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Author:大沼ヒロシ
大沼ヒロシと申します。ブログはじめたての初心者です。どうぞよろしく。

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「いつかはいけるぜエルドラド」の巻
「僕をリフォームして。僕の人生をリフォームしてー!」と帰るなりマルぼんに泣きついてきたヒロシ(ひきこもり)。理由を尋ねてみると


ヒロシ「ルナちゃん。今宵、僕の家で遊びぬかないかい?」


ルナちゃん「ヒロシくんの家、なんか怪しい生き物でも居候しているかのような異臭がするから、そんな誘いは断固拒否」


なんて世の中の無情さを訴えかけるようなエピソードがあったらしいんです。


 マルぼんは機密道具『エルドラ戸』を取り出しました。この『エルドラ戸』を家の扉に設置すると、訪ねてきた人の脳内ハッキングして、家を訪問者が夢みる理想郷へと作りかえてしまうのです。


ヒロシ「そいつはすげえや! 超おもしろかっこいいぜ!」>
マルぼん「さっそくこの汚い家をヒロシくんの理想郷に作り変えてみよう」


 というわけで、家をヒロシの理想郷へと変えてみましたんですが、どういうわけか家はなんの変化もありません。


マルぼん「あれ? おかしいな故障かな? ねえ、ヒロシくん」


ヒロシ「なにこの怪生物。害虫?」


マルぼん「え、え?」


ヒロシ「近寄るなよ。臭いよ。お母さん、殺虫剤くれよー!」


 ヒロシにとっての理想郷は『マルぼんがいない我が家』でした。


マルぼん「というワケで『エルドラ戸』を使って、我が家をルナちゃんの理想郷に改造し、ウキウキドッキンドッキンな桃色展開にしてしまおうというワケさ。ヒロシくん。わかってる? きちんと理解できてる?」


ヒロシ「わかってるよ。ようするに『ヒロシくんカッコイイ。抱きしめて。もう離さないで。うっふんあっはん』ってことだろ」


マルぼん「まるで違うよ、愚か者」


 こういうワケで、マルぼんたちは『エルドラ戸』を使っての作戦を発動したのですが、「もしもルナちゃんの理想郷が『自分以外の人類死滅』とかだったらイヤだから、ナウマン象あたりのいらない人材で実験しよう」ということになりました。


ナウマン象「なんだって? 至福の快楽が千年間続く黄金郷があるって? やい、永住権をよこせよ!」


ヒロシ「ナウマン象クラスの人間になると、黄金郷の永住権なんて、この世に生を受けた瞬間に備わっているよ。この扉の向こうが千年王国だよ」


ナウマン象「この先が酒池肉林…! 酒池肉林!」


 誘われるまま、『エルドラ戸』の仕掛けられたヒロシ宅の扉を開けるナウマン象。『エルドラ戸』はナウマン象の脳内を瞬時にハッキングし、ヒロシ宅はナウマン象の理想郷へと姿を変えました。


ヒロシ「ドアがチョコレートになってる。柱は千とせアメだ。 お菓子の家? ナウマン象の理想郷はお菓子の家だったんだ!」


ナウマン象「なんだ、このメルヘンの塊。俺はこんなの…うん?」


 いつのまにか、マルぼんたちの前に小さな女の子が立っていました。「マンモス子!?」と叫ぶナウマン象。女の子は、十年前に流行り病で亡くなった、ナウマン象の妹のマンモス子ちゃんだったのです。


マンモス子「兄ちゃん」


ナウマン象「ああ、そうだ。そうだった。マンモス子の夢は、将来の夢は『お菓子の家を作って、兄ちゃんと食べる』だったな…。
はは、兄ちゃん、すっかり忘れてたよぉ…」


マンモス子「兄ちゃん。おまんじゅう、おあがりなさい」


ナウマン象「ああ、ああ。うまい。うまいよ、マンモス子。兄ちゃん、幸せだぁ。うまい、うまい。」


 涙を流しつつ、お菓子を食べ始めるナウマン象。ナウマン象の理想郷…それは、幼い命を散した妹の夢がかなった世界でした。


ヒロシ「なにこの茶番」






ヒロシ「ナウマン象の理想郷が思いやりに溢れていたのは、きっとなにかの偶然さ。そうに違いないさ。市民の年貢で私腹を肥やして性格のひん曲がっている金歯なら、どす黒い理想郷に違いないんだ」


 というワケで、ルナちゃんの話はどこかへはき捨てられ、今度は金歯を誘い出すことに。


金歯「なんでおじゃる? 至福の快楽が千年間続く黄金郷があるでおじゃるか? 永住権はいくらでおじゃるか?」


ヒロシ「無料、無料なんだよ。さぁ、この扉の向こうがパラダイスさ」


金歯「どれどれ。って、薄汚い部屋にちゃぶ台が置いてあるだけでおじゃる! これのどこが理想郷でおじゃるか!」


 と、その時。金歯の家族が鍋を抱えて現われました。


金歯ママ「金歯ちゃん。なにをしているの、ごはんよ」


金歯パパ「金歯。今日はどんなことがあったんだい」


金歯「ああ、温かい…とても温かい。そうでおじゃる。朕は、お金もメイドも死後はいる巨大な墓も殉死者もいらない。本当は、この温かさが欲しかったんでおじゃる……」


金歯パパ「こらこら。そうがっつかなくても、ごはんは逃げないぞ?」


金歯ママ「金歯ちゃんったら。そんなにごはんおいしい?」


金歯「おいしい。おいしいでおじゃるよ、父様、母様!」


 金歯の理想郷。それは、金でも名誉でもなく、家族の温かさが感じられる食卓でした。


ヒロシ「だからなんなんだよ、この茶番」




ヒロシ「大脳! キミのエルドラドが今ここに!」

日本カモシカ「どれどれでヤンス。ああっ。ヒロシの家が世界中のあらゆる本が集まった『知識の城』に! ようし。ここに世界中の勉強をしたい子供たちを集めて、差別も国境もない学校にするでヤンスー!」

