ「あれ?」


 ヒロシは、自分以外の人間の足音があることに気づきました。でも、まわりには誰もいません。でも足音がします。


ヒロシ「幽霊だ! 幽霊だー!」


 恐怖に駆られるヒロシ。


ルナちゃん「ヒロシさん、危ないわ! きえー!」


ヒロシ「ルナちゃん」


ルナちゃん「邪悪な気配がプンプンするの! 私にまかせて! きえー!」


 持っていた数珠を放り投げると、ヒロシの周辺のアスファルトをペロペロと舐め始めるルナちゃん。しばらくすると、足音は消え去りました。


ルナちゃん「ふう、除霊完了! 危なかったわね、ヒロシさん。私が行った除霊がなければ、あと少しで発狂して一族郎党に迷惑をかけるところだったわ。でも、邪悪な霊は私が全て食べちゃったから、安心して」


ヒロシ「あ、ありがとう」


ルナちゃん「37万円でいいわ」


ヒロシ「は?」


ルナちゃん「だから、除霊代金。払えないなら、一族郎党、末代まで不幸が降りかかる呪いをかけるわよ! 体にまだら模様の斑点が大量に浮かんで、苦しみながら死んでいくの! 一族の平均寿命が20代前半とかになるの!」


ヒロシ「や、やめておくれよ」


ルナちゃん「いやならば、そこのコンビニのATMでお金を下ろしてきなさい」


ヒロシ「わ、わかったよ」


 こうして37万円をルナちゃんに払ってしまったヒロシ。お金を渡した瞬間、
ルナちゃんの後ろから、ナウマン象と金歯が現れました。


3人「大成功ー!!」


ヒロシ「え? え!?」


ルナちゃん「実は今の、詐欺なの」


ナウマン象「足音は俺らのトリックさ!」


ヒロシ「えー!?」


 こうしてヒロシは、入院中の愛娘・小百合ちゃんの病気治療のために貯めていたお金を、全て奪い去られたのでした……


マルぼん「許せぬ! いじめっ子キャラのナウマン象たちはまだしも、ヒロインまで詐欺に加担するとは!」


ヒロシ「くやしいよ! 僕くやしいよ!!」


マルぼん「やつらにも同じ恐怖をくれてやろう。『べとべとサンダル』。このサンダルを履いてあるけば、いつもより大きくて気色悪い足音がでる。しかも、サンダルを履いている間の姿は、他の人間には見えないんだ」


 ヒロシは「べとべとサンダル」を履いて、人間のくず三人組のまわりでなぞの足音を発生させまくってノイローゼに追い込み、三人を山奥の白い病院送りにしました。


ヒロシ「いまではあの三人。空をみては『キレイ……ソラ、キレイ』とつぶやく生活を送っているそうだ。ざまぁカンカンカン! 効果は抜群だったよ。しかし、すげえ気色悪い足音がでるんだね」


マルぼん「調整したら、まるで風鈴の音色のように素晴らしい足音がでたりするんだよ。虫の鳴き声に似た足音までだせる」


ヒロシ「へえ。色々な足音を出せるんだね」


小百合ちゃん「ねえパパ。この前、最近流行りの翼の生えた人たちがドンパチやるアニメを見たんだけど、一番人気のキャラの翼、右側が大きいの。これって、若者たちに右翼的思想が蔓延している証拠じゃないかしら。あたし怖い。この国行く末が怖い」


 マルぼんは、軍靴の足音までだすことができた『べとべとサンダル』の効果は絶大だと思いました。



日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「手品」の巻
ヒロシ「おい見ろよ、ナウマン象のやろう、趣味の悪い分厚いコートにその身を包んでいやがるぜ」


マルぼん「おい、見たら気の毒だぜ。きっとかわいそうなナウマン象なんだ」


ナウマン象「おう、小僧ども!」


ヒロシ「な、なんだよ」


ナウマン象「こいつを拝みな!」


 コートを勢いよく、前から開げるナウマン象。


ヒロシ「きゃー!」


 ナウマン象、コートの下は生まれたままの姿でした。痴漢!? 誰しもがそう思ったことだろうと思いますが、飛び出したのは男性のシンボルではなく鳩でした。たくさんの白い鳩。


ナウマン象「実は手品でして…」


 なぁんだ、手品だったのかー。緊迫した空気が一変し、アハハハハと笑いが渦巻く微笑町。みんな笑顔。明るい笑顔。
でも悪質ないたずらなので、ナウマン象は警察に連行されていきました。余罪も色々と明るみにでたようです。住みよい町作りは、犯罪の追放から!



