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大沼ヒロシ

Author:大沼ヒロシ
大沼ヒロシと申します。ブログはじめたての初心者です。どうぞよろしく。

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「フォーエーバー友情」の巻
 最近は学校へも行かず『食っちゃ寝してネットとゲーム』の生活を繰り返してばかりいたヒロシ。面倒くさいのでマルぼんは注意もせずに放っておいたんですが、気づくと太りすぎで相撲取り3人分くらいの大きさになってしまい、部屋から出るどころか立ち上がることもできない状態に陥っていました。

 幸いにもレスキュー隊による懸命な救出活動でヒロシは無事外にでることができ、(その過程でヒロシ宅半壊)、3日くらいかけた脂肪吸引手術で体重も落ち着いたのですが、それでもヒロシはけっこうなレベルの肥満で「オマエはどこへ辿り付きたいんだ?」とコメントしたくなる状態なのは
事実。


「マルぼん、なんとかしてよ!」とヒロシが泣きついてきたので、マルぼんはダイエットに最適な機密道具を出してやることにしました。


『ダイエッ道』。一見、ただのウォーキングマシーンですが、最初に落としたい体重の量を入力すると、それと同じ量の体重が減るまで永久に走らされるという素晴らしい機密道具です。


 突然「そんな機密道具いらねえよ!」とマルぼんに殴りかかってくるヒロシ。
「なら、どんな機密道具が欲しいんだ!?」とマルぼんが切り返すと、ヒロシは言いました。


ヒロシ「僕が太ったのは、食べる物とネットをするためのパソコンと遊ぶゲームがあったから。つまり、これらの物がなかったら僕は太らなかったし、今ごろは明るい性格でクラスの人気者として…毎日リムジンで送り迎えされる上流階級として充実した毎日を送っていたはず。ようするに僕は被害者。これら悪魔のアイテムを作り出した会社を訴えたいから、依頼料が1日300万円かかる政府御用達の敏腕弁護士集団を10円くらいで雇える機密道具、出して!」


 マルぼんが「むりよ」と言うと、「なら弁護士団はいいから、楽して痩せる道具だせよ。クズ野郎」と、訴えたら勝てそうな言葉で楽なダイエット用機密道具を要求するヒロシ。断ったら話が続かないので、マルぼんは適当に道具を出すことにしました。


『ダイエッ糖』。飲むだけで「体のなかの重い部分を自動的に落としてくれる」意志の弱いダメ人間向けのダイエット錠剤です。ちなみに、たくさん飲めばたくさん飲むほど、より重い部分を察知し、落としていってくれるのです。


「いいのあるじゃない」。マルぼんが詳しい使い方や注意点を説明する前に、『ダイエッ糖』のぎっしり詰まったビンを奪い取り、全部を飲み干してしまうヒロシ。


 ああ! なんということでしょう! 『ダイエッ糖』は薬は薬なのですが、政府から医薬品に認定を受けていない薬なので、色々と副作用があり、一度にたくさん飲むととんでもないことになります。


 世間一般では「命は地球より重い」と言われています。『ダイエッ糖』もこの概念に基づいているので「命は人体で一番重いもの」と認識しています。『ダイエッ糖』は飲めば飲むほどより重いものを落としてくれるので、飲みすぎると『ダイエッ糖』は「命」を落としてしまうのです。ようするに、飲みすぎたら死んでしまいます。


「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」


マルぼんによってその事実を伝えられ、半狂乱になるヒロシ。失禁したり、自分の顔を爪で掻き毟ったり、テレビに話しかけたり、女優の映っているポスターを「妻です」とマルぼん紹介したり大パニックです。


 マルぼんは野獣のように暴れるヒロシに精神安定剤を打ちつつ「やっとみらいに帰れるね」と思い、笑いが止まりませんでした。


 以上のようなことがあったのが昨日6月23日の晩。本日6月24日19時現在、ヒロシは余裕で生きています。


 大喜びのヒロシをよそに、「みらいのせかい」に帰る事ができなくてくやしいマルぼんは『ダイエッ糖』の製作メーカーの苦情コーナーに問い合わせてみました。


メーカー苦情係「えっとですね、この世界になんの利益ももたらさない生きる価値のない人間のクズの命は、『もう無意味とか無価値とかそんなレベルで語られるものじゃない。あってもなくても同じ。正直、落とすのもウザいくらい軽い』と判断されて、落とされることはないみたいですー」


 マルぼんの横では、小学生で『もう無意味とか無価値とかそんなレベルで語られるものじゃない。あってもなくても同じ。
正直、落とすのもウザいくらい軽い』と判断された男が、楽しそうにヘンな歌を歌っていました。