ヒロシ「ひぃぃ! またも茶番!」




ヒロシ「ねえ、太くん(飽食デブキャラ)…」


太「ああっ。ヒロシの家が世界中のあらゆる食物が集まった『食の城』に! ようし。ここの世界中の飢えた子供たちを集めて、差別も国境もない食堂にするブー!」


ヒロシ「ちゃーばーんーはーやーめーろー」






 結局のところ、ヒロシ以外の人は、いい人ばかりでした。


マルぼん「もう諦めたら、この心不細工ボーイ!」


ヒロシ「まだだ。まだ終わらないよう。ルナちゃん…僕の最愛の人なら、『神サマの奇跡の力で全人類が深い部分でひとつに』『壺が高く売れる』『足裏診断も高価格で十分イける』とか黒い理想郷を思い描いているに違いないよう。呼んでー! ルナちゃん呼んでー!」


 思わぬところで本来の目的にもどりました。というワケで、マルぼんはルナちゃんを言葉巧みに誘い出し……


ルナちゃん「だから、ヒロシさんの家は『あの家に近寄ったらだめ』と学校からプリントを渡されているから行かないって」


ヒロシ「そ、そう言わずにさ。扉を開けるだけでいいからさあ」


ルナちゃん「もう。じゃあ、扉を開けるかわりに、2度とうちの家族と関わらないでね!」


 と、ルナちゃんが扉を開けた瞬間。どこからともなく白装束の集団が意味の分からない呪文を唱えながら現われたではありませんか。


ルナちゃん「あれは微笑町に戦前から存在しているにも関わらず、徹底した秘密主義でその実体が闇に包まれた某自己啓発セミナー! まさか、こんなとこで実物にお目におかかれるなんてー!?」


 続いて、今度は黒装束の集団が、ガイガーカウンターみたいなので路上を細かく調査しながら現われました。


ルナちゃん「おおう!? あれは『ウチら、放射能で攻撃受けてますから』『ウチら、人類滅びても生き残りますから』という理由で山に篭って、滅多に町には出てこない某宗教ー! またもこんなレア宗教にお目にかかれるなんてー!?」


 さらにさらに。あちこちから青装束や赤装束やら生れたままの姿の集団が現われて、ヒロシ宅は色々な薬品やら草やお香やらの臭いが充満する、ちょっとしたテーマパークみたいになったのでした。


ルナちゃん「パラダイス! パラダイスよう!」


ヒロシ「それでこそルナちゃん! それでこそルナちゃん!」


 微笑町中の宗教という宗教が集まったヒロシ宅。


ヒロシ「さっすがルナちゃん。理想郷は大好きなカルト宗教が山のように存在する状況だったんだね。そこらのコモノ連中とはダンチですぞー」


ルナちゃん「ちがうの。私の理想郷はそんなものじゃないわ。みなさん、聞いてください!」


 ルナちゃんの呼び掛けで、静まりかえる一同。


ルナちゃん「昔から、微笑町の宗教は他の地域とは違う、独自の進化をとげてきました。そのせいか、非常に数が多く、どこも個性的な教義があります。例えばそこのハトポッポ教には『カレーは飲み物です。水分補給はカレーで行なうこと。水? ジュース? ププッ(嘲笑』なんて教義がありますね。素晴らしい教義です。ひとつひとつの宗教が独自の教義をもつことはすばらしいと思います。でも、哀しいかな、どの宗教も非常に仲が悪いです。微笑町で起こる凶悪犯罪のほとんどが、各宗教・セミナーの信者同士の軋轢から生じています。神を信じ、指導者を信じるということは素晴らしいことなのに、対立することによって全て台無しになってしまいます。よって、今日からこの場所(ヒロシ宅)を全ての宗教が争いなく、自由に交流できる『カルト宗教の理想郷』にしたいと思いますですー!」


「わー!」「わわー!」「大賛成だー」「バンザーイ!」。ルナちゃんの演説が終わると、集まったみなさんが一斉にスタンディングオベーションです。どうやらルナちゃんも、ナウマン象たちと同じように、心では平和を願っていたようです。大沼ヒロシは、どこかへ行ってしまいました。


ルナちゃん「ありがとう。みなさん、ありがとう。では、乾杯!」


一同「乾杯ー!」


 いつのまにかグラスが配られていて、一同乾杯。


 ここで異変が起こりました。集まった連中が、グラスの飲み物に口をつけた瞬間、バタバタと倒れだしたのです。


ルナちゃん「薬が効いてきたようね。一同集結!」


 ルナちゃんの合図で、頭にはヘルメット、顔にはサングラスと口を覆う布、手には角材を持った方々がどこからともなく現われました。


ルナちゃん「我らが故郷微笑町の腐敗の原因である、町議会と深く結びついた俗物どもは壊滅した! 平和な社会が一歩近づいたのである。次の標的は、我らが故郷微笑町の経済を支配し、富を独占する金歯コンツェルンである。俗物どものを壊滅できた我らならば、いちも簡単に打ち倒すことができるであろう。諸君、我々は狼である。全ての人々が公平に暮らすことができる理想郷を樹立するために戦う、夢というなの狼であるー!」


一同「うおー! 理想郷バンザーイ! 理想郷バンザーイ!」


マルぼん「カルト好きキャラは偽装だったか!」


 さすがヒロシの見込んだ女性だとマルぼんは思いました。
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日記 | 19:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
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