 その日以来、なぜかヒロシは憂いを秘めた表情を見せることが増えてきました。


マルぼん「まさかヒロシのやつ、ナウマン象のことを……」



 憂いを秘めたヒロシに脅威を感じたマルぼんは、恐る恐る理由を尋ねてみたのです。ああ、その勇気!


マルぼん「あの、もしかして貴公はナウマン象のことを」


ヒロシ「違いますよ。違います。ほら、この前のナウマン象の黒い手品。コートを開けたら鳩が飛び出してきたヤツ。あれが気になって」


マルぼん「ほほう」


ヒロシ「あれを見ていた子供たちの、輝く瞳が忘れられないのさ。僕もあんなカンジで、人々に憧れる存在になりてえと思いまして」


マルぼん「子供たち、どちらかというと『けがれちまった。これがオトナになるってことなのねん』みたいな表情をしていましたよ」


ヒロシ「僕も『飛び出す手品』をできるようになりたいよ。手品スキルは皆無ですけど」


マルぼん「機密道具『種ナシ手品の種』。この種を飲むと、手品がめっちゃうまくなるの。こいつを飲んだら、本を開けると鳩とかが飛び出す手品とか、口を開いたら虹とかが飛び出したりする手品を使えたりするようになるよ」


ヒロシ「わーい。ごくん」


 さっそく『種ナシ手品の種』を飲むヒロシ。


ヒロシ「効果はどれくらいででるの?」


マルぼん「そのうちでるよ」


ヒロシ「よーし、僕も『飛び出す手品』で民衆をアッと言わせてやるんだ」


 勢いよく玄関の扉を開けて、外へと飛び出すヒロシ。そこにトラック。どーん。救急車。搬送。緊急手術。


医師「内臓がズタズタらしいんで、急いで開腹手術を行います。メス!」


看護師「了解であります!」


 医師がヒロシの腹のあたりにメスをあて、開腹すると。




 ポーン!!




 たくさんの内臓が、勢いよく、ポップコーンみたいに元気に飛び出しました。マルぼんは『種ナシ手品の種』の効果は絶大だと思いました。



日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「ひなまつりネタは思い浮かばない」の巻
かぐや姫(ヒロシの担任の54歳女教師。日ごろから『私は月のプリンセスなの。だからいつか迎えがくるの』とつぶやいているのでこのあだ名)「明日は遠足よ。場所は、微笑刑務所よ」


ナウマン象「え、めっさ近場ですよ!?」


かぐや姫「バス使うから大丈夫」


ヒロシ「でも、目と鼻の先ですよ!?」


かぐや姫「なんか囚人の半分が性犯罪者で、半分が政治犯なんですってよ、微笑刑務所」


ルナちゃん「いや、そういうんじゃなくて」


 抗議する一同ですが、遠足は『微笑刑務所へ行って、囚人の皆様の作ったおもちゃを買う』に決定しました。


ヒロシ「せっかくの遠足。せっかくのバスなんだから、どこか遠くへ行きたいよ。できれば美人の添乗員さんとねんごろな仲になって、獣のように愛し合いたいよ!」


マルぼん「それならこれを使ってみるかい? 『カカナタ・シール』このシールをバスと乗り物とかに貼ると、その乗り物は運転手の意思に関係なく、遠くへ移動してしまうんだ。貼れば貼るほど遠くへ行く」


ヒロシ「わー。ミステリーツアーみたいでおもしろそう。とりあえず、バスに貼りまくってやろう」


 翌日。ヒロシたちを乗せたバスが出発直後に消えました。近隣住民の話によると、直前、銀色の物体が空を飛んでいたそうです。


近隣住民「When I'm farming, the dog which was in the neighborhood has begun to bark suddenly. When the sky was thought what was, a big and silver sphere was flying in the air. I have been paralyzed. Apparent. That's a UFO」
.

