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大沼ヒロシ

Author:大沼ヒロシ
大沼ヒロシと申します。ブログはじめたての初心者です。どうぞよろしく。

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「シリーズ老い① 孤独死を防ぐには」の巻
ヒロシ「友達の老婆が死にたいんだって。練炭とか出してやってよ」


マルぼん「小学生という設定のキミがいかにして老婆と友達になったのか、いかにして
そんなヘビーな相談をされるほどの信頼を得たのか疑問なんだけれど」


ヒロシ「ネットで知り合った女子高生と会う約束をしたら、なぜかその老婆が『私は花も恥らう女子高生です』みたいな顔をして来ていて、いつのまにか朝から晩まで付きまとわれるようになったんだ」


マルぼん「さっさと縁を切りなさい。ムリなら弁護士に相談を」


老婆「そんないけずなことをせず、さっさと練炭をだせ!」


マルぼん「わ、この老婆ですか!?」


老婆「だれも…だれも私を見てくれないのよ…。
息子のサバヒコも…娘のフグミも…民生委員の尾睦さんも!」


マルぼん「なるほど。それで自ら命を絶ちたいってわけか」


マルぼん「歩道橋の上から札束でもバラまけば注目してくれるよ」


老婆「それは経験済みです。でもみんな、地面に這いつくばって金を拾っているので、
注目してくれない…」


ヒロシ「マルぼん。冷たい対応をして僕の部屋で死なれてもいやだし、なんとかしてあげてよ」


マルぼん「それならこの機密道具だね。『注目トマト』。食べればみんなの注目のマトになれるトマトさ」


老婆「こいつを食べたら、みなの注目を浴びれるというワケですな! ではさっそく」


ヒロシ「もがもが」


 ヒロシの口に『注目トマト』を突っ込む老婆。やはり得体のしれないものは食べたくないらしいです。


『注目トマト』の効果を確かめるべく、マルぼんたちは町へと繰り出しました。


ヒロシ「うっ!!」


 ヒロシがうなり声をあげて倒れました。よくあることなのでマルぼんは放置しましたが、
通りがかりの人がヒロシを囲みます。


通行人「この人大丈夫かな?」


通行人B「大丈夫じゃないかも?」


通行人C「『大丈夫』に100円!」


マルぼん「な、みんなに注目されているだろ。『注目トマト』の効果は絶大なのさ」


老婆「ヒロシさん、白目で泡とか噴いてますが。誰も助ける気配がありませんね」


マルぼん「まぁ、注目のマトになるだけだから、仕方ないよ」


 なぜか老婆は『注目トマト』に不服なようで、マルぼんは次の機密道具を出すことになりました。


マルぼん「はい『ちやほ矢』~!!」


ヒロシ「どうせ、その矢で射られたら、みんなにちやはやされる機密道具だろ」


マルぼん「ご名答!! 天才じゃなかろうか天才じゃなかろうか」


老婆「天才天才すごいでちゅねー」


ヒロシ「馬鹿にされてる。僕、絶対バカにされてる!」


マルぼん「その天才さまを射って、さっそく効果を証明してみましょう!」


ビュッ。ブスッ。


ヒロシ「ワ! ケツに矢が刺さった! あ、でも不思議、痛くないよ」


マルぼん「『ちやほ矢』は刺さった部分を一瞬で壊死させて、痛みを……」


ヒロシ「壊死とか、そういう単語は聞きたくない!」


見知らぬ女性「あの…大丈夫ですか? お尻に矢が刺さっていますよ?」


見知らぬ男性「本当だ…待っていてください、すぐに抜いてあげますから」


ヒロシ「え…あ、すいません」


見知らぬ女の子「待っていてくださいね、なにか飲み物とか買ってきます」


見知らぬ男の子「なら俺は食べ物を」


老婆「すごい。さっそくちやほやされ始めていますよ」


マルぼん「『ちやほ矢』の効果は絶大なんだよ」


 数時間後。


ヒロシ「うう…皆さん。やさしさをありがとうございます。僕はもう大丈夫です。
大丈夫ですから」


見知らぬ女性「そんなこといわないで。まだ動かないほうがいいですよ」


ヒロシ「ほんと、大丈夫ですから」


見知らぬ男性「……」


 ヒロシを介抱していた人の1人が、無言で落ちていた大きな石を拾いました。
なにをするんだろうと思っていると、大きな石をヒロシに向かって……ドン! 当然のように、
ヒロシは意識を失いました。


見知らぬ女性「ほら、やっぱりダメです。大きなコブができて」


見知らぬ男性「本当だ…待っていてください、冷やすものを持ってきます」


見知らぬ女の子「待っていてくださいね、なにか飲み物とか買ってきます」


見知らぬ男の子「なら俺は食べ物を」


 そして広がる親切の輪。でも、なぜか老婆は『ちやほ矢』に不服なようで、マルぼんは次の機密道具を出すことになりました。


マルぼん「『ちやほ矢』も『注目トマト』もダメとなると、これしかないな。はい、この書類にサインとハンコをどうぞ」


老婆「サインしたら、みんな私を見てくれる?」


マルぼん「YES!」


老婆「それなら…はい。完了です」


サバヒコ「母さん!」


老婆「息子のサバヒコ!」


フグミ「お母様!」


老婆「娘のフグミ!」


ルナちゃん「奥様!」


老婆「近所の宗教施設で、ひがな一日祈りを捧げている近所の女の子!」


通行人たち「おばあさん!」


老婆「どこの馬の骨とも知れない無数の見知らぬ人たち!」


サバヒコ「こんなところにいたら風邪をひくよ。ねえ、そうならないウチに
一緒に旅行へ行こう」


フグミ「それよりも私の家にきて。手料理をごちそうしちゃう!」


ルナちゃん「とても素敵なあつまりがあるのですが」


通行人たち「それ、おばあさんを胴上げだ!」


老婆「みんな、みんな私を見てくれる! 私は1人じゃない!」


ヒロシ「おばあさん嬉しそう。で、あの書類はどういう機密道具よ?」


マルぼん「サインした人に莫大な財産が手に入る機密道具。ただ、その事実が一瞬で
全ての人に知れ渡るという副作用がある」


ヒロシ「なるほど。それで関係のない人たちがたくさんいるんだな。ま、いいじゃない。
お金が理由でも、おばさんはしあわせそうなんだから」


サバヒコ「旅行先は決めてあるんだ。東尋坊と富士の樹海。人気がない…じゃなくて静かないいところだよ」


フグミ「私の料理は薬膳料理なの。口にすると苦くてたまらないけど、体にいい証拠。それが証拠に、食べれば食べるほど体重が落ちて…」


ルナちゃん「それじゃ、私たちには一銭も入らないわ。奥様、足の裏みせて、足の裏!」


ヒロシ「金で幸せは買えるんだなぁ」
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日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
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