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大沼ヒロシ

Author:大沼ヒロシ
大沼ヒロシと申します。ブログはじめたての初心者です。どうぞよろしく。

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「きらめけ、二人の時」の巻
 学校へ行くと、ナウマン象が異様にやつれ果てていてビックリしたヒロシ。


 明らかに体が、おもに内蔵が、特に胃のあたりが悪そうだったので、心配したヒロシは「家族が妙にやさしいとか、そんなことない?」とそれとなく話を聞いてました。


 すると意外な事実が判明。


 どうやらナウマン象、好きな人がいて、その相手のことを思うと、眠れない上にごはんが喉を通らないそうなんです。


ヒロシ「肉と名がつくものなら、人肉だってたいらげるともっぱらの評判だったナウマン象がなあ」


 ナウマン象の恋愛話といえば、数日前、学級新聞で「メスゴリラと熱愛発覚」とか報じられていましたが、本人曰くそれは真っ赤な嘘で、きちんとした相手だとのこと。


 放課後、その好きな相手を紹介してくれるというので、ヒロシはナウマン象と一緒に下校することになりました


 二丁目のタバコ屋さんの角を曲がってすぐのところ。ほらあの人だよ、と言って、ナウマン象が赤面しながら指差したのは、犬でした。セントバーナードでした。


「三代目繁栄号男五郎丸種植って名前らしいんだ。子供が三頭もいるらしいんだけど、前の奥さんと死別したらしいの。結婚した時、あたいのことをママって呼んでくれるかな?」


 色々と突っ込みたいところはありましたが、とりあえずヒロシは、ナウマン象の性別と種族を越えた恋を応援する事にしました。応援すると決めたからにはなにかしてやるのが人の情、ということでヒロシはマルぼんにナウマン象のためになるイイ感じの機密道具を出すように詰め寄ってみました。事情はさして説明しないことにしました。頭が変と思われるだろうし。


 マルぼんは「どうせ女の子と付き合っても選択肢がないと会話もできないだろう。へへへ。」と変な勘違いをしていましたが、ヒロシが刃物をちらつかせながら事情を説明したら、「ぼっちゃん許してください」とすぐにわかってくれました。


 そんなわけでマルぼんが出してくれたのは『死愛(しあい)』という道具。


『死愛』は、恐怖心からくる心臓の鼓動を近くにいる異性への恋心と脳が勘違いしてしまうという『釣り橋効果』を科学的に分析し実用できるようにした機密道具らしいです。

 シール型になっている『死愛』をつけられた人は、感じた恐怖心を近くにいる異性への恋心に強制変換され、感じた恐怖心が強ければ強いほど、恋心も強くなるとか。


 文字通り死ぬくらい怖い目にあったら、一緒の墓で永眠できるどころか、来世も一緒になれるくらいの愛をゲットできるのだそうです。


 その効果に半信半疑だったヒロシは、隙をついてマルぼんに『死愛』を貼りつけ「さっきマルぼんが飲んだお茶に、農薬をたらふくいれといたんだけど」と嘘をついてみました。


 マルぼんは涙をダラダラながして「散々尽くしてきた結果がこれかー!」とか「おかーさーん」とか叫んでいましたが、次第に頬を赤く染めて「ね、ねえ。ヒロシくんはやっぱり、ルナちゃんのこと、好き、なのかな?」「ヒロシのくんの隣に、マルぼんの居場所があったらいいな」「ン~(目閉じて唇を突き出してくる)」とか言いながら、ヒロシの膝をイヤらしい手つきでさすったりしてきました。


 その後も、マルぼんはヒロシが入った直後のトイレに長時間立て篭もったりしていたので、『死愛』の効果は不快になるほど絶大なようです。


 その効果が十分に確認された『死愛』を、ヒロシはナウマン象にプレゼントしました。


 説明を聞いたナウマン象は「恐怖心をあたえまくちゃうわよー」と大喜びで、三代目繁栄号男五郎丸種植さん(セントバーナード。三頭の小犬の父犬)の元に向かったのです。


 しばらくすると、ナウマン象から泣き言の電話がかかってきました。


「いままでガキ大将として周辺の子供たちに恐怖をあたてきたあたいだけど、いざ好きな人の前になると、どうすればいいかわからないの。おねがい、ヒロシ! あたいに、恐怖というものを教えて頂戴!」


 ヒロシは、僕自身が怖いと感じることばを思いつく限りナウマン象(心は乙女)に教えてあげました。


「僕らの町に〇〇はいらなーい! 〇〇はでていけー!」


 三代目繁栄号男五郎丸種植さんの前で、昨日ヒロシの教えた「危険な言葉(〇〇の部分は危険なので、マルぼんと相談の末、本気で自主規制)」を叫びながら、『建設反対』とかかれたプラカードを掲げ、「これ、読んで下さい!」と〇〇に関する有害性(独自調べ)がたくさん書かれたビラを通行人に手渡しているナウマン象。


 見ているこちらが怖くなる、このブログ的にも危険な運動です。


「一部役人の利潤のために〇〇を建設するなんて許せない! でていけーでていけー!」


 必死に運動するナウマン象ですが、性別と種族の壁の悲しさか、三代目繁栄号男五郎丸種植さんにはまるで通じていない様子で、三代目繁栄号男五郎丸種植さんは寝転んでアクビなどしています。


 やがて、三代目繁栄号男五郎丸種植さんの飼い主あたりの通報を受けたのか、警察が駆けつけ、ナウマン象をパトカーに乗せて連行していってしまいました。


 なぜか警察署とは正反対の方向に走り去っていったそのパトカーは、心なしか他のパトカーとは姿かたちが違っているように見えました。


 さらによく目を凝らしてみると、パトカーもどきには「○○のマーク」がくっきりと刻まれているではありませんか。


 もしその時のヒロシが『死愛』をつけていたら、速攻で近くを歩いていたおばあさんとかに惚れていたかと思います。 


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日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
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