 バスが発見されたのは、一ヵ月後。微笑町から離れた富士の樹海の奥深くでした。マルぼんは急いで駆けつけました。


マルぼん「みんな、大丈夫か!?」


金歯「大丈夫でおじゃる。大丈夫でおじゃる」


ヒロシ「それどころか、僕たちは宇宙を見てきたんだ」


ルナちゃん「私たちは宇宙の一部なの。宇宙の一部であるワレワレ地球人は、宇宙の支配者たるタルダル星雲帝国の支配下にはいるべきなの」


ナウマン象「さぁ、みんな。タルダル星雲帝国のフランシー皇帝閣下を称える呪文を唱えよう!」


一同「はーべったらまんだらー!!」


 ヒロシたちは、遠くの世界の住人となってしまいました。


 マルぼんは『カカナタ・シール』の効果は絶大だと思いました。



日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
「ヒロシの楽勝人生」の巻
ヒロシ「人生見切った!!」


マルぼん「はいはい。夢をみるのは自由。妄想するのも自由。この大空に自由という名の翼を広げて飛んでいけ」


ヒロシ「本当に見切ったんだよ! だって、めちゃヌルいもん。今の人生」


マルぼん「ほう。なにか嫌なことがあると『なぜ生んだ! なぜ僕を生んだ!』と両親に暴力をふるう小心者が言うようになったね」


ヒロシ「この前、ママの弟にあたるおじさんが息を荒げて『おまえの本当の親父がどんなヤツがおしえてやるよ。今どこにいてなにをしているのかもな』と、子供にはちょっと重すぎるアウトロー人間の半生を語られてしまったんだよ。『僕にもそんな血が流れているのか』と、とてもヘコんだんだけど『今の人生は夢。本当の僕は眠っていて、幼馴染(女の子。面倒見がよく、料理が得意)が起こしに来ている』と思いこんだら、不思議と気が楽になったんだ。以来、つらいことがあると同じことを思い浮かべるようにした。そうしたら、もうヌルいヌルい。生きるかいのない人生になっちまったのさ」


マルぼん「そんなにヌルいのなら、難易度をあげてみてはいかかがな?」


 マルぼんは『脳とパソコンをつなげ、モニターで色々見れるようになるコード』をヒロシの頭にぶっさし、ノートパソコンにつなげました。モニターには『ヒロシの人生』という大きな文字。その下には『はじめから』『つづきから』『オプション』といういくつかの項目があり、マルぼんは『オプション』のところをクリックしました。


マルぼん「モニターにうつっているのがヒロシくんの人生のスタート画面。そしてこれがオプションさ」



ヒロシ「オプション!!」


マルぼん「難易度調整の他、サウンドテスト、登場人物事典、画面の明るさ調整、コントローラーの設定、エンディングムービーやスタッフロールや次回作予告編の鑑賞ができる。さぁ、さっそくキミの人生の難易度を『難しい』にしてやろう」


