■プロフィール

大沼ヒロシ

Author:大沼ヒロシ
大沼ヒロシと申します。ブログはじめたての初心者です。どうぞよろしく。

■最近の記事
■最近のコメント

■最近のトラックバック

■月別アーカイブ
■カテゴリー
■FC2カウンター

■ブログ内検索

■RSSフィード
■リンク
■ブロとも申請フォーム
「尊師の兵法、ヘイヘイホー」の巻
 マルぼんとヒロシが町を歩いていると、ひげ面で半裸の男が座禅を組んだまま宙に浮いていました。「キャー、カリスマよ!」「奇跡の人だわ!」道行く人々が、半裸男を見て黄色い声をあげます。


半裸男「こんな感じで空を飛べます。あと、病気とかも治せます」


民衆「キャー、現人神!」


ヒロシ「ああやって人智のおよぶところではないことができるようになれば、一人前のカリスマだね」


ルナちゃん「キャー! 現人神ーこっち向いてー! あ、今、私のほうを見たわ! 絶対私のことを見たんだから!」


マルぼん「あれ、某宗教の熱狂的な信者であるルナちゃんまで、半裸男に黄色い声を……」


尊師「はう~」


ヒロシ「ルナちゃんの信仰していた宗教の指導者さん(以下、『尊師』と呼びます)じゃないですか。そんな道の端っこでなにを泣いておられます」


尊師「うううう」


 尊師は、涙ながらに事情をマルぼんたちに話してくれました。なんでも、宙を舞うという人智のおよぶところではないことをした半裸男に、信者の大半を取られてしまったらしいのです。最近では、毎月開かれる説法会にも、誰ひとり来ないとか。人は神秘的な現象に魅せられます。100回の説法よりも1回の奇跡のほうが、人々の心をより強くつかんでしまうのです。


マルぼん「尊師もなんぞ人智のおよぶところではないことを起こしたらどうです。半裸男よりもすごいこと、できないんですか」


尊師「うううう。元々しがないサラリーマンだった私には、人智のおよぶところではないことなんてとてもとても……せいぜい、喉を軽く叩いて声をかえ『ワレワレハウチュウジンダ』と言う位しか」


ヒロシ「宴会芸以下やないですか」


尊師「私だって努力したんだ。『奇跡が起こせないなら……!』と、この某人気アニメヒロインのフィギュアをご本尊にして、オタクを釣ろうとしたり」


マルぼん「多方面に失礼ですよ、それ」


 某人気アニメヒロインのフィギュアを持ったままうなだれる尊師。


尊師「このままじゃ、我が教えは廃れる一方だ! なんでもいいから人智のおよぶところではないことを起こしたい!」


マルぼん「う~ん、なんとか尊師の宴会芸以下の技を人智のおよぶところではないことに仕立て上げられればいいんだけど」


ヒロシ「あ、そうだ。逆転の発想だよ。人々をみんなバカにすればいいんだ。簡単なことも理解できない程度のバカに。そうすれば、尊師の宴会芸以下の技もみんな理解できなくなるから、人智のおよぶところではないことになるんじゃないかな。なんてね」


マルぼん「それだ! さっそく、この『全人類発狂ウイルス散布装置』を起動しよう」


ヒロシ「わー、冗談だよ、よせ。よせ! 止めろ!」


マルぼん「ちっ。でも、まぁ、キミの発言で色々閃いたよ。尊師、行きませう」


尊師「ほえ?」


 「ほえ?」なんて気味の悪いことを口走る尊師(56歳。男性)をつれて、どこかへ去っていくマルぼん。ヒロシのところに戻ってきたときは1人でした。


ヒロシ「あれ、尊師は」


マルぼん「タイムマシンで、太古の昔……人類がまだ全裸で石器を振り回してウホウホ言っていた頃に連れて行って、そのまま置いてきた。あの時代の人なら、尊師の宴会芸以下の技も理解できないだろうし、みんな信者に……」


ヒロシ「えらいことしでかしたな、貴様!」


 と、その時、電器屋の店先に置かれていたテレビから、臨時ニュースを伝える声がしました。


ニュース『太古の昔……人類がまだ全裸で器を振り回してウホウホ言っていた頃
のものと思われる地層から、たくさんの石器とか骨とかと一緒に某人気アニメヒロインのフィギュアが発見されました。なぜ、そんな昔に某人気アニメヒロインのフィギュアがあったのかは謎また謎で、学会は上へ下への大騒ぎです』


マルぼん「そういや、尊師、あのフィギュアを手にもったままだったな。置いていくときも」


 その後、『なぜか太古の昔に存在した某人気アニメヒロインのフィギュア』という人智を超えた存在は、瞬く間にたくさんの人々の心をつかみました。尊師も本望だと思います。
スポンサーサイト


日記 | 17:49:17 | Trackback(0) | Comments(0)
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad