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大沼ヒロシ

Author:大沼ヒロシ
大沼ヒロシと申します。ブログはじめたての初心者です。どうぞよろしく。

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「そこに萌えはあるのかい」の巻
 ルナちゃんがマルぼんを尋ねてきました。メイド服にネコ耳装着という、まともな人間するとは思えない狂っているとしか思えない姿で。


ルナちゃん「ひとつ聞くけど、この話のヒロインって、あたしよね?」


 お話? ヒロイン? マルぼんにはなんのことだかさっぱりわかりません。このサイトに載っている事はれっきとした真実でありお話なんかではないです。それに、現実の世界に特定のヒーロー・ヒロインなんかいません。強いて言うなら、命あるもの誰もがヒーローヒロインとか(よいこといった!)


ルナちゃん「うっさい! とにかくアタシはヒロインなのー!!」


 現実と空想の区別のつかない悲しい女・ルナちゃん。不憫に思ったマルぼんは話を聞いてあげる事にしました。


ルナちゃん曰く、ヒロインはみんなの憧れの対象じゃないといけないそうです。それなのに、ヒロシと来たら『恋人ならパソコンのなかに佃煮にするほど』とか言って無視するし、ナウマン象は近所の雌犬に夢中で、金歯には至っては『鏡に映った自分が美しいから結婚したい。方法を見つけろよ!』と近所のとんち小坊主を拉致しているとか。


ルナちゃん「ヒロインは、私は愛されなくてはいけないの、いけないのー!」


荒れるルナちゃん。


ルナちゃん「ほらメイド服! ほらネコ耳! さぁ、愛せ! アタシを愛せー!」


さらに荒れるルナちゃん。


 部屋のものを壊されては困るマルぼんは、とっさにラジオのスイッチをいれました。AMの有名落語家の番組が流れると、ルナちゃんは恍惚な表情を浮かべ「ギュルペペ神サマ…」と静かになりました。ルナちゃんはラジオの電波から、彼女自身にしか聞こえない神サマの都合のいいお告げを聞き取る事ができるのです。


ルナちゃん「愛されているー! ギュルペペ神サマは私を愛してくださっている! もっと光をー! もっと救いをー! もっとやすらぎをー!」


 その後も続く「神か人間か」「悪魔! 私たちからパパを奪った悪魔め!」とかいう妄言をいつまでも聞いてられないので、マルぼんはルナちゃんを「みんなに末永く愛される存在」にするべく作戦を練ることにしました。


 そのためには全ての人に愛される人間像を模索しなければいけないのですが、それには莫大な費用と時間がかかります。そこでマルぼんは佃煮にするくらいいる普通の人間の最大公約数的存在である、ミスター無価値こと大沼ヒロシさん(11歳)に意見を聞いてみる事にしました。


ヒロシ「これからは双子。双子の時代だね」


 なぜ双子が人気なのか、声優といえば大山のぶ代と小松未可子くらいしかしらない素人のマルぼんにはまるでわかりませんが、とりあえずマルぼんはルナちゃんを双子にすることにしました。


マルぼん「さぁ、いこう。死なない死なない大丈夫」


ルナちゃん「ちょっと、え。その手に持った肉切り包丁はなに? なんなの?」


『プラナリアンZ』。「切ったら再生したり増殖したりで本気でキモい。近寄るな」でお馴染みの生物・プラナリアから作った薬タイプの機密道具。これを飲んだ人は、体の1部が切断してもすぐに再生します。さらに、切断されほう部分も再生し、最終的にはもう1人、まったく同じ人間が誕生してしまうのです。未来の世界では、「野球のメンバーがたりない」「組体操のピラミッドで1人たりない」といった不測の事態で使用されます。


 ルナちゃんには既に『プラナリアンZ』を投薬済みです。あとは増殖させるのみですが、女子小学生に包丁というシチュエーションは極めて危険なので、『母と子がともに仲良く見られるほのぼのな内容』がウリの本サイトとしてはこの先はカット。



『プラナリアンZ』の力により、2人になったルナちゃん。マルぼんは新生したルナちゃんにナルちゃんと命名しました。


ルナちゃん「ルナです」


ナルちゃん「ナルです」


2人「「ふたりはギュルペペ神サマの下僕!」」


ヒロシ「くそくだらねえ」


「これでうまくいったぞなモシ」とかマルぼんが思っていると、
突然ヒロシが暴言をはきました。


ヒロシ「結局ルナ公が分裂しただけじゃねえか。まったく同じ人間が2人いても、それは双子じゃない。双子ってのは同じ顔をしても中身は別物。別の人間なんだ」


ハッとするマルぼん。


ヒロシ「はっきり言うよ。ルナちゃんが2人になっても、それはたんなる『自称・大自然と会話ができる聖女』が増えただけで、そこに萌えはない ! カケラもない! この世界に残された人の優しさと同じくらいカケラもない! だから、ルナちゃんもナルちゃんも誰にも愛されない!」