ヒロシ「すいません。『やさしい』にしてください」


マルぼん「というわけでキミの人生の難易度を『やさしい』にしたよ。ちなみに今までの難易度は『ふつう』」


ヒロシ「どこがどういうふうにやさしくなったの?」


マルぼん「『ふつう』のときに比べて、他の人のレベルが下がっているんだ。たとえばほら、あそこを見てみな」


ヒロシ「金歯がアタッシュケースにぎっしり詰まった札束を小動物のような瞳で眺めているね。温和な笑いなどうかべつつ」


金歯「このかみきれはなんだろういったいなんだろうたべものかなむしゃむしゃおいしいなおいしいなおいしいよこれうふふふあははははうふふふふあはははははは」


マルぼん「な。お金の使い方も分からないくらいレベルが下がっている」


ヒロシ「すげえや。これなら僕は神のごとき存在になれるぞ! よし、ナウマン象あたりをシめてこよう!!」


 外にとび出すヒロシ。そこにはなぜか車に乗っている金歯がいました。


金歯「あれれくるまのうんてんってどうやるんだっけわかんないやどうしたらいいんだろ
とりあえずこのぺだるをふんでみようそれぽちっとな」


ヒロシ「ぎゃー!! はーねーとーばーさーれーたっ!!!」


マルぼん「大変だ。色々な箇所があらぬ方向へまがっているぞ。救急車を!」


119番「ぶーぶーいまあそんでいるからでれないよーじぶんでびょういんへいこうねぶーぶーくるまのおもちゃであそぶのはさいこうだなーぶーぶー」


マルぼん「仕方ない、這いずっていこう、這いずって!」


ヒロシ「こういうときに機密道具だせよ…うう……ううう。そうこうしているうちに病院に到着…」


医者「しにかけさんがきたぞしゅじゅつだしゅじゅつだ」


医者B「めすだますいだてんてきだ」


医者C「めすってなにますいってなにてんてきってなに」


ヒロシ「うー…」


マルぼん「ヒロシの意識が! はやく治療を! 死んでしまいます!!」


医者D「しぬってなにいきるってなに」 




ヒロシ「次は難易度『むずかしい』にしようと思う」


マルぼん「ええ!? 『やさしい』ですらろくに生きることのできなかったキミが『むずかしい』人生を送るっての!? 『むずかしい』は周りの人々の能力も桁違いすごい上、『ふつう』だったら楽勝のこともかなり困難になるんだよ」


ヒロシ「かまわない。かまわないよ。周りが困難であればあるほど、それに立ち向かう自分は成長できるということじゃないか。僕は、成長したい。それから…」


マルぼん「それから…なに?」


ヒロシ「僕の人生のスタート画面に『はじめから』って項目があったろ。あれ、選択したら人生を最初からやり直すことができるんだろ」


マルぼん「…まさか、難易度を『むずかしい』にして人生をやり直すつもり?」


ヒロシ「…うん」


マルぼん「無茶だ…無茶すぎる! こういったらなんだけど、何のとりえもない君が、キミが…!」


ヒロシ「いや、マルぼん。僕にはとりえがある。それは『生まれてきたこと』さ。生命の誕生はまさに奇跡。その奇跡を乗り越えた僕には『命』という武器がある。『生まれてきたこと』と『命』。このふたつがあれば、僕はどんな困難ものりきる自信がある。どんな困難も成長の糧にする自信がある。だから、だから頼むよ」


マルぼん「…負けた。負けたよ、ヒロシくん。キミなら『むずかしい』人生を成長の糧にできるかもしれない」


ヒロシ「ありがとう、親友」


 こうしてヒロシは『むずかしい』難易度の、新たな人生を歩むことになったのです。『命』の大切さ、そして『生まれてきたこと』に誇りをもつヒロシなら、きっと困難な人生をのりきる
ことができるだろう。そして、そんなヒロシの新たな人生の『序章』がはじまりました。



 時は19××年。微笑町の公園。


若い男「うどん子さん。話があるんだ」


若い女「なあに、そば彦さん。今、いずれ生まれるであろう2人の子供の名前を考えていたのよ。女の子なら、ヒロ子。男の子なら…」


若い男「名前はもう必要ないんだ。…婚約を解消したい」


若い女「え…ええ…! なんで、どうして!? あんなに愛し合ったのに! ねえ、いったいどうして!?」


若い男「どうしてって…俺にもわかんねえよ。口じゃ説明できない難しい問題なんだ。じゃ、そういうことで!!」


若い女「そばひこさぁぁぁぁぁぁぁぁん」


『命』とか『生まれてきたこと』とか、そんなレベルじゃない段階で終わっちゃいましたが、仕方ないですよね、難易度『むずかしい』ですし。

 来世に期待。

日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)

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