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大沼ヒロシ

Author:大沼ヒロシ
大沼ヒロシと申します。ブログはじめたての初心者です。どうぞよろしく。

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「手作りのぬくもり地獄篇」の巻
 数ヶ月前、マルぼんとヒロシは道路で大の字になって寝転がっている男性と遭遇しました。「死にたい」と漏らすその男性に対して、命の尊さを説きに説いたのですが



ヒロシ「いったいぜんたい、なんで死ぬことなどを考えておるのです」



男性「裏社会が、タンスやテレビに監視カメラを付けてぼくちんを見張っているからです。これらの製品は、作られる過程で監視カメラが付けられるのです。生きとし生けるもの、これ全てぼくちんの敵です」



 言葉じゃ説得しきれないと考えたマルぼんは、機密道具で解決することにしました。



マルぼん「『ハンドメイド軍手』。この軍手をつけると、指先が鬼のように器用になり、材料さえあれば、どんなものでも自分で作れるようになる。必要なものは全て自分で作るようにすれば、監視カメラを付けられる危険もないでしょう」



 男性は『ハンドメイド軍手』を喜んで持ち帰りました。



 そして昨日、「おかげさまで心安らかに暮らしています。毎日がパラダイスです。パーで勝ったら気分はパラダイスです。恩人であるお2人に、パラダイスと化した私の家を是非見て欲しいのです」という手紙が男性から届き、マルぼんとヒロシは男性を訪ねることにしました。町外れの丘にある、男性の家。


ヒロシ「うわあ。見事なログハウスですね」



男性「『ハンドメイド軍手』を使って、全て自分で建てたんですよ」



マルぼん「この立派なテーブルやタンスやパソコンも?」



男性「ええ。全て自分で作ったおかげで、監視される心配もなく、毎日が楽しくて楽しくて楽しくて楽しくて楽しくて」



ヒロシ「それはよかった」



男性「私の人生を素晴らしくしてくださったお2人に、紹介したい人がいるんです。ちょっと待っていてくださいね」



 そう言って、いずこかへ去っていく男性。しばらくすると戻ってきて



男性「ご紹介します。息子の夢太郎です」



 薄汚れた人形を、「息子の夢太郎」として紹介する男性。人形は本当に薄汚れていました。頭部には計30本くらいの髪の毛がまばらに生えています。

夢太郎「……」


男性「あははは。すいません、人見知りするたちで、恥ずかしくて挨拶できないようです」



ヒロシ「あの、これ、人形では」



男性「ちがいますよ。息子です。私の血をわけた息子です」



マルぼん「え」



男性「この子の髪の毛は、引き抜いた私の髪の毛を植えたものです。今は少ないですが、いずれフサフサにしてやるつもりです」



 マルぼんたちがあっけに取られていると、どこからか電話がかかってきました。
対応する男性。



男性「もしもし。ああ、微笑小学校さん。え、やはり人形を通わすのは認められないですって? 夢太郎は人形ではありません。私の血をわけた息子です。今は人形に見えるでしょうが、いずれ人間としてきちんと生きはじめます。実際、私の夢のなかではもう生きています。魔術書に書かれている通り、毎晩きちんと私の血を分け与えているのですから、近い将来、必ず生きはじめますよ、夢太郎は」



 男性の手首に真新しい傷跡があることに気づいたマルぼんとヒロシは、一目散に逃げ出していました。マルぼんは、子供まで手作りにしてしまった『ハンドメイド軍手』の効果は絶大だと思いました。

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日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
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