■プロフィール

Author:大沼ヒロシ
大沼ヒロシと申します。ブログはじめたての初心者です。どうぞよろしく。

■最近の記事
■最近のコメント

■最近のトラックバック

■月別アーカイブ
■カテゴリー
■FC2カウンター

■ブログ内検索

■RSSフィード
■リンク
■ブロとも申請フォーム
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告 | --:--:--
くらしあんしん
 諸事情で大きな借金を背負った大沼家。家財道具の一切を売りはらい、あとは身一つという状況。借金はまだあります。万事休すのこの状況に、ヒロシが閃きました。


ヒロシ「今は、安心をお金で買う時代なんだ。だから安心を売ろう!」


マルぼん「安心を売るって、どうやってさ」


ヒロシ「三丁目の小杉さんは資産家なんだけど、ドアに鍵をかけるという習慣がない。でも、なぜか強盗の類に入られたことがないんだ。なぜかというと、小杉さんの家には四六時中家にいる息子がいて、こいつがアホみたいに強いからなんだ。牛一頭を生きたまま喰らったり、包丁で刺しても死ななかったり、でもコンパスの針で刺すと死んだり、
空を飛んだり、奇声を発したり、自分にしか見えない女の子と話をしたり……とにかく強い。そんな強いのがいるのがわかっているから、強盗とかが入らない」


マルぼん「そんな屈強な息子がいるから、小杉さんは鍵をかけなくても安心というわけか」


ヒロシ「そう。だから僕は、小杉さんの息子のようにアホみたいに強くなろうと思うんだ。強くなったら『あいつが家にいてくれたら安心だ。金を払うから来ておくれ!』と思う人がでてきてくるかもしれない」


マルぼん「君自身が『安心』という商品なわけか」


ヒロシ「そういうわけさ。だからマルぼん、僕をなんとか強くしておくれ」


  頼まれたマルぼんは、ヒロシに改造手術を施しました。480時間にわたる手術の結果、ヒロシは94個の兵器(核含む)を内蔵し、48の殺人技と52の関節技を習得した戦闘マシーンへと生まれ変わったのです。背中には鋼鉄の翼、足はキャタピラ、両手はドリル。両目からは殺人光線を発射。どこにだしても恥ずかしくない戦闘マシーンです。


マルぼん「キミがアホみたいに強くなったことを、そこらじゅうに言いふらしてきたよ。もうすぐ、『うちに来てくれ』という依頼が来るだろう」


ヒロシ「アリガトウ、マルボン。ウレシイヨ。ウレシクテ泣キタイクライダケド、俺ハ涙ヲ流サナイ。ロボットダカラ。マシーンダカラ」


町長「ごめんくださいましー」


マルぼん「あ、町長さん」


町長「ありゃ。本当に戦闘マシーンへと変貌をとげておられる」


ヒロシ「大人ノ一人ヤ二人ナラ、数秒デ粉々ニデキマス」


町長「そうですか。そうなんですか。それならいよいよ仕方がない」


 町長は、胸元から札束を取り出し、ヒロシに渡しました。


町長「実は『核まで装備した戦闘マシーンと同じ町内にいるのは、耐えられない』『大沼さんのところの奥さんをめぐって、四六時中、町のあちこちで男が喧嘩している。朝起きたら、家の前が血だらけになっていることもあって不気味』『マルぼんが歩くと、半径1キロ以内の犬が一斉に遠吠えを始めるから迷惑』『マルぼんが異臭を放ち過ぎている。臭い。食欲がなくなる』『大沼さんのところの奥さんが、四六時中、ベランダで布団を叩いて音を出しているのが気に入らない』『マルぼんを見たら、うちの娘が妊娠した』『ママさんが母である前に女でありすぎる』『マルぼんの体のシミが人の顔に見えて気持ち悪い。あの顔は、俺があの夏の日に奪ってしまった命を思い出してしまう。償っても償いきれない罪が、そこにある』『ヒロシを見ると、思わず襲いかかりたくなる。自分が自分でなくなる。性的な意味で』『マルぼんのいると、近くの植物が枯れる』という声が多数ありまして。大変言いにくいのですが、どこか遠くの静かなところへですね、その、引っ越していただけないかと。このお金は有志から集めたものです。引越し費用の足しにしてくださいな」


「ぶっちゃけ、あなたがたがいなくなったら、みんな安心して暮らせるんです」と町長は言いました。そんなわけで、我々は、なにもない、とても静かなところで暮らしています。こうしてヒロシは『ヒロシがいない安心』を町のみなさんに売ることができたのでした。
スポンサーサイト


日記 | 18:48:03 | Trackback(0) | Comments(0)
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。