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大沼ヒロシ

Author:大沼ヒロシ
大沼ヒロシと申します。ブログはじめたての初心者です。どうぞよろしく。

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「真珠られないヒロシの未来」の巻
金歯「今回もみんなが楽しみにしている『コレクション自慢大会』を開催するでおじゃるよ! ふるって参加するでおじゃる!」

 微笑町には「3大災厄イベント」と呼ばれる行事があります。


 一つ目は「ナウマン象絵画展」。ナウマン象が趣味で書いている絵の展覧会なのですが、ナウマン象の絵は、気の弱い人が見たら発狂してしまうのです。奇跡的に助かった人の証言によると「たんなる風景画なのに、まるで自分が生きたまま体を解体されている絵のように見えるんだ。
私は恐ろしい…恐ろしい…バブー!(症状がぶりかえして、幼児退行)」


 二つ目は「ルナちゃんの説法会」。町を歩いていたら、ルナちゃんが「あの…」と赤面しながら話しかけてくるので、「フラグだ!」と喜んでついて行くとそこは某宗教の支部で、数時間に渡って狭い部屋に閉じ込められて意味のわからない話を聞かされ、頭がボーッとしてきたときにさらにわけのわからない歌を聴かされ、そうすると不思議と気分がよくなってきて、気がつくと高いツボや象牙の印鑑を買わされているという恐ろしい説法会です。


 そして三つ目は金歯の「コレクション自慢大会」です。金歯の家からおまんじゅう(アンコの代わりにクシャクシャにした1万円札が詰まっている)が届いたので、お礼に行ってみると、そこは金歯のコレクション収容ハウス。金歯は世界的に有名な「世界の猟奇殺人犯グッズコレクター」で、収容ハウスにあるのも当然その手のアイテム。なんか錆びている包丁だの、血塗られたベレー帽とスポーツカーだの、どす黒く濁った鍋だの、本物の人間の髪の毛を植毛された人形だの、猟奇殺人犯が被害者との出会いから殺害~遺体遺棄までのことをラノベ風に記した小説「サイコぱっ!」「俺の被害者のデスマスクがこんなに可愛いわけがない」だの、その続編の「僕は執行猶予期間が少ない」だの、不謹慎極まりないグッズがたくさん、被害者らしき人の写真と一緒に飾られているのです。金歯の詳しい解説(「この鍋は、人間を食肉としてか認識できないフランスの殺人鬼が使用していたんだ」など)も、気分を鬱にしてくれます。


 今回も、その自慢大会が開催されて、マルぼんとヒロシも出席することになりました。


ヒロシ「いやだいやだ。あれに出席したら、3日くらい鬼のようにおそろしい夢でうなされるんだ!」


マルぼん「でも、でないと、町中から村八分ですからなぁ」

 死ぬよりも恐ろしい村八分が待っているというわけで、結局、ヒロシは金歯のコレクション自慢大会へ行くことになりました。


金歯「やぁ、よくきたでおじゃる。今回入手した猟奇殺人犯グッズはすごいでおじゃるよ。不祥事を隠すために教え子を殺しまくった教師の使っていたお宝!」


ヒロシ(ううう。はやく終わらんかなあ)


 ヒロシは金歯に案内されて、コレクション収納ハウスへと入っていきました。


金歯「この部屋の中にあるのでおじゃる。さぁ、入ってみ」


 言われるまま、部屋の中に入るヒロシ。そこには


ヒロシ「な、なんじゃこりゃ!」


 部屋の中にあったのは、少女の形をした石像でした。正確には石像ではなく、真珠像。ようするに、少女の形をした巨大な真珠が飾られていたのです。


ヒロシ「これ、これは」


金歯「数年前、マヨネーズで真珠を作り出す研究に成功した科学者がいたのでおじゃる。研究は進んで、既存のものを真珠にすることも可能になった。科学者は、色々なものを真珠にしたのでおじゃるが、それがどんどんエスカレートして、ついには人間をさらってきては真珠にするという犯罪に手を染めたのでおじゃる。いつは、そんな被害者の遺体のひとつでおじゃる。どうでおじゃる? ここまで来ると、芸術品でおじゃろう」


