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大沼ヒロシ

Author:大沼ヒロシ
大沼ヒロシと申します。ブログはじめたての初心者です。どうぞよろしく。

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いつかキラキラする日
 マルぼんがヒロシのところにやってきて40年近く過ぎましたが、いまだにヤツは困ったことがあるとマルぼんを頼ってきます。


子供のころのように「ナウマン象にいじめられた」「0点の答案を隠したい」とかならまだいいんですが、「会社の金を横領してしまったのでなんとかして」だの「痴漢に間違われたのでなんとかして」だの、「『奥さんと別れて!』と迫られて困っているので、あの女をなんとかして」だの、生々しい頼みごとが多いのです。


 そして今日も。


ヒロシ「うわーん。マルぼーん!」


マルぼん「どうしたんだい、ヒロシくん」


ヒロシ「孫が生まれた」


マルぼん「なんとまぁ!」


 ヒロシにはコウタくんという大学生の息子さんがいるのですが、そのコウタくんが同じゼミの女の子とアレがナニしてソレしたようなのです。はい。とんだ淫獣だぜ! ちなみに入籍も済ませたとのこと。


ヒロシ「かわいい女の子でねえ。もう嬉しくて仕方ないんだけど、その孫がきちんと育つか心配なんだよ! なんとかしてー!」


マルぼん「むう。そうだな。こんな道具はどうだろう。『名は体を表すペン』。生まれた子の名前をこのペンで出生届に記入し、役所に提出すると、その子は名前の通りになる。『恵美』という名前なら美しさに恵まれた子に、『高志』とかなら高い志を持った子になるわけだ」


ヒロシ「きちんと育つような名前を考えて、そのペンで出生届に記入すればいいわけだ。ありがとう、マルぼん!」


マルぼん「それじゃ、マルぼんは出かけてくるよ。そのペンを欲しがっている人がいるんだ」


 ヒロシ、自分の部屋に戻ると、机に置いた出生届(傍らに『名は体を表すペン』)とにらめっこ開始。腕組みなどしつつ、必死で孫の名前を考えます。


ヒロシ「ZZZ」


 数分後、考えすぎて眠りこけるヒロシの姿が。


 数時間後、ヒロシが目覚めると


ヒロシ「あ! 出生届と『名は体を表すペン』がない!?」


コウタ「ダディ。出生届なら、今、役所に出してきたところだよ」


ヒロシ「まさか近くになったペンで記入したわけじゃないだろうね」


コウタ「使ったけど、いけなかったかい?」


ヒロシ「なんと!? そ、それでお前、あの子になんて名前を!」


 ヒロシはモーレツにいやな予感がしました。ここ最近、会社の同僚が自分に子供に個性的すぎる名前をつけるのを、何度も目撃しているのです。「炎と書いてファイアと呼ぶ」とか「海と書いてマリンと呼ぶ」とか、「勇気と書いてぶれいぶと呼ぶ」とか、「虹と書いてレインボー」とか、「男(あだむ)と女(いぶ)」という双子とか。よもやコウタも……


コウタ「いい名前をつけたんだ。本人もきっと喜ぶはずさ。それじゃあ発表します!」


                        *

 一方その頃。


マルぼん「そんなわけで、このペンで書いたら好きなようにお子さんが育つわけです」


お客さん「まぁ、素敵。実は子供の名前はもう考えているんです。龍と書いてドラゴン! どう、かっこいいでしょ!」


マルぼん「そりゃ駄目です。具体的なモノの名前を書いたら、そのものになってしまいますよ」


お客さん「龍って書いたら、龍そのものになるってこと? あぶなかった!」


                         *


コウタ「『天使』と書いて『えんじぇる』でーす!」


コウタの嫁「コウちゃん!! 大変よ! えんじぇるの様子がおかしいの! ぐったりして動かないの! 息もしてない……!」

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日記 | 18:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
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