ルナちゃん「そ、そんな! じゃあ、どうすれば!」


ナルちゃん「教えてくださいよ、ヒロシ…いや、ヒロシサマ!」


ヒロシ「量産。大量生産すればいいんだ。ロボットモノなんかだと、一体しかない主役機よりも、ヤラレ役の量産メカの方が人気があるし、プラモも売れる。1人2人ではなんの意味もないルナちゃんでも、大量に存在すれば、誰かの心を動かす事もあるハズ。増えろ。もっと増えるんだ!」


ルナちゃん「ナルちゃん、包丁! 肉切り包丁!」


ナルちゃん「それよりも、なぜか偶然持っていたダイナマイトで!」


 爆発音が何度も何度も響いたその日。我が微笑町の人口の半分はルナちゃんになりました。


 増殖したルナちゃん。お子様の遊び相手に、家事の手伝いに、強制労働に、臓器移植の素材に、口ではいえないことになど様々なところで活躍し、微笑町でそれなりに重宝されています。


 愛されているかどうかは分かりませんが、みんなに必要とされているのはたしかなので、「まぁ及第点だね」とマルぼんは思いました。ところが、全てがうまくいく筈もなく、とんでもない問題が発生したのです。


 食糧問題です。ルナちゃんが増えすぎたせいで、微笑町住民が食べる食料が底をついてしまったのです。さらに、町議会の方針で山を切り開いてトウモロコシ畑を増やしたために洪水がおこって自体は悪化。


 町民たちはネズミだとかミミズだとか「トウモロコシの粉をうまく調理して米にみせかけたヤツ」だとか「草と木の皮を砂糖水にひたしたヤツ」だとか「市場でおばあさんが悲しそうな目をして売っている、よくわからない肉」だとか「本来なら住民に無償で配られるハズなのに、なぜか市場で高値で売られていた他国からの援助物資」だとか、そんなものを食べて暮らすハメに。


 食糧危機の波は大沼家にも押し寄せました。ママさんは親の形見の着物を米と交換するため遠方に出かけたまま帰ってきません。


ヒロシ「僕がこんなに飢えているのも、みんなルナちゃんが増えたせいだ!」


ルナちゃんが増えた原因の男がなにかほざいていました、マルぼんは無視しました。


ヒロシ「こうなったら食うぞ。増えたルナちゃんを食うぞ!」


ついに発狂し、近くを歩いていた増殖ルナちゃんにかぶりつくヒロシ。「え!? カリバニズム!?」と思われる方も多いでしょうが、増殖ルナちゃんには戸籍がなく人間として扱われているのでなにをしようと無問題です。まぁ、マルぼんはとてもじゃないけど、ルナちゃんなんて食べる気がしませんが。不味そうですし。


ヒロシ「あれ、美味い!?」


マルぼん「え、嘘! ……本当だっ。カレー味!」


おそらくは再生と分裂を繰り返す過程のどこかでカレーが混ざってしまったのでしょう。増殖ルナちゃんは見事にカレー味でした。腹ペコだったマルぼんとヒロシはあっという間に増殖ルナちゃんを平らげてしまいました。くどいようですが、増殖ルナちゃんは増殖ルナちゃんであって人間でないので……


 増殖ルナちゃんの意外な活用法は瞬く間に広まり、微笑町の食料問題は一気に解決しました。それだけではなく、様々な味の増殖ルナちゃんが開発され、やがてそれは名物となって全国に広がり、若者からお年寄りにまで、末永く愛される事になったのです。口をすっぱくして言うようですが、増殖ルナちゃんは人間でありませんから問題ナシです。アニメのキャラクターの形をしたキャンディーとか、そんなノリです。ほら、そう思えば微笑ましくおもえてきませんか?


ヒロシ「やった! これでルナちゃんは食という名のヒロインだね」


マルぼん「ルナちゃん万歳! ルナちゃん万歳!」


 どれがオリジナルルナちゃんでどれが増殖ルナちゃんなのか、マルぼんにはまったく区別がつかなくなっていましたが、とりあえず今回の事件は無事解決しました。
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日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
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