ヒロシ「なんでこの真珠像は僕じゃないんだよ!」


金歯「はぁ?」


ヒロシ「この娘ばかりずるい! 僕も、僕も真珠になりたい! 美しい真珠に! 」


金歯「な、なに言っているんでおじゃる!」


ヒロシ「卑怯だよ。こんなに美しいなんて卑怯だよ! 昔、歌にもあった。『美しさは罪。微笑みさえ罪』って! これは罪だ! この美しさは罪! 存在自体が罪! 許せない、こんなに美しい存在があることが許せない! この美しさを許すことができる唯一の方法は、僕も同じくらい美しい存在になることだ! さぁ、だから僕を今すぐ真珠にしろ! その科学者とやらを連れて来い!」


金歯「科学者は逮捕されて、とっくの昔に処刑済みでおじゃるよ!ギロでおじゃるよ、ギロチン!」


ヒロシ「きぃぃぃぃ!」


 ヒロシは自分の顔をかきむしると、常日頃から携帯している灯油をあたりにまき始めました。当然、自分の頭から灯油をかぶります。そして胸元から取り出すライター。


金歯「やめろ、やめろでおじゃる! そんなことしたら!」


ヒロシ「なれないのなら、いらない! いらないよ! 認めないよ! こんなに美しいもの、地上に存在してはいけないんだー!」


 ヒロシは、火のついたライターを投げ捨てました。炎に包まれる、金歯のコレクション収容ハウス。全ては嫉妬。ヒロシの、真珠の美しさへの嫉妬が原因でありました。



ヒロシ「マルぼんー! 美しい真珠をだしてー!」


マルぼん「仕方ないなぁ、ヒロシくんは」


ヒロシ「真珠! 真珠! 真珠!」

 故・金歯の所持していた「人間真珠」の美しさに脳をやられたヒロシは、すっかり真珠オタです。


マルぼん「はい、『真珠製作キット』。この機密道具があれば、ご家庭で手軽に真珠を作ることが可能なんだ。それもわずか1週間という短期間」


ヒロシ「1週間だぁ? ふざけるない! 僕はいますぐ欲しいんだ、とびっきりの美しさを持つ、世界最高の真珠が!」


マルぼん「そ、そう言われてもなぁ。あ、この未来百貨店の通販カタログになにかいい感じのものは載っていないかしら」


ヒロシ「あ、これ。真珠じゃないの? しかも5万円だって! これなら僕だって買えるよ!」


マルぼん「本当だね。安いのが気になるけど、どうする」


ヒロシ「買う!」


 本人の承諾を得たので、マルぼんはその真珠を注文しました。数日後、真珠が届いたのですが、マルぼんてばびっくり仰天!


マルぼん「こ、こりゃダメだよ!」


ヒロシ「どうしてだよ、こんなに美しいのに」


マルぼん「こいつは『ブタニー真珠』という真珠なんだよ。たしかに値段のわりに美しいんだけど、こいつは意思を持っていて、プライドが高いんだ。おまけに不思議な力まで持っている!」


ヒロシ「…?」


マルぼん「こいつは自分が価値が高いんだ。だから、自分を所持する人間がそれなりに裕福でないと、
我慢できなくなる。だから、不思議な力で持ち主を無理矢理裕福にしてしまうんだ」


ヒロシ「むしろいいじゃないか。上流階級になったら、みんな幸せだろ」


 と、そのとき、ママさんが部屋に入ってきました。


ママさん「ごはんよ」


ヒロシ「はーい」


 ヒロシの持っていた真珠から突然発射されたビームが、ママさんの胸を撃ちぬいたのはその直後でした。


ママさん「ぎゃー!!」


パパさん「なんだなんだ、今の悲鳴は。 って、ギャー!」


 続いてやってきたパパさんの頭も、ビームで打ち抜く真珠。その後も真珠はビームを乱射して、大沼宅は紅蓮の炎に包み込まれました。


 ヒロシは間一髪、『ブタニー真珠』を持って脱出し、一命をとりとめました。


 しばらく後、火災保険が下りたので家は前よりも豪華に再建されました。パパさんとママさんの生命保険も下りたので、1人きりのヒロシの生活もとても豪華になりました。『ブタニー真珠』の似合う男になった
ヒロシからは、笑顔が消えました。


 マルぼんは『ブタニー真珠』の高価は絶大だと思いました。
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日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
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