 飲んだ人の重いものを自動的に落としてくれる『ダイエッ糖』はそれなりに効いたらしく、「醜い豚」という言葉以外で形容できなかったヒロシの体も「もう長くないんじゃない?」という言葉以外で形容できないほど痩せていました。肋骨とかみえてます。余裕で。


 そんな『ダイエッ糖』の効果をどこで聞きつけたのか、ダイエットしたくてたまらない町内の皆さんがマルぼんのところに殺到してきました。


「よこせ!」「その薬をよこせ!」「くれ、くれよ。おねがいだから…くれよぉ」


 機密道具だってタダではありません。マルぼんは人に知られたら結婚できないようなバイトをしたり、夜の繁華街なんかに吐いて捨てるほど転がっているいらない人のいらない臓器や戸籍を売ったり、植物や動物(人間含む)の貿易を繰り返したりしてお金を稼ぎ、それで機密道具を買っているのです。


 そうホイホイと機密道具それも消耗品を使うわけにはいかないのですが、マルぼんも外道ではありません。どうしても痩せたいという固い意思を持つ人に『ダイエッ糖』を使わせてあげることにし、そのための面談をすることにしたのです。




『ダイエッ糖』使用可能者選考面談を開催したマルぼん。どいつもこいつも「痩せて美しくなりたい」というなんの価値も見出せない理由ばかりで閉口していたのですが、13人目に面談した男性が変わっていました。


 氏名年齢や理由なんかを尋ねても俯いてなにも答えず、口をあければ「お願いだからください」と言うのみ。横に座っていたヒロシが「おもしろそうだからあげてみようよ」というので、マルぼんはこの男性に『ダイエッ糖』を使わせてあげることにしました。


「これで解放される」と呟くと、男性は渡された(飲んでも死なない程度の量です。念のため)『ダイエッ糖』をすぐに飲んでしまいました。


 するとどうでしょう。飲む前はあれだけ暗かった男性の表情が、まるで憑き物が落ちたかのように一気に明るくなったではありませんか。


男性「私…私は5年前、誤って人を殺してしまったのです。情状酌量が認められ、刑務所には入らずにすんだのですが、それ以来、罪の意識と贖罪の心で気が沈み、なにもすることができなかった。もう死のうと思いはじめていた時、この『ダイエッ糖』をたくさん飲んだら死ぬ事ができると聞いて面談に参加することにしたのですが……」


 理由を語り始める男性。


男性「死ぬどころか、この薬は私を救ってくれました。ありがとう。本当にありがとう」


 命を奪ってしまうという副作用のある『ダイエッ糖』ですが、「罪の意識」など重くて鬱な気持ちにさせる精神的なものなんかも取り去ってくれるようです。晴れた表情で帰路に着く男性を見て、面白半分ではじめたこの企画がひょっとしたら「世のため人のためになる企画に化けるかもしれない」とマルぼんは思いました。


男性「ありがとう。本当にありがとう! これから、毎年命日ごとの墓参りをしつこく強要してくる被害者の家族を、迷惑防止法違反で訴えてきます! 腕利き弁護士が知り合いにいるので大丈夫!」


 マルぼんの勘違いでした。



 次に来たのは、普通に太っていて語尾に「ブー」とかつけているメガネの男性でした。普通にダメだと思ったマルぼんは、普通に『ダイエッ糖』をあげることに。


 その場で『ダイエッ糖』を飲む男性。しかし、男性の脂肪や体重はまるで落ちる気配がありません。ひょっとしたらこの男性、脂肪や体重などより重いものを背負っているのかもしれません。


 マルぼんがおかしいなと思っていると、男性の持っていた携帯電話が鳴りました。


マルぼん「どちらからですか?」


男性「…勤め先ですブー。私は医者などをやっているのですが……」


マルぼん「……」


男性「私の診ている患者が全員…容態が急に悪くなって…一度に…ブー…」


 とても暗くなりそうなのでこの先、自主規制。



『ダイエッ糖』に関する話の結末は「生きて行く上で人が背負わねばならない『命』という名の罪」という重いテーマの、このサイトの容量を半分以上使用した大作になる予定でしたが、マルぼんが誤って『ダイエッ糖』を飲んでしまったため、どこかに落ちてしまいました。


 というわけで、今回の話に結末はありません。



 いやー、「これでもか! これでもか!」ってくらい綺麗な結末だったのに、本当に残念。残念極まりないですねー。いや、本当に。
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日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
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